JP3266706B2 - ロールスクリーン装置 - Google Patents

ロールスクリーン装置

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JP3266706B2
JP3266706B2 JP19195693A JP19195693A JP3266706B2 JP 3266706 B2 JP3266706 B2 JP 3266706B2 JP 19195693 A JP19195693 A JP 19195693A JP 19195693 A JP19195693 A JP 19195693A JP 3266706 B2 JP3266706 B2 JP 3266706B2
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winding pipe
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロールスクリーン装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のロールスクリーン装置としては、
特公平63−46224号公報及び特開平4−8049
3号公報に示されるものがある。特公平63−4622
4号公報に示されるロールスクリーン装置においては、
シートの上端が巻取り及び巻解き可能に連結されている
巻取り筒体は、これの一方向の回転が操作ホイールによ
って行われる。巻取り筒体と操作ホイールとの連結は、
操作ホイールが一方向に回転したときにのみ行われ、操
作ホイールが他方向に回転したときには解除される。操
作ホイールは、操作ひもを操作することによって回転駆
動され、操作ひもを完全に引き下ろすことにより、所定
角度回転可能である。操作ホイールには、これを常時操
作ひも巻取り方向に付勢するスプリングが設けられてお
り、操作ひもにこれを引き下ろす方向の力が加えられな
くなると、スプリングの弾性力により操作ひもを巻き取
る。巻取り筒体には、これを回転可能な状態及び回転不
可能な状態に切換え可能な停止機構が設けられている。
シートを上昇又は下降させる際には、操作ひもを引き下
ろして、操作ホイールを一方向に回転させることにより
巻取り筒体を回転させて、巻取り筒体にシートを巻取り
又は巻解きさせる。このとき、操作ひもを完全に引き下
ろしても操作ホイールは所定角度しか回転しないため、
シートは所定長さだけ移動する。次いで、操作ひもから
手を離すと、スプリングの弾性力により操作ホイールは
操作ひもを巻取る。操作ひもの引き下ろしが終了した時
点で巻取り筒体は停止機構によって回転不可能な状態に
なり、再び操作ひもを引き下ろすと回転可能な状態にな
る。シートを更に上昇又は下降させたい場合は、再び操
作ひもを引き下ろして、巻取り筒体を回転させ、再び操
作ひもを操作ホイールに巻取らせるという動作を繰り返
すことにより行う。
【0003】また、特開平4−80493号公報に示さ
れるロールスクリーン装置は、スクリーンを吊り下げ支
持する巻取軸内にこれにスクリーン引き上げ方向の付勢
力を付与する付勢手段を設け、操作コードのスクリーン
下降操作に基づいてプーリの回転を巻取軸に伝達し、下
降操作の後に操作コードの引き下げ操作に基づいて付勢
手段の付勢力で巻取軸をスクリーン上昇方向へ回転させ
るクラッチ装置を設けたものである。スクリーンを下降
させる際には、操作コードを引き下げてプーリをスクリ
ーン下降方向に回転させると、クラッチ装置によりプー
リと巻取軸が連結されて、巻取軸がプーリとともに回転
可能な状態になる。これにより、操作コードを連続して
引き下げることにより、巻取軸を回転させ続けることが
できるため、スクリーンは連続して下降していく。スク
リーンを停止させる際には、操作コードの引き下げを終
了して、これから手を離すと、巻取軸が付勢手段の弾性
力によってスクリーン巻上方向に回転しようとする。ク
ラッチ装置は、この巻取軸からの回転力によって巻取軸
を回転不可能な状態にする。これにより、巻取軸の回転
が停止するため、スクリーンは停止する。スクリーンを
巻上げる際は、操作コードを所定長さだけ引き下げて、
プーリをスクリーン下降方向に所定角度回転させると、
