JP3267767B2 - 被加工物用移動機構の監視装置 - Google Patents

被加工物用移動機構の監視装置

Info

Publication number
JP3267767B2
JP3267767B2 JP24529693A JP24529693A JP3267767B2 JP 3267767 B2 JP3267767 B2 JP 3267767B2 JP 24529693 A JP24529693 A JP 24529693A JP 24529693 A JP24529693 A JP 24529693A JP 3267767 B2 JP3267767 B2 JP 3267767B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
average value
current
workpiece
moving mechanism
alarm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP24529693A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07100724A (ja
Inventor
美津夫 佐々木
正和 佐野
信一 長谷川
浩義 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP24529693A priority Critical patent/JP3267767B2/ja
Publication of JPH07100724A publication Critical patent/JPH07100724A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3267767B2 publication Critical patent/JP3267767B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding Of Workpieces (AREA)
  • Testing And Monitoring For Control Systems (AREA)
  • Control Of Conveyors (AREA)
  • Welding Or Cutting Using Electron Beams (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物用移動機構の
監視装置に係り、さらに詳しくは、電動モータの駆動力
によって被加工物を移動させる移動機構の動作を監視す
るための監視装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の被加工物用移動機構としては、
例えば、電子ビーム溶接機に組込まれたものが知られて
いる。
【0003】かかる移動機構としては、真空室内に位置
させたワーク(被加工物)を電動モータの駆動力によっ
て回転させる構成のものがあり、そのワークを回転させ
つつ、その表面に電子ビームを連続的に照射することに
よって、そのワークの所定部位が連続的に溶接されるこ
とになる。
【0004】従来、このようなワークの移動機構を監視
する監視装置としては、例えば、その電動モータに異常
な高負荷が掛かった際、その電動モータに流れる所定の
しきい値以上の過電流を検出して、異常警報を発する構
成のものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の監
視装置は、単に、電動モータに所定のしきい値以上の過
電流が流れたときに異常警報を発するものであるため、
その異常警報を発する前に、予めワークの駆動機構の劣
化(例えば、電動モータの軸受け部への異物の侵入や動
力伝達系中のグリス切れ等による劣化)を予知して対処
することができなかった。特に、ワークを回転させつ
つ、そのワークを溶接する電子ビーム溶接機の場合に
は、そのワークの回転速度のわずかな変動が溶接の品質
に大きな影響を及ぼすため、そのワークの回転駆動系の
劣化を予知できないことは、ワークの品質不良を招くこ
とにもなりかねない。
【0006】本発明の目的は、被加工物を移動させるた
めの移動機構の劣化を予知して対処することができる被
加工物用移動機構の監視装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の被加工物用移動
機構の監視装置は、電動モータの駆動力によって被加工
物を移動させる移動機構に備えられて、その移動機構の
動作を監視する被加工物用移動機構の監視装置におい
て、前記電動モータの駆動電流を検出する電流検出手段
と、前記電流検出手段の検出電流の所定の単位期間毎の
平均値を求める平均値演算手段と、前記平均値演算手段
によって求められた平均値の履歴から前記検出電流の今
