JP3269672B2 - 育苗用繊維製筒状構造体 - Google Patents
育苗用繊維製筒状構造体Info
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- JP3269672B2 JP3269672B2 JP26888192A JP26888192A JP3269672B2 JP 3269672 B2 JP3269672 B2 JP 3269672B2 JP 26888192 A JP26888192 A JP 26888192A JP 26888192 A JP26888192 A JP 26888192A JP 3269672 B2 JP3269672 B2 JP 3269672B2
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- Japan
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- tubular structure
- fiber
- seedlings
- soil
- raising seedlings
- Prior art date
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- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は植物の育苗等に使用さ
れ、地中において腐敗分解してしまう育苗ポットに関す
るものである。
れ、地中において腐敗分解してしまう育苗ポットに関す
るものである。
【０００２】
【従来の技術】育苗ポットとして一般的に用いられてい
るものに黒色ポリエチレンまたはポリ塩化ビニル成形品
がある。これらの黒色成形品は安価であるが、苗を移植
する前には必ず取りはずさなければならず、大量に植林
する場合には相当な手間となる。また使用後には当然廃
棄処分となるのでプラスチックごみが増えることにな
り、ポリ塩化ビニル製であれば焼却時に有毒ガスを出す
こともあって、地球環境的に不都合な点が多かった。一
方、素焼き鉢は再利用可能な育苗ポットであると言える
が、やはり移植前に取りはずさなければならず、さらに
重い上に破損しやすく、置場所をとるといった問題があ
る。
るものに黒色ポリエチレンまたはポリ塩化ビニル成形品
がある。これらの黒色成形品は安価であるが、苗を移植
する前には必ず取りはずさなければならず、大量に植林
する場合には相当な手間となる。また使用後には当然廃
棄処分となるのでプラスチックごみが増えることにな
り、ポリ塩化ビニル製であれば焼却時に有毒ガスを出す
こともあって、地球環境的に不都合な点が多かった。一
方、素焼き鉢は再利用可能な育苗ポットであると言える
が、やはり移植前に取りはずさなければならず、さらに
重い上に破損しやすく、置場所をとるといった問題があ
る。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題を解決し、苗を入れたまま土中に埋めても腐敗して
分解し、かつ軽くて丈夫な育苗用ポットを提供すること
にある。
問題を解決し、苗を入れたまま土中に埋めても腐敗して
分解し、かつ軽くて丈夫な育苗用ポットを提供すること
にある。
【０００４】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成し得た本
発明の育苗用繊維製筒状構造体は、土中腐敗繊維からな
る繊維製筒状構造体であり、該筒状構造体の筒の直径が
2.0〜30.0cm、該筒状構造体の目付量が10〜500g/m2 、
該筒状構造体を形成する糸の太さが英式番手で0.9〜60
番手であるところに要旨を有する。
発明の育苗用繊維製筒状構造体は、土中腐敗繊維からな
る繊維製筒状構造体であり、該筒状構造体の筒の直径が
2.0〜30.0cm、該筒状構造体の目付量が10〜500g/m2 、
該筒状構造体を形成する糸の太さが英式番手で0.9〜60
番手であるところに要旨を有する。
【０００５】
【作用】本発明における土中腐敗繊維とは、地中または
地表において生分解する繊維を示す。具体的に使用でき
る土中腐敗繊維としては、綿、絹、麻等の植物繊維や羊
毛、馬毛等の獣毛繊維等の天然繊維類、セルロース系繊
維やたんぱく繊維、アルギン酸繊維、ゴム糸等の再生繊
維類、あるいは微生物生成ポリエステル等の微生物の作
るバイオ繊維やその他の生分解性を持つ繊維が挙げられ
る。
地表において生分解する繊維を示す。具体的に使用でき
る土中腐敗繊維としては、綿、絹、麻等の植物繊維や羊
毛、馬毛等の獣毛繊維等の天然繊維類、セルロース系繊
