JP3273848B2 - 2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン重合体およびその製造方法 - Google Patents
2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン重合体およびその製造方法Info
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Description
いられる2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプ
テン重合体およびその製造方法に関し、更に詳しくは、
高いガラス転移温度と狭い分子量分布を有する開環重合
体およびその製造方法に関し、得られた重合体の成形加
工品は自動車部品、電気電子材料、航空機材料、建材用
途などに広い産業分野に応用することができる。
−ヘプテン単量体の開環メタセシス重合は、一般に重合
触媒として、タングステンやモリブデンあるいはチタン
系の触媒に有機アルミニウム化合物等の助触媒を使用し
て行われる(例えば、特公昭46−14910号公報、
特公昭41−20111号公報)。しかしこれらの重合
触媒を使用すると重合体の分子量分布を制御するのが困
難であり、得られた開環重合体の収率は50%以下の低
収率でしか得られないといった欠点を有する。
類を分子量調節剤として使用することが知られているが
(例えば特開平5−132545号公報)、これらの手
法ではある程度の平均分子量の制御は可能であるが、重
量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比(以下、Mw
/Mnという。)が大きく、分子量分布を狭くすること
は困難であり、得られた成形品の応用範囲のコントロー
ルが難しく、従って限られた用途分野に制限される欠点
を有している。
び4,727,215号には、モリブデンやタングステ
ンのイミドアルキリデン錯体を用いた触媒による方法が
開示されている。これらの方法ではリビング重合で反応
が進行し、上述のMw/Mnの制御はある程度可能であ
り、分子量分布を単分散にすることが可能であるが、逆
に重合体のガラス転移温度(以下、Tgという。)が低
く耐熱性に劣る欠点を有する。
は、これらアルキリデン錯体を持つ触媒でノルボルネン
系単量体を開環重合した例が開示され、触媒と重合体の
主鎖構造の関係など、重合体の立体化学的な研究等が詳
細に行われている。しかし2−シアノビシクロ[2.
2.1]−5−ヘプテンの重合体が110℃を超える比
較的高いガラス転移温度を与えているものの、未だ不十
分であり、かつ分子量分布も広く、工業的に耐熱性重合
体として十分なものではない。
エン等を原料としたディールズ・アルダー反応により合
成されるが、2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−
ヘプテンのような2−置換ビシクロ[2.2.1]−5
−ヘプテン類には、exo体、endo体の異性体が存
在する。通常の反応により合成される2−シアノビシク
ロ[2.2.1]−5−ヘプテンは、その反応条件にも
よるが、exo体とendo体の生成比はほぼ1:1で
あり、従来の技術で得られた重合体は、そのままの組成
比のモノマーを重合したものまたはexo体、endo
体を単独で重合した例しか試みられていない。
ndo体をそれぞれ単独で重合した例は、Macromol.Che
m.,193,2961(1992).に見られるだけで、従来のタングス
テン系触媒を使用しているために分子量分布も大きい。
以上のように、2−シアノビシクロ[2.2.1]−5
−ヘプテンより得られる重合体について、高収率で、高
Tgを有し、かつ規定された狭い分子量分布を有する満
足な重合体はいまだ知られていないのが現状である。
を解決すること、すなわち、2−シアノビシクロ[2.
