JP3275926B2 - クラツチアクチユエータ - Google Patents

クラツチアクチユエータ

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JP3275926B2
JP3275926B2 JP15128093A JP15128093A JP3275926B2 JP 3275926 B2 JP3275926 B2 JP 3275926B2 JP 15128093 A JP15128093 A JP 15128093A JP 15128093 A JP15128093 A JP 15128093A JP 3275926 B2 JP3275926 B2 JP 3275926B2
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忠之 山口
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクラツチ板(フエーシン
グ)の摩耗限界を運転者に体感させる車両用クラツチア
クチユエータに関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両用クラツチ機構は、クラツチレバー
とレリーズ軸受との間に、予めクラツチ板の摩耗量を考
慮して軸方向の隙間が与えられている。クラツチ板が摩
耗すると、レリーズ軸受が後退し、やがてクラツチレバ
ーを押し戻す。クラツチレバーの後退に伴い、クラツチ
ペダルも押し戻され、クラツチペダルを踏み込んだ時
に、マスタシリンダからクラツチアクチユエータへ圧油
が供給されるまでの動作にガタないし遊びが生じる。
【0003】実開昭63-96404号公報に開示されるクラツ
チアクチユエータでは、クラツチペダルの遊び量を機械
的に表示するが、運転者が確認を怠ると、クラツチ板が
摩耗限界に達し、クラツチ機構を損傷する恐れがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は上述の
問題に鑑み、クラツチ板が摩耗限界に達すると、アクチ
ユエータへの油圧回路が絞られ、クラツチペダルに大き
な操作反力を及ぼすようにした、クラツチアクチユエー
タを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成はシリンダの端壁に設けた端室へ開口
する圧油の出入口に対向して、前記シリンダに嵌装した
ピストンの小径端部に円筒部を形成し、前記小径端部に
前記円筒部を前記シリンダの端室へ連通する径方向通路
を設け、前記出入口と常時連通する通孔を備えた弁体を
前記円筒部に嵌挿し、前記弁体は前記径方向通路を閉じ
る通常の位置と、前記出入口が負圧の時前記径方向通路
を前記出入口に連通する位置とに変位可能であることを
特徴とする。
【0006】
【作用】クラツチ板の摩耗につれてレリーズ軸受が後退
し、クラツチレバーが押し戻されると、アクチユエータ
のピストンがシリンダ端壁へ当接する。この時、ピスト
ンの受圧面積は円筒部の面積に狭くなるので、クラツチ
ペダルの操作初期に大きな反力を及ぼし、運転者にクラ
ツチ板が摩耗限界に達したことを体感させ、クラツチ板
の交換を促す。
【0007】
【実施例】図1は本発明に係る車両用クラツチ装置の概
略構成を示す側面断面図である。車両用クラツチ装置は
マスタシリンダAとアクチユエータ(スレーブシリン
ダ)Bとクラツチ機構Cとから構成される。マスタシリ
ンダAは車体に固定された支板7に、支軸6によりクラ
ツチペダル8を回動可能に支持し、クラツチペダル8の
端部にピン5により、シリンダ3に嵌挿したピストンか
ら突出するロツド4を連結してなる。クラツチを遮断す
るために、クラツチペダル8を踏み込むと、油槽2から
シリンダ3へ供給されている油が、管9、出入口13を
経てアクチユエータBのシリンダ15の端室41(図
3)へ供給される。アクチユエータBはシリンダ15へ
2つのシール19を装着するピストン17を嵌挿してな
り、端室41は通路12を経て空気抜き栓10に連通可
能とされる。ピストン17の小径端部17aに、出入口
