JP3271650B2 - 重炭酸イオン含有無菌性配合液剤又は製剤及びその製造方法 - Google Patents

重炭酸イオン含有無菌性配合液剤又は製剤及びその製造方法

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JP3271650B2 JP30214095A JP30214095A JP3271650B2 JP 3271650 B2 JP3271650 B2 JP 3271650B2 JP 30214095 A JP30214095 A JP 30214095A JP 30214095 A JP30214095 A JP 30214095A JP 3271650 B2 JP3271650 B2 JP 3271650B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、重炭酸イオン含有
無菌性配合液剤又は製剤及びその製造方法に関し、詳細
には、共存により沈殿を形成するために同時配合が不可
能である「カルシウムイオン及び/又はマグネシウムイ
オンと重炭酸イオン(炭酸水素イオン:HCO3-)」が少
なくとも共存する重炭酸イオン含有無菌性配合液剤又は
製剤及びその製造方法に関する。また、本発明は、特
に、人間の体液成分として重要なカルシウムイオン及び
/又はマグネシウムイオンを重炭酸イオンと共に同時配
合した“医療用途に用いる無菌性の輸液剤,透析液剤
等”に係る重炭酸イオン含有無菌性配合液剤又は製剤及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】医療用途に用いられる無菌性の輸液剤及
び濾過型人工腎臓用補充液,腹膜透析液などの透析液剤
において、それらの薬液成分としては、ヒトの血液中電
解質組成を基本とした処方(Na,K,Ca,Mg,C
l,重炭酸イオン等)が必要である。
【0003】しかし、カルシウムイオン,マグネシウム
イオン等は、重炭酸イオンと共存することにより不溶性
化合物(炭酸カルシウム,炭酸マグネシウムなどの炭酸
金属塩)を生成して沈殿するため、同時に配合すること
が不可能であった。このため、カルシウムイオン及び/
又はマグネシウムイオンと重炭酸イオンとを含む液剤を
投与する場合には、用時に両者を混合して使用すること
が一般に行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】カルシウムイオン及び
/又はマグネシウムイオンと重炭酸イオンとを用時に混
合して使用する場合、pHを弱酸性としたり、無菌的に
混合するなど特別な技術が必要であり、操作が煩雑であ
るという問題があり、また、混合後の長時間に亘る使用
時には、やはり炭酸カルシウムなどの不溶性化合物が生
成し、沈殿が生じるという欠点があった。
【0005】一方、カルシウムイオン及び/又はマグネ
シウムイオンと併用する重炭酸イオンは、人体に投与す
るアルカリ化剤として最も好ましい配合成分であるが、
この重炭酸イオンを生成する炭酸水素ナトリウムを配合
した液剤では、この液剤のpHが弱アルカリ性となる。
弱アルカリ性溶液は、血管刺激性が強く、血管にダメ−
ジを与えることから、炭酸水素ナトリウムを配合した液
剤では、これを中性に調整する必要がある。
【0006】液剤を中性に調整する手段としては、強酸
及び/又は有機酸を用いることが一般に行われている
が、重炭酸イオンは、酸と反応して分解が進み、溶液の
重炭酸イオン含量が低下する欠点を有しており、このた
め、重炭酸イオンを含有した液剤では、上記した強酸や
有機酸を用いてpH調整を行うことはできないという問
題があった。また、重炭酸イオン含有液剤は、保存中
に、また、滅菌時の熱の影響等により重炭酸イオンが分
解し、該重炭酸イオン含量が低下するという問題もあっ
た。
【0007】本発明は、上記諸問題及び欠点に鑑み成さ
れたものであって、その目的とするところは、 ・第1に、共存により沈殿が生成するため、同時配合が
不可能であった“カルシウムイオン及び/又はマグネシ
ウムイオンを重炭酸イオンと共に含む重炭酸イオン含有
無菌性配合液剤又は製剤及びその製造方法”を提供する
ことにあり、 ・第2に、加熱滅菌時に、該熱による重炭酸イオンの分