2.1]−5−ヘプテン単量体の開環重合体の上記の欠
点を克服し、高収率で、より高いガラス転移温度と規定
された狭い分子量分布を有する開環重合体を得ることを
目的とする。
題を解決するために、exo体とendo体の組成比を
調節し、かつリビング開環メタセシス触媒の相当量を使
用して重合することにより、高収率で、より高いガラス
転移温度と規定された狭い分子量分布を有する2−シア
ノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン重合体開環重
合体が得られることを見い出し、本発明を完成した。
シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン30〜0
モル%とendo−2−シアノビシクロ[2.2.1]
−5−ヘプテン70〜100モル%からなる単量体をリ
ビング開環メタセシス触媒で重合することによって得ら
れる重合体であって、かつGPCで測定した当該重合体
の重量平均分子量Mwと数平均分子量Mnの比(Mw/
Mn)が1.0〜1.8の範囲であることを特徴とする
2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン重合
体、(2)リビング開環メタセシス触媒1モルに対し
て、exo−2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−
ヘプテン30〜0モル%とendo−2−シアノビシク
ロ[2.2.1]−5−ヘプテン70〜100モル%か
らなる単量体の総量10〜10000モルのモル比で重
合し、かつ得られる重合体のGPCで測定した重量平均
分子量Mwと数平均分子量Mnの比(Mw/Mn)が
1.0〜1.8の範囲であることを特徴とする請求項1
記載の2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテ
ン重合体の製造方法 および(3)リビング開環メタセ
シス触媒が、タングステン系アルキリデン触媒、モリブ
デン系アルキリデン触媒、レニウム系アルキリデン触
媒、タンタル系アルキリデン触媒、ルテニウム系アルキ
リデン触媒及びチタナシクロブタン類から選ばれた少な
くとも1種である請求項2記載の2−シアノビシクロ
[2.2.1]−5−ヘプテン重合体の製造方法であ
る。
シクロ[2.2.1]−5−ヘプテン単量体は、シクロ
ペンタジエンとアクリロニトリルのディールズ・アルダ
ー反応で得られるexo体、endo体の混合物を蒸留
により分離しても良いし、それぞれ個別にビシクロ
[2.2.1]−5−ヘプテン−2−カルボン酸を原料
として合成しても良い。
タセシス触媒としては、リビング開環メタセシス重合す
る触媒であればどのようなものでも良いが、具体例とし
ては、W(N-2,6-C6H3Pri 2)(CHBut)(OBut)2、W(N-2,6-C6H
3Pri 2)(CHBut)(OCMe2CF3)2、W(N-2,6-C6H3Pri 2)(CHBut)
(OCMe(CF3)2)2、W(N-2,6-C6H3Pri 2)(CHCMe2Ph)(OB
ut)2、W(N-2,6-C6H3Pri 2)(CHCMe2Ph)(OCMe2CF3)2、W(N-
2,6-C6H3Pri 2)(CHCMe2Ph)(BCMe(CF3)2)2、(式中のPri
はi−プロピル基、But はt−ブチル基、Meはメチル
基、Phはフェニル基を表す。)等のタングステン系アル
キリデン触媒、Mo(N-2,6-C6H3Pri 2)(CHBut)(OBut)2、Mo
(N-2,6-C6H3Pri 2)(CHBut)(OCMe2CF3)2、Mo(N-2,6-C6H3P
ri 2)(CHBut)(OCMe(CF3)2)2、Mo(N-2,6-C6H3Pri 2)(CHCMe
2Ph)(OBut)2、Mo(N-2,6-C6H3Pri 2)(CHCMe2Ph)(OCMe2C
F3)2、Mo(N-2,6-C6H3Pri 2)(CHCMe2Ph)(OCMe(CF3)2)2、
(式中のPri はi−プロピル基、But はt−ブチル基、
Meはメチル基、Phはフェニル基を表す。)等のモリブデ
ン系アルキリデン触媒、Re(CBut)(CHBut)(2,6-ジイソプ
ロピルフェノキシド)、Re(CBut)(CHBut)(オルト−t−
ブチルフェノキシド)、Re(CBut)(CHBut)(トリフルオロ
−t−ブトキシド)、Re(CBut)(CHBut)(ヘキサフルオロ
−t−ブトキシド)、Re(CBut)(CHBut)(2,6-ジメチルフ
ェノキシド)、(式中のBut はt−ブチル基を表す。)
等のレニウム系アルキリデン触媒、Ta[C(Me)C(Me)CHCMe
3](2,6- ジイソプロピルフェノキシド)3 (ピリジン)、T
a[C(Ph)C(Ph)CHCMe3](2,6-ジイソプロピルフェノキシ
ド)3 (ピリジン)、Ta[C(Me)C(Me)C(CMeCH2CCMe3)CH2]
(2,6-ジイソプロピルフェノキシド)3、(式中のMeはメ
チル基、Phはフェニル基を表す。)等のタンタル系アル
キリデン触媒、Ru(CHCHCPh2)(PPh3)Cl2、(式中のPhは
フェニル基を表す。)等のルテニウム系アルキリデン触
媒やチタナシクロブタン類が挙げられる。上記リビング
開環メタセシス触媒は、単独にまたは2種以上混合して
もよい。
ヘプテン単量体は、exo体が30〜0モル%、end
o体が70〜100モル%の範囲であり、より好ましく
はexo体が20〜0モル%、endo体が80〜10
0%の範囲である。exo体が30モル%を超え、en
do体が70モル%未満では、得られる重合体のガラス
転移温度が低くなり好ましくない。
ス重合がリビング重合であるため、単量体と触媒のモル
比を制御することにより、所望の分子量の重合体を得る
ことができる。即ち、2−シアノビシクロ[2.2.
