JP3272217B2 - 乾燥機 - Google Patents

乾燥機

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JP3272217B2
JP3272217B2 JP27545495A JP27545495A JP3272217B2 JP 3272217 B2 JP3272217 B2 JP 3272217B2 JP 27545495 A JP27545495 A JP 27545495A JP 27545495 A JP27545495 A JP 27545495A JP 3272217 B2 JP3272217 B2 JP 3272217B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はいわゆるドラム式の
乾燥機に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】従来より、いわゆるド
ラム式の乾燥機においては、乾燥容器としてドラムが具
えられ、このドラム内に被乾燥物を収容して、該ドラム
を回転駆動することにより被乾燥物を撹拌し、この状況
でドラム内にファンとヒータとで生成した温風を供給す
ることにより、上記被乾燥物を乾燥させるようになって
いる。
【0003】このものの場合、ドラムの回転による撹拌
の機械力によって衣類に傷みを生じやすく、特にアクリ
ルのセーターや、化繊のブラウス、ランジェリーといっ
たデリケートな衣類の傷みが大きかった。
【0004】
【0005】本発明は上述の事情に鑑みてなされたもの
であり、従ってその目的は、第1に、デリケートな衣類
を傷ませずに乾燥させることのできる乾燥機を提供し、
第2に、そのほか普通の衣類を傷ませずに乾燥させるこ
とのできる乾燥機を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の乾燥機においては、第1に、ドラム内にフ
ァンとヒータとで生成した温風を供給して被乾燥物を乾
燥させるようにしたものにあって、上記ドラムとファン
とを回転駆動する共通のモータと、このモータから上記
ドラムへ至る伝動経路中に設けられて該ドラムにモータ
の逆転を伝えず正転のみを伝える一方向クラッチとを具
備すると共に、モータを逆転させることと正転させるこ
との両方を交互に行なう運転のコースを実行する制御を
する制御装置を具備したことを特徴とする。
【0007】この第1の手段によれば、モータからドラ
ムへ至る伝動経路中に設けられた一方向クラッチがドラ
ムにモータの逆転を伝えず正転のみを伝えるから、モー
タを逆転させることと正転させることの両方を交互に
なう運転のコースでは、そのモータの正転時にのみドラ
ムが回転されるもので、モータの逆転時にはドラムは回
転されない。よって、被乾燥物にはドラムの回転による
撹拌の機械力が少なく及ぶものであり、よって、特にデ
リケートな衣類を傷ませずに乾燥させることができる。
【0008】又、この場合、ファンはモータの正・逆転
に応じて正・逆転し、特にその逆転時には、ファンのケ
ーシングが正転方向に渦巻き状を成していて、逆転方向
には送風効率が低下するから、風量が少なくなる。これ
に対して、ヒータを正の温度特性を有するヒータとした
ものでは、これが風量に応じて発熱を自己調整するか
ら、風量が少なくなる逆転時にはその発熱を落として風
の温度を一定にするものであり、よって、風の温度が高
くなり過ぎるようなことがなく、デリケートな衣類を一
層やさしく乾燥させることができる。
【0009】本発明の乾燥機においては、第2に、ドラ
ム内にファンとヒータとで生成した温風を供給して被乾
燥物を乾燥させるようにしたものにあって、上記ドラム
とファンとを回転駆動する共通のモータと、このモータ
から上記ドラムへ至る伝動経路中に設けられて該ドラム
にモータの逆転を伝えず正転のみを伝える一方向クラッ
チとを具備すると共に、モータを正転させた後、乾燥行
程の後期に達した時点からモータを逆転させることと正
転させることとを交互に行なう運転のコースを実行する
制御をする制御装置を具備したことを特徴とする。
【0010】この第2の手段でも、モータからドラムへ
至る伝動経路中に設けられた一方向クラッチがドラムに
モータの逆転を伝えず正転のみを伝えるから、モータを
正転させた後、乾燥行程の後期に達した時点からモータ
を逆転させることと正転させることとを交互に行なう運
転のコースでは、乾燥行程の後期に達した時点からドラ
ムが間欠回転されるもので、被乾燥物にはドラムの回転
