JP3270915B2 - グランドアンカー用支圧板装置 - Google Patents
グランドアンカー用支圧板装置Info
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Description
能を有するグランドアンカー用支圧板装置(以下「支圧
板装置」という)に関する。
達する長さのアンカーを造成し、このアンカーを法面側
から緊張定着して、崩落土砂を拘束するアンカー工法が
知られている。 このアンカー工法は図10に示すよう
に法面aから突出させたアンカーbにコンクリートブロ
ック等の受圧版cを挿通し、さらに受圧版cに支圧板d
と台座eを挿通して定着具fで緊張定着している。
にあってはつぎのような問題点がある。
圧版cの傾き、或いはアンカー孔の削孔誤差、或いは受
圧版cの自重降下によるずれ等に起因して、法面aから
露出するアンカーbの軸線と地中に位置するアンカーの
軸線とを同一直線上に位置させることが技術的に難し
い。このような状態で定着すると、黒丸で図示するよう
に受圧版c、支圧板d、定着具fの各点でアンカーbが
屈曲してこれらの部材に当接し易いため、アンカーbの
屈曲部が切断する危険性がある。
しては、受圧版cの据付予定面を正確に整形する方法
や現場の状態に応じて台座eを製作する方法や形状
(傾斜角)の異なる複数種の台座eと図示しないキャン
バを製作し、現場の状態に応じて台座eとキヤンバを使
い分けする方法が考えられる。いずれの方法も工費及び
工期の点で負担が大きく、しかも管理の繁雑化により実
現性に乏しくなると共に、基本的な問題点を完全には解
決することができない。
ので、その目的とするところは定着するアンカー軸の方
向を調整してアンカーの屈曲を回避できる、支圧板装置
を提供することにある。
たアンカーの緊張端と地山との間に介在するグランドア
ンカー用支圧板装置において、地山に接面してアンカー
を挿通可能な基板と、前記基板に一定の傾斜角を介して
取り付ける筒状の伝達部材とより構成し、前記伝達筒を
基板に対して回動可能に取り付け、伝達筒を回動操作し
てアンカーの軸ずれを修正可能に構成し、伝達筒の下部
に設けた敷板と基板に夫々同心円上に穿設した円弧径の
長穴とボルト穴とを組み合わせ、前記両穴に挿通させた
ボルトを螺着して伝達筒を回動可能に構成たことを特徴
とする、グランドアンカー用支圧板装置である。
張端と地山との間に介在するグランドアンカー用支圧板
装置において、地山に接面してアンカーを挿通可能な基
板と、前記基板から離隔してアンカーの緊張力を支持
し、この緊張力を基板に伝達する筒状の伝達部材と、基
板と伝達部材との間に介在し、基板に対し伝達部材を一
定の傾斜角を付与する調整座金とより構成し、伝達筒の
下部に設けた敷板と基板に夫々同心円上に穿設した円弧
径の長穴とボルト穴とを組み合わせ、前記両穴に挿通さ
せたボルトを螺着して伝達筒を回動可能に構成したこと
を特徴とする、グランドアンカー用支圧板装置である。
の緊張端と地山との間に介在するグランドアンカー用支
圧板装置において、地山に接面してアンカーを挿通可能
な基板と、前記基板から離隔してアンカーの緊張力を支
持し、この緊張力を基板に伝達する筒状の伝達部材と、
基板と伝達部材との間に介在する調整座金と、地山から
突出するアンカーに外装し、前記基板に挿通させるガイ
ドパイプとにより構成し、前記伝達筒を基板に対して回
動可能に取り付け、伝達筒を回動操作してアンカーの軸
ずれを修正可能に構成したことを特徴とする、グランド
アンカー用支圧板装置である。
について説明する。
0は地山に接面して地山を支持する基板20と、基板2
0に対して傾斜角度を調整可能なように回動自在に取り
付けられる伝達部材30とを具備している。 以下各部
について説明する。
通用の孔21が開設されていると共に、孔21の周囲に
複数のボルト穴22やピン穴23が開設されている。
尚、基板20の形状は図示するような矩形に限定される
ものではなく適宜の形状を選択でき,また基板20の周
縁に略コ字形を呈する複数の取手24を取り付ける場合
もある。
の上端に取り付けられる上部伝達板32と、伝達筒31
の下端に取り付けられる調整座金40と、調整座金40