クラッチ装置によりプーリと巻取り軸との連結が解除さ
れる。これにより、巻取軸は付勢手段の弾性力によって
回転されてスクリーンが巻上げられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のロールスクリーン装置では、次のような問題があ
る。すなわち、特公平63−46224号公報に示され
るものでは、シートの上昇及び下降は、操作ひもを操作
ホイールから引き下ろした後に、操作ひもを操作ホイー
ルに巻取らせ、再び操作ひもを引き下す、という操作を
繰り返すことにより行われるため、操作が面倒であると
いう問題がある。また、特開平4−80493号公報に
示されるものでは、巻取軸の回転及び停止を1つのクラ
ッチ装置で行うため、巻取軸を操作する場合には必ずプ
ーリを回転させる必要がある。このため、スクリーンの
昇降には、必ず操作コードを操作する必要があるという
問題がある。また、巻取軸は、これからクラッチ装置に
伝達する回転力によっては回転不可能な状態になるた
め、スクリーンから加えられる力では回転しない。この
ため、過ってスクリーンを引っ張った場合に、スクリー
ンに無理な力が加えられて破損することがあるという問
題がある。本発明は、このような課題を解決するための
ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、昇降操作装置
によって、プーリの回転を連続して巻取パイプに伝達可
能にしたり伝達不可能にしたりするとともに、ストッパ
装置により、昇降操作装置に連動して、巻取パイプを回
転可能にしたり回転不可能にしたりすることにより、上
記課題を解決する。すなわち、本発明のロールスクリー
ン装置は、セットフレーム(12)の両端のサイドプレ
ート(14)に巻取パイプ(16)の両端が回転可能に
支持されており、巻取パイプ(16)には、スクリーン
(18)の一端側が巻取り及び巻解き可能に連結されて
いるとともに、これに常時スクリーン(18)巻取り方
向に回転する力を加えている巻取スプリングが設けられ
ており、巻取パイプ(16)には、スクリーン(18)
巻解き方向へは巻取パイプ(16)を回転可能な状態に
するが、スクリーン(18)巻取り方向へは巻取パイプ
(16)を回転可能な状態及び回転不可能な状態に切換
え可能なストッパ装置(52)と、巻取パイプ(16)
にプーリ(30)の回転を伝達可能及び伝達不可能にす
るとともに、スクリーン(18)の操作により発生する
巻取パイプ(16)の回転は拘束しない昇降操作装置
(29)と、が設けられている、ものにおいて、上記昇
降操作装置(29)は、上記サイドプレート(14)に
回転不可能に取り付けられている固定軸(28)と、固
定軸(28)に相対回転可能に支持されているととも
に、上記巻取パイプ(16)に一体回転可能に連結され
ているパイプ受け(44)と、固定軸(28)に相対回
転可能にはめ合わされている上記プーリ(30)と、
ーリ(30)に巻き掛けられてプーリ(30)を回転駆
動可能なエンドレスの操作コード(22)と、プーリ
(30)に所定角度相対回転可能に連結される回転筒
(36)と、プーリ(30)と一体的に回転して、プー
リ(30)と回転筒(36)との間の相対回転により
転筒(36)に案内されてプーリ(30)パイプ受
け(44)を連結可能及び連結を解除可能な係合部材
(42)と、回転筒(36)をスクリーン巻解き方向の
回転に対して固定軸(28)からの締結を解除して回転
を許容し、スクリーン巻取り方向の回転に対して固定軸
(28)と締結させて回転を禁止させる一方向クラッチ
ばね(38)と、を有することを特徴とする。なお、か
っこ内の数字は、後述する実施例の対応する部材を示
す。
【0006】
【作用】停止状態のスクリーンを下降させる際には、昇
降操作装置において、まず、操作コードを下方に引き、
プーリをスクリーン巻解き方向に回転させる。これによ
り、プーリが回転筒に対して所定角度相対回転してスク
リーン巻解き方向に一体回転可能に連結されるととも
に、一方向クラッチばねにスクリーン巻解き方向の力が
加えられるため、回転筒が回転可能な状態になる。ま
た、これと同時に、係合部材が回転筒に案内されて移動
して、プーリとパイプ受けとを一体回転可能に連結す