による撹拌の機械力が最初連続的に及び、その後に間欠
的に及ぶ。よって、この場合、普通の衣類を充分に、し
かも、傷ませずに乾燥させることができる。
【0011】又、衣類を乾燥させた場合、衣類の乾燥度
が90[%]付近に達したところから糸屑が発生し始め
るから、傷みが発生し始めると考えられる。よって、運
転のコースでモータを逆転させることと正転させること
とを交互に行なうように切換える時点を被乾燥物の乾燥
度が90[%]付近に達したところに定めることによ
り、衣類をより確実に傷ませずに乾燥させることができ
る。
【0012】更に、衣類を乾燥させた場合に糸屑が発生
し始めるのは、ドラム内の温度ではこれが60[℃]付
近に達したところからであり、よって、運転のコースで
モータを逆転させることと正転させることとを交互に行
なうように切換える時点をドラム内の温度が60[℃]
付近に達したところに定めることにより、上述同様、衣
類をより確実に傷ませずに乾燥させることができる。
【0013】そして、これらの場合、一方向クラッチと
しては、モータからドラムへ至る伝動経路中のプーリ取
付部分に設けられ、くさび面部を有するハウジングと、
このハウジング内にホルダによって配設保持されたロー
ラと、このローラを前記くさび面部側であって且つモー
タの正転方向に付勢したスプリングとを具備するものが
考えられる。
【0014】
【0015】
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例につき、
図面を参照して説明する。まず図2には乾燥機全体の構
成を示しており、外箱1の前面部の中央部に衣類出入口
2を形成し、且つ、この出入口2を開閉する扉3を枢設
している。外箱1の内部には、乾燥容器であるドラム4
を収容しており、このドラム4の前面部の径大な開口部
5を、外箱1内の上記衣類出入口2周囲の部分に固定し
たドラム前支え6で回転可能に支承し、後面部の中心部
に設けたシャフト7を、外箱1の後部に架設したドラム
後支え8で同じく回転可能に支承している。
【0017】又、このドラム4の後面部とドラム後支え
8との間には、ケーシング9を配設しており、このケー
シング9内には、ファン10をドラム4の上記シャフト
7に回転可能に取付けて配設している。ここで、ファン
10は、前翼部10aと後翼部10bとを有する両翼形
で、後述のごとく熱交換器及び除湿器としても機能する
ようになっており、ドラム4外の外箱1内上部に配設し
たモータ11により、プーリ12、ベルト13、及びプ
ーリ14を介して回転駆動されるようになっている。
又、ドラム4は同モータ11によりプーリ15及びベル
ト16を介して回転駆動されるようになっており、従っ
て、それらがモータ11からドラム4へ至る伝動経路と
して機能するようになっている。モータ11は正逆両方
向に回転可能なものである。
【0018】図3は上記モータ11からドラム4へ至る
伝動経路中のプーリ15取付部分に設けた一方向クラッ
チ17を示している。この一方向クラッチ17は、詳細
には図4及び図5に示すように、ハウジング18と、こ
のハウジング18内にホルダ19によって配設保持され
た多数のローラ20と、この各ローラ20を図4に矢印
Aで示す時計回りの方向に付勢したスプリング21とか
ら成っており、そのハウジング18をプーリ15の内周
部に固着し、ローラ20をモータ11の回転軸22の外
周面に当接させている。
【0019】ハウジング18の内周面にはモータ11の
回転軸22の外周面との距離が短いくさび面部18aと
その距離が長い遊び面部18bとを形成しており、この
構成で、回転軸22が図4に矢印Aで示す時計回りの方
向に回転(モータ11が正転)したとき、各ローラ20
がスプリング21の付勢力のままにくさび面部18aに
圧接して回転軸22とプーリ15とが連継状態となり、
モータ11の回転(正転)力がプーリ15に、ひいては
ドラム4に伝えられる。
【0020】これに対して、回転軸22が図5に矢印B
で示す反時計回りの方向に回転(モータ11が逆転)し
たとき、各ローラ20はスプリング21の付勢力に抗し
てくさび面部18aから離れ遊び面部18b側に移動し
て回転軸22とプーリ15とが非連継状態となり、モー
タ11の回転(逆転)力がプーリ15に、ひいてはドラ
ム4に伝えられなくなる。
【0021】前記ケーシング9内の後半部は、中央部
が、ドラム後支え8に形成した外気通し口23と、外箱
背板24の中央部に形成した外気取入口25とにより機