1]−5−ヘプテン単量体とリビング開環メタセシス触
媒では、単量体のモル数100に対し、触媒1モルを反
応させ得られた重合体は、ほぼ100量体の分子量を持
つことになり、これら分子量は単量体の性質により多少
の差異はあるものの重量平均分子量Mwと数平均分子量
Mnの比Mw/Mnは1.0〜1.8の狭い範囲に制御
される。この範囲に制御するためには、単量体と触媒の
モル比は、通常10:1〜10000:1の範囲、好ま
しくは100:1〜1000:1の範囲である。この範
囲を越える高分子量では重合体の粘度が高すぎ、低分子
量では重合体成形品の物性が低下する。
られる溶媒としては、例えばテトラヒドロフラン、ジブ
チルエーテル、ジメトキシエタンなどのエーテル類、ベ
ンゼン、トルエン、キシレン、エチルベンゼンなどの芳
香族炭化水素、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなどの脂
肪族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチ
ルシクロヘキサン、ジメチルシクロヘキサンなどの脂環
式炭化水素、ジクロロメタン、ジクロロエタン、テトラ
クロロエタン、クロルベンゼン、トリクロルベンゼンな
どのハロゲン化炭化水素が挙げられ、これらは単独で、
もしくは2種以上混合して使用しても良い。
[2.2.1]−5−ヘプテン重合体のGPCで測定し
たポリスチレン換算の重量平均分子量Mwと数平均分子
量Mnの比(Mw/Mn)は、1.0〜1.8の範囲で
あり、1.0〜1.5の範囲がさらに好ましい。Mw/
Mnが1.8を越えるような物は、ポリマーとして不均
一となり、単分散性を有するものではない。
1]−5−ヘプテン重合体の製造は、上記2−シアノビ
シクロ[2.2.1]−5−ヘプテン単量体とリビング
開環メタセシス触媒を溶媒に溶解し実施される。
れ、10℃〜100℃の範囲が好ましい。反応時間は、
通常1分〜10時間の範囲で行われる。反応の終了は、
リビング重合体をアルデヒド類、ケトン類、アルコール
類等の消失剤で、生成末端を置換することにより行われ
る。
濃度は、0.1〜100mol/lの範囲が選択されるが、
この濃度の選択は、単量体の反応性及び重合溶媒中の重
合体の溶解性によって行われる。
また、実施例及び比較例において得られた重合体のガラ
ス転移温度は、島津製作所製DSC−50により、窒素
中16℃/分の昇温速度で、重合体粉末を用いて測定し
た。平均分子量は、GPCを使用し、得られた重合体を
ジクロロメタンに溶解し、カラムとしてShodex k-805,8
04,803,802.5を使用し、室温においてポリスチレンスタ
ンダードによって分子量を較正した。
シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン0.22
5g(1.88mmol)とexo−2−シアノビシクロ
[2.2.1]−5−ヘプテン0.075g(0.62
mmol)、テトラヒドロフラン3.82mlを入れ、さらに
テトラヒドロフラン3.82mlに溶解したMo(N-2,6-C6H
3Pri 2)(CHCMe2Ph)(OBut)2 14mg(0.025mmol)を
加え室温で2時間反応させた。その後ベンズアルデヒド
13mg(0.10mmol)を加え30分間撹はんし、リビ
ング反応を消失させた。この重合液を多量のヘプタン中
に加えて開環重合体を析出させ、濾別分離後さらにメタ
ノールで重合体を洗浄、乾燥して白色粉末状態の開環重
合体を得た。以上のようにして得られた開環重合体の収
率は99%であり、GPCで測定した重量平均分子量M
wは34800、数平均分子量は33500であり、M
w/Mnは1.04であった。またDSCで測定したガ
ラス転移温度は、115℃であった。
プテン0.27g(2.25mmol)とexo−2−シア
ノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン0.03g
(0.25mmol)を用いたこと以外は、実施例1と同様
にしてリビング開環重合を行い、白色粉末状の開環重合
体を得た。以上のようにして得られた開環重合体の収率
は99%であり、GPCで測定した重量平均分子量Mw
は35400、数平均分子量は33800であり、Mw
/Mnは1.05であった。またDSCで測定したガラ
ス転移温度は、118℃であった。
プテン0.30g(2.5mmol)を単独で用いたこと以
外は、実施例1と同様にしてリビング開環重合を行い、
白色粉末状の開環重合体を得た。以上のようにして得ら
れた開環重合体の収率は98%であり、GPCで測定し
た重量平均分子量Mwは34300、数平均分子量は3
