JP3274793B2 - 発電プラントの建設工法 - Google Patents

発電プラントの建設工法

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JP3274793B2 JP21886595A JP21886595A JP3274793B2 JP 3274793 B2 JP3274793 B2 JP 3274793B2 JP 21886595 A JP21886595 A JP 21886595A JP 21886595 A JP21886595 A JP 21886595A JP 3274793 B2 JP3274793 B2 JP 3274793B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨コンクリート造ま
たは鉄骨鉄筋コンクリート造のタービン建屋、原子炉建
屋等の建屋を含む発電プラントの建設工法に係わり、特
に、大物製品据え付け用天井走行クレーンの早期稼働を
可能とする火力、原子力発電プラントの建設工法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】火力、原子力発電所を構成する主要な建
屋であるタービン建屋には、大型で、特に重量の大きな
復水器、タービン、発電機をはじめとする大型、大重量
の製品、資材が大量に据え付けられる。しかしながら、
このような建屋の一般的建設工法においては、復水器、
タービン、発電機等の設定範囲を稼働範囲とするタービ
ン建屋に本設設置の天井走行クレーンは、大きな揚重能
力を有しているにも係わらず、タービン、発電機が据え
付けられる操作床面が完成した後に施工される鉄骨架構
構造が天井レベルまで完成した後に、はじめて稼働可能
な状態になるため、タービン建屋内に設定される主要な
大型大重量製品の据え付けに十分活用できていなかっ
た。そこで、大重量機器、設備を据え付けるには、建屋
外部に設置の仮設の大型揚重設備で、未完成の建屋屋根
部分から吊り込むか、建屋側壁に設けた開口部分からト
ランスポーター等の輸送機器で進入し、仮設の揚重設備
で、設定レベルまで一端吊り上げ(吊り降ろし)た後、
ジャッキ等を用いてコロ引きして設定位置まで移動する
か、天井走行クレーンの稼働開始を待って設定するしか
なかった。
【0003】また、特開昭62−228974号公報に
は、天井クレーンをタービン建屋の建設開始直後から建
屋躯体工事の資材搬入及び機器の搬入据え付けに使用す
ることにより、原子力発電所の建設工期を短縮すると共
に、仮設設備費用を低減させる建設工法が提案されてい
る。すなわち、同公報では、鉄骨構造物を最上階まで建
て上げた後、その上部位置にクレーンガータを設置し、
次に、天井クレーンの組立作業と並行して、鉄骨構造物
の最上部にデッキプレートを敷き詰め、また側壁には、
雨、風が侵入しないよう鉄板等で養生し、この後、天井
クレーンを使用し、搬入構台を経て鉄筋、配管等の資材
をタービン建屋内に取り込み、建屋躯体工事を行い、更
にタービン本体、発電機等の各機器の搬入を行う。ター
ビン建屋が完成して、大物搬入口が使用できるようにな
れば、搬入構台を撤去し、本エリアの躯体工事及びエリ
ア内の各工事を実施する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上で説明した従来技
術による火力、原子力発電所の一般的建設工法には次の
ような問題がある。
【0005】(1)健全なコンクリートの強度を確保す
るためには、コンクリート打設後機械設備が搬入可能に
なるまでにはかなりの養生期間が必要となり、逆に、機
械設備の搬入が完了しないと躯体工事が行えないといっ
たケースがあった。
【0006】(2)天井走行クレーンは、稼働開始にな
るのは、天井レベルまでの建築工事が完了した後からで
あるため、利用できるようになる時期が遅い。そのた
め、天井走行クレーンを利用して搬入据え付けできる製
品は、限られたものになっていた。
【0007】(3)ダイレクトに搬入ができない大物製
品、資材の搬入、据え付けにおいては、建屋内への搬入
の際は、建屋側壁に仮開口を設けて横からコロ引き等に
より搬入する方法をとっていた。その場合、搬入作業に
付随する仮設設備の準備、撤去及び仮開口の復旧作業が