外と連通し、下部が、外箱背板24の下部に形成した外
気戻し口26により同じく機外と連通している。
【0022】他方、ケーシング9内の前半部は、中央部
が、ケーシング9に形成した吸気口27と、ドラム4の
後部中央部に形成した排気口28とにより、フィルタ2
9を間に置いてドラム4内と連通し、下部が、ケーシン
グ9に形成した吐気口30と、これに接続した連結ダク
ト31、この連結ダクト31に接続したヒータダクト3
2、及びドラム前支え6の前部下部に形成した温風吹出
口33により、ドラム4内と連通している。ヒータダク
ト32内にはヒータ34を配設しており、特にこのヒー
タ34はPTCすなわち正の温度特性を有するヒータか
ら成っている。
【0023】ここで、ファン10が正転及び逆転のいず
れであろうと回転されれば、前翼部10aにより、ドラ
ム4内の空気がフィルタ29を通って、ドラム4の排気
口28からケーシング9の吸気口27、ケーシング9内
前半部、吐気口30、連結ダクト31、ヒータダクト3
2を順に通り、ドラム4内に戻される。又、後翼部10
bにより、機外の空気が外箱背板24の外気取入口25
から外気通し口23、ケーシング9内後半部、外気戻し
口26を順に通って外箱1外に戻されるもので、これら
により、ケーシング9内ではドラム4内の空気と外箱1
外の空気とがファン10を境に接して熱交換され、ドラ
ム4内の空気の除湿が行なわれる。しかして、その除湿
された空気は、ヒータダクト32を通る過程で、ヒータ
34に熱せられて温風と化し、ドラム4内に供給されて
被乾燥物(図示せず)の乾燥に供する。
【0024】ドラム前支え6の下部には、対を成す電極
35をドラム4内に臨ませて取付けている。この電極3
5には、ドラム4内に収容された被乾燥物がドラム4の
回転による撹拌で接触するものであり、その接触ごとに
電極35間の抵抗値が非接触時より低く変化するから、
この電極35間の単位時間当たりの抵抗値の変化の回数
(電極35から発せられる信号の数)を測定することに
より、被乾燥物の量を検知することが可能である。従っ
て、電極35は被乾燥物量検知手段として機能するよう
になっている。
【0025】又、この場合、電極35間の抵抗値は、接
触する被乾燥物の乾燥が進むに連れて大きくなるもので
あり、図6はそれを分圧抵抗により電圧に換えて測定し
た結果を表わしている。この図6に示すように、被乾燥
物の乾燥が進むと、この場合、測定電圧は次第に小さく
なるものであり、従って、その電圧値を測定することに
より、被乾燥物の乾燥度を検知することが可能であり、
従って、電極35は乾燥度検知手段としても機能するよ
うになっている。
【0026】更に、図7には前記外箱1の前面部に設け
た操作パネル36を示している。この操作パネル36に
は電源の入り切りを選択する「電源」スイッチ37と、
運転のスタート及び停止を選択する「スタート」スイッ
チ38とを設けると共に、運転のコースを「標準」と
「念入り」及び「デリケート」の中から選択する「コー
ス切換」スイッチ39、ヒータ34の発熱を「強」及び
「弱」の中から選択する「ヒータ切換」スイッチ40、
ドラム停止モードコースを選択する「ドラム停止」スイ
ッチ41、運転のタイマ時間を30[分],60
[分],90[分]の中から選択する「タイマセット」
スイッチ42を、それぞれの選択結果を表わす表示LE
D43,44,45,46とともに設けている。
【0027】一方、図8には制御装置47を示してい
る。この制御装置47はマイクロコンピュータから成る
もので、電源48から整流回路49を介して必要な直流
電源が供給されるようになっている。又、この制御装置
47には、クロックパルス発生回路50からクロックパ
ルスが入力されるようになっており、そのほか、ドラム
4内から排出される温風の温度を検知すべく前記ケーシ
ング9の吸気口27部に配設した温度検知手段である温
度センサ51(図2参照)から温度検知信号が入力さ
れ、前記操作パネル36の「スタート」スイッチ38を
初めとした各種操作スイッチより成るスイッチ入力部5
2から各種操作スイッチ信号が入力され、前記電極35
から被乾燥物の量と乾燥度とを示す信号が検知処理回路
53によりパルス信号化されて入力されるようになって
いる。
【0028】そして、それらの入力並びにあらかじめ記
憶した制御プログラムに基づいて、制御装置47は、前
記ヒータ34とモータ11とを駆動するための駆動回路
54に駆動制御信号を与えるようになっており、更に、
電源48から上記ヒータ34及びモータ11へと至る回
