JP3272432B2 - スラッシュ成形金型の加熱装置 - Google Patents

スラッシュ成形金型の加熱装置

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JP3272432B2
JP3272432B2 JP34576992A JP34576992A JP3272432B2 JP 3272432 B2 JP3272432 B2 JP 3272432B2 JP 34576992 A JP34576992 A JP 34576992A JP 34576992 A JP34576992 A JP 34576992A JP 3272432 B2 JP3272432 B2 JP 3272432B2
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豪心 三保
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西川化成株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スラッシュ成形金型の
加熱装置に関し、特に型温のコントロール対策に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、スラッシュ成形金型の全体を均
一に加熱することは、厚みの均一な表皮材等のシート状
物を成形する上で必要なことである。そのために、例え
ば特開平4―176613号公報に開示されているよう
に、スラッシュ成形金型を加熱炉内で回転させながら加
熱することが行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、スラッシュ
成形金型はその型構造により影になって熱が届き難い箇
所や型厚が大きい箇所があり、これらの箇所は一般に温
まり難く、上記の公報例の如くスラッシュ成形金型を回
転させたとしても、型全体を均一に加熱することが難し
い。また、上記の公報例の場合には、回転装置が必要で
設備が複雑になる。
【0004】一方、目的によっては、型全体を均一に加
熱する場合だけではなく、部分的に他の箇所よりも高温
にしたい場合がある。例えばシート状物を部分的に厚く
したい場合等である。
【0005】しかし、この場合にも、上記の場合と同様
の理由により、所望の箇所を所望の温度に加熱すること
が難しい。また、上記の公報例のやり方では、型温を部
分的にコントロールできない。
【0006】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、その目的とするところは、型温の上昇度合を部分
的に異ならせる手段を型裏面に講じたスラッシュ成形金
型に対し、設備の複雑化を招くことなく任意の箇所の型
温を自在にコントロールし得るようにせんとすることに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
、本発明の解決手段は、赤外線の吸収量を異ならせる
領域が型裏面に部分的に設けられたスラッシュ成形金型
加熱炉内で一定の姿勢で搬送する過程で該スラッシュ
成形金型を所定温度に加熱する加熱装置において、上記
一定の姿勢で搬送されるスラッシュ成形金型の成形面側
に対向する送風口を有し該送風口から上記成形面に向か
って熱風を吹き出し成形面加熱する熱風加熱手段を設
ける。さらに、上記一定の姿勢で搬送されるスラッシュ
成形金型型裏面設けられ該型裏面の上記赤外線の
吸収量を異ならせる領域に赤外線を照射して当該領域を
加熱する赤外線加熱手段を設けたことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記の構成により、本発明の解決手段では、ス
ラッシュ成形金型は、加熱炉内で一定の姿勢で搬送され
過程で熱風加熱手段の熱風により成形面が加熱され
とともに、赤外線加熱手段から照射された赤外線により
型裏面の赤外線の吸収量 を異ならせる領域が加熱され
当該領域と他の領域とで型温の上昇度合が異なる。
【0009】したがって、影になって熱が届き難い箇所
や型厚が大きい箇所の赤外線吸収量を多くすれば、これ
らの箇所が温まり易くなって他の箇所との型温差が少な
くなり、型全体が速やかにかつ均一に加熱される。
【0010】一方、例えばシート状物を部分的に厚くし
