JP3186787B2 - 長尺感光膜の形成方法およびその装置 - Google Patents

長尺感光膜の形成方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感光液が塗布された長
尺体の感光液を乾燥させて長尺感光膜を形成する長尺感
光膜の形成方法およびその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、長尺体としてのカラーブラウン管
のシャドーマスク用鉄板の表面に感光液を塗布した後、
この感光液を乾燥させて長尺感光膜を形成する長尺感光
膜形成装置としては、たとえば図4および図5に示す構
成が知られている。
【0003】この図4および図5に示す長尺感光膜形成
装置は、図5に示すようにたとえば4つのゾーン1に
分けられ、これらそれぞれのゾーン1は、図4に示す構
成になっている。なお、これらのゾーン1は、搬入側か
ら第1ゾーン、第2ゾーン、第3ゾーンおよび第4ゾー
ンとして形成されている。また、これらのゾーン1は、
一端に長尺の鉄板Bを入れる鉄板搬入孔2が形成され、
他端にはこの長尺の鉄板Bを外に排出する鉄板排出孔3
が形成されている。
【0004】そして、鉄板搬入孔2の近傍には、熱風吹
出ノズル4を有する送風ダクト5が配設され、鉄板排出
孔3の近傍には、排気口6を有する排気ダクト7が配設
され、この排気ダクト7には、強制排気用の排気ブロア
8が取り付けられている。また、各ゾーン1の送風ダク
ト5および排気ダクト7は、それぞれ連通して形成され
ている。
【0005】さらに、熱風吹出ノズル4と排気口6
間に、鉄板B方向に遠赤外線を照射出力する遠赤外線
ヒータ9が複数配設されている。
【0006】また、長尺の鉄板Bは、図示しない搬送手
段により鉄板搬入孔2から鉄板排出孔3方向に搬送さ
。さらに、この鉄板Bには、すでに感光液が塗布され
ている。
【0007】そして、送風ダクト5の熱風吹出ノズル4
から熱風を吹出し、排気ブロア8により排気口6から排
気ダクト7を介して排気し、鉄板B上の搬送方向に対し
て略平行に層流の熱風を送っている。また、遠赤外線ヒ
ータ9鉄板Bに遠赤外線を照射している。
【0008】すなわち、遠赤外線ヒータ9鉄板B上に
塗布された感光液を蒸発させ、この蒸発された水分は、
熱風により運び去られる。そうして、感光液が乾燥し
て、長尺感光膜が形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
4および図5に示す構成では、熱風の流速を早くすると
熱風により運び去られる水分量増加するが、未乾燥の
感光液が吹き飛ばされ表面が不均一となるいわゆる風紋
が発生してしまう。このため、上述のように層流とする
と、鉄板Bの表面の感光液から蒸発された水分と熱風吹
出ノズル4から吹出された熱風とが十分混ざり合わず局
部的に飽和水蒸気圧に達してしまい、乾燥が進まなくな
る。
【0010】一方、乾燥を早く終わらせるためには、遠
赤外線ヒータ9の温度を高くし、熱風吹出ノズル4から
吹出される熱風の流速を早くすることが必要であるが、
表面が不均一になったり、熱かぶりなどを起こし品質が
低下するおそれがある。
【0011】具体的には、図6に示すように遠赤外線の
温度aは略350℃で、熱風の風速bは略3m/secの
ため、鉄板Bの表面温度cは鉄板排出孔3に近付くにつ
れて上昇する
【0012】さらに、表面を不均一にしないとともに熱
かぶりなどを生じさせずに、生産性を上げ、搬送速度を
上げるために、装置を長くすることも考えらるが、装
置が大型化してしまうという問題を有している。
【0013】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、装置を大型化せず、品質を低下させず生産性を向
上できる長尺感光膜の形成方法およびその装置を提供す
ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、長尺体の表面
に感光液を塗布し、この長尺体を搬送し、前記感光液の
塗布された前記長尺体に交互に熱風および輻射熱を
て、かつ輻射熱源からの照射温度を前記長尺体の搬送す
る下流に向けて段階的に低くして前記感光液を乾燥させ
長尺感光膜を形成するものである。
【0015】また、熱風の風速を、長尺体の搬送する下
流に向けて段階的に速くするものである。
【0016】
【作用】本発明は、長尺体の表面に感光液を塗布し、こ