後の変化を予測する予測手段と、前記予測手段が予測し
た検出電流が所定のしきい値に到達するまでの余裕期間
を求める余裕期間演算手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0008】
【作用】本発明の被加工物用移動機構の監視装置は、被
加工物を移動させるための電動モータの駆動電流を検出
し、そして、その検出電流の所定の単位期間毎の平均値
の履歴から、その検出電流が所定のしきい値に到達する
までの余裕期間を予測する。また、その余裕期間が所定
の警戒期間内になったときに警報を発することにより、
被加工物用の移動機構の劣化を予知して警報を発する。
【0009】また、例えば、電動モータによって被加工
物を移動させつつ、その被加工物に電子ビームを照射す
る電子ビーム溶接機において、その被加工物を移動させ
るための移動機構の劣化を予知して、溶接の品質悪化を
未然に回避することをも可能とする。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0011】本実施例は、ワーク(被加工物)Wを電子
ビーム溶接するための電子ビーム溶接機(電子ビーム加
工機)において、そのワークWを真空室内にて移動させ
るための移動機構の監視装置としての適用例である。そ
こで、まず、その電子ビーム溶接機を図1および図2に
基づいて簡単に説明する。
【0012】「電子ビーム溶接機について」本例の電子
ビーム溶接機は、真空室R内にてワークWを上下方向の
軸線O1 を中心として回転させつつ、その軸線O1 上か
ら外れたワークWの上部に電子ビームEB(図2参照)
を照射することによって、ワークWの上部をその回転方
向に沿って連続的に溶接する構成となっている。真空室
Rは、開閉バルブ1を介して互いに連通されるチャンバ
室R1 とコラム室R2 とによって形成されており、コラ
ム室R2 内に、図示しない高圧電源に接続されるフィラ
メント2が備えられ、またチャンバ室R1 およびコラム
室R2 のそれぞれは図示しない真空ポンプによって個別
に真空状態とされる。チャンバ室R1 の下方には、その
下側開口部に着脱可能な蓋体3が備えられている。本例
の場合、この蓋体3は、上下方向の軸線O2 を中心とし
て回転する回転体4に、その周方向に沿って等間隔的に
計4つ配備されており、回転体4の回転に応じて、蓋体
3が択一的にチャンバ室R1 の下方に位置する。各蓋体
3は、回転体4に対して昇降自在とされ、さらに、ワー
クWを載置可能な回転テーブル5が上下方向の軸線を中
心として回転自在に備えられている。
【0013】そして、チャンバ室R1 の下方に位置した
蓋体3は、シリンダ6に押されて上昇し、図2に示すよ
うにチャンバ室R1 の下側開口部を閉塞する。さらに、
その蓋体3に備わる回転テーブル5が直流モータ(電動
モータ)7の駆動力により回転される。すなわち、シリ
ンダ6が上方へ伸長することによって、回転テーブル5
の回転軸5Aの下端に駆動軸8の上端が連結され、その
駆動軸8がギアボックス9内のギア10,11,12、
およびスプライン軸13を介してモータ7により回転さ
れる。ギア12とスプライン軸13はスプライン嵌合し
て、シリンダ6の伸縮に拘らずモータ7の回転力を伝達
する。
【0014】結局、本例の電子ビーム溶接機は、回転体
4を回転させて4つの回転テーブル5を順次にチャンバ
室R1 内に位置させることによって、それらの回転テー
ブル5に対する溶接前のワークWの取付け、そのワーク
Wの溶接、および溶接終了後のワークWの取外しを連続
的に実施できることになる。なお、ワークWの溶接時に
は、モータ7の駆動力によってワークWを軸線O1 を中
心として回転させつつ、そのワークWに電子ビームEB
を照射するため、仮りに、ワークWに回転むらが生じた
場合には、その品質不良を招くことになる。
【0015】本実施例の監視装置は、このような電子ビ
ーム溶接機において、モータ7の駆動力によってワーク
Wを回動させる機構(非加工物用移動機構)の作動状態
を監視する。次に、その監視装置について説明する。
【0016】「監視装置について」モータ7は、ワーク
Wの種類等に応じてモータ制御回路15(図3参照)に
より駆動制御される。モータ7の駆動電流Iは図9に示
すように変化し、モータ7が起動したt0 の時点から所
定時間(例えば、2秒)経過した後のt1 〜t2 の安定
期間(例えば、3〜8秒)が溶接作業の実施期間とな
る。そして、このようにモータ7が繰り返し動作するこ
とによって、ワークWの溶接作業が繰り返し実行される
ことになる。本例の監視装置20は、図3に示すよう
に、モータ7の駆動電流Iを検出するための電流検出器
(電流検出手段)21を備えており、さらに、その電流
検出器21の検出電流に基づいて機能する平均値演算手
段22、予測手段23、余裕期間演算手段24、第1,
第2の警報手段25,26、および表示手段27を備え
