JP3277040B2 - 導波光分離検出器及びその製造方法並びに導波光分離検出装置 - Google Patents

導波光分離検出器及びその製造方法並びに導波光分離検出装置

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JP3277040B2 JP20235893A JP20235893A JP3277040B2 JP 3277040 B2 JP3277040 B2 JP 3277040B2 JP 20235893 A JP20235893 A JP 20235893A JP 20235893 A JP20235893 A JP 20235893A JP 3277040 B2 JP3277040 B2 JP 3277040B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、光磁気ディス
ク、光磁気カード、光磁気テープといった光磁気情報記
録再生装置や、光ディスク、光カードといった光情報記
録再生装置の光ピックアップ部等に適用されて、光導波
路中を導波する導波モードの異なった導波光、又は、導
波モードは同一であるが入射角の異なった導波光を分離
して検出するための導波光分離検出器及びその製造方法
並びに導波光分離検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】書換え可能な高密度記憶装置である光磁
気ディスクは、光磁気ディスクから反射される光のカー
効果による偏光方向の回転を検出することで情報を再生
するものである。ここに、カー効果による偏光方向の回
転は微小であるので、良好なる信号対雑音比(C/N
比)を得るためには、高精度な検光子や差動検出光学系
が必要となる。この点、現状では、これらの光学系には
バルク型光学素子(検光子、プリズム、レンズ等)が用
いられているため、相互の位置合わせが難しく、小型化
が困難である。これは、光情報記録再生装置においても
同様であり、光ピックアップの光学系にはバルク型光学
素子が用いられているため、相互の位置合わせが難し
く、小型化が困難である。
【0003】このようなバルク型光学系による欠点を解
消するための素子として、例えば、光磁気ディスクに関
しては、「電子通信学会量子エレクトロニクス研究会報
告OQE86-177」によれば、検出光学系を薄膜導波路に
集積化させた“光磁気ディスクピックアップ用導波路型
差動検出デバイス”が報告・提案されている。また、光
ディスクに関しては、「電子通信学会量子エレクトロニ
クス研究会報告OQE85-72」 によれば、検出光学系を
薄膜導波路に集積化させた“光ディスクピックアップの
光集積回路化”が報告・提案されている。しかし、この
ようなデバイスは、ディスクからの反射光のノイズや強
度分布に弱いという欠点がある。
【0004】このような点に着目し、例えば、光磁気デ
ィスクからの反射光の直交する2つの偏光成分を、光導
波路のTEモード、TMモードとしてカップリングさせ
る光導波路カップリング部と、厚みをテーパ状に変化さ
せたテーパ状結合部とを含むTE/TM分離素子と光検
出器により構成された光磁気信号検出部に導いて光磁気
信号を検出するようにしたものが、本出願人により提案
されている。
【0005】図32によりそのモード分離素子部分の構
造及び動作原理を説明する。まず、平面的構成を考える
と、同図(a)に示すように、2つの偏光成分を含む導
波光の第1の導波モード(TEモード)と第2の導波モ
ード(TMモード)との等価屈折率を異ならせた第1の
光導波路1と、この第1の光導波路1に接続された第2
の光導波路2とを、両者の接続部分で形成されたモード
分離部3で接続してなる。そして、第1の光導波路1を
導波してモード分離部3へ入射する入射導波光L
内で、このモード分離部3で反射される光L を検出
するための第1の受光素子4とこのモード分離部3を透
過屈折する光L を検出するための第2の受光素子5
とを備えて構成される。
【0006】断面構造的には、同図(b)に示すよう
に、半導体基板6上にバッファ層7を介して第1の光導
波路1用の光導波層8を積層し、その厚みをテーパ状に
変化させたテーパ部8aを介して第2の光導波路2用の
光導波層9を積層し、これらの光導波層8,9上にクラ
ッド層10を設けて構成される。又は、同図(c)に示
すように、光導波層9を全面的に設けてもよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
提案例によるデバイス構造の場合、 光導波路1,2界面の不完全性や光導波路1,2の
不均質性、光導波路1,2内の不純物などの原因による
散乱光 モード分離部3の不完全性によって発生する散乱光 モード分離部3で反射又は透過屈折されずに、直進
する一部の導波光 :第1の光導波路1(提案例中では、第2光導波路)と
第2の光導波路2(提案例中では、第3光導波路)の膜
層構成に依存して存在する。 モード分離部3で反射されず、かつ、透過屈折され
ずに、モード分離部3に沿って進み、モード分離部3の
端部等から放射・散乱される光 (これらの〜は図10(a)中の破線矢印に対応さ
せて示す) 等があると、それらが、各導波モードに対応して設けら
れている受光素子4,5へ入射し、結果として、導波光
のモード分離・検出のS/N比が劣化してしまう可能性
がある。
【0008】よって、このデバイスを光磁気信号検出装
置におけるTE/TMモード分離素子に応用しようとす
る場合には、光磁気信号のC/N比を劣化させる要因と
なる。
【0009】このような状況は、同一モードの導波光を
その入射角の相違により分離して光量を検出する光ディ
スク用の場合でも同様であり、上記のような散乱光等の
影響により、導波光の分離・検出のS/N比が劣化して
しまう可能性がある。よって、光ディク用のピックアッ
プにおける焦点誤差信号検出素子に応用するような場合
であれば、焦点誤差検出の感度低下やS/N比を劣化さ
せる要因となる。
【0010】よって、各種有害或いは不要光の影響を排
除して、導波光をモード別又は入射角別に分離してその
光量を検出する導波光分離検出器部分の改良、即ち、導
波光の分離・検出のS/N比及び消光比を向上させたデ
バイスの提案が要望されている。
【0011】
【課題を解決するための手段】導波光の第1の導波モー
ドと第2の導波モードとの等価屈折率の異なる第1の光
導波路と、この第1の光導波路に接続された第2の光導
波路と、これらの第1,2の光導波路の接続部分で形成
されたモード分離部と、前記第1の光導波路を導波して
前記モード分離部へ入射する入射導波光の内でこのモー
ド分離部で反射される光を検出するための第1の受光素
子とこのモード分離部を透過屈折する光を検出するため
の第2の受光素子とを備えた導波光分離検出器におい
て、請求項1記載の発明では、第1,2の光導波路の接
続部分を入射導波光の入射位置に対応する直線部分から
漸次その向きを変化させて第1,2の受光素子間を通る
ように配設してモード分離部を形成した
【0012】請求項記載の発明では、求項1記載の
発明において、モード分離部を形成する第1,2の光導
波路の接続部分に接続させて導波光吸収素子を設けた。
【0013】また、請求項記載の発明では、第1の光
導波路に入射導波光の光束幅に対応した開口が形成され
た導波光遮光素子を設けた。
【0014】請求項記載の発明では、請求項記載の
発明における導波光遮光素子を、入射導波光と略同一方
向から導波する光を全反射させる角度に設定された導波
路鏡とした。
【0015】加えて、請求項記載の発明では、導波路
鏡により全反射された光を吸収する導波光吸収素子を設
けた。
【0016】請求項記載の発明では、第1,2の受光
素子の少なくとも一方の周囲でモード分離部からの導波
光の経路以外の部分に対して導波光遮光素子を設けた。
【0017】請求項記載の発明では、第1,2の受光
素子の少なくとも一方に対してモード分離部からの導波
光の経路に沿わせた導波光集光素子を設けた。
【0018】一方、第1の光導波路と、この第1の光導
波路に接続されて前記第1の光導波路より等価屈折率の
小さい第2の光導波路と、これらの第1,2の光導波路
の接続部分で形成された導波路結合部と、前記第1の光
導波路を導波して前記導波路結合部へ入射する入射導波
光の内でこの導波路結合部で反射される光を検出するた
めの第1の受光素子とこの導波路結合部を透過屈折する
光を検出するための第2の受光素子とを備えた導波光分
離検出器において、請求項記載の発明では、第1,2
の光導波路の接続部分を入射導波光の入射位置に対応す
る直線部分から漸次その向きを変化させて第1,2の受
光素子間を通るように配設して導波路結合部を形成し
【0019】請求項記載の発明では、求項記載の
発明において、導波路結合部を形成する第1,2の光導
波路の接続部分に接続させて導波光吸収素子を設けた。
【0020】また、請求項1記載の発明では、第1の
光導波路に入射導波光の光束幅に対応した開口が形成さ
れた導波光遮光素子を設けた。
【0021】請求項1記載の発明では、請求項1
載の発明における導波光遮光素子を、入射導波光と略同
一方向から導波する光を全反射させる角度に設定された
導波路鏡とした。
【0022】加えて、請求項1記載の発明では、導波
路鏡により全反射された光を吸収する導波光吸収素子を
設けた。
【0023】請求項1記載の発明では、第1,2の受
光素子の少なくとも一方の周囲で導波路結合部からの導
波光の経路以外の部分に対して導波光遮光素子を設け
た。
【0024】請求項14記載の発明では、第1,2の受
光素子の少なくとも一方に対して導波路結合部からの導
波光の経路に沿わせた導波光集光素子を設けた。
【0025】さらに、請求項15記載の発明では、第1
の受光素子を前記導波路結合部に接するように延伸させ
て配設させた。
【0026】請求項16記載の発明では、導波路結合部
を前記入射導波光の入射位置に対応する直線部分から漸
次その向きを変化させて前記第1の受光素子領域の一部
を通るように形成した。
【0027】同様に、請求項17記載の発明では、第2
の受光素子を前記導波路結合部に接するように延伸させ
て配設させた。
【0028】請求項18記載の発明では、導波路結合部
を前記入射導波光の入射位置に対応する直線部分から漸
次その向きを変化させて前記第2の受光素子領域の一部
を通るように形成した。
【0029】また、請求項19記載の発明では、導波路
結合部の領域上に結合させた第3の受光素子を設けた。
【0030】請求項2記載の発明では、請求項19
載の導波光分離検出器を用いた導波光分離検出装置とし
て、第1の受光素子の出力に第3の受光素子の出力を加
算した値と、第2の受光素子の出力の値とを比較する比
較手段を設けた。
【0031】同様に、請求項2記載の発明では、請求
19記載の導波光分離検出器を用いた導波光分離検出
装置として、第1の受光素子の出力の値と、第2の受光
素子の出力に第3の受光素子の出力を加算した値とを比
較する比較手段を設けた。
【0032】請求項2記載の発明では、請求項2
は2記載の発明に加え、比較手段による比較に先立ち
第1,2,3の受光素子の出力を増幅する各々異なる増
幅率に設定された増幅器を設けた。
【0033】一方、請求項2記載の発明では、請求項
2,5,9又は1記載の導波光分離検出器の製造方法
として、導波光吸収素子を、導波光受光素子構造とし、
第1,2の受光素子と同一の工程により同時に形成する
ようにした。
【0034】同様に、請求項24記載の発明では、請求
3,6,1又は1記載の導波光分離検出器の製造
方法として、導波光遮光素子を、導波光受光素子構造と
し、第1,2の受光素子と同一の工程により同時に形成
するようにした。
【0035】請求項25記載の発明では、請求項4,
,1又は1記載の導波光分離検出器の製造方法と
して、導波路鏡による導波光遮光素子を第1,2の光導
波路に形成される別の導波路鏡と同一の工程により同時
に形成するようにした。
【0036】請求項26記載の発明では、請求項3,
,1又は1記載の導波光分離検出器の製造方法と
して、導波光遮光素子を導波路鏡とし、第1,2の光導
波路に形成される別の導波路鏡と同一の工程により同時
