JP3273075B2 - 低電流測定用治具 - Google Patents

低電流測定用治具

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秀雄 赤間
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、電流測定装置に関り、特
に微小電流測定に用いる測定用治具に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】電子装置の高機能化、高性能
化に伴い、それら電子装置の特性を測定するため、微小
電流を測定することが増々重要になってきた。特に、半
導体素子の微細化、低電力化にともない、それらの良否
判定のため、fAオーダを下まわる電流の測定を要求さ
れることも稀ではない。
【0003】半導体素子等の被測定素子(以下DUTと
いう)の洩れ電流を測定するばあいなど、多くの微小電
流測定システムでは、DUTを測定のため装着する測定
用治具と、その治具に接続されて、被測定電流を測定
し、表示し、あるいは出力する電流測定器(以下CMU
という)とを有する構成をとっている。
【0004】CMUの電流入力端子対は、仮想短絡を実
現するようにされ、それら入力端子対の外側を外部導体
で遮蔽し、該外部導体を接地電位に強制するようにする
のが普通である。DUTの被測定部位から、CMUの電
流入力端子対へ、低雑音で安定に、かつ作業性よく被測
定用電流を導入するための装置が測定治具(以下JIG
という)の役目である。
【0005】図2はそのようなJIG1の外観を示す斜
視図である。導電性材料から成る下部部材2と上部部材
3とは、直方桶状で内部に空間を有し、背面6に設けら
れた蝶番7を支点として、前記上部部材3を双矢印5の
方向に開閉することができる。また測定用ケーブル4−
1、4−2、4−3、4−4は4本に限られないが、下
部部材2の前面2−1に設けられたそれぞれの開口か
ら、該下部部材2の内部空間に導入され、内部に装着さ
れたDUTから、被測定出電流を外部のCMUへ入力せ
しめるものと、DUTへ電圧あるいは電流を印加せしめ
るものとから成る。図2において、下部部材2及び上部
部材3は、外観を良くするため、ビニール等の絶縁物で
被覆するばあいもある。
【0006】図3は、図2のJIG1の側断面図であ
り、導電用ケーブル等は1部斜視的に描かれている。電
流測定用ケーブル4−2は芯線10、該芯線10を絶縁
物を介して囲む内部シールド11、内部シールド11を
絶縁物を介して囲み、かつ下部部材2に電気的に接続さ
れた外部シールド12から成り、芯線10と内部シール
ド11は中継同軸線13を経て、下部部材2に取りつけ
られた貫通型スタンドオフ端子14、15のそれぞれに
接続され、さらに、導線16、17により、DUT20
装着用のソケット18のピン18a、18b、まで延伸
する。ソケット18は下部部材2に取りつけられた高絶
縁絶縁物にピン18a、18b等を植生したもので、D
UT20の電極が該ピン18a、18b等に電気的に接
続して、機械的に支持される構成となっている。スタン
ドオフ端子14、15の外部絶縁物及びソケット18の
絶縁物は、高絶縁、低損失でテフロン等が用いられる。
【0007】電流測定にあたっては、上部部材3の前面
を上部に上げて下部部材2の上面を露出せしめ、ソケッ
ト18にDUT20を装着した後、上部部材3を閉じて
からおこなう。JIG1の構成は機械的にも堅固であ
り、かつ上部部材3と下部部材2との電気的導通は良好
に保たれねばならない。
【0008】前記中継ケーブル13をそのまま延伸し
て、ソケット18のピン18a、18bに到達させるこ
ともできる。このばあいは、被測定電流が流れる芯線1
0と内部シールド11との電位差は実質的に零となるよ
うにされるのが普通であり、ピン18aに接続された
(測定したい電流を発生する)DUT20の内部素子か
らの電流のみがピン18aに流入し、ピン18bやピン
18aのもう一つの隣り合うピン18cによって(図で
はピン18cとピン18bの接続がなされていないの
で、該接続を完成したばあい)該素子に外からのピン1
8aへの電流の漏洩は防止される。
【0009】しかしながら、一般にピン18aの電位
と、上部部材3の電位は異なり、相互にVボルトの電位
差を有する。そして、ピン18a及び導線16と上部部
材3及び下部部材2間の浮遊容量がCファラドであると
すると、それらの間には電荷Qクーロンが蓄積される。