ている。これらの手段22〜27は、さらに図4に示す
ように構成されている。それらの機能は動作と共に説明
する。
【0017】次に、監視装置20の動作を図5から図8
に示すフローチャートにしたがって説明する。監視装置
20の動作は、モータ7の起動時におけるピーク電流I
p の監視動作と、溶接作業の実施期間中におけるモータ
7の駆動電流Iの監視動作とに分けることができる。
【0018】そこで、以下においては、前者のI「起動
時の監視動作」と、後者のII「溶接作業期間中の監視
動作」とに分けて説明する。
【0019】I「起動時の監視動作」 まず、モータ(ワーク回転用モータ)7のON、つまり
その駆動開始を待って(ステップS1)、予め設定され
たピーク電流Ip の比較基準値(IpMAX,IpMIN)を読
出し(ステップS2)、その後2秒経過するまでの期間
を「起動時の監視期間」としてモータ7の駆動電流を監
視する。
【0020】すなわち、モータ7の起動後2秒経過する
まではステップS3からステップS4に進み、電流検出
器21の検出電流つまりモータ7の駆動電流Iを例えば
100msec毎にサンプリングして格納し、その電流
IがIpMAXを越えたときに異常警報を発する(ステップ
S5,S6)と共に、後述する(ピーク電流Ip のデー
タ処理)を繰り返す。なお、このような警報機能は、第
2の警報手段26の第1警報部26A(図4参照)が例
えば、表示手段27におけるCRT等の表示部27A
(図4参照)に警報内容を表示することによって果し、
また比較基準値IpMAXの設定機能はしきい値設定部26
C(図4参照)が果すことになる。そして、2秒経過後
は、ステップS3からステップS7に進み、2秒間サン
プリングした電流Iの最大値をピーク電流Ip として検
出する。このようなピーク電流Ipの検出機能は、平均
値演算手段22のピーク電流検出部22A(図4参照)
が果すことになる。その後、ピーク電流Ip が比較基準
値のIpMAXとIpMINとの間にあるか否かを判定し(ステ
ップS8,S9)、その判定結果が「NO」のときに
は、異常警報を発する(ステップS10)。ここで、I
pMAXおよびIpMINは、図9に示すように、モータ7の起
動が正常であると判定できるピーク電流Ip の比較基準
の上限値および下限値である。また、このようにピーク
電流Ip が比較基準値IpMAX,IpMINを越えたときの警
報機能は、第2の警報手段26の第1警報部26A(図
4参照)が例えば、表示手段27におけるCRT等の表
示部27A(図4参照)に警報内容を表示することによ
って果し、また比較基準値(IpMAX,IpMIN)の設定機
能はしきい値設定部26B(図4参照)が果すことにな
る。
【0021】(ピーク電流Ip のデータ処理)次に、モ
ータ7の起動後2秒経過するまでの間に実行されるピー
ク電流Ip のデータ処理について説明する。
【0022】まず、電子ビーム溶接機の1時間毎、1日
毎、および1ヶ月毎のピーク電流Ip の平均値を算出す
べく、それらの経過時期と一致した時に、平均値演算手
段22の第1の平均値演算部22Bが以下のような演算
処理をする。
【0023】すなわち、1時間毎の経過時期と一致した
時は、ステップS11,12,13において、過去1時
間内にて実施した溶接作業毎のピーク電流Ip の平均値
(Ip −H)を算出して、図11に示すように表示手段
27の表示部27Aに表示される「時間変化グラフ」
(時間単位の経時変化グラフ)G1 のデータを更新す
る。グラフG1 の横軸が日時,縦軸が1時間毎の平均値
(Ip −H)である。図11中のグラフG1 は、電子ビ
ーム溶接機が2時間の休止と4時間の連続稼働を繰り返
した場合の変化グラフであり、例えば、31日の12時
から1時間経過してから電子ビーム溶接機が4時間連続
稼働し、その後、2時間休止してから再び4時間連続稼
働する。また、グラフG1 中の上限および下限はIpMAX
およびIpMINの値を示す。
【0024】次に、1日毎の経過時期と一致した時は、
ステップS14,15,16において、過去1日分の平
均値(Ip −H)を平均した平均値(Ip −D)を算出
して、図11に示すように表示手段27の表示部27A
に表示される「日−経時変化グラフ」(日単位の経時変
化グラフ)G2 のデータを更新する。グラフG2 の横軸
が月日、縦軸が1日毎の平均値(Ip −D)である。図
11中のグラフG2 は、電子ビーム溶接機が平日に稼働
して土,日曜日に休止するような週休2日の稼働を繰り
返した場合の変化グラフであり、例えば、6月7日,8
日と2日間休止して、その後5日間稼働する。また、グ
ラフG2 中の上限および下限はIpMAXおよびIpMINの値
を示す。
【0025】次に、1ヶ月毎の経過時期と一致した時に
は、ステップS17,18,19において、過去1ヶ月
分の平均値(Ip −D)を平均した平均値(Ip −M)
を算出して、図11に示すように表示手段27の表示部
