JP3291270B2 - 法面安定化工法に用いるアンカー定着用台座 - Google Patents
法面安定化工法に用いるアンカー定着用台座Info
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- JP3291270B2 JP3291270B2 JP19254999A JP19254999A JP3291270B2 JP 3291270 B2 JP3291270 B2 JP 3291270B2 JP 19254999 A JP19254999 A JP 19254999A JP 19254999 A JP19254999 A JP 19254999A JP 3291270 B2 JP3291270 B2 JP 3291270B2
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- ground
- hole
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- Piles And Underground Anchors (AREA)
- Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、法面切取り工事に
おいて法面の安定化処理工事に用いるアンカー定着用台
座に関するものである。
おいて法面の安定化処理工事に用いるアンカー定着用台
座に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】従来より急勾配法面や地滑りの起きやす
い法面の崩落を防ぐ法面安定化工法として図８に示すよ
うに、法面ａに対して縦横それぞれ所定の間隔で複数の
グランドアンカーの地中定着部ｂを打設し、このグラン
ドアンカーの引張部材ｃが地表に露出した状態で、アン
カー定着用台座ｄ中央に貫設されるアンカー孔ｅに上記
引張部材ｃを挿通し、同アンカー定着用台座ｄを、定着
具ｆを介し引張部材ｃと所定の緊張力を与えながら定着
させることで法面の安定化を図る工法である。
い法面の崩落を防ぐ法面安定化工法として図８に示すよ
うに、法面ａに対して縦横それぞれ所定の間隔で複数の
グランドアンカーの地中定着部ｂを打設し、このグラン
ドアンカーの引張部材ｃが地表に露出した状態で、アン
カー定着用台座ｄ中央に貫設されるアンカー孔ｅに上記
引張部材ｃを挿通し、同アンカー定着用台座ｄを、定着
具ｆを介し引張部材ｃと所定の緊張力を与えながら定着
させることで法面の安定化を図る工法である。
【０００３】この場合上記アンカー定着用台座ｄとして
はプレキャストコンクリートブロックや本件出願人によ
る特開平９−４９２３５号および特開平９−６７８２３
号公報で示される耐侯性鋼材より形成される中空の箱型
の構造のものがある。
はプレキャストコンクリートブロックや本件出願人によ
る特開平９−４９２３５号および特開平９−６７８２３
号公報で示される耐侯性鋼材より形成される中空の箱型
の構造のものがある。
【０００４】これらのアンカー定着用台座ｄに貫設され
るアンカー孔ｅは、同アンカー定着用台座ｄの受圧面に
対して鉛直、もしくは予めアンカーの設置する角度に合
わせて斜め状の孔に貫設されているのが現状である。
るアンカー孔ｅは、同アンカー定着用台座ｄの受圧面に
対して鉛直、もしくは予めアンカーの設置する角度に合
わせて斜め状の孔に貫設されているのが現状である。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図９に示
すように、現場での施工では地形上の制約などにより当
初計画した角度でのアンカーの打設ができなかったり、
同アンカー定着用台座の正常な位置での設置できない場
合がある。
すように、現場での施工では地形上の制約などにより当
初計画した角度でのアンカーの打設ができなかったり、
同アンカー定着用台座の正常な位置での設置できない場
合がある。
【０００６】この場合図１０に示すように、グランドア
ンカーの引張部材ｃとアンカー孔ｅ軸とに狂いが生じ、
上記引張部材ｃがアンカー孔ｅ内面、あるいは内周縁に
強制的に接触し、その状態で緊張ジャッキによって緊張
するために、アンカー定着用台座ｄや引張部材ｃに無駄
な曲げ応力がかかり、設計通りの機能を発揮することが
できない、又は引張部材ｃを折損するなどの事故を生ず