路には前記「電源」スイッチ37を介挿接続している。
【0029】さて、上述のごとく構成したものの場合、
運転を開始するに当たっては、まず「電源」スイッチ3
7を操作することにより電源48を投入する。次いで、
「ドラム停止」スイッチ41を操作することにより「ド
ラム停止モードコース」を選択し、その後に、「タイマ
セット」スイッチ42を操作することにより運転のタイ
マ時間を30[分],60[分],90[分]の中から
選択し、ドラム4内に被乾燥物、特にこの場合、縫いぐ
るみ等を入れて、「スタート」スイッチ38を操作す
る。
【0030】すると、制御装置47は「ドラム停止モー
ドコース」を図1の(a)に示すように実行するもの
で、この「ドラム停止モードコース」では、モータ11
は終始逆転される。これに対して、モータ11からドラ
ム4へ至る伝動経路中に設けた一方向クラッチ17はド
ラム4にモータ11の正転のみを伝え逆転を伝えないも
のであるから、ドラム4にはモータ11の回転力が終始
伝わらず、ドラム4は終始停止状態を呈す。
【0031】たゞし、ファン10にはモータ11の回転
力が正転及び逆転の如何にかかわらず伝わるもので、従
って、この場合、ファン10は終始逆転し、同時にこの
場合、ヒータ34が「ヒータ切換」スイッチ40で選択
された「強」又は「弱」で発熱するので、ドラム4内に
はそれらによって生成された温風が供給され、ドラム4
内の被乾燥物、特にこの場合、縫いぐるみ等を乾燥させ
る。そして、設定されたタイマ時間の終了時に達すれ
ば、モータ11及びヒータ34が断電されて運転を終了
する。
【0032】これに対して、電源48の投入後、「コー
ス切換」スイッチ39で「デリケート」コースを選択
し、ドラム4内に被乾燥物、特にこの場合、アクリルの
セーターや、化繊のブラウス、ランジェリーといったデ
リケートな衣類を入れて、「スタート」スイッチ38を
操作する。
【0033】すると、制御装置47は図1の(b)に示
す「ドラム間欠回転モードコース」を実行するもので、
この「ドラム間欠回転モードコース」では、モータ11
は終始、すなわち、乾燥行程の初期から最後まで、モー
タ11を逆転させることと正転させることとを交互に行
なう。これに対して、一方向クラッチ17は前述のごと
くドラム4にモータ11の正転のみを伝え逆転を伝えな
いものであるから、ドラム4にはモータ11の回転力が
正転時にのみ伝わり、ドラム4は間欠的に回転される。
なお、この場合のモータ11の正転(ドラム4の回転)
時間は逆転(ドラム4の停止)時間より短くしており、
従って、ドラム4は長い停止時間の後に短い時間回転さ
れることが繰返される。
【0034】又、この場合、ファン10はモータ11の
正転に応じて正転し、逆転に応じて逆転するもので、そ
のいずれの場合にも、同時に、ヒータ34が「弱」に自
動設定されて発熱するので、ドラム4内にはそれらによ
って生成された低温の温風が供給され、ドラム4内の被
乾燥物、特にこの場合、デリケートな衣類を乾燥させ
る。
【0035】更に、ファン10のケーシング9は正転方
向に渦巻き状を成していて、逆転方向には送風効率が低
下し、風量が少なくなる。これに対して、ヒータ34
は、特に上記構成のものの場合、正の温度特性を有する
ものとしており、風量に応じて発熱を自己調整するか
ら、風量が少なくなる逆転時にはその発熱を落として風
の温度を一定にする。
【0036】しかして、この場合、電極35で検知した
被乾燥物の量に応じて運転が続けられ、同電極35によ
る乾燥度の検知により被乾燥物の乾燥が検知されれば、
モータ11及びヒータ34が断電されて運転を終了す
る。
【0037】そして今一つ、電源48の投入後、「コー
ス切換」スイッチ39で「標準」コースを選択し、ドラ
ム4内に被乾燥物、特にこの場合、普通の衣類を入れ
て、「スタート」スイッチ38を操作する。
【0038】すると、制御装置47は図1の(c)に示
す「通常モードコース」を実行するもので、この「通常
モードコース」では、モータ11を乾燥行程の初期(予
熱期間)から中期(恒温期間)まで正転させた後、後期
に達した時点tから逆転させることと正転させることと
を交互に行なう。従って、この場合、ドラム4は、一方
向クラッチ17により、乾燥行程の初期から中期まで回
転され、後期に達した時点tから停止と回転を繰返し
て、間欠的に回転される。なお、この場合も、乾燥行程
の後期に達した時点tからのモータ11の正転時間は逆
転時間より短くしており、従って、ドラム4は長い停止
時間の後に短い時間回転されることが繰返される。
