JP3267065B2 - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP3267065B2
JP3267065B2 JP22873394A JP22873394A JP3267065B2 JP 3267065 B2 JP3267065 B2 JP 3267065B2 JP 22873394 A JP22873394 A JP 22873394A JP 22873394 A JP22873394 A JP 22873394A JP 3267065 B2 JP3267065 B2 JP 3267065B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真方式を利
用する複写機、プリンタ等の画像形成装置で用いられる
現像装置に係り、特に、現像剤層厚規制部材位置より下
流側から実効現像領域を通過する迄の間に複数の磁極
狭いピッチ間隔で配列したタイプに対して有効な現像装
置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカラー画像形成装置としては、例
えば感光ドラム等の潜像担持体上に複数色のカラートナ
ー像を順次重ね合わせた後、各カラートナー像を記録紙
に一括転写するようにしたものが既に知られている。こ
の種のカラー画像形成装置にあっては、記録紙を保持し
て一色毎に潜像担持体上のトナー像を写し取る転写ドラ
ムを用いない為、装置を安価で且つ小型化できる利点が
あるが、この場合、先に潜像担持体上に現像されたトナ
ー像を後段の現像工程で乱してはならないため、通常現
像装置としては、非接触現像方式のものが採用されるこ
とが多い。
【0003】この種の非接触現像方式としては、現像ロ
ールにトナーのみを磁気的あるいは静電的に担持して現
像を行う一成分現像方式と、現像ロールにトナー及び磁
性キャリアからなる二成分現像剤を磁気的に担持して現
像を行う二成分現像方式とがあるが、本出願人らは画質
と維持性の点で総合的に優位に立つ非接触型二成分現像
方式を検討してきた。この種の非接触型二成分現像方式
に関しては例えば特開昭56−144452号(特公平
2−4903号)公報所載の技術が提案されている。こ
れは、現像ロール内部に実効現像領域(実効的にトナー
が潜像担持体に作用して潜像担持体上の潜像を現像する
領域)に対向して現像磁極を固定してスリーブのみを回
転させる方式、更には前記現像磁極を同極反発にして現
像剤による磁気ブラシをソフトブラシとして形成する方
法が提案されているが、非接触現像において十分な現像
量を得るには強い電界の作用が必要であり、その為には
振動電界(交番電界)を付与しつつ電極となるスリーブ
をできるだけ潜像担持体に接近配置することが必要であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報記
載の方式では、実効現像領域に磁極が1つ存在する構成
であり、あるいは、同極反発磁極ならスリーブ表面に対
して垂直方向の磁界の2つの極大値とその間に存在する
1つの極小値で構成される磁極が実効現像領域において
1つ存在する構成であるため、実効現像領域において、
現像剤の穂立ちが高く立上がった状態になってしまい、
潜像担持体に対して現像剤を非接触に保とうとした場
合、現像に必要な現像剤搬送量の確保と、潜像担持体及
びスリーブ間の狭い間隙設定とを両立させることが困難
になるという技術的課題が生ずる。
【0005】このような技術的課題(穂立ちが高く立上
がる問題)の解決策としては、例えば、現像ロール内部
の実効現像領域を挟む位置に極性の異なる一対の磁極を
固定し、スリーブのみを回転させる方式が提案されてい
る(例えば特開昭60−176069号(特公平4−3
6383号)参照)。このような方式にあっては、実効
現像領域で現像剤の穂立ちが寝た状態になるため、潜像
担持体に対して現像剤を非接触に保ちながら、現像に必
要な現像剤搬送量の確保と、潜像担持体及びスリーブ間
の狭い間隙設定とを両立させることが可能になる。しか
し、このような方式では、現像剤層の穂立ちが寝た状態
になるため、現像剤層の下層部のトナーが現像され難く
なり、現像剤搬送量を稼いでも結果的には現像性がそれ
ほど大きく上がらないという問題がある。
【0006】これに対して、特平1−291268号
公報所載の現像装置では、現像ロール磁極間ピッチを小
さくして、現像に必要な現像剤搬送量の確保と、潜像担
持体及びスリーブ間の狭い間隙設定とを両立させる手法
が提案されている。つまり、このタイプの現像装置で
は、実効現像領域に複数列の現像磁極を配列したため、
実効現像領域内での現像剤層の穂立ちが立っている箇所
が多く、実効現像領域における現像剤の表面積が格段に
増え、一方、磁極間ピッチが小さいために、上記現像剤
の補立ち量があまり大きくならず、現像剤は良好な薄層
状態に保たれる。よって、このタイプにあっては、現像
剤を薄層状態に保ちながら、現像性を向上させることが
可能になるので、非接触二成分現像方式に適したものと
言える。
【0007】ところが、このタイプにあっては、現像剤
層厚規制部材位置より下流側から実効現像領域を通過す
る迄の間に複数の磁極を配列して穂立ちの列を増やして
いくと、現像ロール上の軸方向端部において現像剤が盛
り上がり、当該現像剤の盛り上がり部が潜像担持体に接