2500であり、Mw/Mnは1.06であった。また
DSCで測定したガラス転移温度は、120℃であっ
た。
えてMo (N-2,6-C6H3Pri 2)(CHCMe2Ph)(OCMe(CF3)2)2 を
用いたこと以外は、実施例1と同様にしてリビング開環
重合を行い、白色粉末状の開環重合体を得た。以上のよ
うにして得られた開環重合体の収率は97%であり、G
PCで測定した重量平均分子量Mwは25200、数平
均分子量は22600であり、Mw/Mnは1.11で
あった。またDSCで測定したガラス転移温度は、13
4℃であった。
えてMo (N-2,6-C6H3Pri 2)(CHCMe2Ph)(OCMe(CF3)2)2 を
用いたこと以外は、実施例2と同様にしてリビング開環
重合を行い、白色粉末状の開環重合体を得た。以上のよ
うにして得られた開環重合体の収率は99%であり、G
PCで測定した重量平均分子量Mwは24800、数平
均分子量は22500であり、Mw/Mnは1.10で
あった。またDSCで測定したガラス転移温度は、13
7℃であった。
えてMo (N-2,6-C6H3Pri 2)(CHCMe2Ph)(OCMe(CF3)2)2 を
用いたこと以外は、実施例3と同様にしてリビング開環
重合を行い、白色粉末状の開環重合体を得た。以上のよ
うにして得られた開環重合体の収率は98%であり、G
PCで測定した重量平均分子量Mwは25700、数平
均分子量は22900であり、Mw/Mnは1.12で
あった。またDSCで測定したガラス転移温度は、14
0℃であった。
アノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン0.30g
(2.50mmol)とテトラヒドロフラン3.82mlを入
れ、さらにテトラヒドロフラン3.82mlに溶解した M
o(N-2,6-C6H3Pr i 2)(CHCMe2Ph)(OBut)214mg(0.02
5mmol)を加え室温で2時間反応させた。その後ベンズ
アルデヒド13mg(0.10mmol)を加え30分間撹は
んし、リビング反応を消失させた。この重合液を多量の
ヘプタン中に加えて開環重合体を析出させ、濾別分離後
さらにメタノールで重合体を洗浄、乾燥して白色粉末状
態の開環重合体を得た。以上のようにして得られた開環
重合体の収率は90%であり、GPCで測定した重量平
均分子量Mwは35000、数平均分子量は33900
であり、Mw/Mnは1.03であった。DSCで測定
したガラス転移温度は101℃であり、実施例1〜3で
得られたものと比べて、ガラス転移温度は低かった。
プテン0.16g(1.33mmol)とexo−2−シア
ノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン0.14g
(1.17mmol)を用いたこと以外は、比較例1と同様
にしてリビング開環重合を行い、白色粉末状の開環重合
体を得た。以上のようにして得られた開環重合体の収率
は99%であった。DSCで測定したガラス転移温度は
110℃であり、実施例1〜3で得られたものと比べ
て、ガラス転移温度は低かった。
えてMo (N-2,6-C6H3Pri 2)(CHCMe2Ph)(OCMe(CF3)2)2 を
用いたこと以外は、比較例1と同様にしてリビング開環
重合を行い、白色粉末状の開環重合体を得た。以上のよ
うにして得られた開環重合体の収率は98%であり、G
PCで測定した重量平均分子量Mwは25200、数平
均分子量は22600であり、Mw/Mnは1.11で
あった。DSCで測定したガラス転移温度は120℃で
あり、実施例4〜6で得られたものと比べて、ガラス転
移温度は低かった。
えてMo (N-2,6-C6H3Pri 2)(CHCMe2Ph)(OCMe(CF3)2)2 を
用いたこと以外は、比較例4と同様にしてリビング開環
重合を行い、白色粉末状の開環重合体を得た。以上のよ
うにして得られた開環重合体の収率は98%であり、G
PCで測定した重量平均分子量Mwは25500、数平
均分子量は22600であり、Mw/Mnは1.13で
あった。DSCで測定したガラス転移温度は125℃で
あり、実施例4〜6で得られたものと比べて、ガラス転
移温度は低かった。以上得られた重合体のそれぞれの物
性値を表−1に示す通り、本願発明による重合体のTg
は、それぞれの比較対照例の重合体のものより、10℃
以上高く、耐熱性が大きく向上した。
1]−5−ヘプテン重合体は、高いガラス転移温度を有
し、耐熱性ポリマーとして期待できる。また、本発明の
2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン重合