解を抑制し、重炭酸イオン含量の低下及び液剤pHの経
時的な上昇を抑制する重炭酸イオン含有無菌性配合液剤
又は製剤及びその製造方法を提供することにあり、 ・第3に、特に人間の体液成分として重要な“カルシウ
ムイオン及び/又はマグネシウムイオンを重炭酸イオン
と共に同時配合した医療用途に用いる無菌性の輸液剤,
透析液剤”等を提供することにあり、 ・第4に、単に「沈殿が生じない重炭酸イオン含有無菌
性配合液剤」のみならず、微粒子を含むことを許さない
注射剤のレベルにも合格する輸液剤を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、重炭酸イオン
含有無菌性配合液剤(又は製剤)中のCO2分圧に着目し
たものであって、このCO2分圧を特定(50〜300m
mHg)することにより上記目的を達成したものであ
る。即ち、本発明に係る重炭酸イオン含有無菌性配合液
剤は、重炭酸イオンと反応して不溶性化合物を生成する
金属イオン,重炭酸イオン,クエン酸イオンを少なくと
も含有し、糖類を含有しない無菌性配合液剤であり、
酸ガスによってpH調整され、該液剤中のCO2分圧を
“50〜300mmHg”とすることを特徴とする(請
求項1)。
【0009】また、本発明に係る重炭酸イオン含有無菌
性配合製剤は、 ・前記液剤が充填されたガス不透過性容器(特にガラス
製の容器、例えばバイアル瓶、アンプル等)からなる製
剤であり、該容器のヘッドスペ−スの炭酸ガス濃度が5
〜35v/v%であること(請求項2)、 ・ガス不透過性2次包材で包装されたガス透過性プラス
チック容器からなり、前記液剤が充填された上記容器か
らなる製剤であって、上記包材と容器との空間部の炭酸
ガス濃度が5〜35v/v%であること(請求項3)、を
特徴とする。そして、本発明に係る重炭酸イオン含有無
菌性配合液剤または製剤の好ましい実施形態としては、
前記CO 2 分圧が70〜250mmHgであり(請求項
4)、前記金属イオンが、カルシウムイオン及び/又は
マグネシウムイオンであり(請求項5)、前記クエン酸イ
オン源が、クエン酸ナトリウムであり(請求項6)、前記
重炭酸イオン含有無菌性配合液剤又は製剤が、微粒子を
含むことを許さない注射剤レベルである液剤又は製剤で
ある(請求項7)。
【0010】更に、本発明に係る重炭酸イオン含有無菌
性配合液剤又は製剤の製造法は、 ・重炭酸イオンと反応して不溶性化合物を生成する金属
イオン,重炭酸イオン,クエン酸イオンを少なくとも含
し、糖類を含有しない水溶液を調製し、該水溶液のp
H調整手段として炭酸ガスを用いて“pH:7.4以
下”とし、その後加熱滅菌すること(請求項)、上記の
ようにpHを調整した液剤を ・ガス不透過性容器に充填し、該容器のヘッドスペ−ス
に5〜35v/v%の炭酸ガスを封入し、加熱滅菌する
こと(請求項)、 ・ガス透過性プラスチック容器に充填し、該容器をガス
不透過性2次包材で包装し、前記容器と前記包材との空
間部に“5〜35v/v%”の炭酸ガスを封入し、その
後加熱滅菌すること(請求項10)、を特徴とする。そし
て、本発明に係る前記製造方法の好ましい実施形態とし
ては、前記重炭酸イオンと反応して不溶性化合物を生成
する金属イオン,重炭酸イオン,クエン酸イオンを少な
くとも含有し、糖類を含有しない水溶液を調製する手段
として、重炭酸イオンを除く他のイオンを含む水溶液を
調製し、該水溶液をアルカリでpH調整した後、重炭酸
イオンを配合する(請求項11)。また、前記金属イオン
が、カルシウムイオン及び/又はマグネシウムイオンで
ある(請求項12)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
すると、本発明に係る重炭酸イオン含有無菌性配合液剤
又は製剤は、前記したとおり、その液剤の必須配合成分
として、少なくとも(1)重炭酸イオンと反応して不溶性
化合物を生成する金属イオン、(2)重炭酸イオン、(3)
クエン酸イオンを含むものである。
【0012】本発明において、上記(1)の金属イオンと
しては、具体的には、カルシウムイオン及び/又はマグ
ネシウムイオンを挙げることができる。また、(2)の重
炭酸イオンとしては、このイオンを生成する炭酸水素ナ
トリウム、炭酸ナトリウム等の炭酸水素塩、炭酸塩を配
合することができる。
