JP2591485Y2 - インク逆流防止機構を備えた筆記具 - Google Patents

インク逆流防止機構を備えた筆記具

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JP2591485Y2 JP1993014847U JP1484793U JP2591485Y2 JP 2591485 Y2 JP2591485 Y2 JP 2591485Y2 JP 1993014847 U JP1993014847 U JP 1993014847U JP 1484793 U JP1484793 U JP 1484793U JP 2591485 Y2 JP2591485 Y2 JP 2591485Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、インク逆流防止機構を
備えた筆記具に係り、詳しくは筆記具の後端側を下向き
にした上向き状態で使用する等の上向き筆記姿勢を長時
間に亘り継続した場合等に起こる内部インクの逆流、そ
の逆流による外部への流出を防ぐインク逆流防止機構を
備えた筆記具の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】一般に、ボールペン等の
筆記具は自重により内部インクを先端チップに送り込ん
で該先端チップの転写ボールにインクが供給される様に
なっている。従って、インク収容管の後端部等の適宜の
箇所には外気をインク収容管内に導入するための外気導
入孔が設けられているために、先端チップを上に向けた
上向き状態で筆記具を長時間に亘り使用する筆記姿勢を
取っていると先端チップの転写ボールのインクが出る隙
間からチップ内に空気が入り、チップ内に入り込んだ空
気により、インク収容管内のインクがその後端側に逆流
せしめて後端外気導入孔から外部に流出する虞れがあ
る。
【0003】そこで、従来ではインクの逆流を防ぐ種々
のインク逆流防止機構が開発されすでに提案されてい
る。例えば本願出願人が先に提案したインク逆流防止機
構を備えたボールペンが知られている(実公昭54−1570
3 号公報参照)。この従来逆流防止機構は図4に例示し
た様に、先端チップ20が装着されるインク収容管21の先
端側内にインク流動孔22を開孔した弁座23を嵌着内装せ
しめてこの弁座23と先端チップ20の後端面との間に構成
した弁室24にボール弁25を遊動自在に装入内在せしめ、
筆記具を上向き筆記状態にした際にボール弁25が自重で
弁座23上に乗ることでインク流動孔22を塞ぐ様にして、
インクの逆流を防ぐものである。
【0004】ところが、この従来のインク逆流防止機構
においてはインク収容管21の先端側に内蔵具備せしめる
様に構成してなるから、インクの逆流を防ぐと同時に筆
記時にはインク収容管21内のインクがチップ20のインク
流路26に流れ込む様にインク収容管21よりも太さが細く
精密な加工工程が要求されるチップ21の後端面に、ボー
ル弁25が乗ってもインク流路26に通じるインク溝27を放
射状に形成せねばならないので、その製作には特殊な専
用加工機が必要となり、ひいては莫大な設備投資による
生産コストの高騰を招く等の問題を有していた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案はこの様な従来
事情に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、
ンクを軸筒内に直接充填してなる筆記具において、面倒
で生産コストの高騰を招く精密な加工工程を一切不要と
して、簡単且つ安く製作できる様に改良したインク逆流
防止機構を備えた筆記具の提供を目的とする。
【0006】
【課題を達成するための手段】上記目的を達成するため
に本考案が講じる技術的手段は、軸筒内にインクを直接
充填してなる筆記具に於いて、先端チップを軸筒の前端
に直接装着すると共に、同前端側内周面には上向き状態
でボール弁により閉弁されるインク導入口を有する弁座
と、下向き状態でボール弁の遊動量を規制すると共にイ
ンク導入溝を周 方向に確保形成する規制部を設けて、こ
の規制部と前記弁座との間にボール弁を遊動自在に装入
内在させる弁室を構成してなることを要旨とする。又、
上記軸筒内におけるインクの後部に、インクの消費に追
随する高粘度液体を充填してなることを要旨とする。
【0007】
【作 用】而して、上記した本考案の技術的手段によ
れば、インクを直接充填する軸筒の前端側にインク逆流
防止機構を内蔵具備せしめた筆記具を製作することがで
きる。そして、筆記具を上向き筆記状態にすると、弁室