る問題がある。
ンカーの引張部材ｃとアンカー孔ｅ軸とに狂いが生じ、
上記引張部材ｃがアンカー孔ｅ内面、あるいは内周縁に
強制的に接触し、その状態で緊張ジャッキによって緊張
するために、アンカー定着用台座ｄや引張部材ｃに無駄
な曲げ応力がかかり、設計通りの機能を発揮することが
できない、又は引張部材ｃを折損するなどの事故を生ず
る問題がある。
【０００７】そこで本発明では上記問題点を解消するた
めに、施工上での引張部材とアンカー孔軸との狂いを補
う形状のアンカー孔を設けたアンカー定着用台座を提供
することを目的とするものである。
めに、施工上での引張部材とアンカー孔軸との狂いを補
う形状のアンカー孔を設けたアンカー定着用台座を提供
することを目的とするものである。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は次の
如き構成のアンカー定着用台座によって達成できる。即
ちその要旨は、地山を切取った法面に縦横所定間隔でグ
ランドアンカーを打設し、該グランドアンカーの引張部
材を貫通緊張して定着させるアンカー定着用台座におい
て、該引張部材を貫通させるアンカー孔を、アンカー定
着用台座の上面から地山との受圧面に向けて順次拡径状
に形成し、更に上記アンカー定着用台座の受圧面側のア
ンカー孔を覆い、かつ引張部材が貫通する貫通孔が穿孔
されたカバープレートとから構成されることを特徴とす
る法面安定化工法に用いるアンカー定着用台座である。
如き構成のアンカー定着用台座によって達成できる。即
ちその要旨は、地山を切取った法面に縦横所定間隔でグ
ランドアンカーを打設し、該グランドアンカーの引張部
材を貫通緊張して定着させるアンカー定着用台座におい
て、該引張部材を貫通させるアンカー孔を、アンカー定
着用台座の上面から地山との受圧面に向けて順次拡径状
に形成し、更に上記アンカー定着用台座の受圧面側のア
ンカー孔を覆い、かつ引張部材が貫通する貫通孔が穿孔
されたカバープレートとから構成されることを特徴とす
る法面安定化工法に用いるアンカー定着用台座である。
【０００９】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を、その
実施例を示す図面を参酌しながら詳述する。図１に示す
ように、本実施例で用いるアンカー定着用台座１は例え
ば耐侯性鋼材によって形成される平面十字形状の中空体
である。
実施例を示す図面を参酌しながら詳述する。図１に示す
ように、本実施例で用いるアンカー定着用台座１は例え
ば耐侯性鋼材によって形成される平面十字形状の中空体
である。
【００１０】上記アンカー定着用台座１の中心部にアン
カー孔２が貫設されるものであり、同アンカー孔２は図
２に示すように、アンカー定着用台座１の上面Ａより受
圧面Ｂに向けて順次拡径状に形成するものである。
カー孔２が貫設されるものであり、同アンカー孔２は図
２に示すように、アンカー定着用台座１の上面Ａより受
圧面Ｂに向けて順次拡径状に形成するものである。
【００１１】従ってテーパー状にして受圧面Ｂ側のアン
カー孔２を図中想像線で示す孔径よりも拡径することに
よって±α角度での引張部材との対応が可能となる。な
お３、３、・・はアンカー孔２の補強リブを示す。
カー孔２を図中想像線で示す孔径よりも拡径することに
よって±α角度での引張部材との対応が可能となる。な
お３、３、・・はアンカー孔２の補強リブを示す。
【００１２】次に図３および図４に示すように、アンカ
ー定着用台座１の受圧面Ｂ側のアンカー孔２の拡径によ
り斜面とアンカー定着用台座１との受圧面積の減少を補
うために、上記アンカー孔２径より大径としたカバープ
レート４を斜面Ｃとアンカー定着用台座１の受圧面Ｂと
の間に設ける構成とする。
ー定着用台座１の受圧面Ｂ側のアンカー孔２の拡径によ
り斜面とアンカー定着用台座１との受圧面積の減少を補
うために、上記アンカー孔２径より大径としたカバープ
レート４を斜面Ｃとアンカー定着用台座１の受圧面Ｂと
の間に設ける構成とする。
【００１３】上記カバープレート４は引張部材５の角度
に応じ施工時において引張部材５が貫通する貫通孔６を
貫設し、上記引張部材５を貫通させた状態でアンカー定
着用台座１の設置を行うことにより従来と同様の受圧面
積を確保することが可能となる。
に応じ施工時において引張部材５が貫通する貫通孔６を
貫設し、上記引張部材５を貫通させた状態でアンカー定