27Aに表示される「月−経時変化グラフ」(月単位の
経時変化グラフ)G3 のデータを更新する。グラフG3
の横軸が年月、縦軸が1ヶ月毎の平均値(Ip −M)で
ある。図11中のグラフG3 は、電子ビーム溶接機が2
ヶ月間の稼働と1ヶ月間の休止とを交互に繰り返した場
合の変化グラフであり、例えば、92年の1月は休止、
2月,3月は稼働、4月は休止となる。また、グラフG
3 中の上限および下限はIpMAXおよびIpMINの値を示
す。
【0026】さらに、1日毎の経過時期と一致した時に
は、1日毎の平均値(Ip −D)の今後の変化を予測す
る(図6参照)。
【0027】すなわち、最新日の平均値(Ip −D)お
よび30日前の平均値(Ip −D)をそれぞれA1 およ
びB1 として読出し(ステップS21,S22)、さら
に、後述する警報許容上限値C1 と警戒日数(警戒期
間)D1 を読出す(ステップS23,S24)。それか
ら、予測手段23の第1の予測部23A(図4参照)が
平均値(Ip −D)の1日当たりの平均変化量Z1 を下
式(1)により求める(ステップS25)。
【0028】
【数1】
【0029】さらに、その平均変化量Z1 が今後も継続
するとの仮定の基に、余裕期間演算手段24の第1の余
裕期間演算部24A(図4参照)によって、今後の平均
値(Ip −D)が上限値C1 に到達するまでの単純到達
日数(余裕期間)E1 を下式(2)により求める(ステ
ップS26)。なお、上限値C1 の設定機能は、しきい
値設定部24B(図4参照)が果すことになる。
【0030】
【数2】
【0031】例えば、図10中の最新日aの時点では、
その最新日aの平均値(Ip −D)を(A1 −a)、そ
れよりも29日前の日(a−29)の平均値(Ip
D)を(B1 −a)として、上式(1),(2)から上
限値C1 までの単純到達日数(E1 −a)を予想する。
その後の最新日bの時点では、その最新日bの平均値
(Ip −D)を(A1 −b)とし、それよりも29日前
の日(b−29)の平均値(Ip −D)を(B1 −b)
として、上式(1),(2)から上限値C1 までの単純
到達日数(E1 −b)を予想することになる。ところ
で、この図10のように平均値(Ip −D)が上昇する
ことは、モータ7およびギアボックス9等を含む回転テ
ーブル5の駆動系が劣化することを意味する。したがっ
て、単純到達日数E1 を求めることは、回転テーブル5
の駆動系の劣化が上限値C1 に相当する程度に進むまで
の日数を予想することになる。
【0032】その後、単純到達日数E1 が警戒日数D1
以内であれば回転テーブル5の駆動系の劣化を報じる警
報を発する(ステップS27,28)。このように、単
純到達日数E1 が警戒日数D1 に達したときの警報機能
は、第1の警報手段25の第1警報部25A(図4参
照)が例えば、表示手段27の表示部27Aに警報内容
を表示することによって果し、また警戒日数D1 の設定
機能はしきい値設定部25B(図4参照)が果すことに
なる。それから、後述する劣化予想グラフG4 のデータ
を更新して(ステップS29)、先のステップS3に戻
る。
【0033】ここで、表示手段27について説明する。
【0034】この表示手段27は、CRT等の表示部2
7Aを備えており、その表示内容を表示内容切換部27
Bによって切換えることができるようになっている。そ
の表示画面は、モータ7の「起動時の監視動作」に関し
ては、図11に示すように4つのグラフを表示するワー
ク回転ピーク電流監視用の画面と、それら4つのグラフ
を個別に拡大表示する拡大画面と、図12に示すような
ワーク回転モータピーク電流劣化予想画面と、しきい値
(IpMAX,IpMIN)の設定画面とがある。図11中のグ
ラフG0 は、図9に示すように、モータ7が起動してか
ら停止するまでの間の駆動電流Iの変化を逐次表示して
監視するためのものである。また、図12の画面は、図
10に示すような平均値(Ip −D)の履歴を表わすグ
ラフG4と共に、警戒日数D1 としての警報出力設定
日、その変更操作画面、および単純到達日数E1 を表示
する。
【0035】II「溶接作業期間中の監視動作」 まず、図7中のステップS30にて、溶接作業中の電流
Iの比較基準値(IMAX ,IMIN )を読出す。IMAX
よびIMIN は、図9に示すように、溶接作業中のモータ
7の回転が正常であると判定できる比較基準の上限値お
よび下限値である。
【0036】そして、溶接作業が終了するまでは、モー
タ7の駆動電流Iを例えば100msec毎にサンプリ
ングして格納し(ステップS31,S32)、その電流
IがIMAX とIMIN との間の許容範囲を外れたときに、
その旨の警報を発する(ステップS33,S34,S3
5)と共に、後述するような(電流Iのデータ処理)を
する。なお、このような警報機能は、第2の警報手段2
6の第2警報部26Cが例えば、表示手段27の表示部