る。一方、ストッパ装置は、巻取パイプにスクリーン巻
解き方向への回転力が加えられているため、巻取パイプ
を回転可能な状態にしている。これにより、操作コード
を下方に引き続けて、プーリを連続して回転させること
により、巻取パイプはプーリと一体に回転し続けてスク
リーンを連続して巻解いていく。スクリーンを下降途中
又は下降端において停止させる際には、昇降操作装置に
おいて、操作コードの操作を停止してプーリの回転を停
止させる。これにより、巻取パイプは、巻取スプリング
の弾性力によってパイプ受けとともにスクリーン巻取り
方向に回転する。このとき、パイプ受けは係合部材によ
ってプーリと一体回転可能に連結されているため、プー
リもスクリーン巻取方向に回転する。これにより、係合
部材は回転筒に案内されて、プーリとパイプ受けとの連
結を解除する。また、これと同時に、プーリは回転筒に
スクリーン巻取り方向に一体回転可能に連結されるた
め、一方向クラッチばねにスクリーン巻取り方向の力が
加えられる。これにより、回転筒は回転不可能な状態に
なるため、プーリも回転不可能になり、その位置で停止
する。一方、ストッパ装置では、巻取パイプにスクリー
ン巻取り方向の回転力が加えられているため、巻取パイ
プを回転不可能な状態に切換えている。これにより、プ
ーリの回転とともに巻取パイプの回転も停止される。ス
クリーンを上昇させる際には、昇降操作装置において、
操作コードを下方にわずかに引いて、プーリをスクリー
ン巻解き方向にわずかに回転させことにより、巻取パイ
プがスクリーン巻解き方向にわずかに回転する。これに
より、ストッパ装置は、巻取パイプを回転可能な状態に
切換える。したがって、巻取パイプは、巻取スプリング
の弾性力によりスクリーン巻取り方向に回転して、スク
リーンを巻取っていく。スクリーンを上昇途中で停止さ
せる際には、昇降操作装置において、操作チェーンを下
方にわずかに引いて、プーリをスクリーン巻解き方向に
わずかに回転させることにより、巻取パイプがスクリー
ン巻解き方向にわずかに回転する。これにより、ストッ
パ装置は巻取パイプを回転不可能な状態に切換える。し
たがって、巻取パイプにおけるスクリーンの巻取が停止
する。また、スクリーンを昇降させる別の方法として、
次のように行うこともできる。すなわち、停止中の昇降
操作装置においては、パイプ受けとプーリとの連結が解
除されているため、巻取パイプは回転可能な状態になっ
ている。これにより、スクリーンは、これを直接下方に
引き下げることによって下降させることができる。ま
た、スクリーンを停止させたい場合は、スクリーンを下
方に引き下げる力を解除する。これにより、上記操作コ
ードを操作する場合と同様に、ストッパ装置が巻取パイ
プを回転不可能な状態にするため、スクリーンは停止す
る。また、スクリーンの上昇は、スクリーンを下方にわ
ずかに引き下げて巻取パイプをスクリーン巻解き方向に
わずかに回転させることにより、上記操作コードを操作
する場合と同様に、ストッパ装置が巻取パイプを回転可
能な状態にするため、巻取スプリングの弾性力により巻
取パイプを回転させて行うことができる。
【0007】このように、操作コードを連続して引き続
けて、プーリを連続して回転させることができるので、
巻取パイプを連続して回転させることができる。このた
め、スクリーンの下降は、操作コードを連続して引き続
ける操作のみで行うことができ、任意の位置で操作を停
止することによってスクリーンの下降を停止させること
ができる。また、操作コードをわずかに引き下げること
により、ストッパ装置によって巻取パイプ及びパイプ受
けのみを回転可能な状態に切換えることができるため、
巻取スプリングの弾性力によって巻取パイプをスクリー
ン巻取方向に回転させることができる。したがって、ス
クリーンの上昇は、操作コードをわずかに引き下げる操
作のみを行うことによって行うことができる。また、上
昇中のスクリーンの停止は、操作コードをさらに下方に
引き下げ、ストッパ装置によって巻取パイプを回転不可
能な状態にすることにより行うことができる。これによ
り、スクリーンを容易に昇降及び停止させることができ
る。また、巻取パイプの回転を操作する昇降操作装置
と、巻取パイプを回転可能な状態及び回転不可能な状態
にするストッパ装置と、を設けたことにより、スクリー