の感光液の塗布された長尺体に交互に熱風および輻射
当てて感光液を乾燥させる際に、輻射熱により温度上
昇され蒸発した感光液は、熱風と混ざり合いやすいため
効率よく蒸発でき、長尺体の搬入側では感光液の水分蒸
発が多く、長尺体の搬出側では感光液の乾燥が進んで水
分蒸発が少なく熱かぶりによる化学変化が起こりやすい
ので、輻射熱源からの照射温度を長尺体の搬入側から搬
出側に向けて段階的に低くすることにより、搬出側での
熱かぶりによる化学変化を防止して品質の低下を生ずる
ことなく、長尺体に塗布した感光液を乾燥させてこの長
尺体に長尺感光膜を形成する際の乾燥速度が向上し、
置を大型化することなく、生産性を向上する。
【0017】また、長尺体の搬入側では感光液が流れや
すく波紋が出やすく、長尺体の搬出側では乾燥が進んで
感光液の流動がほとんどないので、熱風の風速を長尺体
の搬入側から搬出側に向けて段階的に速くすることによ
り、搬入側での波紋を防止して品質の低下を生ずること
なく、長尺体に塗布した感光液を乾燥させる際の乾燥速
度がより向上する。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図3を
参照して説明する。
【0019】この図1ないし図3に示す長尺感光膜形成
装置は、長尺体としてのカラーブラウン管のシャドーマ
スク用鉄板の表面に感光液を塗布した後、この感光液を
乾燥させて長尺感光膜を形成する。
【0020】また、この図1ないし図3に示す長尺感光
膜形成装置は、図2に示すように、たとえば4つのゾー
ン11に分けられ、これらそれぞれのゾーン11は、図1に
示すよう構成されている。なお、これらのゾーン11
は、搬入側から第1ゾーン、第2ゾーン、第3ゾーンお
よび第4ゾーンとして形成されている。また、これらの
ゾーン11は、図示しない塗布手段により感光液が表面に
塗布された鉄板Bを図示しない搬送手段により搬送さ
、この鉄板Bに塗布された感光液を乾燥る乾燥室12
を有し、この乾燥室12の一端に長尺の鉄板Bを入れる鉄
板搬入孔13が形成され、他端にはこの長尺の鉄板Bを外
に排出する鉄板排出孔14が形成されている。ここで、搬
送手段は、塗布手段により感光液が塗布された後の鉄板
Bを搬入側から搬出側、すなわち鉄板Bの搬送する下流
に向けてこの鉄板Bを搬送する。
【0021】そして、乾燥室12の上部には、多数の流通
孔15が穿孔された整流板16により区切られた空気溜17が
設けられている。また、この空気溜17には、送風ダクト
18が連通されており、この送風ダクト18には、送風ブロ
ア19が取り付けられている。さらに、整流板16の下方に
は、鉄板Bに対向して、所定間隔ごとに鉄板Bに向けて
熱風を吹出す熱風吹出手段である熱風吹出し孔としての
熱風吹出ノズル21が多数形成されている。また、熱風吹
出ノズル21間には、鉄板B方向に輻射熱源としての遠赤
外線を照射出力する遠赤外線ヒータ22が鉄板Bに対向し
て複数配設されている。すなわち、熱風吹出ノズル21と
遠赤外線ヒータ22とは、鉄板の搬送方向に対して交互に
位置している。ここで、熱風吹出ノズル21と遠赤外線ヒ
ータ22とにより、感光膜形成手段が構成されている。
【0022】さらに、乾燥室12の下部には排気口23が形
成され、この排気口23には図示しない強制排気用の排気
ブロアが設けられた排気ダクト24が接続されている。ま
た、各ゾーン11の送風ダクト18および排気ダクト24は、
それぞれ連通している。
【0023】また、図3に示すように、遠赤外線ヒータ
22からの照射温度aは、第1ゾーン11では350℃、第
2ゾーン11では300℃、第3ゾーン11では250℃、
そして第4ゾーン11ではオフで0℃というように、鉄板
Bの搬入側から搬出側に向けて各ゾーン11ごとに段階的
に低くなり、熱風吹出ノズル21からの風速bは、第1ゾ
ーン11では4m/sec、第2ゾーン11では5m/sec、第
3ゾーン11では6m/sec、そして第4ゾーン11では7
m/secというように、鉄板Bの搬入側から搬出側に向
けて各ゾーン11ごとに段階的に速くなっている。
【0024】次に、上記実施例の動作説明する。
【0025】まず、長尺の鉄板Bの表面に塗布手段で
光液塗布、その後、搬送手段で鉄板搬入孔13から鉄
板排出孔14方向に向けて鉄板Bを搬送する。
【0026】そして、遠赤外線ヒータ22鉄板Bに遠赤
外線を照射して、鉄板B上の感光液の水分を蒸発させ
とともに、熱風吹出ノズル21から熱風を吹出して鉄板B
に吹き付けて乱流を発生させて渦を巻かせ、蒸発させた