【0039】又、この場合、モータ11を逆転させるこ
とと正転させることとを交互に行なうように切換える時
点t、すなわち、乾燥行程の後期に達したと判断する時
点tは、具体的には、電極35で検知する乾燥度が90
[%]に達したところとしており、それに代えて、温度
センサ51で検知するドラム4内の温度が60[℃]に
達したところとしても良い。
【0040】そして、この場合も、ファン10はモータ
11の正転に応じて正転し、逆転に応じて逆転するもの
で、そのいずれの場合にも、同時に、ヒータ34が「ヒ
ータ切換」スイッチ40で選択された「強」又は「弱」
で発熱するので、ドラム4内にはそれらによって生成さ
れた温風が供給され、ドラム4内の被乾燥物、特にこの
場合、普通の衣類を乾燥させる。しかして、この場合
も、電極35による乾燥度の検知により被乾燥物の乾燥
が検知されれば、モータ11及びヒータ34が断電され
て運転を終了する。
【0041】このように本構成のものでは、「ドラム停
止モードコース」を実行することにより、モータ11の
逆転によって、ドラム4にモータ11の回転力が伝えら
れず、ドラム4は停止したままで、このドラム4を停止
させたまま乾燥運転が行なわれることにより、ドラム4
内には専用の棚を設置することなく、従って、その棚に
載り切れない大きな縫いぐるみ等でも収容して乾燥させ
ることができる。又、専用の棚を設置する場合でも、ド
ラム4は停止したままであるから、載せた縫いぐるみ等
がドラムに触れても、棚から落とすことなく具合良く乾
燥させることができる。
【0042】しかも、この場合、モータ11はドラム4
の回転とファン10の回転とに共通の1個を要するまま
であり、それぞれに専用の2個を要することがないの
で、コストも安く抑えることができる。
【0043】又、「ドラム間欠回転モードコース」を実
行することにより、モータ11の正転時にのみドラム4
を回転させ得るもので、モータ11の逆転時にはドラム
4は回転されないから、被乾燥物にはドラム4の回転に
よる撹拌の機械力が少なく及ぶものであり、よって、特
にデリケートな衣類を傷ませずに乾燥させることができ
る。
【0044】更に、この場合、ファン10が逆転時に風
量が少なくなるのに対して、ヒータ34を正の温度特性
を有するものとしており、これによって、前述のごとく
ヒータ34が風量に応じて発熱を自己調整するから、風
量が少なくなる逆転時にはその発熱を落として風の温度
を一定にし、よって、風の温度が高くなり過ぎるような
ことがなく、デリケートな衣類を一層やさしく乾燥させ
ることができる。
【0045】加えて、「通常モードコース」を実行する
ことにより、ドラム4は乾燥行程の後期に達するまで正
転し、達した時点から間欠回転されるもので、これによ
り、被乾燥物にはドラム4の回転による撹拌の機械力が
最初連続的に及ぶものの、その後に間欠的に及ぶ。よっ
て、この場合、普通の衣類を充分に、しかも、傷ませず
に乾燥させることができる。
【0046】又、衣類を乾燥させた場合、衣類の乾燥度
が90[%]付近に達したところから糸屑が発生し始め
るから、傷みが発生し始めると考えられる。よって、上
記「通常モードコース」でモータ11を逆転させること
と正転させることとを交互に行なうように切換える時点
を被乾燥物の乾燥度が90[%]付近に達したところに
定めた上記構成のものでは、衣類をより確実に傷ませず
に乾燥させることができる。
【0047】更に、衣類を乾燥させた場合に糸屑が発生
し始めるのは、ドラム内の温度ではこれが60[℃]付
近に達したところからであり、よって、通常モードコー
スでモータを逆転させることと正転させることとを交互
に行なうように切換える時点をドラム内の温度が60
[℃]付近に達したところに定めることにより、上述同
様、衣類をより確実に傷ませずに乾燥させることができ
る。
【0048】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおりのもので、
下記の効果を奏する。請求項1の乾燥機によれば、被乾
燥物にドラムの回転による撹拌の機械力を過度に与え
ず、もって、特にデリケートな衣類を傷ませずに乾燥さ
せることができる。しかも、この場合、モータはドラム
の回転とファンの回転とに共通の1個を要するままで、
それぞれに専用の2個を要することがないので、コスト
も安く抑えることができる。
【0049】請求項2の乾燥機によれば、デリケートな
衣類を乾燥させる場合に、風の温度が高くなり過ぎるよ
うなことなく、従って、一層やさしく乾燥させることが