したがって、上記変数の変化により、ピン18aには、
下式で表わされる雑音電流Iアンペアが生じる。 I=dQ/dt=V(dC/dt)+C(dV/dt) ここで、dQ/dt、dC/dt及びdV/dtは、そ
れぞれQ、C及びVの時間微分である。
【0010】印加電圧Vが一定に保たれたとしても、浮
遊容量Cが変化すると電流が生じる。それは、一般にJ
IG1の機械的変形から生ずる。例えばVを10ボル
ト、Cが振幅0.001ピコファラドで50ヘルツの正
弦波振動をおこなうとすると、Cの変化による雑音電流
の振幅は3.14ピコアンペアにもなる。このような微
小な容量変化を防止するのは困難である。
【0011】工業上有用な応用である半導体ウエーハ上
に集積された電界効果素子の測定においても、特に面積
の大きいサブストレートにその影響が多く表われる。
【0012】
【発明の目的】従って本発明の目的は、微小電流測定に
用いるJIGにおいて被測定素子を囲む導電性ガードを
設けて、低雑音化し、上記問題を解消することにある。
【0013】
【発明の概要】本発明の目的を達成するため、電流測定
状態において、被測定素子と接続ケーブルを囲む導電性
のガードが設けられ該ガードの電位が、被測定電流の流
出する電極の電位と同じに制御される。従って前記Vが
殆んど0ボルトになり(実用的には数ミリボルトの電圧
が残留する)、誘起される電流も極めて微小となる。ま
た、前記ガードが、被測定電流の流出する電極と電位の
異なる部分を該電極から遮蔽するので、前記容量Cの大
きさが極めて小さくなる効果も得られる。
【0014】
【発明の実施例】図1は、外観が図2と同様な、本発明
の一実施例のJIG100の断面図である。図2、図3
におけると同様な機能を有する素子には同一の参照番号
を付してある。
【0015】従来技術におけるJIG1とJIG100
との差異の1つは、ガード30、33が設けられたこと
にある。ガード30は、下部部材2に絶縁スペーサ3
1、32を介して取りつけられており、下部部材とは機
械的に固定されているが、電気的には絶縁されている。
また、ガード33は、ガード30と対を成しており、電
流測定時には、導電性蝶ネジ34、35によってガード
30に機械的にも電気的にも接続されている。なお、ガ
ード30、33のいずれも上部部材3あるいは下部部材
2のいずれとも電気的に絶縁されている。ガード30
は、また、測定用ケーブルの内部シールド11と同電位
となるように、点19において、図示のようにスタンド
オフ端子15の上方端子に電気的に接続される。なお、
ガード33とガード30の間には、図示のように導体の
薄い板バネが介挿される。図では、ガード33とガード
30の間が誇張して描かれているのは、このバネを明示
するためである。
【0016】図4では、図1における導線16、17を
同軸ケーブル36で置き換えた、本発明の他の実施例を
示している。同軸ケーブル36の芯線はDUTピン18
aと測定用ケーブル4−2の芯線10とを接続し、その
外被は、ガード33に接続されるとともに、DUTのピ
ン18b、18cに接続されている。この実施例の利点
は、導線16と電位差を有する部分との間を遮蔽できる
ことである。このような同軸ケーブルを、他の測定用ケ
ーブルについても適用するのが好ましいし、その他の導
体部分で被測定電流が流出する電極と異なる電位を有す
る部分についても遮蔽するのがよい。
【0017】図5は本発明のさらに別の実施例を図4と
同様の断面図で示す。この実施例では、ガード33が絶
縁ワッシャ51、52を介して、電気的に絶縁された状
態で、ネジ53、54により上部部材3に機械的に固定
されている。そして、ガード33には金属性ピン55が
植えられており、ガード30に設けられた開口56に電
気的に接続するようになっている。この実施例では、上
部部材3を上方に上げれば、DUT20が直ちに露出す
る利点がある。
【0018】図5において、さらに設けたスイッチ37
は、ガード30、33の電位を電流測定する測定用ケー
ブルの内部シールドの電位に一致させるようにするため
である。ケーブル4−2に接続されたCMUが測定状態
にあればスイッチ37は閉成され、そうでなく、別の測
定用ケーブル(例えばケーブル4−1)に接続されたC
MUが測定状態であれば、ケーブル4−1の内部シール
ドとガード30を導通させるスイッチが閉成され、スイ
ッチ37は開放される。
【0019】以上のようにして、被測定電流の流れる導
体部分と異なる電位を有する部分を有効に遮蔽できるの
