JPH07286326A - グラウンドアンカーの施工方法 - Google Patents
グラウンドアンカーの施工方法Info
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- JPH07286326A JPH07286326A JP10236094A JP10236094A JPH07286326A JP H07286326 A JPH07286326 A JP H07286326A JP 10236094 A JP10236094 A JP 10236094A JP 10236094 A JP10236094 A JP 10236094A JP H07286326 A JPH07286326 A JP H07286326A
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- guide pipe
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明は、アンカ−の施工を確実に行うこ
とができ、アンカ−の耐力及び止水性の向上と、施工の
安全性の確保を図ることができるグラウンドアンカ−の
施工方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、地山に穿孔したアンカー孔内にア
ンカーを内挿して固結材を充填し、アンカーの首部に、
一端を地山面より突出させてガイドパイプを外装した
後、アンカ−の頭部を現場打ちしたコンクリ−ト受圧版
に定着して行う、グラウンドアンカ−の施工方法であ
る。
とができ、アンカ−の耐力及び止水性の向上と、施工の
安全性の確保を図ることができるグラウンドアンカ−の
施工方法を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、地山に穿孔したアンカー孔内にア
ンカーを内挿して固結材を充填し、アンカーの首部に、
一端を地山面より突出させてガイドパイプを外装した
後、アンカ−の頭部を現場打ちしたコンクリ−ト受圧版
に定着して行う、グラウンドアンカ−の施工方法であ
る。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はグラウンドアンカーの施
工方法に関する。
工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】斜面の崩落防止工として、地中の深部に
達する長さのアンカーを造成し、斜面から突出させたア
ンカー頭部をコンクリート等の受圧版に挿通し、その頭
部側からアンカ−を緊張して、受圧版面に定着具で定着
するグラウンドアンカ−工法が知られている。
達する長さのアンカーを造成し、斜面から突出させたア
ンカー頭部をコンクリート等の受圧版に挿通し、その頭
部側からアンカ−を緊張して、受圧版面に定着具で定着
するグラウンドアンカ−工法が知られている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記した斜面安定技術
にあってはつぎのような問題点がある。 ＜イ＞アンカ−は、所定の傾斜角度で斜めにアンカ−孔
内に挿入されるため、アンカ−孔の軸心部からずれて配
置されることがある。このようにアンカ−が軸心部から
ずれたままアンカ−孔内に固結材を充填、固化させる
と、アンカ−幹体に肉薄部が生じてしまい、アンカ−の
耐力及び止水性を損なう原因となる。
にあってはつぎのような問題点がある。 ＜イ＞アンカ−は、所定の傾斜角度で斜めにアンカ−孔
内に挿入されるため、アンカ−孔の軸心部からずれて配
置されることがある。このようにアンカ−が軸心部から
ずれたままアンカ−孔内に固結材を充填、固化させる
と、アンカ−幹体に肉薄部が生じてしまい、アンカ−の
耐力及び止水性を損なう原因となる。
【０００４】＜ロ＞アンカ−の破断時や再緊張作業時等
のアンカ−が緊張力を失った場合、大重量の受圧版が斜
