JP3275746B2 - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP3275746B2
JP3275746B2 JP33253096A JP33253096A JP3275746B2 JP 3275746 B2 JP3275746 B2 JP 3275746B2 JP 33253096 A JP33253096 A JP 33253096A JP 33253096 A JP33253096 A JP 33253096A JP 3275746 B2 JP3275746 B2 JP 3275746B2
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順二 西垣
好彦 廣田
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ミノルタ株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像処理装置に関
し、特に、連続して入力される入力画素データにより構
成される入力画像データに対して画像の輪郭を強調する
処理を行なう輪郭強調手段を含む画像処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の画像処理装置においては、一次微
分フィルタや、たとえば特開平6−152960号公報
に開示されているようなラプラシアン(二次微分)フィ
ルタを用いて、原画像データから微分画像データを抽出
し、これをルックアップテーブル(LUT)によってテ
ーブル変換して輪郭強調画像データとし、原画像データ
に輪郭強調画像データを加算することにより輪郭強調処
理を行ない、さらに、画像データを構成する個々の画素
データについての領域判別の結果によって、輪郭強調処
理の有無を切替える技術があった。
【0003】このような、輪郭強調データをラプラシア
ンフィルタ処理後のデータをテーブル変換した後、原画
像データに含まれる注目画素データに加算することによ
り生成する従来の画像処理装置では、CCDおよび光学
レンズのMTF特性の影響によって、原稿(特に細線文
字部分)の濃度分布にCCDの読取画像データが追随で
きず、結果的に細線の線幅が原稿よりも狭くなる現象が
生じていた。そして、この現象を補正するために、輪郭
強調量を引き上げる方法が取られていた。
【0004】一方、特開平6−152929号公報にお
いては、画像読取部の主走査方向および副走査方向の任
意の方向に任意の量だけ読取った画像を膨張させ、文字
や画像の細り、かすり、切れを低減させる技術が開示さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前者におい
て、輪郭強調量を引き上げると、その結果として、文字
等の輪郭部分と文字の輪郭以外の部分との濃度差が拡大
し、輪郭強調処理後の文字が縁取りされたように画像が
再現されてしまい見苦しい、という問題があった。ま
た、輪郭強調量を引き上げても、細線文字は、再現の回
数を重ねる度に、CCD等の画像読取部の特性から次第
に線が切れ切れになってしまう、という問題は残されて
いた。また、細線切れを防止するために、強調する輪郭
の検出レベルを下げると、文字の細線以外の弱い画像傾
斜部も文字の輪郭部分と判断されてしまい、画像ノイズ
が増加してしまう。
【0006】さらに、CCDの読取画像データに対して
LOG補正を行なうと、高濃度領域で画像ノイズが強調
され、特に、線幅の細い線の濃度的な尾根に相当する部
分の画像データががたつく(均一な分布でない)ため、
このがたつきの状態を輪郭強調処理によって悪化させ、
再現画像での細線が、上述の問題に加えて、さらに所々
で切れ気味になるという問題点もあった。
【0007】また、画像の中にノイズ等の孤立点が含ま
れていると、輪郭強調処理によってこれらのノイズ等の
孤立点を結果的に増幅してしまう、という問題点もあっ
た。
【0008】一方、後者においては、単に画像を膨張さ
せたのでは、文字のエッジの形状が変化してしまい、こ
の後に通常行なわれる輪郭強調処理を行なった場合に
は、解像度を低下させてしまうおそれがある。
【0009】本発明の目的は、画像の中の文字等の細線
における線幅の細りや途切れを防止し、かつ、上述の輪
郭部分の縁取り現象や解像度の低下を防止し画像内の汚
れ等の孤立点を除去する画像処理装置を提供することで
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、連続して入力される入力画素データにより構成され
る入力画像データに対して画像の輪郭を強調する輪郭強
調処理を施す輪郭強調手段と、前記輪郭強調手段の出力
データの中の注目画素データを、それとその周辺画素デ
ータとの中の最大の濃度データに置換して出力する第1
の最大値出力手段と、前記第1の最大値出力手段の出力
データの中の注目画素データを、それとその周辺画素デ
ータとの中の最小の濃度データである最小濃度データに
置換して出力する、第1の最小値出力手段と、前記輪郭
強調手段の出力データの中の注目画素データを、それと
その周辺画素データとの中の最小の濃度データに置換し
て出力する第2の最小値出力手段と、前記第2の最小値
出力手段の出力データの中の注目画素データを、それと
その周辺画素データとの中の最大の濃度データである最
大濃度データに置換して出力する、第2の最大値出力手
段と、前記最小濃度データおよび前記最大濃度データが
入力され、所定の条件に従って、前記最小濃度データか
前記最大濃度データのいずれか一方を出力する近傍選択
手段とを含むことを特徴としている。
【0011】請求項1に記載の発明によると、第1の最
大値出力手段においては、輪郭強調手段の出力データの
中の注目画素データの濃度データは、輪郭強調手段の出
力データの中の注目画素データとその注目画素の周辺画
素の画素データのの中の最大値データに置換され、さら
に、第1の最小値出力手段においては、前記第1の最大
値出力手段の出力データの中の注目画素データの濃度デ
ータは、第1の最大値出力手段の出力データの中の注目
画素データとその周辺画素データの中の最小値データ
(前記最小濃度データ)に置換される。そして、第2の
最大値出力手段においては、輪郭強調手段の出力データ
の中の注目画素データの濃度データは、輪郭強調手段の
出力データの中の注目画素データとその周辺画素データ
の中の最小値データに置換され、さらに、第2の最大値
出力手段においては、前記第2の最小値出力手段の出力
データの中の注目画素データの濃度データは、第2の最
小値出力手段の出力データの中の注目画素データとその
周辺画素データの中の最大値データ(前記最大濃度デー
タ)に置換される。そして、前記最小濃度データおよび
前記最大濃度データは、近傍選択手段に入力され、所定
の条件に従っていずれか一方が出力される。
【0012】これにより、第1の最大値出力手段と第1
の最小値出力手段とにより、高い濃度(階調)を持つ画
素に対して、文字画像における細線切れを防止すること
を可能にする処理が行なうことができ、第2の最小値出
力手段と第2の最大値出力手段とにより、低い濃度(階
調)を持つ画素に対して、文字画像における濃度の山と
山の間の谷を埋めることによる解像度の低下を防止し画
像内の汚れによる孤立点を除去することを可能にする処
理を行なうことができる。そして、これらの処理を、所
定の条件に従って画素ごとに選択的に行なうことによ
り、細線の細りや途切れを防止し、かつ、解像度の低下
を防止し画像内の汚れ等の孤立点を除去することが可能
となる。また、細線の細りや途切れが防止されるため、
過度の輪郭強調処理をされる必要がなく、画像上の輪郭
部分の縁取り現象を防止することもできる。
【0013】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明の構成に加えて、前記所定の条件は、前記輪郭強
調手段の出力データの中の注目画素データにおける濃度
値が予め定められた値以上であるか否かであり、前記近
傍選択手段は、前記輪郭強調手段の出力データの中の注
目画素データにおける濃度値が、前記予め定められた値
以上であれば前記第1の最小濃度データを出力し、前記
予め定められた値未満であれば前記第2の最大濃度デー
タを出力することを特徴とする。
【0014】請求項2に記載の発明によると、請求項1
に記載の構成に加えて、前記近傍処理手段は、輪郭強調
手段の出力データの中の注目画素データにおける濃度値
に従って、前記第1の最大値出力手段と前記第1の最小
値出力手段とにより処理されたデータを出力するか、前
記第2の最小値出力手段と前記第2の最大値出力手段と
により処理されたデータを出力するかを決定する。
【0015】これにより、画素データにおける濃度値の
高い画素においては、文字画像における細線切れを防止
することが可能となり、一方、画素データにおける濃度
値の低いデータにおいては、文字画像における濃度の山
と山の間の谷を埋めてることによる解像度の低下の防止
や画像内の汚れによる孤立点の除去が可能となるため、
より確実に、請求項1に記載の発明による効果を得るこ
とができる。
【0016】請求項3に記載の発明は、請求項1または
請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記輪郭強調手
段の出力データを2値データに変換する2値化手段をさ
らに含むことを特徴としている。
【0017】請求項3に記載の発明によると、前記第1
の最大値出力手段、前記第1の最小値出力手段、前記第
2の最小値出力手段および前記第2の最大値出力手段で
は、たとえば「“白データ”または“黒データ”のいず