【0013】さらに、上記(3)のクエン酸イオンとして
は、このイオンを生成するイソクエン酸類を配合するこ
とができるが、特にクエン酸の使用が望ましい。
【0014】また、本発明において、重炭酸イオンを含
有した状態で上記クエン酸を配合した場合、その液剤の
pHが酸性側に移行することから、重炭酸イオンの分解
が生じ、その含量が低下することとなる。従って、配合
するクエン酸としては、重炭酸イオンの分解を抑制させ
るため、中性塩(Na塩,K塩,Ca塩,Mg塩,Li
塩,アンモニウム塩,アミノ酸塩等)として使用するの
が好ましい。
【0015】本発明に係る重炭酸イオン含有無菌性配合
液剤において、その液剤のpHを調整する(下げる)必要
があるが、この目的のために一般に使用されている強
酸,有機酸などの酸では、前記したとおり、炭酸水素ナ
トリウムが分解して重炭酸イオン含量の低下が生じるの
で、本発明に係る液剤のpH調整には、このような強酸
や有機酸などの酸を使用することはできない。そこで、
本発明では、pH調整剤として特に炭酸ガスを用いるこ
とを特徴とするものである。
【0016】即ち、本発明では、液剤中に炭酸ガスを溶
解させてCa++,Mg++等の沈殿生成を抑制するもので
あるが、炭酸ガスを溶解する手段として、 液剤に炭酸ガスをバブリングする方法、 液剤を充填したガス不透過性容器のヘッドスペ−ス
部分に炭酸ガスを封入する方法、又は、液剤をガス透過
性プラスチック容器に充填し、該容器をガス不透過性2
次包材で包装し、この容器と包材との空間部に炭酸ガス
を封入する方法、 液剤を充填したガス透過性プラスチック容器を滅菌
するに当たり、所望濃度の炭酸ガス雰囲気下で滅菌する
方法、を単独で又は併用することができる。
【0017】本発明において、沈殿生成を抑制し液剤の
安定化を図るためには、液剤中の炭酸ガス含有量(CO2
圧)を安定な状態に保つことが肝要であり、そのため、
例えば上記の“液剤に炭酸ガスをバブリングする方
法”により、液剤中に炭酸ガスを溶解させてそのpHを
次のように調整する必要があり、この点も本発明の特徴
とするものである。即ち、本発明に係る液剤において、
安定なpHの範囲は7.4〜6.5(50〜300mmHg)であ
り、より安定な範囲は7.2〜6.7(70〜250mmHg)であ
り、最適範囲は7.0〜6.8(120〜200mmHg)である。な
お、( )内の数値は、pH範囲内における液剤中のCO2
圧(各々のpHに対応するCO2分圧)である。
【0018】また、本発明に係る製剤は、液剤のpHを
上記範囲内に調整した後、 ・このpH調整後の液剤をガス不透過性容器に充填し、
該容器のヘッドスペ−スに炭酸ガスを封入すること、又
は、 ・上記pH調整後の液剤をガス透過性プラスチック容器
に充填し、該容器をガス不透過性2次包材で包装し、こ
の包材の空間部に炭酸ガスを封入すること、を特徴とす
るが、この場合のヘッドスペ−ス又は2次包材空間部中
の炭酸ガス濃度は、次の範囲とするものであり、この点
も本発明の特徴とする。
【0019】即ち、本発明に係る製剤において、安定な
炭酸ガス濃度の範囲は5〜35V/V%であり、より安定な範
囲は7〜25V/V%、最適範囲は12〜20V/V%である。この
場合、液剤中のCO2分圧と上記ガス不透過性容器のヘッ
ドスペ−ス中又は2次包材の空間部中の炭酸ガス濃度と
は、平衡状態にあることが好ましい。
【0020】更に、本発明では、液剤のpHを調整しな
いで、単に上記ヘッドスペ−ス又は2次包材空間部を炭
酸ガスで置換しても、安定な液剤を得ることができ、こ
れも本発明に包含されるものである。この場合、液剤中
のCO2分圧が50〜300mmHg(好ましくは70〜250mmH
g、最適には120〜200mmHg)になるように、置換炭
酸ガス濃度を適宜選択することができる。
【0021】この場合の置換炭酸ガス濃度としては、例
えば液剤(水溶液)容量と同容量の炭酸ガスを封入する場
合、次の範囲となる濃度を選択することが好ましい。 ・安定な炭酸ガス濃度の範囲:6〜40V/V% →これにより液剤中のCO2分圧:50〜300mmHg,pH:7.
4〜6.5となる。 ・より安定な炭酸ガス濃度の範囲:9〜33V/V% →これにより液剤中のCO2分圧:70〜250mmHg,pH:7.
