JP3270223B2 - 一体型空気調和機の外郭構造 - Google Patents

一体型空気調和機の外郭構造

Info

Publication number
JP3270223B2
JP3270223B2 JP29919093A JP29919093A JP3270223B2 JP 3270223 B2 JP3270223 B2 JP 3270223B2 JP 29919093 A JP29919093 A JP 29919093A JP 29919093 A JP29919093 A JP 29919093A JP 3270223 B2 JP3270223 B2 JP 3270223B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
window frame
outer box
air conditioner
shaped
window
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP29919093A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07151351A (ja
Inventor
勝実 志垣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP29919093A priority Critical patent/JP3270223B2/ja
Publication of JPH07151351A publication Critical patent/JPH07151351A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3270223B2 publication Critical patent/JP3270223B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、室内側装置と室外側装
置とが単一ユニットに構成された一体型空気調和機に係
り、特に、その内部構造集合体を被覆する外郭構造に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の一体型空気調和機は前面が室内
に臨み、後部が室外に突出するように建物の窓等を貫通
する状態で設置されるものである。図13は従来例の一
体型空気調和機の外観を、また図14は該空気調和機の
本体を各構成部分毎に分解して示している。これらの図
に示された一体型空気調和機の本体は、基板1、基板1
上に設置された内部構造集合体2、基板1及び内部構造
集合体2を被覆する外箱3、外箱3の前面を覆う前面パ
ネル4とにより構成されている。
【0003】図15は基板1及び内部構造集合体2を示
している。この図に示すように、前記基板1上には中壁
5が立設され、該中壁5の介在によって室内側通風経路
6と室外側通風経路7とが区分されており、このうち室
外側通風経路7の背面側には室外側熱交換器8が配設さ
れている。一方、中壁5には該中壁5に対して回転軸が
垂直となるようにファンモータ9が取り付けられてお
り、このファンモータ9の回転軸の一端に装着されたプ
ロペラファン10によって起風された風流が室外側熱交
換器8に吹き付けられるようになっている。
【0004】また、図14に示すように、プロペラファ
ン10で発生する風流がより効率的に室外側熱交換器8
に吹き付けられるように、室外側通風経路6にはプロペ
ラファン10を囲うようにして導風板11が配設されて
いる。12は圧縮機であって、振動を緩和する防振ゴム
13を介して基板1上に取り付けられており、室外側熱
交換器8と共に冷凍サイクルを構成している。
【0005】図16は室内側通風経路6の横断面を示し
ている。この図に示すように、室内側通風経路6におけ
る基板1上には、露受皿(図示せず)が設けられてお
り、この露受皿の上方に室内側熱交換器14が前面パネ
ル4の吸込部4aに面するように配設されている。ま
た、室内側熱交換器14の後方にはシロッコファン15
が設けられている。
【0006】このシロッコファン15はファンモータ9
の回転軸の他端に装着されており、周囲をケーシング1
6により囲繞されているとともに、室内側熱交換器14
とはオリフィス17を介して対面している。前記ケーシ
ング16は室内側熱交換器14の側方部分を経て、前面
パネル4に開口する吹出口18(図14参照)に連通し
ており、その吹出口18と近接対向した前端出口部には
図14に示すように、風流を左右方向に偏向する縦ルー
バー19が設けられ、また、前面パネル4の吹出口18
には風流を上下方向に偏向する横ルーバー20が設けら
れている。
【0007】上記室内側通風経路6においては、シロッ
