JP3272595B2 - タイヤ加硫用ローダ - Google Patents
タイヤ加硫用ローダInfo
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- B29D30/06—Pneumatic tyres or parts thereof (e.g. produced by casting, moulding, compression moulding, injection moulding, centrifugal casting)
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Description
加硫タイヤを搬入するタイヤ加硫用ローダに関するもの
である。
サイズの異なるタイヤの加硫を可能にしているため、タ
イヤ加硫機に付属するローダでは、部品交換なしにサイ
ズの異なるタイヤを処理するために、未加硫タイヤを把
持する複数のシューの拡縮可能ストロークを決めて、処
理するタイヤのサイズによりシューの拡縮ストロークを
ストッパ等により規制するようにしている。
機には、次の問題があった。即ち、未加硫タイヤの把持
には、製品タイヤの品質上の要求から、未加硫タイヤの
上ビード部を内方からシューにより把持する内掴み方式
と呼ばれている把持方法が多用されているが、この方式
の場合、加硫機内の所定位置に未加硫タイヤを吊込み、
シューを縮径して同タイヤの把持を解くに当たり、加硫
機の形式如何によってはブラダクランプリングその他に
干渉しないように縮径側(解放位置)にもシューのスト
ロークを規制するストッパ等を追設する必要があり、運
転作業員の負担を増大させるとともに、サイズ交換作業
に伴う機械の休止時間を長くする。
ンサー類により検出すれば、シューの拡縮ストローク規
制位置変更を遠隔操作できて、上記問題点を解消できる
が、この場合、装置を高価にするという問題がある。本
発明は前記の問題点に鑑み提案するものであり、その目
的とする処は、加硫タイヤにサイズの変更があって
も、作業員によるシュー開閉ストロークの調整を不要に
できる上に、シューの位置を連続的に検出するエンコー
ダ等の高価な或いは複雑な機器の追設を不要にでき、
未加硫タイヤの変形等により未加硫タイヤの上ビード部
とシューとが多少オフセンタになっていても、確実に把
持でき、シリンダの交換、取付位置の変更等、簡単な
改造を行えばよくて、既設ローダにも適用できるタイヤ
加硫用ローダを提供しようとする点にある。
めに、本発明は、タイヤ加硫機に未加硫タイヤを搬入す
るタイヤ加硫用ローダにおいて、前記未加硫タイヤを把
持するシューを拡縮する駆動手段を有し、同駆動手段
を、長ストロークのブレーキ付きシリンダと短ストロー
クのシリンダとにより構成し、同各シリンダを直列に配
置するとともに、前記長ストロークのブレーキ付きシリ
ンダのロッドの突出方向を前記短ストロークのシリンダ
のロッドの突出方向とは相反する方向として2つのシリ
ンダを連結したことを特徴とする。
を図1〜図4に示す一実施形態により説明する。なお本
実施形態のタイヤ加硫機は、図1の矢視Y−Y線に対し
て2組のタイヤ加硫用金型を対称的に装着可能なツイン
形であり、従ってタイヤ加硫機に未加硫タイヤを搬入す
るタイヤ加硫用ローダは、タイヤ把持部を2組装備して
いるが、図1では、一部の図示を省略している。
体フレーム1に垂直に固定したローダの昇降用レール、
3がレール2を案内として昇降可能に組付けた昇降台
で、同昇降台3は、昇降駆動手段(図示せず)により昇
降する。5が昇降台3に軸4を介して一端を水平揺動可
能に組付けたスウイングアーム、6が昇降台3とスウイ
ングアーム5とにピンを介して連結した揺動シリンダ
で、同揺動シリンダ6を作動し、スウイングアーム5を
揺動させて、スウイングアーム5と昇降台3との間に掛
け渡したストッパ21により揺動限を規制するようにし
ている。
たタイヤ把持部のベースリング、8がシュー開閉リン
グ、10がシュー開閉リング8に固定した複数のピン、
9が各ピン10に回転可能に組付けカムローラで、同カ
ムローラ9がベースリング7の外周部に形成した溝7a
に係合しており、シュー開閉リング8は、詳細を後述す
るシュー拡縮用駆動手段により、ベースリング7と同芯
的に回転する。
から把持する複数のシューで、同各シュー15は、シュ
ー15にに固定したレール14とベースリング7に固定
したレール14に係合する直動ベアリング13を介して
ベースリング7にその半径方向に滑動可能に組付けられ
ている。またベースリング7にピン17を介して揺動可
