JP3269916B2 - 自動車の車体前部構造 - Google Patents

自動車の車体前部構造

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JP3269916B2 JP16322494A JP16322494A JP3269916B2 JP 3269916 B2 JP3269916 B2 JP 3269916B2 JP 16322494 A JP16322494 A JP 16322494A JP 16322494 A JP16322494 A JP 16322494A JP 3269916 B2 JP3269916 B2 JP 3269916B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車の車体前部構造、
特に車体前部において前後方向に延びるフロントサイド
メンバの補強構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、車体前後方向に延びるフロントサ
イドメンバが、互いに接合された断面コ字形のフロント
部材と断面U字形のリヤ部材とで構成され、フロント部
材の外側面にフェンダエプロンが接合されて閉断面構造
とされるとともに、上記フロント部材の後端部とフェン
ダエプロンの後端部とがリヤ部材の前端部に接合された
自動車の車体前部構造が知られている。上記リヤ部材の
上面にはダッシュパネルが接合されて閉断面構造とさ
れ、上記フロント部材の後端部はダッシュパネルにも接
合されている。
【0003】上記構造の場合、フロント部材に対してリ
ヤ部材の断面形状が極端に小さいため、衝突時のように
フロントサイドメンバに前方から外力が加わると、ダッ
シュパネルに殆どの荷重が集中する。これを防止するた
め、フロント部材をフェンダエプロン側へ傾斜するよう
に折り曲げ、その後端をフェンダエプロンに接合すると
ともに、上記折曲部を覆うようにガセットをフロント部
材とダッシュパネルとに接合したものが、特開昭62−
105780号公報に開示されている。
【0004】ところが、フロントサイドメンバを構成す
るフロント部材やリヤ部材、ガセットなどは比較的厚い
鋼板で形成されているのに対し、フェンダエプロンやダ
ッシュパネルはこれより薄い鋼板で形成されるのが通例
である。そのため、上記のようにフロント部材を折り曲
げて剛性を高めても、前方からの荷重が強度の低いフェ
ンダエプロン部分に集中しやすく、強度上の断点になる
欠点を解消できない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一方、リヤ部材の断面
形状を大きくし、フロント部材とリヤ部材とがほぼ連続
的に接合されるようにしたものがある。この場合には、
フロント部材に加わる前方からの荷重の大部分をリヤ部
材で受けることができ、ダッシュパネルへの荷重を軽減
できる。この場合、フロント部材とリヤ部材との結合部
の強度向上を図るため、フロント部材の内側にレインフ
ォースメントを配置し、レインフォースメントの後端部
をフロント部材とともにリヤ部材に接合し、フロント部
材を補強することが行われている。しかしながら、この
場合も、フロントサイドメンバの車幅方向への強度は向
上するが、車体外側のフェンダエプロンとリヤ部材との
接合部の強度が十分でなく、前方からの荷重に対して接
合部で断面崩れが生じたり、強度上の断点となり易い。
そこで、本発明の目的は、フロントサイドメンバのフロ
ント部材とリヤ部材との結合部における断点を解消し、
強度向上を図ることができる自動車の車体前部構造を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、車体前後方向に延びるフロントサイドメ
ンバが断面コ字形のフロント部材と断面U字形のリヤ部
材とで構成され、上記フロント部材の外側面にフェンダ
エプロンが接合されて閉断面構造とされるとともに、上
記フロント部材の後端部とフェンダエプロンの後端部と
がリヤ部材の前端部の内外の側壁部にそれぞれ接合され
た自動車の車体前部構造において、上記フロント部材の
内側には、フロント部材補強用の断面コ字形のレインフ
ォースメントが接合され、このレインフォースメントの
後部には、後方に向かってフロント部材側からフェンダ
エプロン側へ断面が漸次偏平となるように変化する漸変
部が形成され、このレインフォースメントの漸変部の後
端がフェンダエプロンの後端部と共にリヤ部材の前端部
の外側の側壁部に接合されていることを特徴とする。
【0007】
【作用】衝突時のようにフロントサイドメンバに前方か
ら荷重が加わると、フロント部材とリヤ部材との結合部