コファン15が駆動することにより、室内空気が前面パ
ネル4の吸込部4aから吸引され、室内側熱交換器14
で冷却され、オリフィス17を経てケーシング16内に
導風される。この冷却風はケーシング16に導かれ、縦
横のルーバー19、20により適宜風向きを偏向されて
吹出口12から室内へ吹き出される。
【0008】次に、このように構成された一体型空気調
和機における外郭構造について説明すると、図14に示
すように、外箱3は直方体形状を呈し、その側面後方部
分等に通気孔21が形成されている。また、該外箱上下
両面の前縁部にはそれぞれ別部品として準備されたアン
グル状窓枠取付部材22、23が固着されており、これ
らの窓枠取付部材22、23を窓枠に取り付けることに
より、建物の窓等に嵌め込まれた状態で固定されるよう
に構成されている。
【0009】さらに、外箱3の前面開口部上下内面には
それぞれ別部品として準備された外装連結板24が固着
されており、該外装連結板24により前面パネル4を固
定することにより、外箱3の前面開口部が該前面パネル
4に被覆されるようになっている。
【0010】ところで従来では、外箱3はその本体及び
これに付随する部材のいずれもが、板金を所要形状、寸
法に成形した後、必要箇所に溶接を施し、さらに種々の
表面処理等を経て完成されるものであった。即ち、外箱
3を作製するに際し、まず金属平板を展開形状に打ち抜
き成形する。このとき、同時に通気孔21も所定部位に
打ち抜き成形される。
【0011】次いで、展開形状の板金に曲げ加工を施し
て立体化した上で、別に準備された板金成形部品である
窓枠取付部材22、23を本体前縁部の2個所にスポッ
ト溶接により固着し、同様に外装連結板24をスポット
溶接により固着することにより、外箱3の原形が完成さ
れる。この後、外箱3の原形品を洗浄した後、塗装を施
し、さらに塗装面を乾燥させることにより、製品として
完成される。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構成では、外箱3の成形、加工として上述したよう
に、型抜き工程、曲げ工程、各種部材の溶接工程、さら
には洗浄工程、塗装工程、乾燥工程が最低限必要であ
り、加工経路が極めて複雑である上に、広範な生産設備
が必要となる。また、窓枠取付部材22、23等の別部
品及びその取付工程も必要になるため、相当なコスト高
を招くという問題点があった。
【0013】本発明は、上記のような従来の問題点を解
決するためになされたもので、外箱を板金成形品から樹
脂成形品に変更することにより、部品点数及び加工工程
の削減を図り、大幅な製造コストダウンが可能な一体型
空気調和機の外郭構造を提供することを目的とするもの
である。
【0014】
【0015】
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は内部構造集合体を被覆する外箱の前面開口
部に左右一対のコ字形状窓枠を開放端側が互いに対向す
る状態で装着されるように構成した一体型空気調和機の
外郭構造において、前記外箱を樹脂射出成型品により成
形し、該外箱上下壁面中央部にそれぞれ前面開口部に
臨んで金型抜き順方向に成形可能な窓枠取付用前縁部を
配設するとともに、該外箱上下壁面左右両端にそれ
ぞれ単一または複数の窓枠取付後ろL形嵌合部を前記
枠取付前縁部と金型抜き順方向に対して直交する方向に
交互に配設し、これら窓枠取付用前縁部と窓枠取付後ろ
L形嵌合部間に前記窓枠を側方から係入可能に構成して
いる。
【0017】この場合、外箱と、最大幅に位置させた窓
枠との装着状態において、各窓枠の中央寄り開放端部と
窓枠取付用前縁部とが重なり合う部分の寸法を10mm以
上に設定する。また、通常、外箱と両方の窓枠との結合
状態において、該外箱外端部と窓枠との間に生じた空隙
を遮蔽するために、各窓枠内にフレキシブルプレートを
伸縮自在に装着している。
【0018】このフレキシブルプレートの外箱固定構造
に関して上記構成においては、外箱左右両側面の上下2
個所にそれぞれ金型抜き順方向に成形可能なL字形引掛
片を配設するとともに、前記外箱両側面の上下中央に引
掛片を兼ねた金型抜き順方向に成形可能なネジ固定用ボ
スを配設する一方、前記フレキシブルプレートの内側端
部に、前記各L字形引掛片及びネジ固定用ボスに係合可
能で、且つ、ネジ固定用ボスとネジ締着結合可能なL字
形リブを設けるようにすれば、組立工程の簡素化を図る
ことが可能となる。
【0019】
【0020】
【作用】上記本発明構成によると、従来のアングル状
の窓枠取付部材に相当する窓枠取付用前縁部を外箱と一
体成形しているため、部品削減及びこれに伴うコストダ
ウンを図り得る。併せて外箱上下壁面左右両端部にそれ