27Aに警報内容を表示することによって果し、また比
較基準値(IMAX ,IMIN )の設定機能はしきい値設定
部26Dが果すことになる。
【0037】(電流Iのデータ処理)次に、溶接作業中
において実行されるモータ7の電流Iのデータ処理につ
いて説明する。 まず、電子ビーム溶接機の1時間毎、
1日毎、および1ヶ月毎の電流Iの平均値を算出すべ
く、それらの経過時期と一致した時に、平均値演算手段
22の第2の平均値演算部22Cが以下のような演算処
理をする。
【0038】すなわち、1時間毎の経過時期と一致した
時は、ステップS36,37,38において、過去1時
間内にて実施した溶接作業毎における溶接作業中の電流
Iの平均値(I−H)を算出して、図13に示すように
表示手段27の表示部27Aに表示される「時間変化グ
ラフ」(時間単位の経時変化グラフ)G11のデータを更
新する。グラフG11の横軸が日時,縦軸が1時間毎の平
均値(Ip −H)である。図13中のグラフG11は、前
述した図11中のグラフG1 と同様に、電子ビーム溶接
機が2時間の休止と4時間の連続稼働を繰り返した場合
の変化グラフであり、例えば、31日の12時から1時
間経過してから電子ビーム溶接機が4時間連続稼働し、
その後、2時間休止してから再び4時間連続稼働する。
また、グラフG11中の上限および下限はIMAX およびI
MIN の値を示す。
【0039】次に、1日毎の経過時期と一致した時は、
ステップS39,40,41において、過去1日分の平
均値(I−H)を平均した平均値(I−D)を算出し
て、図13に示すように表示手段27の表示部27Aに
表示される「日−経時変化グラフ」(日単位の経時変化
グラフ)G12のデータを更新する。グラフG12の横軸が
月日、縦軸が1日毎の平均値(I−D)である。図13
中のグラフG12は、前述した図11中のグラフG2 と同
様に、電子ビーム溶接機が平日に稼働して土,日曜日に
休止するような週休2日の稼働を繰り返した場合の変化
グラフであり、例えば、6月7日,8日と2日間休止し
て、その後5日間稼働する。また、グラフG12中の上限
および下限はIMAX およびIMIN の値を示す。
【0040】次に、1ヶ月毎の経過時期と一致した時に
は、ステップS42,43,44において、過去1ヶ月
分の平均値(I−D)を平均した平均値(I−M)を算
出して、図13に示すように表示手段27の表示部27
Aに表示される「月−経時変化グラフ」(月単位の経時
変化グラフ)G13のデータを更新する。グラフG13の横
軸が年月、縦軸が1ヶ月毎の平均値(I−M)である。
図13中のグラフG13は、前述した図11中のグラフG
3 と同様に、電子ビーム溶接機が2ヶ月間の稼働と1ヶ
月間の休止とを交互に繰り返した場合の変化グラフであ
り、例えば、92年の1月は休止、2月,3月は稼働、
4月は休止となる。また、グラフG13中の上限および下
限はIMAX およびIMIN の値を示す。
【0041】さらに、1日毎の経過時期と一致した時に
は、前述した1日毎の平均値(Ip−D)の今後の変化
の予測(ステップS20〜S29)と同様に、1日毎の
平均値(I−D)の今後の変化を予測する(図8参
照)。
【0042】すなわち、最新日の平均値(I−D)およ
び30日前の平均値(I−D)をそれぞれA2 およびB
2 として読出し(ステップS46,S47)、さらに、
後述する警報許容上限値C2 と警戒日数(警戒期間)D
2 を読出す(ステップS48,S49)。それから、予
測手段23の第2の予測部23B(図4参照)が平均値
(I−D)の1日当たりの平均変化量Z2 を下式(3)
により求める(ステップS50)。
【0043】
【数3】
【0044】さらに、その平均変化量Z2 が今後も継続
するとの仮定の基に、余裕期間演算手段24の第2の余
裕期間演算部24B(図4参照)によって、今後の平均
値(I−D)が上限値C2 に到達するまでの単純到達日
数(余裕期間)E2 を下式(4)により求める(ステッ
プS51)。なお、上限値C2 の設定機能は、しきい値
設定部24D(図4参照)が果すことになる。
【0045】
【数4】
【0046】結局、単純到達日数E2 を求めることは、
回転テーブル5の駆動系の劣化が上限値C2 に相当する
程度に進むまでの日数を予想することになる。
【0047】その後、単純到達日数E2 が警戒日数D2
以内であれば回転テーブル5の駆動系の劣化を報じる警
報を発する(ステップS52,53)。このように、単
純到達日数E2 が警戒日数D2 に達したときの警報機能
は、第1の警報手段25の第2警報部25C(図4参
照)が例えば、表示手段27の表示部27Aに警報内容
を表示することによって果し、また警戒日数D2 の設定
機能はしきい値設定部25D(図4参照)が果すことに
なる。それから、後述する劣化予想グラフG14のデータ
を更新して(ステップS54)、先のステップS31に