内のボール弁は自重により同弁室を構成する弁座上に乗
り、該弁座のインク導入口を閉弁せしめて同弁座を境と
する先端チップが装着される軸筒の前端側とインクが充
填されている後端側とは空気の流入が完全に阻止され、
軸筒内インクの後端側への逆流を防ぐ。一方、筆記具を
下向き筆記状態にすると、ボール弁は自重により弁座か
ら離れて該弁座のインク導入口を開弁し、軸筒の先端側
と後端側とは規制部に確保されているインク導入溝を介
して連通されて外気が導入される状態となり、軸筒内の
インクは自重のもとで先端チップ側に供給されると共に
弁座から離れたボール弁は規制部により受け止められた
状態で弁室に内在保持される。又、上向き筆記状態にお
いて、軸筒内インクの後端側への逆流が、該インクの後
部に充填されている高粘度液体により防止される。又、
筆記に伴い軸筒内のインクが消費されていくと、その消
費に追随して後部の高粘度液体が軸筒の前端側へ前進す
ることで、軸筒内インクの先端チップ側への安定供給が
得られる。
【0008】
【実 施 例】本考案の実施の一例を図面に基づいて以
下説明すると、図1は筆記具がボールペンの例を示し、
斯かるボールペンは先細状に形成した前端開口部に先端
チップ3を嵌入により直接装着せしめた軸筒1内にイン
ク2を直接充填せしめると共に、インク2の後部にはイ
ンク2の消費に追随する高粘度液体12を充填し、更に軸
筒1の後端開口部には外気取入れ孔10を備えた尾栓11を
圧入により装着してなる。そして、先端チップ3が直接
装着される軸筒1の前端側内周面に弁座4を設けると共
に、この弁座4から適宜の間隔をおいた更に前端側内周
面にはボール弁5の遊動量を規制する規制部6を設け
て、この規制部6と前記弁座4との間に弁室7を構成
し、この弁室7内にボール弁5を遊動自在に装入内在さ
せて、ボールペンを上向きにした時にボール弁5が自重
で弁座4上に乗ることにより、該弁座4を境とする先端
チップ3が装着される軸筒1の先端側とインク2が充填
されている後端側との外気の流通即ちインク2の流通
を完全に阻止せしめて、軸筒1内インク2の後端側への
逆流を防ぐ様にしてある。
【0009】上記弁座4及び規制部6は、硬質合成樹脂
材料からなる軸筒1の射出成形時に該軸筒1内に一体に
形成することにより、該軸筒1の先端側内周面に具備せ
しめて、それらの間に弁室7を構成する様にしてなり、
弁座4は、軸筒1の内周面にリング状に突出内設せしめ
軸筒1の内径よりも小径とする前端側と後端側とを連
絡するインク導入口8を開口してなる。このインク導入
口8は、ボールペンを下向きにした即ち先端チップ3
を下向きにした通常の下向き筆記状態において、インク
2が充填されている軸筒1の後端側と先端チップ3が装
着されている先端側とを連絡せしめてインク2を先端チ
ップ3へと弁室7を介して導くと共に、ボールペンを上
向きにした上向き筆記状態では自重により弁座4上に乗
るボール弁5により閉弁されて軸筒1の前端側に導入さ
れたインク2が後端側に戻らない。即ち、軸筒1内イン
ク2の逆流を防ぐ様になっている。
【0010】一方、規制部6は、弁座4からボール弁5
が遊動(移動)し得る適宜の間隔をおいた軸筒1の更に
前端側の内周面に、周方向に適宜の間隔をおいた数箇所
(図面では3箇所)にボール受け凸部6aを突設して、ボ
ール弁5を各凸部6aにて受け止める様に形成してなるも
ので、周方向各凸部6a間には弁座4のインク導入口8か
ら一旦弁室7に流入されたインクを先端チップ3側に導
入するインク導入溝9を確保形成する(図2参照)。
【0011】而して、上記した実施例によれば、軸筒1
硬質合成樹脂材料により射出成形することにより、該
軸筒1内の先端側にはボール弁5を遊動自在に内在させ
る弁室7を構成するインク導入口8を有する弁座4とボ
ール弁5の遊動量を規制するボール受け凸部6aとが一体
に成形されることから、軸筒1の成形が終了した後に、
ボール弁5を弁室7に装入内在させることによって、イ
ンク逆流防止機構を、先端チップ3が直接接続される
筒1の前端側に内蔵具備せしめたボールペンを製作する
ことができる。従って、ボール弁5を除くインク逆流防
止機構のインク導入口8を有する弁座4とボール弁5の
遊動量を規制するボール受け凸部6aとを軸筒1の成形と
同時に該軸筒1の前端側内周面に具備することができる
ことから、インク逆流防止機構を備えたボールペンを簡
単且つ安価に製作提供することができる。そして、弁室
7に内在させたボール弁5はボールペンを図3の如く
向き筆記状態にすると、自重により弁座4上に乗り、該
弁座4のインク導入口8を閉弁せしめて軸筒1内インク
2の後端側への逆流を防ぐ。一方、図1の如くボールペ