ぞれ単一または複数の窓枠取付後ろL形嵌合部を配設
し、金型抜き順方向に形成可能としたことにより、金型
の長寿命化を図り得る。また、窓枠の中央寄り端部が窓
枠取付前縁と重なり合う寸法を最低限確保することによ
り、設計効率及び製品の信頼性が向上する。さらに、フ
レキシブルプレートと外箱との固定を、4個所引掛け2
個所ネジ止め構造とすることにより、組立時間の短縮化
が可能になる。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。なお、本実施例における空気調和機の基本構
成及び動作は、図13〜図16に示した従来例とほぼ同
等であるので、重複を避けるためにその説明を省略す
る。また、以下に示す実施例において、前記図13〜図
16の構成と共通する部分には共通の符号を付すことと
する。
【0022】図1〜図4は本実施例における空気調和機
の外郭構造の主要部であり、内部構造集合体2を被覆す
る外箱3を示しており、図1は正面を、図2は平面を、
図3は背面を、図4は右側面をそれぞれ示している。こ
れらの図に示す外箱3は前面が開放した疑似直方体形状
を呈する外箱本体3aの前端部に、該外箱本体3aの外
壁の厚み分だけ寸法の大きい窓枠取付部3bを一体に形
成してなるもので、全体が単一の樹脂射出成形品により
形成されている。
【0023】外箱3の上面25及び左右両側面26に
は、それぞれ前方から後方に向かって順次左右両側面間
寸法及び上下面間寸法が段階的に狭くなる形で2個所に
段差が形成されており、これによって各面25、26は
都合3段の階段状に形成されている。そして、図2のA
−A断面を示す図5から明らかなように、中段部と後段
部にはそれぞれ複数のスリット状孔が並列状に形成され
てなる通気孔27、28が配設されている。
【0024】前記外箱3の上面25及び左右両側面26
は外箱成形用金型の3段の金型境界面25a、26aに
対応している。従って、該成形用金型においては、金型
境界面25a、26aはそれぞれ該金型の抜き順方向に
沿って3段に設定されており、該金型境界面上に通気孔
27、28の形成部が配設されるものである。このよう
に、金型の抜き順方向に沿って段差が階段状に形成され
て、金型の抜き順方向に対して直交する方向に並列状に
通気孔27、28が配置されているため、通気孔に引っ
かかることなく金型を抜き順方向に抜くことができる。
なお、本発明において、「金型抜き順方向」とは、金型
を抜く際に金型を動かす方向、即ち、キャビティとコア
を離間させる方向のことを指す。
【0025】上記構成について、従来の板金成形品から
なる外箱に代えて該外箱を単に樹脂射出成形品により構
成することが考えられるが、従来方式によると、通気孔
形成部は金型抜き順方向に対して直交する方向に抜くス
ライドコア方式の金型が用いられることになる。しかし
ながら、該スライドコア方式によると、金型自体の規模
が大型化し、これに伴う製造時のトラブルが多く発生す
ることを避けられないため、必然的にコスト高を招くこ
とになる。
【0026】これに対し本実施例では、外箱3の各通気
孔27、28の形成部に金型抜き順方向に沿って階段状
金型境界面25a、26aを設定したことにより、
型抜き順方向に金型を抜く際に通気孔27,28に金型
が引っかかることなく成形できるので、金型規模の縮小
が可能になり、これに伴って金型コストが安価なものと
なるため、外箱3の単価を大幅に削減でき、しかも生産
トラブルも解消される。
【0027】また、外箱3の強度面を補強する目的から
図6に拡大して示すように、該外箱3の通気孔27、2
8の周辺部において複数の補強リブ29を外箱表面から
隠蔽された個所に、すなわち外郭表面側でない個所に設
けている。各補強リブ29はいずれも金型抜き順方向に
成形可能なものとしてあり、具体的には上面25の通気
孔27を構成する各スリット孔間の上壁背面に沿って下
方に突出する状態で、ほぼ前後方向に亙って形成されて
いる。
【0028】さらに、図4のC−C断面を示す図7から
明らかなように、外箱両側面26の上端寄り部には、そ
れぞれ各側面26の内方に凹入する形状の把手部30が
形成されている。各把手部30は前記補強リブ29と同
様に金型抜き順方向に成形可能なものとしてある。具体
的には該把手部30は断面台形状で後方に向かって次第
に拡開する凹溝を外箱本体3aの前後長さ方向に亙って
形成したものであり、外箱と一体に成形されているた
め、形状的に別部品になる従来の把手を廃止することが
でき、製造コストダウンに寄与するものである。
【0029】図8〜図12は本発明の他の実施例におけ
る空気調和機の外郭構造を示しており、図8は各構成部
分を分解して示し、図9は組立状態における正面を、図
10は右側面を、図11は図8におけるD−D断面を、
