JP3270382B2 - 射出成形靴の製造方法 - Google Patents

射出成形靴の製造方法

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JP3270382B2 JP36582197A JP36582197A JP3270382B2 JP 3270382 B2 JP3270382 B2 JP 3270382B2 JP 36582197 A JP36582197 A JP 36582197A JP 36582197 A JP36582197 A JP 36582197A JP 3270382 B2 JP3270382 B2 JP 3270382B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ミッドソールとア
ウトソールからなる靴底の、アウトソールがその周縁、
特に爪先先端部、踏付部、不踏部または踵後端部におい
て胛被側に立ち上がってなる射出成形靴の製造方法に関
し、該靴底の立ち上り部分が薄く、かつデザインや機能
を多様化できる射出成形靴の製造方法に関する。
【0002】
【技術背景】ジョギングシューズ,ウォーキングシュー
ズの中には、靴底が爪先先端部、踏付部、不踏部または
踵後端部において胛被側に立ち上った形状をなすもの
(巻き上がった形状のものを含み、特に巻き上がった靴
底は「巻き上げ靴底」とも称される)がある。また、ジ
ョギングシューズやウォーキングシューズに限らず、通
常のカジュアルシューズやビジネスシューズであって
も、靴底がその周縁の全体において立ち上がった形状を
なすもの(「船形靴底」とも称される)も知られてい
る。
【0003】たとえば、ハンドメイドにより、靴底の爪
先先端部踏付部、不踏部または踵後端部、あるいは靴底
の周縁の全体が立ち上った形状の靴を製造する場合に
は、まず、プレス成形により靴底を巻き上げ形状または
船型形状に形成しておき、この靴底と胛被とを接着材に
より接合することで、上記巻き上げ靴底や船形靴底を有
する靴を製造することができる。ハンドメイドによる場
合、靴底をアウトソールとミッドソールとの2層構造と
することは技術的に容易であり、この場合には、アウト
ソールを、巻き上げ形状または船形形状に成形すること
ができる。一般的には、アウトソール材料として、固化
の後に弾力性は低いが耐摩耗性が高くなるような材料が
使用され、ミッドソール材料として、固化の後に耐摩耗
性は低いが弾力性が高くなるような材料が使用される。
【0004】ハンドメイドによる場合には、技術的には
多様なデザインの靴底を有する靴を製造することができ
るが、製造に人手を要すること、大量生産ができないこ
と等の理由から、製造コストが射出成形靴に比べて高く
なるという問題がある。
【0005】一方、靴底の爪先先端部、踏付部、不踏部
または踵後端部、あるいは靴底の周縁の全体が立ち上っ
た形状の靴を製造する場合には、図10に示すように、
胛被100が吊り込まれたラストモールド110と、ボ
トムモールド120と、サイドモールド130との間に
形成されるキャビティC内に靴底材料を、射出ゲートI
G00から射出することにより、胛被100に一体化し
た巻き上げ靴底や船形靴底を有する靴を製造することが
できる。射出成形靴では、射出工程を複数とすることに
より、靴底を多層構造とすることができる。たとえば、
2回の射出工程により、アウトソールが爪先先端部で立
ち上がった、アウトソールとミッドソールとの2層構造
を有する靴を製造する場合、図11(A)に示すよう
に、まずダミーラストモールド140と、ボトムモール
ド120と、サイドモールド130とを用いてアウトソ
ール180を、射出ゲートIG01から靴底材料を射出
することにより成形し、つぎに図11(B)に示すよう
に、胛被100が装着されたラストモールド110と、
ボトムモールド120と、サイドモールド130とを用
いてミッドソール190を、射出ゲートIG02から靴
底材料を射出することにより成形する。このとき胛被1
00は、ミッドソール190と直接接触して一体化する
が、アウトソール180と直接接触することはなく、ア
ウトソール180と胛被100との間にミッドソール1
90が介在している。このため、靴底170の、アウト
ソール180が立ち上がった部分がミッドソール190
により分厚くなるという問題がある。この種の問題は、
アウトソール180の胛被100側への立ち上り部分を
薄くすることにより幾分は解消できるが、アウトソール
180を薄くしたことにより靴底の耐久性が低下すると
いう問題を新たに生ずる。
【0006】以上のように、従来の射出成形技術によっ
ては、アウトソールとミッドソールとからなる射出成形
靴においては、アウトソールの巻き上げ部分や立ち上り
部分の厚みが薄い靴底を製造することはできないとする
のが常識であった。
【0007】
【発明の目的】本発明の目的は、アウトソールが、靴底
周縁、特に爪先先端部、踏付部、不踏部または踵後端部
において胛被側に立ち上がってなる射出成形靴の、該靴
底の立ち上り部分を薄くすることである。本発明の他の
目的は、上記射出成形靴の、デザインや機能の多様化を
図ることである。
【0008】
【発明の概要】本発明で得られる射出成形靴は、周縁の
少なくとも一部分が胛被側に立ち上がる形状をなすアウ
トソールと、前記アウトソールの、前記胛被側に立ち上
がる部分を除く部分と胛被との間に、ミッドソール材料
が射出されてなるミッドソールとを有し、前記アウトソ
ールの胛被側に立ち上がる部分が、接着材により胛被に
接着されたものである。
【0009】ここで、たとえば、アウトソールが、全周
縁にわたり胛被側に立ち上がっているようにもできる。
また、アウトソールの、爪先先端部、踏付部、不踏部ま
たは踵部後端部の少なくとも一箇所が胛被側に立ち上が
るようにもできる。さらに、アウトソールが、全周縁に
わたり、または周縁の一部において胛被側に立ち上がっ
ており、爪先先端部、踏付部、不踏部または踵部後端部
の少なくとも一箇所におけるアウトソールの立ち上がり
度合いが、他の部分よりも大きくなるようにもできる。
【0010】本発明の射出成形靴の製造方法は、上記の
巻き上げ形状や船形形状のアウトソールを有する射出成
形靴を製造するための方法であり、 (1)ダミーラストモールドと、ボトムモールドと、サ
イドモールドとを用いて、周縁の少なくとも一部分が胛
被側に立ち上がる形状をなすアウトソールを射出成形す
る工程、 (2)前記アウトソールが成形面に形成されたボトムモ
ールドと、ラストモールドと、サイドモールドとを、前
記アウトソールの胛被側に立ち上がる部分が前記ラスト
モールドに押接されるように閉型して、ミッドソールを
射出成形する工程、 (3)接着材を用いて、前記アウトソールの胛被側に立
ち上がる部分(前記ラストモールドに押接されているた
めに、ミッドソールと接合されなかった部分)を、胛被
に接着する工程、を有することを特徴とする。
【0011】本発明の射出成形靴の製造方法では、射出
成形の工程(1),(2)において、アウトソールの胛
被側に立ち上がる部分と胛被との間にはミッドソールが
介在しない。したがって、当該方法により製造される本
発明の射出成形靴は、アウトソールの立ち上り部分が、
ミッドソールにより分厚くなるという問題は生じない
し、アウトソールの立ち上り部分を薄くしたために、靴
底の耐久性が低下するという問題も生じない。さらに、
アウトソールの立ち上り部位や、立ち上りの度合いは適
宜設定できるので、デザインや機能が多様化される。
【0012】
【実施例】図1(A),(B)は、本発明で得られる
出成形靴の一実施例を示す斜視図および底面図である。
ここで、射出成形靴11の靴底21は、アウトソール2
11の爪先先端部311および踵後端部312が、薄い
肉厚で胛被側に立ち上がった形状をなしている。後述す
るように、ミッドソール212の射出の際に、ミッドソ
ール212と胛被41とが一体化されるとともに、ミッ
ドソール212とアウトソール211とが、爪先先端部
311および踵後端部312を除く部分で一体化され
る。なお、本実施例では、ミッドソール212は、靴底
21の周縁313において、胛被41側に立ち上がるよ
うに形成されている。図1(A),(B)に示す射出成
形靴11では、アウトソール211の爪先先端部311
および踵後端部312と、胛被41との間にはミッドソ
ール212は介在しておらず、アウトソール211の爪
先先端部311および踵後端部312が、接着材により
胛被41に接合されている。
【0013】図1(A),(B)に示す射出成形靴を製
造する場合を例に、本発明の射出成形靴の製造方法を説
明する。まず、図2(A)に示すように、ダミーラスト
モールド51と、ボトムモールド61と、一対のサイド
モールド(図2(A)では、一方のみを符合71で示
す)とを閉型し、キャビティC11内にアウトソール用
射出材料(冷却固化した後に高耐摩耗性となるような材
料)を、射出ゲートIG11から注入することで、アウ
トソール211を成形する。図2(A)において、サイ
ドモールド71は、セリ板Lが内方に突出した形状をな
しており、ボトムモールド61の成形面Sには、靴底意
匠用の凹凸が形成されている。また、ダミーラストモー
ルド51は、サイドモールド71のセリ板Lと接触する
ことなく閉型でき得るように、上部に隙間をとるための
切り欠き部Dが形成されている。
【0014】図2(B)は、図2(A)におけるA11
−A11線の断面を示している。ここで、A11−A1
1線は、図1(A)に示したA1−A1線に対応してい
る。図1(A)のA1−A1線による射出成形靴11の
断面部分において、アウトソール211は胛被4側に
は立ち上がっていない。したがって、図2(B)におい
ても、アウトソール211は胛被41側には立ち上がっ
ていない。なお、図2(B)では、ボトムモールド61
の成形面Sの下部にアウトソール211のための射出ゲ
ートIG11およびミッドソール212のための後述す
る射出ゲートIG12が示されている。
【0015】上記のようにして、アウトソール211を
成形した後、各モールドを開型し、ダミーラストモール
ド51を除去する。ついで、図3(A)に示すように、
改めて、ラストモールド81と、ボトムモールド61
と、サイドモールド71とを閉型してキャビティC12
を形成し、このキャビティC12内にミッドソール用射
出材料(冷却固化した後に高弾力となるような材料)
を、射出ゲートIG12から注入することで、ミッドソ
ール212を成形する。なお、図2(A)および図3
(A)において、各モールドの移動可能な方向を示して
おく。すなわち、閉型、開型に際して、ボトムモールド
61、ダミーラストモールド51およびラストモールド
81は上下方向に摺動でき、サイドモールド71は、紙
面と垂直な方向に摺動できる。
【0016】図3(A)において、サイドモールド71
のセリ板Lの下面は、ボトムモールド61の上面に当接
しており、セリ板Lの先端はアウトソール211の縁端
を上方から覆っている。また、ラストモールド81に
は、胛被41が装着されており、この胛被41にはセリ
板Lの先端が当接している。
【0017】図3(B)は、図3(A)におけるA12
−A12線の断面を示している。ここで、A12−A1
2線は、図1(A)に示したA1−A1線、図2(A)
に示したA11−A11線に対応している。図1(A)
のA1−A1線による射出成形靴11の断面部分では、
ミッドソール212は胛被41側に立ち上がっている。
したがって、図3(B)においても、ミッドソール21
2は胛被41側に立ち上がっている。上記のようにし
て、ミッドソール212を射出した後に脱型した射出成
形靴は、アウトソール211の爪先先端部311および
踵後端部312と、胛被41とが非接合状態となってい
る。この非接合部分を、接着材を用いて接合すること
で、図1(A),(B)に示した射出成形靴11が製造
される。
【0018】図4は、本発明で得られる射出成形靴の他
の実施例を示している。この射出成形靴12は、アウト
ソール221の爪先先端部321が胛被42先端の上面
側にまで大きく巻き上がるとともに、踵後端部322が
胛被42後端の月形部分にまで大きく巻き上がってい
る。図4に示す射出成形靴を製造する場合の、本発明の
射出成形靴の製造方法を以下に説明する。図5は、アウ
トソール221を形成するために、ダミーラストモール
ド52と、ボトムモールド62と、サイドモールド72
とを閉型し、キャビティC21内にアウトソール用射出
材料を、射出ゲートIG21から注入した様子を示して
いる。ここで、ダミーラストモールド52には、爪先先
端部321および踵後端部322に相当する部分にアウ
トソール221を形成するためのキャビティCAが形成
されている。このキャビティCAは、ダミーラストモー
ルド52とボトムモールド62とが作るキャビティC2
1に連続している。
【0019】上記のようにして、アウトソール221を
成形した後、各モールドを開型してダミーラストモール
ド52を除去し、図6に示すように、改めて、ラストモ
ールド82と、ボトムモールド62と、サイドモールド
72とを閉型してキャビティC22を形成し、このキャ
ビティC22内にミッドソール用射出材料を、射出ゲー
トIG22から注入することで、ミッドソール222を
成形する。図6では、サイドモールド72のセリ板Lの
先端の輪郭を、破線Qで示してある。爪先先端付近(図
6の領域X)および踵後端付近(図6の領域Z)ではセ
リ板Lの先端は、胛被43には当接しておらず(また
は、図示はしないがラストモールド82とサイドモール
ド72との適正な位置ぎめをする上で当接しており)、
上記X,以外の領域Yでは、セリ板Lの先端は、胛被
43に当接(詳しくは、胛被43を介してラストモール
ド82にして当接)している。図6では、領域Xと領域
Yとの境界点をαで示し、領域Yと領域Zとの境界点を
βで示してある。なお、図5および図6においても、図
2(A)および図3(A)と同様に各モールドの移動可
能な方向を矢印で示しておく。
【0020】上記のようにして、ミッドソール222を
射出した後に脱型した射出成形靴は、アウトソール22
1の爪先先端部321および踵後端部322と、胛被4
2とが非接合状態となっている。この非接合部分を、接
着材を用いて接合することで、図4に示した、アウトソ
ール221が爪先先端部321および踵後端部322で
巻き上がった射出成形靴12が製造される。
【0021】図7(A),(B)は、本発明で得られる
射出成形靴のさらに他の実施例を示す側面図および上面
図である。この射出成形靴13は、爪先先端部331、
踵後端部332および不踏部313に立ち上がり部を設
け、不踏部の立ち上がり部はスタビライザ9の構成をな
している。図7(A),(B)において、スタビライザ
9は、アウトソール231の不踏部313の両側部が胛
被43の上面側にまで巻き上がり、薄い肉厚に形成され
ている。
【0022】図7(A),(B)に示す射出成形靴を製
造する場合の、本発明の射出成形靴の製造方法を以下に
説明する。図8(A)は、図7(B)におけるB1−B
1線のアウトソール231を成形するための金型の組合
わせを示す断面図であり、アウトソール231を形成す
るために、ダミーラストモールド53と、ボトムモール
ド63と、サイドモールド73とを閉型し、キャビティ
C31内にアウトソール用射出材料を、射出ゲートIG
31から注入した様子を示している。ここで、ダミーラ
ストモールド53の爪先先端部および踵後端部の構造
は、図2(A)に示したダミーラストモールド51と同
様である。ただし、ダミーラストモールド53は、踵部
両側部にスタビライザ9を形成するためのキャビティC
Bが形成されている点で、ダミーラストモールド51と
は構成が異なっている。図8(B)は、図8(A)にお
けるA31−A31線の端面を示している。ここで、A
31−A31線は、図7(A)に示したA3−A3線に
対応している。図9では、図6におけると同様、サイド
モールド73のセリ板Lの先端の輪郭を、破線Qで示し
てある。爪先先端付近(図9の領域X)および踵後端付
近(図9の領域Z)ではセリ板Lの先端は、胛被43に
は当接しておらず(または、図示はしないがラストモー
ルド82とサイドモールド73との適正な位置ぎめをす
る上で当接しており)、上記X,以外の領域Yでは、
セリ板Lの先端は、胛被43に当接(詳しくは、胛被4
3を介してラストモールド82にして当接)している。
また、図9でも、図6におけると同様、領域Xと領域Y
との境界点をαで示し、領域Yと領域Zとの境界点をβ
で示してある。なお、図9においても、各モールドの移
動可能な方向を矢印で示しておく。
【0023】上記のようにして、アウトソール231を
形成した後、各モールドを開型してダミーラストモール
ド53を除去し、図9(図7(B)におけるB1−B1
線の断面図)に示すように、改めて、ラストモールド8
3と、ボトムモールド63と、サイドモールド73とを
閉型してキャビティC32を形成し、このキャビティC
32内にミッドソール用射出材料を、射出ゲートIG3
2から注入することで、ミッドソール232を成形す
る。
【0024】上記のようにして、ミッドソール232を
射出した後に脱型した射出成形靴は、アウトソール23
1の爪先先端部331、踵後端部332およびスタビラ
イザ9と、胛被43とが非接合の状態となっている。こ
の非接合部分を、接着材を用いて接着することで、図7
(A),(B)に示した、肉厚が薄いスタビライザ9が
形成された射出成形靴13が製造される。
【0025】上記実施例では、靴底の周縁全体にわたっ
て、アウトソールが立ち上がる、船形靴底の例について
は説明しなかったが、靴底の周縁全体にわたってアウト
ソールが立ち上がるようにダミーラストモールドを構成
することで、アウトソールを船形形状に形成することが
できる。また、アウトソールの立ち上がり部位や、立ち
上り度合いは適宜に設定できるので、デザインの多様化
を図ることもできる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、アウ
トソールの胛被側に立ち上がる部分と胛被との間にはミ
ッドソールが介在していないので、アウトソールの立ち
上り部分が分厚くなることはない。また、アウトソール
の立ち上り部位や、立ち上りの度合いは適宜設定できる
ので、デザインや機能の多様化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は、アウトソールの爪先先端部および踵
後端部が立ち上がった、本発明で得られる射出成形靴の
一実施例を示す斜視図、(B)は同じく底面図である。
【図2】(A)は図1の射出成形靴のアウトソールを成
形する工程を示す図、(B)は(A)におけるA11−
A11線方向の断面図である。
【図3】(A)は図1の射出成形靴のミッドソールを成
形する工程を示す図、(B)は(A)におけるA12−
A12線方向の断面図である。
【図4】アウトソールの爪先先端部および踵後端部が大
きく巻き上がった、本発明で得られる射出成形靴の他の
実施例を示す斜視図である。
【図5】図4の射出成形靴のアウトソールを成形する工
程を示す図である。
【図6】図4の射出成形靴のミッドソールを成形する工
程を示す図である。
【図7】(A)は、スタビライザを踵部両側に有する、
本発明で得られる射出成形靴の一実施例を示す斜視図、
(B)は同じく底面図である。
【図8】(A)は図7の射出成形靴のアウトソールを成
形する工程を示す図、(B)は(A)におけるA31−
A31線方向の断面図である。
【図9】図7の射出成形靴のミッドソールを成形する工
程を示す図である。
【図10】一部が胛被側に立ち上がった、単層からなる
射出成形靴を製造するための従来技術を示す図である。
【図11】一部が胛被側に立ち上がったアウトソールと
ミッドソールとからなる射出成形靴を製造するための従
来技術を示す図であり、(A)はアウトソールを成形す
る工程を示す図、(B)はミッドソールを成形する工程
を示す図である。
【符号の説明】
11,12,13 射出成形靴 21,22,23 靴底 211,221,231 アウトソール 212,222,232 ミッドソール 311,321,331 爪先先端部 312,322,332 踵先端部 313 不踏部 41,42,43 胛被 51,52,53 ダミーラストモールド 61,62,63 ボトムモールド 71,72,73 サイドモールド 81,82,83 ラストモールド 9 スタビライザ L セリ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B29L 31:50

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ミッドソールとアウトソールからなる靴
    底を有する射出成形靴の製造方法において、 ダミーラストモールドと、ボトムモールドと、サイドモ
    ールドとを用いて、周縁の少なくとも一部分が胛被側に
    立ち上がる形状をなすアウトソールを射出成形する工
    程、 前記アウトソールが成形面に形成された前記ボトムモー
    ルドと、胛被が装着されたラストモールドと、前記サイ
    ドモールドとを、前記アウトソールの胛被側に立ち上が
    る部分が前記ラストモールドに押接されるように閉型し
    て、ミッドソールを射出成形する工程、 前記アウトソールの前記胛被側に立ち上がる部分を、前
    記胛被に接着材を用いて接着する工程、 を有することを特徴とする射出成形靴の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記アウトソールの前記胛被側に立ち上
    がる部分が、爪先先端部分、踏付部、不踏部または踵後
    端部の少なくとも一箇所であることを特徴とする請求項
    に記載の射出成形靴の製造方法。
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