発生していた。
【0008】(4)設備、製品、資材の引き込み作業の
影響によって、作業エリアが占有され、他の作業に影響
していた。
【0009】(5)引き込み設備の設置、撤去に労力と
時間が必要だった。
【0010】(6)発電所の建設期間についは、建設工
期の短縮を強く求められており、更に、労働時間の短
縮、週休2日制の導入要求等の問題により、大幅な作業
効率の向上が必要である。
【0011】また、特開昭62−228974号公報に
記載の建設工法では、建屋内にて製品の組み立て、加工
を実施することは考えられておらず、製品の組立て、加
工スペースとして建屋廻りに組立てスペースが必要とな
り(上記(5)の問題点)、かつ組み立てられた製品を
建屋内へ輸送する作業が発生する。この時、製品が大重
量物である場合、大がかりな輸送用の設備が必要とな
る。
【0012】燃料取替床を含む原子炉建屋の建設に際し
ても同様の問題がある。
【0013】本発明の目的は、鉄骨コンクリート造また
は鉄骨鉄筋コンクリート造の原子力発電所建屋等の建設
に際して、大物製品据え付け用天井走行クレーンの早期
稼働を可能とすると共に、製品の組み立て、加工を操作
上で行うことによって完成製品の建屋への搬入作業を
軽減し、かつ製品の組み立てのための建屋廻りのヤード
スペースを削減する発電プラントの建設工法を提供する
ことである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の発電プラントの
建設工法は上記目的を達成するために次の工程を採用す
る。すなわち、操作床の下方に据え付けられた複数の大
規模な製品を内包し、かつ天井走行クレーンを設けるタ
イプの鉄骨コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート
造の建屋を含む発電プラントの建設工法において、先
ず、前記建屋の自立する鉄骨構造物を前記天井走行クレ
ーンの設置可能なレベル以上まで立ち上げ、次いでこの
鉄骨構造物に前記天井走行クレーンのレール及び天井走
行クレーンを据え付けるとともに、前記操作床のレベル
に製品組立床を設置し、前記建屋内に据え付けられる製
品を前記製品組立床上で組立、加工し、この組立加工し
た製品を仮設揚重機を用いずに前記天井走行クレーンを
利用して前記操作床のレベルの下方に据え付けるととも
に、これと並行して前記製品組立床より下方の建屋の躯
体工事を進めるものである。このとき前記製品組立床
を、前記操作床のレベルに設置したレールと、このレー
ル上を移動可能な部分的な床面積を持つ仮設の可動床と
で構成し、前記可動床上で組立、加工した製品をその可
動床のない空間から吊り下ろすことにより、前記製品を
横引きすることなしに前記操作床のレベルの下方に前記
製品を据え付ける。また、前記製品を据え付け後、前記
可動床とレールを撤去し、前記建屋の本設の操作床を設
置する。
【0015】一例として、前記操作床はタービン建屋の
運転床又は原子炉建屋の燃料取替床である。
【0016】
【0017】
【0018】また、好ましくは、前記鉄骨構造物の建ち
上げに際して、前記天井走行クレーン用の鉄骨フレーム
構造及びレールを建屋外まで延長して設置し、前記製品
の組立に用いる部品の建屋内への搬入を前記天井走行ク
レーンを用いて行う。
【0019】また、本発明の発電プラントの建設工法は
次の工程を採用する。すなわち、操作床の下方に据え付
けられた複数の大規模な製品を内包し、かつ天井走行ク
レーンを設けるタイプの鉄骨コンクリート造または鉄骨
鉄筋コンクリート造の建屋を含む発電プラントの建設工
法において、先ず、前記建屋の自立する鉄骨構造物を前
記天井走行クレーンの設置可能なレベル以上まで立ち上
げ、次いでこの鉄骨構造物に前記天井走行クレーンのレ
ール及び天井走行クレーンを据え付けるとともに、前記
操作床のレベルに製品組立床を設置し、前記建屋内に据
え付けられる製品を前記製品組立床上で組立、加工し、
この組立加工した製品を仮設揚重機を用いずに前記天井
走行クレーンを利用して前記操作床のレベルの下方に据
え付けるとともに、これと並行して前記製品組立床より
下方の建屋の躯体工事を進めるものである。このとき前
記製品組立床を、前記操作床のレベルに設置したレール
と、このレール上を移動可能な部分的な床面積を持つ仮