戻る。
【0048】そして、溶接終了後は、モータ7がOFF
つまりワークWの回転が終了するまで駆動電流Iのサン
プリングを続行して(ステップS55,S56)、それ
を前述したグラフG0 の表示データとして格納する。
【0049】ここで、表示手段27の表示画面について
説明する。
【0050】この表示手段27は、前述したように、そ
の表示内容が表示内容切換部27Bによって切換えるよ
うになっている。その表示画面は、モータ7の「溶接作
業期間中の監視動作」に関しては、図13に示すように
4つのグラフを表示するワーク回転モータ負荷電流監視
用の画面と、それら4つのグラフを個別に拡大表示する
拡大画面と、図14に示すようなワーク回転モータ電流
劣化予想画面と、しきい値(IMAX ,IMIN )の設定画
面とがある。図13中のグラフG10は、前述した図11
中のグラフG0 と同様に、モータ7が起動してから停止
するまでの間の駆動電流Iの変化を逐次表示して監視す
るためのものである。また、図14の画面は、平均値
(I−D)の履歴を表わすグラフG14と共に、警戒日数
2 としての警報出力設定日、その変更操作画面、およ
び単純到達日数E2 を表示する。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の被加工物
用移動機構の監視装置は、被加工物を移動させるための
電動モータの駆動電流を検出し、そして、その検出電流
の所定の単位期間毎の平均値の履歴から、その検出電流
が所定のしきい値に到達するまでの余裕期間を予測する
ことができる。したがって、その余裕期間が所定の警戒
期間内になったときに警報を発することにより、被加工
物用の移動機構の劣化を予知して警報を発することがで
きる。
【0052】したがって、例えば、電動モータによって
被加工物を移動させつつ、その被加工物に電子ビームを
照射する電子ビーム溶接機において、その被加工物を移
動させるための移動機構の劣化を予知して、溶接の品質
悪化を未然に回避することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の監視装置が備えられる電子ビーム溶接
機のワーク回転駆動系の構成図である。
【図2】図1に示す電子ビーム溶接機内の真空室の概略
構成図である。
【図3】本発明の一実施例を示す概略のブロック構成図
である。
【図4】本発明の一実施例を示すブロック構成図であ
る。
【図5】本発明の一実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図6】本発明の一実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図7】本発明の一実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図8】本発明の一実施例の動作を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図9】図1に示すモータの電流変化の説明図である。
【図10】図4に示す第1の予測部および第1の余裕期
間演算部の動作の説明図である。
【図11】図4に示す表示部における表示内容の一例を
説明するための表示画面の正面図である。
【図12】図4に示す表示部における表示内容の他の例
を説明するための表示画面の正面図である。
【図13】図14に示す表示部における表示内容のさら
に他の例を説明するための表示画面の正面図である。
【図14】図4に示す表示部における表示内容のさらに
他の例を説明するための表示画面の正面図である。
【符号の説明】
R 真空室 W ワーク(被加工物) EB 電子ビーム 7 モータ(電動モータ) 15 モータ制御回路 21 電流検出器(電流検出手段) 22 平均値演算手段 23 予測手段 24 余裕期間演算手段 25 第1の警報手段 26 第2の警報手段 27 表示手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 浩義 静岡県富士市今泉字鴨田700番地の1 ジャトコ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−263650(JP,A) 特開 昭54−144840(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 7/02 B23K 15/00 504 B23Q 5/58 G05B 23/02

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電動モータの駆動力によって被加工物を
    移動させる移動機構に備えられて、その移動機構の動作
    を監視する被加工物用移動機構の監視装置において、 前記電動モータの駆動電流を検出する電流検出手段と、 前記電流検出手段の検出電流の所定の単位期間毎の平均