たい場合等には、型温を部分的に他の箇所よりも高温に
する必要があるが、この場合には、型温を部分的に他の
箇所よりも高温にしたい箇所に赤外線を多く吸収し得る
領域を設けることにより、簡単に所望の箇所が所望の温
度に加熱される。
【0011】また、スラッシュ成形金型の型裏面に赤外
線の吸収量を異ならせる領域を部分的に設けるととも
に、赤外線加熱手段を熱風加熱手段の送風口の反対側に
付設し、スラッシュ成形金型を加熱炉内で一定の姿勢で
搬送するだけでよいことから、公報例の如き回転装置が
不要となって設備が簡素になる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1および図2は箱型に枠組まれた型枠A
にセットされたスラッシュ成形金型Bを示す。該スラッ
シュ成形金型Bは、成形されるシート状物の形状に対応
する成形面b1 を有し、該成形面b1 の反対側であるス
ラッシュ成形金型Bの型裏面b2 は成形面b1 の形状に
対応して凹凸形状に形成されている。
【0014】記スラッシュ成形金型Bの型裏面b2 外
周寄りおよび中程には、赤外線の吸収量を異ならせる領
域としての第1コート層c1 ,c1 (図1に網目を付し
て示す領域)が部分的に形成され、該各第1コート層c
1 は例えば耐熱黒色塗料等を型裏面b2 に塗布して形成
されるものであり、赤外線を吸収し易い領域である。ま
た、スラッシュ成形金型Bの型裏面b2 の上記各第1コ
ート層c1 以外の箇所には第2コート層c2 ,c2 が形
成され、該各第2コート層c2 は例えば耐熱白色塗料等
を型裏面b2 に塗布して形成されるものであり、赤外線
を吸収し難い領域である。つまり、上記各第1コート層
c1 の領域は熱風加熱の影になって熱が届き難いので、
該領域の赤外線吸収度合を第2コート層c2 の領域より
も高めたのである。
【0015】このように構成されたスラッシュ成形金型
Bは上記型枠Aに成形面b1 を下に向けた姿勢でセット
され、図3に示す加熱装置Dにより所定温度に加熱され
る。
【0016】図3において、1は加熱炉、3は該加熱炉
1内に設置された搬送装置であって、該搬送装置3は、
両側に4つずつ合計8つ(図3では手前の4つが見えて
いる)配置されたスプロケット5,5,…に2条のチェ
ーン7,7(図3では手前の1条が見えている)を巻き
掛けて構成され、該チェーン7,7には複数のハンガー
9,9,…が所定間隔をあけて取り付けられていて、該
各ハンガー9に上記型枠Aの係合突起a1 ,a1 を係合
せしめてスラッシュ成形金型Bを吊下げ支持し、上記搬
送装置3の駆動により複数のスラッシュ成形金型B,
B,…を所定温度に加熱すべく加熱炉1内で一定の姿勢
搬送するようになされている。
【0017】また、上記加熱炉1の上壁外側には熱風発
生機11が設置され、該熱風発生機11は送風機13お
よびダクト15に接続され、加熱炉1内に上記一定の姿
勢で搬送されるスラッシュ成形金型Bの成形面b1 側に
対向して設けられた上記ダクト15の送風口17,1
7,…から上記成形面b1 に向かって熱風を吹き出し、
スラッシュ成形金型Bの成形面b1 を熱風により加熱す
るようになされている。そして、加熱後の熱風は加熱炉
1の上側に設けられた吸入口19から熱風発生機11に
戻されて循環使用される。したがって、上記熱風発生機
11、送風機13およびダクト15により、熱風加熱手
段が構成されている。
【0018】上記熱風発生機11の型搬送方向下流側
(図3左端側)の加熱炉1上壁内側には、赤外線加熱手
段としての赤外線ヒーター21,21,…が上記一定の
姿勢で搬送されるスラッシュ成形金型Bの型裏面b2 に
位置するように設置され、上記熱風発生機11の熱風に
より成形面b1が加熱された各スラッシュ成形金型Bの
型裏面b2 の第1コート層c1 ,c1 に上記各赤外線ヒ
ーター21から赤外線を照射して各スラッシュ成形金型
の第1コート層c1 ,c1 を加熱し、第1コート層c
1 ,c1 の赤外線吸収度合を第2コート層c2 ,c2 よ
りも高くするようになされている。
【0019】なお、図3中、23は加熱後のスラッシュ
成形金型Bを次工程である樹脂原料供給工程に搬入する
ための型取出りスペース、25は脱型工程で成形品を脱
型した後のスラッシュ成形金型Bを型加熱工程に搬入す
べく搬送装置3に受け渡すための型載置スペースであ