触してしまうという現象が見られた。この現象は以下の
ような挙動に起因すると思われる。すなわち、一般に、
内部に固定された磁極が配列された現像ロールにおい
て、スリーブ上で現像剤がある磁極から次の磁極へ搬送
される際に、磁極端部の外側に磁石が無いため、磁極端
部に位置する現像剤は磁極の軸方向内側への力を受け
る。その結果、現像剤は次磁極への移動を複数回経るう
ちに順次磁極の軸方向内側に寄り、結果的に現像剤の盛
り上がり部が形成されることになるのである。
【0008】その結果、潜像担持体にキャリアが付着し
て不必要なキャリア消費を起こしたり、背景部に不要な
トナーが付着して画像品質を損なったりするばかりか、
潜像担持体上の既設のトナー像を掻き取ったり、下流に
配されている他の現像装置への混色を引き起こしたり、
転写ユニット等を汚すという技術的課題が生ずる。
【0009】尚、現像剤層厚規制部材位置より下流側
ら実効現像領域を通過する迄の間に複数の磁極を設けな
い場合には、現像剤が層厚規制部材を通過してから次の
磁極または2つ目の磁極で実効現像領域に達するため、
前記現像剤の現像ロール端部での盛り上がりは比較的小
さく、上記現象はそれほど大きな問題にはならないが、
現像剤層厚規制部材位置より下流側から実効現像領域を
通過する迄の間に複数の磁極を設け、磁極間ピッチを狭
くすると、磁極間の受渡し回数が増えることから、前記
現像剤の現像ロール端部での盛り上がりが潜像担持体に
接触するレベルに達するものである。
【0010】このような技術的課題は、上述したカラー
画像形成装置で用いられる非接触二成分現像方式の現像
装置に限られるものではなく、単色画像形成装置で用い
られる非接触二成分現像方式の現像装置についても同様
に生ずる。
【0011】また、多極現像ロールを使用する二成分接
触現像方式の現像装置についても、上述したような現像
ロール端部における現像剤の盛り上がり(供給過剰)現
象が見られ、例えば現像剤の盛り上がり部と他の部分と
の間で現像濃度むらが生じたり、磁気的保持力の弱い領
域まで現像剤が食出すことによる潜像担持体へのキャリ
アの付着、現像剤盛り上がり部での現像剤のパッキング
密度が強まることによるスリーブ上のトナー汚れ、最悪
のケースでは現像剤固着による現像装置のロック等の技
術的課題が生ずる。
【0012】本発明は以上の技術的課題を解決するため
に為されたものであって、現像剤層厚規制部材位置より
下流側から実効現像領域を通過する迄の間に複数の磁極
を配列し且つ磁極間ピッチを狭めた場合であっても、現
像剤担持体の端部での現像剤の盛り上がりに伴なう弊害
を有効に回避できるようにした現像装置を提供する。
【0013】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1(a)(b)に示すように、回転可能な非磁性スリー
ブ2と、このスリーブ2内に固定設置され且つスリーブ
2の回転方向に沿って複数の磁極6が配列される磁石部
材3とで現像剤担持体1を構成し、この現像剤担持体1
を潜像担持体4に対向配置すると共に、上記現像剤担持
体1上にトナー及び磁性キャリアからなる二成分現像剤
Gを現像剤担持体1の軸方向に沿う現像許容幅dに亘っ
て担持させ、層厚規制部材5で層厚規制された現像剤G
にて潜像担持体4上に形成された静電潜像を潜像担持体
4に対向する現像剤担持体1の実効現像領域mの範囲で
現像する現像装置において、上記層厚規制部材5位置か
ら現像剤担持体1の実効現像領域mを通過するまでの範
囲に位置する磁極6の少なくとも一つを、上記現像剤担
持体1の現像許容幅dより大きく且つ端部が現像許容幅
d両端位置から外側に突出配置される過剰寸法磁極6a
としたことを特徴とする。
【0014】このような技術的手段において、本願発明
は、二成分現像剤を用いた接触、非接触現像方式のいず
れをも対象とするが、特に非接触現像方式に適用するこ
とが好ましい。また、本願発明に係る現像装置はカラー
画像形成装置のみならず、単色画像形成装置に対しても
適用し得る。
【0015】また、上記実効現像領域mは、先に定義し
たのと同様に、実効的にトナーが潜像担持体4に作用し
て潜像担持体4上の潜像を現像する領域を意味し、具体
的には、例えば二成分交番電界現像方式のタイプにあっ
ては、現像剤担持体1と潜像担持体4とが停止した状態
で現像時に印加される交番電界と同じ交番電界を作用さ
せてトナーが潜像担持体4に飛翔する領域を意味する。
一方、上記現像許容幅dは現像剤担持体1上で現像を許
容する軸方向寸法を意味する。更に、上記磁石部材3に
ついては、特にロール状に限られるものではなく、この
磁石部材3に設けられる磁極6の作成方法については、
芯材の周囲に予め着磁されたシート状のマグネットを固
着するようにしてもよいし、芯材に固着された中空円筒
状の磁性ロールに直接的に着磁したり、あるいは、芯材
に別個の磁極部材を設ける等適宜設計変更して差し支え
ないが、狭いピッチ間隔で複数列の磁極6を容易に配列
するという観点からすれば、予め着磁されたシート状の
マグネットを用いるようにすることが好ましい。
【0016】また、過剰寸法磁極6aが複数存在するタ
イプにおいて、過剰寸法磁極6aの寸法長を全て等しく
設定しても差し支えないが、実効現像領域mにおける現
像剤担持体1の端部での現像剤Gの盛り上がりをより確
実に回避するという観点からすれば、下流側(例えば実