ンの昇降及び停止操作を、操作コードを操作すること
と、スクリーンを直接引き下げることと、の2つの方法
によって行うことができる。また、巻取パイプはスクリ
ーンからの力によっても回転することができるため、誤
ってスクリーンを下方に引っ張っても巻取パイプが回転
するので、スクリーンに無理な力が加えられることがな
い。
【0008】
【実施例】図1に本発明を実施したロールスクリーン装
置10の全体を示す。ロールスクリーン装置10を窓枠
に取付けるためのセットフレーム12の両端にサイドプ
レート14が設けられている。サイドプレート14に
は、巻取パイプ16が回転可能に支持されている。巻取
パイプ16には、スクリーン18の一端側が巻取り及び
巻解き可能にスクリーン止めプレート19によって連結
されている(図2参照)。巻取パイプ16は、図示して
いない巻取スプリングにより、常時スクリーン18を巻
取る方向への力が加えられている。スクリーン18の他
端側はウエイトバー20に連結されている。巻取パイプ
16の図1中左側端部にはプーリカバー24が設けられ
ており、これから巻取パイプ16を回転駆動可能な操作
チェーン(操作コード)22が導出されている。操作チ
ェーン22は、エンドレスのボールチェーンである。
【0009】図2に図1中左側端部の断面図を示す。巻
取パイプ16の左側端部の内部には、一端がサイドプレ
ート14に回転不可能に固定されている固定軸28が同
心に配置されている。固定軸28のサイドプレート14
側端部付近には、スクリーン18の昇降を操作する昇降
操作装置29が設けられている。昇降操作装置29は、
操作チェーン22と、プーリカバー24と、プーリ30
と、回転筒36と、一方向クラッチばね38と、ボール
(係合部材)42と、パイプ受け44と、から構成され
る。プーリカバー24は、固定軸28のサイドプレート
14側端部付近に固定されている。プーリ30は、外径
部にこれを回転駆動可能な操作チェーン22が巻掛けら
れる大径部分と、大径部分と同心の底付き筒状の形状を
した部分とから構成される。プーリ30は、大径部分が
プーリカバー24に隣接して、固定軸28の外径部に相
対回転可能にはめ合わされている。プーリ30の筒部3
2には、円周方向に等間隔に3つの孔部33が形成され
ている。また、プーリ30の底部34の内径側には、図
4に示されるように、円周方向に所定幅の切欠部35が
形成されている。回転筒36は、プーリ30の筒部32
の内径部と固定軸28の外径部との間に設けられてお
り、それぞれに対して相対回転可能である。回転筒36
の外周面には、筒部32の孔部33と対応する間隔で3
つの溝40が形成されている。ボール42は、プーリ3
0の3つの孔部33にそれぞれ径方向に移動可能にはめ
合わされており、回転筒36の外周面に沿って相対移動
可能である。また、回転筒36の端部には、図4に示さ
れるように、プーリ30の切欠部35に挿入される突部
41が形成されている。一方向クラッチばね38は、回
転筒36のサイドプレート14側端部付近の内径部と、
固定軸28の外径部との間に挟まれて設けられている。
一方向クラッチばね38は、これの一端が回転筒36に
連結されており、回転筒36がスクリーン18を巻解く
方向に回転すると、押し拡げられて回転筒36と固定軸
28との締結を解除し、回転筒36がスクリーン18を
巻取る方向に回転すると、締まって回転筒36と固定軸
28とを締結する。パイプ受け44は、底付き筒状の形
状をしており、プーリ30の筒部32の外径部に相対回
転可能にはめ合わされている。パイプ受け44の開口端
部にはつば46が形成されており、パイプ受け44はつ
ば46が巻取パイプ16の端部に接触する位置まで巻取
パイプ16の一端から内部に一体に回転するようにはめ
込まれている。パイプ受け44の筒状部48の内周面に
は、図3に示されるように、円周方向に等間隔に6つの
径方向に突出する段部50が形成されている。
【0010】固定軸28には、パイプ受け44から軸方
向に所定間隔をあけた位置に、ストッパ装置52が設け
られている。ストッパ装置52は、連結部54と、溝付
ドラム56と、ストッパケース58と、ストッパケース
キャップ60と、クラッチスプリング62と、ボール6