2〜6.7となる。 ・最適な炭酸ガス濃度の範囲:15〜26V/V% →これにより液剤中のCO2分圧:120〜200mmHg,pH:
7.0〜6.8となる。
【0022】本発明において、液剤中のCO2分圧を50〜3
00mmHgとする理由は、50mmHg未満では、本発明
で意図する「金属イオンの不溶性化合物生成に伴う沈殿
を防止する効果」並びに「有効成分として含有する重炭
酸イオンの分解抑制効果」が生じ難く、一方、300mm
Hgを超える場合、このようなCO2分圧の高い液剤を注
射すると、血中のCO2分圧が細胞内のCO2分圧より高くな
り、CO2が細胞内に拡散して細胞内pHが低下すること
となり、細胞内アシド−シスを惹起するという問題が生
じるからである。
【0023】ここで、本発明に係る重炭酸イオン含有無
菌性配合製剤の製造法の好ましい実施態様を挙げると、
まず、カルシウム塩(例えばCaCl)、クエン酸ナトリウム
及び炭酸水素ナトリウムを水に溶解し、この水溶液に炭
酸ガスをバブリングしてpHを中性(6.8〜7.0)に調整す
る。次に、この溶液を濾過した後、ガス不透過性容器に
充填し、又は、ガス透過性プラスチック容器に充填し更
にこの容器をガス不透過性2次包材で包装し、そして、
上記ガス不透過性容器のヘッドスペ−ス部分、又は、上
記ガス透過性プラスチック容器と2次包材との空間部に
12〜20V/V%の炭酸ガスを封入する。その後、高圧蒸気
滅菌を行って重炭酸イオン含有無菌性配合液剤を製造す
る。
【0024】また、本発明の上記した好ましい実施態様
において、炭酸水素ナトリウムを除くカルシウム塩、ク
エン酸を水に溶解し、この水溶液をアルカリ(例えばN
aOH)で予めpHを調整し、これに炭酸水素ナトリウ
ムを添加した後、炭酸ガスをバブリングしてpHを中性
(6.8〜7.0)に調整するのが好ましい。
【0025】更に、本発明に係る製造法において、炭酸
ガスのバブリングによるpH調整を行わない液剤をガス
不透過性容器に充填し、又は、該液剤をガス透過性プラ
スチック容器に充填し更にガス不透過性2次包材で包装
し、そして、上記ガス不透過性容器のヘッドスペ−ス部
分、又は、上記包材の空間部を所望量の炭酸ガスで置換
する方法も本発明の好ましい実施態様である。
【0026】なお、上記「ガス不透過性容器」として
は、ガラス製のバイアル瓶やアンプル等の使用が好まし
いが、これ以外にガス不透過性のプラスチック製容器を
用いることもでき、これも本発明に包含されるものであ
る。
【0027】
【実施例】次に、本発明の重炭酸イオン含有無菌性配合
製剤に係る実施例を、参考例および比較例と共に挙げ、
本発明を詳細に説明する。
【0028】ここで、以下の実施例1〜5,参考例にお
ける各配合成分の処方1〜6をまとめて表1に示す。
(但し、本発明は、次の表1に示す“処方1〜”にの
み限定されるものではない。)
【0029】
【表1】
【0030】(実施例1-1:リンゲル製剤)まず、前記
表1に示す“処方1”の全試薬を水に溶解し、10リット
ルにメスアップし(pH実測値:8.1)、濾過後200ml宛
ガラスバイアル瓶に充填した。次に、この瓶のヘッドス
ペ−ス(HS)部分(HS容量:75ml)を下記表2に示す
濃度の炭酸ガスで置換した後[下記表2中の滅菌前“置
換ガス(CO2:V/V%)”の欄参照]、115℃で15分間高圧
蒸気滅菌してリンゲル製剤を得た。なお、下記表2中の
[置換ガス(CO2:V/V%):10]は、比較例である。
【0031】このリンゲル製剤について、40℃で3箇月
保存後における“微粒子数(個/ml)”を測定し、ま
た、目視による“沈澱の有無”を検査した。その結果を
表2に示した。更に、滅菌後並びに40℃で3箇月保存後
における“pH”“CO2分圧”“HSのCO2濃度”“重炭
酸イオン含量”をそれぞれ測定し、同じく表2に示し
た。
【0032】
【表2】
【0033】ガラスバイアル瓶のヘッドスペ−ス(HS)
部分に10V/V%濃度の炭酸ガスを置換した比較例では、
表2から明らかなように、40℃で3箇月保存後における
pH,CO2分圧,HSのCO2濃度は、それぞれ本発明で規
定する範囲外の“7.6”“33mmHg”“3.6V/V%”となっ
た。そして、目視検査の結果沈殿が認められた。これに
対し、本発明で規定する「pH:7.4以下」「CO2分圧:
50〜300mmHg」「HSのCO2濃度:5〜35V/V%」の範囲内