る。
【0020】このように、本実施例では、スラッシュ成
形金型Bの熱風加熱で影になる領域の型裏面b2 に赤外
線吸収度合の高い第1コート層c1 ,c1 を形成し、熱
加熱手段による熱風加熱の後に赤外線ヒーター21,
21,…による赤外線照射加熱をすることから、熱風加
熱では影になる各第1コート層c1 の型温が各第2コー
ト層c2 の型温よりも低くなっているが、この型温差を
赤外線照射加熱で上記各第1コート層c1 の型温を高め
ることによりなくすことができ、型全体を速やかにかつ
均一に加熱することができる。
【0021】また、上記実施例では、スラッシュ成形金
型Bの型裏面b2 に各第1コート層c1 と各第2コート
層c2 とを形成するとともに、赤外線ヒーター21,2
1,…を熱風加熱手段の送風口17,17,…の反対側
付設し、スラッシュ成形金型Bを加熱炉1内で一定の
姿勢で搬送するだけでよいことから、公報例の如き回転
装置を設置せずに済み、その分だけ設備を簡素にするこ
とができる。
【0022】なお、上記実施例では、スラッシュ成形金
型Bの型温を全体に亘って均一にする場合を示したが、
例えばシート状物を部分的に厚くしたい場合等には、型
温を部分的に他の箇所よりも高温にする必要がある。そ
して、この場合には、型温を部分的に他の箇所よりも高
温にしたい箇所に赤外線を多く吸収し得る領域(第1コ
ート層c1 )を設ければよく、これにより簡単に所望の
箇所を所望の温度に加熱することができる。また、赤外
線加熱手段は、熱風加熱手段の型搬送方向下流側に設け
る場合を示したが、同じ位置に設け、両加熱手段を同時
に型に作用させてもよい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
スラッシュ成形金型の型裏面に赤外線の吸収量を異なら
せる領域を部分的に設け、加熱炉内で一定の姿勢で搬送
されるスラッシュ成形金型を熱風加熱手段と赤外線加熱
手段とで型両面側から加熱するので、熱風加熱の影にな
って熱が届き難い箇所や型厚が大きい箇所の赤外線吸収
量を多くすることができ、これにより他の箇所との型温
差を少なくすることができて型全体を速やかにかつ均一
に加熱することができる。また、例えばシート状物を部
分的に厚くしたい場合等においても、型温を部分的に他
の箇所よりも簡単に高温にすることができる。さらに、
スラッシュ成形金型の型裏面に赤外線の吸収量を異なら
せる領域を部分的に設けるとともに、赤外線加熱手段を
熱風加熱手段の送風口の反対側に付設し、スラッシュ成
形金型を加熱炉内で一定の姿勢で搬送するだけでよいの
で、公報例の如き回転装置がいらず設備の簡素化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】型枠にセットされたスラッシュ成形金型の斜視
図である。
【図2】型枠にセットされたスラッシュ成形金型の縦断
面図である。
【図3】加熱装置の縦断面図である。
【符号の説明】
11 熱風発生 17 送風口 21 赤外線ヒーター(赤外線加熱手段) B スラッシュ成形金型b1 成形面 b2 型裏面 c1 第1コート層(赤外線の吸収量を異ならせる領
域) D 加熱装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 41/18 B29C 41/40 B29C 41/46

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 赤外線の吸収量を異ならせる領域が型裏
    面に部分的に設けられたスラッシュ成形金型を加熱炉内
    で一定の姿勢で搬送する過程で該スラッシュ成形金型を
    所定温度に加熱する加熱装置であって、 上記一定の姿勢で搬送されるスラッシュ成形金型の成形
    面側に対向する送風口を有し該送風口から上記成形面に
    向かって熱風を吹き出し成形面加熱する熱風加熱手段
    と、 上記一定の姿勢で搬送されるスラッシュ成形金型型裏
    設けられ該型裏面の上記赤外線の吸収量を異なら
    せる領域に赤外線を照射して当該領域を加熱する赤外線
    加熱手段とを備えたことを特徴とするスラッシュ成形金
    型の加熱装置。
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