効現像領域mの手前側領域f)に位置する一若しくは複
数の過剰寸法磁極6a端部が上流側(実効現像領域m)
に位置する一若しくは複数の過剰寸法磁極6a端部より
も外側に配置されていることが好ましい。
【0017】更に、実効現像領域mにおいては、現像剤
Gの盛り上がりを回避する上で通常現像剤担持体1の現
像許容幅dより外側に現像剤Gの一部がはみ出すが、現
像装置の構造(例えば弾性シール部材が現像剤担持体の
端部に弾接している構造等)によっては、このはみ出し
た現像剤Gを回収する際に現像許容幅d内に戻すことが
必要になる場合がある。このような要請下において、は
み出した現像剤Gの戻し動作をより確実にするという観
点からすれば、実効現像領域mの通過位置から残留現像
剤が装置内部に回収されるまでの範囲(図1(b)の領
域r)に位置する磁極6の少なくとも一つは、実効現像
領域mに位置する過剰寸法磁極6aの幅寸法と現像許容
幅dとの中間寸法を有し且つ端部が上記過剰寸法磁極6
a端部よりも内側に配置される中間過剰寸法磁極6bで
あることが好ましい。
【0018】
【作用】上述したような技術的手段によれば、実効現像
領域mに複数列の穂立ちを形成するために磁極6間隔の
狭い現像剤担持体1を用いたとしても、層厚規制部材5
位置から現像剤担持体1の実効現像領域mを通過するま
での範囲に位置する磁極6の少なくとも一つは、上記現
像剤担持体1の現像許容幅dより大きく且つ端部が現像
許容幅d両端位置から外側に突出配置される過剰寸法磁
極6aであるため、現像剤Gが層厚規制部材5通過後に
おいて過剰寸法磁極6aへ受け渡される際には現像剤担
持体1の軸方向内側に向く力の成分が軽減されることに
なり、その分、実効現像領域mを通過するまで現像剤G
の盛り上がりが抑制される。
【0019】
【実施例】以下、添付図面に示す実施例に基づいてこの
発明を詳細に説明する。図2は本発明が適用された電子
写真方式の現像装置の一実施例を示す。同図において、
現像装置20は、現像ハウジング21の現像用開口22
に面した個所に現像ロール23を有し、当該現像ロール
23を感光ドラム等の潜像担持体11に非接触状態で対
向配置したものである。
【0020】この実施例において、上記現像ロール23
は、非磁性中空円筒状であって剛性のある硬質で導電性
のスリーブ24と、複数の磁極を持つ磁石ロール25と
からなり、前記スリーブ24のみが回転する構成になっ
ている。前記スリーブ24は矢印のほうに回転してお
り、パドル26で掻き上げられた現像剤Gは層厚規制板
27で薄層化され、実効現像領域mまで搬送される。
【0021】本実施例に用いた現像剤Gは、重量平均粒
径40μmで飽和磁化が40emu/gとなるよう樹脂
バインダの中に磁性粉を混合・分散させ粉砕・分級した
磁性キャリアに、重量平均粒径7μmのポリエステル系
カラートナーを混合攪拌し、現像剤に占めるトナーの混
合率がおよそ10重量%で相対湿度30%〜85%にお
けるトナー帯電量が12〜25μC/gに調整したもの
である。
【0022】また、前記スリーブ24の外径は25mm
であり、表面粗さはRz=20μmである。そして、潜
像担持体11とスリーブ24との距離は500μmに設
定されており、この状態で、潜像担持体11とスリーブ
24との間に、直流成分を重畳した交番電界を印加した
ときの実効現像領域mが10mmの幅になるように設定
されている。実効現像領域mの幅は、前記電界条件に影
響されるのは言うまでもないが、一般的には直流成分の
電界が大きいほど、また、交流成分の電界が大きいほど
広くなるし、本実施例に用いる現像剤Gに対する周波数
の影響に関しては、10数kHzまでの範囲では1〜3
kHzのあたりに最も実効現像領域mの幅が広くなると
ころがある。本実施例では、先に潜像担持体11上に現
像されたトナー像を乱されないことを考慮して、潜像担
持体11における暗電位−600V〜−900V、明電
位−50V〜−200V、暗電位とスリーブ24に印加
するバイアスの直流成分との差が50〜150V、前記
バイアスの交流成分のピーク値間が1.5kV、周波数
4〜10kHzの範囲で現像を行うことが望ましく、こ
れらを最適化したときの実効現像領域mが前出のように
約10mmの幅となっている。
【0023】更に、層厚規制板27で薄層化された現像
剤Gの穂立ちの高さは、実効現像領域mにおいて350
μmとなっている。
【0024】更にまた、上記磁石ロール25は、スリー
24内に固定される芯材251にシート状の多極ラバ
ーマグネット252を巻き付けたものである。上記ラバ
ーマグネット252は、上記実効現像領域mを含み、層
厚規制板27に対向する磁極から約180゜反対側まで
の範囲に亘って、スリーブ24表面上で約3mmピッチ
間隔且つ40mT(400ガウス)の磁束密度となるよ
うN極とS極とを交互に着磁した部分と、他の半分の領
域に亘って現像剤剥離用の一対の反発磁極(この実施例
ではS極)を着磁した部分とを備えている。
【0025】また、上記磁石ロール25のラバーマグネ
ット252の磁極端部の構成を図3に示す。尚、図3は
ラバーマグネット252を展開した状態で模式的に示し
たものである。同図において、少なくとも層厚規制板2
7から現像剤搬送方向に対して下流で実効現像領域mを
通過するまでの範囲における磁極30(具体的には30
(1),30(2)……30(n−5))の軸方向端部