図12は図8におけるE−E断面をそれぞれ示してい
る。本実施例における外箱3は窓枠取付部3b上に窓枠
取付用の構造を付加している点を除き、前記実施例にお
ける外箱とほぼ同等に構成されている。
【0030】即ち、本実施例では、内部構造集合体2が
組み込まれた外箱3を窓に取り付けるための構造とし
て、外箱上下壁面25の中央部にそれぞれ前面開口部に
臨んで直立板片状の窓枠取付用前縁部31が設けられて
いる。また、外箱上下壁面25の左右両端部には、それ
ぞれ窓枠取付後ろL形嵌合部32が窓枠取付用前縁部3
1より後方となる窓枠取付部3aの後端部に配設されて
いる。
【0031】このように外箱上下壁面25の左右方向に
交互に配設された各窓枠取付用前縁部31及び窓枠取付
後ろL形嵌合部32は、いずれも射出成形法による金型
抜き順方向に金型を抜くことで成形可能なものに構成さ
れている。
【0032】33は左右一対の窓枠であって、各窓枠3
3は正面視コ字形状に形成されており、図11及び図1
2に示すように、両方の窓枠33はコ字形状の開放側が
対向する状態で外箱3の窓枠取付用前縁部31と窓枠取
付後ろL形嵌合部32間に側方から係入可能に構成され
ており、背面側に係合片34が一体に形成されている。
また、係入状態においては建物の窓幅に適合するように
左右方向にスライドさせるものである。
【0033】前記窓枠取付後ろL形嵌合部32の左右寸
法に関しては図9に示すように、外箱3と、本実施例空
気調和機の取付対象となる窓の最大幅に位置させた窓枠
33との装着状態において、各窓枠33の中央寄り開放
端部33aと窓枠取付用前縁部31とが重なり合う部分
の寸法Hが10mm以上となるように設定されており、こ
れにより窓枠33と窓枠取付用前縁部31及び窓枠取付
後ろL形嵌合部32との係合部が離脱する虞れをなく
し、商品信頼性を確実なものとしている。
【0034】また、各窓枠内には、該両方の窓枠33と
外箱3との装着状態において外箱外端部と窓枠33との
間に生じた空隙を遮蔽するフレキシブルプレート35が
左右方向に伸縮自在に装着されている。
【0035】このフレキシブルプレート35と外箱3の
固定に関しては、外箱3の左右両側面26の上下2個所
にそれぞれL字形引掛片36を設けるとともに、外箱両
側面の上下中央に引掛片を兼ねたネジ固定用ボス37を
設ける一方、フレキシブルプレート35の内側端部に各
L字形引掛片36及びネジ固定用ボス37に係合可能な
L字形リブ38を設け、このL字形リブの中央部にネジ
挿通孔を38aを設けている。また、これら外箱3に設
けられたL字形引掛片36及びネジ固定用ボス37は、
いずれも射出成形法による金型抜き順方向に金型を抜く
ことで成形可能なものに構成されている。
【0036】そして、フレキシブルプレート35を外箱
3に固定するときは、外箱3の上下のL字形引掛片36
及びネジ固定用ボス37にフレキシブルプレート35の
L字形リブ38を共通に係合した上で、ネジ39をL字
形リブ38のネジ挿通孔38aに挿通するとともにネジ
固定用ボス38に締着結合する。
【0037】図17〜図19は比較例として従来の樹脂
射出成形法によって作製された外箱3の構造を示してい
る。これらの図に示された外箱3では、上方の窓枠取付
用前縁部31Aを外箱3の左右方向全幅に亙って形成す
るとともに、該窓枠取付用前縁部31Aの後方に一対の
窓枠取付後ろ嵌合部32Aを設けている。
【0038】また、各窓枠取付後ろ嵌合部32Aは、そ
の中央寄り端部に窓枠33の開放端部が当接するストッ
パー片32bを有する平面視L字形状に形成されてい
る。さらに、下方の窓枠取付用前縁部31Bは両端部に
それぞれ窓枠取付後ろ嵌合部32Bを一体に構成してい
る。
【0039】このような比較例の構成では、窓枠取付用
前縁部31A、31B及び窓枠取付後ろ嵌合部32A、
32Bはサイドコア方式の金型が用いられることにな
る。しかしながら、該サイドコア方式によると、金型自
体の規模が大型化し、これに伴う製造時のトラブルが多
く発生することを避けられないため、必然的にコスト高
を招くことになる。
【0040】これに対し本実施例では、窓枠取付用前縁
部31及び窓枠取付後ろL形嵌合部32が外箱3と一体
成形されていることにより板金成形品と比較して部品を
削減することができることは勿論のこと、窓枠取付用前
縁部31及び窓枠取付後ろL形嵌合部32はいずれも金
型抜き順方向に金型を抜くことで形成可能としているた
め、従来技術であるサイドコアを廃し、金型の長寿命化
及び生産トラブルの解消が実現可能となる。
【0041】また、フレキシブルプレート35の外箱3
への固定構造は、従来では片側の面について3個所のネ
ジ止めを行い、左右両側面で都合6個所で固定する必要
があったが、本実施例では、2個所はL字形引掛片36