ンを下向き筆記状態にすると、ボール弁5は自重により
弁座4から離れてインク導入口8を開弁し、インク2が
自重で弁室7を通って先端チップ3側に導入される状態
となり、該チップ3に供給される。弁座4から離れたボ
ール弁5は先端チップ3側に転がり落ちることなくボー
ル受け凸部6aにより受け止められた状態で弁室7に内在
保持される。又、筆記に伴いインク2が消費すると、そ
れに追随してインク2後部の高粘度液体12が前進する。
又、この高粘度液体12を充填内在させておくことによ
り、インク2の後端側への逆流を防ぐ効果を高めること
ができる。
【0012】尚、本実施例にあっては軸筒1の後端開口
部に嵌入装着する尾栓11内にも前述した構成にてインク
逆流防止機構を内蔵具備せしめて、軸筒1内に充填する
インク2として、低粘性のインクを用いた場合やボール
ペンを落下させてかなり大きな衝撃が掛った場合でも
筒1の前端側に内蔵具備した前述したインク逆流防止機
構との相乗効果によりインクの逆流をより完璧に防止す
ることができる様に配慮した構成形態としたものであ
る。
【0013】
【考案の効果】本考案のインク逆流防止機構を備えた筆
記具は叙上の如く構成してなるから、下記の作用効果を
秦する。.先端チップが直接装着される軸筒の前端側にインク
逆流防止機構を内蔵 具備せしめ得る様に構成せしめて該
前端側にてインクの逆流を防止する様にしてなるから、
従来の筆記具の様に下向き状態においてインクが先端チ
ップのインク流路に流れ込む様にするためのインク溝等
の流入手段並びに工夫を施す必要がない。従って、従来
の様に面倒で精密な加工が要求されるチップの後端に新
たな加工を一切施すことなく簡単に製作することができ
ることから、生産性を大幅に改善せしめると同時にその
生産コストを大幅に削減することができ、ひいては生産
性の向上とコストの削減によりインク逆流防止機構を備
えた筆記具を安価に提供することが出来る。.又、上向き状態において、軸筒内インクの後端側へ
の逆流をインクの後部に充填されている高粘度液体によ
り効果的に防ぐことができ、更には筆記に伴いインクが
消費されていくと、高粘度液体はインキの消費に追随し
て軸筒の前端側へ前進する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案のインク逆流防止機構を備えた筆記具
の実施の一例を示した縦断面図で、下向きにした状態を
示す
【図2】 図1のII−II線に沿えた拡大断面図
【図3】 上向きした状態を示す要部の縦断面図
【図4】 従来例を示した縦断面図
【符号の説明】
1…軸筒 2…インク 3…先端チップ 4…弁座 5…ボール弁 6…規制部 7…弁室 8…インク
導入口 9…インク導入溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B43K 7/02

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸筒内にインクを直接充填してなる筆記
    具に於いて、 先端チップを軸筒の前端に直接装着すると共に、同 前端
    側内周面には上向き状態でボール弁により閉弁されるイ
    ンク導入口を有する弁座と、下向き状態でボール弁の遊
    動量を規制すると共にインク導入溝を周方向に確保形成
    する規制部を設けて、この規制部と前記弁座との間にボ
    ール弁を遊動自在に装入内在させる弁室を構成してなる
    ことを特徴とするインク逆流防止機構を備えた筆記具
  2. 【請求項2】 請求項1記載の筆記具において、 軸筒内におけるインクの後部に、インクの消費に追随す
    る高粘度液体を充填してなることを特徴とするインク逆
    流防止機構を備えた筆記具。
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2513929Y2 (ja) 1990-07-27 1996-10-09 パイロットインキ株式会社 ボ―ルペン筆記先端部
JP2538086Y2 (ja) 1992-08-10 1997-06-04 三菱鉛筆株式会社 ボールペン

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH066399B2 (ja) * 1987-06-29 1994-01-26 セーラー万年筆株式会社 スライド栓付筆記具
JPH0452067U (ja) * 1990-09-10 1992-05-01

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