できる。請求項3の乾燥機によれば、被乾燥物にドラム
の回転による撹拌の機械力が最初連続的に及ぶものの、
その後に間欠的に及ぶから、普通の衣類を充分に、しか
も、傷ませずに乾燥させることができる。
【0050】請求項4の乾燥機によれば、衣類を実際の
乾燥状況に合わせてより確実に傷ませずに乾燥させるこ
とができる。請求項5の乾燥機でも、衣類を実際の乾燥
状況に合わせてより確実に傷ませずに乾燥させることが
できる。
【0051】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す運転コース別のタイム
チャート
【図2】一部を切除した全体の縦断側面図
【図3】一方向クラッチ部分の拡大縦断側面図
【図4】一方向クラッチ部分の正転時状態の部分拡大縦
断正面図
【図5】一方向クラッチ部分の逆転時状態の部分拡大縦
断正面図
【図6】被乾燥物の乾燥度と検知電圧との関係を示す特
性図
【図7】操作パネルの正面図
【図8】概略電気構成図
【符号の説明】
4はドラム、10はファン、11はモータ、15はプー
リ(伝動経路)、17は一方向クラッチ、18はハウジ
ング、19はホルダ、20はローラ、21はスプリン
グ、34はヒータ、35は電極(乾燥度検知手段)、3
9は「コース切換」スイッチ、41は「ドラム停止」ス
イッチ、47は制御装置、51は温度センサ(温度検知
手段)を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−21899(JP,A) 特開 平7−227499(JP,A) 特開 平7−8690(JP,A) 特開 平4−338497(JP,A) 特開 平4−276299(JP,A) 実開 昭63−95597(JP,U) 特公 平5−46240(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06F 58/28

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドラム内にファンとヒータとで生成した
    温風を供給して被乾燥物を乾燥させるようにしたものに
    おいて、前記ドラムとファンとを回転駆動する共通のモ
    ータと、このモータから前記ドラムへ至る伝動経路中に
    設けられて該ドラムにモータの逆転を伝えず正転のみを
    伝える一方向クラッチとを具備すると共に、モータを逆
    転させることと正転させることの両方を交互に行なう運
    転のコースを実行する制御をする制御装置を具備したこ
    とを特徴とする乾燥機。
  2. 【請求項2】 ヒータを正の温度特性を有するヒータと
    したことを特徴とする請求項1記載の乾燥機。
  3. 【請求項3】 ドラム内にファンとヒータとで生成した
    温風を供給して被乾燥物を乾燥させるようにしたものに
    おいて、前記ドラムとファンとを回転駆動する共通のモ
    ータと、このモータから前記ドラムへ至る伝動経路中に
    設けられて該ドラムにモータの逆転を伝えず正転のみを
    伝える一方向クラッチとを具備すると共に、モータを正
    転させた後、乾燥行程の後期に達した時点からモータを
    逆転させることと正転させることとを交互に行なう運転
    のコースを実行する制御をする制御装置を具備したこと
    を特徴とする乾燥機。
  4. 【請求項4】 運転のコースでモータを逆転させること
    と正転させることとを交互に行なうように切換える時点
    を被乾燥物の乾燥度が90[%]付近に達したところに
    定めたことを特徴とする請求項3記載の乾燥機。
  5. 【請求項5】 運転のコースでモータを逆転させること
    と正転させることとを交互に行なうように切換える時点
    をドラム内の温度が60[℃]付近に達したところに定
    めたことを特徴とする請求項3記載の乾燥機。
  6. 【請求項6】 一方向クラッチが、モータからドラムへ
    至る伝動経路中のプーリ取付部分に設けられ、くさび面
    部を有するハウジングと、このハウジング内にホルダに
    よって配設保持されたローラと、このローラを前記くさ
    び面部側であって且つモータの正転方向に付勢したスプ
    リングとを具備するものであることを特徴とする請求項
    1ないし5のいずれかに記載の乾燥機。
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