による引掛けで済ませ、残り1個所はネジ固定用ボス3
7を用いたネジ固定によって行うようにしているため、
左右両側面で都合2個所のネジ止めで済み、従来と比較
して合計4個所のネジ固定を廃止したことにより、組立
工程の簡素化を実現している。
【0042】
【0043】
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1に
よるときは、外箱を従来の板金成形品から樹脂射出成型
品に変更するとともに、従来のアングル状の窓枠取付部
材に相当する窓枠取付用前縁部を外箱と一体成形してい
るため、部品削減及びこれに伴う大幅なコストダウンを
図ることができる。また、外箱上下壁面左右両端部にそ
れぞれ単一または複数の窓枠取付後ろL形嵌合部を窓枠
取付用前縁部と交互に配設し、金型抜き順方向に金型を
抜くことで形成可能としているので、従来技術であるサ
イドコアを廃し、金型の寿命性向上と生産トラブルを解
消できる。そして、金型規模の縮小が可能になり、これ
に伴って金型コストが安価なものとなるため、外箱の単
価を大幅に削減できる。
【0045】請求項によるときは、窓枠の中央寄り端
部が窓枠取付前縁と重なり合う寸法を最低限確保するこ
とにより、設計効率及び製品の信頼性に貢献するところ
が大きい。さらに、請求項によるときは、フレキシブ
ルプレートと外箱との固定を、4個所引掛け2個所ネジ
止め構造とすることにより、組立時間の大幅な短縮化を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例に係る一体型空気調和機
における外箱を示す正面図。
【図2】 その平面図。
【図3】 その背面図。
【図4】 その右側面図。
【図5】 図2における切断線A−Aに沿う要部断面
図。
【図6】 図5におけるB部拡大図。
【図7】 図4における切断線C−Cに沿う要部断面
図。
【図8】 本発明の第2実施例に係る一体型空気調和機
における外郭構造を示す分解斜視図。
【図9】 その正面図。
【図10】 その右側面図。
【図11】 図8における切断線D−Dに沿う要部断面
図。
【図12】 図8における切断線E−Eに沿う断面図。
【図13】 従来の一体型空気調和機の一例を示す斜視
図。
【図14】 その分解斜視図。
【図15】 内部構造集合体の要部斜視図。
【図16】 その要部横断平面図。
【図17】 比較従来例における外郭構造を示す分解斜
視図。
【図18】 図17における切断線F−Fに沿う要部断
面図。
【図19】 図17における切断線G−Gに沿う断面
図。
【符号の説明】
2 内部構造集合体 3 外箱 4 前面パネル 8 室外側熱交換器 14 室内側熱交換器 25 外箱上面 25a 金型境界面 26 外箱側面 26a 金型境界面 27 通気孔 28 通気孔 29 補強リブ 30 把手部 31 窓枠取付用前縁部 32 窓枠取付後ろL形嵌合部 33 窓枠 35 フレキシブルプレート 36 L字形引掛片 37 ネジ固定用ボス 38 L字形リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24F 1/02 331 F24F 1/02 411

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部構造集合体を被覆する外箱の前面開
    口部に左右一対のコ字形状窓枠を開放端側が互いに対向
    する状態で装着されるように構成した一体型空気調和機
    の外郭構造において、前記外箱を樹脂射出成型品により
    成形し、該外箱上下壁面中央部にそれぞれ前面開口部
    に臨んで金型抜き順方向に成形可能な窓枠取付用前縁部
    を配設するとともに、該外箱上下壁面左右両端にそ
    れぞれ単一または複数の窓枠取付後ろL形嵌合部を前記
    窓枠取付前縁部と金型抜き順方向に対して直交する方向
    交互に配設し、これら窓枠取付用前縁部と窓枠取付後
    ろL形嵌合部間に前記窓枠を側方から係入可能に構成し
    たことを特徴とする一体型空気調和機の外郭構造。
  2. 【請求項2】 外箱と、最大幅に位置させた窓枠との
    状態において、各窓枠の中央寄り開放端部と窓枠取付
    用前縁部とが重なり合う部分の寸法が10mm以上に設定
    されている請求項1の一体型空気調和機の外郭構造。
  3. 【請求項3】 外箱左右両側面の上下2個所にそれぞれ
    金型抜き順方向に成形可能なL字形引掛片が配設されて
    いるとともに、前記外箱両側面の上下中央に引掛片を兼
    ねた金型抜き順方向に成形可能なネジ固定用ボスが配設
    されている一方、前記外箱と両方の窓枠との装着状態に
    おいて外箱外端部と窓枠との間に生じた空隙を遮蔽する