維やたんぱく繊維、アルギン酸繊維、ゴム糸等の再生繊
維類、あるいは微生物生成ポリエステル等の微生物の作
るバイオ繊維やその他の生分解性を持つ繊維が挙げられ
る。
【０００６】本発明の筒状構造体は、上記の土中腐敗繊
維の１種または２種以上から成る布帛によって作成さ
れ、筒状構造体の筒の直径は 2.0〜30.0cmとする。筒状
構造体の直径が 2.0cmより小さいと、土壌や肥料が詰め
にくく、内容量が小さ過ぎて苗を本畑に移植するまで
や、土中で分解するまでの間に幼苗の成長に悪影響を及
ぼす可能性がある。また、径が30cmを超えるものでは、
苗と土壌を充填した場合に重過ぎて取り扱いの点で好ま
しくない。
維の１種または２種以上から成る布帛によって作成さ
れ、筒状構造体の筒の直径は 2.0〜30.0cmとする。筒状
構造体の直径が 2.0cmより小さいと、土壌や肥料が詰め
にくく、内容量が小さ過ぎて苗を本畑に移植するまで
や、土中で分解するまでの間に幼苗の成長に悪影響を及
ぼす可能性がある。また、径が30cmを超えるものでは、
苗と土壌を充填した場合に重過ぎて取り扱いの点で好ま
しくない。
【０００７】筒状構造体を形成する布帛の目付量は10〜
500g/m2 が適しており、より好ましくは50〜250g/m2で
ある。目付量が10g/m2より小さいと、筒状構造体の布帛
の目空き部分が大きくなり過ぎて充填された土壌が漏れ
てくるため好ましくない。また、500g/m2 より大きい目
付量では布帛化が難しくなる。用いられる繊維の太さは
英式番手で 0.9〜60番手が良い。 0.9番手より太いもの
であると布帛化が難しく、また60番手より細いものを使
用すると繊維の腐敗分解時間が早過ぎて育苗期間中に分
解してしまう恐れがあるため好ましくない。
500g/m2 が適しており、より好ましくは50〜250g/m2で
ある。目付量が10g/m2より小さいと、筒状構造体の布帛
の目空き部分が大きくなり過ぎて充填された土壌が漏れ
てくるため好ましくない。また、500g/m2 より大きい目
付量では布帛化が難しくなる。用いられる繊維の太さは
英式番手で 0.9〜60番手が良い。 0.9番手より太いもの
であると布帛化が難しく、また60番手より細いものを使
用すると繊維の腐敗分解時間が早過ぎて育苗期間中に分
解してしまう恐れがあるため好ましくない。
【０００８】本発明の筒状構造体は、特にその製法は限
定されない。例えば、丸編機を用いて土中腐敗繊維の円
筒状の布帛を作り、適切な長さに切断して片端を結ぶ
か、あるいは土中腐敗繊維で縛ることによって作ること
ができる。
定されない。例えば、丸編機を用いて土中腐敗繊維の円
筒状の布帛を作り、適切な長さに切断して片端を結ぶ
か、あるいは土中腐敗繊維で縛ることによって作ること
ができる。
【０００９】この筒状構造体に幼苗や種子、培土、肥料
等を入れて育苗し、適切な時期に本畑に穴を掘って筒状
構造体ごと植えることによって簡単に移植ができる。本
発明の筒状構造体は土中腐敗繊維で製造されているの
で、土中で生分解され、環境に悪影響を及ぼすことな
く、簡単に移植、植林ができる。
等を入れて育苗し、適切な時期に本畑に穴を掘って筒状
構造体ごと植えることによって簡単に移植ができる。本
発明の筒状構造体は土中腐敗繊維で製造されているの
で、土中で生分解され、環境に悪影響を及ぼすことな
く、簡単に移植、植林ができる。
【００１０】
【実施例】以下図面と実施例によって本発明をさらに詳
述するが、下記実施例および図面は本発明を制限するも
のではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実
施することは全て本発明の技術範囲に包含される。実施例 口径３インチの丸編機を用いて、木綿の10番で、目付17
6g/m2 、直径7.62cm(３インチ）の筒編物１を製造した
（図１参照）。この編物１を約20cmの長さに切断し、片
端を綿糸２で縛ることによって、育苗用繊維製筒状構造
体３ができた（図２）。この育苗用繊維製筒状構造体３
に、苗４と培土５を入れ、１か月育苗期間として地上で
放置し、その後筒状構造体３ごと本畑６に移植した（図
３）。３か月後に苗の付近を掘り返したが、筒状構造体
は原形をとどめないほど腐敗していた。
述するが、下記実施例および図面は本発明を制限するも
のではなく、前・後記の趣旨を逸脱しない範囲で変更実
施することは全て本発明の技術範囲に包含される。実施例 口径３インチの丸編機を用いて、木綿の10番で、目付17
6g/m2 、直径7.62cm(３インチ）の筒編物１を製造した
（図１参照）。この編物１を約20cmの長さに切断し、片
端を綿糸２で縛ることによって、育苗用繊維製筒状構造
体３ができた（図２）。この育苗用繊維製筒状構造体３
に、苗４と培土５を入れ、１か月育苗期間として地上で
放置し、その後筒状構造体３ごと本畑６に移植した（図
３）。３か月後に苗の付近を掘り返したが、筒状構造体
は原形をとどめないほど腐敗していた。
【００１１】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されているの
で、移植の時に苗と共にそのまま植えることのできる育
苗用繊維製筒状構造体を提供できた。本発明の筒状構造
体は土中で腐敗するので、植物の成長を阻害することは
ない。また、容器ごと苗を移植できるため、移植後にも
無用の廃棄物とならず、さらに移植に必要な時間を大幅
に短縮することが可能となった。
で、移植の時に苗と共にそのまま植えることのできる育
苗用繊維製筒状構造体を提供できた。本発明の筒状構造
体は土中で腐敗するので、植物の成長を阻害することは
ない。また、容器ごと苗を移植できるため、移植後にも
無用の廃棄物とならず、さらに移植に必要な時間を大幅
に短縮することが可能となった。
【図１】育苗用繊維製筒状構造体を作るための筒編物の
説明図である。
説明図である。
【図２】育苗用繊維製筒状構造体の説明図である。
【図３】育苗用繊維製筒状構造体の使用状態を示す説明
図である。
図である。
１ 筒編物 ２ 綿糸 ３ 育苗用繊維製筒状構造体 ４ 苗 ５ 培土 ６ 本畑
Claims (1)
- 【請求項１】 土中腐敗繊維からなる繊維製筒状構造体
であり、該筒状構造体の筒の直径が 2.0〜30.0cm、該筒
状構造体の目付量が10〜500g/m2 、該筒状構造体を形成
する糸の太さが英式番手で 0.9〜60番手であることを特
徴とする育苗用繊維製筒状構造体。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26888192A JP3269672B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 育苗用繊維製筒状構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26888192A JP3269672B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 育苗用繊維製筒状構造体 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06113681A JPH06113681A (ja) | 1994-04-26 |
| JP3269672B2 true JP3269672B2 (ja) | 2002-03-25 |
Family
ID=17464562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26888192A Expired - Fee Related JP3269672B2 (ja) | 1992-10-07 | 1992-10-07 | 育苗用繊維製筒状構造体 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3269672B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0941288A (ja) * | 1995-05-25 | 1997-02-10 | Takasaki Seishi Kk | 易生分解性複合物とこれを用いた美粧性紙製品 |
| JPH0988A (ja) * | 1995-06-15 | 1997-01-07 | Taniguchi Sangyo Kk | 樹木用容器 |
| JP3029079U (ja) * | 1996-03-18 | 1996-09-17 | 東邦レオ株式会社 | 樹木の支持施工における樹木根元部の巻装具 |
| US7918051B2 (en) * | 2006-07-13 | 2011-04-05 | The Bear Flag 1991 Trust | Tomato growing system |
-
1992
- 1992-10-07 JP JP26888192A patent/JP3269672B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH06113681A (ja) | 1994-04-26 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
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