JP3267804B2 - ファクシミリ通信装置 - Google Patents

ファクシミリ通信装置

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JP3267804B2 JP12958094A JP12958094A JP3267804B2 JP 3267804 B2 JP3267804 B2 JP 3267804B2 JP 12958094 A JP12958094 A JP 12958094A JP 12958094 A JP12958094 A JP 12958094A JP 3267804 B2 JP3267804 B2 JP 3267804B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ダイヤイン機能を有す
ファクシミリ通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ダイヤルイン機能を有するファク
シミリ装置として、例えば特開昭63−294060号
に開示されるように、相手機から送られる内線指定信号
により、通話あるいは通信を選択する装置が知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、受信不可能状態で、かつ送信情報がな
い場合、あるいは受信不可能状態である場合における着
信時の制御が考慮されていないという問題点があった。
【0004】本発明は、受信が可能か不可能か、または
送信情報の有無によって、着信に対して1次応答するか
否かを制御することができるファクシミリ通信装置を提
供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ダイヤルイン
機能を有するファクシミリ通信装置において、受信可能
状態であるか否か、または、送信すべき情報の有無を判
定する判定手段と、上記判定手段による判定に応じて、
着信に対して1次応答するか否かを制御する制御手段と
を備えたファクシミリ通信装置である。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【実施例】まず、本実施例において利用するダイヤルイ
ン機能について説明する。
【0013】現在の電話網は、電話サービスの提供を目
的として構築されているため、1本の加入者線に電話機
と非電話系端末を接続する場合の端末識別機能が用意さ
れていない。ここで、端末識別機能は、1本の電話回線
に電話機と非電話系端末が接続されている状態で、電話
からの呼は電話機に、非電話系端末からの呼は非電話系
端末に着信できる機能である。
【0014】また、電話網における端末識別機能を実現
する形態としては、網側で対応する方式と端末側で対応
する方式に大別される。網側で対応する方式としては、
番号情報送出方式、呼出信号送出方式、END−TO−
END信号送出方式が提案され、番号情報送出方式を採
用することが決定した。また、端末側で対応する方式
は、識別アダプタ(MSS:Multi Services Switcher
)を利用し、課金状態で端末識別を行う。
【0015】ここで、網側で対応する方式のうちで、番
号情報送出方式を利用し、端末識別を行う場合について
説明する。
【0016】図5は、番号情報送出方式を説明するため
のブロック図である。
【0017】図5において、交換機102は、ダイヤル
イン機能を有しており、電話番号n(例えば、03−1
23−1111)あるいは、電話番号m(例えば、03
−123−1112)に着信があると、信号線102a
に呼出信号を発生し、端末設備等(この場合は、コント
ローラ104)に着信があったことを指示する。
【0018】コントローラ104は、交換機102との
やりとり(交換機と端末設備等の接続シーケンスは後述
する)を行い、電話番号n(例えば、03−123−1
111)に着信があったのか、電話番号m(例えば、0
3−123−1112)に着信があったのかを認識す
る。そして、コントローラ104は、電話番号nに着信
があった場合は、信号線108aに呼出信号を発生し、
電話機108を鳴動させる。また、コントローラ104
は、電話番号mに着信があった場合は、信号線106a
に呼出信号を送出し、ファクシミリ装置106(電話機
内蔵)を自動着信させる(なお、ファクシミリ装置は、
自動着信モードにセットしてある)。
【0019】このようにして、発信側が電話機であれ
ば、電話番号n(例えば、03−123−1111)に
ダイヤルを行い、発信側がファクシミリ装置であれば、