の位置は下流側ほど現像ロール23の軸方向外側に位置
する構成になっている。また、実効現像領域m通過後か
ら現像装置内への現像剤回収口に至るまでは、ラバーマ
グネット252の各磁極30(具体的には30(n−
4),30(n−3)……30(n))の軸方向端部の
位置は、現像剤搬送方向に対して下流側ほど現像ロール
23の軸方向内側に位置する構成になっている。尚、現
像剤剥離用の反発磁極30(具体的には30a,30
b)及びこれらに隣接する磁極30(1),30(n)
の現像ロール23の軸方向に沿った長さ寸法は現像許容
幅dに対応した値に設定されている。
【0026】更に、この実施例で用いられるシール材2
9は、例えば図4に示すように、略半リング状の弾性ゴ
ム材からなり、上記実効現像領域mと反対側の領域で層
厚規制板27位置から現像剤回収位置に至る範囲におい
て、上記現像ロール23のスリーブ24端部と現像ハウ
ジング21との間に装填されて両者間の隙間を閉塞する
ものである。
【0027】また、上記シール材29の他の例として
は、例えば図5(a)〜(c)に示すように、上記実効
現像領域mと反対側の領域で層厚規制板27位置から現
像剤回収位置に至る範囲において、N極,S極が交互に
狭いピッチで配列された略半リング状のシールラバーマ
グネット291を上記現像ロール23の端部に対向させ
て近接配置すると共に、このシールラバーマグネット2
91の現像ロール23の軸方向に沿う内側面に磁性板2
92を現像ロール23とは非接触状態で配設し、磁性板
292と現像ロール23の端部との隙間に磁気カーテン
を形成するようにしたものである。このタイプによれ
ば、現像ロール23とシール材29とが非接触であるた
め、両者間に摩擦抵抗が生ずることはなく、現像ロール
23に不要な回転負荷が作用する事態はなくなる。
【0028】次に、この実施例に係る現像装置の作動に
ついて説明する。今、図6に示すように、現像剤Gは磁
極30(具体的には30(1),30(2)……)の磁
力線に沿ってスリーブ24上を移動していく。このと
き、層厚規制板27を通過する時に、「A」に位置した
現像剤Gはスリーブ24の回転方向に沿う略真っ直ぐな
方向「C」に向かって順次磁極30(1),30(2)
……に受け渡される。これは、上記磁極30(1)、3
0(2)……の端部位置が現像許容幅dよりも外側へ突
出していることから、現像ロール23の軸方向内側へ向
かう磁力が弱まっており、磁極30の端部位置に位置す
る現像剤Gが前記内側へ向かって移動しないことによ
る。従って、実効現像領域mにおいては、図7に示すよ
うに、現像ロール23の端部位置で現像剤Gの盛り上が
り部が形成されることはなく、現像許容幅dの範囲内で
現像剤Gの層厚は均一に保たれ、現像剤Gの一部が潜像
担持体11に接触するような事態は全く見られなかっ
た。現に、この実施例においては、キャリア飛散もな
く、非常に優れた現像性を得ることが確認された。
【0029】一方、磁極30(1),30(2)……を
現像許容幅dに全て一致させた比較例について、層厚規
制板27を通過する時に「A」に位置した現像剤Gの挙
動を調べたところ、図8に示すように、「A」の位置に
あった現像剤Gは次磁極30への移動を複数回経るうち
に「B」の位置まで現像ロール23の軸方向内側に寄
り、図9に示すように、実効現像領域mにおいて、結果
的に現像許容幅dの端部位置に現像剤Gの盛り上がり部
40が形成され、現像剤Gの一部が潜像担持体11に接
触し、キャリア飛散(付着)や、非画像部にトナーがか
ぶるというような画像品質の低下が見られた。
【0030】また、この実施例では、層厚規制板27位
置から実効現像領域mを通過するまでの磁極30(30
(1)〜30(n−5))の端部位置は、下流へ行くに
従って順次現像ロール23の軸方向外側へと変位してい
るので、現像ロール23の軸方向内側へ向かう磁力が下
流に行くに従って徐々に弱まるようになっている。この
ため、この実施例では、上流側に位置する磁極30の現
像許容幅dの端部位置には現像ロール23の軸方向内側
へ向かう磁力がある程度働くことになるので、現像剤G
が現像ロール23の軸方向外側へ広がろうとしても、上
記磁力が現像剤Gの外側への広がりを阻止する力として
働き、現像許容幅dから食み出す現像剤Gの量はより少
なく抑えられる。
【0031】更に、この実施例では、 実効現像領域m
通過後から現像装置内への現像剤回収口に至るまでの磁
極30(30(n−4)〜30(n))は、下流へ行く
に従って順次現像ロール23の軸方向内側へと変位して
いるので、現像ロール23の軸方向内側へ向かう磁力が
下流に行くに従って徐々に強まるようになっている。こ
のため、現像許容幅dから食み出した現像剤Gは上記磁
極30(n−4)〜30(n)に順次受け渡される間に
徐々に現像ロール23の軸方向内側へと引き戻され、つ
いには、現像許容幅d内に収められる。この結果、現像
剤Gの回収に際し、現像装置端部に設けてあるシール材
29の内側へ確実に現像剤を回収することが可能にな
り、現像剤Gをシール材29の内側へ回収できない場合
の弊害、例えば、現像ロール23とシール材29の隙間
に現像剤が多量に入り込み、現像剤固着、さらには現像
ロール23のかじり等を引き起こす事態は有効に回避さ
れる。
【0032】次に、この実施例に係る磁極30(1)〜
30(n)の端部構成の変形例について説明する。すな