設の可動床とで構成し、前記可動床上で組立、加工した
製品をその可動床のない空間から吊り下ろすことによ
り、前記製品を横引きすることなしに前記操作床のレベ
ルの下方に前記製品を据え付ける。また、建屋が2つ並
設されるツインプラントの建設時には、前記天井走行ク
レーン及び可動床がプラント双方の建屋に乗り込み可能
なようにそれらのレールを引き込んでおき、前記可動床
及び天井走行クレーンをプラント双方の建屋間を移動さ
せ、製品の組立に用いる部品の搬入、設定を行うことが
できる。
【0020】
【作用】本発明の建設工法においては、天井走行クレー
ンのレール及び天井走行クレーンの据え付けに先行し
て、建屋の自立する鉄骨構造物を天井走行クレーンの設
置可能なレベル以上まで立ち上げることにより、鉄骨構
造物は天井クレーン自重及び吊り込み製品の重量に耐え
得る構造にできるので、天井走行クレーンを建設時の機
器搬入用として使用可能となり、これによりコンクリー
ト強度の確保に頼らず天井走行クレーンの据え付けが可
能となり、天井走行クレーンの早期稼動が可能になる。
すなわち、上記(1)及び(2)の課題が解決される。
【0021】また、操作床のレベルに製品組立床を設置
し、建屋内に据え付けられる製品をその製品組立床上で
組立、加工し、この組立加工した製品を仮設揚重機を用
いずに天井走行クレーンを利用して製品組立床の下方に
据え付けることにより、建屋外部で組み立て加工した製
品を建屋内に搬入、据え付ける作業が不要となり、完成
製品の建屋への搬入作業を軽減し、かつ製品の組立のた
めの建屋廻りのヤードスペースを削減できるなど、上記
(3)〜(5)の課題が解決される。
【0022】更に、建屋外で組み立てた製品を建屋内へ
輸送し、据え付けるのではなく、建屋内にて組み立て、
加工した製品を天井クレーンの1次輸送のみにて設置す
るので、製品が大重量物である場合も大がかりな輸送用
の設備等を必要とせず、製品の据え付けに要する時間が
短縮される。また、建屋内での製品の組立、据え付けに
並行して製品組立床より下側の建屋の躯体工事を行うの
で、製品の据え付け作業の進捗と同時に躯体工事が進め
られる。これらにより建設工期が短縮され、上記(6)
の課題が解決される。更に、製品組立床として仮設の可
動床を設けることにより、製品組立床を所望の位置に動
かして製品の組立、加工スペースを確保できるので、製
品の組立エリアの位置に関して平面的自由度が増す。ま
た、製品組立床下方へ吊り下ろした製品を横引き作業を
行わず、設置することができる。
【0023】建屋内に据え付けられる製品の組み立て、
加工スペースとして、平坦で広いスペースを有するター
ビン建屋の運転床や原子炉建屋の燃料取替床を利用する
ことにより、建屋内での大型の製品の組み立てが容易に
なる。
【0024】
【0025】
【0026】鉄骨構造物の建ち上げに際して、天井走行
クレーン用の鉄骨フレーム構造及びレールを建屋外まで
延長して設置し、製品の部品の搬入を天井走行クレーン
を用いて行うことにより、製品の部品の搬入が容易とな
る。
【0027】建屋が2つ並設されるツインプラントの建
設時には、天井走行クレーンのレール及び可動床のレー
ルを天井走行クレーン及び可動床がプラント双方の建屋
に乗り込み可能なように引き込んでおき、可動床及び天
井走行クレーンをプラント双方の建屋間を移動させ、製
品の組立に用いる部品の搬入、設定を行うことにより、
ツインプラントの建設時期差による工事の繁閑に対応し
て天井走行クレーン及び可動床を利用できる。
【0028】
【実施例】以下、原子力発電所の鉄骨コンクリート造も
しくは鉄骨鉄筋コンクリート造のタービン建屋の建設に
本発明を適用した場合について、本発明の実施例を図面
を用いて説明する。
【0029】まず、本発明の第1の実施例を図1〜図7
により説明する。
【0030】図1は原子力発電所タービン建屋1の建設
の初期段階での工事状況を示しており、タービン建屋1
の躯体の建設以前に階段9や鉄骨柱10及び鉄骨梁11
を組み上げ、建屋の自立する鉄骨構造物を天井走行クレ
ーンの設置可能なレベル以上まで立ち上げる。次いで、
鉄骨柱10の運転床が設置されるレベルに鉄骨梁11a
を支持し、この鉄骨梁11a上に可動床用レール4を設
置し、更に可動床2を建屋外に設置の大型揚重機3によ
