JP3268086B2 - 直流モータの過負荷防止回路 - Google Patents

直流モータの過負荷防止回路

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JP3268086B2 JP24141393A JP24141393A JP3268086B2 JP 3268086 B2 JP3268086 B2 JP 3268086B2 JP 24141393 A JP24141393 A JP 24141393A JP 24141393 A JP24141393 A JP 24141393A JP 3268086 B2 JP3268086 B2 JP 3268086B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直流モータに過負荷が
作用したときに、直流モータに対する通電を強制的に停
止して直流モータ等の損傷を防止する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図5に従来の過負荷防止技術を模式的に
示す。図5から明らかに、直流モータを駆動するために
直流電源と直流モータと強制停止スイッチの直列回路が
構成されている。強制停止スイッチは直流モータに過負
荷が作用したときに自動的にオフして直流モータへの通
電を停止させるものである。直流モータへの通電を強制
的に停止させるために、直流モータにかかる電圧に相当
する電圧(例えば直流モータにかかる電圧が分圧された
電圧等であり、以後モータ電圧という)VM を一方の端
子に入力し、基準電圧VS を他方の端子に入力し、VM
<VS のときに強制停止スイッチをオフさせる比較回路
が付加されている。モータ電圧VM は直流モータに過負
荷が作用すると低下する。そして基準電圧VS は図5
(B) に示されているように、直流モータがロックしたと
きのモータ電圧に設定されている。このため図5(A) の
回路によると、図5(B) に示されるように、モータがロ
ックしたときに強制停止スイッチがオフされ、直流モー
タの損傷が防止されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、直流モータ
がロックするときのモータ電圧は必ずしも一定でない。
例えば直流電源として充電可能な電池が用いられている
ような場合、充電直後にはロック時のモータ電圧が比較
的高いのに対し、再充電直前になるともともと電池電圧
が低下しているためにロック時のモータ電圧が低くなる
(図5(C) 参照)。また周知のように電池電圧は温度に
よっても変化するために、高温環境下におけるロック時
のモータ電圧に比して低温環境下におけるロック時のモ
ータ電圧は低い。
【0004】このため、基準電圧の値を電池電圧が高い
状態下におけるロック時に強制停止されるように設定し
ておくと、再充電直前の電池を使用している場合や低温
環境下で使用している場合には直流モータがロックする
前に強制的に通電がオフされてしまい、本来ならロック
する前に達成できる作業ができなくなってしまう。逆に
電池電圧が低い場合にあわせて基準電圧を設定しておく
と、電池電圧が高い環境下ではモータがロックしても通
電が停止されなくなり、モータの損傷等を防止できなく
なってしまう。本発明は、モータのロック時のモータ電
圧が一定ではないという問題を克服し、使用条件にかか
わらず、ロック時ないしはロック時の前後に通電が強制
的に停止されるようにするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は直流電源と直流
モータと強制停止スイッチの直列回路に付加される直流
モータの過負荷防止回路に関するものであり、この回路
は図1に模式的に示されているように、該直流モータに
かかる電圧に相当する電圧VM を所定電圧だけ降下させ
る電圧降下回路と、該電圧降下回路の出力電圧の変化を
遅らせる遅延回路と、該遅延回路の出力電圧Vc を一方
の端子に入力し、前記電圧VM を他方の端子に入力し、
VM <VC のときに前記強制停止スイッチをオフさせる
比較回路とで構成されている。なおここでいう遅延回路
とは、変化を遅らせる回路のみならず、過去の電圧を積
分ないし平均化することによって、電圧変化をゆるやか
な変化に変える回路をも含んでいる。すなわちここでい
う遅延回路は広義のものであり、狭義の遅延回路の他に