わち、磁極30(1)〜30(n)の端部構成は、図3
に示すものに限られるものではなく、例えば図10に実
線で示すように、実効現像領域mの手前側領域では磁極
30(1)〜30(5)の端部を順次現像ロール23の
軸方向外側へ配置し、実効現像領域m内の磁極30
(6)〜30(n−5)の端部を最大外側位置に揃える
ようにしてもよい。このタイプによれば、実効現像領域
m内では、図6のCを通過した端部に位置する現像剤に
は現像ロール23の軸方向に沿って作用する磁力はほと
んどないため、現像許容幅dの端部位置に位置する現像
剤層の均一性はより良好に保たれる。
【0033】また、図10に短破線で示すように、実効
現像領域m及びその手前側領域の磁極30(1)〜30
(n−5)の端部を全て最大外側位置に揃えるようにし
てもよいし、更には、図10に長破線で示すように、実
効現像領域m及びその手前側領域、後方側領域の磁極3
0(1)〜30(n)の端部を全て最大外側位置に揃え
るようにしてもよい。但し、図10の長破線で示すタイ
プにあっては、磁極30(n−4)〜30(n)パター
ンによっては、現像許容幅dから食み出した現像剤Gを
現像許容幅d内に引き戻すための磁力が生成されないた
め、現像許容幅dから食み出した現像剤Gが現像ハウジ
ング21内に回収されたときに現像許容幅d内に積極的
に戻されることはないが、例えば図5に示すようなシー
ル材29を用い、シール材29の隙間に入る現像剤と出
ていく現像剤とをあるところでバランスさせるようにす
れば、現像許容幅dから食み出した現像剤Gが現像ハウ
ジング21内に回収されたときに、食み出した現像剤G
とシール材29とが干渉することは有効に回避される。
【0034】次に、この実施例に係る現像装置の各特性
パラメータについて説明する。まず、磁極30の着磁間
隔については、一般には現像ロール表面での垂直成分磁
束密度ピーク値が同程度での比較において、着磁間隔が
狭くなると現像剤の穂立ちの高さは低くなり、現像ロー
ルと潜像担持体との間隔は狭く設定されるので、非接触
二成分交番電界現像方式にとっては強い電界の作用を受
ける上で有利になる。しかし、現在実用化されている現
像剤では、着磁間隔を狭くしすぎると現像ロール表面か
らやや離れたところでの磁界の強さが不十分になり、キ
ャリア飛散を引き起こしてしまう。その為、キャリア飛
散を防ごうとすると、十分な搬送量が確保できず画像濃
度不足となる。こうした観点で1mm以下の着磁間隔は
実用的でない。前記実施例で用いた現像剤に対しては2
mm以上の着磁間隔が望ましい。
【0035】また、磁極30の着磁間隔が広くなると現
像剤の穂立ちの高さは高くなり、現像ロールと潜像担持
体との間隔を狭くできないので、強い現像電界の作用を
受ける上で不利になる。しかし、現像電界が弱まった分
現像剤搬送量で現像トナー量を確保することが可能にな
るので、10mm程度の着磁間隔まで実用的である。但
し、前記10mmの着磁間隔の例は、潜像担持体がベル
トタイプで現像ロール径も50mm以上の大型の画像形
成装置で実施可能となるケースであり、掃き目模様を抑
えるにはかなり高速でロールを回転させる必要がある。
例えば、現像ロール径が30mm以下で、潜像担持体も
直径が200mm以下のドラムタイプのような小型の画
像形成装置で前記着磁間隔は5mm以下が望ましい。
【0036】次に、現像ロールの磁気特性に関しては、
現像ロール表面において、各磁極からの垂直方向磁束密
度の最大値が20mT(200ガウス)未満であるとキ
ャリア飛散を引起こし、100mT(1000ガウス)
を越えると現像剤の穂立ちが高過ぎて、現像ロールと潜
像像担持体との間隔を狭くできなくなって実用的でなく
なる。また、60mT(600ガウス)を越えると掃き
目模様を抑えるにはロール周速を速くする必要があり、
直径が30mmを下回るような小径ロールでは通常の機
械部品での実用的な回転数でなくなる。また、遠心力の
観点からキャリア飛散が悪化し、掃き目模様とキャリア
飛散を共に抑制することができなくなる。その為、実用
的な範囲は20mT(200ガウス)以上60mT(6
00ガウス)以下である。
【0037】また、現像剤のキャリアの諸特性に関して
は、1000エールステッドにおける実用磁化が20e
mu/g未満では潜像担持体へのキャリア付着を引き起
こしやすく、60emu/gを越えると現像ロール上で
キャリア同士の磁力による反発が起こりチェーン個々の
間隔が広がって、掃き目模様が目立ちやすくなる。従っ
て、飽和磁化は20emu/g以上60emu/g 以
下が望ましい。また、平均粒径(重量平均粒径)につい
ては、20μm未満のキャリアでは一個のキャリアに働
く磁力と静電気力の関係で潜像担持体へのキャリア付着
を引き起こしやすく、70μmを越えるとキャリアの表
面積が減少し、現像剤層の表面積も減少するもので、画
像濃度が不足してしまう。従って、平均粒径(重量平均
粒径)は20μm以上70μm以下が望ましい。
【0038】現像剤のトナーの諸特性に関しては、平均
粒径(重量平均粒径)が3μmを下回ると現像性の低下
が激しく、実用的には5μm以上のトナー平均粒径であ
ることが望ましい。一方、トナーの平均粒径が15μm
を越えると画像の細線鮮鋭度や低濃度領域での粒状性が
劣るようになる。更に、本実施例に係る現像装置を用い
た画像形成を行うに当たり、レーザ露光を一画素63.
5μmの256階調のパルス幅変調で行って静電潜像を
シャープな細いライン像で構成し、それを現像するトナ
ーも一層細かくして細線鮮鋭度や低濃度領域での粒状性
を向上させることを狙いとするような場合には、平均粒
径が9μm以下のトナーであることが望ましい。
【0039】更に、前記キャリアとの摩擦帯電に関し、
トナーの帯電量を5〜50μc/gの範囲にすることが
必要である。5μc/gを下回ると、トナーとキャリア
との静電気的な結び付きが弱くなりトナー飛散を引き起
こすだけでなく、現像電界に対するレスポンスも鈍くな
り、細線や低濃度の再現性が劣るようになる。また、ト
ナーの帯電量が高くなれば少ないトナー量で潜像担持体
の潜像が静電気的に飽和してしまい画像濃度を確保する
為には非常に高い電圧の潜像が必要となる。画像濃度を
確保するための手段としては、トナーの着色力を上げる
方法があるが、本実施例では既に色材分散等において最
適化が終わっており、現段階で色材の量を2倍に上げて
も単純に着色力が2倍になるものではない。その為、5
0μc/gを越えると、初期帯電電位を1000V(絶
対値)以下で使うような凡用的な潜像担持体を用いるこ
とが困難になる。
【0040】現像ロールのスリーブの表面粗さに関して
は、本実施例記載の装置において、表面粗さが小さすぎ
ると現像剤が層厚規制板を通過する際にスリップを起こ
しやすく、現像剤中のトナー濃度によって搬送量が変化
しやすくなり、その結果、画像濃度の安定性が悪くな
る。また、表面粗さが大きすぎると現像ロールの振れの
管理が難しくなり、現像ロールの回転周期に合わせた画
像濃度むらがでやすくなる。例えば、磁性キャリアのう
ち最も平均粒径の小さな20μmのものを用いた場合、
表面粗さがRZ=2μm(磁性キャリアの平均粒径の1
0%)以上であれば層厚規制板を通過する際のスリップ
を実用上抑えることができる。また、磁性キャリアのう
ち最も平均粒径大きい70μmのものを用いた場合、表
面粗さがRZ=50μm(磁性キャリアの平均粒径の7
0%)を越えると画像濃度むらが発生し、実用的でない
ことがわかった。すなわち、表面粗さRZは少なくとも
2μm以上で且つ50μm以下が望ましい。
【0041】次に、この発明が適用された現像装置を使
用したカラー画像形成装置の一実施例について説明す
る。図11において、符号51は円筒状の感光ドラム等
の潜像担持体、52は潜像担持体51を帯電する帯電
器、53は図示外の半導体レーザ、ポリゴンミラー53
1等を内蔵し、各色成分画像データに応じた光ビームに
て帯電された潜像担持体51上に静電潜像を書き込むレ
ーザ書込ユニット、54〜57はブラック用、イエロ
用、マジェンタ用、シアン用の現像装置、58は各色成
分毎のトナー像が形成された後に各トナー像及び潜像担
持体51を転写に最適な状態に帯電または除電する転写
前帯電器、59はペーパガイド60に沿って搬入される
記録紙61に各色成分トナー像を一括転写させる転写帯
電器、62は転写後に潜像担持体51に付着した記録紙
61を剥離する剥離帯電器、63は潜像担持体51上の
残留トナーを除去するクリーニング装置、64は潜像担
持体51上の残留電荷を除去する除電露光器、65は転
写後の記録紙61を図示外の定着器へ搬送するための搬
送ベルトである。
【0042】この実施例において、上記ブラック用現像
装置54は、磁性一成分トナーを現像ロール541に付
着せしめ、層厚規制板542でトナーを薄層化するとと
もに現像に必要な電荷与え、その後、潜像担持体51の
対向部において、直流が重量された交流バイアスを印加
し、潜像担持体51へ前記トナーをジャンプ現像するも
のである。また、イエロ用、マジェンタ用、シアン用の
各現像装置55〜57はいずれもこの発明が適用された
非接触二成分交番電界現像方式を採用したものであり、
図2、図3に示す構成を基本的に備える他、前工程にお
いて現像された潜像担持体51のトナー像が乱された
り、潜像担持体51上の既設のトナー像が各現像装置5
5〜57側に逆転移されないように、現像剤搬送量・エ
アギャップ・交番電界条件等の最適化を施したものにな
っている。
【0043】次に、この実施例に係るカラー画像形成装
置の像形成プロセスについて説明する。先ず、1回目の
サイクルとして、潜像担持体51は帯電器52で帯電さ
れ、レーザ書込ユニット53からのレーザ光532でブ
ラックに相当する潜像が潜像担持体51の所定の位置に
形成され、この潜像はブラック用現像装置54により現
像される。この時、レーザ光532は、画像部を書き込
むようになっており、帯電器52で帯電された潜像担持
体51の表面電位極性と同じ極性電荷を持つトナーが潜
像担持体51のレーザ光照射部に現像される。
【0044】次に、2回目のサイクルとして、潜像担持
体51は帯電器52により再帯電され、前(ブラック)
工程でレーザ光532の照射を受け、電位が下がった潜
像担持体51の部分が再び元の電位近くに回復する。そ
の後、レーザ書込ユニット53からのレーザ光532で
イエロに相当する像が潜像像担持体51の所定の位置に
再度照射され、イエロ用現像装置55は帯電器52で帯
電された潜像担持体51の表面電位極性と同じ極性電荷
を持つイエロトナーにて潜像担持体51のレーザ光照射
部を現像する。