れかで表される」2値化されたデータが処理対象とな
る。
【0018】これにより、前記第1の最大値出力手段、
前記第1の最小値出力手段、前記第2の最小値出力手段
および前記第2の最大値出力手段において必要とされる
メモリ容量を小さくすることが可能となり、装置を構成
する際に必要なコストを低減することが可能になる。
【0019】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明の構成に加えて、前記所定の条件は、前記2値化
手段により2値化された前記輪郭強調手段の出力データ
の中の注目画素データおよびその周辺画素データの濃度
データの中に高濃度を示す方の値が予め定められた数以
上存在するか否かであり、前記近傍選択手段は、前記高
濃度を示す方の値が、予め定められた数以上存在すれば
前記最小濃度データを出力し、前記予め定められた数未
満しか存在しなければ前記最大濃度データを出力するこ
とを特徴としている。
【0020】請求項4に記載の発明によると、請求項3
に記載の発明において、前記近傍選択手段は、輪郭強調
手段の出力データの中の注目画素データの周辺の画素デ
ータの濃度データの高濃度を示すほうのデータ(たとえ
ば2値化が“白データ”または“黒データ”というよう
に行なわれたときは、“黒データ”)が所定個数以上で
あれば、つまり、その注目画素が高濃度領域にあれば、
前記最小濃度データが出力され、所定個数未満であれ
ば、つまり、その注目画素が低濃度領域にあれば、前記
最大濃度データが出力される。
【0021】これにより、前記第1の最大値出力手段、
前記第1の最小値出力手段、前記第2の最小値出力手段
および前記第2の最大値出力手段において処理する画素
データが2値化されていても、より確実に、文字画像に
おける細線保存や細線切れを防止し、かつ、解像度の低
下を防止し画像内の汚れ等の孤立点を除去することも可
能である。また、細線保存や細線切れが防止されるため
過度の輪郭強調処理が必要なくなり、文字画像等の輪郭
部分の縁取り現象も防止することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
第1実施の形態 以下、本発明に従った画像処理装置を備えたデジタル複
写機について、図を用いて説明する。
【0023】図1は、本発明に従った画像処理装置を備
えたデジタル複写機のブロック図である。図1を参照し
て、デジタル複写機は、上部の画像読取装置(イメージ
スキャナ)110と下部の画像記録装置(プリンタ)1
20とにより主に構成される。そして、画像読取装置1
10は、原稿の読取動作を行ない、その結果を画像デー
タとして画像記録装置120に伝送し、画像記録装置1
20は、送信された画像データに基づいて原稿画像の再
現を行なう。
【0024】画像読取装置110では、縮小光学系を用
いて、光源111から原稿に光を当て、ミラー112と
レンズ113を介して原稿面からの反射光をライン状の
CCD(charge coupled devic
e)114上に結像させて光電変換されたアナログ電気
信号を得る。なお、ここで使用されるCCD114の解
像度は、たとえば400dpi(dot per in
ch)であり、対応する最大原稿サイズはA3(約50
00dot)である。
【0025】CCD114で形成されたアナログ電気信
号は、画像処理ユニット115に送信され、画像処理ユ
ニット115でデジタルデータに変換された後、変倍や
画像補正等の画像処理がなされ、デジタル画像データと
して画像記録装置120側に送信される。
【0026】原稿について、ライン状のCCD114の
走査方向であり図面の手前から向こう側に突抜ける方向
を主走査方向と定義し、この主走査方向に垂直で図1中
の画像読取装置110の上方の矢印116方向を副走査
方向と定義した場合、画像読取装置は、主走査方向をC
CD114の走査で読取り、副走査方向をミラー112
が水平移動することにより走査させて原稿を読取る。そ
して、CCD114から画像処理ユニット115へ、主
走査1ラインごとに順次画像データを転送する。
【0027】画像記録装置120では、画像読取装置1
10から出力されたデジタル画像データをレーザダイオ
ード(以下、LDと記述する。)駆動ユニット121で
アナログ電気信号に変換し、さらにレーザ発光源122
で光信号に変換し、ポリゴンミラー123を介して感光
体ドラム124に結像させる。なお、LD駆動ユニット
121は、画素単位にレーザ発光源122に出力する電
流を制御することにより、レーザ発光源122の光量お
よびトナー付着量を制御し、電子写真方式の記録方法に
よって、400dpi,256階調で、感光体ドラム1
24上に画像を再現させる。
【0028】次に画像処理ユニット115全体の画像処
理工程について簡単に説明する。図2に、画像読取装置
110内の画像処理ユニット115のブロック図を示
す。画像処理ユニット115では、CCD114から入
力されたアナログ電気信号を、最終的にデジタル画像デ
ータに変換して出力する。
【0029】以下、画像処理ユニット115におけるデ
ータの変換について説明する。図2を参照して、A/D
変換処理部131では、A/D変換器によって、CCD
114において光電変換されたアナログ電気信号を、1
画素あたり8bit(256階調)の精度でデジタルデ
ータに変換する。
【0030】シェーディング補正部132では、A/D
変換処理部131において変換されたデジタルデータに
おける画像上の主走査方向の光量ムラを除去する処理を
行なう。
【0031】LOG補正部133では、濃度スケールの
画像データを得るために、ルックアップテーブルを用い
てLOG変換を行なう。CCD114において、入力光
量は出力電圧値に正比例する。また、濃度値と明度値の
間には以下の関係がある。
【0032】(濃度値)=c{−log(明度値)} c:定数 したがって、これを実現するために、ルックアップテー
ブルの入力値を明度値とし、出力値を濃度値として、テ
ーブル変換を行なう。
【0033】変倍・移動処理部134では、2個のライ
ンメモリを用いて、主走査1ラインごとにメモリを入力
動作と出力動作に交互に切替え、その書込みのタイミン
グと読み出しのタイミングを独立に制御することによっ
て、主走査方向の変倍・移動処理を行なう。副走査方向
の変倍は、ミラーの移動速度、すなわち読取り速度を制
御することによって行なう。拡大処理はメモリへの書込
み時に、縮小処理はメモリからの読み出し時に行なう。
また、画像の欠損やがたつきを防止するために、変倍率
に応じて、縮小字にはメモリへの書込み前に、拡大字に
はメモリからの読み出し後に、データ補間処理を行な
う。さらに、これらの処理の組合せによって、イメージ
リピート処理や拡大連写処理や鏡像処理を行なう。
【0034】領域判別/MTF補正部135では、原稿
の画像の特徴から予め決定したタイプ(文字画像、写真
画像)のどちらに属するか判別し、その判別属性に従っ
て、画像の鮮鋭度などの補正(MTF(modulat
ion transferfunction)補正)を
行なう。ここでの領域判別は、画像を構成する各画素が
文字・線画(文字画像)/写真・連続調画像(写真画
像)からなる2種類のタイプのいずれの領域にあるかを
各画素について判別することにより行ない、この判別結
果に応じて、画像を構成する各画素に対する輪郭強調処
理を行なうかどうかを切替えるとともに、文字・線画タ
イプであれば、文字・線画部分を示す信号として/LI
MOS信号を生成し、デジタル画像データといっしょに
出力する。この信号は、LD駆動ユニット121で階調
再現切替え信号として用いられる。
【0035】なお、画像処理ユニット115は、本実施
の形態のデジタル複写機全体の動作を制御するCPU1
36に接続され、動作を制御されている。なお、CPU
136には、複写時の画像処理の態様に、オペレータの
所望の処理態様を加味させるため等に備えられている操
作パネル137が接続されている。
【0036】次に、領域判別/MTF補正部135の構
成について説明する。領域判別/MTF補正部135で
は、注目画素が文字等の輪郭部分にあるか、および網点
画像を構成するかの判別結果から入力された画像信号
(DC7−0)にスムージング処理や輪郭強調処理を行
ない、さらに、得られたデータ(DC27−20)(加
算器316により出力されるデータ)に対して、近傍選
択処理回路317により後述する近傍最大値−最小値処
理と近傍最小値−最大値処理を施す。このような構成に
より、複写機の画像読取装置110におけるCCD11
4からの濃度リニアデータによる文字画像の細線切れ等
の不都合を改善しようとしている。
【0037】以下、領域判別/MTF補正部135で行
なわれる領域判別方法とMTF補正の方法について説明
する。図3は、領域判別/MTF補正部135のブロッ
ク図である。領域判別/MTF補正部135において
は、変倍・移動処理部134からの入力データ(DV3
7−30)が連続的に接続された4個のラインメモリ3
01に入力され、1ラインごとに遅延された5ライン分
の画像信号(DA7−0,DB7−0,DC7−0,D
D7−0,DE7−0)を順次得る。そして、この5ラ
イン分のデータ群をラプラシアンフィルタ302、一次
微分フィルタ303a,303bおよび孤立点検出フィ
ルタ309に入力し、さらに、注目画素データを含む画
素データ(DC7−0)をセレクタA313の入力Bお
よびスムージングフィルタ314に出力する。
【0038】ラプラシアンフィルタ302においては、
図4に示すようなフィルタを用いて、演算結果(EDG
7−0)を得る。このフィルタは、一般的に画像の輪郭
部のコントラストを上げて、画像のシャープさを増す効