面をずり落ちるおそれがあり、危険である。
のアンカ−が緊張力を失った場合、大重量の受圧版が斜
面をずり落ちるおそれがあり、危険である。
【０００５】＜ハ＞地山面と受圧版底面との隙間から雨
水等が浸入し、アンカ−を腐食させる原因となる。
水等が浸入し、アンカ−を腐食させる原因となる。
【０００６】
【本発明の目的】本発明は以上の問題点を解決するため
になされたもので、アンカ−の施工を確実に行うことが
でき、アンカ−の耐力及び止水性の向上と、施工の安全
性の確保を図ることができるグラウンドアンカ−の施工
方法を提供することを目的とする。
になされたもので、アンカ−の施工を確実に行うことが
でき、アンカ−の耐力及び止水性の向上と、施工の安全
性の確保を図ることができるグラウンドアンカ−の施工
方法を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は、地山に穿孔し
たアンカー孔内にアンカーを内挿して固結材を充填し、
アンカーの首部に、一端を地山面より突出させてガイド
パイプを外装した後、アンカ−の頭部を現場打ちしたコ
ンクリ−ト受圧版に定着して行う、グラウンドアンカ−
の施工方法である。
たアンカー孔内にアンカーを内挿して固結材を充填し、
アンカーの首部に、一端を地山面より突出させてガイド
パイプを外装した後、アンカ−の頭部を現場打ちしたコ
ンクリ−ト受圧版に定着して行う、グラウンドアンカ−
の施工方法である。
【０００８】
【実施例１】 ＜イ＞支圧板装置 以下、本発明のグラウンドアンカ−工法に用いる支圧板
装置について説明する。 図１，２に支圧板装置の一例
を示す。支圧板装置は地山に接面して地山を支持する基
板１と、基板１に対して傾斜角度を調整可能なように回
動自在に取り付ける伝達部材２とを具備している。以下
各部について説明する。
装置について説明する。 図１，２に支圧板装置の一例
を示す。支圧板装置は地山に接面して地山を支持する基
板１と、基板１に対して傾斜角度を調整可能なように回
動自在に取り付ける伝達部材２とを具備している。以下
各部について説明する。
【０００９】（１）基板 基板１は矩形の鋼板であって、その中央にアンカー挿通
用の孔１１が開設すると共に、孔１１の周囲に複数のボ
ルト穴１２やピン穴１３を開設する。尚、基板１の形状
は図示するような矩形に限定されるものではなく適宜の
形状を選択でき，また基板１の周縁に略コ字形を呈する
複数の取手１４を取り付ける場合もある。
用の孔１１が開設すると共に、孔１１の周囲に複数のボ
ルト穴１２やピン穴１３を開設する。尚、基板１の形状
は図示するような矩形に限定されるものではなく適宜の
形状を選択でき，また基板１の周縁に略コ字形を呈する
複数の取手１４を取り付ける場合もある。
【００１０】（２）伝達部材 伝達部材２は両端開放型の伝達筒２１と、伝達筒２１の
上端に取り付けた上部伝達板２２と、伝達筒２１の下端
に取り付けた調整座金３と、調整座金３の下面に取り付
けた敷板４とより構成する。伝達筒２１は剛性の筒体
で、基板１と上部伝達板２２の間隔を一定に保持してア
ンカーに導入する緊張力を基板１へ伝達するための部材
である。上部伝達板２２は定着具やアンカープレートを
設置するための台座機能を有する部材で、その中央にア
ンカー挿通用の開口２３を有し、上部伝達板２２の上面
が伝達筒２１の軸線に対して直交するように伝達筒２１
の上端に溶接等により固着する。
上端に取り付けた上部伝達板２２と、伝達筒２１の下端
に取り付けた調整座金３と、調整座金３の下面に取り付
けた敷板４とより構成する。伝達筒２１は剛性の筒体
で、基板１と上部伝達板２２の間隔を一定に保持してア
ンカーに導入する緊張力を基板１へ伝達するための部材
である。上部伝達板２２は定着具やアンカープレートを
設置するための台座機能を有する部材で、その中央にア
ンカー挿通用の開口２３を有し、上部伝達板２２の上面
が伝達筒２１の軸線に対して直交するように伝達筒２１