に形成するようにした。
【0037】請求項27記載の発明では、請求項7又は
14記載の導波光分離検出器の製造方法として、導波光
集光素子を導波路鏡とし、第1,2の光導波路に形成さ
れる別の導波路鏡と同一の工程により同時に形成するよ
うにした。
【0038】
【作用】請求項記載の発明によれば、モード分離部で
反射或いは透過屈折されずにモード分離部に沿って進む
光は、曲線状又は角度を微小に徐々に変化させた一連の
直線群として、漸次、その向きを変化させた第1,2の
光導波路の接続部分の形状に沿って進み、第1,2の受
光素子の近傍で散乱されることがないので、モード分離
部からの反射光を受光する第1の受光素子、及び、透過
屈折光を受光する第2の受光素子のS/N比がともに改
善されることになる。また、各受光素子の大きさやモー
ド分離部を形成する第1,2の光導波路の接続部分との
配置の自由度が飛躍的に増すことになり、導波光分離検
出器の設計が容易となる。さらには、第2の受光素子を
モード分離部に接近させて配置させ得るので、導波損失
の影響を減ずることができ、かつ、導波光分離検出器の
小型化も図れる。
【0039】請求項記載の発明によれば、モード分離
部で反射或いは透過屈折されずにモード分離部に沿って
進む光や、モード分離部に沿って進みモード分離部の端
部から放射・散乱される光等の有害・不要な光を導波光
吸収素子によりその発生源の間近で吸収することで、各
受光素子、その他へ入射することを未然に防止し得る。
よって、導波光分離検出器のS/N比、消光比が改善さ
れる。
【0040】請求項記載の発明によれば、導波光遮光
素子により不要な光路上の散乱光を遮断しつつ、その開
口幅で入射導波光の幅を規定してモード分離部への入射
角を設計値通りとすることで、光導波路界面の不完全性
や光導波路の不均質性、光導波路内の不純物などの原因
によって生ずる散乱光が、直接又はモード分離部で反射
或いは透過屈折されて第1,2の受光素子に入射してノ
イズとなったり、入射導波光が導波中に徐々に広がっ
て、モード分離部への入射角が設計値の前後に幅を持
ち、反射と透過屈折の条件に部分差を生じて、モード分
離に支障をきたす、といった問題を回避できる。よっ
て、この場合も、上記原因による導波光分離検出器のS
/N比、消光比の劣化を防止できる。
【0041】請求項記載の発明によれば、導波光遮光
素子を導波路鏡としたので、反射率が高いため、透過方
向の遮光性に優れたものとなり、かつ、開口部の境界を
急峻に形成できるので、上記請求項記載の発明の作用
効果が向上し、高効率、高精度な導波光遮光素子を形成
できる。
【0042】請求項記載の発明によれば、導波光遮光
素子として機能する導波路鏡で反射される入射導波光中
の本来の光束幅を外れてきた散乱光や発散光などの不要
な光を導波光吸収素子が吸収し、光導波路内の他の受光
素子等への入射が防止されるので、導波路鏡を設けたこ
とによる副次的な影響を防止し得る他、この導波光吸収
素子自体が導波光遮光素子としても機能し得るので、請
求項記載の発明の作用効果が増長される。
【0043】請求項記載の発明によれば、第1,2の
受光素子に、本来検出すべき各モード光の入射方向以外
の方向から入射しようとする有害・不要な光を、受光素
子の直前で遮光し得るので、モード分離部からの反射光
を受光する第1の受光素子、及び、透過屈折光を受光す
る第2の受光素子のS/N比がともに改善されることに
なる。よって、この場合も、導波光分離検出器全体や光
磁気信号検出装置への応用時の性能向上を図れる。
【0044】請求項記載の発明によれば、モード分離
部で反射或いは透過屈折した導波光を集光して受光素子
へ導くことができるので、第1,2の受光素子の受光面
の面積を小さくして、受光素子の静電容量を低下させる
ことで、高速応答させることができる。
【0045】一方、請求項記載の発明によれば、導波
路結合部で反射或いは透過屈折されずに導波路結合部に
沿って進む光は、曲線状又は角度を微小に徐々に変化さ
せた一連の直線群として、漸次、その向きを変化させた
第1,2の光導波路の接続部分の形状に沿って進み、第
1,2の受光素子の近傍で散乱されることがないので、
導波路結合部からの反射光を受光する第1の受光素子、
及び、透過屈折光を受光する第2の受光素子のS/N比
がともに改善されることになる。また、各受光素子の大
きさや導波路結合部を形成する第1,2の光導波路の接
続部分との配置の自由度が飛躍的に増すことになり、導
波光分離検出器の設計が容易となる。さらには、第2の
受光素子を導波路結合部に接近させて配置させ得るの
で、導波損失の影響を減ずることができ、かつ、導波光
分離検出器の小型化も図れる。
【0046】請求項記載の発明によれば、導波路結合
部で反射或いは透過屈折されずに導波路結合部に沿って
進む光や、導波路結合部に沿って進み導波路結合部の端
部から放射・散乱される光等の有害・不要な光を導波光
吸収素子によりその発生源の間近で吸収することで、各
受光素子、その他へ入射することを未然に防止し得る。
よって、導波光分離検出器のS/N比、消光比が改善さ
れる。
【0047】請求項1記載の発明によれば、導波光遮
光素子により不要な光路上の散乱光を遮断しつつ、その
開口幅で入射導波光の幅を規定して導波路結合部への入
射角を設計値通りとすることで、光導波路界面の不完全
性や光導波路の不均質性、光導波路内の不純物などの原
因によって生ずる散乱光が、直接又は導波路結合部で反
射或いは透過屈折されて第1,2の受光素子に入射して
ノイズとなったり、入射導波光が導波中に徐々に広がっ
て、導波路結合部への入射角が設計値の前後に幅を持
ち、反射と透過屈折の条件に部分差を生じて、入射角に
よる導波光の分離に支障をきたす、といった問題を回避
できる。よって、この場合も、上記原因による導波光分
離検出器のS/N比、消光比の劣化を防止できる。
【0048】請求項1記載の発明によれば、導波光遮
光素子を導波路鏡としたので、反射率が高いため、透過
方向の遮光性に優れたものとなり、かつ、開口部の境界
を急峻に形成できるので、上記請求項6記載の発明の作
用効果が向上し、高効率、高精度な導波光遮光素子を形
成できる。
【0049】請求項1記載の発明によれば、導波光遮
光素子として機能する導波路鏡で反射される入射導波光
中の本来の光束幅を外れてきた散乱光や発散光などの不
要な光を導波光吸収素子が吸収し、光導波路内の他の受
光素子等への入射が防止されるので、導波路鏡を設けた
ことによる副次的な影響を防止し得る他、この導波光吸
収素子自体が導波光遮光素子としても機能し得るので、
請求項1記載の発明の作用効果が増長される。
【0050】請求項1記載の発明によれば、第1,2
の受光素子に、本来検出すべき入射角の導波光の入射方
向以外の方向から入射しようとする有害・不要な光を、
受光素子の直前で遮光し得るので、導波路結合部からの
反射光を受光する第1の受光素子、及び、透過屈折光を
受光する第2の受光素子のS/N比がともに改善される
ことになる。よって、この場合も、導波光分離検出器全
体や光信号検出装置への応用時の性能向上を図れる。
【0051】請求項14記載の発明によれば、導波路結
合部で反射或いは透過屈折した導波光を集光して受光素
子へ導くことができるので、第1,2の受光素子の受光
面の面積を小さくして、受光素子の静電容量を低下させ
ることで、高速応答させることができる。
【0052】また、請求項15記載の発明によれば、導
波路結合部で反射された導波光と、この導波路結合部で
反射及び透過屈折せずに導波路結合部に沿って進む導波
光とを第1の受光素子で同時に受光するので、この導波
路結合部に沿って進む導波光の光量分を反射光量に加味
して導波光の分離・検出を行ったほうが分離・検出特性
がよい場合には、実質的に、第1の受光素子の出力を反
射光出力として扱えばよいものとなり、よって、第1の
受光素子を導波路結合部に接するように延伸させて配設
させるだけで、分離・検出特性を向上させた導波光分離
検出器となる。
【0053】請求項16記載の発明によれば、第1の受
光素子の形状、大きさ及び位置を変えることなく、導波
路結合部で反射された導波光と、この導波路結合部で反
射及び透過屈折せずに導波路結合部に沿って進む導波光
とをこの第1の受光素子で同時に受光し得るものとな
る。よって、請求項15記載の発明の場合と同様に、こ
の導波路結合部に沿って進む導波光の光量分を反射光量
に加味して導波光の分離・検出を行ったほうが分離・検
出特性がよい場合には、実質的に、第1の受光素子の出
力を反射光出力として扱えばよいものとなる。このため
にも、第1の受光素子を導波路結合部に接するように延
伸させるといったことも不要となる。この結果、第1の
受光素子の形状等を変える必要がなく、この第1の受光
素子への不要な散乱光の入射や、静電容量の増大による
応答速度の低下をきたすことがなく、分離・検出特性を
向上させた導波光分離検出器となる。
【0054】請求項17記載の発明によれば、導波路結
合部で透過屈折された導波光と、この導波路結合部で反
射及び透過屈折せずに導波路結合部に沿って進む導波光
とを第2の受光素子で同時に受光するので、この導波路
結合部に沿って進む導波光の光量分を透過屈折光量に加
味して導波光の分離・検出を行ったほうが分離・検出特
性がよい場合には、実質的に、第2の受光素子の出力を
透過屈折光出力として扱えばよいものとなり、よって、
第2の受光素子を導波路結合部に接するように延伸させ
て配設させるだけで、分離・検出特性を向上させた導波
光分離検出器となる。
【0055】請求項18記載の発明によれば、第2の受
光素子の形状、大きさ及び位置を変えることなく、導波
路結合部で透過屈折された導波光と、この導波路結合部
で反射及び透過屈折せずに導波路結合部に沿って進む導
波光とをこの第2の受光素子で同時に受光し得るものと
なる。よって、請求項15記載の発明の場合と同様に、
この導波路結合部に沿って進む導波光の光量分を透過屈
折光量に加味して導波光の分離・検出を行ったほうが分
離・検出特性がよい場合には、実質的に、第2の受光素
子の出力を透過屈折光出力として扱えばよいものとな
る。このためにも、第2の受光素子を導波路結合部に接
するように延伸させるといったことも不要となる。この
結果、第2の受光素子の形状等を変える必要がなく、こ
の第2の受光素子への不要な散乱光の入射や、静電容量
の増大による応答速度の低下をきたすことがなく、分離
・検出特性を向上させた導波光分離検出器となる。
【0056】請求項19記載の発明によれば、第1,2
の受光素子の形状、大きさ及び位置を変えたり、導波路
結合部を変更させることなく、導波路結合部で反射及び
透過屈折せずに導波路結合部に沿って進む導波光を第3
の受光素子で単独で受光するので、その時の条件に応じ
て、適宜、第3の受光素子の出力を第1又は第2の受光
素子の出力に加味することが可能となる。この結果、第
1,2の受光素子の形状等を変える必要がなく、この第
1,2の受光素子への不要な散乱光の入射や、静電容量
の増大による応答速度の低下をきたすことがなく、か
つ、導波路結合部の過大な偏向部分からの放射光をも未
然に防止しつつ、分離・検出特性を向上させた導波光分
離検出器となる。
【0057】請求項2記載の発明によれば、請求項
記載の導波光分離検出器を用いて検出装置を構成する
上で、比較器により、第1,3の受光素子の出力の加算
値と第2の受光素子の出力の値とを比較するので、導波
路結合部に沿って進む導波光の光量分を反射光量に加味
して導波光の分離・検出を行ったほうが分離・検出特性
がよいかを適正に判断し得るものとなり、分離・検出特
性が向上しない場合には加算処理を行わないように制御
し得るものとなる。
【0058】請求項2記載の発明によれば、請求項
記載の導波光分離検出器を用いて検出装置を構成する
上で、比較器により、第1の受光素子の出力の値と第
2,3の受光素子の出力の加算値とを比較するので、導
波路結合部に沿って進む導波光の光量分を透過屈折光量
に加味して導波光の分離・検出を行ったほうが分離・検
出特性がよいかを適正に判断し得るものとなり、分離・
検出特性が向上しない場合には加算処理を行わないよう
に制御し得るものとなる。
【0059】請求項2記載の発明によれば、請求項2
又は2記載の発明に関して、例えば、第1又は第2
の受光素子の出力と第3の受光素子の出力とを加算する
に先立ち、各々又は一方の増幅器の増幅率を変えること
により、反射光量又は透過屈折光量と導波路結合部に沿
って進む光量とを重み付けを行った上で加算できる。よ
って、導波路結合部がテーパ断面形状で形成されている
場合のテーパの向きやその角度、或いは、テーパ角度の
バラツキやテーパ面のうねりなど、導波路結合部の設計
上の構造や、その製造工程における不完全性に起因し
た、導波路結合部に沿って進む導波光と反射光又は透過
屈折光との導波状態の違いに合わせて、導波光の分離・
検出特性を最適化し得るものとなる。さらには、第3の
受光素子の出力を加算した出力値と、単独の第2又は第
1の受光素子の出力値とを比較するに先立ち、各々又は
一方の増幅器の増幅率を変えることにより、実質的な反
射光量又は実質的な透過屈折光量と、透過屈折光量又は
反射光量とを重み付けを行った上で比較できる。よっ
て、上述の加算前の場合と同様に、実質的な反射光や透
過屈折光の導波状態に合わせて、導波光の分離・検出特
性を最適化し得るものとなる。
【0060】請求項23,24記載の発明によれば、導
波光吸収素子或いは導波光遮光素子を、受光素子構造と
同一として、第1,2の受光素子と同一の工程により同
時に形成することにより、別途の工程を付加することな
く形成できるものとなる。よって、導波光吸収素子或い
は導波光遮光素子の追加によって、コストや製造に要す
る時間が増えることがない。
【0061】請求項25,26,27記載の発明によれ
ば、第1又は2の光導波路に別の導波路鏡が形成される
場合、導波路鏡型の導波光遮光素子或いは導波光集光素
子を、別の導波路鏡と同一工程で同時に形成することに
より、別途の工程を付加することなく形成できるものと
なる。
【0062】
【実施例】発明の前提となる一構成例を図1に基づい
て説明する。図32で説明した基本構成と同一部分又は
相当する部分は同一符号を用いて示す(以下の構成例や
実施例でも同様とする)。本構成例は、モード分離部3
を透過屈折した光L を検出するための第2の受光素
子5を、入射導波光L の光束のモード分離部3から
の幾何学的な延長領域(図中、破線で挾まれた領域)外
に配設させたものである。
【0063】このような構成によれば、第1,2の光導
波路1,2の膜層構成に依存して存在し得るモード分離
部3で反射或いは透過屈折されずに直進する一部の導波
光L′ が、第2の受光素子5で本来受光すべき透過
屈折光L に重畳されてこの第2の受光素子5で受光
されるようなことがなくなり、導波光L′ がノイズ
となってしまうことを防止できる。
【0064】発明の前提となる他の一構成例を図2に
より説明する。本構成例は、第1,2の受光素子4,5
をモード分離部3自身(即ち、入射導波光L の入射
位置に対応する直線部分及びその前後の第1,2の光導
波路1,2間の接続部分)、さらには、その延長線3′
上に対して接しないように配設させたものである。
【0065】このような構成によれば、モード分離部3
で反射或いは透過屈折されずにモード分離部3に沿って
進む光が第1又は2の受光素子4,5に直接入射した
り、モード分離部3の端部3a(第1,2の光導波路
1,2の接続部分が急峻にその方向を変化させている箇
所)から、モード分離部3の延長方向に強く放射される
光が第1又は2の受光素子4,5に入射したりすること
によって、その分がノイズとなってしまうことが避けら
れる。よって、モード分離部3からの反射光Lを受光
する第1の受光素子4、及び、透過屈折光L を受光
する第2の受光素子5のS/N比がともに改善される。
【0066】発明の前提となるさらに他の一構成例を
図3により説明する。本構成例は、モード分離部3の端
部3a位置を、第1,2の受光素子4,5より導波光の
導波方向下流側に配設させたものである。
【0067】このような構成によれば、モード分離部3
で反射或いは透過屈折されずにモード分離部3に沿って
進み、モード分離部3の端部3aから放射・散乱される
光が、第1,2の受光素子4,5に入射するのが防止さ
れる。
【0068】請求項記載の発明の一実施例を図4によ
り説明する。本実施例では、モード分離部3を形成する
第1,2の光導波路1,2の接続部分に関して、入射導
波光L の入射位置に対応する直線部分に続けて、曲
線状(或いは、角度を微小に徐々に変化させた一連の直
線群)として、漸次その向きを変化させつつ、第1,2
の受光素子4,5間を通るように形成したものである。
【0069】このような構成によれば、モード分離部3
で反射或いは透過屈折されずにモード分離部3に沿って
進む光は、このような所定形状の第1,2の光導波路
1,2間の接続部分の形状に沿って進むことになり、第
1,2の受光素子4,5の近傍で散乱されることがなく
なる。よって、第1,2の受光素子4,5のS/N比が
改善される。特に、前述した各構成例に規定した各々の
条件下での、各受光素子4,5の大きさやモード分離部
3を形成する第1,2の光導波路1,2の接続部分との
配置の自由度が飛躍的に増すことになり、導波光モード
分離検出器の設計が容易となる。さらには、第2の受光
素子5をモード分離部3に接近させて配置させることも
可能となり、導波損失の影響を減らすことができる。
【0070】請求項記載の発明の一実施例を図5によ
り説明する。本実施例は、モード分離部3を形成する第
1,2の光導波路1,2の接続部分に接続させて導波光
吸収素子11を設けたものである。
【0071】同図(a)に示すような構成によれば、モ
ード分離部3で反射或いは透過屈折されずにモード分離
部3に沿って進む光をこの導波光吸収素子11により吸
収でき、同図(b)に示すような構成によれば、モード
分離部3で反射或いは透過屈折されずにモード分離部3
に沿って進みモード分離部3の端部3aから放射・散乱
される光をこの導波光吸収素子11により吸収できる。
このような有害・不要な光を導波光吸収素子11により
その発生源の間近で吸収することで、各受光素子4,
5、その他へ入射することが未然に防止される。
【0072】なお、このような導波光吸収素子11は、
各導波路1,2の導波層に近接させて、金属などの光吸
収層を装荷して設けてもよく、また、後述するように、
第1,2の受光素子4,5と同様な導波光受光素子構造
としてもよい。
【0073】請求項記載の発明の一実施例を図6によ
り説明する。本実施例は、第1の光導波路1中に入射導
波光L の光束幅に対応した開口12aが形成された
導波光遮光素子12を設けたものである。この導波光遮
光素子12は、図5に示した実施例中の導波光吸収素子
11と同様なもの、或いは、導波路反射鏡、導波層自体
を光吸収性としたものなど、その部分を導波光が通過し
得ないものとして、適宜形成される。
【0074】このような構成によれば、光導波路1,2
界面の不完全性や光導波路1,2の不均質性、光導波路
1,2内の不純物などの原因によって生ずる散乱光が、
直接又はモード分離部3で反射或いは透過屈折されて、
第1又は2の受光素子4,5に入射することが防止され
る。また、入射導波光L が導波中に徐々に広がって
しまうような場合、モード分離部3への入射角が設計値
の前後に幅を持ち、反射と透過屈折の条件に部分差を生
じて、モード分離に支障をきたす、といった問題に関し
ても、入射導波光L の幅が導波光遮光素子12の開
口12aで設計値に規定されて入射するので、回避され
る。
【0075】請求項記載の発明の一実施例を図7によ
り説明する。本実施例は、前記実施例における導波光遮
光素子を、入射導波光L と略同一方向から導波する
光を全反射させる角度に設定された導波路鏡13とした
ものである。即ち、第1の光導波路1に垂直断面或いは
テーパ断面を形成し、かつ、入射導波光L の入射角
を全反射角として導波路鏡13が設けられている。13
aは開口12aに相当する開口である。
【0076】このような導波路鏡13によれば、反射率
が高いため、透過方向の遮光性に優れたものとなり、か
つ、垂直断面の導波路鏡13によれば、開口13aの境
界を急峻に形成できるので、前記実施例の作用効果がさ
らに向上し、高効率、高精度な導波光遮光素子となる。
【0077】請求項記載の発明の一実施例を図8によ
り説明する。本実施例は、第1の光導波路1中に、導波
路鏡13により全反射された光を吸収する導波光吸収素
子14を設けたものである。このような導波光吸収素子
14は、例えば図5に示した導波光吸収素子11と同様
なものでよい。また、導波光吸収素子14は、図8中の
下側に示すように導波路鏡13に重なる状態で設けても
よく、同図中の上側に示すように導波路鏡13から離し
て設けてもよい。
【0078】このような構成によれば、導波光遮光素子
として機能する導波路鏡13で反射される不要な光をこ
の導波光吸収素子14が吸収するので、光導波路内の他
の受光素子等への入射が防止される。よって、導波路鏡
13を設けたことによる副次的な影響が防止される。
【0079】請求項記載の発明の一実施例を図9によ
り説明する。本実施例は、第1,2の受光素子4,5の
少なくとも一方、ここでは両方の周囲の内、モード分離
部3からの導波光の経路以外の部分に対して導波光遮光
素子15,16を設けたものである。このような導波光
遮光素子15,16は、例えば図5に示した導波光吸収
素子11と同様なものでよく、或いは、導波路反射鏡、
導波層自体を光吸収性としたものなどを用いることがで
きる。
【0080】このような構成によれば、第1,2の受光
素子4,5に対して、本来検出すべき各モード光の入射
方向以外の方向から入射しようとする有害・不要な光
は、受光素子4,5の直前で各々導波光遮光素子15,
16により遮光されるので、これらの第1,2の受光素
子4,5のS/N比は改善される。
【0081】請求項記載の発明の一実施例を図10に
より説明する。本実施例は、第1,2の受光素子4,5
の少なくとも一方に対してモード分離部3からの導波光
(反射光L 、透過屈折光L )の経路に沿わせた導
波光集光素子17,18を設けたものである。このよう
な導波光集光素子17,18は、同図(a)に示すよう
に、凹面の反射面を有する導波路鏡17aや、導波路レ
ンズ18の他、同図(b)に示すように、それ自体は集
光性を有しない直線の一対の導波路鏡17bを組合せた
ものとしてもよい。
【0082】このような構成によれば、モード分離部3
で反射或いは透過屈折した導波光を導波光集光素子1
7,18で絞って受光素子4,5へ導くことができるの
で、これらの受光素子4,5の受光面の面積を小さくす
ることができる。
【0083】特に、モード分離部3での屈折によりビー
ム幅の狭められた透過屈折光Lに比べてモード分離部
3で反射された反射光L のほうが、元のビーム幅を
保っているので、同図(b)に示すように、第1の受光
素子4側に対してのみ導波光集光素子17(17b)を
設けてもよい。
【0084】請求項2及び24記載の発明の一実施例
を図11により説明する。本実施例は、導波光モード分
離検出器の製造方法に関するもので、請求項2,5によ
る導波光吸収素子11,14、請求項3,6による導波
光遮光素子12,15,16を、何れも導波光受光素子
構造として、第1,2の受光素子4,5と同一の工程に
より同時に形成するようにしたものである。このような
製造方法によれば、別途の工程を付加することなく形成
できるものとなり、よって、導波光吸収素子11,14
或いは導波光遮光素子12,15,16の追加によっ
て、コストや製造に要する時間が増えることがない。
【0085】例えば、フォトマスク上に第1,2の受光
素子4,5のパターンとともに、上述した導波光吸収素
子11,14或いは導波光遮光素子12,15,16等
の導波光受光素子構造のパターンを加えておき、フォト
リソグラフィ法により素子形成するようにすれば、工程
自体の変更・追加は不要となる。
【0086】図11は、半導体基板6上に不純物拡散領
域19,19′を形成し、その上にバッファ層7、光導
波層8又は9を順次積層して、不純物拡散領域19,1
9′部分に光導波路1又は2に接続された各々受光素子
構造を形成し、不純物拡散領域19による受光素子構造
部分を受光素子4又は5とし、不純物拡散領域19′に
よる受光素子構造部分を導波光吸収素子11,14或い
は導波光遮光素子12,15,16とした例を示す。な
お、導波光は不純物拡散領域19,19′に対応してバ
ッファ層7が薄くなった部分で放射モードとなって半導
体基板6側(従って、不純物拡散領域19,19′中)
に吸収される。また、ここでは、これらの不純物拡散領
域19,19′に接続された電極20,20′が設けら
れている。
【0087】ところで、導波光遮光素子12,15,1
6として用いる部分に対しては、不純物拡散領域19′
や電極20′は必ずしも必要ではないが、電極20′を
光導波路1又は2を貫通させて接続するような場合、そ
の位置や方向を選択することにより、遮光効果が増すこ
とになる。
【0088】請求項25ないし27記載の発明の一実施
例を図12により説明する。本実施例も、導波光モード
分離検出器の製造方法に関するもので、上述したような
導波光モード分離検出器を含む光導波路デバイスを作製
する際には、例えば光導波路を閉空間とさせるために、
第1又は2の光導波路1,2に導波路鏡13等とは別の
導波路鏡を形成する場合が多い点に着目し、請求項4,
による導波路鏡13、請求項による導波光遮光素子
12、請求項による導波光遮光素子(導波路鏡)1
5,16、或いは、請求項による導波光集光素子(導
波路鏡)17,18を、第1,2の光導波路1,2に形
成される別の導波路鏡21,22と同一の工程により同
時に形成するようにしたのである。
【0089】このような構成によれば、導波路鏡13、
導波光遮光素子12,15,16、或いは、導波光集光
素子17,18を、別途の工程を付加することなく形成
できるものとなる。よって、これらの導波路鏡13等の
追加によって、コストや製造に要する時間が増えること
がない。
【0090】なお、前述した各種実施例につき、各々任
意かつ適宜に組合せて構成するようにしてもよい。ま
た、各種実施例上、第1,2の受光素子4,5は各々単
数の例で示したが、各々複数の要素からなる場合にも同
様に適用し得る。
【0091】発明の前提となる別の態様の一構成例を
図13により説明する。前述した各実施例では、光磁気
ディスク用などを想定し、同一入射角で入射する導波光
をその導波モード(TE/TMモード)で分離するもの
を対象としたが、本構成例以下では、光ディスク用など
を想定し、同一モードの導波光であるが、導波光を臨界
角の前後で導波路結合部に向けて導波させることによ
り、その入射角の違いにより導波光を反射光と透過屈折
光とに分離する方式のものに適用したものである。ま
ず、基本構成について説明すると、導波光が入射される
第1の光導波路31と、この第1の光導波路31に接続
された第2の光導波路32とを、両者の接続部分で形成
された導波路結合部33で接続してなる。ここに、第2
の光導波路32の等価屈折率は第1の等価屈折率よりも
小さく設定されている。そして、第1の光導波路31を
導波して導波路結合部33へ入射する入射導波光L
の内で、この導波路結合部33で反射される光L
検出するための第1の受光素子34とこの導波路結合部
33を透過屈折する光L を検出するための第2の受
光素子35とを備えて構成される。
【0092】なお、断面構造的には、図32(b)を参
照して説明すれば、半導体基板6上にバッファ層7を介
して第1の光導波路31用の光導波層8を積層し、その
厚みをテーパ状に変化させたテーパ部8aを介して第2
の光導波路32用の光導波層9を積層し、これらの光導
波層8,9上にクラッド層10を設けて構成すればよ
い。又は、同図(c)に示すように、光導波層9を全面
的に設けてもよい。
【0093】しかして、本構成例は、導波路結合部33
を透過屈折した光L を検出するための第2の受光素
子35を、入射導波光L の光束の導波路結合部33
からの幾何学的な延長領域(図中、破線で挾まれた領
域)外に配設させたものである。
【0094】このような構成によれば、第1,2の光導
波路31,32の膜層構成に依存して存在し得る導波路
結合部33で反射或いは透過屈折されずに直進する一部
の導波光L′ が、第2の受光素子35で本来受光す
べき透過屈折光L に重畳されてこの第2の受光素子
35で受光されることがなくなり、導波光L′ がノ
イズとなってしまうことを防止できる。
【0095】発明の前提となる別の態様の他の構成
を図14により説明する。本構成例は、第1,2の受光
素子34,35を導波路結合部33自身(即ち、入射導
波光L の入射位置に対応する直線部分及びその前後
の第1,2の光導波路31,32間の接続部分)、さら
には、その延長線33′上に対して接しないように配設
させたものである。
【0096】このような構成によれば、導波路結合部3
3で反射或いは透過屈折されずに導波路結合部33に沿
って進む光が第1又は2の受光素子34,35に直接入
射したり、導波路結合部33の端部33a(第1,2の
光導波路31,32の接続部分が急峻にその方向を変化
させている箇所)から、導波路結合部33の延長方向に
強く放射される光が第1又は2の受光素子34,35に
入射したりすることによって、その分がノイズとなって
しまうことが避けられる。よって、導波路結合部33か
らの反射光L を受光する第1の受光素子34、及
び、透過屈折光L を受光する第2の受光素子35の
S/N比がともに改善される。
【0097】発明の前提となる別の態様のさらに他の
構成例を図15により説明する。本構成例は、導波路結
合部33の端部33a位置を、第1,2の受光素子3
4,35より導波光の導波方向下流側に配設させたもの
である。
【0098】このような構成によれば、導波路結合部3
3で反射或いは透過屈折されずに導波路結合部33に沿
って進み、導波路結合部33の端部33aから放射・散
乱される光が、第1,2の受光素子34,35に入射す
るのが防止される。
【0099】請求項記載の発明の一実施例を図16に
より説明する。本実施例では、導波路結合部33を形成
する第1,2の光導波路31,32の接続部分に関し
て、入射導波光L の入射位置に対応する直線部分に
続けて、曲線状(或いは、角度を微小に徐々に変化させ
た一連の直線群)として、漸次その向きを変化させつ
つ、第1,2の受光素子34,35間を通るように形成
したものである。
【0100】このような構成によれば、導波路結合部3
3で反射或いは透過屈折されずに導波路結合部33に沿
って進む光は、このような所定形状の第1,2の光導波
路31,32間の接続部分の形状に沿って進むことにな
り、第1,2の受光素子34,35の近傍で散乱される
ことがなくなる。よって、第1,2の受光素子34,3
5のS/N比が改善される。特に、前述した別の態様の
各構成例に規定した各々の条件下での、各受光素子3
4,35の大きさや導波路結合部33を形成する第1,
2の光導波路31,32の接続部分との配置の自由度が
飛躍的に増すことになり、導波光分離検出器の設計が容
易となる。さらには、第2の受光素子35を導波路結合
部33に接近させて配置させることも可能となり、導波
損失の影響を減らすことができる。
【0101】請求項記載の発明の一実施例を図17に
より説明する。本実施例は、導波路結合部33を形成す
る第1,2の光導波路31,32の接続部分に接続させ
て導波光吸収素子41を設けたものである。
【0102】同図(a)に示すような構成によれば、導
波路結合部33で反射或いは透過屈折されずに導波路結
合部33に沿って進む光をこの導波光吸収素子41によ
り吸収でき、同図(b)に示すような構成によれば、導
波路結合部33で反射或いは透過屈折されずに導波路結
合部33に沿って進み導波路結合部33の端部33aか
ら放射・散乱される光をこの導波光吸収素子41により
吸収できる。このような有害・不要な光を導波光吸収素
子41によりその発生源の間近で吸収することで、各受
光素子34,35、その他へ入射することが未然に防止
される。
【0103】なお、このような導波光吸収素子41は、
各導波路31,32の導波層に近接させて、金属などの
光吸収層を装荷して設けてもよく、また、後述するよう
に、第1,2の受光素子34,35と同様な導波光受光
素子構造としてもよい。
【0104】請求項1記載の発明の一実施例を図18
により説明する。本実施例は、第1の光導波路31中に
入射導波光L の光束幅に対応した開口42aが形成
された導波光遮光素子42を設けたものである。この導
波光遮光素子42は、図17に示した実施例中の導波光
吸収素子41と同様なもの、或いは、導波路反射鏡、導
波層自体を光吸収性としたものなど、その部分を導波光
が通過し得ないものとして、適宜形成される。
【0105】このような構成によれば、光導波路31,
32界面の不完全性や光導波路31,32の不均質性、
光導波路31,32内の不純物などの原因によって生ず
る散乱光が、直接又は導波路結合部33で反射或いは透
過屈折されて、第1又は第2の受光素子34,35に入
射することが防止される。また、入射導波光L が導
波中に徐々に広がってしまうような場合、導波路結合部
33への入射角が設計値の前後に幅を持ち、反射と透過
屈折の条件に部分差を生じて、導波光の分離に支障をき
たす、といった問題に関しても、入射導波光L の幅
が導波光遮光素子42の開口42aで設計値に規定され
て入射するので、回避される。
【0106】請求項1記載の発明の一実施例を図19
により説明する。本実施例は、前記実施例における導波
光遮光素子を、入射導波光L と略同一方向から導波
する光を全反射させる角度に設定された導波路鏡43と
したものである。即ち、第1の光導波路31に垂直断面
或いはテーパ断面を形成し、かつ、入射導波光LIの入
射角を全反射角として導波路鏡43が設けられている。
43aは開口42aに相当する開口である。
【0107】このような導波路鏡43によれば、反射率
が高いため、透過方向の遮光性に優れたものとなり、か
つ、垂直断面の導波路鏡43によれば、開口43aの境
界を急峻に形成できるので、前記実施例の作用効果がさ
らに向上し、高効率、高精度な導波光遮光素子となる。
【0108】請求項1記載の発明の一実施例を図20
により説明する。本実施例は、第1の光導波路31中
に、導波路鏡43により全反射された光を吸収する導波
光吸収素子44を設けたものである。このような導波光
吸収素子44は、例えば図17に示した導波光吸収素子
41と同様なものでよい。また、導波光吸収素子44
は、図20中の下側に示すように導波路鏡43に重なる
状態で設けてもよく、同図中の上側に示すように導波路
鏡43から離して設けてもよい。
【0109】このような構成によれば、導波光遮光素子
として機能する導波路鏡43で反射される不要な光をこ
の導波光吸収素子44が吸収するので、光導波路内の他
の受光素子等への入射が防止される。よって、導波路鏡
43を設けたことによる副次的な影響が防止される。
【0110】請求項1記載の発明の一実施例を図21
により説明する。本実施例は、第1,2の受光素子3
4,35の少なくとも一方、ここでは両方の周囲の内、
導波路結合部33からの導波光の経路以外の部分に対し
て導波光遮光素子45,46を設けたものである。この
ような導波光遮光素子45,46は、例えば図17に示
した導波光吸収素子41と同様なものでよく、或いは、
導波路反射鏡、導波層自体を光吸収性としたものなどを
用いることができる。
【0111】このような構成によれば、第1,2の受光
素子34,35に対して、本来検出すべき各入射角の導
波光の入射方向以外の方向から入射しようとする有害・
不要な光は、受光素子34,35の直前で各々導波光遮
光素子45,46により遮光されるので、これらの第
1,2の受光素子34,35のS/N比は改善される。
【0112】請求項14記載の発明の一実施例を図22
により説明する。本実施例は、第1,2の受光素子3
4,35の少なくとも一方に対して導波路結合部33か
らの導波光(反射光L 、透過屈折光L )の経路に
沿わせた導波光集光素子47,48を設けたものであ
る。このような導波光集光素子47,48は、同図
(a)に示すように、凹面の反射面を有する導波路鏡4
7aや、導波路レンズ48の他、同図(b)に示すよう
に、それ自体は集光性を有しない直線の一対の導波路鏡
47bを組合せたものとしてもよい。
【0113】このような構成によれば、導波路結合部3
3で反射或いは透過屈折した導波光を導波光集光素子4
7,48で絞って受光素子34,35へ導くことができ
るので、これらの受光素子34,35の受光面の面積を
小さくすることができる。
【0114】特に、導波路結合部33での屈折によりビ
ーム幅の狭められた透過屈折光Lに比べて導波路結合
部33で反射された反射光L のほうが、元のビーム
幅を保っているので、同図(b)に示すように、第1の
受光素子34側に対してのみ導波光集光素子47(47
b)を設けてもよい。
【0115】ところで、請求項2及び24記載の発明
中、前述した入射角別分離方式による導波光分離検出器
の製造方法について、図11を参照して説明する。この
場合、請求項,1による導波光吸収素子41,4
4、請求項1,1による導波光遮光素子42,4
5,46は、請求項2,5による導波光吸収素子11,
14、請求項3,6による導波光遮光素子12,15,
16に対応させて、何れも導波光受光素子構造として、
第1,2の受光素子34,35と同一の工程により同時
に形成するようにすればよい。このような製造方法によ
れば、別途の工程を付加することなく形成できるものと
なり、よって、導波光吸収素子41,44或いは導波光
遮光素子42,45,46の追加によって、コストや製
造に要する時間が増えることがない。
【0116】例えば、フォトマスク上に第1,2の受光
素子34,35のパターンとともに、上述した導波光吸
収素子41,44或いは導波光遮光素子42,45,4
6等の導波光受光素子構造のパターンを加えておき、フ
ォトリソグラフィ法により素子形成するようにすれば、
工程自体の変更・追加は不要となる。
【0117】よって、図11において、半導体基板6上
に不純物拡散領域19,19′を形成し、その上にバッ
ファ層7、光導波層8又は9を順次積層して、不純物拡
散領域19,19′部分に光導波路31又は32に接続
された各々受光素子構造を形成し、不純物拡散領域19
による受光素子構造部分を受光素子34又は35(4又
は5で示した部分)とし、不純物拡散領域19′による
受光素子構造部分を導波光吸収素子41,44(何れ
も、11,14で示した部分)或いは導波光遮光素子4
2,45,46(何れも、12,15,16で示した部
分)とすればよい。なお、導波光は不純物拡散領域1
9,19′に対応してバッファ層7が薄くなった部分で
放射モードとなって半導体基板6側(従って、不純物拡
散領域19,19′中)に吸収される。また、ここで
は、これらの不純物拡散領域19,19′に接続された
電極20,20′が設けられている。
【0118】ところで、導波光遮光素子42,45,4
6として用いる部分に対しては、不純物拡散領域19′
や電極20′は必ずしも必要ではないが、電極20′を
光導波路31又は32を貫通させて接続するような場
合、その位置や方向を選択することにより、遮光効果が
増すことになる。
【0119】また、請求項25ないし27記載の発明
中、前述した入射角別分離方式による導波光分離検出器
の製造方法について、図12を参照して説明する。上述
したような導波光分離検出器を含む光導波路デバイスを
作製する際には、例えば光導波路を閉空間とさせるため
に、第1又は2の光導波路31,32に導波路鏡43等
とは別の導波路鏡を形成する場合が多い点に着目し、請
求項1,1による導波路鏡43、請求項1による
導波光遮光素子42、請求項1による導波光遮光素子
(導波路鏡)45,46、或いは、請求項14による導
波光集光素子(導波路鏡)47,48を、前述した請求
4,5による導波路鏡13、請求項による導波光遮
光素子12、請求項による導波光遮光素子(導波路
鏡)15,16、或いは、請求項による導波光集光素
子(導波路鏡)17,18の場合と同様に、第1,2の
光導波路31,32に形成される別の導波路鏡21,2
2と同一の工程により同時に形成するようにしたのであ
る。
【0120】このような構成によれば、導波路鏡43、
導波光遮光素子42,45,46、或いは、導波光集光
素子47,48を、別途の工程を付加することなく形成
できるものとなる。よって、これらの導波路鏡43等の
追加によって、コストや製造に要する時間が増えること
がない。
【0121】さらに、請求項15記載の発明の一実施例
を図23及び図24により説明する。前述した実施例
は、導波路結合部33で反射もされず透過屈折もせず
に、この導波路結合部33に沿って導波する光は、全て
有害成分であって、導波路結合部33で各々反射される
導波光成分と透過屈折する導波光成分とは、分離すべき
場合に有効な手法である。この点、本実施例は導波路結
合部33に沿って進む光量分も、反射光量又は透過屈折
光量の何れかに加味して導波光の分離・検出を行ったほ
うが分離・検出特性がよい場合がある点に着目したもの
である。
【0122】図23に、導波路結合部33に沿って進む
光をL とした場合、その光量分を透過屈折光L
光量分に加味して導波光の分離・検出を行ったほうが、
分離・検出特性がよい場合を示す。もちろん、逆の場
合、即ち、光L の光量分を反射光L の光量分に加
味して導波光の分離・検出を行ったほうが、分離・検出
特性がよくなる場合もある。これは、例えば、導波路結
合部33が図32(b)(c)に準じて、テーパ断面形
状で形成されている場合、そのテーパをどの層に設け、
導波路結合部33で漸増させるのか、或いは、漸減させ
るのか、といったテーパの向きやその角度、或いは、テ
ーパ角のバラツキやテーパ面のうねり等の導波路結合部
33の設計上の構造や、その製造工程における不完全性
に起因して、図23(a)に示すような光量分布特性が
生じ(透過屈折光L の光量が少なめとなってい
る)、本来、導波路結合部33で透過屈折(又は、反
射)されるべき光が、導波路結合部33に沿って進んで
しまう場合があるからである。
【0123】しかして、本実施例では導波路結合部33
に沿って進む光L の光量分を反射光L の光量分に
加味して導波光の分離・検出を行ったほうが、分離・検
出特性がよくなる条件下に、図13に示した構成をベー
スとしつつ、反射光Lを受光検出するための第1の受
光素子34を導波路結合部33に接するように延伸さ
せ、この導波路結合部33を導波する光L の光量分
をも同時に受光検出し得るように構成したものである。
【0124】これにより、導波路結合部33で反射もさ
れず透過屈折もせずにこの導波路結合部33に沿って進
む光L の光量分を反射光量に加味して導波光の分離
・検出を行ったほうが、分離・検出特性がよくなる場合
には、実質的に第1の受光素子34の出力を反射光出力
として扱えばよいものとなる。
【0125】また、請求項16記載の発明の一実施例を
図25により説明する。本実施例も、前記実施例と同様
に、導波路結合部33に沿って進む光L の光量分を
反射光L の光量分に加味して導波光の分離・検出を
行ったほうが、分離・検出特性がよくなる条件下に、図
16に示したような構成、即ち、導波路結合部33を入
射導波光L の入射位置に対応する直線部分から漸次
その向きを変化させる構成において、この導波路結合部
33の一部が第1の受光素子34の一部を通るように配
設させたものである。
【0126】本実施例による場合も前記実施例と同様の
効果が得られるが、特に、本実施例による場合には、第
1の受光素子34の形状、大きさ、位置等を一切変える
ことなしに、導波路結合部33の工夫だけで、達成し得
るものとなる。
【0127】請求項17記載の発明の一実施例を図26
により説明する。本実施例は、前記実施例とは逆に、導
波路結合部33に沿って進む光L の光量分を透過屈
折光L の光量分に加味して導波光の分離・検出を行
ったほうが、分離・検出特性がよくなる条件下に、図1
3に示した構成をベースとしつつ、透過屈折光Lを受
光検出するための第2の受光素子35を導波路結合部3
3に接するように延伸させ、この導波路結合部33を導
波する光L の光量分をも同時に受光検出し得るよう
に構成したものである。
【0128】これにより、導波路結合部33で反射もさ
れず透過屈折もせずにこの導波路結合部33に沿って進
む光L の光量分を透過屈折光量に加味して導波光の
分離・検出を行ったほうが、分離・検出特性がよくなる
場合には、実質的に第2の受光素子34の出力を透過屈
折光出力として扱えばよいものとなる。
【0129】請求項18記載の発明の一実施例を図27
により説明する。本実施例も、前記実施例と同様に、導
波路結合部33に沿って進む光L の光量分を透過屈
折光L の光量分に加味して導波光の分離・検出を行
ったほうが、分離・検出特性がよくなる条件下に、導波
路結合部33を入射導波光L の入射位置に対応する
直線部分から漸次その向きを変化させる構成において、
この導波路結合部33の一部が第2の受光素子35の一
部を通るように配設させたものである。
【0130】本実施例による場合も前記実施例と同様の
効果が得られるが、特に、本実施例による場合には、第
2の受光素子35の形状、大きさ、位置等を一切変える
ことなしに、導波路結合部33の工夫だけで、達成し得
るものとなる。
【0131】請求項19記載の発明の一実施例を図28
により説明する。本実施例は、例えば図24又は図26
に示したような構成において、第1,2の受光素子3
4,35を導波路結合部33まで延伸させず、この導波
路結合部33の領域上に第3の受光素子51を単独で設
けたものである。
【0132】よって、第1,2の受光素子34,35の
何れかを導波路結合部33まで延伸させる等の形状、大
きさ、位置に変更を要することなく、導波路結合部33
に沿って導波する光L の光量分を第3の受光素子5
1が単独で受光検出し得るものとなり、以下に示すよう
な条件に応じてこの光L の光量分を何れに加味する
かといった使い分けを効果的に行うことができる。
【0133】請求項2記載の発明の一実施例を図29
により説明する。本実施例は、前記実施例構成の導波光
分離検出器をベースとし、第1の受光素子34の出力と
第3の受光素子51の出力との加算出力値を、第2の受
光素子35の出力の値と、差動増幅器等による比較器
(比較手段)52で比較検出するように導波光分離検出
装置を構成したものである。
【0134】よって、本実施例の装置構成によれば、導
波路結合部33に沿って進む光Lの光量分を反射光L
の光量分に加味して導波光の分離・検出を行ったほ
うが、分離・検出特性がよくなる条件下に、第1,2の
受光素子34,35の形状、大きさ、位置等を一切変え
ることなしに、第3の受光素子51及び比較器52の追
加だけで、良好なる分離・検出特性を確保し得るものと
なる。
【0135】請求項2記載の発明の一実施例を図30
により説明する。本実施例は、図28に示した構成の導
波光分離検出器をベースとし、第2の受光素子35の出
力と第3の受光素子51の出力との加算出力値を、第1
の受光素子34の出力の値と、差動増幅器等による比較
器(比較手段)53で比較検出するように導波光分離検
出装置を構成したものである。
【0136】よって、本実施例の装置構成によれば、導
波路結合部33に沿って進む光Lの光量分を透過屈折
光L の光量分に加味して導波光の分離・検出を行っ
たほうが、分離・検出特性がよくなる条件下に、第1,
2の受光素子34,35の形状、大きさ、位置等を一切
変えることなしに、第3の受光素子51及び比較器52
の追加だけで、良好なる分離・検出特性を確保し得るも
のとなる。
【0137】ちなみに、図29では第1,3の受光素子
34,51の出力加算を直接接続で示し、図30では第
2,3の受光素子35,51の出力加算を比較器53の
内部で加算するように示したが、何れの形態を採るよう
にしてもよい。
【0138】さらに、請求項2記載の発明の一実施例
を図31により説明する。本実施例は、図29又は図3
0に示したような構成をベースとするものである。図3
1(a)の図示例は、図29に示した構成をベースと
し、例えば、差動増幅器等による比較器(比較手段)5
4内において、第1,3の受光素子34,51の出力を
加算するに先立ち、少なくとも一方、ここでは、第1の
受光素子34の出力を増幅器55で増幅することによ
り、第1,3の受光素子34,51の出力が異なる増幅
処理の後で加算されるように構成したものである。つま
り、反射光と導波路結合部33に沿って進む光L
光量とにつき、一方に対する重み付けを行った上で、加
算できるものとなり、導波光の分離・検出特性をより最
適化し得るものとなる。同図(b)では、増幅器55と
異なる増幅率の増幅器56を第3の受光素子51の出力
ライン上に設けた例を示す。
【0139】また、2つの出力の加算処理前だけでな
く、比較器54による比較処理に先立ち、その入力信号
に重み付け処理をすることも効果的である。例えば、同
図(c)は比較対象となる第2の受光素子35の出力
も、増幅器55,56と異なる増幅率の増幅器57で増
幅処理した後、比較器54による差動比較に供するよう
にした構成例を示す。なお、図31に図示する比較器5
4の入力極性の表示は、増幅器55,56,57が極性
反転出力を出す場合を示す。これによれば、反射光量と
透過屈折光量との各々又は一方に対する重み付けを行っ
た上で、比較器54により差動比較することにより、導
波光の分離・検出特性をより最適化し得る。
【0140】なお、図31に示した構成例で、各増幅器
55,56,57はその増幅率が予め明らかであれば増
幅率固定のものでよく、或いは、装置組付け時に調整し
得るように増幅率可変のものとしてもよい。ここに、調
整の結果、たまたま増幅率=1となるケースも含むもの
とする。さらには、各受光素子34,35,51の直後
に電流‐電圧変換器が挿入されていればよく、この場
合、各系で電流‐電圧変換率を変えるようにすれば、本
発明にいう増幅率を変える処理に相当するものとなる。
【0141】また、図31では特に図示しないが、図3
0で説明したように、第2,3の受光素子35,51の
出力を加算処理する形態(請求項2記載の発明に相
当)の場合にも同様に適用し得ることは明らかである
(図30において、第1,2の受光素子34,35の出
力を入替えればよい)。
【0142】なお、請求項ないし請求項2記載の発
明に相当する実施例では、導波路結合部33の一部に異
なる入射角で平行な導波光が入射する例で説明したが、
例えば、臨界角法で光ディスクピックアップの焦点誤差
信号を得るため、入射光の発散又は収束状態を検出しよ
うとする検出系にも応用し得るものである。
【0143】
【発明の効果】請求項記載の発明によれば、第1,2
の光導波路の接続部分を入射導波光の入射位置に対応す
る直線部分から漸次その向きを変化させて第1,2の受
光素子間を通るように配設してモード分離部を形成した
ので、モード分離部で反射或いは透過屈折されずにモー
ド分離部に沿って進む光は、曲線状又は角度を微小に徐
々に変化させた一連の直線群として、漸次、その向きを
変化させた第1,2の光導波路の接続部分の形状に沿っ
て進み、第1,2の受光素子の近傍で散乱されることが
ないため、モード分離部からの反射光を受光する第1の
受光素子、及び、透過屈折光を受光する第2の受光素子
のS/N比をともに改善することができ、また、各受光
素子の大きさやモード分離部を形成する第1,2の光導
波路の接続部分との配置の自由度を飛躍的に増すことが
でき、導波光分離検出器の設計を容易なものとすること
ができ、さらには、第2の受光素子をモード分離部に接
近させて配置させることもできるので、導波損失の影響
を減ずることができ、かつ、導波光ード分離検出器の小
型化も図ることができる。
【0144】請求項記載の発明によれば、請求項1記
載の発明において、モード分離部を形成する第1,2の
光導波路の接続部分に接続させて導波光吸収素子を設け
たので、モード分離部で反射或いは透過屈折されずにモ
ード分離部に沿って進む光や、モード分離部に沿って進
みモード分離部の端部から放射・散乱される光等の有害
・不要な光を導波光吸収素子がその発生源の間近で吸収
するため、各受光素子、その他へ入射することを未然に
防止することができ、よって、導波光分離検出器のS/
N比、消光比を改善することができる。
【0145】また、請求項載の発明によれば、第1の
光導波路に入射導波光の光束幅に対応した開口が形成さ
れた導波光遮光素子を設けたので、導波光遮光素子によ
り不要な光路上の散乱光を遮断しつつ、その開口幅で入
射導波光の幅を規定してモード分離部への入射角を設計
値通りとすることにより、光導波路界面の不完全性や光
導波路の不均質性、光導波路内の不純物などの原因によ
って生ずる散乱光が、直接又はモード分離部で反射或い
は透過屈折されて第1,2の受光素子に入射してノイズ
となったり、入射導波光が導波中に徐々に広がって、モ
ード分離部への入射角が設計値の前後に幅を持ち、反射
と透過屈折の条件に部分差を生じて、モード分離に支障
をきたす、といった問題を回避することができ、よっ
て、この場合も、上記原因による導波光分離検出器のS
/N比、消光比の劣化を防止できる。
【0146】請求項記載の発明によれば、請求項
載の発明における導波光遮光素子を、入射導波光と略同
一方向から導波する光を全反射させる角度に設定された
導波路鏡としたので、反射率が高いため、透過方向の遮
光性に優れたものとなり、かつ、開口部の境界を急峻に
形成できるので、上記請求項記載の発明の作用効果を
一層向上させ、高効率、高精度な導波光遮光素子を形成
することができる。
【0147】加えて、請求項記載の発明によれば、導
波路鏡により全反射された光を吸収する導波光吸収素子
を設けたので、導波光遮光素子として機能する導波路鏡
で反射される入射導波光中の本来の光束幅を外れてきた
散乱光や発散光などの不要な光を導波光吸収素子が吸収
し、光導波路内の他の受光素子等への入射が防止される
ため、導波路鏡を設けたことによる副次的な影響を防止
し得る他、この導波光吸収素子自体が導波光遮光素子と
しても機能し得るので、請求項記載の発明の作用効果
が増長される。
【0148】請求項記載の発明によれば、第1,2の
受光素子の少なくとも一方の周囲でモード分離部からの
導波光の経路以外の部分に対して導波光遮光素子を設け
たので、第1,2の受光素子に、本来検出すべき各モー
ド光の入射方向以外の方向から入射しようとする、有害
・不要な光が受光素子の直前で遮光されることになり、
モード分離部からの反射光を受光する第1の受光素子、
及び、透過屈折光を受光する第2の受光素子のS/N比
をともに改善することができ、よって、この場合も、導
波光分離検出器全体や光磁気信号検出装置への応用時の
性能向上を図ることができる。
【0149】請求項記載の発明によれば、第1,2の
受光素子の少なくとも一方に対してモード分離部からの
導波光の経路に沿わせた導波光集光素子を設けたので、
モード分離部で反射或いは透過屈折した導波光を集光し
て受光素子へ導くことができることになり、第1,2の
受光素子の受光面の面積を小さくして、受光素子の静電
容量を低下させることで、高速応答させることができ
る。
【0150】請求項記載の発明によれば、導波路結合
部で反射或いは透過屈折されずに導波路結合部に沿って
進む光は、曲線状又は角度を微小に徐々に変化させた一
連の直線群として、漸次、その向きを変化させた第1,
2の光導波路の接続部分の形状に沿って進み、第1,2
の受光素子の近傍で散乱されることがないので、導波路
結合部からの反射光を受光する第1の受光素子、及び、
透過屈折光を受光する第2の受光素子のS/N比をとも
に改善することができ、また、各受光素子の大きさや導
波路結合部を形成する第1,2の光導波路の接続部分と
の配置の自由度が飛躍的に増すことになり、導波光分離
検出器の設計を容易にでき、さらには、第2の受光素子
を導波路結合部に接近させて配置させ得るので、導波損
失の影響を減ずることができ、かつ、導波光分離検出器
の小型化も図ることができる。
【0151】請求項記載の発明によれば、導波路結合
部で反射或いは透過屈折されずに導波路結合部に沿って
進む光や、導波路結合部に沿って進み導波路結合部の端
部から放射・散乱される光等の有害・不要な光を導波光
吸収素子によりその発生源の間近で吸収することで、各
受光素子、その他へ入射することを未然に防止でき、よ
って、導波光分離検出器のS/N比、消光比を改善する
ことができる。
【0152】請求項1記載の発明によれば、導波光遮
光素子により不要な光路上の散乱光を遮断しつつ、その
開口幅で入射導波光の幅を規定して導波路結合部への入
射角を設計値通りとすることで、光導波路界面の不完全
性や光導波路の不均質性、光導波路内の不純物などの原
因によって生ずる散乱光が、直接又は導波路結合部で反
射或いは透過屈折されて第1,2の受光素子に入射して
ノイズとなったり、入射導波光が導波中に徐々に広がっ
て、導波路結合部への入射角が設計値の前後に幅を持
ち、反射と透過屈折の条件に部分差を生じて、入射角に
よる導波光の分離に支障をきたす、といった問題を回避
でき、よって、この場合も、上記原因による導波光分離
検出器のS/N比、消光比の劣化を防止できる。
【0153】請求項1記載の発明によれば、導波光遮
光素子を導波路鏡としたので、反射率が高いため、透過
方向の遮光性に優れたものとなり、かつ、開口部の境界
を急峻に形成できるので、上記請求項記載の発明の作
用効果を向上させ、高効率、高精度な導波光遮光素子を
形成することができる。
【0154】請求項1記載の発明によれば、導波光遮
光素子として機能する導波路鏡で反射される入射導波光
中の本来の光束幅を外れてきた散乱光や発散光などの不
要な光を導波光吸収素子が吸収し、光導波路内の他の受
光素子等への入射が防止されるので、導波路鏡を設けた
ことによる副次的な影響を防止し得る他、この導波光吸
収素子自体が導波光遮光素子としても機能し得るので、
請求項11記載の発明の作用効果を増長させることがで
きる。
【0155】請求項1記載の発明によれば、第1,2
の受光素子に、本来検出すべき入射角の導波光の入射方
向以外の方向から入射しようとする有害・不要な光を、
受光素子の直前で遮光し得るので、導波路結合部からの
反射光を受光する第1の受光素子、及び、透過屈折光を
受光する第2の受光素子のS/N比をともに改善でき、
よって、この場合も、導波光分離検出器全体や光信号検
出装置への応用時の性能向上を図ることができる。
【0156】請求項14記載の発明によれば、導波路結
合部で反射或いは透過屈折した導波光を集光して受光素
子へ導くことができるので、第1,2の受光素子の受光
面の面積を小さくして、受光素子の静電容量を低下させ
ることで、高速応答させることができる。
【0157】また、請求項15記載の発明によれば、導
波路結合部で反射された導波光と、この導波路結合部で
反射及び透過屈折せずに導波路結合部に沿って進む導波
光とを第1の受光素子で同時に受光するので、この導波
路結合部に沿って進む導波光の光量分を反射光量に加味
して導波光の分離・検出を行ったほうが分離・検出特性
がよい場合には、実質的に、第1の受光素子の出力を反
射光出力として扱えばよいものとなり、よって、第1の
受光素子を導波路結合部に接するように延伸させて配設
させるだけで、分離・検出特性を向上させた導波光分離
検出器となる。
【0158】請求項16記載の発明によれば、第1の受
光素子の形状、大きさ及び位置を変えることなく、導波
路結合部で反射された導波光と、この導波路結合部で反
射及び透過屈折せずに導波路結合部に沿って進む導波光
とをこの第1の受光素子で同時に受光し得るものとな
り、よって、請求項15記載の発明の場合と同様に、こ
の導波路結合部に沿って進む導波光の光量分を反射光量
に加味して導波光の分離・検出を行ったほうが分離・検
出特性がよい場合には、実質的に、第1の受光素子の出
力を反射光出力として扱えばよく、このためにも、第1
の受光素子を導波路結合部に接するように延伸させると
いったことも不要となり、この結果、第1の受光素子の
形状等を変える必要がなく、この第1の受光素子への不
要な散乱光の入射や、静電容量の増大による応答速度の
低下をきたすことがなく、分離・検出特性を向上させた
導波光分離検出器となる。
【0159】請求項17記載の発明によれば、導波路結
合部で透過屈折された導波光と、この導波路結合部で反
射及び透過屈折せずに導波路結合部に沿って進む導波光
とを第2の受光素子で同時に受光するので、この導波路
結合部に沿って進む導波光の光量分を透過屈折光量に加
味して導波光の分離・検出を行ったほうが分離・検出特
性がよい場合には、実質的に、第2の受光素子の出力を
透過屈折光出力として扱えばよいものとなり、よって、
第2の受光素子を導波路結合部に接するように延伸させ
て配設させるだけで、分離・検出特性を向上させた導波
光分離検出器とすることができる。
【0160】請求項18記載の発明によれば、第2の受
光素子の形状、大きさ及び位置を変えることなく、導波
路結合部で透過屈折された導波光と、この導波路結合部
で反射及び透過屈折せずに導波路結合部に沿って進む導
波光とをこの第2の受光素子で同時に受光し得るものと
なり、よって、請求項15記載の発明の場合と同様に、
この導波路結合部に沿って進む導波光の光量分を透過屈
折光量に加味して導波光の分離・検出を行ったほうが分
離・検出特性がよい場合には、実質的に、第2の受光素
子の出力を透過屈折光出力として扱えばよく、このため
にも、第2の受光素子を導波路結合部に接するように延
伸させるといったことも不要となる。この結果、第2の
受光素子の形状等を変える必要がなく、この第2の受光
素子への不要な散乱光の入射や、静電容量の増大による
応答速度の低下をきたすことがなく、分離・検出特性を
向上させた導波光分離検出器とすることができる。
【0161】請求項19記載の発明によれば、第1,2
の受光素子の形状、大きさ及び位置を変えたり、導波路
結合部を変更させることなく、導波路結合部で反射及び
透過屈折せずに導波路結合部に沿って進む導波光を第3
の受光素子で単独で受光するので、その時の条件に応じ
て、適宜、第3の受光素子の出力を第1又は第2の受光
素子の出力に加味することが可能となる。この結果、第
1,2の受光素子の形状等を変える必要がなく、この第
1,2の受光素子への不要な散乱光の入射や、静電容量
の増大による応答速度の低下をきたすことがなく、か
つ、導波路結合部の過大な偏向部分からの放射光をも未
然に防止しつつ、分離・検出特性を向上させた導波光分
離検出器とすることができる。
【0162】請求項2記載の発明によれば、請求項
記載の導波光分離検出器を用いて検出装置を構成する
上で、比較器により、第1,3の受光素子の出力の加算
値と第2の受光素子の出力の値とを比較するので、導波
路結合部に沿って進む導波光の光量分を反射光量に加味
して導波光の分離・検出を行ったほうが分離・検出特性
がよいかを適正に判断し得るものとなり、分離・検出特
性が向上しない場合には加算処理を行わないように制御
できる。
【0163】請求項2記載の発明によれば、請求項
記載の導波光分離検出器を用いて検出装置を構成する
上で、比較器により、第1の受光素子の出力の値と第
2,3の受光素子の出力の加算値とを比較するので、導
波路結合部に沿って進む導波光の光量分を透過屈折光量
に加味して導波光の分離・検出を行ったほうが分離・検
出特性がよいかを適正に判断し得るものとなり、分離・
検出特性が向上しない場合には加算処理を行わないよう
に制御できる。
【0164】請求項2記載の発明によれば、請求項2
又は2記載の発明に関して、例えば、第1又は第2
の受光素子の出力と第3の受光素子の出力とを加算する
に先立ち、各々又は一方の増幅器の増幅率を変えること
により、反射光量又は透過屈折光量と導波路結合部に沿
って進む光量とを重み付けを行った上で加算でき、よっ
て、導波路結合部がテーパ断面形状で形成されている場
合のテーパの向きやその角度、或いは、テーパ角度のバ
ラツキやテーパ面のうねりなど、導波路結合部の設計上
の構造や、その製造工程における不完全性に起因した、
導波路結合部に沿って進む導波光と反射光又は透過屈折
光との導波状態の違いに合わせて、導波光の分離・検出
特性を最適化することができ、さらには、第3の受光素
子の出力を加算した出力値と、単独の第2又は第1の受
光素子の出力値とを比較するに先立ち、各々又は一方の
増幅器の増幅率を変えることにより、実質的な反射光量
又は実質的な透過屈折光量と、透過屈折光量又は反射光
量とを重み付けを行った上で比較でき、よって、上述の
加算前の場合と同様に、実質的な反射光や透過屈折光の
導波状態に合わせて、導波光の分離・検出特性を最適化
することができる。
【0165】請求項2記載の発明によれば、請求項
2,5,9又は1記載の導波光分離検出器の製造方法
として、導波光吸収素子を導波光受光素子構造とし、又
は、請求項24記載の発明によれば、請求項3,6,1
又は1記載の導波光分離検出器の製造方法として、
導波光遮光素子を導波光受光素子構造とし、第1,2の
受光素子と同一の工程により同時に形成するようにした
ので、別途の工程を付加することなく形成でき、よっ
て、導波光吸収素子或いは導波光遮光素子の追加によっ
て、コストや製造に要する時間が増えることがないもの
となる。
【0166】請求項25記載の発明によれば、請求項
4,5,1又は1記載の導波光分離検出器の製造方
法として、導波路鏡による導波光遮光素子を第1,2の
光導波路に形成される別の導波路鏡と同一の工程により
同時に形成するようにし、請求項26記載の発明によれ
ば、請求項3,6,1又は1記載の導波光モード分
離検出器の製造方法として、導波光遮光素子を導波路鏡
とし、第1,2の光導波路に形成される別の導波路鏡と
同一の工程により同時に形成するようにし、請求項27
記載の発明によれば、請求項又は14記載の導波光分
離検出器の製造方法として、導波光集光素子を導波路鏡
とし、第1,2の光導波路に形成される別の導波路鏡と
同一の工程により同時に形成するようにしたので、第1
又は2の光導波路に別の導波路鏡が形成される場合、導
波路鏡型の導波光遮光素子或いは導波光集光素子のため
に、別途の工程を付加することなく形成できるものとな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】発明の前提となる一構成例を示す概略平面図
である。
【図2】発明の前提となる他の一構成例を示す概略平
面図である。
【図3】発明の前提となるさらに他の一構成例を示す
概略平面図である。
【図4】請求項記載の発明の一実施例を示す概略平面
図である。
【図5】請求項記載の発明の一実施例を示す概略平面
図である。
【図6】請求項記載の発明の一実施例を示す概略平面
図である。
【図7】請求項記載の発明の一実施例を示す概略平面
図である。
【図8】請求項記載の発明の一実施例を示す概略平面
図である。
【図9】請求項記載の発明の一実施例を示す概略平面
図である。
【図10】請求項記載の発明の一実施例を示す概略平
面図である。
【図11】請求項23,24記載の発明の一実施例を示
す概略断面図である。
【図12】請求項2527記載の発明の一実施例を示
す概略断面図である。
【図13】発明の前提となる別の態様の一構成例を示
す概略平面図である。
【図14】発明の前提となる別の態様の他の一構成
を示す概略平面図である。
【図15】発明の前提となる別の態様のさらに他の一
構成例を示す概略平面図である。
【図16】請求項記載の発明の一実施例を示す概略平
面図である。
【図17】請求項記載の発明の一実施例を示す概略平
面図である。
【図18】請求項1記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図19】請求項1記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図20】請求項1記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図21】請求項1記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図22】請求項14記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図23】請求項15記載の発明の前提条件を示す特性
図である。
【図24】請求項15記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図25】請求項16記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図26】請求項17記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図27】請求項18記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図28】請求項19記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図29】請求項2記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図30】請求項2記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図31】請求項2記載の発明の一実施例を示す概略
平面図である。
【図32】既提案例を示し、(a)は概略平面図、
(b)(c)は概略断面図である。
【符号の説明】
1 第1の光導波路 2 第2の光導波路 3 モード分離部 3a 端部 3′ 延長線 4 第1の受光素子 5 第2の受光素子 11 導波光吸収素子 12 導波光遮光素子 12a 開口 13 導波路鏡=導波光遮光素子 13a 開口 14 導波光吸収素子 15,16 導波光遮光素子 17,18 導波光集光素子 21,22 別の導波路鏡 31 第1の光導波路 32 第2の光導波路 33 モード分離部 33a 端部 33′ 延長線 34 第1の受光素子 35 第2の受光素子 41 導波光吸収素子 42 導波光遮光素子 42a 開口 43 導波路鏡=導波光遮光素子 43a 開口 44 導波光吸収素子 45,46 導波光遮光素子 47,48 導波光集光素子 51 第の受光素子 52〜54 比較手段 55〜57 増幅器
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−219657(JP,A) 特開 平6−111393(JP,A) 特開 平4−146545(JP,A) 特開 平4−149841(JP,A) 特開 平1−91345(JP,A) 特開 昭60−233520(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01J 1/00 - 1/60 G02B 6/12 - 6/14 G11B 7/12 - 7/22

Claims (27)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導波光の第1の導波モードと第2の導波
    モードとの等価屈折率の異なる第1の光導波路と、この
    第1の光導波路に接続された第2の光導波路と、これら
    の第1,2の光導波路の接続部分で形成されたモード分
    離部と、前記第1の光導波路を導波して前記モード分離
    部へ入射する入射導波光の内でこのモード分離部で反射
    される光を検出するための第1の受光素子とこのモード
    分離部を透過屈折する光を検出するための第2の受光素
    子とを備えた導波光分離検出器において、前記第1,2
    の光導波路の接続部分を前記入射導波光の入射位置に対
    応する直線部分から漸次その向きを変化させて前記第
    1,2の受光素子間を通るように配設してモード分離部
    を形成したことを特徴とする導波光分離検出器。
  2. 【請求項2】 モード分離部を形成する第1,2の光導
    波路の接続部分に接続させて導波光吸収素子を設けたこ
    とを特徴とする請求項1記載の導波光分離検出器。
  3. 【請求項3】 導波光の第1の導波モードと第2の導波
    モードとの等価屈折率の異なる第1の光導波路と、この
    第1の光導波路に接続された第2の光導波路と、これら
    の第1,2の光導波路の接続部分で形成されたモード分
    離部と、前記第1の光導波路を導波して前記モード分離
    部へ入射する入射導波光の内でこのモード分離部で反射
    される光を検出するための第1の受光素子とこのモード
    分離部を透過屈折する光を検出するための第2の受光素
    子とを備えた導波光分離検出器において、前記第1の光
    導波路に入射導波光の光束幅に対応した開口が形成され
    た導波光遮光素子を設けたことを特徴とする導波光分離
    検出器。
  4. 【請求項4】 導波光遮光素子を、入射導波光と略同一
    方向から導波する光を全反射させる角度に設定された導
    波路鏡としたことを特徴とする請求項記載の導波光分
    離検出器。
  5. 【請求項5】 導波路鏡により全反射された光を吸収す
    る導波光吸収素子を設けたことを特徴とする請求項
    載の導波光分離検出器。
  6. 【請求項6】 導波光の第1の導波モードと第2の導波
    モードとの等価屈折率の異なる第1の光導波路と、この
    第1の光導波路に接続された第2の光導波路と、これら
    の第1,2の光導波路の接続部分で形成されたモード分
    離部と、前記第1の光導波路を導波して前記モード分離
    部へ入射する入射導波光の内でこのモード分離部で反射
    される光を検出するための第1の受光素子とこのモード
    分離部を透過屈折する光を検出するための第2の受光素
    子とを備えた導波光分離検出器において、前記第1,2
    の受光素子の少なくとも一方の周囲で前記モード分離部
    からの導波光の経路以外の部分に対して導波光遮光素子
    を設けたことを特徴とする導波光分離検出器。
  7. 【請求項7】 導波光の第1の導波モードと第2の導波
    モードとの等価屈折率の異なる第1の光導波路と、この
    第1の光導波路に接続された第2の光導波路と、これら
    の第1,2の光導波路の接続部分で形成されたモード分
    離部と、前記第1の光導波路を導波して前記モード分離
    部へ入射する入射導波光の内でこのモード分離部で反射
    される光を検出するための第1の受光素子とこのモード
    分離部を透過屈折する光を検出するための第2の受光素
    子とを備えた導波光分離検出器において、前記第1,2
    の受光素子の少なくとも一方に対して前記モード分離部
    からの導波光の経路に沿わせた導波光集光素子を設けた
    ことを特徴とする導波光分離検出器。
  8. 【請求項8】 第1の光導波路と、この第1の光導波路
    に接続されて前記第1の光導波路より等価屈折率の小さ
    い第2の光導波路と、これらの第1,2の光導波路の接
    続部分で形成された導波路結合部と、前記第1の光導波
    路を導波して前記導波路結合部へ入射する入射導波光の
    内でこの導波路結合部で反射される光を検出するための
    第1の受光素子とこの導波路結合部を透過屈折する光を
    検出するための第2の受光素子とを備えた導波光分離検
    出器において、前記第1,2の光導波路の接続部分を前
    記入射導波光の入射位置に対応する直線部分から漸次そ
    の向きを変化させて前記第1,2の受光素子間を通るよ
    うに配設して導波路結合部を形成したことを特徴とする
    導波光分離検出器。
  9. 【請求項9】 導波路結合部を形成する第1,2の光導
    波路の接続部分に接続させて導波光吸収素子を設けたこ
    とを特徴とする請求項記載の導波光分離検出器。
  10. 【請求項10】 第1の光導波路と、この第1の光導波
    路に接続されて前記第1の光導波路より等価屈折率の小
    さい第2の光導波路と、これらの第1,2の光導波路の
    接続部分で形成された導波路結合部と、前記第1の光導
    波路を導波して前記導波路結合部へ入射する入射導波光
    の内でこの導波路結合部で反射される光を検出するため
    の第1の受光素子とこの導波路結合部を透過屈折する光
    を検出するための第2の受光素子とを備えた導波光分離
    検出器において、前記第1の光導波路に入射導波光の光
    束幅に対応した開口が形成された導波光遮光素子を設け
    たことを特徴とする導波光分離検出器。
  11. 【請求項11】 導波光遮光素子を、入射導波光と略同
    一方向から導波する光を全反射させる角度に設定された
    導波路鏡としたことを特徴とする請求項1記載の導波
    光分離検出器。
  12. 【請求項12】 導波路鏡により全反射された光を吸収
    する導波光吸収素子を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の導波光分離検出器。
  13. 【請求項13】 第1の光導波路と、この第1の光導波
    路に接続されて前記第1の光導波路より等価屈折率の小
    さい第2の光導波路と、これらの第1,2の光導波路の
    接続部分で形成された導波路結合部と、前記第1の光導
    波路を導波して前記導波路結合部へ入射する入射導波光
    の内でこの導波路結合部で反射される光を検出するため
    の第1の受光素子とこの導波路結合部を透過屈折する光
    を検出するための第2の受光素子とを備えた導波光分離
    検出器において、前記第1,2の受光素子の少なくとも
    一方の周囲で前記導波路結合部からの導波光の経路以外
    の部分に対して導波光遮光素子を設けたことを特徴とす
    る導波光分離検出器。
  14. 【請求項14】 第1の光導波路と、この第1の光導波
    路に接続されて前記第1の光導波路より等価屈折率の小
    さい第2の光導波路と、これらの第1,2の光導波路の
    接続部分で形成された導波路結合部と、前記第1の光導
    波路を導波して前記導波路結合部へ入射する入射導波光
    の内でこの導波路結合部で反射される光を検出するため
    の第1の受光素子とこの導波路結合部を透過屈折する光
    を検出するための第2の受光素子とを備えた導波光分離
    検出器において、前記第1,2の受光素子の少なくとも
    一方に対して前記導波路結合部からの導波光の経路に沿
    わせた導波光集光素子を設けたことを特徴とする導波光
    分離検出器。
  15. 【請求項15】 第1の光導波路と、この第1の光導波
    路に接続されて前記第1の光導波路より等価屈折率の小
    さい第2の光導波路と、これらの第1,2の光導波路の
    接続部分で形成された導波路結合部と、前記第1の光導
    波路を導波して前記導波路結合部へ入射する入射導波光
    の内でこの導波路結合部で反射される光を検出するため
    の第1の受光素子とこの導波路結合部を透過屈折する光
    を検出するための第2の受光素子とを備えた導波光分離
    検出器において、前記第1の受光素子を前記導波路結合
    部に接するように延伸させて配設させたことを特徴とす
    る導波光分離検出器。
  16. 【請求項16】 第1の光導波路と、この第1の光導波
    路に接続されて前記第1の光導波路より等価屈折率の小
    さい第2の光導波路と、これらの第1,2の光導波路の
    接続部分で形成された導波路結合部と、前記第1の光導
    波路を導波して前記導波路結合部へ入射する入射導波光
    の内でこの導波路結合部で反射される光を検出するため
    の第1の受光素子とこの導波路結合部を透過屈折する光
    を検出するための第2の受光素子とを備えた導波光分離
    検出器において、前記導波路結合部を前記入射導波光の
    入射位置に対応する直線部分から漸次その向きを変化さ
    せて前記第1の受光素子領域の一部を通るように形成し
    たことを特徴とする導波光分離検出器。
  17. 【請求項17】 第1の光導波路と、この第1の光導波
    路に接続されて前記第1の光導波路より等価屈折率の小
    さい第2の光導波路と、これらの第1,2の光導波路の
    接続部分で形成された導波路結合部と、前記第1の光導
    波路を導波して前記導波路結合部へ入射する入射導波光
    の内でこの導波路結合部で反射される光を検出するため
    の第1の受光素子とこの導波路結合部を透過屈折する光
    を検出するための第2の受光素子とを備えた導波光分離
    検出器において、前記第2の受光素子を前記導波路結合
    部に接するように延伸させて配設させたことを特徴とす
    る導波光分離検出器。
  18. 【請求項18】 第1の光導波路と、この第1の光導波
    路に接続されて前記第1の光導波路より等価屈折率の小
    さい第2の光導波路と、これらの第1,2の光導波路の
    接続部分で形成された導波路結合部と、前記第1の光導
    波路を導波して前記導波路結合部へ入射する入射導波光
    の内でこの導波路結合部で反射される光を検出するため
    の第1の受光素子とこの導波路結合部を透過屈折する光
    を検出するための第2の受光素子とを備えた導波光分離
    検出器において、前記導波路結合部を前記入射導波光の
    入射位置に対応する直線部分から漸次その向きを変化さ
    せて前記第2の受光素子領域の一部を通るように形成し
    たことを特徴とする導波光分離検出器。
  19. 【請求項19】 第1の光導波路と、この第1の光導波
    路に接続されて前記第1の光導波路より等価屈折率の小
    さい第2の光導波路と、これらの第1,2の光導波路の
    接続部分で形成された導波路結合部と、前記第1の光導
    波路を導波して前記導波路結合部へ入射する入射導波光
    の内でこの導波路結合部で反射される光を検出するため
    の第1の受光素子とこの導波路結合部を透過屈折する光
    を検出するための第2の受光素子とを備えた導波光分離
    検出器において、前記導波路結合部の領域上に結合させ
    た第3の受光素子を設けたことを特徴とする導波光分離
    検出器。
  20. 【請求項20】 第1の受光素子の出力に第3の受光素
    子の出力を加算した値と、第2の受光素子の出力の値と
    を比較する比較手段を設けたことを特徴とする請求項
    記載の導波光分離検出器を用いた導波光分離検出装
    置。
  21. 【請求項21】 第1の受光素子の出力の値と、第2の
    受光素子の出力に第3の受光素子の出力を加算した値と
    を比較する比較手段を設けたことを特徴とする請求項
    記載の導波光分離検出器を用いた導波光分離検出装
    置。
  22. 【請求項22】 比較手段による比較に先立ち第1,
    2,3の受光素子の出力を増幅する各々異なる増幅率に
    設定された増幅器を設けたことを特徴とする請求項2
    又は2記載の導波光分離検出装置。
  23. 【請求項23】 導波光吸収素子を、導波光受光素子構
    造とし、第1,2の受光素子と同一の工程により同時に
    形成するようにしたことを特徴とする請求項2,5,9
    又は1記載の導波光分離検出器の製造方法。
  24. 【請求項24】 導波光遮光素子を、導波光受光素子構
    造とし、第1,2の受光素子と同一の工程により同時に
    形成するようにしたことを特徴とする請求項3,6,1
    又は1記載の導波光分離検出器の製造方法。
  25. 【請求項25】 導波路鏡による導波光遮光素子を第
    1,2の光導波路に形成される別の導波路鏡と同一の工
    程により同時に形成するようにしたことを特徴とする請
    求項4,5,1又は1記載の導波光分離検出器の製
    造方法。
  26. 【請求項26】 導波光遮光素子を導波路鏡として、第
    1,2の光導波路に形成される別の導波路鏡と同一の工
    程により同時に形成するようにしたことを特徴とする請
    求項3,6,1又は1記載の導波光分離検出器の製
    造方法。
  27. 【請求項27】 導波光集光素子を導波路鏡として、第
    1,2の光導波路に形成される別の導波路鏡と同一の工
    程により同時に形成するようにしたことを特徴とする請
    求項又は14記載の導波光分離検出器の製造方法。
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