果(アンシャープマスク効果)を得るために用いられる
空間フィルタである。図5にこの空間フィルタを用いた
輪郭強調処理によるアンシャープマスク効果の説明図を
示す。
【0039】図5(a)は、原画像データを示し、図5
(b)は、図5(a)の原画像データの図4に示すよう
なラプラシアンフィルタを用いた演算結果を示し、図5
(c)は、図5(a)の原画像データに図5(b)の演
算結果を加算した結果を示す。このように、原画像デー
タに図4に示すようなフィルタを用いた演算結果を加算
することにより、画像の輪郭部のコントラストを上げ、
画像のシャープさを増すことができる。
【0040】一次微分フィルタ303a,303bにお
いては、図6(a),(b)に示すフィルタを用いて、
主走査・副走査方向の画像の濃度傾斜を検出し、その結
果を出力する。なお、一次微分フィルタ303aにおい
ては、図6(a)に示すフィルタが用いられ、検出結果
はデータFLA7−0である。また、一次微分フィルタ
303bにおいては、図6(b)に示すフィルタが用い
られ、検出結果はデータFLB7−0である。
【0041】次に、絶対値算出器304a,304b,
304cにおいて、ラプラシアンフィルタ302、一次
微分フィルタ303a,303bのそれぞれの出力デー
タ(EDG7−0,FLA7−0,FLB7−0)の絶
対値を算出する。そして、一次微分フィルタ303a,
303bの出力データ(FLA7−0,FLB7−0)
の両絶対値の平均値(FL17−10)が平均値算出部
305において算出され、出力される。そして、最大値
検出器306において、前述の平均値(FL17−1
0)とラプラシアンフィルタ302の出力データの絶対
値(FL27−20)との最大値(FL37−30)が
選択され、出力される。この最大値検出器306の出力
データ(FL37−30)は、注目画素が文字等の輪郭
部分にあるか否かを判定する際に用いる輪郭判定データ
である。
【0042】なお、この輪郭判定データ(FL37−3
0)が、ラプラシアンフィルタ302の出力データの絶
対値(FL27−20)と、一次微分フィルタ303
a,303bの出力データ(FLA7−0,FLB7−
0)の両絶対値の平均値(FL17−10)とを用いて
算出されるのは、ラプラシアンフィルタが100μm以
下の細線で反応するのに対して、一次微分フィルタはそ
れ以上の線幅に反応しやすいためである。
【0043】そして、コンパレータA307は、輪郭判
定データ(FL37−30)と出力ポート308aから
出力される所定のしきい値(REF27−20)とを比
較して、注目画素が文字等の輪郭部分であるか否かを判
定する。コンパレータA307は、判定結果として
“H”または“L”の/EDG信号を出力する。なお、
ここでは、/EDG信号が“H”ならば注目画素が輪郭
部分であり、/EDG信号が“L”ならば注目画素が輪
郭部分にはないと定義する。
【0044】孤立点検出フィルタ309は、網点印刷の
ようなドットスクリーンで階調表現されている原稿か否
かを検出するために、まず網点原稿内に一定周期で必ず
存在する各網点の中心画像(カーネル)を孤立点化させ
るためのフィルタである。
【0045】画素を孤立点と判断する条件を図7を用い
て説明する。まず、5×5の画素のマトリクスにおい
て、図7に示すように、a11〜a55の位置を定義する。
そして、a11〜a55を下記のような条件を満たす場合、
それに従って、KAMI信号またはWAMI信号の値が
決定される。
【0046】 max(a22,a23,a24,a32,a33,a34,a42,a43,a44)=a33 …(1) a33≧(a11+a22)/2+Ref7−0 …(2) a33≧(a31+a32)/2+Ref7−0 …(3) a33≧(a42+a51)/2+Ref7−0 …(4) a33≧(a43+a53)/2+Ref7−0 …(5) a33≧(a44+a55)/2+Ref7−0 …(6) a33≧(a34+a35)/2+Ref7−0 …(7) a33≧(a15+a24)/2+Ref7−0 …(8) a33≧(a13+a23)/2+Ref7−0 …(9) 上式(1)〜(9)がすべて満たされたとき、KAMI
=“L” min(a22,a23,a24,a32,a33,a34,a42,a43,a44)=a33 …(10) a33≦(a22+a11)/2−Ref7−0 …(11) a33≦(a32+a31)/2−Ref7−0 …(12) a33≦(a42+a51)/2−Ref7−0 …(13) a33≦(a43+a53)/2−Ref7−0 …(14) a33≦(a44+a55)/2−Ref7−0 …(15) a33≦(a34+a35)/2−Ref7−0 …(16) a33≦(a24+a15)/2−Ref7−0 …(17) a33≦(a23+a13)/2−Ref7−0 …(18) 上式(10)〜(18)がすべて満たされたとき、WA
MI=“L” なお、上記の条件が意味するところは、網点のカーネル
は、白/黒両方に存在するため、その周辺画素が中心画
素に対して、全て濃度が大きい場合か、または全て濃度
が小さいかのどちらかであり、かつ、周辺画素の8方向
の濃度平均よりもあるレベル(この場合、出力ポート3
08bより出力されるREF7−0)分全て大きいか小
さいかのいずれかであるというものである。なお、ここ
で、白の孤立点と判断されるとWAMI=“L”が孤立
点数カウンタ310bに出力し、黒の孤立点であると判
断されるとKAMI=“L”が孤立点数カウンタ310
aに出力する。
【0047】そして、孤立点数カウンタ310a,31
0bにおいて、ある矩形領域(主走査:41dot/副
走査9ライン)内におけるKAMI=“L”とWAMI
=“L”の数を独立してカウントする。そして、セレク
タ311は、両方の孤立点数データ(KCNT7−0,
WKNT7−0)の大きい方を選択し、孤立点数(CN
T7−0)を出力する。
【0048】そして、コンパレータB312は、孤立点
数(CNT7−0)が、出力ポート308cから出力さ
れるあるしきい値(REF17−10)よりも大きけれ
ば、注目画素が網点領域内の画素であると判断して、/
AMI=“L”を出力する。
【0049】なお、このしきい値(REF17−10)
は、以下のように定義した場合、 スクリーン線数:X スクリーン角:θ 主・副走査判別領域dot数:X1,Y1 読取り解像度(dot per inch)素数:40
0 次式のように求めることができる。
【0050】REF17−10≧INT[(X*cos
θ*X1/400)*(X*sinθ*Y1/40
0)] したがって、θ=45°(一般的なスクリーン角)の場
合は、以下のようになる。
【0051】スクリーン線数=65ならば、REF17
−10≧4 スクリーン線数=100ならば、REF17−10≧1
1 一方、入力画素データ(DC7−0)は、前述のよう
に、セレクタA313とスムージングフィルタ314に
入力されるが、スムージングフィルタとは、画像を平滑
化するための一種のローパスフィルタであり、本実施の
形態のスムージングフィルタ314は、主走査方向3画
素に対して、順に、1/4、1/2、1/4の割合で積
分処理(重み付け平均)を施し、モアレの原因となる高
周波成分をカットしてデータ(SDC7−0)を出力す
る。
【0052】以上、図3等を用いて説明してきた、ラプ
ラシアンフィルタ302またはスムージングフィルタ3
14による入力画素データに対する補正データは、網点
判別結果の/AMI信号と輪郭検出結果の/EDG信号
に基づいて、以下のように選択され、最終的に、近傍選
択回路317に入力される。
【0053】セレクタA313は、入力Sに入力される
網点判別信号/AMIが“L”のとき、すなわち注目画
素が網点領域内の画素であると判断されたときには、入
力Aに入力されている画像の高周波成分がカットされた
SDC7−0を選択してDF7−0として出力し、
“H”のときはDC7−0を選択してDF7−0として
出力する。
【0054】また、セレクタB315においては、網点
判別信号/AMIおよび輪郭検出結果の/EDG信号が
AND回路300を経て入力Sに入力されるが、/AM
Iが“L”または/EDGが“H”のときは、ラプラシ
アンフィルタ302からの輪郭強調量データ(EDG7
−0)をクリアにするため、出力ポート308dからの
データ“00”を選択し、EDG17−10として出力
する。
【0055】また、/AMIが“H”でありかつ/ED
Gが“L”であるときは、EDG7−0をEDG17−
10として出力する。すなわち、注目画素が網点領域内
の画素であると判断されたか、もしくは、文字等の輪郭
部ではないと判断された場合は、ラプラシアンフィルタ
302でなされた輪郭強調処理をキャンセルする。
【0056】そして、セレクタA313の出力結果(D
F7−0)とセレクタB315の出力結果(EDG17
−10)を加算器316において加算して、その結果
(DC27−20)を近傍選択回路317に入力し、こ
の近傍選択回路317から出力される画素データ(DV
47−40)画像記録装置120(図1参照)に入力さ
れる。
【0057】なお、AND回路300を経てセレクタB
315の入力Sに入力される信号は、階調再現切換信号
(/LIMOS信号)として、出力される。ここで、/
LIMOS信号とは、注目画素が文字の輪郭部分を示す
か否かの情報を含む信号である。
【0058】なお、以上説明した中で、出力ポート30
8a〜308dからのそれぞれの値の出力は、CPU1
37(図2参照)により制御されている。
【0059】次に、近傍選択回路317に入力される画
素データ(DC27−20)の処理工程の概略を説明す
る。図8は、近傍選択回路317のブロック図を示す。