で、雑音電流は有効に抑圧される。もちろん、スイッチ
37等の開閉は、リレーを用いて外部より自動的に制御
することができることは当業者には容易に推察されよ
う。
【0020】前記の実施例では、測定用ケーブル4−2
からの中継ケーブル13と同軸ケーブル36をスタンド
オフ端子14、15で中継しているが、中継ケーブル1
3と同軸ケーブル36を直接接続してもよいし、コネク
タを介して接続しても良い。その場合、ケーブルの外被
シールド導体をガード30、33と導通させる。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のJIGを
用いれば、微小電流測定における高精度測定が、作業性
よく行うことができるので有益である。一般に、ガード
30、33の電位と被測定電流の流出する電極の電位と
の差は、1ミリボルト程度とすることができるので、1
0ボルト程度の電位差を生じた従来例に比較し、100
00倍程度の信号対雑音比の向上が達成される。なお、
本発明の上述の実施例において、上部部材3や下部部材
2を絶縁体としても動作する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の低電流測定用治具の概略断
面図である。
【図2】従来技術の低電流測定用治具、及び本発明の一
実施例の低電流測定用治具の斜視図である。
【図3】図2の従来技術の低電流測定用治具の概略断面
図である。
【図4】本発明の別の実施例の低電流測定用治具の概略
断面図である。
【図5】本発明のさらに別の実施例の低電流測定用治具
の概略断面図である。
【符号の説明】
1,100:JIG(低電流測定用治具) 2:下部部材 3:上部部材 4−1,4−2,4−3,4−4:測定用ケーブル 5:上部部材3の開閉方向 6:JIGの裏面 7:蝶番 18:ソケット 18a,18b,18c:ソケットのピン 20:DUT 30,33:ガード 34,35:蝶ネジ 36:同軸ケーブル 37:スイッチ 51,52:絶縁ワッシャ 53,54:ネジ 55:金属性ピン 56:ピン55を受ける開口

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被測定電流を発生する被測定素子を装着
    し、前記被測定電流を電流測定器に出力するために相互
    に絶縁された第一、第二、第三の導体からなる出力端子
    を有する測定用治具であって、 前記第一の導体の導入
    口を有し前記被測定素子を包囲して実質的に閉空間に閉
    じ込めるための導体からなる、前記第一の導体と同電位
    に付勢されて前記第二の導体に接続されたガードと、前
    記第三の導体に接続された接地とを有し、前記第一の導
    体を前記導入口より前記閉空間に延伸導入して前記被測
    定素子の所定の部位に電気的に接続し、前記部位から前
    記被測定電流を前記第一の導体を介して前記出力端子よ
    り前記電流測定器に出力するようにした低電流測定用治
    具。
  2. 【請求項2】前記第三の導体が前記ガードを実質的に包
    囲するように延伸してなる、請求項1記載の低電流測定
    用治具。
  3. 【請求項3】第一、第二の被測定電流を発生する被測定
    素子を装着し、前記第一、第二の被測定電流をそれぞれ
    電流測定器に出力する相互に絶縁されたそれぞれが第
    一、第二、第三の導体からなる第一、第二の出力端子を
    有する測定用治具であって、 前記それぞれの第一の導体の導入口を有し前記被測定素
    子を包囲して実質的に閉空間に閉じ込めるための導体か
    らなる、前記第一、第二の出力端子の一方を択一的に選
    択し、該選択された一方の出力端子の第一の導体と同電
    位に付勢されて、前記選択された一方の出力端子の前記
    第二の導体に接続されたガードと、前記第三の導体の少
    なくとも一方に接続された接地とを有し、前記選択され
    た一方の出力端子の前記第一の導体を前記被測定素子の
    所定の部位に電気的に接続し、前記部位から前記被測定
    電流を出力するようにした低電流測定用治具。
  4. 【請求項4】前記選択された一方の出力端子の前記第二
    の導体を前記ガードに接続するためのスイッチを追加し
    てなる請求項3記載の低電流測定用治具。
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