の上端に溶接等により固着する。
【００１１】（３）調整座金 調整座金３は板厚が徐々に変化する一対のテーパ座金３
１、３１からなり、各テーパ座金３１は全体形が角形又
は円盤形を呈し、その中央にアンカー挿通用の孔３２を
有し、両テーパ座金３１、３１を回動することで調整座
金３の肉厚、すなわち調整座金３の上面３３と下面３４
の交差角（上面３３と下面３４を延長した仮想線の交差
角）を任意に調整できるようになっている。
１、３１からなり、各テーパ座金３１は全体形が角形又
は円盤形を呈し、その中央にアンカー挿通用の孔３２を
有し、両テーパ座金３１、３１を回動することで調整座
金３の肉厚、すなわち調整座金３の上面３３と下面３４
の交差角（上面３３と下面３４を延長した仮想線の交差
角）を任意に調整できるようになっている。
【００１２】（４）敷板 敷板４は板面の中央にアンカー挿通用の開口４１を形成
し、さらに開口４１の周囲に基盤１のボルト穴１２と対
応する複数の長穴４２を穿設し、ボルト及びナットによ
り基盤１に対して回動調整自在に取り付ける。また、長
穴４２の代わりに、複数の丸穴を代用することができ
る。
し、さらに開口４１の周囲に基盤１のボルト穴１２と対
応する複数の長穴４２を穿設し、ボルト及びナットによ
り基盤１に対して回動調整自在に取り付ける。また、長
穴４２の代わりに、複数の丸穴を代用することができ
る。
【００１３】＜ロ＞アンカーの挿入 図３に示すように地山６２に所定の傾角でアンカー孔６
３を穿孔した後、このアンカー孔６３内にシース６４付
きのアンカー６を内挿してモルタル等の固結材６１を充
填する。
３を穿孔した後、このアンカー孔６３内にシース６４付
きのアンカー６を内挿してモルタル等の固結材６１を充
填する。
【００１４】＜ハ＞ガイドパイプの構造 ガイドパイプ５は樹脂製又は鋼製の筒体で、その径はア
ンカー６に外装可能に設定する。また、ガイドパイプ５
の周面には後述する固結材６１との付着性を増すために
複数の開口５１を穿設する。また、基板１に敷板４及び
調整座金３を固定した後、ガイドパイプ５と調整座金
３、敷板４及び基板１との隙間を防水材、防錆材又は固
結材等の充填材を充填すれば、伝達部材２内への地下水
などの浸入を効果的に防止できる。さらに、ガイドパイ
プ５には、内挿したアンカ−６の首部とガイドパイプ５
の内周面との間に一定の間隔を保持する図示しないスペ
−サ−を装着し、アンカ−６をガイドパイプ５の中心に
位置させるようにする。スペ−サ−にはゴム製や樹脂製
等のリング体を用い、これをガイドパイプ５の内周面に
装着することが考えられる。
ンカー６に外装可能に設定する。また、ガイドパイプ５
の周面には後述する固結材６１との付着性を増すために
複数の開口５１を穿設する。また、基板１に敷板４及び
調整座金３を固定した後、ガイドパイプ５と調整座金
３、敷板４及び基板１との隙間を防水材、防錆材又は固
結材等の充填材を充填すれば、伝達部材２内への地下水
などの浸入を効果的に防止できる。さらに、ガイドパイ
プ５には、内挿したアンカ−６の首部とガイドパイプ５
の内周面との間に一定の間隔を保持する図示しないスペ
−サ−を装着し、アンカ−６をガイドパイプ５の中心に
位置させるようにする。スペ−サ−にはゴム製や樹脂製
等のリング体を用い、これをガイドパイプ５の内周面に
装着することが考えられる。
【００１５】＜ニ＞ガイドパイプの設置 アンカ−孔６３内に挿入したアンカー６の首部にガイド
パイプ５を外装する。このとき、ガイドパイプ５には複
数の開口５１が穿設されているため、固結材６１がガイ
ドパイプ５内の隅々まで流入し、固結材６１との付着性
を増すことができる。さらにガイドパイプ５周囲の基板
１の据付予定面を固結材６１でほぼ平らに補修する。
パイプ５を外装する。このとき、ガイドパイプ５には複
数の開口５１が穿設されているため、固結材６１がガイ
ドパイプ５内の隅々まで流入し、固結材６１との付着性
を増すことができる。さらにガイドパイプ５周囲の基板