【0060】画素データ(DC27−20)は、コンパ
レータ501と近傍最大値−最小値回路502と近傍最
小値−最大値回路503にそれぞれ入力される。
【0061】コンパレータ501は、出力ポート308
eから入力されるあるしきい値(MREF27−20)
と入力された画素データ(DC27−20)とを比較し
て、画素データ(DC27−20)が高濃度画素データ
であるか低濃度画素データであるかを判断し、/SAI
信号を出力する。なお、この場合、/SAI信号が
“H”であれば高濃度画素データであり、“L”であれ
ば低濃度画素データであると定義する。そして、/SA
I信号は、セレクタ504の入力sに入力される。ま
た、出力ポート308eからのしきい値の出力は、CP
U136(図2参照)により制御されている。
【0062】近傍最大値−最小値回路502の処理結果
は、セレクタ504の入力Aに入力され、近傍最小値−
最大値回路503の処理結果は、セレクタ504の入力
Bに入力される。
【0063】セレクタ504は、コンパレータ501か
らの入力信号に従って、近傍最大値−最小値回路502
の処理結果か近傍最小値−最大値回路503の処理結果
のいずれかを、出力データ(DV47−40)として出
力する。なお、この場合、/SAI信号が“H”であれ
ば、画素データが高濃度であることを示すので、近傍最
大値−最小値回路502によって処理された画素データ
を選択して出力することにより、後述するように、細線
切れや細ってしまった画像の補正を行なう。また、/S
AI信号が“L”であれば、画素データが低濃度である
ことを示すので、近傍最小値−最大値回路503によっ
て処理された画素データを選択して出力することによ
り、後述するように解像度の低下を防止するとともに、
画像内の汚れといった孤立点の除去や細線のがたつきを
修正する。
【0064】図9に近傍最大値−最小値回路502のブ
ロックを示す。近傍最大値−最小値回路502において
は、入力データ(DC27−20)を、連続して設けら
れている3個のラインバッファ601a,601b,6
01cに入力し、1ライン毎に遅延された3ライン分の
画素信号(L1,L2,L3)を順次得る。この3ライ
ン分のデータ群を用いて、マスク処理部602において
後述するマスク処理を施す。
【0065】マスク処理部602におけるマスク処理に
ついて,図11を参照しつつ説明する。まず、前述の3
ライン分の画素信号(L1,L2,L3)から図11
(a)または図11(d)に示すような3×3画素の画
像データg(i,j)(ただし、i=1〜3,j=1〜
3)を得る。次に、図11(b)または図11(e)に
示すような、予め各データが“00”と“01”で設定
された3×3のマスクデータa(i,j)(ただし、i
=1〜3,j=1〜3)を用い、3×3のマトリクス内
で対応する各データを積算し、g(i,j)・a(i,
j)(ただし、i=1〜3,j=1〜3)をマスク処理
の結果(図11(c)または図11(f)参照)として
出力する。この出力データは、最大値検出回路603に
入力される。
【0066】そして、最大値検出回路603において
は、その3×3のマトリクス内の最大値を検出し、出力
データ(DI7−0)として出力する。なお、最大値検
出回路603に図11(f)に示すようなデータが入力
された場合は、DI7−0=10となる。
【0067】そして、最大値検出回路603から出力さ
れたデータ(DI7−0)を、再度連続的に接続された
3個のラインバッファ604a,604b,604cに
入力し、1ライン毎に遅延された3ライン分の画素信号
(M1,M2,M3)を得る。そして、この3ライン分
のデータ群にを用いて、マスク処理部605において、
マスク処理を行なう。
【0068】マスク処理部605におけるマスク処理
は、前述の図11を用いて説明したマスク処理におい
て、図11(b)または図11(e)に示す予め各デー
タが“00”と“01”で設定された3×3のマスクデ
ータa(i,j)(ただし、i=1〜3,j=1〜3)
において、“00”を“256”に変換した後、3×3
のマトリクス内で対応する各データを積算し、g(i,
j)・a(i,j)をマスク処理の結果(g27−2
0)として、最小値検出回路606に出力することによ
り行なう。
【0069】最小値検出回路606においては、その3
×3のマトリクス内の最小値を検出し、出力画素データ
として出力する。以上の処理によって得られ、最小値検
出回路606から出力されるデータを、近傍最大値−最
小値回路502の出力画素データ(CL7−0)とし
て、出力する。
【0070】図10に近傍最小値−最大値回路503の
ブロック図を示す。近傍最小値−最大値回路503にお
いては、入力データ(DC27−20)を、連続して設
けられている3個のラインバッファ701a,701
b,701cに入力し、1ライン毎に遅延された3ライ
ン分の画素信号(N1,N2,N3)を順次得る。この
3ライン分のデータ群を用いて、マスク処理部702に
おいてマスク処理を施す。なお、マスク処理部702に
おけるマスク処理は、マスク処理の態様は、前述のマス
ク処理部605におけるマスク処理と同様であるため、
説明を省略する。
【0071】そして、マスク処理部702においてマス
ク処理を施された3×3のマトリクスデータ(h7−
0)は、最小値検出回路703に入力される。最小値検
出回路703は、入力されたデータ(h7−0)の最小
値を検出し、出力データ(ER7−0)として出力す
る。
【0072】さらに、最小値検出回路703の出力デー
タ(ER7−0)を、連続して設けられる3個のライン
バッファ704a,704b,704cに入力し、1ラ
イン毎に遅延された3ライン分の画素信号(O1,O
2,O3)を順次得て、マスク処理部705において、
マスク処理を施す。なお、マスク処理部705における
マスク処理は、前述のマスク処理部602におけるマス
ク処理と同様であるため、説明を省略する。
【0073】そして、マスク処理部705からの出力デ
ータ(h27−20)は、最大値検出回路706に入力
される。そして、最大値検出回路は、マスク処理部70
5からの出力データ(h27−20)における3×3の
マトリクス内の最大値を検出し、近傍最小値−最大値回
路503の出力データ(OP7−0)として、出力す
る。
【0074】ここで、最大値検出回路603(図9参
照)または最大値検出回路706において行なわれる最
大値検出について説明する。
【0075】図12は、3×3画素内での最大値検出を
説明する説明図である。なお、図12(a)は、最大値
検出処理前の画素データであり、図12(b)は、最大
値検出後の画素データである。図12(a)に示す3×
3画素のマトリクスは、中心画素(i,j)を中心とす
る周辺画素のデータX1(m,n)(m=i−1、i、
i+1,n=j−1、j、j+1)を抽出したものであ
る。そして、最大値検出処理においては、これらのデー
タの中の最大値を示す画素データを求める。そして、図
12(b)に示すように、求められた最大値を、図12
(a)で注目画素が存在した位置のデータとして置き換
える。たとえば、図12(a)に示すマトリクスの場
合、注目画素のデータが“181”であり、その周辺画
素の最大値が画素位置(i−1,j−1)の“201”
であるため、図12(b)では、注目画素位置(i,
j)の画素データが“201”に置き換えられているの
である。
【0076】次に、最小値検出回路606(図9参照)
または最小値検出回路703(図10参照)において行
なわれる最小値検出について説明する。図13は、3×
3画素内での最小値検出を説明する説明図である。な
お、図13(a)は,最小値検出処理前の画素データで
あり、図13(b)は、最小値検出後の画素データであ
る。図13(a)に示す3×3画素のマトリクスは、中
心画素(i,j)を中心とする周辺画素のデータX2
(m,n)(m=i−1、i、i+1,n=j−1、
j、j+1)を抽出したものであり、最小値検出処理に
おいては、これらのデータの中の最小値を示す画素デー
タを求め、図13(b)に示すように、求められた最小
値を、図13(a)で注目画素が存在した位置のデータ
として置き換える。たとえば、図13(a)に示すマト
リクスの場合、注目画素のデータ“150”であり、そ
の周辺画素の最小値が画素位置(i−1,j+1)の
“32”であるため、図13(b)では、注目画素位置
(i,j)の画素データが“32”に置き換えられるの
である。
【0077】以上説明した近傍最大値−最小値回路50
2で行なわれる処理は、入力画素データに前述の最大値
検出処理を行ない、そして、その処理結果に対して、前
述の最小値検出処理を行なう。このような一連の処理に
より、細線切れや細ってしまった画像の補正を行なうこ
とができる。そして、このような処理は、前述のコンパ
レータ501(図8参照)により高濃度であると判断さ
れた画素データに対して特に有効である。
【0078】また、近傍最小値−最大値検出回路503
で行なわれる処理は、入力画素データに前述の最小値検
出処理を行ない、そして、その処理結果に対して、前述
の最大値検出処理を行なう。このような一連の処理によ
り、解像度の低下を防止するとともに画像内の汚れとい
った孤立点の除去や細線のがたつきを修正することがで
きる。そして、このような処理は、前述のコンパレータ
501(図8参照)により低濃度であると判断された画
素データに対して特に有効である。
【0079】次に、文字画像の処理における本発明の効
果を図14を参照して説明する。図14は、本発明に従
った文字画像の処理結果の概念図である。
【0080】図14(a)は近傍選択回路317(図3
参照)に入力された画素データの画素位置に対する濃度