    値を求める平均値演算手段と、 前記平均値演算手段によって求められた平均値の履歴か
    ら前記検出電流の今後の変化を予測する予測手段と、 前記予測手段が予測した検出電流が所定のしきい値に到
    達するまでの余裕期間を求める余裕期間演算手段とを備
    えたことを特徴とする被加工物用移動機構の監視装置。
  2. 【請求項2】 前記余裕期間が所定の警戒期間内になっ
    たときに警報を発する第1の警報手段を備えたことを特
    徴とする請求項1に記載の被加工物用移動機構の監視装
    置。
  3. 【請求項3】 前記予測手段は、前記平均値演算手段に
    よって求められた所定期間前の過去の平均値と最新の平
    均値との間の変化の度合が今後も継続するものとして、
    前記検出電流の今後の変化を予測するものであることを
    特徴とする請求項1または2に記載の被加工物用移動機
    構の監視装置。
  4. 【請求項4】 前記電流検出手段の検出電流が所定のし
    きい値を越えたときに警報を発する第2の警報手段を備
    えたことを特徴とする請求項1、2または3に記載の被
    加工物用移動機構の監視装置。
  5. 【請求項5】 前記平均値演算手段は、前記電流検出手
    段の検出電流から前記電動モータの起動時のピーク電流
    を検出するピーク電流検出部と、該ピーク電流検出部が
    検出したピーク電流の所定の単位期間毎の平均値を求め
    る第1の平均値演算部と、前記電動モータの定常作動時
    における前記検出電流の所定の単位期間毎の平均値を求
    める第2の平均値演算部とを有し、 前記予測手段は、前記第1,第2の平均値演算部によっ
    て求められた平均値のそれぞれの履歴から、前記電動モ
    ータの起動時のピーク電流および前記電動モータの定常
    作動時の検出電流の今後の変化を予測する第1,第2の
    予測部を有し、 前記余裕期間演算手段は、前記第1,第2の予測部が予
    測した電流がそれぞれ個別の所定のしきい値に到達する
    までの第1,第2の余裕期間を求める第1,第2の余裕
    期間演算部を有し、 前記第1の警報手段は、前記第1,第2の余裕期間がそ
    れぞれ個別の所定の警戒期間内になったときに警報を発
    する第1,第2の警報部を有することを特徴とする請求
    項2に記載の被加工物用移動機構の監視装置。
  6. 【請求項6】 前記第1,第2の予測部は、前記第1,
    第2の平均値演算部によって求められた所定期間前の過
    去の平均値と最新の平均値との間の変化の度合が今後も
    継続するものとして、今後の電流変化を予測するもので
    あることを特徴とする請求項5に記載の被加工物用移動
    機構の監視装置。
  7. 【請求項7】 前記検出手段および前ピーク電流検出部
    の検出電流がそれぞれ個別の所定のしきい値を越えたと
    きに警報を発する第2の警報手段を備えたことを特徴と
    する請求項5または6に記載の被加工物用移動機構の監
    視装置。
  8. 【請求項8】 前記平均値演算手段と前記余裕期間演算
    手段の演算結果および前記予測手段の予測結果を表示す
    る表示手段を備えたことを特徴とする請求項1,2,
    3,4,5,6または7に記載の被加工物用移動機構の
    監視装置。
  9. 【請求項9】 前記移動機構は、電子ビームによって溶
    接される被加工物を真空室内にて移動させるものである
    ことを特徴とする請求項1,2,3,4,5,6,7ま
    たは8に記載の被加工物用移動機構の監視装置。
JP24529693A 1993-09-30 1993-09-30 被加工物用移動機構の監視装置 Expired - Fee Related JP3267767B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24529693A JP3267767B2 (ja) 1993-09-30 1993-09-30 被加工物用移動機構の監視装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24529693A JP3267767B2 (ja) 1993-09-30 1993-09-30 被加工物用移動機構の監視装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07100724A JPH07100724A (ja) 1995-04-18
JP3267767B2 true JP3267767B2 (ja) 2002-03-25

Family