13に対向しかつ弁体14を嵌装する円筒部43(図
2)が形成される。円筒部43の内奥部は径方向の通路
16を経て、端室41へ連通可能とされる。
【0008】ピストン17の右端面は円錐状の窪みを形
成され、該窪みにロツド21の左端部を当接される。シ
リンダ15の右端部は蛇腹状のブーツ20により覆われ
る。ロツド21の右端のねじ部21aはクラツチレバー
24の孔24aへ挿通され、ねじ部21aに螺合した調
整ナツト22の半球部が、ばね18により孔24aの円
錐部へ当接される。ばね18はクラツチレバー24の下
端部とアクチユエータBの壁部との間に掛け渡される。
レリーズ軸受38とクラツチレバー24との間の隙間t
と、ピストン17の端部がシリンダ15の端壁15aへ
当接する時の関係は、調整ナツト22により調節され、
かつロツクナツト22aにより固定される。
【0009】クラツチレバー24は中間部分を車体側に
固定した支点部材23に衝合され、二股状の上端を、出
力軸39に摺動可能かつ回転可能に支持したレリーズ軸
受38へ衝合される。しかし、組付初期にはレリーズ軸
受38とクラツチレバー24の間には隙間tが備えられ
る。
【0010】クラツチ機構Cは機関のクランク軸32a
に結合したフライホイール32に対し、出力軸39にス
プライン嵌合したボス部35から径外方へ延びる弾性板
に支持した環状のクラツチ板36を、押圧板37により
押し付けられ、クランク軸32aの回転を出力軸39
(変速機の入力軸)へ伝達する。押圧板37は複数のレ
バー33によりレリーズ軸受38に連動連結される。レ
バー33はクラツチハウジング(図示せず)に支軸34
により回動可能に支持される。レリーズ軸受38を左方
へ押動すると、図示の上側のレバー33は支軸34を中
心として時計方向へ回動し、押圧板37を右方へ移動す
るので、クラツチ板36のフライホイール32に対する
摩擦係合が解除され、フライホイール32の回転は出力
軸39へ伝達されなくなる。
【0011】図2,3に示すように、本発明によればピ
ストン17の小径端部17aの円筒部43は、径方向の
通路16により端室41と連通可能に構成される。弁体
14は円筒部43へ嵌挿され、円筒部43の開口端部に
係止した止め輪45により外れないように支持される。
弁体14は軸心に出入口13と常時連通する通孔42を
設けられる。弁体14は内端に小径部分14aを形成さ
れ、径方向の通路16を開閉するように構成される。
【0012】次に、本発明によるクラツチアクチユエー
タの作動について説明する。クラツチ板36が摩耗限界
に達していない時、アクチユエータBのピストン17は
図1に示す状態にある。したがつて、クラツチを遮断す
るためにクラツチペダル8を踏み込むと、シリンダ3か
ら圧油が管9、出入口13を経て端室41へ供給され
る。この時、ピストン17の小径端部17aはシリンダ
15の端壁15aから離れているので、クラツチペダル
8を踏み込むと同時に、出入口13の油圧はピストン1
7の左端側全面積に作用する。ピストン17に押される
ロツド21により、クラツチレバー24が支点部材23
を中心として反時計方向へ回動され、クラツチレバー2
4によりレリーズ軸受38が左方へ押されると、レバー
33が図示してないばねの力に抗して支軸34を中心と
して回動し、押圧板37が右方へ移動し、クラツチを遮
断する。
【0013】クラツチペダル8を解放すると、ばね18
の力によりクラツチレバー24が時計方向へ可動され、
レバー33は図示してないばねにより戻され、押圧板3
7はクラツチ板36をフライホイール32へ押し付け、
クラツチを接続する。クラツチ板36が摩耗するにつれ
て、ばね18の力により押圧板37は左方へ、レリーズ
軸受38は右方へ押され、やがてクラツチレバー24に
当接する。クラツチ板36がさらに摩耗すると、クラツ
チの接続状態でクラツチレバー24は支点部材23を中
心として時計方向へ回動され、ロツド21によりピスト
ン17の小径端部17aが、図3に示すようにシリンダ
15の端壁15aへ当接する。
【0014】図3に示すようなクラツチ板36が摩耗限
界にある時、クラツチを遮断するためにクラツチペダル
8を踏み込むと、マスタシリンダAからの圧油はアクチ
ユエータBの出入口13から円筒部43へ作用し、弁体
14を円筒部43の内端壁43aへ押し付け、通路16
を閉じる。この結果、ピストン17の受圧面積は狭めら
れ、ピストン17を右方へ押すには、クラツチペダル8
へ加える踏力は通常の数倍になる。ピストン17が端壁
15aから離れると、出入口13からの油圧はピストン
17の左端側全面に作用し、クラツチは通常の踏力で遮
断される。
【0015】上述のように、本発明によれば、クラツチ
板36が摩耗限界に達すると、レリーズ軸受38の後退
に伴つてアクチユエータBのピストン17がシリンダ1
5の端壁15aへ当接し、出入口13からの圧油に対す
るピストン17の受圧面積が狭められるので、クラツチ
ペダル8の操作反力が大きくなることから、運転者はク
ラツチ板36が摩耗限界に達したことを体感できる。
【0016】アクチユエータBのシール19の交換や調
整の後に、端室41の空気を排除する場合は、ピストン
17をシリンダ15の端壁15aへ当接する位置まで引
き戻し、端室41の容積を最小にしたうえで、出入口1
3を真空圧源に接続すれば、弁体14は図3に示す位置
へ吸引され、端室41の油と空気は通路16、円筒部4
3、通孔42、出入口13を経て外部へ吸引排出でき
る。
【0017】図4に示す実施例では、弁体14の代り
に、リツプ54aと通孔52を備えた弁体54が全体を
ゴムから構成され、円筒部43へ嵌装される。リツプ5
4aは通常は円筒部43の内周面へ接触し、通路16を
閉じているが、出入口13を負圧源へ接続すると、リツ
プ54aが萎み、端室41の空気は通路16、円筒部4
3、通孔52を経て吸引される。
【0018】図5に示す実施例では、弁体14の代り
に、ゴムからなる弁体62が円筒部43の内奥部へ嵌合
支持される。リツプ62aは通常は通路16を閉じる
が、出入口13を負圧源へ接続すると、リツプ62aは
萎んで通路16を開く。弁62は通孔を必要としない。
【0019】
【発明の効果】上述のように、本発明によればクラツチ
板の摩耗に伴つて軸受が後退すると、クラツチレバーを
介してアクチユエータのピストンがシリンダの端壁面に
当接し、ピストンに作用する圧油の受圧面積が狭められ
るので、この状態でクラツチを遮断するためにクラツチ
ペダルを踏み込むと、運転者は操作初期に引掛り感を受
ける。したがつて、クラツチ板が摩耗限界に達したこと
を運転者に体感させ、クラツチ板の交換を促すことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るクラツチアクチユエータの側面断
面図である。
【図2】同アクチユエータの弁体を示す側面断面図であ
る。
【図3】クラツチ板が摩耗限界にある時の同アクチユエ
ータの要部を示す側面断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係るアクチユエータの弁
体を示す側面断面図である。
【図5】本発明の第3実施例に係るアクチユエータの弁
体を示す側面断面図である。
【符号の説明】
13:出入口 14:弁体 15:シリンダ 15a:
端壁 16:径方向通路 17:ピストン 17a:小径端部 41:端室 4
3:円筒部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダの端壁に設けた端室へ開口する圧
    油の出入口に対向して、前記シリンダに嵌装したピスト
    ンの小径端部に円筒部を形成し、前記小径端部に前記円
    筒部を前記シリンダの端室へ連通する径方向通路を設
    け、前記出入口と常時連通する通孔を備えた弁体を前記
    円筒部に嵌挿し、前記弁体は前記径方向通路を閉じる通
    常の位置と、前記出入口が負圧の時前記径方向通路を前
    記出入口に連通する位置とに変位可能であることを特徴
    とする、クラツチアクチユエータ。
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