体の製造方法は、効率的に耐熱性のポリマーを与えるこ
とができ工業的に極めて価値がある。
Claims (3)
- 【請求項1】exo−2−シアノビシクロ[2.2.
1]−5−ヘプテン30〜0モル%とendo−2−シ
アノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン70〜10
0モル%からなる単量体をリビング開環メタセシス触媒
で重合することによって得られる重合体であって、かつ
GPCで測定した当該重合体の重量平均分子量Mwと数
平均分子量Mnの比(Mw/Mn)が1.0〜1.8の
範囲であることを特徴とする2−シアノビシクロ[2.
2.1]−5−ヘプテン重合体。 - 【請求項2】リビング開環メタセシス触媒1モルに対し
て、exo−2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−
ヘプテン30〜0モル%とendo−2−シアノビシク
ロ[2.2.1]−5−ヘプテン70〜100モル%か
らなる単量体の総量10〜10000モルのモル比で重
合し、かつ得られる重合体のGPCで測定した重量平均
分子量Mwと数平均分子量Mnの比(Mw/Mn)が
1.0〜1.8の範囲であることを特徴とする請求項1
記載の2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテ
ン重合体の製造方法。 - 【請求項3】リビング開環メタセシス触媒が、タングス
テン系アルキリデン触媒、モリブデン系アルキリデン触
媒、レニウム系アルキリデン触媒、タンタル系アルキリ
デン触媒、ルテニウム系アルキリデン触媒及びチタナシ
クロブタン類から選ばれた少なくとも1種である請求項
2記載の2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプ
テン重合体の製造方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00810394A JP3273848B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン重合体およびその製造方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP00810394A JP3273848B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン重合体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07216061A JPH07216061A (ja) | 1995-08-15 |
JP3273848B2 true JP3273848B2 (ja) | 2002-04-15 |
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ID=11683972
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
JP00810394A Expired - Lifetime JP3273848B2 (ja) | 1994-01-28 | 1994-01-28 | 2−シアノビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン重合体およびその製造方法 |
Country Status (1)
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1999009085A1 (fr) * | 1997-08-19 | 1999-02-25 | Nippon Zeon Co., Ltd. | Polymere de norbornene et son procede de preparation |
EP1238996B1 (en) * | 1999-08-25 | 2004-11-03 | Zeon Corporation | Norbornene open-ring polymers, products of hydrogenation thereof and processes for the production of both |
-
1994
- 1994-01-28 JP JP00810394A patent/JP3273848B2/ja not_active Expired - Lifetime
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