の下面に取り付けられる敷板34とより構成されてい
る。伝達筒31は剛性の筒体で、基板20と上部伝達板
32の間隔を一定に保持してアンカーに導入する緊張力
を基板20へ伝達するための部材である。上部伝達板3
2は定着具やアンカープレートを設置するための台座機
能を有する部材で、その中央にアンカー挿通用の開口3
3を有し、上部伝達板32の上面が伝達筒31の軸線に
対して直交するように伝達筒31の上端に溶接等により
固着されている。
41、41からなり、各テーパ座金41は全体形が角形
又は円盤形を呈し、その中央にアンカー挿通用の孔42
を有し、両テーパ座金41,41を回動することで調整
座金40の肉厚、すなわち調整座金40の上面43と下
面44の交差角を任意に調整できるようになっている。
成され、さらに開口35の周囲に基盤20のボルト穴2
2と対応する複数の長穴36が穿設され、ボルト25、
ナット26を介して基盤20に対して回動調整自在に取
り付けられる。
ての機能と、基板20の据え付け後に基板20の自重降
下を支持する機能を併有する樹脂製又は鋼製の筒体で、
その径はアンカー53に外装可能に設定されている。ま
たガイドパイプ60の周面には後述する固結材54との
付着性を増すために開口61が穿設されている。
について説明する。
1を穿孔した後、このアンカー孔51にシース52付き
のアンカー53を内挿してモルタル等の固結材54を充
填し、つぎにアンカー53の首部にガイドパイプ60を
外装する。さらにガイドパイプ60周囲の基板据付予定
面を固結材54でほぼ平らに補修する。
孔21をアンカー53に挿通させて地山50に据え付け
る。
達部材30を取り付ける。 すなわち基板20から突出
するアンカー53に敷板34、調整座金40、伝達部材
30を順に挿通して、敷板34と基板20の間を固定す
るわけであるが、既述した理由から伝達部材30がアン
カー53の軸芯に一致しているとは限らない。 そこ
で、調整座金40を構成するテーパ座金41,41を現
場で回動操作して伝達部材30をアンカー53の軸芯に
ほぼ一致させた後、伝達筒31と上位のテーパ座金41
の間及び敷板34と下位のテーパ座金41との間及び、
テーパ座金41,41間を溶接により固定する。このよ
うに傾斜角と方位角とを調整した調整座金40と敷板3
4を接続した伝達部材30をアンカー53に挿通し、敷
板34を基板20にボルト25とナット26で仮固定す
る。 調整座金40による調整が不十分である場合は、
敷板34を回動操作して伝達部材30の傾斜角と方向角
を微調整し、調整が完了したらナット26を締め付けて
固定する。
防錆材を充填した後、上部伝達板33に公知のアンカー
プレート55、アンカーヘッド56を装着し、公知の緊
張ジャッキを用いてアンカー50を緊張して定着する。
アンカー53に導入した緊張力は、伝達部材30,調整
座金40,敷板34を通じて基板20に伝達されて地山
50を支圧する。
装置10の周囲に配筋して網製の埋め殺し型枠或いは公
知の脱型を必要とする型枠を用いて現場で矩形のコンク
リート受圧版70を築造する。 この際、アンカーヘッ
ド56をコンクリート受圧版70の上面に露出させてお
き、コンクリート受圧版70が硬化したらアンカー53
を再緊張して定着する。 支圧板装置10とコンクリー
ト受圧版70が一体化するので、アンカー53に導入さ
れた緊張力は基板20及びコンクリート受圧版70を介
して地山50を支圧することになる。
板20に対する伝達部材30の回動操作によって伝達部
材30の傾斜角と方位角を調整する場合について説明し
たが、いずれか一方の要素のみで調整しても良い。 伝
達部材30の回動操作によって調整する場合、調整座金
40は一枚もののテーパ座金で構成するか、或いは調整
座金40自体を省略し、伝達筒31の下端を一定の傾斜
角度を介して直接敷板34に固着するようにしてもよ
い。
えて、開口35の周囲に多数のボルト穴を穿設しても同
様に機能させることができる。 また基板20と敷板3
4の回動を許容して連結する穴の組み合わせを逆にして
も同様に回動調整することができる。
で構成する場合もある。 本実施例の場合は、基板20
に対する伝達部材30の傾斜角がきつくなる場合に有効
である。 例えば、敷板34に平均的な角度で傾斜させ
たテーパ座金を固定し、その上に複数の微調整用テーパ
座金を設置すれば、角度調整が容易に、かつ正確に行え
る。
41の内周面に、複数の突起体45を突設した他の実施
例を示す。 各突起体45の突出長はすべて等しく設定
してあって、ガイドパイプ60を挿通させたときセンタ
リングできる寸法に設定してある。
体46を突出させた他の実施例を示す。 この係止用突
起体46は伝達筒31をテーパ座金41の中心に合わせ
て位置決めするための点状又は環状の突起体で、その形
成位置は伝達筒31の内周面又は外周面に当接可能な位
置に突設しておく。 突起体46を設けることで、伝達
筒31とテーパ座金41の位置決めが容易になると共
に、固着するまでの間に伝達筒31が傾斜するテーパ座
金41からズレ落ちるのを防止できる。また図9に示す
ようにテーパ座金41の孔42の内周面に設けた係止用
突起体47の上部をテーパ座金41の上面から突出させ
ると共に、係止用突起体46を孔42の内側に突出させ
ると、伝達筒31の位置ぎめとガイドパイプ60(アン
カー)のセンタリングの両機能を付与することができ
る。
して二次緊張をする場合について説明したが、要求され
る地山50の支持力が比較的大きい場合は一次緊張だけ
で済ませてもよい。
60を省略する場合もある。
定した後、ガイドパイプ60と調整座金40、敷板34
及び基板20との隙間を防水剤、止水剤、防錆材又は固
結材等の充填材を充填すれば、伝達部材30内への地下
水などの浸入を効果的に防止できる。
は、ガイドパイプ60とアンカー53の間隔を適正に保
持するスペーサーを用いることもある。
つぎの効果が得られる。
れる伝達部材の傾斜角と方位角を容易に調整できるか
ら、アンカーの軸ずれを解消できる。そのため、アンカ
ー耐力を低減させることや、アンカーが破断する危険も
なくなる。
する伝達部材の回動操作又はこれらの両操作によって、
アンカーの軸ずれを解消できるため、調整作業に手数が
かからず施工の迅速化が図れると共に、アンカー軸の調
整範囲が広い。
位置で修正できる。そのため、受圧板の重みによるズ
レ、設置上の施工誤差によるズレを生ずることはない。
即ち、アンカーを固定した後、コンクリート製受圧板を
製作するため、製作によるズレや受圧板の重量によって
アンカー軸がズレることはない。
適用でき、汎用性に富む。
が基板挿通時のガイド部材として機能するほかに、支圧
板装置の自重による降下を阻止する機能を有し、施工精
度の向上と施工の円滑化が図れる。
ることで、ガイドパイプ(アンカー軸)とのセンタリン
グが容易に行える。
用突起体を設けることで、伝達部材を所定の位置に正確
に設置することができる。
を設置することにより、アンカー切断時やアンカーの再
緊張時に、コンクリート受圧板の自重による降下を阻止
することができる。
部の縦断面図
頭部の縦断面図
断面図
縦断面図
造して定着(二次緊張)を完了したアンカー頭部の縦断
面図
明図
説明図
説明図
Claims (5)
- 【請求項1】 地中に定着されたアンカーの緊張端と
地山との間に介在するグランドアンカー用支圧板装置に
おいて、 地山に接面してアンカーを挿通可能な基板と、 前記基板に一定の傾斜角を介して取り付ける筒状の伝達
部材とより構成し、 伝達筒の下部に設けた敷板と基板に夫々同心円上に穿設
した円弧径の長穴とボルト穴とを組み合わせ、前記両穴
に挿通させたボルトを螺着して伝達筒を回動可能に構成
したことを特徴とする、 グランドアンカー用支圧板装置。 - 【請求項2】 地中に定着されたアンカーの緊張端と
地山との間に介在するグランドアンカー用支圧板装置に
おいて、 地山に接面してアンカーを挿通可能な基板と、 前記基板から離隔してアンカーの緊張力を支持し、この
緊張力を基板に伝達する筒状の伝達部材と、 基板と伝達部材との間に介在し、基板に対し伝達部材を
一定の傾斜角を付与する調整座金とより構成し、 伝達筒の下部に設けた敷板と基板に夫々同心円上に穿設
した円弧径の長穴とボルト穴とを組み合わせ、前記両穴
に挿通させたボルトを螺着して伝達筒を回動可能に構成
したことを特徴とする、 グランドアンカー用支圧板装置。 - 【請求項3】 地中に定着されたアンカーの緊張端と
地山との間に介在するグランドアンカー用支圧板装置に
おいて、 地山に接面してアンカーを挿通可能な基板と、 前記基板から離隔してアンカーの緊張力を支持し、この
緊張力を基板に伝達する筒状の伝達部材と、 基板と伝達部材との間に介在する調整座金と、 地山から突出するアンカーに外装し、前記基板に挿通さ
せるガイドパイプとにより構成し、 伝達筒の下部に設けた敷板と基板に夫々同心円上に穿設
した円弧径の長穴とボ ルト穴とを組み合わせ、前記両穴
に挿通させたボルトを螺着して伝達筒を回動可能に構成
したことを特徴とする、 グランドアンカー用支圧板装置。 - 【請求項4】 地中に定着されたアンカーの緊張端と
地山との間に介在するグランドアンカー用支圧板装置に
おいて、 地山に接面してアンカーを挿通可能な基板と、 前記基板から離隔してアンカーの緊張力を支持し、この
緊張力を基板に伝達する筒状の伝達部材と、複数のテーパ座金の積層体で構成する座金であって、基
板と伝達部材との間に介在し、基板に対する伝達部材の
傾斜角を調整可能な調整座金とより構成したこと を特徴
とする、 グランドアンカー用支圧板装置。 - 【請求項5】 地中に定着されたアンカーの緊張端と
地山との間に介在するグランドアンカー用支圧板装置に
おいて、 地山に接面してアンカーを挿通可能な基板と、 前記基板から離隔してアンカーの緊張力を支持し、この
緊張力を基板に伝達する筒状の伝達部材と、複数のテーパ座金の積層体で構成する座金であって、基
板と伝達部材との間に介在し、基板に対する伝達部材の
傾斜角を調整可能な 調整座金とより構成し、調整座金の下部に設けた敷板と基板に夫々同心円上に穿
設した円弧径の長穴とボルト穴とを組み合わせ、前記両
穴に挿通させたボルトを螺着して伝達筒を回動可能に構
成した ことを特徴とする、 グランドアンカー用支圧板装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06205294A JP3270915B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | グランドアンカー用支圧板装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06205294A JP3270915B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | グランドアンカー用支圧板装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH07243214A JPH07243214A (ja) | 1995-09-19 |
JP3270915B2 true JP3270915B2 (ja) | 2002-04-02 |
Family
ID=13189003
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06205294A Expired - Fee Related JP3270915B2 (ja) | 1994-03-07 | 1994-03-07 | グランドアンカー用支圧板装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3270915B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4551663B2 (ja) * | 2004-01-22 | 2010-09-29 | 極東興和株式会社 | 杭頭接合部の構造及びその施工方法 |
CN111424686A (zh) * | 2020-04-16 | 2020-07-17 | 中铁科学研究院有限公司成都分公司 | 一种免混凝土封锚且可限制锚索切割长度的锚具及使用方法 |
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1994
- 1994-03-07 JP JP06205294A patent/JP3270915B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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