水蒸気を効率よく熱風に混ぜ合わせ、熱風の湿度を均一
に低下させて飽和水蒸気圧に達ないようにし、鉄板
Bのエッジを介して排気口23から排気ダクト24へと排気
する
【0027】上述したように、上記一実施例によれば
熱風吹出ノズル21と遠赤外線ヒータ22と鉄板Bの搬送
方向に対して交互に位置させたことにより、鉄板Bの表
面に塗布した感光液を効率よく乾燥できる。
【0028】また、熱風吹出ノズル21から吹出される熱
風の風速を、感光液が流れやすく風紋の出やすい鉄板B
の搬入側では遅くし、乾燥が進み感光液の流動のほとん
どない鉄板Bの搬出側へ進むに連れて段階的に早くする
ことにより、搬入側での波紋を防止でき、品質の低下を
生ずることなく、鉄板Bに塗布した感光液を乾燥させる
際の乾燥速度の向上を図ることができる。ここで、特
に、中央から搬出側では、感光液表面に熱風を吹き付け
ることにより、鉄板Bに塗布した感光液を乾燥させる際
乾燥速度を向上できる。
【0029】さらに、遠赤外線ヒータ22からの照射温度
を、感光液の水分蒸発の多い鉄板Bの搬入側では高く
し、乾燥が進み感光液の水分蒸発が少なく熱かぶりによ
る化学変化の起こりやすい鉄板Bの搬出側へ進むに連れ
て段階的に低くすることにより、搬出側での熱かぶりに
よる化学変化を防止でき、品質の低下を生ずることな
く、長尺体に塗布した感光液を乾燥させる際の乾燥速度
の向上を図ることができる。特に、第4ゾーン11では、
図3に示すように遠赤外線ヒータ22を切り、遠赤外線ヒ
ータ22の温度aを低下させ、熱風温度dを低下させ、鉄
板Bの温度cを感光液の沸点温度以下にしたことによ
り、熱かぶりによる化学変化を防止できるので、品質の
向上を図ることができる
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、感光液が表面に塗布さ
れた長尺体に交互に熱風および輻射熱を当てて感光液を
乾燥させる際に、輻射熱源により温度上昇され蒸発した
感光液は熱風と混ざり合いやすいため効率よく蒸発で
き、長尺体の搬入側では感光液の水分蒸発が多く、搬出
側では感光液の乾燥が進んで水分蒸発が少なく熱かぶり
による化学変化が起こりやすいので、輻射熱源からの輻
射温度を長尺体の搬入側から搬出側に向けて段階的に低
くすることにより、搬出側での熱かぶりによる化学変化
を防止でき、品質の低下を生ずることなく、長尺体に塗
布した感光液の乾燥速度を向上でき、装置を大型化する
ことなく、生産性を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】同上外観斜視図である。
【図3】同上温度および風速と位置の関係を示すグラフ
である。
【図4】従来例の長尺感光膜の形成装置を示す断面図で
ある。
【図5】同上外観斜視図である。
【図6】同上温度および風速と位置の関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】21 熱風吹出手段としての熱風吹出ノズル 22 輻射熱源としての遠赤外線ヒータ B 長尺体としての鉄板

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺体の表面に感光液を塗布し、この長尺体を搬送し、 前記感光液の塗布された前記長尺体に交互に熱風および
    輻射熱を当て、かつ輻射熱源からの照射温度を前記長尺
    体の搬送する下流に向けて段階的に低くして前記感光液
    を乾燥させ長尺感光膜を形成することを特徴とする長尺
    感光膜の形成方法。
  2. 【請求項2】 熱風の風速を、長尺体の搬送する下流に
    向けて段階的に速くする ことを特徴とする請求項1記載
    の長尺感光膜の形成方法
  3. 【請求項3】 長尺体の表面に感光液を塗布する塗布手
    段と、 前記長尺体を搬入側から搬出側に向けて搬送する搬送手
    段と、 熱風吹出手段、および前記搬送手段の搬入側から搬出側
    に向けて照射温度が段階的に低くなる輻射熱源を前記搬
    送手段に沿って交互に配設した感光膜形成手段と を具備
    していることを特徴とした長尺感光膜の形成装置。
  4. 【請求項4】 熱風吹出手段は、長尺体の搬入側から搬
    出側に向けて段階的に風速が速くなる ことを特徴とした
    請求項3記載の長尺感光膜の形成装置。
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