にある本実施例1-1の製剤では、上記表2から明らかな
ように、40℃で3箇月保存後においても沈殿が認められ
ず、また、重炭酸イオン濃度も保持され、良好なリンゲ
ル製剤が得られた。
【0034】(実施例1-2:リンゲル製剤)まず、前記
表1に示す“処方1”の全試薬を水に溶解し、10リット
ルにメスアップし(pH実測値:8.1)、濾過後、500ml
宛ガラスバイアル瓶に充填した。次に、この瓶のヘッド
スペ−ス部分(HS容量:125ml)を下記表3に示す濃
度の炭酸ガスで置換した後[下記表3中の滅菌前“置換
ガス(CO2:V/V%)”参照]、115℃で15分間高圧蒸気滅
菌してリンゲル製剤を得た。
【0035】このリンゲル製剤について、40℃で6箇月
保存後における“微粒子数(個/ml)”を測定し、ま
た、目視による“沈澱の有無”を検査した。その結果を
表3に示した。更に、滅菌後並びに40℃で6箇月保存後
における“pH”“CO2分圧”“HS(ヘッドスペ−ス)
のCO2濃度”“重炭酸イオン含量”をそれぞれ測定し、
同じく表3に示した。
【0036】
【表3】
【0037】上記表3から明らかなように、本発明で規
定する“pH”“CO2分圧”“HSのCO2濃度”の範囲内
にある本実施例1-2のリンゲル製剤では、40℃で6箇月
保存後においても沈殿が認められず、また、重炭酸イオ
ン濃度も保持され、良好なリンゲル製剤が得られた。
【0038】(実施例2:輸液製剤)まず、前記表1に
示す“処方2”の全試薬を水に溶解し、10リットルにメ
スアップし(pH実測値:8.1)、炭酸ガスをバブリング
して下記表4に示すpHに調整し、濾過後200ml宛ガ
ラスバイアル瓶に充填した。次に、115℃で15分間高圧
蒸気滅菌して輸液製剤を得た。
【0039】この輸液製剤について、40℃で2箇月保存
後における“微粒子数(個/ml)”を測定し、また、目
視による“沈澱の有無”を検査した。その結果を表4に
示した。更に滅菌後並びに40℃で2箇月保存後における
“pH”“CO2分圧”“HSのCO2濃度”“重炭酸イオン
含量”をそれぞれ測定し、同じく表4に示した。
【0040】
【表4】
【0041】上記表4から明らかなように、本発明で規
定する“pH”“CO2分圧”“HSのCO2濃度”の範囲内
にある本実施例2の輸液製剤では、40℃で2箇月保存後
においても沈殿が認められず、また、重炭酸イオン濃度
も保持され、良好な輸液製剤が得られた。
【0042】(実施例3:濾過型人工腎臓用補充液製
剤)まず、前記表1に示す“処方3”の全試薬を水に溶
解し、10リットルにメスアップし(pH実測値:8.1)、
炭酸ガスをバブリングしてpHを7.1に調整し、濾過
後、ポリエチレン製プラスチック容器に500ml充填し
た。次に、上記容器を2次包装袋(PE/ガラス蒸着P
ET/NY)で包装し、この2次包装袋と容器との空間
部に10V/V%の炭酸ガスを充填した(空間部容量:100m
l)。その後、110℃で30分間高圧蒸気滅菌して濾過型人
工腎臓用補充液製剤を得た。
【0043】この滅菌後の補充液製剤について“微粒子
数(個/ml)”の測定及び目視による“沈澱の有無”を
検査した。その結果を表5に示した。また、滅菌後にお
ける“pH”“CO2分圧”“空間部のCO2濃度”“重炭酸
イオン含量”をそれぞれ測定し、同じく表5に示した。
【0044】
【表5】
【0045】上記表5から明らかなように、本発明で規
定する“pH”“CO2分圧”“空間部のCO2濃度”の範囲
内にある本実施例3の製剤では、沈殿が認められず、重
炭酸イオン濃度も保持され、良好な濾過型人工腎臓用補
充液製剤が得られた。
【0046】(実施例4:輸液製剤)まず、前記表1に
示す“処方4”の炭酸水素ナトリウムを除く試薬を水に
溶解し(pH実測値:3.0)、1N水酸化ナトリウムを用
いてpH7に調整した後、前記表1に示す量(25.20g)
の炭酸水素ナトリウムを溶解し、10リットルにメスアッ
プし(pH実測値:8.1)、炭酸ガスをバブリングしてp
Hを7.1に調整した。
【0047】次に、これをガス透過性プラスチック容器
に500ml充填し、この容器を2次包装袋(PE/ガラス
蒸着PET/NY)で包装した。続いて、この2次包装
袋と上記容器との空間部(空間部容量:100ml)に下記
表6に示す濃度の炭酸ガスで置換し[下記表6中の滅菌
前“置換ガス(CO2%)”の欄参照]、その後110℃で20分
間高圧蒸気滅菌して輸液製剤を得た。
