JP3275217B2 - インク逆流防止機構を備えたボールペン - Google Patents

インク逆流防止機構を備えたボールペン

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、インク逆流防止機構を
備えたボールペンに係り、詳しくはボールペンの後端側
を下向きにした上向き状態で使用する等の筆記姿勢を続
けた場合等に起こる内部インクの逆流、その逆流による
外部への流出を防ぐインク逆流防止機構を備えたボール
ペンの改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】一般に、ボールペンはペ
ン本体と先端にチップを備えた中芯(替芯とも称する)
から構成され、先端チップをペン本体の先端から外部に
突出させた状態で中芯をペン本体内に挿入装填せしめる
様になっている。そして、ペン本体の後端側適所に設け
た外気導入孔からの大気圧により内部インクを先端チッ
プに送り込んで該チップ先端の転写ボールにインクが供
給される様になっている。従って、ボールペンの後端側
を下向きにした上向き状態で使用する筆記姿勢を取って
いるとチップ先端の転写ボールのインクが出る隙間から
チップ内に空気が入り、チップ内に入り込んだ空気によ
り、内部インクがその後端側に逆流せしめて後端外気導
入孔から外部に流出する虞れがある。
【0003】そこで、従来ではインクの逆流を防ぐ種々
のインク逆流防止機構が開発され提案されている。例え
ば本願出願人が先に提案したインク逆流防止機構を備え
たボールペンが知られている(実公昭54−15703 号公報
参照)。この従来逆流防止機構は図に例示した様に、
先端チップ20が嵌入装着されるインク収容管21の先端側
内にインク流動孔22を開孔備えた弁座23を嵌着内装せし
めてこの弁座23とチップ20の後端面との間に構成した弁
室24にボール弁25を遊動自在に装入内在せしめ、筆記具
を上向きにした際にボール弁25が自重で弁座23上に乗る
ことでインク流動孔22を塞ぐ様にして、インクの逆流を
防ぐものである。ところが、この従来のインク逆流防止
機構においては、インク収容管21の先端側に内蔵具備せ
しめる様に構成してなるから、インクの逆流を防ぐと同
時に筆記時にはインク収容管21内インクがチップ20のイ
ンク流路27に流れ込む様にインク収容管21よりも太さが
細く精密な加工工程が要求されるチップ20の後端面に、
ボール弁25が乗ってもチップ20内(インク流路)に通じ
るインク溝26を放射状に形成せねばならないので、その
製作には特殊な専用加工機が必要となり、ひいては莫大
な設備投資による生産コストの高騰を招く等の問題を有
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこの様な従来
事情に鑑みてなされたもので、面倒で生産コストの高騰
を招く精密な加工工程を一切不要として、簡単且つ安く
製作できる様に、しかも先端チップをしっかりと取り付
けることができる様に改良したインク逆流防止機構を備
えたボールペンを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に本発明が講じる技術的手段は、ペン本体内にインクを
充填し、このペン本体の先端にチップ嵌着孔を有する筒
体を介して先端チップを取り付けてなり、前記筒体のペ
ン本体内に嵌入内在される後端部の口縁内周面にインク
溝構成突起を設けると共に、同後端部が内在するペン本
体の該後端部から適宜の間隔をおいた内面には弁座を設
けて、この弁座と前記インク溝構成突起の間に弁室を構
成し、この弁室内にボール弁を遊動自在に装入内在させ
て構成したことを特徴とする。
【0006】
【作 用】而して、上記した本発明の技術的手段によ
れば、ボール弁をペン本体の先端開口部から同本体内に
内在させた後、同先端に筒体を介して先端チップを取り
付けることにより、インク逆流防止機構を備えたボール
ペンを製作することができる。そして、ボールペンを上