電話番号m(例えば、03−123−1112)にダイ
ヤルを行うことにより、目的の通話、通信が成立する。
【0020】次に、このようなダイヤルイン機能を有す
る交換機と端末設備等の接続シーケンスについて説明す
る。
【0021】図6は、この接続シーケンスを示すシーケ
ンスチャートである。この接続シーケンスを行うため、
交換機側に以下のタイミングを設定している。
【0022】(A)呼出信号送出タイミング;交換機
は、回線L1 、L2 の極性反転から後述する呼出信号の
送出までに100ms程度のタイミングがある。
【0023】(B)1次応答信号到着待ちタイミング;
交換機は、回線L1 、L2 の極性反転から1次応答信号
到着まで、6秒待ち合わせる。この間に信号が未到着の
場合には切断に入る。
【0024】(C)内線指定信号送出開始タイミング;
交換機は、1次応答信号を受信すると、0.6秒以降に
内線指定信号を端末設備等へ送出する。
【0025】(D)内線指定受信完了信号到着待ちタイ
ミング;交換機は、端末設備等へ内線指定信号送出完了
後、0.3秒以降に内線指定受信完了信号を受け付け
る。この待ち合わせ時間は、内線指定信号の送出完了後
2.1秒までである。この間に内線指定受信完了信号が
未到着の場合には、交換機は切断に入る。
【0026】(E)2次応答信号受付タイミング;交換
機は、内線指定受信完了信号を受信後、0.3秒以降に
2次応答信号を受け付ける。端末設備等は、2次応答信
号を0.3秒以前に送出しないことが必要である。
【0027】図1は、本実施例によるファクシミリ装置
の構成を示すブロック図である。なお、この図1には、
以下に説明する本発明の各実施例において必要となる主
要な構成要素を全て含むものであり、その多くは、各実
施例に共通する構成要素であるが、一部には、個別の実
施例においてのみ用いる構成要素も存在するものであ
る。ここでは、簡略のため一括して説明する。
【0028】図1において、信号線2a、2bは電話回
線である。また、極性検出回路2は、電話回線2a、2
bの極性を検出する回路であり、信号線2aが+側の極
性の場合には、信号線2cに信号レベル「0」の信号を
出力し、信号線2aが−側の極性の場合には、信号線2
cに信号レベル「1」の信号を出力する。また、信号線
2aは信号線2d、信号線2bは信号線2eに接続され
ている。
【0029】CMLリレー4は、局線をファクシミリ通
信部に接続するか電話機能部に接続するかを制御するリ
レーであり、信号線54aに信号レベル「0」の信号が
出力されている時には、信号線2d、2eを信号線4
a、4bに接続し、信号線54aに信号レベル「1」の
信号が出力されている時には、信号線2d、2eを信号
線14a、14bに接続する。
【0030】電話機6は、送受話器がオンフックである
時には、信号線64cに信号レベル「0」の信号を出力
し、送受話器がオフフックである時には、信号線64c
に信号レベル「1」の信号を出力する。
【0031】呼出信号検出回路8は、信号線4a、4b
に呼出信号がきているか否かを検出する回路である。信
号線4a、4bに呼出信号がきている時、信号線8aに
信号レベル「1」の信号を出力する。また、信号線4
a、4bに呼出信号がきていない時、信号線8aに信号
レベル「0」の信号を出力する。
【0032】TELリレー9は、信号線54bに信号
「0」が出力されている時には、信号線6a、6bをオ
ープン状態とし、信号線54bに信号「1」が出力され
ている時には、信号線6a、6bを信号線4a、4bに
接続し、信号線54bに信号「2」が出力されている時
には、信号線6a、6bを信号線10a、10bに接続
する。
【0033】呼出信号発生回路10は、信号線54cに
信号レベル「1」の信号が出力されていると、信号線1
0a、10bに1秒オン、1秒オフの呼出信号を出力
し、信号線54cに信号レベル「0」の信号が出力され
ていると、信号線10a、10bに呼出信号を出力しな
い。
【0034】RETコイル12は、直流ループを形成す
るコイルである。
【0035】ハイブリッド回路14は、送信系の信号と
受信系の信号とを分離する回路であり、信号線28aに
出力されている送信信号は、信号線14a、14bに出
力される。
【0036】V21変調器16は、公知のITU−T勧
告V21に基づいた変調を行なう変調器であり、制御回
路54からの手順信号(信号線54d)を変調し、信号
線16aを通して加算回路28に送出するものである。
【0037】読取回路18は、送信原稿から主走査方向
1ライン分の画像信号を順次読み取り、白、黒の2値を
表す信号列を作成し、このデータを信号線18aから符
号化回路20に送るものであり、CCD(電荷結合素
子)等の撮像素子と光学系とで構成されている。
【0038】符号化回路20は、信号線18aに出力さ
れている読取データを入力して、符号化(K=8のMR
符号化)を行い、信号線20aより出力するものであ
る。
【0039】メモリ回路22は、制御回路54からの信
号線54eによる制御に基づいて、信号線20aに出力
されているK=8のMR符号化データを格納するととも
に、この格納したデータを信号線22aより復号化/変
倍/符号化回路24に送出するものである。また、この
メモリ回路22は、このメモリ回路22に格納されてい
る情報量(例えばメモリポーリングするデータ量)を信
号線22bより制御回路22に出力する。
【0040】復号化/変倍/符号化回路24は、信号線
22aに出力されているK=8のMR符号化データを入
力して、必要に応じて復号化して変倍し、再度符号化し
たデータを信号線24aに出力するものである。
【0041】V27ter またはV29変調器26は、信
号線24aからの符号化データを入力し、公知のITU
−T勧告V27ter (差動位相変調)またはV29(直
交変調)に基づいた変調を行ない、この変調データを信
号線26aを通して加算回路28に出力する。
【0042】加算回路28は、変調器16、26の出力
を加算する回路である。加算回路28の出力は、ハイブ
リッド回路14に送られる。
【0043】V21復調器30は、公知のITU−T勧
告V21に基づいた復調を行なうものである。この復調
器30は、信号線6aによりハイブリッド回路14から
の手順信号を入力し、V21復調を行い、復調データを
信号線30aを通して制御回路54に送る。
【0044】V27ter またはV29復調器32は、公
知のITU−T勧告V27ter またはV29に基づいた
復調を行なうものである。この復調器32は、ハイブリ
ッド回路14からの変調画像信号(信号線14c)を入
力し、復調を行って復調データを信号線32aより復号
化/符号化回路34に送出する。
【0045】復号化/符号化回路34は、信号線34a
に出力されているデータを復号化し、復号化データを信
号線34bに出力し、そして、再度K=8のMR符号化
したデータを信号線34aに出力するものである。
【0046】メモリ回路36は、制御回路54からの信
号線54fによる制御に基づいて、信号線34aに出力
されているK=8のMR符号化データを格納するととも
に、この格納したK=8のMR符号化データを信号線3
6aより復号化回路38に送出するものである。
【0047】復号化回路38は、信号線36aからのデ
ータの復号化(K=8のMR復号化)を行う回路であ
り、その復号化したデータを信号線38aより記録回路
40に出力する。
【0048】記録回路40は、信号線38aに出力され
ているデータを入力し、順次1ラインずつ記録するもの
である。
【0049】記録紙有無検出回路42は、記録紙の有無
を検出する回路であり、記録回路40に記録紙がある場
合には、信号線42aに信号レベル「0」の信号を出力
し、記録紙がない場合には、信号線42aに信号レベル
「1」の信号を出力する。
【0050】PB信号検出回路44は、信号線14cに
出力されている信号を入力し、PB信号を検出している
時には、その検出しているPB信号の値を信号線44a
に出力するものである。
【0051】オペレータ呼出回路46は、ダイヤルイン
機能により、相手側が通話を行うためのダイヤルに発呼
を行った場合、電話機能に着信があった旨をオペレータ
に通知するものである。このオペレータ呼出回路46
は、信号線54gに信号レベル「0」の信号が出力され
ている時は、オペレータ呼出しをせず、信号線54gに
信号レベル「1」の信号が出力されている時に、オペレ
ータ呼出しを行う。
【0052】ダイヤルイン機能禁止ボタン48は、ダイ
ヤルイン機能を禁止し、全ての電話機のベルを鳴動させ
ることを選択する時に押下するボタンである。このボタ
ン48が押下されると、信号線48aに押下パルスを発
生する。
【0053】ダイヤルイン機能禁止ランプ50は、ダイ
ヤルイン機能が禁止されている状態であるか否かを表示
する回路であり、信号線54hにクリアパルスが発生す
ると消灯し、以後、信号線48aに押下パルスが発生す
る毎に点灯→消灯→点灯を繰り返す。そして、このラン
プ50は、点灯している時には信号線50aに信号レベ
ル「1」の信号を出力し、消灯している時には信号線5