    フレキシブルプレートが各窓枠内に伸縮自在に装着され
    ており、該フレキシブルプレートの内側端部に、前記各
    L字形引掛片及びネジ固定用ボスに係合可能で、且つ、
    ネジ固定用ボスとネジ締着結合可能なL字形リブが設け
    られている請求項1の一体型空気調和機の外郭構造。
JP29919093A 1993-11-30 1993-11-30 一体型空気調和機の外郭構造 Expired - Fee Related JP3270223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29919093A JP3270223B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 一体型空気調和機の外郭構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29919093A JP3270223B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 一体型空気調和機の外郭構造

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22345999A Division JP3457915B2 (ja) 1999-08-06 1999-08-06 一体型空気調和機の外郭構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07151351A JPH07151351A (ja) 1995-06-13
JP3270223B2 true JP3270223B2 (ja) 2002-04-02

Family

ID=17869310

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29919093A Expired - Fee Related JP3270223B2 (ja) 1993-11-30 1993-11-30 一体型空気調和機の外郭構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3270223B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105716174B (zh) * 2014-12-01 2018-11-02 Tcl空调器(中山)有限公司 除湿机

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07151351A (ja) 1995-06-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3168547B1 (en) Indoor unit of air conditioners
JP3270223B2 (ja) 一体型空気調和機の外郭構造
CN211476124U (zh) 窗式空调器
JP2001065924A (ja) 空気調和機の室外ユニット
JP2001065925A (ja) 空気調和機の室外ユニット
JP3457915B2 (ja) 一体型空気調和機の外郭構造
KR20070077361A (ko) 공기조화기의 실내기
JPS63220037A (ja) 一体形空気調和機の風向偏向羽根取付装置
JP4539803B2 (ja) 空気調和機
KR100432744B1 (ko) 창문형 공기조화기의 실내측 구조
JP3764194B2 (ja) 空気調和機の室内機
JPH1038314A (ja) 空気調和機
JP3035947B2 (ja) 一体型空気調和機
KR200299992Y1 (ko) 룸에어컨의 필터 장착 구조
JP3334688B2 (ja) 空気調和機
KR100361190B1 (ko) 공기조화기용 컨트롤박스 및 그 제조방법
KR960000935Y1 (ko) 일체형 공기조화기
KR100505164B1 (ko) 일체형 공기조화기의 브레이스 및 이를 사용한 강도보강구조
JP4614577B2 (ja) 貯蔵庫における機械室の外装組立て構造
KR100505163B1 (ko) 일체형 공기조화기의 브레이스 및 이를 사용한 강도보강구조
JP3334687B2 (ja) 空気調和機
KR100813213B1 (ko) 공기조화기의 실외기
KR0136071Y1 (ko) 공기조화기의 실내기
KR20220167149A (ko) 공기조화기
JPH08178343A (ja) 空気調和機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees