JPH106170A - 工具管理方法および装置 - Google Patents

工具管理方法および装置

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JPH106170A
JPH106170A JP15557096A JP15557096A JPH106170A JP H106170 A JPH106170 A JP H106170A JP 15557096 A JP15557096 A JP 15557096A JP 15557096 A JP15557096 A JP 15557096A JP H106170 A JPH106170 A JP H106170A
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JP
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tool
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JP15557096A
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Yuko Kamata
祐子 鎌田
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Toyota Motor Corp
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Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 工作機械等において異常が発生した場合に、
工具に異常が発生しているか否かによってその工具の交
換時期を適切に指示する。 【解決手段】 入力処理回路104を通じて検出される
モータ20(主軸)を流れる電流の値、すなわち負荷電
流値(負荷値)がしきい値(所定値)以上のときには、
工作機械10(設備)に異常(特に突発的な異常)が発
生したことが検出される。さらに、RAM112に格納
されている加工回数が設定回数以上のとき、あるいはカ
メラ22による目視検査等によって工具14の異常が判
別され、表示装置116に工具14の交換を指示する。
この指示によって工具14が適切な時期に交換されるの
で、工具費を最小限に抑えることができる。それ以外の
場合には、その工具14以外に起因する原因を究明する
ことが容易になる。こうして、工具14の異常によるワ
ーク12や工作機械10等への影響が防止される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は工具管理方法および
装置に関し、工作機械等において異常が発生したとき、
工具に異常が発生しているか否かによって工具交換の適
否を指示する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】工具を用いてワークを加工する工作機械
等の設備においては、その工具が損傷するとワークを精
度よく加工できなかったり、ワークや工作機械自体に悪
影響を及ぼすことがある。ここで、工具の損傷として
は、工具の破損の他に、適切な加工が行えない程度に刃
先が磨耗した状態を含む。ここで、設備の異常や工具の
損傷などを検出する技術には、例えば主軸負荷を監視す
る方法と、工具寿命を監視する方法とがある。
【0003】まず、モータの電流値を検出し主軸負荷を
監視する方法としては、例えば特開平6−155246
号公報に開示されている。この技術によれば、工具の損
傷なども含めて設備のどこかで発生した異常を検出する
ことはできるが、その異常が工具に起因するのか、ある
いは工具以外(ワークや設備等)に起因するのかが特定
できない。そのため、オペレータが適切な対応ができな
い。例えば、まだ使用可能な工具を新しい工具と交換し
て対処してしまうことがあり、交換作業時間と工具費の
低減が図れない。一方、工具寿命を監視する方法として
は、例えば特開昭60−238257号公報に開示され
ている。この技術によれば工具の異常(すなわち工具寿
命)を判別することはできるが、その工具以外に起因し
て突発的に発生する設備の異常が検出できない。したが
って、従来の技術による場合には、工作機械等において
異常が発生したとき、工具に異常が発生しているか否か
によってその工具の交換をオペレータに適切に指示する
ことができなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような点
に鑑みてなされたものであって、工作機械等において異
常が発生した場合に、工具に異常が発生しているか否か
によってその工具の交換時期を適切に指示する工具管理
方法および装置を実現することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための第1の手段】請求項1に記載の
工具管理方法は、ワークを工具で加工しているときに発
生する設備の加工状態の異常を検出し、その異常が検出
された場合には、工具に異常が発生しているか否かを判
別し、その工具に異常が発生していると判別された場合
には、その工具の交換を指示することを特徴とする。こ
の工具管理方法によれば、ワークを工具で加工している
ときに異常が検出されると、その工具に異常が発生して
いるか否かを判別する。もし、その工具に異常が発生し
ていると判別された場合には、その工具の交換を指示す
る。この指示によって工具が適切な時期に交換されるの
で、良品の工具の無駄な交換が防止される。したがっ
て、交換作業時間と工具費を最小限に抑えることができ
る。一方、その工具に異常が発生していないと判別され
た場合には、その工具以外に起因する原因を究明するこ
とが容易になるので、適切な措置を素早くとることがで
きる。
【0006】
【課題を解決するための第2の手段】請求項2に記載の
工具管理装置は、ワークを工具で加工しているときに発
生する設備の加工状態の異常を検出する異常検出手段
と、その異常検出手段によって異常が検出された場合に
は、工具に異常が発生しているか否かを判別する異常判
別手段と、その異常判別手段によって工具に異常が発生
していると判別された場合には、その工具の交換を指示
する工具交換指示手段とを有することを特徴とする。こ
の工具管理装置によれば、異常検出手段によってワーク
を工具で加工しているときに異常が検出されると、異常
判別手段がその工具に異常が発生しているか否かを判別
する。もし、その工具に異常が発生していると判別され
た場合には、工具交換指示手段がその工具の交換を指示
する。この指示によって工具が適切な時期に交換される
ので、良品の工具の無駄な交換が防止される。したがっ
て、交換作業時間と工具費を最小限に抑えることができ
る。一方、その工具に異常が発生していないと判別され
た場合には、その工具以外に起因する原因を究明するこ
とが容易になるので、適切な措置を素早くとることがで
きる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面に基づいて説明する。 〔第1の実施の形態〕まず、第1の実施の形態は、加工
回数によって工具の異常を判別する方法を適用したもの
であって、図1と図2を参照しながら説明する。ここ
で、図1には工作機械とこれを制御する機械制御装置を
模式的に示し、図2には工具管理処理を行うフローチャ
ートを示す。
【0008】図1において、工作機械10は、主軸装置
18とテーブル16とによって構成されている。主軸装
置18にはモータ20が設けられており、このモータ2
0を回転駆動することによって工具14を回転させる。
モータ20の回転制御は後述する機械制御装置100に
よって行われ、このときにモータ20内を流れる電流は
負荷電流として機械制御装置100に送られる。一方、
テーブル16は平面方向(水平方向)に移動可能に設け
られており、このテーブル16上にはワーク12が設置
される。テーブル16を移動させることによって、ワー
ク12を工具14に接触させ所望の形状に加工すること
ができる。なお、必要に応じて、工具14の状態を撮影
するカメラ22や、工具14の交換を自動的に行う工具
交換装置30を設けてもよい。
【0009】次に、機械制御装置100は、CPU(プ
ロセッサ)110,ROM102,RAM112,入力
処理回路104,出力処理回路106,操作盤108,
表示制御回路114,表示装置116によって構成され
ている。CPU110はROM102に格納されている
機械制御プログラムに従って、工作機械10全体の動作
を制御する。この機械制御プログラムには、後述する工
具監視プログラムが含まれている。RAM112には、
加工回数,負荷電流値,負荷電流の積算値,映像データ
等が格納される。一般に、ROM102にはEEPRO
Mが用いられ、RAM112にはDRAMが用いられ
る。なお、ROM102やRAM112には、これらの
記憶媒体に限らず、フラッシュメモリや外部記憶装置等
のように他の記憶媒体を用いてもよい。
【0010】入力処理回路106はモータ20を流れる
電流(アナログ信号あるいはパルス信号等)やカメラ2
2から送られる映像データを受け、機械制御装置100
内で処理可能なデータ形式(ディジタルデータ)に変換
してCPU110やRAM112に送る。出力処理回路
108はCPU110からバス118を通じて送られた
制御指令データを受け、モータ20を駆動・停止等させ
るための電圧や電流に変換してそのモータ20に出力し
たり、あるいは工具交換装置30を作動させる。操作盤
108はオペレータが機械制御装置100に対して所定
の指令を入力するものであって、例えばキーボードが用
いられる。表示制御回路114はCPU110からバス
118を通じて送られた表示指令データを受け、表示装
置116に工具交換の指令等を表示させる。この表示装
置116にはCRTが用いられるが、液晶表示装置や表
示ランプ等のような他の表示媒体であってもよい。な
お、上記各構成要素は、いずれもバス118に互いに接
続されている。
【0011】上述したような構成をなす工作機械10お
よび機械制御装置100において、工具14の交換を指
示するための処理手順について、図2を参照しながら説
明する。ここで、図2に示す工具管理処理は、所定のタ
イミングごとにおいて、CPU110がROM102に
格納されている工具管理プログラムを実行することによ
って実現される。なお、加工回数はワーク12の全体を
加工するごとに、予め零にクリアされている。また、図
2に示すステップS16は異常検出手段を、ステップS
18は異常判別手段を、ステップS20は工具交換指示
手段をそれぞれ具体化した処理である。
【0012】まず、1パスの加工が行われたか否かを判
別し(ステップS10)、1パスの加工が行われた場合
(YES)にのみ加工回数をカウントアップする(ステ
ップS12)。ここで、1パスの加工とは、工具14を
ワーク12にアプローチさせて加工を行い、その後に工
具14をワーク12からリトラクトさせるまでの工程で
ある。次に、モータ20を流れる電流の値(以下「負荷
電流値」と呼ぶ。)を取得し(ステップS14)、その
負荷電流値がしきい値以上になっているか否かを判別す
る(ステップS16)。ここで、しきい値とはモータ2
0にかかる負荷に対応する電流値であって、異常発生時
においてワーク12を工具14で加工しているときの値
である。したがって、負荷電流値がしきい値以上になる
ときには、工具14やモータ20等に何らかの異常が発
生している。
【0013】ステップS16において負荷電流値がしき
い値以上になっている場合(YES)には、設備に異常
が発生したことを表示装置116等に表示するとともに
(ステップS17)、工具14の加工回数が設定回数以
上になっているか否かを判別する(ステップS18)。
ここで、設定回数とは、工具14が通常損傷することな
く安全に加工できる回数である。この設定回数は実験や
経験等によって得られる値であって、オペレータが操作
盤108から入力して設定する。したがって、例えば設
定回数を8回とするときに、3回目の加工回数で工具1
4が損傷した場合には突発的に異常が発生したと言え
る。ステップS18において、もし工具14の加工回数
が設定回数以上になっている場合(YES)には、工具
14が寿命に達したと判別する。このとき、工具交換を
行うようにオペレータに指示するために、その旨を表示
装置116に表示する(ステップS20)。この表示に
よってオペレータは工具14を交換する必要があること
を知り得るので、適切な時期に工具交換を行うことがで
きる。
【0014】また、必要に応じて上記表示装置116へ
の表示とともに(あるいはその表示に代えて)、工作機
械10等の設備を自動的に停止したり、あるいは自動的
に工具交換を行なってもよい(ステップS22)。具体
的には、図1において出力処理回路106を通じてモー
タ20に供給している供給電流を停止し、あるいは工具
交換装置30に交換指令を送って工具交換を実行させ
る。一方、ステップS16において負荷電流値がしきい
値未満である場合(NO)や、ステップS18において
工具14の加工回数が設定回数未満である場合(NO)
には、ステップS20における表示装置116への表示
等を行うことなく本処理手順を終了する。
【0015】上記実施の形態によれば、ステップS16
においてモータ20(主軸)にかかる負荷電流値がしき
い値以上であるときには、ワーク12を工具14で加工
しているときに発生する工作機械10(設備)の異常
(特に突発的な異常)が検出され、その検出結果がステ
ップS17において表示される。また、ステップS18
において加工回数が設定回数以上であれば、その工具1
4に異常が発生していると判別し、ステップS20にお
いて工具14の交換を指示する。この指示によって工具
14が適切な時期に交換されるので、良品の工具(すな
わち設定回数以上の加工回数でも正常に加工可能な工
具)14の無駄な交換が防止される。したがって、交換
作業時間と工具費を最小限に抑えることができる。一
方、その工具14に異常が発生していないと判別された
場合には、その工具14以外に起因する原因を究明する
ことが容易になるので、適切な措置を素早くとることが
できる。こうして、工具14の異常によるワーク12や
工作機械10(設備)等への影響が防止され、工作機械
10および機械制御装置100の信頼度を向上させるこ
とができる。また、平均寿命以上に使用できる工具14
を、その平均寿命で交換することなく最後まで使用する
ことができるようになる。すなわち、平均寿命を過ぎて
も負荷電流値が異常にはならないため、その負荷電流値
が異常になって初めて平均寿命と判別することになる。
【0016】〔第2の実施の形態〕次に、第2の実施の
形態は、工具の映像表示によって工具の異常を判別する
方法を適用したものであって、図3を参照しながら説明
する。ここで、本実施の形態が適用される装置は図1と
同様であるので、その説明を省略する。また、図3には
工具管理処理を行う第2のフローチャートであって、所
定のタイミングごとにCPU110がROM102に格
納されている工具管理プログラムを実行することによっ
て実現される。
【0017】まず、図2示すステップS14,S16と
同様に、負荷電流値を取得し(ステップS30)、その
負荷電流値がしきい値以上になっているか否かを判別す
る(ステップS32)。ステップS32において、もし
負荷電流値がしきい値以上になっている場合(YES)
には、設備に異常が発生したことを表示するとともに
(ステップS33)、工具14の状態をカメラ22で撮
影して表示装置116に表示する(ステップS34)。
こうして表示装置116に表示された工具14の状態を
オペレータが見て、刃先の欠けや磨耗等の異常があるか
否かを目視判別する(ステップS36)。その判別結
果、工具14に異常がある場合(YES)には、工具交
換を行う(ステップS38)。一方、ステップS32に
おいて負荷電流値がしきい値未満である場合(NO)
や、ステップS36において工具14に異常がない場合
(NO)には、その時点において本処理手順を終了す
る。
【0018】上記実施の形態によれば、ステップS32
においてワーク12を工具14で加工しているときに発
生する工作機械10の異常が検出され、ステップS33
において設備に異常が発生したことが表示される。そし
て、ステップS34,S36においてオペレータ自身に
よる目視検査が行われる。この目視検査によって、工具
14に単に切り屑等が付着したことによる異常なのか、
あるいは工具14が破損等の損傷を負っているのが明確
になる。また、目視検査は通常主軸の回転を停止させて
行われるが、所定の時期ごと(例えば一の加工ごと)に
検査を行なっていたのでは全ての加工を終えるのに時間
を要する。これに対して上記実施の形態による場合に
は、設備全体の異常が検出された場合に検査を行うだけ
でよくなる。そのため、加工のスピードアップが図れ
る。さらに、目視検査において工具14が破損等の損傷
が発見された場合に工具交換を行えば、工具14が適切
な時期に交換され、良品の工具14の無駄な交換が防止
される。したがって、交換作業時間と工具費を最小限に
抑えることができる。一方、その工具14の損傷等が発
見されない場合には、その工具14以外に起因する原因
を究明することが容易になる。
【0019】〔第3の実施の形態〕次に、第3の実施の
形態は、負荷電流の積算値によって工具の異常を判別す
る方法を適用したものであって、図4を参照しながら説
明する。ここで、上記第2の実施の形態と同様に、本実
施の形態が適用される装置は図1と同様であるので、そ
の説明を省略する。また、図4には工具管理処理を行う
第3のフローチャートであって、所定のタイミングごと
にCPU110がROM102に格納されている工具管
理プログラムを実行することによって実現される。な
お、負荷電流の積算値は工具14が使用開始されるとき
にのみ零にクリアされ、それ以降はクリアされることな
く積算される。また、図4に示すステップS52は異常
検出手段を、ステップS56は異常判別手段を、ステッ
プS58は工具交換指示手段をそれぞれ具体化した処理
である。
【0020】まず、図2示すステップS14,S16と
同様に、負荷電流値を取得し(ステップS50)、その
負荷電流値がしきい値以上になっているか否かを判別す
る(ステップS52)。ステップS52において、もし
負荷電流値がしきい値以上になっている場合(YES)
には、設備に異常が発生したことを表示するとともに
(ステップS53)、ステップS50において取得した
負荷電流値としきい値との差分値を積算する(ステップ
S54)。そして、ステップS54において算出された
負荷電流の積算値が設定値以上になっているか否かを判
別する(ステップS56)。ここで、設定値とは、工具
14が損傷することなく安全に加工できる負荷電流の積
算値である。この設定値は実験や経験等によって得られ
る値であって、オペレータが操作盤108から入力して
設定する。
【0021】ステップS56において、もし負荷電流の
積算値が設定値以上になっている場合(YES)には、
工具14が磨耗等によって異常が発生したと判別して、
工具交換を行うようにオペレータに指示するために表示
装置116に表示する(ステップS58)。また、必要
に応じて上記表示装置116への表示とともに(あるい
はその表示に代えて)、工作機械10等の設備を自動的
に停止したり、あるいは自動的に工具交換を行なっても
よい(ステップS60)。一方、ステップS52におい
て負荷電流値がしきい値未満である場合(NO)や、ス
テップS56において負荷電流の積算値が設定値未満で
ある場合(NO)には、その時点において本処理手順を
終了する。
【0022】上記実施の形態によれば、ステップS52
においてワーク12を工具14で加工しているときに発
生する工作機械10の異常が検出され、ステップS53
において設備に異常が発生したことが表示される。ま
た、ステップS56において負荷電流の積算値が設定値
以上であれば、その工具14に異常が発生していると判
別し、ステップS58において工具14の交換を指示す
る。この指示によって工具14が適切な時期に交換され
るので、良品の工具14の無駄な交換が防止される。し
たがって、交換作業時間と工具費を最小限に抑えること
ができる。一方、その工具14に異常が発生していない
と判別された場合には、第1の実施の形態と同様に、そ
の工具14以外に起因する原因を究明することが容易に
なり、工作機械10および機械制御装置100の信頼度
を向上させることができる。さらには第1の実施の形態
と同様に、平均寿命以上に使用できる工具14を、最後
まで使用することができるようになる。
【0023】〔他の実施の形態〕上述した工具管理方法
および装置におけるその他の部分の構造,形状,大き
さ,材質,個数,配置および動作条件等については、上
記各実施の形態に限定されるものでない。例えば、上記
実施の形態を応用した次の各形態を実施することもでき
る。 (1)異常検出手段は負荷電流値がしきい値以上になっ
ているか否かによって工作機械10(設備)の異常を判
別した。この判別方法に代えて、他の判別要素を基準に
工作機械10の異常を判別してもよい。こうした他の判
別要素には、音(音質すなわち周波数スペクトル,音
量)の変化、工作機械10自体の振動量等がある。さら
に、負荷電流値,音,振動量等のそれぞれに最適な係数
をかけ、この算出値を任意にかつ選択的に組み合わせた
和によって工作機械10の異常を判別してもよい。これ
らの態様では、工作機械10の異常をより的確に判別す
ることが可能になる。また、それぞれの判別要素の特性
を考慮すれば、工作機械10に発生した異常の原因を特
定することも容易になる。例えば音が異常に変化すれ
ば、工具14の刃に欠損を生じたか、モータ20が故障
したかのいずれかが原因になる等である。
【0024】(2)異常判別手段は、工具14の加工回
数を基準に[第1の実施の形態]、あるいは負荷電流の
積算値を基準に[第3の実施の形態]、工具14の異常
を判別した。この判別方法に代えて、他の判別要素を基
準に工具14の異常を判別してもよい。こうした他の判
別要素には、加工時間の積算値,加工量(すなわち切削
した容積)の積算値,加工距離の積算値,加工時におけ
るモーメントの積算値,ワーク12や工具14の温度等
がある。さらに、加工時間,加工量,加工距離,モーメ
ント,温度等のそれぞれについて、ワーク12や工具1
4の材質に応じた係数をかけて積算してもよい。これら
の態様では、工具14の種類に応じていずれかの判別要
素(二以上の判別要素を任意に組み合わせてもよい)を
適用すれば、工具14の異常をより適切に判別すること
が可能になる。また、上記係数をかけることによってワ
ーク12や工具14の材質が異なった場合でも工具の異
常を適切に判別することが可能になる。さらに判別要素
の特性によっては、工具14に発生した異常の原因を特
定することも可能になる。例えば工具14を光電管等の
放射温度計で計測した温度が異常に変化すれば、工具1
4の刃先が欠けたと判断する等である。
【0025】(3)第2の実施の形態では工具14をカ
メラ22で撮影して表示装置116に表示するようにし
たが、エッジ検出等の画像処理を行なった後に表示装置
116に表示するようしてもよい。あるいはカメラ22
としてX線投射装置を用いて、その透過映像を表示装置
116に表示するようにしてもよい。これらの態様で
は、表示装置116に表示される映像をオペレータが見
ることで、工具14が破損等しているか否かをより的確
に判断できるようになる。 (4)工具14が寿命に達したか否かの判断基準となる
設定回数や設定値は予め設定したが、オペレータの指令
によって値を更新するように構成してもよい。すなわ
ち、図2のステップS18や図4のステップS56にお
いて工具14の寿命と判別された場合において、実際に
は工具14に異常が発生していないときには、オペレー
タの指令によって値を更新する。こうすれば、設定回数
や設定値が工具14に対応して最適化され、工具14が
寿命に達したか否かをより適切に判別することが可能に
なる。なお、しきい値,設定回数,設定値に予め設定す
る値は、上述した値に限らず、それぞれの基準値に最適
な任意の数値を設定してもよい。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、ワークを工具で加工し
ているときに異常が検出され、かつ、その工具に異常が
発生している場合には、その工具の交換を指示する。こ
の指示によって工具が適切な時期に交換されるので、良
品の工具の無駄な交換が防止される。したがって、工具
費を最小限に抑えることができる。一方、その工具に異
常が発生していないと判別された場合には、その工具以
外に起因して原因を究明すればよい。そのため、適切な
措置を素早くとることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】工作機械とこれを制御する機械制御装置を示す
模式図である。
【図2】工具管理処理を示す第1のフローチャートであ
る。
【図3】工具管理処理を示す第2のフローチャートであ
る。
【図4】工具管理処理を示す第3のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
10 工作機械 12 ワーク 14 工具 16 モータ 18 台座 20 カメラ 30 工具交換装置 100 機械制御装置 102 ROM 104 入力処理回路 106 出力処理回路 108 操作盤 110 CPU 112 RAM 114 表示制御回路 116 表示装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを工具で加工しているときに発生
    する設備の加工状態の異常を検出し、 その異常が検出された場合には、工具に異常が発生して
    いるか否かを判別し、その工具に異常が発生していると
    判別された場合には、その工具の交換を指示することを
    特徴とする工具管理方法。
  2. 【請求項2】 ワークを工具で加工しているときに発生
    する設備の加工状態の異常を検出する異常検出手段と、 その異常検出手段によって異常が検出された場合には、
    工具に異常が発生しているか否かを判別する異常判別手
    段と、 その異常判別手段によって工具に異常が発生していると
    判別された場合には、その工具の交換を指示する工具交
    換指示手段と、 を有することを特徴とする工具管理装置。
JP15557096A 1996-06-17 1996-06-17 工具管理方法および装置 Pending JPH106170A (ja)

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Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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WO2023119729A1 (ja) * 2021-12-24 2023-06-29 株式会社デンソー 異常検知装置、異常検知システム、異常検知方法および異常検知プログラム

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