分布を2次元的に示した図である。図14(a)におい
ては、文字画像には、イメージリーダの読取り精度やL
OG補正によるCCDデータの濃度リニアデータ等の影
響によって、細線切れやかすれが生じてしまい、部分的
に濃度が低下してしまう低濃度部分(図14(a)にお
けるxp−xq間に対応)と、本来文字画像の持つ高濃
度データの山と山の谷間といった低濃度部分(図14
(a)におけるyp−yq間に相当)が混在する。
【0081】図14(b)は、入力された画素データ全
体を近傍最大値−最小値回路502において処理した結
果である。この処理によって、図14(a)で述べたよ
うな原因から生じる細線切れから生じた低濃度部分(図
14(a)におけるxp−xp間に対応)は周辺画素の
高濃度データにより、濃度を上げることが可能(図14
(b)におけるxp−xq間に対応)となる。しかし、
その反面、本来文字画像がもつ高濃度の山と山との間の
低濃度部分(図14(a)におけるyp−yq間に対
応)も、その谷間の間隔が非常に狭いと、周辺の高濃度
データによってその谷間が埋まってしまい、見かけ上、
解像度が低下していしまうという不具合(図14(b)
におけるyp−yq間に対応)が生じてしまう。また、
周辺画素が低濃度である下地内に存在する汚れ等から生
じる濃度を持った部分(図14(a)におけるzp−z
q間に対応)が周辺の低濃度部分を置換えてしまうこと
により、下地内に存在する汚れ等が増大するといった不
具合(図14(b)におけるzp−zq間に対応)も生
じてしまう。
【0082】図14(c)は、入力された画素データ全
体を近傍最小値−最大値回路503において処理した結
果である。この処理によると、本来、文字画像がもつ高
濃度の山と山との間に存在する谷間の低濃度部分(図1
4(a)におけるxp−xq間に対応)において、周辺
の高い濃度データによって、その谷間(低濃度部分)が
埋まってしまうことはなく(図114(c)におけるx
p−xq間に対応)、かつ周辺画素が低濃度である下地
内に存在する汚れ等から生じる濃度を持った部分図14
(a)におけるzp−zq間に対応)を周辺の低濃度部
分で置換えることにより、修正可能(図14(c)にお
けるzp−zq間に対応)となる。しかし、その反面、
この処理を施すと、本来高濃度の画素も周辺画素の低濃
度データに置き換わるため、処理後の文字はさらに細っ
てしまう。
【0083】図14(d)は、入力された画素データ
を、コンパレータ501からの/SAI信号に従って、
近傍最大値−最小値回路502または近傍最小値−最大
値回路503において処理した、セレクタ504の出力
結果である。つまり、注目画素が高濃度の画素データで
あるなら、近傍最大値−最小値回路502での一連の近
傍最大値−最小値処理された画素データを出力し、注目
画素が低濃度の画素データであるなら、近傍最小値−最
大値回路503での一連の近傍最小値−最大値処理され
た画素データを出力するような処理結果である。この処
理によると、入力画像の高濃度部分には近傍最大値−最
小値処理を行なうため、細線切れやかすれといった原因
によって発生していた濃度の低下を修正することが可能
(図14(d)におけるxp−xq間に対応)となる。
また、入力画像の低濃度部分には、近傍最小値−最大値
処理を行なうため、本来文字画像が持つ階調の山と山と
の間に存在する谷間において、周辺の山の高濃度データ
によりその谷間(低濃度部分)が埋まってしまうといっ
た解像度の低下を防止すること(図14(d)における
yp−yq間に対応)ができ、さらに、文字と文字との
間の下地部分に存在する濃度を持った汚れ等の画素も同
時に除去すること(図14(d)におけるzp−zq間
に対応)が可能となる。
【0084】次に、画像記録装置120(図1参照)の
LD駆動ユニット121について説明する。図15に、
LD駆動ユニット121のブロック図を示す。画像処理
ユニット115(図1参照)から入力されたデジタル画
像データ(DV47−40)は、γ変換処理部141で
テーブル変換した後、一方はDA7〜0としてセレクタ
143の入力Aに直接入力され、他方は万線スクリーン
処理部142を介してDS7〜0としてセレクタ143
の入力Bに入力される。また、セレクタ143の入力S
には、領域判別/MTF補正部135(図2参照)か
ら、/LIMOS信号が入力される。
【0085】γ変換処理部141では、LD駆動用の画
像データを得るために、ルックアップテーブルを用いて
非線形変換を行なう。電子写真方式の再現特性(γ特
性)は、中間調強調型、すなわち非線形である。これ
は、画像データとトナー付着量との関係が非線形である
ことを示している。しかし、通常、濃度スケールの画像
データとトナー付着量との関係は線形であることが好ま
しいので、この関係を確保するために、画像データの非
線形変換を行なうのである。
【0086】万線スクリーン処理部142では、均一感
のあるハーフトーン再現をするために、主走査方向に、
ある周期で、万線スクリーンパターンと呼ばれるものを
画像データに重畳する。電子写真方式の再現特性は、走
査速度が大きくなると、一義的な特性を示さなかった
り、下地にかぶるレベルが不安定になったりするため、
画像の粒状性(がさつき感)が悪化する。そこで、画像
の階調再現周期を2倍、すなわち2画素単位のユニット
にして、右側の画素データを左側の画素データに全て積
み上げ、画素単位の階調再現特性の変動を抑え込む。
【0087】なお、画像中の文字等の輪郭部のような高
い解像度を要求される部分では、万線パターンによって
文字の輪郭部が切れ切れになり、文字の再現性が劣化す
る。つまり、階調再現周期が2倍、すなわち解像度が1
/2になると、網点原稿をコピーする際に、モアレの発
生が多くなるという問題点が生じてしまうが、本実施の
形態のデジタル複写機においては、画像読取装置110
側で文字の輪郭部を判定し、/LIMOS信号として画
像データを構成する画素データとともに画像記録装置1
20に送信する。そして、画像記録装置120側で、/
LIMOS信号に応じて万線パターンの重畳と再現周期
の変更をリアル値無に切替えて、ハーフトーン再現処理
の有無を切替えることにより、文字再現性とハーフトー
ン粒状性を両立させている。
【0088】万線スクリーン処理部142における処理
について説明する。図16に、万線スクリーン処理の切
替処理の結果を表わす図を示す。なお、図16(a)は
γ変換処理された画像データの一例であり、図16
(b)は図16(a)の画像データ全体に万線スクリー
ン処理を行なった場合の画像データの一例であり、図1
6(c)は図16(a)の画像データに対して特定の領
域(写真・連続調画像等の中間調領域)のみに万線スク
リーン処理を行なった場合の画像データの一例である。
【0089】図16(b)を参照して、万線スクリーン
処理は、画像の中間調領域においては有用な効果を得る
ことができるが、文字輪郭領域ではかえって文字輪郭を
途切れ途切れにして文字再現性を劣化させてしまう。そ
こで、画像処理ユニット115からの/LIMOS信号
に従って、中間調領域にある画像領域には、画像データ
に万線スクリーン処理を行ない、文字・線画領域にある
画像領域には、画像データに万線スクリーン処理をしな
いようにする。このようにして万線スクリーン処理を行
なった結果が図16(c)である。万線スクリーン処理
部142においてこのような処理がなされるにより、文
字・線画領域に対しても、中間調領域に対しても、最適
な階調再現特性が得られる。
【0090】つまり、セレクタ143が出力する画素デ
ータ(DY7〜0)は、前述の/LIMOS信号がロー
(“L”)であるかハイ(“H”)であるかに対応し
て、次のように選択される。
【0091】/LIMOS=“L” のとき、 DY7
〜0=DA7〜0 /LIMOS=“H” のとき、 DY7〜0=DS7
〜0 つまり、/LIMOSが“L”のときは、階調再現周期
は主走査方向に対して400dpiであるが、/LIM
OSが“H”のときは、階調再現周期は200dpiと
なる。そして、さらに、/LIMOSが“H”のとき
は、主走査2画素分の25%を強制的に白データに置き
換えられる。
【0092】そして、セレクタ143の出力画素データ
(DY7〜0)は、D/A変換処理部144に入力さ
れ、アナログ電気信号に変換される。このアナログ電気
信号は、電流制御処理部145で電流増幅されて、レー
ザ発光源122(図1参照)に出力される。
【0093】また、前述のように、画像の階調再現周期
を2倍、すなわち2画素単位のユニットにして、右側の
画像データを左側の画像データに全て積み上げているた
めに、万線スクリーン処理を施した図16(b)および
図16(c)では、図16(a)と比較した場合、中間
調領域においてドット間に間隔が形成され、人間の視覚
に敏感なハイライト部の粒状性を高めることができるよ
うになっている。
【0094】D/A変換処理部144では、D/A変換
器を用いて1画素あたり8bit(256階調)のデジ
タルデータをアナログ電気信号に変換する。そして、電
流制御処理部145では、レーザ発光源122のLDを
強度変調して駆動するために、D/A変換処理部144
から送信されてくるアナログ電気信号に従って、レーザ
発光源122に流す電流量を制御する。
【0095】以上説明した本実施の形態においては、図
3を用いて説明した画像処理ユニット115を構成する
回路の中の近傍選択回路317以外の部分により、連続
して入力される入力画素データにより構成される入力画
像データに対して輪郭強調処理を施す輪郭強調手段が構
成され、そして、該画像処理ユニット115により前記
輪郭強調手段を含む画像処理装置が構成されている。
【0096】また、ラインバッファ601a,601