【0045】以後同様に、3回目のサイクルとして、帯
電器52による再帯電、レーザ書込ユニット53からの
レーザ光532によるマジェンタ像の照射、マジェンタ
用現像装置56によるマジェンタ像の現像、4回目のサ
イクルとして、帯電器52による再帯電、レーザ書込ユ
ニット53からのレーザ光532によるシアン像の照
射、シアン用現像装置57によるシアン像の現像の各工
程を経る。
【0046】シアン用現像装置57によるシアン像の現
像工程が終了した時点では、潜像担持体51上に、照射
像に応じたブラック、イエロ、マジェンタ、シアンの各
トナー像が存在する。これらのトナー像と潜像担持体5
1は必要に応じて転写前帯電器58の照射を受け、転写
に最適な状態に帯電または除電されたのち、転写帯電器
59により、ペーパガイド60より進入してきた記録紙
61上に、潜像担持体51上のブラック、イエロ、マジ
ェンタ、シアンの各トナー像が1回の工程で転写され
る。転写終了後、記録紙61は剥離帯電器62により除
電され、潜像担持体51から剥離されて搬送ベルト65
により図示しない定着器に搬送されて定着工程が施され
る。
【0047】一方、転写工程終了後、潜像担持体51上
の残留トナーは、クリーニング装置63によりクリーニ
ングされ、引続き除電露光器64からの露光を受け、再
び帯電器52による帯電工程にはいり、前述の全工程を
繰り返し、複数枚の連続プリントを出力する。尚、前記
クリーニング装置63は装置の全部または一部がリトラ
クト可能な構成となっており、前記4色のトナー像を作
像中は潜像担持体51に対し非接触の状態になってお
り、潜像担持体51上のトナーを乱さないように構成さ
れている。
【0048】このような作像プロセスを経て得られたカ
ラー画像品質を調べたところ、各色トナー像の乱れや、
キャリア付着に伴なう白抜け等の全くないカラー画像品
質の極めて良好なカラー画像が得られた。
【0049】ここで、イエロ、マジェンタ、シアン用の
現像装置55〜57のいずれか一つの磁極構成を図3と
異なる従来のパターン(図8に示すパターン)にした比
較例で、同様な作像プロセスを行ったところ、図8の磁
極パターンを持つ現像装置からのキャリア飛散(付着)
に伴なう像破壊や非画像部にトナーがかぶるというよう
な画像品質の低下が確認されるばかりか、その後段の現
像装置への混色も見られた。
【0050】尚、本実施例での第一の現像装置54は、
磁性一成分現像方式のブラック用現像装置であったが、
第一の現像装置54として磁性一成分現像方式以外の現
像方式でも可能である。例えば、第二〜第四の現像装置
55〜57と同様の非接触二成分交番電界現像方式で非
磁性のブラックトナーを用いた場合には、潜像担持体5
1上のブラックトナーが第二〜第四の現像装置55〜5
7を通過する際、磁石ロール25内蔵の現像ロール23
による画像乱れの心配が無いため、更に潜像担持体51
と現像ロール23との間隔を狭くしたり、直流成分を含
む交番電界を強めたりできる利点がある。その為、前記
画像乱れ、画像濃度の確保、画質などに対し余裕を持っ
た作り込みができる。ただ、上記実施例において第一の
現像装置54に磁性一成分現像方式のブラック用現像装
置を用いても、後段の現像装置55〜57の現像ロール
23の磁極間隔が狭いことから、磁力線が現像ロール2
3表面近傍閉じており、潜像担持体51上に現像され
た磁性トナーに作用を及ぼしにくいという利点がある。
よって、トナーの磁力についてはそれほど大きな注意を
払う必要がない。
【0051】また、第一の現像装置54に対し、二成分
接触方式で非磁性のブラックトナーを用いる場合も同様
の利点があるが、この場合、第一の現像装置54にブラ
ックトナー現像後の画像乱れ防止用の退避機構を設ける
必要がある。
【0052】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明によ
れば、二成分現像方式を採用した現像装置において、現
像剤層厚規制部材位置より下流側から実効現像領域を通
過する迄の間に複数の磁極を配列し且つ磁極間ピッチを
狭めた場合であっても、磁極の端部構成を工夫すること
により、現像剤担持体の端部での現像剤の盛り上がり現
象を回避するようにしたので、現像剤担持体の端部での
現像剤の盛り上がりに伴なう弊害を確実に回避すること
がてきる。特に、非接触現像方式にあっては、潜像担持
体にキャリアが付着して不必要なキャリア消費を起こし
たり、背景部に不要なトナーが付着して画像品質を損な
うという弊害、更に、カラー画像形成装置で用いられる
タイプにあっては、潜像担持体上の既設のトナー像を掻
き取ったり、下流に配されている他の現像装置への混色
を引き起こしたり、転写ユニット等を汚すというような
弊害を確実に回避することができる。
【0053】尚、接触現像方式にあっても、例えば現像
剤の盛り上がり部と他の部分との間で現像濃度むらが生
じたり、磁気的保持力の弱い領域まで現像剤が食み出す
ことによる潜像担持体へのキャリアの付着、現像剤盛り
上がり部での現像剤のパッキング密度が強まることによ
るスリーブ上のトナー汚れ、最悪のケースでは現像剤固
着による現像装置のロック等の弊害を確実に回避するこ
とができる。
【0054】また、現像剤層厚規制部材位置より下流側
から実効現像領域を通過する迄の間の磁極の端部を下流
側ほど現像剤担持体の軸方向外側へ配置し、現像剤担持
体の軸方向内側へ向かう磁力を下流に行くほど徐々に弱
めるようにすれば、現像許容幅の端部付近に位置する現
像剤の外側への広がりをある程度規制しながら、現像剤
を搬送することが可能になり、その分、現像許容幅から
食み出す現像剤量を必要最小限に抑えることができる。
【0055】更に、実効現像領域通過後から現像剤回収
口に至る迄の間の磁極の端部を下流ほど現像剤担持体の
軸方向内側へ配置し、現像剤担持体の軸方向内側へ向か
う磁力を下流に行くほど徐々に強めるようにすれば、現
像許容幅から食み出した現像剤を現像許容幅内へと効率
的に戻すことが可能になり、現像許容幅から食み出した
現像剤による現像装置のシール材との干渉、例えば、現
像剤を現像許容幅内に回収できない場合に、現像剤担持
体とシール材との隙間に現像剤が多量に入り込み、現像
剤固着、さらには現像剤担持体のかじり等を引き起こす
というような干渉を確実に回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)はこの発明に係る現像装置の構成を示
す説明図、(b)はこの発明に係る磁石部材の磁極構成
を示す説明図である。
【図2】 この発明が適用された現像装置の一実施例を
示す説明図である。
【図3】 実施例に係る磁石ロールの磁極構成例を示す
説明図である。
【図4】 実施例に係る現像ロール端部のシール構造例
を示す説明図である。
【図5】 (a)は他の実施例に係る現像ロール端部の
シール構造例を示す説明図、(b)は(a)のシールラ
バーマグネットを側方から見た矢視図、(c)は(a)
の磁性板を側方から見た矢視図である。
【図6】 実施例に係る現像装置における現像剤の搬送
動作を示す説明図である。
【図7】 実施例に係る現像装置における実効現像領域
での現像剤の状態を示す説明図である。
【図8】 比較例に係る現像装置における現像剤の搬送
動作を示す説明図である。
【図9】 比較例に係る現像装置における現像剤の搬送
動作を示す説明図である。
【図10】 実施例に係る現像装置の磁極構成の変形例
を示す説明図である。
【図11】 この発明に係る現像装置が用いられた多色
画像形成装置の一実施例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…現像剤担持体,2…非磁性スリーブ,3…磁石部
材,4…潜像担持体,5…層厚規制部材,6…磁極,6
a…過剰寸法磁極,6b…中間過剰寸法磁極,G…二成
分現像剤,d…現像許容幅,m…実効現像領域
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 G03G 15/09

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転可能な非磁性スリーブ(2)と、こ
    のスリーブ(2)内に固定設置され且つスリーブ(2)
    の回転方向に沿って複数の磁極(6)が配列される磁石
    部材(3)とで現像剤担持体(1)を構成し、この現像
    剤担持体(1)を潜像担持体(4)に対向配置すると共
    に、上記現像剤担持体(1)上にトナー及び磁性キャリ
    アからなる二成分現像剤(G)を現像剤担持体(1)の
    軸方向に沿う現像許容幅(d)に亘って担持させ、層厚
    規制部材(5)で層厚規制された現像剤(G)にて潜像
    担持体(4)上に形成された静電潜像を潜像担持体
    (4)に対向する現像剤担持体(1)の実効現像領域
    (m)の範囲で現像する現像装置において、上記層厚規
    制部材(5)位置より下流側から現像剤担持体(1)の
    実効現像領域(m)を通過するまでの範囲に複数の磁極
    (6)が配設されると共に、これら複数の磁極(6)の
    少なくとも一つは、上記現像剤担持体(1)の現像許容
    幅(d)より大きく且つ端部が現像許容幅(d)両端位
    置から外側に突出配置される過剰寸法磁極(6a)であ
    ることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のもののうち過剰寸法磁極
    (6a)が複数存在するタイプにおいて、下流側に位置
    する一若しくは複数の過剰寸法磁極(6a)端部が上流
    側に位置する一若しくは複数の過剰寸法磁極(6a)端
    部よりも外側に配置されていることを特徴とする現像装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のものにおいて、実効現像
    領域(m)の通過位置から残留現像剤が装置内部に回収
    されるまでの範囲に位置する磁極(6)の少なくとも一
    つは、実効現像領域(m)に位置する過剰寸法磁極(6
    a)の幅寸法と現像許容幅(d)との中間寸法を有し且
    つ端部が上記過剰寸法磁極(6a)端部よりも内側に配
    置される中間過剰寸法磁極(6b)であることを特徴と
    する現像装置。
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