能に組付けたレバー16の両端部には、放射状にカム溝
16a、16bが形成され、一方のカム溝16aには、
シュー開閉リング8に回転可能に組付けたカムローラ1
8が係合し、他方のカム溝16bには、シュー15にピ
ン20を介して回転可能に組付けたカムローラ19が係
合しており、シュー開閉リング8の回転により、複数の
シュー15が同時に半径方向に滑動して、ピッチ円が拡
縮するようになっている。
シリンダ(エアシリンダ)11と、公知の長ストローク
のブレーキ付シリンダ12とにより構成され、同各シリ
ンダ11、12の反ロッド側がボルト締めにより連結さ
れ、シリンダ11のロッド11aがピンを介してスウイ
ングアーム5に連結され、シリンダ12のロッド12a
がピンを介してシュー開閉リング8に連結されている。
12bに圧力空気を供給するとき、ブレーキを作動して
ロッド12aをロックする形式と、ブレーキを解放する
形式とがあるが、安全上からは、後者の方が望ましい。
次に前記図1〜図4に示すタイヤ加硫用ローダの作用を
具体的に説明する。いま、仮にブレーキ付シリンダ12
のブレーキ12bが作動して、ロッド12aが出入しな
いようにロックされ、シュー15が未加硫タイヤTを把
持して、未加硫タイヤTの受取位置P1 の上方に待機し
ているとすると、この状態で、金型内のタイヤの加硫が
終了し、金型が開かれて、加硫済タイヤが搬出される
と、タイヤ加硫用ローダのスウイングアーム5が金型の
中心P2 まで揺動し、次いで昇降台3が下降して、未加
硫タイヤTが金型上の所定位置に下降する。
入等が行われて、未加硫タイヤTが加硫機側に引き渡さ
れると、短ストロークのシリンダ11が作動して、シュ
ー開閉リング8が回転し、レバー16を介してシュー1
5が縮径して、未加硫タイヤTが解放される。シュー1
5が縮径したら、昇降台3が上昇し、スウイングアーム
5が上記と逆方向に揺動して、シュー15が空の状態で
待機位置に戻る。
硫工程に入るとともに、タイヤ加硫用ローダでは、未加
硫タイヤTの受取位置P1 に次に加硫される未加硫タイ
ヤTが供給されていれば直ちに、未供給であれば供給を
待って、ブレーキ付シリンダ12のブレーキ12bを解
放し、次いでブレーキ付シリンダ12を追加的に作動し
て、シュー15を最小径まで一旦縮径させ、次いで昇降
台3を下降させ、シュー15が未加硫タイヤTの上ビー
ド部内方に達したら(図3の実線参照)、短ストローク
のシリンダ11及び長ストロークのブレーキ付シリンダ
12を逆方向に作動し、シュー15を拡径させて、シュ
ー15が未加硫タイヤTのビード部に当接したら(図3
の二点鎖線参照)、シリンダ12のブレーキ12bを作
動して、同シリンダ12のロッド12aをロックする。
部に当接した後、同ビード部を多角形に変形させること
がない程度にシリンダ12作動用圧力空気の圧力を予め
低く設定しておく。かかる状態で昇降台3を上昇させる
と、未加硫タイヤTは、シュー15に把持されて上昇
し、待機位置に達したら、加硫中きタイヤの加硫終了を
待つ。
うに予め短ストロークシリンダのストロークをタイヤの
把持及び解放に必要なストロークであってしかもフルス
トローク時にブラダクランプリングその他に干渉するこ
とがない必要最小限のストロークに選定しておき、ビー
ド径の変更に対応する長ストロークシリンダをブレーキ
付として、これを短ストロークシリンダに直列に配置し
ているので、加硫タイヤのサイズ変更があっても、作業
員によるシュー開閉ストロークの調整を不要にできる上
に、シューの位置を連続的に検出するエンコーダ等の高
価な或いは複雑な機器の追設を不要にできる。
イヤの上ビード部とシューとが多少オフセンタになって
いても、確実に把持できる。またシリンダの交換、取付
位置の変更等、簡単な改造を行えばよくて、既設ローダ
にも適用できる。
す平面図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 タイヤ加硫機に未加硫タイヤを搬入する
タイヤ加硫用ローダにおいて、前記未加硫タイヤを把持
するシューを拡縮する駆動手段を有し、同駆動手段を、
長ストロークのブレーキ付きシリンダと短ストロークの
シリンダとにより構成し、同各シリンダを直列に配置す
るとともに、前記長ストロークのブレーキ付きシリンダ
のロッドの突出方向を前記短ストロークのシリンダのロ
ッドの突出方向とは相反する方向として2つのシリンダ
を連結したことを特徴とするタイヤ加硫用ローダ。
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