【0048】この滅菌後の輸液製剤について“微粒子数
(個/ml)”の測定及び目視による“沈澱の有無”を検
査した。その結果を表6に示した。また、滅菌後におけ
る“pH”“CO2分圧”“空間部のCO2濃度”“重炭酸イ
オン含量”をそれぞれ測定し、同じく表6に示した。
【0049】
【表6】
【0050】上記表6から明らかなように、本発明で規
定する“pH”“CO2分圧”“空間部のCO2濃度”の範囲
内にある本実施例4の輸液製剤では、沈殿が認められ
ず、また、重炭酸イオン濃度も保持され、良好な製剤が
得られた。
【0051】なお、この製剤において、各成分が理論値
に一致するか否かを検討するため、前記表6中の「置換
ガス濃度(CO2%):0」の滅菌後検体を例に挙げ、該検体
の各電解質イオン濃度を測定した。その実測値を理論値
と対比して下記表7に示す。下記表7から、各成分の理
論値に一致する製剤が得られることが確認できた。
【0052】
【表7】
【0053】(比較例)実施例4に対する比較例とし
て、実施例4と同様、前記表1の“処方4”を用いる
が、但し、“処方4”の全試薬を水に溶解させ、水酸化
ナトリウムによるpH調整を行わず、また、炭酸ガスに
よるpH調整も行わない方法による比較試験を行った。
【0054】即ち、この比較例では、前記表1の“処方
4”の全試薬を水に溶解し、10リットルにメスアップし
(実測値pH:7.1)、これをポリエチレン製容器に500m
l充填した。次に、この容器を2次包装袋(PE/ガラ
ス蒸着PET/NY)で包装し、続いて、包装袋の空間
部に15V/V%の炭酸ガスを充填し(空間部容量:100m
l)、110℃で20分間高圧蒸気滅菌を行った。
【0055】このようにして得られた製剤では、沈殿は
認められなかったが、次の表8に示すように、重炭酸イ
オン含量は24.9mEq/lであり、これは、水酸化ナト
リウムによる中和工程(pH調整工程)を採用した場合の
実測値である29.8mEq/lに比較して、重炭酸イオン
含量:4.9mEq/lの低下が認められた。
【0056】
【表8】
【0057】(実施例5:腹膜透析用製剤)まず、前記
表1に示す“処方5”の炭酸水素ナトリウムを除く試薬
を水に溶解し(pH実測値:3.0)、1N水酸化ナトリウ
ムを用いてpH7に調整した後、前記表1に示す量(29.
4g)の炭酸水素ナトリウムを溶解し、10リットルにメス
アップし(pH実測値:8.1)、濾過後500ml宛ポリエチ
レン製プラスチックバックに充填した。
【0058】次に、2次包装袋(PE/ガラス蒸着PE
T/NY)で包装し、この包装袋の空間部に25V/V%の炭
酸ガスを充填した後(空間部容量:100ml)、110℃で20
分間加熱蒸気滅菌して腹膜透析用製剤を得た。この滅菌
後の製剤について、そのpH,CO2分圧,空間部の炭酸
ガス濃度,重炭酸イオン含量,微粒子数(個/ml)を測
定し、また、目視による“沈澱の有無”を検査した。そ
れらの結果を表9に示した。
【0059】
【表9】
【0060】表9から、本実施例5の製剤では、沈殿が
認められず、良好な腹膜透析用製剤が得られた。なお、
本実施例5のように“処方5”中の炭酸水素ナトリウム
を除く試薬を水に溶解し、予め水酸化ナトリウムでpH
を調整することにより、前記比較例と異なり、重炭酸イ
オン含有の低下がないことが確認できた。
【0061】(参考例:輸液製剤) まず、前記表1に示す“処方6”の全試薬を水に溶解
し、10リットルにメスアップし(pH実測値:8.0)、
炭酸ガスをバブリングしてpHを6.7に調整した後、
500ml宛ガラスバイアル瓶に充填した。これを11
7℃,10分間の加熱蒸気滅菌を行い、輸液製剤を得
た。
【0062】この加熱蒸気滅菌後の輸液製剤について、
そのpH,CO2分圧,HSの炭酸ガス濃度,重炭酸イオ
ン含量,微粒子数(個/ml)を測定し、また、目視によ
る“沈澱の有無”を検査した。それらの結果を表10に
示した。
【0063】
【表10】
【0064】上記表10から、参考例の製剤では、沈殿
が認められず、良好な輸液製剤が得られた。なお、本
考例のように、前記実施例5と異なり、“処方6”の全
試薬を水に溶解した後炭酸ガスのバブリングによるpH
調整を行うことで、重炭酸イオン含量の低下がない製剤
が得られることが確認できた。
【0065】前記表2〜10における各測定において、
次の機器を用いて行った。 ・pH測定→ガラス電極式水素イオン濃度計“東亜電波
社製:HM-60S型” ・炭酸ガス分圧測定→ACID BASE ANALYSER“ラジオメ−
タ−社製:ABL-30型” ・重炭酸イオン含量測定→ノンサプレッサ−法イオンク
ロマトグラフ“東ソ−社製:CM-8020型” ・HS中炭酸ガス濃度測定→ガスクロマトグラフ“島津
製作所製:GC-9A型” ・微粒子数計数→光遮蔽式自動微粒子数測定装置“RION
社製:KL-01型”
【0066】
【発明の効果】本発明は、以上詳記したとおり、重炭酸
イオンと反応して不溶性化合物を生成する金属イオン,
重炭酸イオン,クエン酸イオンを少なくとも含有し、
類を含有しない重炭酸イオン含有無菌性配合液剤(製剤)
であって、 ・炭酸ガスによってpH調整され、該液剤中のCO2
圧を50〜300mmHgとすることを特徴とし、ま
た、 ・該液剤をガス不透過性容器に充填し、又は、該液剤を
ガス透過性プラスチック容器に充填し更に該容器をガス
不透過性2次包材で包装し、そして、ガス不透過性容器
のヘッドスペ−ス、又は、2次包材の空間部に5〜35
v/v%の炭酸ガスを封入することを特徴とし、これに
より、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなどの金
属イオンの不溶性化合物生成に伴う沈殿を防止し、更に
は、有効成分として含有する重炭酸イオンの分解を抑制
するという顕著な効果が生じる。
【0067】そして、本発明によれば、共存により沈殿
が生成するため、同時配合が不可能であった“カルシウ
ムイオン及び/又はマグネシウムイオンを重炭酸イオン
と共に含む重炭酸イオン含有無菌性配合液剤(製剤)を提
供することができ、また、加熱滅菌時に、該熱による重
炭酸イオンの分解を抑制し、重炭酸イオン含量の低下及
び液剤pHの経時的な上昇を抑制する重炭酸イオン含有
無菌性配合液剤(製剤)を提供することができる。
【0068】また、本発明によれば、リンゲル製剤とし
て市販されている乳酸リンゲル製剤や酢酸リンゲル製剤
に比し、代謝性アシド−シスの進行を抑制でき、血圧の
下降率も抑制可能なリンゲル製剤を提供することができ
る。更に、特に人間の体液成分として重要な“カルシウ
ムイオン及び/又はマグネシウムイオンを重炭酸イオン
と共に同時配合した医療用途に用いる無菌性の輸液剤,
透析液剤”を提供することができ、さらに、微粒子を含
むことを許さない注射剤のレベルにも合格する輸液剤を
提供することができる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI A61K 33/14 A61P 3/00 A61M 1/14 523 7/08 A61P 3/00 B65D 81/20 7/08 81/24 B65D 81/20 A61J 1/00 330A 81/24 390S (56)参考文献 特開 平8−164199(JP,A) 特開 平8−164186(JP,A) 特開 平7−304657(JP,A) 特開 昭56−86115(JP,A) 特開 昭59−101421(JP,A) 特開 平7−188037(JP,A) 特開 昭50−111223(JP,A) 特開 平5−261141(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 33/00 A61J 1/10 A61J 1/14 A61K 9/08 A61K 31/19 A61K 33/14 A61M 1/14 523 A61P 3/00 A61P 7/08 B65D 81/20 B65D 81/24

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重炭酸イオンと反応して不溶性化合物を
    生成する金属イオン,重炭酸イオン,クエン酸イオンを
    少なくとも含有し、糖類を含有せず、炭酸ガスによって
    pH調整され、CO2分圧が50〜300mmHgであ
    る溶液からなることを特徴とする重炭酸イオン含有無菌
    性配合液剤。
  2. 【請求項2】 重炭酸イオンと反応して不溶性化合物を
    生成する金属イオン,重炭酸イオン,クエン酸イオンを
    少なくとも含有し、糖類を含有せず、炭酸ガスによって
    pH調整され、CO2分圧が50〜300mmHgであ
    る溶液が充填されたガス不透過性容器からなる製剤であ
    り、該容器のヘッドスペ−スの炭酸ガス濃度が5〜35
    v/v%であることを特徴とする重炭酸イオン含有無菌
    性配合製剤。
  3. 【請求項3】 ガス不透過性2次包材で包装されたガス
    透過性プラスチック容器からなり、重炭酸イオンと反応
    して不溶性化合物を生成する金属イオン,重炭酸イオ
    ン,クエン酸イオンを少なくとも含有し、糖類を含有せ
    ず、炭酸ガスによってpH調整され、CO2分圧が50
    〜300mmHgである溶液が充填された前記容器から
    なる製剤であって、前記包材と前記容器との空間部の炭
    酸ガス濃度が5〜35v/v%であることを特徴とする
    重炭酸イオン含有無菌性配合製剤。
  4. 【請求項4】 CO 2 分圧が70〜250mmHgであ
    る請求項1〜3のいずれか一項に記載の重炭酸イオン含
    有無菌性配合液剤又は製剤。
  5. 【請求項5】 前記金属イオンが、カルシウムイオン及
    び/又はマグネシウムイオンであることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか一項に記載の重炭酸イオン含有無
    菌性配合液剤又は製剤。
  6. 【請求項6】 前記クエン酸イオン源が、クエン酸ナト
    リウムであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか
    一項に記載の重炭酸イオン含有無菌性配合液剤又は製
    剤。
  7. 【請求項7】 前記重炭酸イオン含有無菌性配合液剤又
    は製剤が、微粒子を含むことを許さない注射剤レベルで
    ある液剤又は製剤であることを特徴とする請求項1〜6
    のいずれか一項に記載の重炭酸イオン含有無菌性配合液
    剤又は製剤。
  8. 【請求項8】 重炭酸イオンと反応して不溶性化合物を
    生成する金属イオン,重炭酸イオン,クエン酸イオンを
    少なくとも含有し、糖類を含有しない水溶液を調製し、
    該水溶液のpHを炭酸ガスを用いて7.4以下に調整し
    た後、加熱滅菌することを特徴とする重炭酸イオン含有
    無菌性配合液剤の製造方法。
  9. 【請求項9】 重炭酸イオンと反応して不溶性化合物を
    生成する金属イオン,重炭酸イオン,クエン酸イオンを
    少なくとも含有し、糖類を含有しない水溶液を調製し、
    該水溶液に炭酸ガスをバブリングして該水溶液のpHを
    7.4以下に調整した後、ガス不透過性容器に充填し、
    該容器のヘッドスペ−スに5〜35v/v%の炭酸ガス
    を封入し、加熱滅菌することを特徴とする重炭酸イオン
    含有無菌性配合製剤の製造方法。
  10. 【請求項10】 重炭酸イオンと反応して不溶性化合物
    を生成する金属イオン,重炭酸イオン,クエン酸イオン
    を少なくとも含有し、糖類を含有しない水溶液を調製
    し、該水溶液に炭酸ガスをバブリングして該水溶液のp
    Hを7.4以下に調整した後、ガス透過性プラスチック
    容器に充填し、該容器をガス不透過性2次包材で包装
    し、前記容器と前記包材との空間部に5〜35v/v%
    の炭酸ガスを封入し、加熱滅菌することを特徴とする重
    炭酸イオン含有無菌性配合製剤の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記重炭酸イオンと反応して不溶性化
    合物を生成する金属イオン,重炭酸イオン,クエン酸イ
    オンを少なくとも含有し、糖類を含有しない水溶液を調
    製する手段として、重炭酸イオンを除く他のイオンを含
    む水溶液を調製し、該水溶液をアルカリでpH調整した
    重炭酸イオンを配合することを特徴とする請求項
    〜10のいずれか一項に記載の重炭酸イオン含有無菌性
    配合液剤又は製剤の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記金属イオンが、カルシウムイオン
    及び/又はマグネシウムイオンであることを特徴とする
    請求項8〜11のいずれか一項に記載の重炭酸イオン含
    有無菌性配合液剤又は製剤の製造方法。
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