積分回路と平均回路を含むものである。
【0006】
【作用】この回路によると、電圧降下回路が用いられて
いるために、遅延回路に入力される電圧はモータ電圧V
M より所定電圧Va だけ低い電圧となっている。モータ
電圧の変動がゆるやかなケース、すなわち直流モータが
正常に回転している間は、遅延回路からの出力電圧VC
はVC =VM −Va となり、VM >VC の関係が維持さ
れる。このため強制停止スイッチはオフされない。
【0007】しかるに直流モータに過負荷が作用する
と、モータ電圧VM は急速に低下する。このとき遅延回
路に入力される電圧も低下するが、遅延回路から出力さ
れる電圧は遅れて変化する(あるいはゆるやかに変化す
る)ために、過負荷が作用したときから一定期間後にV
M <VC となり、強制停止スイッチがオフされる。この
とき、電圧降下回路による降下電圧Va を適値にとって
おくと、モータロック時にVM =VC となるようにする
ことができる。
【0008】そして、この現象は図1(B)(C)に例示され
ているように、直流電源の電圧が高い環境下でも、低い
環境下でも同様に得られる。このために、図5(B)(C)で
説明した従来技術の不完全性が克服され、使用環境によ
ることなく、ロック時ないしロック時の前後で通電を強
制的に停止させることができる。
【0009】
【実施例】次に本発明を具現化した一実施例について説
明する。この実施例は電池駆動式電動工具のための直流
モータに対して本発明を適用したものであり、その具体
的回路が図2に示されている。図中BPは電池パックを
示している。この電池パックBPはニッケル・カドミウ
ム電池のセルを内蔵しており、充電可能となっている。
この電池パックBPを電動工具の電池収容部に収容した
ときに、電池接点が工具側の接点CN1,CN2に接続
されるようになっている。この電池パックBPは充電可
能であり、充電済みの電池パックBPが前記の電池収容
部に収容され、使用後電池収容部から取出されて交換さ
れる。
【0010】電池パックBPがセットされると、接点C
N1,CN2を介して電池パックBPと操作用の手動電
源スイッチSW1と正逆転切換スイッチSW2a,SW
2bと直流モータMと強制停止スイッチFETが直列に
接続された回路が完成する。操作用の手動電源スイッチ
SW1はa,b接点間で切換可能となっており、工具使
用者がオン操作している間a接点となり、オン操作を止
めるとb接点となる。正逆転切換スイッチSW2a,S
W2bは、d・e接点側とc・f接点側で切換可能とな
っており、d・e接点側のときは直流モータMに正転方
向に直流電流を流し、c・f接点側のときは逆転方向に
直流電流を流す。強制停止スイッチFETがオンの状態
で、手動電源スイッチSW1がオン操作されてa接点が
閉じられると、直流モータMに電流が流れる。一方手動
電源スイッチSW1がオン操作されないでb接点が閉じ
ると、直流モータMの制動回路が完成する。
【0011】強制停止スイッチには電界効果トランジス
タFETが用いられており、モータMを強制的にオフさ
せる。強制停止スイッチFETがオフであるかぎり、手
動電源スイッチSW1をオン操作してもモータMに電流
は流れない。また手動電源スイッチSW1がオンされて
いても、強制停止スイッチFETがオフされると、モー
タMへの通電が強制的に停止される。この強制停止用電
界効果トランジスタFETはゲート電極にハイ電圧が印
加されたときにオンし、ハイ電圧が印加されないとオフ
する。
【0012】次に強制停止用の電界効果トランジスタF
ETの制御回路について説明する。図中2は電池パック
BPの残容量が不充分なときに、電界効果トランジスタ
FETをオフさせる強制停止回路である。また図中6は
モータMに過負荷が作用したときに、モータMへの通電
を強制的に停止させるための回路である。この発明の主
題は、過負荷時の強制停止回路6によって具現化されて
いるが、説明は先に強制停止回路2についてすすめる。
なお強制停止回路6の説明は段落0021以後に記載さ
れている。
【0013】強制停止回路2は第1の比較回路CM1を
有し、プラス側の入力端子には電池電圧を分圧した電圧
V1が入力され、マイナス側の入力端子にはツェナーダ
イオードZD1の降伏電圧V2(これは一定の電圧とな
る)が入力される。ここで前記の電位V1とV2は、電
池パックBPの残容量が適正範囲内にある間は、直流モ
ータMの始動時(このときV1は最も低下する)におい
