JP3273649B2 - 高耐力場所打ちコンクリート杭等の締固め杭 - Google Patents
高耐力場所打ちコンクリート杭等の締固め杭Info
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Description
た高耐力場所打ちコンクリート杭や連続地中壁、又は埋
込み杭等(以下、これらをまとめて高耐力場所打ちコン
クリート杭等と云う)の構築において使用される締固め
杭に関する。
においては、掘削による先端地盤の緩みが原因で先端支
持力が低下することが問題とされ、この改善策が種々出
願されている(先願の特公平4−58847号公報に記
載された施工方法など参照)。一般的には、図2に示し
たように、躯体コンクリートfが強度を発現した後にガ
イドパイプhを利用して先端地盤g中に締固め杭aを貫
入して先端地盤gを締固め、ガイドパイプh内にセメン
トミルクcを充填して先端支持力を高める施工方法が提
案されている。
ルクやモルタル等を先端地盤中等に注入し先端支持力を
一層増強することも行われる。その場合、一般的には、
図3に示したような締固め杭aが使用されている。締固
め杭a内にセメントミルク等の注入管dが貫通され、こ
の締固め杭aの先端部に噴出孔eが設けられている(図
3A)。地上から注入されたセメントミルクcは該締固
め杭aに取付けた貫入ロッドb及び締固め杭aの注入管
dを通り、噴出孔eから噴出される(図3B)。また、
図4に示したような注入管dに代わる中空部jを有する
締固め杭aも使用されている(図4A)。この締固め杭
aの中空部j内にセメントミルクcが一杯に充填され先
端の噴出孔eから該セメントミルクcが噴出されるので
ある(図4B)。
aを使用して高耐力場所打ちコンクリート杭等を施工す
る方法では、締固め杭aを先端地盤g中に回転圧入する
際に、締固め杭aと先端地盤gとの間に高い摩擦熱が生
じ、その摩擦熱によって締固め杭aが高温に熱せられ、
締固め杭aの注入管d又は中空部j内のセメントミルク
cが熱によって固化されてしまう。固化したセメントミ
ルクcは締固め杭aの注入管dや噴出孔eを詰まらせ流
れを悪くしてしまい、十分に効率よくセメントミルクを
先端地盤中に注入できない虞れが生じ問題となってい
る。
先端地盤中に回転圧入する際に生ずる摩擦熱が締固め杭
の注入管や噴出孔を通るセメントミルクに伝わって同セ
メントミルクが固化するのを合理的に防ぎ、セメントミ
ルク等を確実に効率よく先端地盤中に注入可能とし、先
端支持力の増強に有力な高耐力場所打ちコンクリート杭
等の締固め杭を提供することにある。
の手段として、本発明に係る高耐力場所打ちコンクリー
ト杭等の締固め杭は、該締固め杭3の内空部には注入管
6を設けてあり、締固め杭3を先端地盤中に回転圧入す
る際に生ずる摩擦熱の伝達を防止可能な断熱層9を前記
注入管6の周囲に設けたことを特徴とする。
りわけ鋳造による締固め杭3の製造に際し中子砂を残置
して設けたことも特徴とする。
囲に、締固め杭3を先端地盤中に回転圧入する際に生ず
る摩擦熱の伝達を防止可能な断熱層9が設けられている
から(図1)、この締固め杭3が回転しながら先端地盤
中を進む際、締固め杭3と先端地盤との間で発生する摩
擦熱は断熱層9で遮断され、締固め杭3の中心部の注入
管6を通るセメントミルク8には伝わらない。よって、
セメントミルク8は前記摩擦熱によって固化されること
なく詰まりの虞れもないので、セメントミルク8等は確
実に効率よく締固め杭3の噴出孔7から噴出される(図
1B)。
砂をそのまま断熱層9として利用すると、鋳型のバラシ
作業の手間が省け、砂型の断熱効果を合理的に簡便に利
用できる。
る。図中3は、最大外径が約30cm、高さが約60c
mの倒立円錐形状に形成された鋳造品としての締固め杭
であり、その中心部の軸線方向にセメントミルク等の注
入管6が貫通されている。この締固め杭3の先端には、
セメントミルク8(又はモルタル、コンクリート等)を
噴出する噴出孔7が前記注入管6から分岐して形成され
ている。この締固め杭3の内部には、前記注入管6を含
む大部分が中空部として形成され、この注入管6の周囲
の中空部に、締固め杭3を先端地盤中に回転圧入する際
に生ずる摩擦熱の伝達を防止可能な断熱層9が設けられ
ている。断熱層9は空気又は発泡モルタル等の断熱材を
充填して形成されている。なお、前記断熱層9として
は、通常鋳型を用いて鋳造される締固め杭3の中子部分
の砂型を、そのまま残置して使用することも好適に実施
される。砂の断熱作用が合理的に有効に発揮されるので
ある。
ら先端地盤中を進む際に先端地盤との間で発生する摩擦
熱は前記断熱層9によって確実にさえぎられ、注入管6
内のセメントミルク8に熱が伝わらず固化の心配はな
い。よってセメントミルク8が固化して詰まりを起こす
虞れがなく、セメントミルク8等は確実に効率よく噴出
孔7から噴出されて先端地盤中に注入されるのである。
礎や高耐力埋込み杭等の施工においても、上記締固め杭
3を使用して先端地盤中に確実に効率よくセメントミル
ク等を注入でき、締め固め効果が確実に発揮されて大き
な先端支持力が得られる。
ンクリート杭等の締固め杭は、セメントミルク8等が固
化して詰まる心配がなく先端地盤中にセメントミルク8
等を確実に効率よく注入でき、杭等の先端支持力の増強
に寄与するので、先端地盤の締固め効果が非常に大き
く、先端支持力の大きい高耐力場所打ちコンクリート杭
等を提供でき、施工性と品質、信頼性の高い構造物の構
築に寄与する。
Claims (2)
- 【請求項1】 高耐力場所打ちコンクリート杭等の施工
に使用される締固め杭において、前記締固め杭の中空部
に注入管が設けられており、締固め杭を先端地盤中に回
転圧入する際に生ずる摩擦熱の伝達を防止可能な断熱層
が前記中空部の注入管の周囲に設けられていることを特
徴とする高耐力場所打ちコンクリート杭等の締固め杭。 - 【請求項2】 締固め杭の中空部の断熱層として注入管
の周囲に砂層が設けられていることを特徴とする、請求
項1に記載した高耐力場所打ちコンクリート杭等の締固
め杭。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP05978993A JP3273649B2 (ja) | 1992-05-25 | 1993-03-19 | 高耐力場所打ちコンクリート杭等の締固め杭 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4-132262 | 1992-05-25 | ||
JP13226292 | 1992-05-25 | ||
JP05978993A JP3273649B2 (ja) | 1992-05-25 | 1993-03-19 | 高耐力場所打ちコンクリート杭等の締固め杭 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0641955A JPH0641955A (ja) | 1994-02-15 |
JP3273649B2 true JP3273649B2 (ja) | 2002-04-08 |
Family
ID=26400868
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP05978993A Expired - Fee Related JP3273649B2 (ja) | 1992-05-25 | 1993-03-19 | 高耐力場所打ちコンクリート杭等の締固め杭 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3273649B2 (ja) |
-
1993
- 1993-03-19 JP JP05978993A patent/JP3273649B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0641955A (ja) | 1994-02-15 |
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