0aに信号レベル「0」の信号を出力する。
【0054】メモリ容量検出回路52は、メモリ回路3
6で使用可能、すなわち受信可能なメモリ容量を検出し
て、信号線52aに出力する回路である。
【0055】制御回路54は、本実施例におけるダイヤ
ルイン機能を有するファクシミリ装置の全体の制御を司
るものである。
【0056】次に、以上のような構成における本実施例
の動作概要を説明する。
【0057】まず、本実施例のファクシミリ装置では、
電話回線1本が接続されるが、電話番号としては2本割
り当てる。例えば、03−123−1111は通話機能
を選択する電話番号であり、03−123−1112は
通信機能を選択する電話番号である。ここで、TELリ
レー9は0側に接続され、CMLリレー4は0側に接続
されている。
【0058】交換機は、電話番号03−123−111
1あるいは03−123−1112に着信があると、信
号線2a、2bに呼出信号を発生する。ここで、本実施
例のファクシミリ装置が受信可能である、あるいは送信
すべき情報がある場合、呼出信号を検出すると、CML
リレー4をオン(1側に接続)し、RETコイル12に
より、直流ループを閉じ、1次応答する。
【0059】その後、交換機からは、03−123−1
111に着信があった場合は、「1」のPB信号が出力
される。また、交換機からは、03−123−1112
に着信があった場合は、「2」のPB信号が出力され
る。
【0060】ここで、本ファクシミリ装置は、CMLリ
レー4をオフ(0側に接続)し、直流ループを開く。そ
の後、ファクシミリ装置は、PB信号「1」を検出して
いる時は、TELリレー9を1側に接続し、オペレータ
呼出し音を鳴動し、通話の目的で着信がきていることを
オペレータに通知する。なお、このオペレータ呼出し音
は、受話器のオフフックあるいは相手先の切断を検出し
て停止する。
【0061】また、ファクシミリ装置は、PB信号
」を検出している時は、無鳴動で自動着信を行い、
通信を開始する。
【0062】また、受信不可能で、かつ、送信すべき情
報がない場合には、TELリレー9は1側に接続してお
き、呼出信号を検出しても、制御回路54は、何も制御
を行わず、電話機6のベルを交換機からの呼出信号で直
接鳴動させる。
【0063】次に、図2〜図4は、本発明の第1実施例
における制御回路54の制御動作を具体的に示すフロー
チャートである。
【0064】まず、S62では、信号線54aに信号レ
ベル「0」の信号を出力し、CMLリレー4をオフ、す
なわち0側に接続する。また、S64では、信号線54
bに信号「0」を出力し、TELリレー9をオープン、
すなわち0側に接続する。
【0065】S66では、信号線54cに信号レベル
「0」の信号を出力し、呼出信号発生回路10から呼出
信号を発生しない状態とし、S68では、信号線54g
に信号レベル「0」の信号を出力し、オペレータ呼出回
路46から呼出音を発生しない状態とする。さらに、S
70では、信号線54hにクリアパルスを発生し、ダイ
ヤルイン機能禁止ランプ50を消灯する。
【0066】次に、S72では、信号線8aの情報を入
力し、着信があるか否かを判断し、着信がないとS74
に進み、その他の処理を行う。また、着信があるとS7
6に進み、信号線42a、52aの情報を入力し、記録
紙があるか、あるいはメモリ回路36に使用可能メモリ
容量があるかどうかを判断し、記録紙がなく、メモリ容
量もない場合には、受信不可能と判断して、S78に進
み、記録紙とメモリ容量の少なくともいずれかがある場
合には、S80に進む。
【0067】S78では、信号線22bの情報を入力
し、メモリ回路22に送信情報があるか、あるいは原稿
情報が原稿台にセットされているか否かを判断し、いず
れかがある場合には、S80に進み、いずれもない場合
には、S116に進む。
【0068】S80では、信号線54aに信号レベル
「1」の信号を出力し、CMLリレー4をオン、すなわ
ち1側に接続する。そして、RETコイル12により直
流ループを閉結し、1次応答を行う。
【0069】次に、S82では、信号線44aの信号を
入力し、受信したPB信号は何であるかを検出する。こ
こで、まず、検出したPB信号が1、すなわち、03−
123−1111に着信があったかどうかを判断する
(S84)。そして、検出したPB信号が1である時に
は、発信者は通話の目的で発呼を行っていると判断し、
S86に進む。また、検出したPB信号が2、すなわ
ち、03−123−1112に着信があった場合には、
発信者は通信の目的で発呼を行っていると判断し、S1
06に進む。
【0070】S86では、信号線54aに信号レベル
「0」を出力し、CMLリレー4をオフ、すなわち、0
側に接続し、直流ループを開く。これは、内線指定受信
完了信号である。
【0071】次に、S88では、信号線54gに信号レ
ベル「1」を出力し、オペレータ呼出し音を発生し、オ
ペレータに通話の目的で着呼があったことを通知する。
【0072】さらに、S90では、信号線54bに信号
「1」を出力し、TELリレーの1側に接続し、信号線
4a、4bを信号線6a、6bに接続する。
【0073】次に、S92では、信号線6cの信号を入
力してオフフックであるか否かを判断する。ここでオフ
フックになると直流ループが閉結されるが、2次応答信
号である。そして、オフフックになるとS96に進み、
オフフックでないとS94に進む。
【0074】S94では、信号線2cの情報を入力し、
極性をチェックし、相手側が切断したか否かを判断し、
相手側が切断していないとS92に戻ってオフフックの
検出を続ける。また、相手側が切断するとS95に進
み、信号線54gに信号レベル「0」の信号を出力し、
オペレータ呼出し音の発生をやめる。この後、S104
に進む。
【0075】また、S96では、信号線54gに信号レ
ベル「0」の信号を出力し、オペレータ呼出し音の発生
をやめる。そして、S98で通話が行われ、S100で
は、信号線6cの信号を入力し、オンフックであるか否
かを判断する。ここでオンフックになるとS104に進
み、オフフックのままであるとS102に進む。
【0076】S102では、信号線2cの情報を入力
し、極性をチェックし、相手側が切断したか否かを判断
し、相手側が切断するとS104に進み、相手側が切断
していないとS98に戻って通話が続行される。
【0077】S104では、信号線54gに信号「0」
を出力し、TELリレー9をオープン、すなわち0側に
接続する。
【0078】一方、S106では、信号線54aに信号
レベル「0」の信号を出力し、CMLリレー4をオフ、
すなわち0側に接続し、直流ループを開く。これは内線
指定受信完了信号である。
【0079】次いでS108では、0.5秒ウェイトす
る。この後、S110では、信号線54aに信号レベル
「1」の信号を出力し、CMLリレー4をオン、すなわ
ち1側に接続し、直流ループをRETコイル9で閉結す
る。これは、2次応答信号である。
【0080】そして、S112では、ファクシミリ通信
を行い、S114では、信号線54aに信号レベル
「0」の信号を出力し、CMLリレー4をオフ、すなわ
ち0側に接続する。この後、S72のスタンバイ状態に
戻る。
【0081】また、S116では、信号線54bに信号
「1」を出力し、信号線6a、6bを信号線4a、4b
に接続する。そして、S118では、呼出信号が交換機
からきているので、この呼出信号が信号線2a、2b、
信号線2d、2e、信号線4a、4b、および信号線6
a、6bを経由して電話機6に到来するので、電話機6
からベル音を鳴動させる。このベル音の鳴動は、制御回
路54から直接制御できず、交換機から送出される呼出
信号のオン、オフで制御される。
【0082】次に、S120では、信号線6cの情報を
入力し、オフフックされたか否かを判断し、オフフック
されるとS124に進み、オフフックされないとS12
2に進む。
【0083】S122では、交換機から呼出信号がきて
いれば、電話機6からベル音を鳴動し、交換機から呼出
信号がきていなければ電話機6からベル音を鳴動しない
ことを表わし、直接、制御回路54から制御する内容で
はない。
【0084】また、S124では、通話が行われ、S1
26では、信号線6cの情報を入力し、オンフックされ
たか否かを判断し、オフフックのままであると、S12
4に戻って通話を続ける。また、オンフックされると、
S72のスタンバイ状態に戻る。
【0085】次に、本発明の第2実施例について説明す
る。
【0086】上記第1実施例では、受信不可能で、かつ
送信すべきデータがない場合、着信があると1次応答せ
ずに呼出信号により電話機のベル音を鳴動させるように
したが、送信すべき情報の有無は1次応答するか否かの
判定基準から外して、受信可能状態であるか否かの情報
のみに基づいて1次応答するか否かの判定を行ってもよ
い。
【0087】図7は、この第2実施例の動作のうち、上
記第1実施例と異なる部分を示すフローチャートであ
る。
【0088】まず、S130は、上記S76のNOを表
わしている。そして、上記S78の判断を省略して、S
132で上記S116に進む。
【0089】また、以上の各実施例に対して、第3実施
例として、ダイヤルイン機能が有効で、通話用の電話番
号に対してダイヤルがあった場合のオペレータ呼出しに
ついては、呼出信号発生回路10を用いて呼出信号を発
生することで、電話機のベルを鳴動させてもよい。ここ
で、電話機のベルの鳴動は1秒オン、1秒オフとして、
ファクシミリ通信不可による電話機のベルの鳴動音、具
体的には、交換機からの呼出信号によるベルの鳴動音と
変えるようにする。
【0090】図8は、この第3実施例の動作のうち、上
記各実施例と異なる部分を示すフローチャートである。
【0091】まず、S140は、上記S86を表してい
る。そして、上記S88を省略してS142でS90に
進む。また、S144は、上記S90を表わしている。
そして、S146では、信号線54cに信号レベル
「1」の信号を1秒間、そして、信号レベル「0」の信
号を1秒間を繰り返して出力することで、呼出信号発生
回路10に対して1秒オン、1秒オフの繰り返しの信号
を入力し、電話機6からベル音を鳴動する。この呼出信
号は、交換機からの呼出信号(2秒オン、1秒オフの繰
り返し)とは異なっている。この後、S148で上記S
92に進む。
【0092】また、S150は、上記S92のYESを
表わしている。そして、S152では、信号線54cに
信号レベル「0」の信号を出力し、呼出信号発生回路1
0から呼出信号を発生しない状態とし、S154で上記
S98に進む。
【0093】また、S156は、上記S94のYESを
表わしている。そして、S158では、信号線54cに
信号レベル「0」の信号を出力し、呼出信号発生回路1
0から呼出信号を発生しない状態とし、S160で上記
S104に進む。
【0094】次に、本発明の第4実施例について説明す
る。
【0095】この第4実施例では、以上のファクシミリ
装置において、さらにダイヤルイン機能禁止手段(ボタ
ン48、ランプ50)により、ダイヤルイン機能禁止状
態が選択されている時には、着信があると1次応答せず
に交換機から出力される呼出信号により、電話機のベル
を鳴動する。つまり、ダイヤルイン機能の禁止は、強制
手動モードとなる。
【0096】図9は、この第4実施例の動作のうち、上
記各実施例と異なる部分を示すフローチャートである。
【0097】S170およびS172は、それぞれ上記
S76のYESおよびS78のYESを表わしている。
そして、S174では、信号線50aの信号を入力し、
ダイヤルイン機能禁止ランプ50は点灯しているか否か
を判断し、点灯している時にはS178(上記S11
6)に進み、消灯している時にはS176(上記S8
0)に進む。
【0098】また、以上の実施例においては、交換機か
らの呼出信号で電話機のベル音を鳴動させる場合のダイ
ヤルインの制御は省略したが、本発明の第5実施例とし
て、以下に詳述する。
【0099】図10は、この場合の制御回路54の動作
のうち、上記各実施例と異なる部分を示すフローチャー
トである。
【0100】まず、S180において、上記S120の
YES、すなわちオフフックにより、直流ループを閉結
し、1次応答を行う。そして、S182では、信号線4
4aの信号を入力し、受信したPB信号を調べる。ここ
では1でも2でも無関係に次のS184へ移行する。
【0101】S184では、信号線54bに信号「0」
を出力し、TELリレー9をオープン、すなわち0側に
接続する。これにより直流ループを開き、これは内線指
定受信完了信号である。そして、S186では、0.5
秒ウェイトする。
【0102】この後、S188では、信号線54bに信
号「1」を出力し、TELリレー9を1側に接続し、電
話機により直流ループを閉結する。これは2次応答信号
である。次に、S190で上記S124に進む。
【0103】
【発明の効果】本発明によれば、受信可能状態または送
信すべき情報がある状態か否かの判定に応じて、着信に
対する1次応答以降の処理を省くことができ、たとえ
ば、ファクシミリ装置が受信不可能状態であれば、1次
応答以降の処理を行わずに、直ちに着信を電話機に行わ
せることができるという効果を奏する。
【0104】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図3】上記第1実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図4】上記第1実施例の動作を示すフローチャートで
ある。
【図5】端末識別機能の番号情報送出方式を説明するた
めのブロック図である。
【図6】ダイヤルイン機能を有する交換機と端末設備等
の接続シーケンスを示すシーケンスチャートである。
【図7】本発明の第2実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図8】本発明の第3実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図9】本発明の第4実施例の動作を示すフローチャー
トである。
【図10】本発明の第5実施例の動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
2…極性検出回路、 2a、2b…電話回線、 4…CMLリレー、 6…電話機、 8…呼出信号検出回路、 9…TELリレー、 10…呼出信号発生回路、 12…RETコイル、 14…ハイブリッド回路、 16、26…変調器、 18…読取回路、 20…符号化回路、 22、36…メモリ回路、 24…復号化/変倍/符号化回路、 28…加算回路、 30、32…復調器、 34…復号化/符号化回路、 38…復号化回路、 40…記録回路、 42…記録紙有無検出回路、 44…PB信号検出回路、 46…オペレータ呼出回路、 48…ダイヤルイン機能禁止ボタン、 50…ダイヤルイン機能禁止ランプ、 52…メモリ容量検出回路、 54…制御回路。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 1/32 - 1/36 H04N 1/42 - 1/44

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダイヤルイン機能を有するファクシミリ
    通信装置において、受信可能状態であるか否か、または、送信すべき情報の
    有無を判定する判定手段と; 上記判定手段による判定に応じて、着信に対して1次応
    答するか否かを制御する制御手段と; を備えたことを特徴とするファクシミリ通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、上記判定手段が、受信可能状態、または送信すべき情報
    が存在する状態であることを判定すると、上記制御手段
    は、上記着信に対して1次応答を行い、 内線指定信号に
    より少なくとも通話か通信が決定され、通話が指定
    れると、オペレータ呼出し音を発生し、通信が指定され
    ると、ファクシミリ通信を実行し、上記判定手段が、受信不可能状態で、かつ、送信すべき
    情報がない状態であることを判定すると、上記制御手段
    は、上記着信に対して1次応答せずに、呼出信号によっ
    て電話機をベル鳴動させることを特徴とするファクシミ
    リ通信 装置。
  3. 【請求項3】 請求項において、 上記オペレータ呼出し手段は、ファクシミリ通信装置の
    制御手段によりオン、オフでき、上記電話機のベル鳴動
    、ファクシミリ通信装置の制御手段によりオン、オフ
    しないで呼出信号の有無によりオン、オフすることを特
    徴とするファクシミリ通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項において、 上記オペレータ呼出し手段は、受話器のオフフック、ま
    たは相手側の切断を検出してオンからオフに移行するこ
    とを特徴とするファクシミリ通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項において、 呼出信号発生手段を有し、オペレータ呼出しを行う時
    に、上記呼出信号発生手段によって呼出信号を発生し、
    電話機のベルを鳴動させることを特徴とするファクシミ
    リ通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項において、 ダイヤルイン機能禁止手段を備え、上記ダイヤルイン機
    能禁止手段によりダイヤルイン機能禁止状態が選択され
    ている時には、着信があると1次応答をせずに呼出信号
    により電話機のベルを鳴動させることを特徴とするファ
    クシミリ通信装置。
  7. 【請求項7】 請求項において、 上記オペレータ呼出し手段による鳴動と、ファクシミリ
    通信不可能状態における電話機のベルの鳴動との間で
    鳴動音を変えることを特徴とするファクシミリ通信
    置。
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