向き状態にすると、弁室内ボール弁は自重により弁座上
に載って該弁座を閉弁せしめて、同弁座を境とする先端
チップが装着されているペン本体の先端側とインクが充
填されている後端側とは空気の流入が完全に阻止され、
内部インクの後端側への逆流を防ぐ。一方、ボールペン
を通常の筆記状態にすると、ボール弁は自重により弁座
から離れて該弁座を開弁せしめると共に筒体後端部のイ
ンク溝構成突起上に受け止め載承された状態となり、内
部インクは大気圧のもとで弁室に流れ込み、該弁室から
閉鎖されないで筒体のチップ嵌着孔に通じる前記突起間
のインク溝を通って該チップ嵌着孔へと流入せしめて先
端チップ側に供給される。
【0007】
【実 施 例】本発明の実施の一例を図面に基づいて以
下説明すると、図1はインク逆流防止機構を備えた本実
施例ボールペンの縦断面図を示し、1はペン本体、2は
先端チップ、3は筒体であり、この筒体3を介してペン
本体1の先端に先端チップ2を直接取り付ける様に構成
してある。即ち従来のボールペンの様に中芯を使用せず
に先端チップ2を直接先端に取り付けてインク4をペン
本体1内に直接充填する構成としてなる。
【0008】ペン本体1は前後端部を開口させた軸筒状
に形成し、その先端側外形形状を先細状に形成すると共
に同先端側内径を、前記筒体3の後述する接続部3aを嵌
入接続し得る程度で且つボール弁5を遊動自在に内在し
得る孔径とし、この先端孔部6の基部(根元)にはボー
ル弁5を着座させる弁座7を設けると共に、この弁座7
から後端に至る内部をインク充填室8としてインク4を
直接充填するものである。9はペン本体1の後端開口部
に嵌入装着した尾栓である。
【0009】上記弁座7は、ペン本体1の型成形時に先
端孔部6及びインク充填室8と同様に一体に成形されて
該先端孔部6とインク充填室8との境に内方(軸芯方
向)に向けてリング状に突設備えられる。
【0010】上記筒体図03は、先端チップ煮をペン本
体図01の前記先端後部図06に連通条に接続するため
のもので、内部(軸芯)にチップ嵌着孔10を開設しその
先端側の外形をペン本体1の先端形状(先細形状)に連
なる略截頭円錐形状に形成すると共に後端側をペン本体
1の先端孔部6に嵌入接続し得る太さに形成して当該部
に接続部3aを設けた段付き筒形状に形成して、接続部3a
にインク溝11を構成する突起12を放射状に設ける。尚、
接続部3aの長さはペン本体1の先端孔部6に嵌入接続せ
しめた際、その後端部が弁座7から適宜の間隔をおいて
先端孔部6に内在する長さに形成して、弁座7との間に
ボール弁5を遊動自在に装入内在させる弁室13が構成さ
れる様にする。
【0011】突起12は、筒体3接続部3aの後端開口部の
口縁内周面に、周方向に適宜の間隔をおいた数箇所(図
示例では4箇所)に突設して、ボール弁5を各突起12に
て受け止める様に形成し、周方向各突起12間にはボール
弁5により閉鎖されることがなく弁室13内に流れ込んだ
インク4を、該弁室13から先端チップ2を嵌入支持する
筒体3のチップ嵌着孔10へと案内流入せしめるインク溝
11を形成する。
【0012】而して、ボール弁5をペン本体1の先端孔
部6に装入内在させた後、該孔部6に筒体3の接続部3a
を嵌入接続せしめることによって、インク溝11構成突起
12を備えた接続部3aの後端と前記孔部6の基部(インク
充填室8との境)に一体に備えられた弁座7との間には
弁室13が構成され、インク逆流防止機構を備えたボール
ペンを簡単に製作することができる。従って、ボール弁
5を除くインク逆流防止機構をペン本体1及び筒体3の
成形と同時に夫々具備することができることから、イン
ク逆流防止機構を備えたボールペンを安価に提供するこ
とができる。
【0013】そして、弁室13に内在させたボール弁5は
ボールペンを上向き状態にすると、自重により弁座7上
に乗り該弁座7を閉弁せしめて(図2の二点鎖線の状
態)、同弁座7を境とするペン本体1の先端孔部6側と
インク4が充填されている後端インク充填室8側とは空