１の据付予定面を固結材６１でほぼ平らに補修する。
【００１６】＜ホ＞基板の設置 図４に示すように固結材６１の硬化を待って基板１の孔
１１を、アンカー６及びガイドパイプ５に挿通させて地
山６２に据え付ける。
１１を、アンカー６及びガイドパイプ５に挿通させて地
山６２に据え付ける。
【００１７】＜ヘ＞伝達部材の設置・調整 基板１の据え付けを完了したら、伝達部材２を取り付け
る。すなわち基板１から突出するアンカー６及びガイド
パイプ５に敷板４、調整座金３、伝達部材２を順に挿通
して、敷板４と基板１の間を固定するわけであるが、 こ
のとき伝達部材２がアンカー６の軸芯に一致していると
は限らない。そこで、調整座金３を構成するテーパ座金
３１、３１を現場で回動操作して伝達部材２をアンカー
６の軸芯にほぼ一致させた後、伝達筒２１と上位のテー
パ座金３１の間及び敷板４と下位のテーパ座金３１との
間及び、テーパ座金３１、３１間を溶接により固定す
る。
る。すなわち基板１から突出するアンカー６及びガイド
パイプ５に敷板４、調整座金３、伝達部材２を順に挿通
して、敷板４と基板１の間を固定するわけであるが、 こ
のとき伝達部材２がアンカー６の軸芯に一致していると
は限らない。そこで、調整座金３を構成するテーパ座金
３１、３１を現場で回動操作して伝達部材２をアンカー
６の軸芯にほぼ一致させた後、伝達筒２１と上位のテー
パ座金３１の間及び敷板４と下位のテーパ座金３１との
間及び、テーパ座金３１、３１間を溶接により固定す
る。
【００１８】このように傾斜角と方位角とを調整した調
整座金３と敷板４を接続した伝達部材２をアンカー６及
びガイドパイプ５に挿通し、敷板４を基板１にボルト１
５とナット１６で仮固定する。調整座金３による調整が
不十分である場合は、敷板４を回動操作して伝達部材２
の傾斜角と方向角を微調整し、調整が完了したらナット
１６を締め付けて固定する。
整座金３と敷板４を接続した伝達部材２をアンカー６及
びガイドパイプ５に挿通し、敷板４を基板１にボルト１
５とナット１６で仮固定する。調整座金３による調整が
不十分である場合は、敷板４を回動操作して伝達部材２
の傾斜角と方向角を微調整し、調整が完了したらナット
１６を締め付けて固定する。
【００１９】＜ト＞一次緊張 伝達部材２内にセメントミルク等の防錆材を充填した
後、図１に示すように、上部伝達板２２に公知のアンカ
ープレート６５、アンカーヘッド６６を装着し、公知の
緊張ジャッキを用いてアンカー６を緊張して定着する。
アンカー６に導入した緊張力は、伝達部材２、調整座金
３、敷板４を通じて基板１に伝達されて地山６２を支圧
する。
後、図１に示すように、上部伝達板２２に公知のアンカ
ープレート６５、アンカーヘッド６６を装着し、公知の
緊張ジャッキを用いてアンカー６を緊張して定着する。
アンカー６に導入した緊張力は、伝達部材２、調整座金
３、敷板４を通じて基板１に伝達されて地山６２を支圧
する。
【００２０】＜チ＞二次緊張 さらに一次緊張を完了したら、支圧板装置の周囲に配筋
して、網製の埋め殺し型枠或いは公知の脱型を必要とす
る型枠を用いて、現場で矩形のコンクリート受圧版６６
を築造する。この際、アンカーヘッド６６をコンクリー
ト受圧版６７の上面に露出させておき、コンクリート受
圧版６７が硬化したらアンカー６を再緊張して定着す
る。支圧板装置とコンクリート受圧版６７が一体化する
ので、アンカー６に導入された緊張力は基板１及びコン
クリート受圧版６７を介して地山６２を支圧することに
なる。
して、網製の埋め殺し型枠或いは公知の脱型を必要とす
る型枠を用いて、現場で矩形のコンクリート受圧版６６
を築造する。この際、アンカーヘッド６６をコンクリー
ト受圧版６７の上面に露出させておき、コンクリート受
圧版６７が硬化したらアンカー６を再緊張して定着す
る。支圧板装置とコンクリート受圧版６７が一体化する
ので、アンカー６に導入された緊張力は基板１及びコン
クリート受圧版６７を介して地山６２を支圧することに