b,601c、マスク処理部602および最大値検出回
路603により、輪郭強調手段の出力データの中の注目
画素データを、それとその周辺画素データの中の最大の
濃度データ(DI7−0)に置換して出力する第1の最
大値出力手段が構成されている。
【0097】また、ラインバッファ604a,604
b,604c、マスク処理部605および最小値検出回
路606により、前記第1の最大値出力手段の出力デー
タ(DI7−0)の中の注目画素データを、それとその
周辺画素データの中の最小の濃度データである最小濃度
データ(CL7−0)に置換して出力する第1の最小値
出力手段が構成されている。
【0098】また、ラインバッファ701a,701
b,701c、マスク処理部702および最小値検出回
路703により、輪郭強調手段の出力データの中の注目
画素データを、それとその周辺画素データの中の最小の
濃度データ(ER7−0)に置換して出力する第2の最
小値出力手段が構成されている。
【0099】また、ラインバッファ704a,704
b,704c、マスク処理部705および最大値検出回
路706により、前記第2の最小値出力手段の出力デー
タ(ER7−0)の中の注目画素データを、それとその
周辺画素データの中の最大の濃度データである最大濃度
データ(OP7−0)に置換して出力する第2の最大値
出力手段が構成されている。
【0100】そして、近傍最大値−最小値回路502お
よび近傍最小値−最大値回路503の出力データが入力
され近傍選択回路317からの出力データ(DV47−
40)を出力するセレクタ504により、所定の条件に
従って前記最小濃度データ(CL7−0)か前記最大濃
度データ(OP7−0)のいずれか一方を出力する、近
傍選択手段が構成されている。
【0101】また、本実施の形態において、上述の所定
の条件とは、輪郭強調手段の出力データの中の注目画素
データにおける濃度値が、出力ポート308eから出力
されるデータ(MREF27−20)以上であるか否か
である。
【0102】第2実施の形態 本発明の第2実施の形態は、第1実施の形態において説
明した画像処理装置の近傍選択回路317(図3参照)
を以下のように変更したものである。つまり、近傍選択
回路以外の構成は、第1実施の形態と同様であるため、
ここでは、説明を省略する。
【0103】まず、第2実施の形態の近傍選択回路の構
成について、概略的に説明する。図17は、第2実施の
形態の近傍選択回路のブロック図である。
【0104】図3に示した領域判別/MTF補正部の加
算器316から出力された画素データ(DC27−2
0)は、2値化処理部2001において、2値データに
変換される。すなわち、黒画素を表わすデータを
“1”、または、白画素を表わすデータを“0”に変換
される。そして、このように変換されたデータは、5×
5マトリクス生成部2002に入力される。
【0105】次に、5×5マトリクスデータ生成部20
02では、2値化処理部2001から入力された画素デ
ータを基に、5×5画素の画像マトリクスを生成する。
そして、生成されたマトリクスデータは、膨張−収縮処
理回路2003、収縮−膨張処理回路2004および黒
個数カウント部2005にそれぞれ入力される。
【0106】黒個数カウント部2005では、5×5画
素の画像マトリクス内の黒画素(“1”)数をカウント
し、その結果をコンパレータ2006に出力する。そし
て、コンパレータ2006では、入力された黒画素数と
2000から出力されるしきい値(BREF7−0)と
を比較し、黒画素数が、しきい値(BREF7−0)以
上であれば/BLA信号を“H”として、しきい値(B
REF7−0)未満であれば/BLA信号を“L”とし
て、それぞれセレクタ2007の入力sに出力する。
【0107】次に、膨張−収縮処理回路2003におけ
る処理について説明する。図18(a)に、膨張−収縮
処理回路2003のブロック図を示す。5×5マトリク
ス生成部2002から入力されるデータは、まず、マス
ク処理部2101に入力される。
【0108】ここで、マスク処理部2101におけるマ
スク処理について説明する。図19は、マスク処理部2
101におけるマスク処理を説明する説明図である。
【0109】マスク処理部2101では、5×5マトリ
クスデータ生成部2002で生成され入力された5×5
画素の画像データg(i,j)(ただし、i,j=1,
2,3,4,5)(図19(a)または図19(d)参
照)に対して、図19(b)または図19(e)に示す
予め各データが“0”または“1”に設定された5×5
のマスクデータa(i,j)(ただし、i,j=1,
2,3,4,5)を用いて、5×5のマトリクス内で対
応する各データを積算する。そして、各データの積算、
g(i,j)・a(i,j)の結果を5×5のマスク処
理の結果として、出力する(図19(f)参照)。
【0110】なお、収縮処理時には、g(i,j)・a
(i,j)の各データの結果に対して、マスクデータa
(i,j)において“0”と設定されている画素位置は
無条件に“1”に置換えて出力する(図20参照、図2
0において○で囲まれる画素位置は、マスクデータa
(i,j)が“0”であるので“1”とする)。
【0111】マスク処理部2101から出力されるデー
タは、9入力1出力のOR回路2102に入力される。
OR回路2102では、マスク処理された5×5画素の
9個のデータのうち、少なくとも1個が“1”であるな
らば、“1”を出力する、いわゆる膨張処理が行なわれ
る。
【0112】OR回路2102から出力されたデータ
は、再び連続的に接続された5個の1bitのラインバ
ッファを含む5×5マトリクス生成部2103に入力さ
れ、5×5マトリクス生成部2103では、得られる5
ライン分の画像信号から、5×5画素の画像マトリクス
を抽出し、マスク処理部2104に出力する。
【0113】マスク処理部2104では、前述のマスク
処理部2101におけるマスク処理と同様の処理が施
し、処理結果を、9入力1出力のAND回路2105に
出力する。
【0114】AND回路2105では、マスク処理され
た5×5画素の9個のデータがすべて“1”であるとき
に“1”を出力する、いわゆる収縮処理が行なわれる。
【0115】そして、AND回路2105の出力データ
(CL)は、膨張−収縮処理回路2003からの出力デ
ータとしてセレクタ2007の入力Aに出力される。
【0116】次に、図17の収縮−膨張処理回路200
4における処理について説明する。図18(b)は、収
縮−膨張処理回路2004のブロック図である。
【0117】収縮−膨張処理回路2004においては、
5×5マトリクス生成部2002からのデータを、マス
ク処理部2201に入力し、前述のマスク処理部210
1でのマスク処理と同様の処理を施し、処理結果が9入
力1出力のAND回路2202に入力される。AND回
路2202では、前述のような、いわゆる収縮処理が施
し、処理結果を5個の1bitラインバッファを含む5
×5マトリクス生成部2203に出力する。
【0118】5×5マトリクス生成部2203では、得
られる5ライン分の画像信号から、5×5画素の画像マ
トリクスを抽出し、マスク処理部2204に出力する。
マスク処理部2204では、前述のマスク処理部210
1でのマスク処理と同様の処理を施し、処理結果を9入
力1出力のOR回路2205に出力する。
【0119】OR回路2205では、前述の膨張処理を
施し、処理結果のデータ(OP)を、収縮−膨張処理回
路2004の出力データとして、セレクタ2007の入
力Bに出力する。
【0120】そして、セレクタ2007では、コンパレ
ータ2006から入力される/BLA信号に基づいて、
出力画素データ(DV)を出力する。この場合、/BL
A信号が“H”であれば膨張−収縮処理回路2003か
らのデータ(CL)を出力し、/BLA信号が“L”で
あれば、収縮−膨張処理回路2004からのデータ(O
P)を出力する。
【0121】このような構成を有する本実施の形態の近
傍処理回路では、第1実施の形態において示した近傍処
理回路と同様の効果が得られるだけでなく、第1実施の
形態の近傍処理回路と比較して、処理の最初に2値化処
理部において2値化処理を行なうため、用いるラインバ
ッファのメモリ容量を少なくすることが可能となる。
【0122】図21は、本実施の形態のおける2値デー
タを用いた画像処理の効果を説明する図である。
【0123】図21(a)は、2値化された画素データ
に膨張−収縮処理を施した結果を示している。なお、図
21(a)において、“*”は処理前の黒画素の存在し
ていた画素位置であることを示し、“1”は処理を施す
ことによって得られた黒画素の位置であることを示して
いる。図21(a)より、膨張−収縮処理を施すことに
より、文字画像の細線切れの修正や穴埋め処理が可能と
なり、がたつき補正を行なうことことができる。
【0124】図21(b)は、2値化された画素データ
に収縮−膨張処理を施した結果を示している。なお、図
21(b)の“*”と“1”の意味するところは図21
(a)と同様である。図21(b)より、文字画像の細
線上に突出したノイズ除去によるがたつきの補正や、画
像上のノイズによる孤立点の除去が可能となり、さら
に、誤差拡散のハイライト粒状ノイズやテクスチャーノ
イズの除去も可能となる。
【0125】以上説明した本実施の形態においては、2
値化処理部2001により、輪郭強調手段の出力データ
を2値データに変換する2値化手段が構成されている。
【0126】また、5×5マトリクス生成部2002、
マスク処理部2101およびOR回路2102により、
輪郭強調手段の出力データの中の注目画素データを、そ
れとその周辺画素データの中の最大の濃度データに置換
して出力する第1の最大値出力手段が構成されている。
【0127】また、5×5マトリクス生成部2103、
マスク処理部2104およびAND回路2105によ
り、前記第1の最大値出力手段の出力データの中の注目
画素データを、それとその周辺画素データの中の最小の
データである最小濃度データ(CL)に置換して出力す
る、第1の最小値出力手段が構成されている。
【0128】また、5×5マトリクス生成部2002、
マスク処理部2201およびAND回路2202によ
り、輪郭強調手段の出力データの中の注目画素データ
を、それとその周辺画素データの中の最小の濃度データ
に置換し出力する、第2の最小値出力手段が構成されて
いる。
【0129】また、5×5マトリクス生成部2203、
マスク処理部2204およびOR回路2205により、
前記第2の最小値出力手段の出力データの中の注目画素
データを、それとその周辺画素データの中の最大の濃度
データである最大濃度データ(OP)に置換し出力す
る、第2の最大値出力手段が構成されている。
【0130】つまり、本実施の形態においては、第1の
最大値出力手段、第1の最小値出力手段、第2の最小値
出力手段および第2の最大値出力手段には、2値化され
たデータが入力され、処理されている。
【0131】そして、膨張−収縮処理回路2003およ
び収縮−膨張処理回路2004の出力データ(CL,O
P)が入力され近傍選択回路317からの出力データ
(DV47−40)を出力するセレクタ2007によ
り、所定の条件に従って前記最小濃度データ(CL)か
前記最大濃度データ(OP)のいずれか一方を出力す
る、近傍選択手段が構成されている。
【0132】また、本実施の形態において、上述の所定
の条件とは、黒個数カウント部2005において算出さ
れる注目画素データおよび周辺画素データの中の黒画素
データの数(この場合、濃度データは、“黒”または
“白”のいずれかで表されるため、“黒画素データ”と
は、2値化された画素データの濃度データの中の高濃度
を示す方の値である)が、出力ポート2000から出力
されるデータ(BREF7−0)以上であるか否かであ
る。
【0133】第3実施の形態 以上説明してきた第1または第2実施の形態の近傍選択
回路においては、最終的な出力データは、出力ポート3
08eまたは出力ポート2000から出力されるしきい
値と入力画素データを基にしたデータとの比較結果に基
づいていたが、本発明の近傍選択回路は、これに限定さ
れるものではない。近傍選択回路から出力されるデータ
は、オペレータが入力する情報に基づくデータと入力画
素データを基にしたデータとの比較結果に基づいたもの
とすることもできる。
【0134】本発明の第3実施の形態の画像処理装置
は、上述のオペレータが入力する情報に基づくデータと
入力画素データを基にしたデータとの比較結果に基づい
てデータを出力するものであり、第1実施の形態におい
て説明した画像処理装置の近傍選択回路317(図3参
照)を以下のように変更したものである。つまり、近傍
選択回路以外の構成は、第1実施の形態と同様であるた
め、ここでは、説明を省略する。
【0135】まず、第3実施の形態の近傍選択回路の構
成について、概略的に説明する。図22は、第3実施の
形態の近傍選択回路のブロック図である。
【0136】図3に示した領域判別/MTF補正部の加
算器316から出力された画素データ(DC27−2
0)は、近傍最大値−最小値回路1101と近傍最小値
−最大値回路1102にそれぞれ入力される。
【0137】近傍最大値−最小値回路1101では、入
力データに対して、前述の近傍最大値−最小値回路50
2(図8参照)における処理と同様の処理を行ない、処
理結果をセレクタ1103の入力Aに出力する。
【0138】近傍最小値−最大値回路1102では、入
力データに対して、前述の近傍最小値−最大値回路50
3(図8参照)における処理と同様の処理を行ない、処
理結果をセレクタ1103の入力Bに出力する。
【0139】また、セレクタ1103の入力sには、操
作パネル137(図2参照)からオペレータにより入力
された、複写後の文字画像の画像処理の仕上がりについ
て、太目に仕上がることを希望するか、細めに仕上がる
ことを希望するか等の情報を含む信号(/MODE信
号)が入力される。
【0140】オペレータが上述のような情報を入力する
ことができる操作パネルの一例を、図23に示す。
【0141】図23において、操作パネル137は、複
写機に複写動作を開始させるスタートキー10と、複写
動作を停止させるストップキー11と、複写枚数等を入
力するためのテンキー20と、入力された複写枚数等の
情報をクリアするクリアキー12と、オペレータの入力
情報や複写機の作動状態を表示する表示部14とを含
む。
【0142】また、本実施の形態の複写機において、入
力モードは、複写枚数を入力する枚数入力モードと、複
写後の文字等の太さについて所望の程度を入力する文字
精度入力モードがある。そして、13は、上述の2つの
入力モードを切替えるモード切替キーであり、15は、
各入力モードにおいて、表示部14に表示されたカーソ
ルを上昇させるアップキーであり、16は、カーソルを
下降させるダウンキーである。
【0143】そして、本実施の形態の複写機において
は、オペレータが、複写後の文字等の太さについて所望
の程度を入力する場合には、モード切替キー13を押下
することにより、文字精度入力モードに設定する。な
お、複写機の入力モードが文字精度入力モードに設定さ
れた場合、表示部14には図24に示すような画面が表
示される。そして、オペレータは、アップキー15また
はダウンキー16を適当に押下することにより、画面上
のカーソル17を所望の複写後の文字等の太さ程度を示
す位置(“太めくっきり”から“細りくっきり”まで全
7段階)に移動させる。
【0144】図22のセレクタ1103の入力sに入力
される/MODE信号は、オペレータにより設定された
所望の複写後の文字等の太さ程度に対応した信号であ
り、その値は、オペレータの設定する太さの程度に応じ
て変化するものである。
【0145】そして、セレクタ1103では、/MOD
E信号に従って、近傍最大値−最小値回路1101から
のデータまたは近傍最小値−最大値回路1102からの
データのいずれかを出力データ(DV47−40)とし
て出力する。つまり、本実施の形態の近傍選択回路は、
オペレータが入力する所望の仕上がり太さの程度に基づ
いて、出力するデータを選択するのである。
【0146】なお、本実施の形態においては、近傍最大
値−最小値回路1101と近傍最小値−最大値回路11
02の両方を並列に具備し、それぞれの出力データがセ
レクタ1103に入力され、セレクタ1103から選択
的に出力される近傍選択回路を示したが、近傍選択回路
は、両回路のいずれか一方のみを具備し、セレクタ11
03にはその回路からの出力データと入力データ(図2
2であればDC27−20)とが入力され、それらのデ
ータのいずれかがセレクタ1103から選択的に出力さ
れるよう構成されていてもよい。
【0147】次に、本発明の近傍最大値−最小値処理の
文字画像での効果を説明する。図24(a)は、近傍最
大値−最小値回路に入力される、近傍最大値−最小値処
理前のデータの画素位置に対する濃度分布を2次元的に
示した図である。図24(a)では、文字画像には、画
像読取装置(イメージリーダ)の読取り精度や、LOG
補正部133(図2参照)における補正によるCCDデ
ータの濃度リニアデータ等の影響によって細線切れやか
すれが生じてしまい、高濃度部分において局所的に濃度
が低下してしまう部分が存在してしまう。
【0148】一方、図24(b)は、近傍最大値−最小
値処理後の画像データの画素位置に対する濃度分布を2
次元的に示した図であるが、近傍最大値−最小値処理を
施すと、上述の原因による細線切れやかすれによって生
じた高濃度部分の低下は、周辺画素の高い濃度データに
より、濃度を上げる補正がなされ、解消される。
【0149】次に、本発明の近傍最小値−最大値回路の
文字画像での効果を説明する。図25(a)は、近傍最
小値−最大値回路に入力される、近傍最小値−最大値処
理前のデータの画素位置に対する濃度分布を2次元的に
示した図である。図25(a)では、トナーの飛散りや
原稿の汚れなどの様々な要因によって、文字画以外の部
分に低濃度の画像が孤立点として現れてしまう。また、
文字の細線においても線上のノイズががたつきとして現
れてしまう。
【0150】一方、図25(b)は、近傍最小値−最大
値処理後の画像データの画素位置に対する濃度分布を2
次元的に示した図であるが、近傍最小値−最大値処理を
施すと、画像データの中の突出した濃度を持った画素デ
ータを周辺画素の低濃度データに置換えることにより、
上述のような原因から生じる孤立点の除去や細線のがた
つきを修正することができる。
【0151】第4実施の形態 以上説明してきた第3実施の形態の近傍選択回路におい
ては、近傍選択回路から出力されるデータは、オペレー
タが入力する情報に基づくデータと入力画素データを基
にしたデータとの比較結果に基づいて、近傍最大値−最
小値回路1101または近傍最小値−最大値回路110
2から出力されるデータのいずれかが選択されていた。
一方、近傍最大値−最小値回路1101および近傍最小
値−最大値回路1102における処理相当する処理を行
なう回路に、2値化したデータを入力し処理を行なうこ
とにより、必要とされるメモリの容量を低減させた近傍
選択回路を構成することもできる。本発明の第4実施の
形態の画像処理装置は、このような近傍処理回路を含む
ものであり、第1実施の形態において説明した画像処理
装置の近傍選択回路317(図3参照)を以下のように
変更したものである。つまり、近傍選択回路以外の構成