ID=17131563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24529693A Expired - Fee Related JP3267767B2 (ja) 1993-09-30 1993-09-30 被加工物用移動機構の監視装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3267767B2 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006285688A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Yamaha Corp 製造設備の故障診断方法および装置
US10699929B2 (en) 2014-12-26 2020-06-30 Kawasaki Jukogyo Kabushiki Kaisha Controller of transfer device
KR101643599B1 (ko) * 2015-07-15 2016-07-28 (주)아이티공간 차체 조립 라인의 구동부 모니터링 방법 및 그 장치
JP2020079970A (ja) * 2017-03-22 2020-05-28 パナソニックIpマネジメント株式会社 診断システム
JP7021895B2 (ja) 2017-10-03 2022-02-17 川崎重工業株式会社 異常の生じた部位の推定方法及び異常の生じた部位の推定を行わせるプログラム
JP2021053637A (ja) * 2019-09-25 2021-04-08 株式会社アート電子 浄化槽用ブロワー、ポンプ及び水質センサーの保守・点検システム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07100724A (ja) 1995-04-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4851686B2 (ja) 短時間アーク溶接及び短時間アーク溶接システムの方法
JP3267767B2 (ja) 被加工物用移動機構の監視装置
US9257926B2 (en) Method and control system for controlling mobility vehicles
JP3357143B2 (ja) ロボットの負荷をモニタするロボット制御装置
US20140038144A1 (en) Systems, methods, and apparatuses for monitoring weld quality
JP3241101B2 (ja) 自動溶接システムおよび自動溶接方法
JP2008164453A (ja) インバータ装置の平滑コンデンサ寿命判定装置
JPH07208369A (ja) 真空ポンプの劣化監視装置
JP2008203962A (ja) アラーム診断装置および診断方法
JP3377264B2 (ja) 電気部品の監視装置
KR101613573B1 (ko) 용접 자동화 시스템 및 이를 이용한 용접 제어 방법
JP3357429B2 (ja) コネクタの監視装置
JP3341936B2 (ja) 真空ポンプのオイル劣化監視装置
JP3424023B2 (ja) Lcdプロジェクタ
JP3258153B2 (ja) 巻掛け伝動機構の張り量監視装置
JPH10190592A (ja) 監視システム
JP2570095Y2 (ja) 駆動装置
JPH106170A (ja) 工具管理方法および装置
JPH11106188A (ja) 電気チェーンブロックの履歴表示装置
EP0589062A1 (en) Controller for laser oscillator
JPH06158459A (ja) 紡績部を監視する方法および装置
JP2001009565A (ja) 注湯装置の制御方法及びその制御装置
JP2013001250A (ja) 遮断機
JP3319297B2 (ja) 高炉異常炉況予知方法
JP3140676B2 (ja) ビル管理装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090111

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100111

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100111

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110111

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120111

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130111

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees