JP2641001B2 - 底なし容器とヤシの実の皮から得られる繊維とを使用した水生植物の水耕栽培方法 - Google Patents
底なし容器とヤシの実の皮から得られる繊維とを使用した水生植物の水耕栽培方法Info
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- JP2641001B2 JP2641001B2 JP3354164A JP35416491A JP2641001B2 JP 2641001 B2 JP2641001 B2 JP 2641001B2 JP 3354164 A JP3354164 A JP 3354164A JP 35416491 A JP35416491 A JP 35416491A JP 2641001 B2 JP2641001 B2 JP 2641001B2
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- Japan
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- palm
- bottomless container
- aquatic plant
- fiber
- roots
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Classifications
-
- Y02P60/216—
Landscapes
- Hydroponics (AREA)
- Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
- Cultivation Of Plants (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、底なし容器とヤシの繊
維とを使用し、ヨシ、フトイ、ガマ及びショウブ等の水
生植物を栽培する、底なし容器とヤシの繊維とを使用し
た水生植物の水耕栽培方法に関するものである。なお、
特許請求の範囲を含む本明細書において「ヤシの繊維」
とはヤシの実から得られる繊維をいうものとする。
維とを使用し、ヨシ、フトイ、ガマ及びショウブ等の水
生植物を栽培する、底なし容器とヤシの繊維とを使用し
た水生植物の水耕栽培方法に関するものである。なお、
特許請求の範囲を含む本明細書において「ヤシの繊維」
とはヤシの実から得られる繊維をいうものとする。
【０００２】
【従来の技術】従来、容器に収容した土壌等に水生植物
の苗を植え付けて栽培していた。
の苗を植え付けて栽培していた。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、斯かる栽培方
法によるときは、容器に収容した土壌が流出し易く、ま
た該土壌中の病原菌により根の発育が抑制されたり、更
には取扱いが容易に行われないため植栽地への運搬コス
トが嵩む等の問題があった。
法によるときは、容器に収容した土壌が流出し易く、ま
た該土壌中の病原菌により根の発育が抑制されたり、更
には取扱いが容易に行われないため植栽地への運搬コス
トが嵩む等の問題があった。
【０００４】本発明は、上記諸問題を解決し、水生植物
の根の発育が良好に行われ、そして生長した水生植物を
植栽地へ運搬する際に、これを容易に行うことができる
水耕栽培方法を提供しようとするものである。
の根の発育が良好に行われ、そして生長した水生植物を
植栽地へ運搬する際に、これを容易に行うことができる
水耕栽培方法を提供しようとするものである。
【０００５】本発明は上記目的を達成するため、ヤシの
繊維を底なし容器に充満するように詰め込み、該ヤシの
繊維に水生植物の苗を植え込み、該底なし容器及びヤシ
の繊維を蓄留培養水に浸漬しておくことにより、水生植
物の根を十分に発育させてヤシの繊維と網状に一体化さ
せた後、当該一体化した水生植物の根とヤシの繊維とを
底なし容器から抜き出すようにしたことを特徴とする、
底なし容器とヤシの繊維とを使用した水生植物の水耕栽
培方法を提供するものである。
繊維を底なし容器に充満するように詰め込み、該ヤシの
繊維に水生植物の苗を植え込み、該底なし容器及びヤシ
の繊維を蓄留培養水に浸漬しておくことにより、水生植
物の根を十分に発育させてヤシの繊維と網状に一体化さ
せた後、当該一体化した水生植物の根とヤシの繊維とを
底なし容器から抜き出すようにしたことを特徴とする、
底なし容器とヤシの繊維とを使用した水生植物の水耕栽
培方法を提供するものである。
【０００６】
【作用】底なし容器は水生植物の根が十分に発育してヤ
シの繊維と網状に一体化するまでの間のみ使用するもの
である。ヤシの繊維は本来絡み合いが強く、形が崩れに
くいものである。このようなヤシの繊維に水生植物の根
が入り込むと、水生植物の根がヤシの繊維を更に縛り付
け、水生植物の根とヤシの繊維は網状に一体化する。従
って、底なし容器及びヤシの繊維を蓄留培養水に浸漬し
ておくことにより、水生植物の根が十分に発育しヤシの
繊維と網状に一体化した後は、底なし容器を外しても当
該一体化した水生植物の根とヤシの繊維が崩れることは
ない。そこで、水生植物の根が十分に発育しヤシの繊維
と網状に一体化した後、当該一体化した水生植物の根と
ヤシの繊維とを底なし容器から抜き出すようにしてい
る。故に、該水生植物を所望の植栽地まで運搬する際に
は、一体化した水生植物の根とヤシの繊維とを少し乾燥
させて軽量にしてから運搬することも可能となる。ま
た、ヤシの繊維は劣化に対する耐久性が強いだけでな
く、植物繊維であるため環境を汚すおそれもない。
シの繊維と網状に一体化するまでの間のみ使用するもの
である。ヤシの繊維は本来絡み合いが強く、形が崩れに
くいものである。このようなヤシの繊維に水生植物の根
が入り込むと、水生植物の根がヤシの繊維を更に縛り付
け、水生植物の根とヤシの繊維は網状に一体化する。従
って、底なし容器及びヤシの繊維を蓄留培養水に浸漬し
ておくことにより、水生植物の根が十分に発育しヤシの
繊維と網状に一体化した後は、底なし容器を外しても当
該一体化した水生植物の根とヤシの繊維が崩れることは
ない。そこで、水生植物の根が十分に発育しヤシの繊維
と網状に一体化した後、当該一体化した水生植物の根と
ヤシの繊維とを底なし容器から抜き出すようにしてい
る。故に、該水生植物を所望の植栽地まで運搬する際に
は、一体化した水生植物の根とヤシの繊維とを少し乾燥
させて軽量にしてから運搬することも可能となる。ま
た、ヤシの繊維は劣化に対する耐久性が強いだけでな
く、植物繊維であるため環境を汚すおそれもない。
【０００７】
【実施例】本発明の実施例を図面に従って説明すれば下
記の通りである。
記の通りである。
【０００８】先ず、栽培しようとする水生植物の種類に
応じて適切な大きさ・深さの底なし容器１を選択し、図
１（イ）に示すようにその底なし容器１にヤシの繊維２
を充満するように詰め込む。次に、図１（ロ）に示すよ
うに該ヤシの繊維２にヨシ、フトイ、ガマ及びショウブ
等の水生植物３の苗を植え込んだ後、底なし容器１及び
ヤシの繊維２を、任意手段により蓄留した蓄留培養水４
に浸漬しておくことにより、水生植物３の根５を十分に
発育させてヤシの繊維２と網状に一体化させる。しかる
後、当該一体化した水生植物３の根５とヤシの繊維２と
を底なし容器１から抜き出すのである。
応じて適切な大きさ・深さの底なし容器１を選択し、図
１（イ）に示すようにその底なし容器１にヤシの繊維２
を充満するように詰め込む。次に、図１（ロ）に示すよ
うに該ヤシの繊維２にヨシ、フトイ、ガマ及びショウブ
等の水生植物３の苗を植え込んだ後、底なし容器１及び
ヤシの繊維２を、任意手段により蓄留した蓄留培養水４
に浸漬しておくことにより、水生植物３の根５を十分に
発育させてヤシの繊維２と網状に一体化させる。しかる
後、当該一体化した水生植物３の根５とヤシの繊維２と
を底なし容器１から抜き出すのである。
【０００９】本発明は下記の如き優れた効果を発揮す
る。 （１）底なし容器に詰め込んだヤシの繊維に水生植物を
植え込むようにし、土壌 を使用しないため、病原菌によ
り水生植物の根の発育が抑制されるおそれ がない。従っ
て、水生植物は健全に十分に生長する。 （２）前述のように、水生植物の根が十分に発育しヤシ
の繊維と網状に一体化し た後、当該一体化した水生植物
の根とヤシの繊維とを底なし容器から抜き 出すようにし
たため、水生植物を所望の植栽地まで運搬する際には、
底な し容器から抜き出した水生植物の根とヤシの繊維と
を少し乾燥させて軽量 にしてから運搬することも可能と
なる。その結果、運搬作業は容易になり 、運搬コストを
低減させることができる。 （３）ヤシの繊維は劣化に対する耐久性が強いだけでな
く、植物繊維であるため 環境を汚すおそれもない。 （４）水生植物の根がヤシの繊維と網状に一体化するた
め、水生植物を植栽地に 植え込んだ場合に活着率が非常
に高くなる。
る。 （１）底なし容器に詰め込んだヤシの繊維に水生植物を
植え込むようにし、土壌 を使用しないため、病原菌によ
り水生植物の根の発育が抑制されるおそれ がない。従っ
て、水生植物は健全に十分に生長する。 （２）前述のように、水生植物の根が十分に発育しヤシ
の繊維と網状に一体化し た後、当該一体化した水生植物
の根とヤシの繊維とを底なし容器から抜き 出すようにし
たため、水生植物を所望の植栽地まで運搬する際には、
底な し容器から抜き出した水生植物の根とヤシの繊維と
を少し乾燥させて軽量 にしてから運搬することも可能と
なる。その結果、運搬作業は容易になり 、運搬コストを
低減させることができる。 （３）ヤシの繊維は劣化に対する耐久性が強いだけでな
く、植物繊維であるため 環境を汚すおそれもない。 （４）水生植物の根がヤシの繊維と網状に一体化するた
め、水生植物を植栽地に 植え込んだ場合に活着率が非常
に高くなる。
【００１０】
【図１】本発明の実施状態を示す説明図である。
１ 底なし容器２ ヤシの繊維 ３ 水生植物 ４ 蓄留培養水 ５ 根
Claims (1)
- 【請求項１】 ヤシの繊維を底なし容器に充満するよう
に詰め込み、該ヤシの繊維に水生植物の苗を植え込み、
該底なし容器及びヤシの繊維を蓄留培養水に浸漬してお
くことにより、水生植物の根を十分に発育させてヤシの
繊維と網状に一体化させた後、当該一体化した水生植物
の根とヤシの繊維とを底なし容器から抜き出すようにし
たことを特徴とする、底なし容器とヤシの繊維とを使用
した水生植物の水耕栽培方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3354164A JP2641001B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 底なし容器とヤシの実の皮から得られる繊維とを使用した水生植物の水耕栽培方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3354164A JP2641001B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 底なし容器とヤシの実の皮から得られる繊維とを使用した水生植物の水耕栽培方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05137473A JPH05137473A (ja) | 1993-06-01 |
| JP2641001B2 true JP2641001B2 (ja) | 1997-08-13 |
Family
ID=18435718
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3354164A Expired - Lifetime JP2641001B2 (ja) | 1991-11-18 | 1991-11-18 | 底なし容器とヤシの実の皮から得られる繊維とを使用した水生植物の水耕栽培方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2641001B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7117634B2 (en) * | 2000-12-18 | 2006-10-10 | Pelton Norman R | Tree seedling plug and method of making same |
| JP5073460B2 (ja) * | 2007-11-22 | 2012-11-14 | 小岩井農牧株式会社 | 屋上緑化システム |
| CN103704085A (zh) * | 2013-12-30 | 2014-04-09 | 中国水稻研究所 | 水稻机插盘根基质布育秧方法 |
| US20150366147A1 (en) * | 2014-06-20 | 2015-12-24 | Sunrise Agarwood Biotech Corporation | Aquatic Cultivation Method For Woody And Drought-Tolerant Plants |
| CN105145005A (zh) * | 2015-07-08 | 2015-12-16 | 中国科学院东北地理与农业生态研究所 | 一种扁秆藨草的块状球茎收集与贮存方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6117941U (ja) * | 1984-07-07 | 1986-02-01 | 太洋興業株式会社 | 培地ブロツク |
| JPS62138123A (ja) * | 1985-12-10 | 1987-06-20 | キユーピー株式会社 | 育苗用支持材及びその使用方法 |
| JPS63301727A (ja) * | 1987-06-01 | 1988-12-08 | Agency Of Ind Science & Technol | 水耕栽培装置 |
-
1991
- 1991-11-18 JP JP3354164A patent/JP2641001B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH05137473A (ja) | 1993-06-01 |
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Legal Events
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