は、第1実施の形態と同様であるため、ここでは、説明
を省略する。
【0152】まず、第4実施の形態の近傍選択回路の構
成について、概略的に説明する。図26は、第4実施の
形態の近傍選択回路のブロック図である。
【0153】図3に示した領域判別/MTF補正部の加
算器316から出力された画素データ(DC27−2
0)は、2値化処理部3001に入力される。2値化処
理部3001では、入力されたデータ(DC27−2
0)を2値データに変換する。すなわち、黒画素を表わ
すデータを“1”、または、白画素を表わすデータを
“0”に変換される。そして、このように変換されたデ
ータは、5×5マトリクス生成部3002に入力され
る。処理結果を5×5マトリクス生成部3002に出力
する。
【0154】5×5マトリクス生成部3002では、前
述の5×5マトリクスデータ生成部2002での処理と
同様に、入力された画素データを基に、5×5画素の画
像マトリクスを生成する。そして、生成されたマトリク
スデータは、膨張−収縮処理回路3003および収縮−
膨張処理回路3004にそれぞれ入力される。
【0155】膨張−収縮処理回路3003では、前述の
膨張−収縮処理回路2003(図17参照)における処
理と同様の処理を行ない、収縮−膨張処理回路3004
では、前述の収縮−膨張処理回路2004(図17参
照)における処理とと同様の処理を行なう。
【0156】そして、膨張−収縮処理回路3003にお
ける処理結果は、セレクタ3005の入力Aに入力さ
れ、収縮−膨張処理回路3004の処理結果は、セレク
タ3005の入力Bに入力される。
【0157】また、セレクタ3005の入力sには、前
述のオペレータから入力される情報を基にした/MOD
E信号が入力され、セレクタ3005は、セレクタ11
03(図22参照)と同様に、/MODE信号の値によ
って、膨張−収縮処理回路3003からの入力データま
たは収縮膨張処理回路300からの入力データのいずれ
かを出力する。
【0158】以上説明した本実施の形態によると、近傍
選択回路から出力されるデータがオペレータが入力する
情報に基づくデータと入力画素データを基にしたデータ
との比較結果に基づいて出力されるだけでなく、近傍選
択回路が必要とされるメモリの容量を低減させることも
できる。
【0159】なお、本実施の形態においては、膨張−収
縮処理回路3003と収縮−膨張回路3004の両方を
並列に具備し、それぞれの出力データがセレクタ300
5に入力され、セレクタ3005から選択的に出力され
る近傍選択回路を示したが、近傍選択回路は、両回路の
いずれか一方のみを具備し、セレクタ3005にはその
回路からの出力データと入力データ(図26であればD
C27−20)とが入力され、それらのデータのいずれ
かがセレクタ3005から選択的に出力されるよう構成
されていてもよい。
【0160】なお、今回開示された実施の形態は、全て
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく前
掲の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と
均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれること
が意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従った画像処理装置を備えたデジタル
複写機のブロック図である。
【図2】図1の画像読取装置内の画像処理ユニットのブ
ロック図である。
【図3】図2の領域判別/MTF補正部のブロック図で
ある。
【図4】図3の領域判別/MTF補正部において用いら
れるラプラシアンフィルタを示す図である。
【図5】図3の領域判別/MTF補正部における輪郭強
調処理によるアンシャープマスク効果を説明する説明図
である。
【図6】図3の領域判別/MTF補正部において用いら
れる一次微分フィルタを示す図である。
【図7】図3において画素を孤立点と判断する条件を説
明する図である。
【図8】図3の近傍選択回路の第1実施の形態における
ブロック図である。
【図9】図8の近傍最大値−最小値回路のブロック図で
ある。
【図10】図8の近傍最小値−最大値回路のブロック図
である。
【図11】図9のマスク処理部におけるマスク処理を説
明する説明図である。
【図12】図9の最大値検出回路における最大値検出を
説明する説明図である。
【図13】図9の最小値検出回路における最小値検出を
説明する説明図である。
【図14】図8の近傍選択回路における処理の効果を示
す図である。
【図15】図1のLD駆動ユニットのブロック図であ
る。
【図16】図15の万線スクリーン処理部における万線
スクリーン処理の切替処理の結果を示す図である。
【図17】図3の近傍選択回路の第2実施の形態におけ
るブロック図である。
【図18】(a)は、図17の膨張−収縮処理回路のブ
ロック図であり、(b)は、図17の収縮−膨張処理回
路のブロック図である。
【図19】図18(a)のマスク処理部におけるマスク
処理を説明する説明図である。
【図20】図18(a)のマスク処理部におけるマスク
処理において収縮処理の結果を示す図である。
【図21】図17の近傍選択回路における処理の効果を
示す図である。
【図22】図3の近傍選択回路の第3実施の形態におけ
るブロック図である。
【図23】図2の操作パネルの一例を示す図である。
【図24】図8または図22に示す近傍最大値−最小値
回路における処理の効果を示す図である。
【図25】図8または図22に示す近傍最小値−最大値
回路における処理の効果を示す図である。
【図26】図3の近傍選択回路の第4実施の形態におけ
るブロック図である。
【符号の説明】
302 ラプラシアンフィルタ 303a,303b 一次微分フィルタ 304 絶対値検出器 308e 出力ポート 309 孤立点検出フィルタ 310a,310b 孤立点数カウンタ 313,315,504 セレクタ 317 近傍選択回路 501 コンパレータ 502 近傍最大値−最小値回路 503 近傍最小値−最大値回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−201484(JP,A) 特開 昭62−192884(JP,A) 特開 昭63−118884(JP,A) 特開 平1−266682(JP,A) 特開 平2−108167(JP,A) 特開 平8−272961(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 5/20 H04N 1/409 特許ファイル(PATOLIS) JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続して入力される入力画素データによ
    り構成される入力画像データに対して画像の輪郭を強調
    する輪郭強調処理を施す輪郭強調手段と、 前記輪郭強調手段の出力データの中の注目画素データ
    を、それとその周辺画素データとの中の最大の濃度デー
    タに置換して出力する第1の最大値出力手段と、 前記第1の最大値出力手段の出力データの中の注目画素
    データを、それとその周辺画素データとの中の最小の濃
    度データである最小濃度データに置換して出力する、第
    1の最小値出力手段と、 前記輪郭強調手段の出力データの中の注目画素データ
    を、それとその周辺画素データとの中の最小の濃度デー
    タに置換して出力する第2の最小値出力手段と、 前記第2の最小値出力手段の出力データの中の注目画素
    データを、それとその周辺画素データとの中の最大の濃
    度データである最大濃度データに置換して出力する、第
    2の最大値出力手段と、 前記最小濃度データおよび前記最大濃度データが入力さ
    れ、所定の条件に従って、前記最小濃度データか前記最
    大濃度データのいずれか一方を出力する近傍選択手段を
    含む、画像処理装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の条件は、前記輪郭強調手段の
    出力データの中の注目画素データにおける濃度値が予め
    定められた値以上であるか否かであり、 前記近傍選択手段は、前記輪郭強調手段の出力データの
    中の注目画素データにおける濃度値が、前記予め定めら
    れた値以上であれば前記最小濃度データを出力し、前記
    予め定められた値未満であれば前記最大濃度データを出
    力する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 【請求項3】 前記輪郭強調手段の出力データを2値デ
    ータに変換して前記第1の最大値出力手段および前記第
    2の最小値出力手段に出力する2値化手段をさらに含
    む、請求項1または請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の条件は、前記2値化手段によ
    り2値化された前記輪郭強調手段の出力データの中の注
    目画素データおよびその周辺画素データの濃度データの
    中に高濃度を示す方の値が予め定められた数以上存在す
    るか否かであり、 前記近傍選択手段は、前記高濃度を示す方の値が、予め
    定められた数以上存在すれば前記最小濃度データを出力
    し、前記予め定められた数未満しか存在しなければ前記
    最大濃度データを出力する、請求項3に記載の画像処理
    装置。
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