なる。
【００２１】
【実施例２】前記実施例は調整座金３の回動操作と基板
１に対する伝達部材２の回動操作によって伝達部材２の
傾斜角と方位角を調整する場合について説明したが、い
ずれか一方の要素のみで調整しても良い。伝達部材２の
回動操作によって調整する場合、調整座金３は一枚もの
のテーパ座金で構成するか、或いは調整座金３自体を省
略し、伝達筒２１の下端を一定の傾斜角度を介して直接
敷板４に固着するようにしてもよい。
１に対する伝達部材２の回動操作によって伝達部材２の
傾斜角と方位角を調整する場合について説明したが、い
ずれか一方の要素のみで調整しても良い。伝達部材２の
回動操作によって調整する場合、調整座金３は一枚もの
のテーパ座金で構成するか、或いは調整座金３自体を省
略し、伝達筒２１の下端を一定の傾斜角度を介して直接
敷板４に固着するようにしてもよい。
【００２２】
【実施例３】上記実施例の調整座金３に代えて、図５、
６に示すような湾曲板７及び台座８を用いても、同様の
効果を得ることができる。即ち、伝達筒２１の下端に、
円弧状に湾曲した湾曲板７を取り付ける。この湾曲板７
には表裏を貫く貫通孔が開設してあり、伝達筒２１の一
端を該貫通孔に合わせ、凹面７１を外側に向けて溶接等
により固着する。
６に示すような湾曲板７及び台座８を用いても、同様の
効果を得ることができる。即ち、伝達筒２１の下端に、
円弧状に湾曲した湾曲板７を取り付ける。この湾曲板７
には表裏を貫く貫通孔が開設してあり、伝達筒２１の一
端を該貫通孔に合わせ、凹面７１を外側に向けて溶接等
により固着する。
【００２３】伝達筒２１は、図５に示す様に、湾曲板７
の凹面７１を台座８の凸面８１に当接して設置する。台
座８は、湾曲板７の凹面７１と嵌合する断面円弧形の凸
面８１を有する部材で、敷板４上に溶接等により固着す
る。台座８には、ガイドパイプ５を挿通するセンターホ
ール８２を開設してある。
の凹面７１を台座８の凸面８１に当接して設置する。台
座８は、湾曲板７の凹面７１と嵌合する断面円弧形の凸
面８１を有する部材で、敷板４上に溶接等により固着す
る。台座８には、ガイドパイプ５を挿通するセンターホ
ール８２を開設してある。
【００２４】伝達部材２とアンカー６の軸芯を一致させ
る場合は、湾曲板７を台座８の凸面８１上を摺動させ
て、伝達部材２の傾斜角と方位角とを調整することによ
り行う。 調整が不十分である場合は、上記実施例と同
様に敷板４を回動操作して伝達部材２の傾斜角と方向角
の微調整を行う。
る場合は、湾曲板７を台座８の凸面８１上を摺動させ
て、伝達部材２の傾斜角と方位角とを調整することによ
り行う。 調整が不十分である場合は、上記実施例と同
様に敷板４を回動操作して伝達部材２の傾斜角と方向角
の微調整を行う。
【００２５】
【実施例４】上記実施例は、現場打ちのコンクリ−ト受
圧版６７による施工例であるが、既製のコンクリ−ト製
あるいは鋼製等のブロック体を受圧版として用いてもよ
い。この場合には、打設したアンカ−６の頭部及びガイ
ドパイプ５の突出部を、ブロック体受圧版に設けた貫通
孔に内通し、緊張、定着を行う。
圧版６７による施工例であるが、既製のコンクリ−ト製
あるいは鋼製等のブロック体を受圧版として用いてもよ
い。この場合には、打設したアンカ−６の頭部及びガイ
ドパイプ５の突出部を、ブロック体受圧版に設けた貫通
孔に内通し、緊張、定着を行う。
【００２６】
【本発明の効果】本発明は以上説明したようになるから
つぎの効果が得られる。 ＜イ＞アンカ−の首部にガイドパイプを外装するため、
アンカ−をアンカ−孔の軸心部に保持した状態で、固結
材を充填、固化させることができる。従って、アンカ−
幹体の厚さを均一に作製することができ、アンカ−の耐
力及び止水性を向上させることができる。
つぎの効果が得られる。 ＜イ＞アンカ−の首部にガイドパイプを外装するため、
アンカ−をアンカ−孔の軸心部に保持した状態で、固結
材を充填、固化させることができる。従って、アンカ−
幹体の厚さを均一に作製することができ、アンカ−の耐
力及び止水性を向上させることができる。
【００２７】＜ロ＞アンカ−の破断時や再緊張作業時等
のアンカ−が緊張力を失った場合であっても、ガイドパ
イプの突出部が受圧版を係止するため、受圧版のずり落
ちを防止することができ、施工の安全性を確保すること
ができる。
のアンカ−が緊張力を失った場合であっても、ガイドパ
イプの突出部が受圧版を係止するため、受圧版のずり落
ちを防止することができ、施工の安全性を確保すること
ができる。
【００２８】＜ハ＞ガイドパイプの外周囲に止水性の充
填材を充填することにより、地山面と受圧版底面との隙
間からの雨水等の浸入を遮断し、アンカ−の腐食を防止
することができる。
填材を充填することにより、地山面と受圧版底面との隙
間からの雨水等の浸入を遮断し、アンカ−の腐食を防止
することができる。
【００２９】＜ニ＞ガイドパイプによりアンカ−の首部
の破損を防止することができる。
の破損を防止することができる。
【００３０】＜ホ＞基板の設置時のガイド部材となるた
め、基板の設置を正確かつ容易に行うことができる。
め、基板の設置を正確かつ容易に行うことができる。
【００３１】＜へ＞ガイドパイプと地山との接面での剪
断抵抗力の向上を図ることができる。
断抵抗力の向上を図ることができる。
【００３２】＜ト＞アンカ−の切断時に受圧版が飛び出
すおそれがあるが、ガイドパイプ周面と受圧版内面との
摩擦抵抗により、受圧版の飛び出しを防止することがで
きる。
すおそれがあるが、ガイドパイプ周面と受圧版内面との
摩擦抵抗により、受圧版の飛び出しを防止することがで
きる。
【００３３】＜チ＞ガイドパイプは杭としての支持力が
発生するため、支圧板装置の支持力と合わせて、アンカ
−の支持力を増加させることができる。
発生するため、支圧板装置の支持力と合わせて、アンカ
−の支持力を増加させることができる。
【００３４】＜リ＞ガイドパイプに穿設した開口によっ
て、ガイドパイプと固結材との付着性の向上を図ること
ができる。
て、ガイドパイプと固結材との付着性の向上を図ること
ができる。
【００３５】＜ヌ＞基板に対して傾斜して取り付けられ
る伝達部材の傾斜角と方位角を、ガイドパイプによって
容易に調整できるから、アンカーの軸ずれを解消でき
る。そのため、アンカー耐力を低減させることや、アン
カーが破断する危険もなくなる。
る伝達部材の傾斜角と方位角を、ガイドパイプによって
容易に調整できるから、アンカーの軸ずれを解消でき
る。そのため、アンカー耐力を低減させることや、アン
カーが破断する危険もなくなる。
【００３６】＜ル＞調整座金あるいは湾曲板及び台座の
回動操作又は基板に対する伝達部材の回動操作又はこれ
らの両操作は、ガイドパイプをものさしとして行うこと
によって、アンカーの軸ずれを容易に解消できるため、
調整作業に手数がかからず施工の迅速化が図れると共
に、アンカー軸の調整範囲が広い。
回動操作又は基板に対する伝達部材の回動操作又はこれ
らの両操作は、ガイドパイプをものさしとして行うこと
によって、アンカーの軸ずれを容易に解消できるため、
調整作業に手数がかからず施工の迅速化が図れると共
に、アンカー軸の調整範囲が広い。
【００３７】＜ヲ＞アンカーの軸ずれを地山側に近い位
置で修正できる。そのため、受圧板の重みによるズレ、
設置上の施工誤差によるズレを生ずることはない。即
ち、アンカーを固定した後、コンクリート製受圧板を製
作するため、製作によるズレや受圧板の重量によってア
ンカー軸がズレることはない。
置で修正できる。そのため、受圧板の重みによるズレ、
設置上の施工誤差によるズレを生ずることはない。即
ち、アンカーを固定した後、コンクリート製受圧板を製
作するため、製作によるズレや受圧板の重量によってア
ンカー軸がズレることはない。
【００３８】＜ワ＞ガイドパイプにスペ−サ−を装着す
れば、内挿したアンカ−とガイドパイプの内周面との間
に一定の間隔を保持し、軸ズレを防止することができ
る。
れば、内挿したアンカ−とガイドパイプの内周面との間
に一定の間隔を保持し、軸ズレを防止することができ
る。
【図１】 本発明の実施例１の説明図
【図２】 本発明の実施例１の説明図
【図３】 本発明の実施例１の説明図
【図４】 本発明の実施例１の説明図
【図５】 本発明の実施例３の説明図
【図６】 本発明の実施例３の説明図
Claims (9)
- 【請求項１】 地山に穿孔したアンカー孔内にアンカー
を内挿して固結材を充填し、 アンカーの首部に、一端を地山面より突出させてガイド
パイプを外装した後、 アンカ−の頭部を現場打ちしたコンクリ−ト受圧版に定
着して行う、 グラウンドアンカ−の施工方法。 - 【請求項２】 地山に穿孔したアンカー孔内にアンカー
を内挿して固結材を充填し、 アンカーの首部に、一端を地山面より突出させてガイド
パイプを外装した後、 地山に接面してアンカー及びガイドパイプを挿通可能な
基板と、 基板に一定の傾斜角を介して取り付ける筒状の伝達部材
とよりなる支圧板装置を用いて、 アンカ−の頭部を前記基板及び伝達部材に挿通して、支
圧板装置を地山面に設置した後、 アンカ−の頭部を現場打ちしたコンクリ−ト受圧版に定
着して行う、 グラウンドアンカ−の施工方法。 - 【請求項３】 地山に穿孔したアンカー孔内にアンカー
を内挿して固結材を充填し、 アンカーの首部に、一端を地山面より突出させてガイド
パイプを外装した後、 地山に接面してアンカー及びガイドパイプを挿通可能な
基板と、 基板に一定の傾斜角を介して取り付け、かつ基板に対し
て回動可能な筒状の伝達部材とよりなる支圧板装置を用
いて、 アンカ−の頭部を前記基板及び伝達部材に挿通して、支
圧板装置を地山面に設置した後、 アンカ−の頭部を現場打ちしたコンクリ−ト受圧版に定
着して行う、 グラウンドアンカ−の施工方法。 - 【請求項４】 地山に穿孔したアンカー孔内にアンカー
を内挿して固結材を充填し、 アンカーの首部に、一端を地山面より突出させてガイド
パイプを外装した後、 地山に接面してアンカー及びガイドパイプを挿通可能な
基板と、 基板から離隔してアンカーの緊張力を支持し、この緊張
力を基板に伝達する筒状の伝達部材と、 基板と伝達部材との間に介在し、伝達部材に基板に対す
る一定の傾斜角を付与する調整座金とよりなる支圧板装
置を用いて、 アンカ−の頭部を前記基板、調整座金及び伝達部材に挿
通して、支圧板装置を地山面に設置した後、 アンカ−の頭部を現場打ちしたコンクリ−ト受圧版に定
着して行う、 グラウンドアンカ−の施工方法。 - 【請求項５】 地山に穿孔したアンカー孔内にアンカー
を内挿して固結材を充填し、 アンカーの首部に、一端を地山面より突出させてガイド
パイプを外装した後、 地山に接面してアンカー及びガイドパイプを挿通可能な
基板と、 基板から離隔してアンカーの緊張力を支持し、この緊張
力を基板に伝達する筒状の伝達部材と、 基板と伝達部材との間に介在し、伝達部材に基板に対す
る一定の傾斜角を付与する調整座金と、 伝達部材を基板に対して回動させる手段とよりなる支圧
板装置を用いて、 アンカ−の頭部を前記基板、回動手段、調整座金及び伝
達部材に挿通して、支圧板装置を地山面に設置した後、 アンカ−の頭部を現場打ちしたコンクリ−ト受圧版に定
着して行う、 グラウンドアンカ−の施工方法。 - 【請求項６】 請求項１乃至５のいずれかに記載のグラ
ウンドアンカーの施工方法において、 アンカ−の頭部を、現場打ちしたコンクリ−ト受圧版の
代わりに、既製の受圧版に定着して行うことを特徴とす
る、 グラウンドアンカ−の施工方法。 - 【請求項７】 請求項１乃至６のいずれかに記載のグラ
ウンドアンカーの施工方法において、 前記ガイドパイプの周面に、アンカ−孔内に充填する固
結材との付着性を増すための複数の開口を穿設したこと
を特徴とする、 グラウンドアンカーの施工方法。 - 【請求項８】 請求項１乃至７のいずれかに記載のグラ
ウンドアンカーの施工方法において、 前記ガイドパイプの地山面から突出する部分の外周囲に
止水性の充填材を充填したことを特徴とする、 グラウンドアンカーの施工方法。 - 【請求項９】 請求項１乃至８のいずれかに記載のグラ
ウンドアンカーの施工方法において、 前記ガイドパイプには、アンカ−の首部とガイドパイプ
内周面との間に一定の間隔を保持するスペ−サ−を装着
したことを特徴とする、 グラウンドアンカーの施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10236094A JPH07286326A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | グラウンドアンカーの施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10236094A JPH07286326A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | グラウンドアンカーの施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07286326A true JPH07286326A (ja) | 1995-10-31 |
Family
ID=14325301
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10236094A Pending JPH07286326A (ja) | 1994-04-15 | 1994-04-15 | グラウンドアンカーの施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07286326A (ja) |
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2009203690A (ja) * | 2008-02-27 | 2009-09-10 | Nishimatsu Constr Co Ltd | アースアンカーおよびその撤去方法 |
| KR100981434B1 (ko) * | 2010-04-16 | 2010-09-10 | 주식회사 신도이엔아이 | 친환경 사면 녹화 보강재 및 이를 이용한 사면 녹화 공법 |
| JP2015001084A (ja) * | 2013-06-14 | 2015-01-05 | 矢作建設工業株式会社 | 法面の補強構造及び法面の補強方法 |
| CN104831722A (zh) * | 2015-04-30 | 2015-08-12 | 广西大学 | 接管式锚杆及其安装方法 |
| CN105401578A (zh) * | 2015-12-01 | 2016-03-16 | 武大巨成结构股份有限公司 | 一种潜孔冲击扩底内锚头及其使用方法 |
| CN106759318A (zh) * | 2016-12-13 | 2017-05-31 | 中国水利水电科学研究院 | 适用于岩质边坡支护与全程监测的智能锚索体系及其固定方法 |
| EP4067577A1 (en) * | 2021-03-30 | 2022-10-05 | Proferro NV | An anchor chair |
-
1994
- 1994-04-15 JP JP10236094A patent/JPH07286326A/ja active Pending
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| EP4067577A1 (en) * | 2021-03-30 | 2022-10-05 | Proferro NV | An anchor chair |
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