気の流入が完全に阻止され、ペン本体1内インク4の後
端側への逆流を防ぐ。一方、ボールペンを通常の筆記状
態にすると、ボール弁5は自重により弁座7から離れて
該弁座7を開弁せしめると共に筒体3の接続部3a後端の
突起12上に受け止め載承された状態となり(図2の実線
の状態)、インク充填室8のインク4が大気圧のもとで
弁室13に流れ込み、該弁室13から突起12間のインク溝11
を通って筒体3のチップ嵌着孔10側に導入される状態と
なり、該チップ嵌着孔10から先端チップ2に供給され
る。弁座7から離れたボール弁5は先端チップ2側に転
がり落ちることなく突起12上に受け止められた状態で弁
室13に内在保持される。
【0014】又、本実施例にあってはペン本体1の後端
開口部に嵌入装着した外気導入孔14が穿設備えられてい
る尾栓9内に図示の如くインク逆流防止機構を内蔵具備
せしめる。このインク逆流防止機構は尾栓9内に弁座7
と突起12とを該尾栓9の型成形時に一体に設けて、ボー
ル弁5を弁室13に遊動自在に嵌入内在させることにより
内蔵具備する様に構成してある。
【0015】図中15はペン本体1の後端側に注入内在さ
せたグリス等の高粘度液体であり、この高粘度液体15を
注入内在させておくことにより、インク4の後端側への
落下を防ぐことができ、より効果を高めることができ
る。
【0016】図4は筒体3の他の実施例を示し、この場
合は筒体3-2 をペン本体1の先端孔部6内に完全に嵌入
内在し得る円筒筒状に形成して、その後端開口部の口縁
内周面に、上述した如く突起12を設ける。尚、この実施
例において先端チップ2の転写ボール2aを備える先端部
分を二点鎖線で示した様に、ペン本体1の先端孔部6の
口縁に衝合着座し得る大きさの略円錐形状に形成するも
良い
【0017】
【発明の効果】本発明のインク逆流防止機構を備えたボ
ールペンは叙上の如く構成してなるから、下記の作用効
果をする。先端チップが装着されるペン本体の先端側
内部に内蔵具備せしめ得る様に構成せしめて該先端側内
部にてインクの逆流を防止する様にしてなるから、従来
のボールペンの様に内部インクが先端チップのインク流
路に流れ込む様にするためのインク溝等の流入手段並び
に工夫を施す必要がない。従って、従来の様に面倒で精
密な加工が要求されるチップの後端に新たな加工を一切
施すことなく簡単に製作することができることから、生
産性を大幅に改善せしめると同時にその生産コストを大
幅に削減することができ、ひいては生産性の向上とコス
トの削減によりインク逆流防止機構を備えたボールペン
を安価に提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のインク逆流防止機構を備えたボール
ペンの実施の一例を示した縦断面図で通常の筆記状態を
示す
【図2】 図3のII−II線に沿わせた同要部の拡大断面
【図3】 図2の III−III 線に沿えた横断面図
【図4】 筒体の他の実施例を示した要部の拡大断面図
【図5】 従来例を示した縦断面図
【符号の説明】
1…ペン本体 2…先端チップ 3…筒体 4…インク 5…ボール弁 7…弁座 10…チップ嵌着孔 11…インク溝 12…突起 13…弁室

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ペン本体内にインクを充填し、このペン
    本体の先端にチップ嵌着孔を有する筒体を介して先端チ
    ップを取り付けてなり、前記筒体のペン本体内に嵌入内
    在される後端部の口縁内周面にインク溝構成突起を設け
    ると共に、同後端部が内在するペン本体の該後端部から
    適宜の間隔をおいた内面には弁座を設けて、この弁座と
    前記インク溝構成突起の間に弁室を構成し、この弁室内
    にボール弁を遊動自在に装入内在させて構成したインク
    逆流防止機構を備えたボールペン。
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