着用台座１の設置を行うことにより従来と同様の受圧面
積を確保することが可能となる。
【００１４】本発明では、図５に示すように上部より地
山を切取って作った斜面Ｃに、縦横それぞれ所定の間隔
でボーリングマシンによってアンカー削孔を行い、同ア
ンカー削孔内にセメントミルクの注入および引張部材５
の挿入を行いグランドアンカーの地中定着部７を施工す
る。この場合にグランドアンカーの引張部材５が地表に
露出した状態とする。
山を切取って作った斜面Ｃに、縦横それぞれ所定の間隔
でボーリングマシンによってアンカー削孔を行い、同ア
ンカー削孔内にセメントミルクの注入および引張部材５
の挿入を行いグランドアンカーの地中定着部７を施工す
る。この場合にグランドアンカーの引張部材５が地表に
露出した状態とする。
【００１５】次に図６に示すように、各露出した引張部
材５にカバープレート４の貫通孔６およびアンカー定着
用台座１のアンカー孔２を貫通させた状態で同アンカー
定着用台座１の仮設置を行う。
材５にカバープレート４の貫通孔６およびアンカー定着
用台座１のアンカー孔２を貫通させた状態で同アンカー
定着用台座１の仮設置を行う。
【００１６】この場合図７に示すように、本発明のテー
パー状としたアンカー孔２によって引張部材５はアンカ
ー孔２軸との当初計画した角度との狂いに対して引張部
材５に無駄な曲げ応力を掛けずに貫通させることが可能
となる。
パー状としたアンカー孔２によって引張部材５はアンカ
ー孔２軸との当初計画した角度との狂いに対して引張部
材５に無駄な曲げ応力を掛けずに貫通させることが可能
となる。
【００１７】そこで上記引張部材５を緊張ジャッキ（図
示せず。）によって設定値まで緊張し、定着具８によっ
て定着させてキャップ９により冠設した後、中空状とさ
れるアンカー定着用台座１内に充填材注入孔１０からモ
ルタルやコンクリートなどの硬化する性質をもつ充填材
の注入を行う。
示せず。）によって設定値まで緊張し、定着具８によっ
て定着させてキャップ９により冠設した後、中空状とさ
れるアンカー定着用台座１内に充填材注入孔１０からモ
ルタルやコンクリートなどの硬化する性質をもつ充填材
の注入を行う。
【００１８】このようにして重量のあるアンカー定着用
台座１をもつグランドアンカーによって法面の安定を保
持することが可能となる。
台座１をもつグランドアンカーによって法面の安定を保
持することが可能となる。
【００１９】又上記連続するアンカー定着用台座１を適
宜手段によって互いに連結することで、地盤を広範囲に
渡り一様に支持できものである。
宜手段によって互いに連結することで、地盤を広範囲に
渡り一様に支持できものである。
【００２０】なお本発明ではアンカー孔をテーパー状に
加工することを目的とするものであり、本実施例で詳述
した構成のアンカー定着用台座の他に、プレキャストコ
ンクリートブロック製、あるいは他の形状のアンカー定
着用台座に対しても適用できるものとする。
加工することを目的とするものであり、本実施例で詳述
した構成のアンカー定着用台座の他に、プレキャストコ
ンクリートブロック製、あるいは他の形状のアンカー定
着用台座に対しても適用できるものとする。
【００２１】
【発明の効果】以上述べて来た如く本発明によれば、ア
ンカー定着用台座のアンカー孔を受圧面に向けてテーパ
ー状に拡径することによって、当初計画した角度でのア
ンカー定着用台座の設置が行われずアンカー孔軸とグラ
ンドアンカーの引張部材との軸とに狂いが生じた場合で
も、自由に対応ができ、引張部材に無駄な曲げ応力をか
けずに施工することが可能となるものである。
ンカー定着用台座のアンカー孔を受圧面に向けてテーパ
ー状に拡径することによって、当初計画した角度でのア
ンカー定着用台座の設置が行われずアンカー孔軸とグラ
ンドアンカーの引張部材との軸とに狂いが生じた場合で
も、自由に対応ができ、引張部材に無駄な曲げ応力をか
けずに施工することが可能となるものである。
【図１】本発明のアンカー定着用台座の一実施例を示す
平面説明図である。
平面説明図である。
【図２】本発明のアンカー定着用台座の要部拡大断面説
明図である。
明図である。
【図３】本発明のアンカー定着用台座の設置例を示す要
部拡大断面説明図である。
部拡大断面説明図である。
【図４】本発明のカバープレートの一例を示す平面説明
図である。
図である。
【図５】本発明実施例におけるグランドアンカーの地中
定着部打設状態を示す説明図である。
定着部打設状態を示す説明図である。
【図６】本発明実施例におけるアンカー定着用台座設置
状態を示す説明図である。
状態を示す説明図である。
【図７】本発明実施例におけるモルタル充填作業を示す
説明図である。
説明図である。
【図８】法面安定化工法の一例を示す説明図である。
【図９】従来のアンカー定着用台座の設置状態を示す説
明図である。
明図である。
【図１０】従来のアンカー定着用台座のアンカー孔と引
張部材との問題点を示す説明図である。
張部材との問題点を示す説明図である。
１ アンカー定着用台座 ２ アンカー孔 ３ 補強リブ ４ カバープレート ５ 引張部材 ６ 貫通孔 ７ 地中定着部 ８ 定着具 ９ キャップ １０ 充填材注入孔
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平８−158374（ＪＰ，Ａ) 特開 平11−50453（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−138960（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−299558（ＪＰ，Ａ) 特開 平６−346455（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−49235（ＪＰ，Ａ) 特開 平９−67823（ＪＰ，Ａ) 特開 平７−286326（ＪＰ，Ａ) 特開 平８−68049（ＪＰ，Ａ) 特開 昭60−233226（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) E02D 17/20 103 E02D 5/76
Claims (1)
- 【請求項１】 地山を切取った法面に縦横所定間隔でグ
ランドアンカーを打設し、該グランドアンカーの引張部
材を貫通緊張して定着させるアンカー定着用台座におい
て、該引張部材を貫通させるアンカー孔を、アンカー定
着用台座の上面から地山との受圧面に向けて順次拡径状
に形成し、更に上記アンカー定着用台座の受圧面側のア
ンカー孔を覆い、かつ引張部材が貫通する貫通孔が穿孔
されたカバープレートとから構成されることを特徴とす
る法面安定化工法に用いるアンカー定着用台座。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19254999A JP3291270B2 (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 法面安定化工法に用いるアンカー定着用台座 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19254999A JP3291270B2 (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 法面安定化工法に用いるアンカー定着用台座 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001020289A JP2001020289A (ja) | 2001-01-23 |
| JP3291270B2 true JP3291270B2 (ja) | 2002-06-10 |
Family
ID=16293138
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19254999A Expired - Fee Related JP3291270B2 (ja) | 1999-07-07 | 1999-07-07 | 法面安定化工法に用いるアンカー定着用台座 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3291270B2 (ja) |
-
1999
- 1999-07-07 JP JP19254999A patent/JP3291270B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2001020289A (ja) | 2001-01-23 |
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