てもV1>V2の関係となる一方、電池パックBPの残
容量が所定値以下になると、モータMの始動時にV1<
V2の関係となるように調整されている。
【0014】第1の比較回路CM1の出力は第1のナン
ド式ラッチ回路4のS1端子に入力される。ナンド式ラ
ッチ回路4のR1端子には電池電圧が入力される(図2
中マルAに示される部位の電圧が入力される)。図3を
参照して、この回路の作用を説明する。電池パックBP
の交換時、手動電源スイッチSW1はオフであり、a接
点は開いている。この状態で充電済み電池パックBPが
セットされると、V1>V2となり、第1比較回路CM
1はハイ電圧を出力し、S1接点にハイ電圧が入力され
る(コンデンサC1によって若干遅れる)。一方R1端
子に入力される電圧もハイとなる(ここでもコンデンサ
C2によって若干遅れてハイ電圧となる)。コンデンサ
C1とC2の容量の相違によって、R1端子の方がS1
端子よりも遅れてハイ電圧となる。
【0015】ナンド式ラッチ回路4の挙動は図3(B) の
ように変化する。前述のように、電池パックBPが挿入
された瞬間、S1,R1端子はともにローであり、Q1
a端子もQ1b端子もハイとなる。次にS1端子の方が
先にハイ電圧となる。そこでQ1a端子はロー、Q1b
端子はハイのままとなる。その後R1端子もハイ電圧と
なる。このときはQ1a,Q1b端子の出力に変化はな
く、Q1a端子はロー、Q1b端子はハイのままとな
る。
【0016】第1ラッチ回路4のQ1b端子にダイオー
ドD2を介して強制停止スイッチFETのゲートが接続
されている。Q1b端子がローの間はゲート電位がロー
であり、強制停止スイッチFETはオフとなる。また後
述のように第2ラッチ回路8のQ2b端子にダイオード
D3を介して強制停止スイッチFETのゲートが接続さ
れている。このためQ2b端子がローの間はゲート電位
がローであり、強制停止スイッチFETはオフとなる。
すなわち、強制停止スイッチFETはQ1b端子とQ2
b端子の双方がハイのときにオンし、少なくともいずれ
か一方がローであると強制的にオフされる。
【0017】前述のように、電池パックBPが交換のた
めに取外されると、S1端子もR1端子もローとなる。
次に充電済み電池パックBPがセットされると、段落0
015で説明した現象が起って、Q1b端子はハイとな
る。Q1b端子がハイの間強制停止スイッチFETはオ
ン状態である(ただしQ2b端子もハイであるとす
る)。そこで手動電源スイッチSW1が操作されてa接
点が閉じると、モータMに電流が流れ始め工具は回転し
始める。なおこの実施例の場合は電池パックが交換され
ることでQ1b端子がハイとなる。電池が交換不能とな
っていれば、電池と図のマルAの間にリセットスイッ
チを設ける。そしてこのリセットスイッチを設けると、
リセットスイッチの操作によってR1端子に一旦電池電
圧がかからないようにし、ついで電池電圧が印加される
ようにできる。このようにしても第1ラッチ回路4をリ
セットすることができる。このようにすると、電池が交
換不能なタイプにも本実施例を適用することができる。
【0018】モータMに電流が流れ始めたとき、起動時
の大電流が流れるため電池電圧は低下し、図中マルA
で示される部位の電圧も低下する。電池の残容量が所定
値以上であれば、起動時に電池電圧が低下しても、第1
比較回路CM1のプラス端子に入力される電圧V1はな
おツェナーダイオードZD1の降伏電圧(V2)以上で
あり、S1端子はハイのままである。従ってFETはオ
ン状態に維持され、工具は適正に運転される(図3(A)
のイ→ハ参照)。電池の残容量が所定値以下になると、
起動時の電池電圧が低下して前記電圧V1がツェナーダ
イオードZD1の降伏電圧(V2)以下となる。すると
S1端子がローとなり(コンデンサC1により若干遅れ
る)、Q1a端子はハイとなりQ1b端子はローとなる
(図3(A) のイ→ロ参照)。Q1b端子がローとなる
と、強制停止スイッチ素子FETがオフとなり手動電源
スイッチSW1をオンさせていてもモータMに電流が流
れなくなる。このため工具は強制的に停止され、電池残
容量が不充分な状態で作業を続行することが禁止され
る。
【0019】電池の残容量が不充分な状態で操作用スイ
ッチSW1がオンされ、その直後に前記のようにして強
制停止スイッチFETがオフされると、モータMに電流
が流れなくなり、電池電圧は再度上昇する。このため
1の比較回路CM1は再度ハイを出力する。ナンド式ラ
ッチ回路4の場合、S1端子が再度ハイとなってもQ1
a,Q1b端子に変化なく、強制停止スイッチFETは
オフ状態に保たれる。なお手動電源スイッチSW1がオ
ンされた後、電池電圧が低下して強制停止スイッチFE
Tがオフされるまでの時間は一瞬であり、締付作業はで
きない。
【0020】図3(A) のイ欄は電池パックBPの挿入後
手動電源スイッチSW1がオンされるまでの間を示し、
ロ欄はバッテリパックBPの残容量が不充分な状態で手
動電源スイッチSW1を操作した後の電圧変動を示し、
ハ欄はバッテリパックBPの残容量が充分な状態で手動
電源スイッチSW1を操作した後の電圧変動を示してい
る。実際にはイ→ロの変化またはイ→ハの変化が起る。
前記から明らかなように、電池が残容量が低下すると第
1ラッチ回路4によって強制停止スイッチ(FET)が
オフされる。この状態は電池が外されて新しい電池がセ
ットされるまで続き、電池の交換時に第1ラッチ回路4
はリセットされて強制停止スイッチ(FET)がオンさ
れる。
【0021】この実施例の場合、工具に過負荷が作用し
た場合に直流モータMが焼損することを防止するために
直流モータMへの通電を強制的に停止させる回路6が付
加されている。この2つの強制停止回路2,6はいずれ
かがローを出力するときに強制停止スイッチFETをオ
フ状態とする。後述のように、手動電源スイッチSW1
をオンした直後は強制停止回路6の側はハイ電圧を出力
するように構成されており、電池の残容量不足をモータ
起動時の電池電圧に基づいて検出して強制停止スイッチ
FETをオフ状態とする強制停止回路2の作動が過負荷
時に強制的にオフさせる回路6によって妨げられること
はない。また過負荷時の強制停止回路は、手動電源スイ
ッチSW1をオンした直後には働く必要がなく、むしろ
働かない方が好ましい。
【0022】過負荷時の強制停止回路6は、第2の比較
回路CM2を有し、プラス側の入力端子にはモータMに
かっている電圧を分圧したモータ電圧VM が入力され
る。一方、マイナス側入力端子とモータ電圧VM の間
に、ダイオードD1が直列に挿入され、コンデンサC4
と抵抗R3が並列に接続されている。ダイオードD1は
その内部抵抗によって、コンデンサC4と抵抗R3側に
出力する電圧をモータ電圧VM より所定電圧Va だけ降
下させる。すなわちこの実施例では、このダイオードD
1によって電圧降下回路が実現されている。ダイオード
D1によってモータ電圧VM より所定電圧Va だけ降圧
された電圧は、コンデンサC4と抵抗R3に印加され
る。コンデンサC4は積分作用を営み、抵抗R3は放電
作用を営むが、この実施例では抵抗R3の抵抗値が非常
に大きく設定されており、結局マイナス側入力端子に入
力される電圧VC には、ダイオードD1から出力される
電圧の変化をゆるやかにならした変化が生じることにな
る。すなわちこの実施例では抵抗R3とコンデンサC4
により一種の遅延回路が実現されている。なおこの実施
例は変化をゆるやかにすることによって遅らせる例を示
しているが、この他、変化を一定時間完全に遅らせる狭
義の遅延回路(この場合変化パターン自体は変わらな
い)、あるいは過去の電圧を平均化することによって変
化を遅らせる回路であってもよい。この実施例は一種の
平均化回路と評価することもできる。
【0023】図4はモータ電圧VM と、それを降圧した
後に平均化した電圧VC の実測値を示している。モータ
電圧VM は手動電源スイッチSW1のオン直後に低下す
るが、負荷が正常であればモータ電圧はすみやかに回復
する。このためVM <VC となることはない。これに対
し、モータMに過負荷が作用し始めるとモータ電圧が低
下し続ける。このときVC の方が遅れてかつゆるやかに
変化するために、過負荷状態が続くとVM <VC とな
る。すなわち第2の比較回路CM2は、過負荷が作用し
てモータMがロックする前後にハイ→ローに切替わる。
なおこの作用は電池パックBPの電圧によらず成立し、
電池パックBPの電圧が平均よりも高くても、あるいは
低くてもモータMがロックする前後で第2の比較回路C
M2はハイ→ローに切替わる。
【0024】第2の比較回路CM2の出力は第2のナン
ド式ラッチ回路8のS2端子に入力される。第2ナンド
式ラッチ回路8のR2端子には操作用の手動電源スイッ
チSW1とモータM間の部位マルBの電圧が入力され
る。ただしコンデンサC3が用いられているため、R2
端子の電圧は手動電源スイッチSW1がオンされたあと
に遅れて上昇する。前記したようにR1端子の電圧もコ
ンデンサC2によって遅れて上昇するが、このR1端子
には手動電源スイッチSW1がオフされていても電池電
圧がかかっている部位(マルA)の電圧が印加されるた
め、電池パックの挿入時に上昇し、手動電源スイッチS
W1をオンするときにすでにハイ電圧がかかっている。
これに対し、R2端子には部位(マルB)の電位が加え
られるために、手動電源スイッチSW1をオンした後に
ハイ電位が加わることになり、しかもハイ電圧となるの
が少し遅れる。このことは図3(A) のロ欄とハ欄に図示
されている。
【0025】さて手動電源スイッチSW1のオン直後は
S2端子がハイであり、R2端子はローである(図3
(A) のロ、ハ参照)。このためQ2b端子はハイであ
り、強制停止スイッチFETをオフすることはない。す
なわちモータMの起動時に強制停止回路6が強制停止ス
イッチFETをオフさせることはなく、停止回路2の側
が強制停止スイッチFETをオフさせるかオンのままに
するのかを決める。手動電源スイッチSW1がオンされ
た後所定時間が経過すると、R2端子もハイとなるが、
R2端子がハイとなってもQ2b端子はハイを続ける。
【0026】モータMの回転中に過負荷が作用して電池
電圧が下降すると、前記したようにVM <VC となって
第2の比較回路CM2がオフし、S2端子がロー、R2
端子がハイとなる。この結果第2ラッチ回路8のQ2b
端子はオフとなり、強制停止スイッチFETがオフされ
る(図3(A) ハ→ニ参照)。この結果直流モータMに過
負荷がかかったまま直流モータMに通電され続け、直流
モータMが損傷するといったことが防止される。
【0027】強制停止スイッチFETがオフされると、
電池電圧は上昇し、第2比較回路CM2はハイとなる。
しかしハイとなっても強制停止スイッチFETはオフの
ままであり、過負荷の状態でモータMに再度通電される
ことはない。この場合一旦操作用の手動電源スイッチS
W1をオフさせると、コンデンサC3の電荷が抵抗を介
して放電されるのでR2端子がローとなり、第2ラッチ
回路8のQ2b端子はハイとなる。このため、再度操作
用の手動電源スイッチSW1がオンされることによって
モータMは再度動き始める。このとき電池の残容量が充
分であれば強制停止回路2が直流モータMを強制停止さ
せることはなく、また過負荷状態が解消していれば強制
停止回路6が直流モータMを強制停止させることもな
い。以上の実施例では強制停止用のスイッチとして電界
効果トランジスタFETを用いる例を説明した。しかし
これに限られるものでなく、リレーやバイポーラトラン
ジスタを利用することもできる。
【0028】
【発明の効果】本発明によると、直流電源の状態にかか
わらず、直流モータのロックにほぼ対応してモータへの
通電が強制的に停止されるために、通電の強制停止が早
すぎて本来可能な作業が中断されたり、あるいは遅すぎ
てモータが損傷するといったことが効果的に予防され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の概念を模式的に示す図
【図2】実施例の回路図
【図3】実施例の作用説明図
【図4】実施例の作用説明図
【図5】従来技術を説明する図
【符号の説明】
FET:強制停止スイッチ D1,ダイオード:電圧降下回路 C4(コンデンサ),R3(抵抗):遅延回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 7/085 H02P 7/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と直流モータと強制停止スイッ
    チの直列回路に付加される直流モータの過負荷防止回路
    であり、 該直流モータにかかる電圧に相当する電圧VM を所定電
    圧だけ降下させる電圧降下回路と、 該電圧降下回路の出力電圧の変化を遅らせる遅延回路
    と、 該遅延回路の出力電圧Vc を一方の端子に入力し、前記
    電圧VM を他方の端子に入力し、VM <VC のときに前
    記強制停止スイッチをオフさせる比較回路とで構成され
    ている直流モータの過負荷防止回路。
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