に荷重が集中する。この荷重により、強度の低いフェン
ダエプロンとリヤ部材との接合部を断点としてフロント
サイドメンバが折れ曲がりやすい。しかしながら、レイ
ンフォースメントの漸変部の後端がフェンダエプロン
後端部と共にリヤ部材の前端部の外側の側壁部に接合さ
れているので、この漸変部とフロント部材とリヤ部材と
でトラス構造に似た平面視略三角形構造を形成し、上記
の曲げ応力を受け持つ。その結果、フェンダエプロンと
リヤ部材との接合部が断点となって折れ曲がるのを防止
でき、これに起因するフロントサイドメンバの断面崩れ
も防止できる。
【0008】
【実施例】図1〜図5は本発明にかかる車体前部構造の
一例を示す。図1において、車体ボデー1の前部両側に
はホイールハウスを構成するフェンダエプロン2が設け
られ、フェンダエプロン2の前端部にはラジエータサポ
ート3が固定されている。左右のラジエータサポート3
の間には、クロスメンバ4とアッパサポート5とが車幅
方向に架設され、クロスメンバ4とアッパサポート5の
間にはフードロックサポート6が上下方向に架設されて
いる。
【0009】上記フェンダエプロン2の内側面(エンジ
ンルーム側)下部には車体前後方向に延びるフロントサ
イドメンバ7が設けられ、このフロントサイドメンバ7
の前端部は上記ラジエータサポート3より前方へ延長さ
れ、この延長部7aの外側面および前面を覆うようにエ
クステンション部材8が接合されている。上記延長部7
aは閉断面構造となっており、この延長部7aとエクス
テンション部材8とでクラッシャブルゾーンが形成さ
れ、衝突時の衝撃エネルギーを吸収する。上記クロスメ
ンバ4の両端部はエクステンション部材8にボルト等に
よって固定されている。
【0010】図2,図3はエンジンルーム側から見た車
体右側の前部構造を示す。フロントサイドメンバ7は車
体前側に位置する断面コ字形のフロント部材10と、車
体後側に位置する断面U字形のリヤ部材11とで構成さ
れている。フロント部材10の内側には、前方から後方
にかけて図4に示すように断面が変化するレインフォー
スメント12が配置され、×印で示す位置でスポット溶
接にて接合されている。即ち、レインフォースメント1
2の前端部は図4(a)のようにフロント部材10の下
部のみを補強しており、中間部は図4(b)のようにフ
ロント部材10の内側面に沿うようにコ字形状をなして
おり、後端部は図4(c)のように後方に向かってフロ
ント部材10側からフェンダエプロン2側へ断面が漸次
偏平となるように変化する漸変部12aが形成されてい
る。漸変部12aは、図5に示すように平面視ではフロ
ント部材10側からフェンダエプロン2側へ漸次傾斜し
ており、この漸変部12aの後端部はフェンダエプロン
2と共にリヤ部材11の外側の側壁部11aにスポット
溶接で接合されている。また、フロント部材10の後端
部はリヤ部材11の内側の側壁部11bにスポット溶接
で接合されている。
【0011】リヤ部材11はホイールハウス形状に応じ
て下方へ屈曲しており、その後端部にはフロアメンバ1
3(図3参照)が接合されている。リヤ部材11の上面
にはダッシュパネル14が接合され、閉断面構造とされ
ている。フロント部材10の後端部の一部もダッシュパ
ネル14に接合されている。フロアメンバ13はリヤ部
材11と同様の断面U字形であり、その上面にはフロア
パネル15が接合されて閉断面構造とされている。な
お、フロント部材10の後端部の車体内側面には延長部
10aが形成され、この延長部10aはスポット溶接に
てリヤ部材11と接合されている。延長部10aは、フ
ロント部材10とリヤ部材11との接合部を車体内側か
ら補強している。
【0012】上記車体前部構造を構成する各部材の板厚
は、この実施例では次のとおりである。 フェンダエプロン : 0.7mm フロント部材 : 1.0mm リヤ部材 : 1.2mm レインフォースメント : 1.4mm ダッシュパネル : 0.8mm 同一素材の場合、曲げ強度は厚みの3乗にほぼ比例する
ので、フェンダエプロン2に比べてフロント部材10の
強度は約3倍、リヤ部材11は約5倍、レインフォース
メント12は約8倍である。
【0013】ここで、上記構造の車体前部構造の作用を
説明する。車両の衝突時にフロントサイドメンバ7に加
わった前方からの衝撃力は、フロント部材10とフェン
ダエプロン2とで構成される閉断面構造から、フロント
部材10とリヤ部材11との結合部を介して後部へ伝達
される。特に、フェンダエプロン2はフロント部材10
に比べて強度がほぼ1/3であるため、図5に二点鎖線
で示すように、フェンダエプロン2とリヤ部材11との
接合部が断点となって折れ曲がろうとする。しかしなが
ら、レインフォースメント12の漸変部12aとフロン
ト部材10とリヤ部材11とがトラス構造に似た略三角
形構造となっているので、前方からの荷重に対する剛性
が高くなり、上記の折れ曲がりを防止できる。その結
果、フェンダエプロン2とリヤ部材11との接合部の断
点を無くし、フロントサイドメンバ7の断面崩れを防止
できる。なお、レインフォースメント12がフェンダエ
プロン2側へ接合されることにより、フロント部材10
とリヤ部材11との接合部の強度が低下するが、両部材
10,11が共に板厚の大きな部材で構成されているの
で、この接合部が強度上の断点となる恐れはない。しか
も、実施例のように延長部10aによって補強されるの
で、接合部の強度は一層向上する。
【0014】上記実施例ではフロント部材10とリヤ部
材11との接合部の車体内側に、フロント部材10から
一体に延長部10aを設けたが、この延長部10aは省
略しても差支えない。
【0015】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、フロント部材の内側にレインフォースメントを
接合し、このレインフォースメントの後部に後方に向か
ってフロント部材側からフェンダエプロン側へ断面が漸
次偏平となるように変化する漸変部を形成し、この漸変
部の後端をフェンダエプロンと共にリヤ部材の前端部
外側の側壁部に接合したので、漸変部とフロント部材と
リヤ部材とでトラス構造に似た平面視略三角形構造を形
成し、フェンダエプロンとリヤ部材との接合部にかかる
負担を軽減できる。その結果、フェンダエプロンとリヤ
部材との接合部が断点となって折れ曲がるのを防止で
き、これに起因するフロントサイドメンバの断面崩れも
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる車体前部構造の全体斜視図であ
る。
【図2】本発明の車体前部構造のエンジンルーム側から
見た斜視図である。
【図3】本発明の車体前部構造のエンジンルーム側から
見た側面図である。
【図4】(a)〜(d)は夫々図3のA−A線,B−B
線,C−C線およびD−D線断面図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【符号の説明】
2 フェンダエプロン 7 フロントサイドメンバ 10 フロント部材 11 リヤ部材 12 レインフォースメント 12a 漸変部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−154488(JP,A) 特開 平4−126678(JP,A) 特開 平1−182178(JP,A) 特開 昭63−64883(JP,A) 特開 昭61−275024(JP,A) 特開 昭62−105780(JP,A) 実開 昭61−200777(JP,U) 実開 平2−7076(JP,U) 実開 平3−55381(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B62D 25/20 B62D 25/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体前後方向に延びるフロントサイドメン
    バが断面コ字形のフロント部材と断面U字形のリヤ部材
    とで構成され、上記フロント部材の外側面にフェンダエ
    プロンが接合されて閉断面構造とされるとともに、上記
    フロント部材の後端部とフェンダエプロンの後端部とが
    リヤ部材の前端部の内外の側壁部にそれぞれ接合された
    自動車の車体前部構造において、 上記フロント部材の内側には、フロント部材補強用の断
    面コ字形のレインフォースメントが接合され、 このレインフォースメントの後部には、後方に向かって
    フロント部材側からフェンダエプロン側へ断面が漸次偏
    平となるように変化する漸変部が形成され、 このレインフォースメントの漸変部の後端がフェンダエ
    プロンの後端部と共にリヤ部材の前端部の外側の側壁部
    に接合されていることを特徴とする自動車の車体前部構
    造。
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JP5145377B2 (ja) * 2010-05-10 2013-02-13 本田技研工業株式会社 車体前部構造
JP5238750B2 (ja) * 2010-05-10 2013-07-17 本田技研工業株式会社 車体前部構造
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