JP3276507B2 - 反応射出成形型 - Google Patents

反応射出成形型

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JP3276507B2
JP3276507B2 JP7419494A JP7419494A JP3276507B2 JP 3276507 B2 JP3276507 B2 JP 3276507B2 JP 7419494 A JP7419494 A JP 7419494A JP 7419494 A JP7419494 A JP 7419494A JP 3276507 B2 JP3276507 B2 JP 3276507B2
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、繊維成形体を型内に設
置し、型締め後、熱硬化性樹脂を注入して硬化させる反
応射出成形型に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、予備成形された繊維成形体に型内
で熱硬化性樹脂を含浸させて硬化させる反応射出成形と
してRI法またはSRIM成形法が注目されている。こ
れは、予備成形された繊維成形体をキャビティ内にセッ
トし、型締めして熱硬化性樹脂を注入し、繊維成形体に
含浸させ、硬化させることにより繊維強化樹脂(FR
P)製品を得るものである。
【0003】このような型に熱硬化性樹脂を注入するゲ
ートとしては、実際に例えばRTM(レジントランファ
モールディング)成形法等で採用されているような型の
一方にスポット状のゲートを設ける所謂センターゲート
が考えられるが、これらは低圧で比較的小さな製品を長
い成形サイクルで製造する際には有効であるが、大きな
製品を成形サイクルを短くして生産性を高めて製造する
場合にはあまり現実的ではない。また、型に注入口を形
成したり吐出ヘッドを設置しなければならず、その作業
が厄介である。
【0004】そこで、型の分割面にキャビティの全幅に
広がるファンゲート若しくはフィルムゲートを採用する
と良いが、その場合、成形サイクルを短くするべく熱硬
化性樹脂の注入時の流速を上げると繊維成形体のゲート
近傍部分が押圧されて変形することが懸念される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記したよう
な従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、その主
な目的は、ファンゲート若しくはフィルムゲートが採用
された成形型に繊維成形体をセットして熱硬化性樹脂を
注入する際にその流速を高めても繊維成形体が変形する
ことがない反応射出成形型を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記した目的は本発明に
よれば、繊維成形体を型内に設置し、型締め後、熱硬化
性樹脂を注入して硬化させる反応射出成形型に於て、キ
ャビティ内に樹脂を注入するゲートが、上型と下型との
分割面に設けられたファンゲート若しくはフィルムゲー
トからなり、前記キャビティ内の前記ゲート側端に於け
る該ゲートの幅方向に互いに離間する位置に、型締め時
に該キャビティ内に突出して前記繊維成形体を保持する
ための複数の突起が設けられていることを特徴とする反
応射出成形型を提供することにより達成される。
【0007】
【作用】このように、ゲート近傍のキャビティ面に、型
締め時に該キャビティ内に突出する複数の突起をゲート
の幅方向に離間して設けることで、型締め時にこれら突
起が繊維成形体の縁部に食い込み、確実に繊維成形体を
保持することができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の好適実施例を添付の図面につ
いて詳しく説明する。
【0009】図1は、本発明が適用されたRI法による
反応射出成形型を示す縦断面図である。この型は上型1
及び下型2を有し、型締めした際にその内部にキャビテ
ィ3が画定されるようになっている。また、図1の上型
1のみをその下方から見た図2に併せて示すように、こ
の型の図1及び図2に於ける左側端部には熱硬化性樹脂
をキャビティ3内に注入するためのファンゲート4が設
けられている。
【0010】図1の要部を拡大して見た図3及び図2に
示すように、上型1のキャビティ3内に於けるファンゲ
ート4近傍の縁部には、ばね6によりキャビティ3内に
向けて付勢された先端が先鋭な直径3mm〜10mmの突起
としての複数(本実施例では5つ)のピン5が、幅方向
に等間隔(本実施例では50mm〜100mm)に離間して
設けられている。
【0011】実際にこの反応射出成形型により製品を製
造するには、まず、スタンピング法などにより予備成形
された繊維成形体7を下型2にセットして型締めする。
すると、上型2の各ピン5が繊維成形体7の端末縁部7
aに食い込み、該繊維成形体7を保持する。このとき、
ばね6により適当な付勢力をもってピン5が繊維成形体
7に食い込むことから、必要以上に食い込んで繊維成形
体7に損傷を与えたり、下型3を傷つける心配がない。
次に、熱硬化性樹脂をキャビティ3内に注入し、硬化さ
せ、最後に型開きして製品を取り出すこととなる。
【0012】尚、本実施例では突起としてのピンの数を
5つとしたが、最低中央及び両端の3箇所に設けられて
いれば良い。
【0013】
【発明の効果】上記した説明により明らかなように、本
発明による反応射出成形型によれば、キャビティ内のゲ
ート近傍に設けられた複数の突起により繊維成形体を保
持することで、ゲートを幅広に設定し、熱硬化性樹脂を
低圧かつ高速に注入しても繊維成形体が変形することが
ないことから、樹脂を効率良くキャビティ内に注入で
き、成形サイクルを短くすることができ、生産性が向上
する。以上のことから本発明の効果は大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたRI法による反応射出成形
型を示す縦断面図。
【図2】図1の上型のみをその下方から見た図。
【図3】図1の要部拡大図。
【符号の説明】
1 上型 2 下型 3 キャビティ 4 ファンゲート 5 ピン 6 ばね 7 繊維成形体 7a 端末縁部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繊維成形体を型内に設置し、型締め
    後、熱硬化性樹脂を注入して硬化させる反応射出成形型
    に於て、 キャビティ内に樹脂を注入するゲートが、上型と下型と
    の分割面に設けられたファンゲート若しくはフィルムゲ
    ートからなり、 前記キャビティ内の前記ゲート側端に於ける該ゲートの
    幅方向に互いに離間する位置に、型締め時に該キャビテ
    ィ内に突出して前記繊維成形体を保持するための複数の
    突起が設けられていることを特徴とする反応射出成形
    型。
JP7419494A 1994-03-18 1994-03-18 反応射出成形型 Expired - Fee Related JP3276507B2 (ja)

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JP6519214B2 (ja) * 2015-02-09 2019-05-29 東レ株式会社 繊維強化プラスチック製造方法

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