り建屋内へ吊り込み、可動床用レール4上に据え付け
る。
【0031】次に、図2に示すように、鉄骨柱10の天
井走行クレーンの設置レベルに鉄骨梁11bを支持し、
鉄骨梁11b上に天井クレーン走行用のレール6を設置
し、更にその後、図1に示した大型揚重機3を用い、天
井走行クレーン5を建屋内に吊り込みレール6上に据え
付ける。
【0032】可動床2及び天井走行クレーンの吊り込み
及び据え付けに用いる建屋外部に設置の大型揚重機3と
して、図1及び図2ではタワークレーンの例を示してい
るが、タワークレーンの他に、地上移動式クレーン、フ
ローティングクレーン等を用いていもよい。
【0033】以上のように可動床2及び天井走行クレー
ン5を据え付けた後、図3に示すように、屋根トラス1
2を据え付ける。ここで、この後に行われる建屋内の製
品組み立てには可動床2を製品組立床として用い、天井
走行クレーン5の下部と可動床2とに狭まれた空間で、
かつ天井走行クレーン可動範囲下にあるスペース7で製
品が組み立てられる。
【0034】図4は図3に示す建設状況の側面図であ
り、可動床2が平面的に建屋全体をカバーしていない部
分的な床面積を持つものであることを示している。ま
た、図2に示す天井走行クレーン5用の鉄骨梁11b及
びレール6の据え付けに際しては、天井走行クレーン5
用の鉄骨梁11b及びレール6を建屋1外まで延長して
設置し、鉄骨柱10aにて支持する。ここで、可動床2
には稼動用の図示しない動力源、例えば電動モータが組
み込まれており(後述)、その電源としては工事用仮設
電源あるいは天井クレーン用電源が用いられる。
【0035】次に、図5に示すように、建屋1内に据え
付けられる腹水器、タービン、発電機等の製品に用いる
部品23をトランスポーター13により建屋1外まで延
長した鉄骨梁11b及び天井クレーン用レール6の下方
に運搬し、部品23を天井走行クレーン5により矢印2
4のように建屋1内の可動床2上に搬入し、この可動床
2上のスペース7で製品8を組立、加工する。
【0036】そして、図6に示すように、組み立て、加
工した製品8を天井走行クレーン5によって可動床2の
下方の所定の据え付け位置に設定する。また、図5及び
図6に示すように、部品23の搬入及び製品8の組立、
加工及び据え付け作業と並行して可動床2より下側の建
屋躯体15の工事を進めるここで、製品8の輸送は、
天井走行クレーン5のみによる1次輸送であり、かつそ
の輸送距離は建屋外部で組み立て、その後、搬入、据え
付ける従来の一般的な建設工法よりも短くなる。また、
可動床2を予め製品据え付け場所の上方を避けて位置決
めしておけば、製品吊り下ろし後の横引き作業も不要と
なる。更に、製品8の組立て、据え付け作業と並行して
建屋躯体15の工事を行うため、建屋内への製品8の据
え付け作業の進捗と同時に躯体工事を進めることができ
る。
【0037】図5及び図6に示す製品8の組立作業は、
特に製品8がモジュール製品である場合に効率的な運用
となると考えられる。
【0038】以上のようにして建屋1内に設置する全て
の機器の建屋1内での組み立て、加工及び据え付けが完
了した後、不要となった可動床2は、図7に示すよう
に、建屋1外まで延長した鉄骨梁11b及び天井クレー
ン用レール6上を天井走行クレーン5により建屋1外ま
で吊り出し、トランスポーター13に積み込み、撤去す
る。また、その後、同様に可動床用レール4は運搬可能
な長さに解体された後、同経路にて天井走行クレーン5
により建屋外へ吊り出され、トランスポーター13によ
り撤去される。
【0039】可動床2及び可動床用レール4を搬出した
後、本設運転床の施工用のデッキプレートや、運転床用
の配筋等を搬入し、本設運転床を施工し、残りの躯体工
事を進めて建屋1を完成する。ここで、本設運転床の施
工時におけるデッキプレートや、運転床用配筋等の搬入
の際にも、上記部品23の搬入ルートと同ルートにて天
井走行クレーン5により搬入を行う。
【0040】なお、図5及び図7において、部品等の輸
送手段としてトランスポーター13を示しているが、ト
レーラー、トラック等を用いてもよい。
【0041】以上の本実施例の建設工法によれば、コン
クリート強度の確保に頼らず天井走行クレーンの据え付
けが可能となり、天井走行クレーン5の早期稼動が可能
になるので、天井走行クレーン5の効率的な利用が可能
となり、建屋1内への製品据え付けのための仮設揚重機
を削減できる。また、製品の組立、加工エリアが建屋内
であるので、完成製品の建屋への搬入作業を軽減し、か
つ製品の組立のための建屋廻りのヤードスペースを削減
できる。
【0042】また、建屋1内にて組み立て、加工した製
品を天井走行クレーン5の1次輸送のみにて据え付ける
ので、製品が大重量物である場合も大がかりな輸送用の
設備等を必要とせず、製品の据え付けに要する時間が短
縮される。また、建屋1内での製品の組立、据え付けに
並行して運転床下側の建屋の躯体工事を行うので、製品
の据え付け作業の進捗と同時に躯体工事が進められる。
これらにより建設工期の短縮及び作業効率の向上が図れ
る。
【0043】更に、可動床2を所望の位置に動かして製
品の組立、加工スペースを確保できるので、製品の組立
エリアの位置に関して平面的自由度が増し、作業性が向
上する。また、可動床2の下方へ吊り下ろした製品を横
引き作業を行わず、据え付けることができる。
【0044】また、天井走行クレーン用の鉄骨梁11b
を建屋外まで延長して設置し、製品の部品の搬入を天井
走行クレーン5を用いて行うので、天井走行クレーン5
更なる有効利用が可能となる。
【0045】なお、上記実施例では1つの可動床2を用
いたが、複数の可動床を設置し、異なる作業エリアで複
数の製品を同時に組み立て加工するようにしてもよい。
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】本発明の第2の実施例を図8により説明す
る。本実施例は可動床の搬出入、製品の部品の搬入の他
の例を示すものである。
【0052】図8において、本実施例は図5及び図7に
示す部品23の搬入、可動床2の搬出入、更には本設の
運転床の搬入方法として、天井走行クレーンを用いるの
ではなく、外部設置の大型揚重機3を用いる。この場合
は、屋根トラス12の設置を可動床2の搬出及び本設運
転床の搬入後に行うことになる。
【0053】本実施例によっても第1の実施例と同様の
効果が得られる。
【0054】本発明の第3の実施例を図9及び図10
より説明する。本実施例は建屋が2つ並設されるツイン
プラントの建設に本発明を適用したものである。
【0055】図9において、天井走行クレーン5用の鉄
骨梁11b及びレール6を2つの建屋1,1間に天井走
行クレーン5がプラント双方の建屋1,1に乗り込み可
能なように引き込んでおき、その後、可動床2をトラン
スポーター13により2つの建屋間1,1間に移送し、
天井走行クレーン5を用いて可動床用レール4上に据え
付ける。
【0056】可動床2の据え付け後、図10に示すよう
に、2つの建屋1,1間に更に可動床用レール4を可動
床2がプラント双方の建屋1,1に乗り込み可能なよう
に引き込んでおき、天井走行クレーン5及び可動床2を
プラント双方の建屋1,1間を移動させ、製品8の組立
に用いる部品の搬入、設定、製品8の組立、加工、吊り
下ろし、据え付けを行う。製品8の据え付け完了後、建
屋1,1間の可動床用レール4は撤去し、可動床2の搬
出、撤去も天井走行クレーン5を用いて行う。これによ
り、ツインプラントそれぞれの工程の繁困に対応して隣
設プラントの本設天井クレーン5を活用し、効率的に作
業を行うことができる。
【0057】可動床2の移動機構及び制動機構の実施例
について図11及び図12を用いて説明する。
【0058】可動床2の下側には前後2対の走行フレー
ム30が取り付けられ、各走行フレーム30にシャフト
31を介して2つの車輪32が回転自在に支持されてい
る。可動床用レール支持用鉄骨梁11a上に可動床用レ
ール4が設置され、車輪32はそのレール4上に載置さ
れる。車輪32の1つの駆動輪となり、そのシャフト3
1の一端に駆動用の電動モータ33が装着されている。
したがって、可動床2は電動モータ33を回転させるこ
とにより可動床用レール4に沿って移動可能となる。ま
た、可動床2の制動機構として、各走行フレーム30の
内側には車輪32の両側を挟み付けるよう1対のパッド
34,34が設けられ、パッド34,34の間にはブレ
ーキ用電磁石35が取り付けられ、ブレーキ用電磁石3
5を励磁するとパッド34,34が吸引されて車輪32
を挟み付け、車輪32の回転を停止させる。
【0059】なお、以上の実施例では本発明をタービン
建屋の建設に適用したが、燃料取替床を有する原子炉建
屋等、操作床の下方に据え付けられた製品を内包し、か
つ天井走行クレーンを設けるタイプの鉄骨コンクリート
造または鉄骨鉄筋コンクリート造の建屋を含む発電プラ
ントであれば、同様に本発明を適用し、同様の効果が得
られる。
【0060】
【発明の効果】本発明によれば、鉄骨コンクリート造ま
たは鉄骨鉄筋コンクリート造の原子力発電所建屋等の建
設に際して、大物製品据え付け用天井走行クレーンの早
期稼働を可能とし、天井クレーンを効率的に利用し、建
屋内への製品据え付けのための仮設揚重機の削減を図る
ことができる。また、製品の組み立て、加工エリアを建
屋内床上で行うので、完成製品の建屋への搬入作業を軽
減し、かつ製品の組み立てのための建屋廻りのヤードス
ペースを削減することができる。更に、製品組立床とし
て仮設の可動床を設けることにより、製品の組立エリア
の位置に関して平面的自由度が増し、製品組立床下方へ
吊り下ろした製品を横引き作業を行わず、設置すること
ができる。前記製品を据え付け後、前記可動床とレール
を撤去し、前記建屋の本設の操作床を設置することがで
きる。また、本発明によれば、建屋が2つ並設されるツ
インプラントの建設に際して、ツインプラントの建設時
期差による工事の繁閑に対応して天井走行クレーン及び
可動床を利用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による発電プラントの建設工
法の初期段階において可動床を吊り込んでいる状況を示
す図である。
【図2】図1に示す段階の後、天井走行クレーンを建屋
外部に設置の大型揚重機を用いて吊り込んでいる状況を
示す図である。
【図3】図2に示す段階の後、原子力発電所タービン建
屋の鉄骨部分が天井レベルまで完成した状況を示す図で
ある。
【図4】図3と同様な状況を建屋の側方から見た図であ
る。
【図5】図3及び図4に示す段階の後、製品の部品を天
井走行クレーンにより搬入している状況を示す図であ
る。
【図6】図5に示す段階の後、建屋内で組み立てたモジ
ュール製品を据え付けのために天井クレーンにより吊り
上げ、同時に建屋躯体の工事も進捗している状況を示す
図である。
【図7】図6に示す段階の後、可動床の搬出方法とし
て、クレーン用レールを建屋外部まで延長し天井走行ク
レーンを用いて行っている状況を示す図である。
【図8】 本発明の第2の実施例による建設工法におい
て、可動床の搬入出方法として建屋外部設置の大型揚重
機により行っている状況を示す図である。
【図9】 本発明の第4の実施例による建設工法におい
て、天井走行クレーン用レールを天井走行クレーンがツ
インプラント双方の建屋に乗り入れ可能なように引き込
み、天井走行クレーンを用いて可動床を搬入し、据え付
けている状況を示す図である。
【図10】 図9 に示す段階の後、可動床用レールも可動
床がツインプラント双方の建屋に乗り入れ可能なように
引き込み、片方のプラント建屋に隣設プラント建屋の本
設天井クレーンを乗り入れ、作業することにより、効率
的に作業の進捗を図っている状況を示す図である。
【図11】 可動床の移動機構及び制動機構を一実施例を
示す側面図である。
【図12】 図11 のXIV-XIV線断面図である。
【符号の説明】
1…タービン建屋 2…可動床 3…建屋外部に設置の大型揚重機 4…可動床用レール 5…天井走行クレーン 6…天井走クレーン用レール 7…製品組み立てスペース 8…製品 9…階段 10…鉄骨柱10a…鉄骨柱 11…鉄骨梁 11a…可動床用鉄骨梁 11b…天井走行クレーン用鉄骨梁 12…屋根トラス 13…トランスポータ 15 …建屋躯 23…部品 24…部品搬入経路の矢印 30…走行フレーム 31…シャフト 32…車輪 33…走行用電動モータ 34…パッド 35…ブレーキ用電磁石
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後田 孝一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 昭62−228974(JP,A) 特開 昭56−48478(JP,A) 特開 平1−299984(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 13/00 E04H 5/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】操作床の下方に据え付けられた複数の大規
    模な製品を内包し、かつ天井走行クレーンを設けるタイ
    プの鉄骨コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造
    の建屋を含む発電プラントの建設工法において、 先ず、前記建屋の自立する鉄骨構造物を前記天井走行ク
    レーンの設置可能なレベル以上まで立ち上げること; 次いでこの鉄骨構造物に前記天井走行クレーンのレール
    及び天井走行クレーンを据え付けるとともに、前記操作
    床のレベルに製品組立床を設置すること; 前記建屋内に据え付けられる製品を前記製品組立床上で
    組立、加工し、この組立加工した製品を仮設揚重機を用
    いずに前記天井走行クレーンを利用して前記操作床のレ
    ベルの下方に据え付けること; 前記製品の組立、据え付け作業に並行して前記製品組立
    床より下方の建屋の躯体工事を進めること 前記製品組立床を、前記操作床のレベルに設置したレー
    ルと、このレール上を移動可能な部分的な床面積を持つ
    仮設の可動床とで構成し、前記可動床上で組立、加工し
    た製品をその可動床のない空間から吊り下ろすことによ
    り、前記製品を横引きすることなしに前記操作床のレベ
    ルの下方に前記製品を据え付けること; 前記製品を据え付け後、前記可動床とレールを撤去し、
    前記建屋の本設の操作床を設置すること を特徴とする発
    電プラントの建設工法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の発電プラントの建設工法に
    おいて、前記操作床がタービン建屋の運転床又は原子炉
    建屋の燃料取替床であることを特徴とする発電プラント
    の建設工法。
  3. 【請求項3】請求項1記載の発電プラントの建設工法に
    おいて、前記鉄骨構造物の建ち上げに際して、前記天井
    走行クレーン用の鉄骨フレーム構造及びレールを建屋外
    まで延長して設置し、前記製品の組立に用いる部品の建
    屋内への搬入を前記天井走行クレーンを用いて行うこと
    を特徴とする発電プラントの建設工法。
  4. 【請求項4】操作床の下方に据え付けられた複数の大規
    模な製品を内包し、かつ天井走行クレーンを設けるタイ
    プの鉄骨コンクリート造または鉄骨鉄筋コンクリート造
    の建屋を含む発電プラントの建設工法において、 先ず、前記建屋の自立する鉄骨構造物を前記天井走行ク
    レーンの設置可能なレベル以上まで立ち上げること; 次いでこの鉄骨構造物に前記天井走行クレーンのレール
    及び天井走行クレーンを据え付けるとともに、前記操作
    床のレベルに製品組立床を設置すること; 前記建屋内に据え付けられる製品を前記製品組立床上で
    組立、加工し、この組立加工した製品を仮設揚重機を用
    いずに前記天井走行クレーンを利用して前記操作床のレ
    ベルの下方に据え付けること; 前記製品の組立、据え付け作業に並行して前記製品組立
    床より下方の建屋の躯体工事を進めること; 前記製品組立床を、前記操作床のレベルに設置したレー
    ルと、このレール上を移動可能な部分的な床面積を持つ
    仮設の可動床とで構成し、前記可動床上で組立、加工し
    た製品をその可動床のない空間から吊り下ろすことによ
    り、前記製品を横引きすることなしに前記操作床のレベ
    ルの下方に前記製品を据え付けること; 前記建屋が2つ並設されるツインプラントの建設時に
    は、前記天井走行クレーン及び可動床がプラント双方の
    建屋に乗り込み可能なようにそれらのレールを引き込ん
    でおき、前記可動床及び天井走行クレーンをプラント双
    方の建屋間を移動させ、製品の組立に用いる部品の搬
    入、設定を行うことを特徴とする発電プラントの建設工
    法。
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