4と、から構成されている。連結部54は、固定軸28
の外径部に軸方向に相対移動不可能かつ相対回転不可能
に設けられている。溝付ドラム56は、連結部54の外
径部に相対回転可能にはめ合わされており、外周面には
ボール64の移動を案内する溝66が形成されている。
ストッパケース58は、ボール64を挟んで溝付ドラム
56の外径部に相対回転可能にはめ合わされているとと
もに、これの外径部が巻取パイプ16に一体に回転する
ように固定されている。溝付ドラム56及びストッパケ
ース58は、これらが相対回転することにより溝66に
案内されて移動するボール64の位置によって、一体回
転可能に連結されたり、連結が解除されたりする。スト
ッパケースキャップ60は、ストッパケース58の一端
部に設けられており、ストッパケース58を連結部54
に相対回転可能に連結する。クラッチスプリング62
は、一端が溝付ドラム56に連結されて連結部54の外
径部に設けられており、溝付ドラム56がスクリーン巻
解き方向へ回転するときは、押し拡げられて溝付ドラム
56と連結部54との締結を解除するが、溝付ドラム5
6がスクリーン巻取り方向へ回転するときは、締まって
溝付ドラム56と連結部54とを締結する。
【0011】次に、本実施例の動作について説明する。
図3に示されるような停止状態のスクリーン18を下降
させる際には、昇降操作装置29において、まず、図3
に示される操作チェーン22の操作側22aを下方に引
く。これにより、プーリ30が図3中時計方向に回転す
るため、プーリ30の切欠部35が図4に示される位置
から図6に示される位置に移動して、回転筒36の突部
41と接触し、プーリ30と回転筒36とが図6中時計
方向に一体回転可能に連結される。これにより、プーリ
30から回転筒36に図6中時計方向への回転力が加え
られるため、一方向クラッチばね38が押し拡げられ
て、回転筒36と固定軸28との締結が解除され、回転
筒36の回転が許容される。これにより、プーリ30を
継続して図3中時計方向へ回転させることが可能にな
る。また、これと同時に、図3に示されるように、回転
筒36の溝40に位置していたボール42が、回転筒3
6の外周面に沿って押し上げられながら時計方向に移動
して、図5に示されるように、パイプ受け44の段部5
0に接触するので、プーリ30とパイプ受け44とが一
体回転可能に連結される。これにより、巻取パイプ16
にプーリ30の図5中時計方向への回転力が伝達可能に
なる。一方、ストッパ装置52においては、ボール64
が溝付ドラム56とストッパケース58とを一体回転可
能に連結する位置に位置しており、巻取パイプ16の図
5中時計方向への回転力が、これと一体に回転するスト
ッパケース58によってボール64を介して、溝付ドラ
ム56に伝達される。溝付ドラム56に加えられるこの
回転力によってクラッチスプリング62が押し拡げられ
るため、溝付ドラム56と連結部54との締結が解除さ
れて、溝付ドラム56の回転が許容される。これによ
り、ストッパ装置52は、巻取パイプ16を回転可能に
する。したがって、プーリ30を図5中時計方向に回転
させることにより、巻取パイプ16がプーリ30と一体
に回転してスクリーン18を巻解いていく。
【0012】次に、下降途中又は下降端においてスクリ
ーン18を停止させる際には、昇降操作装置29におい
て、操作側22aの操作を停止してプーリ30の回転を
停止させる。これにより、巻取パイプ16は、巻取スプ
リングの弾性力によってパイプ受け44とともにスクリ
ーン18巻取り方向(すなわち、図5中反時計方向)に
回転する。このとき、パイプ受け44の段部50にボー
ル42が接触しているため、プーリ30もパイプ受け4
4と一体に回転する。プーリ30が所定角度回転する
と、ボール42は図3に示されるように回転筒36の溝
40に挿入されるため、プーリ30とパイプ受け44と
の連結が解除される。また、これと同時に、プーリ30
の切欠部35は図4に示されるように回転筒36の突部
41に接触するため、プーリ30と回転筒36とが一体
に図4中反時計方向へ回転可能に連結される。これによ
り、回転筒36に図4中反時計方向への回転力が加えら
れるため、一方向クラッチばね38が締まり、回転筒3
6と固定軸28とが締結されるので、回転筒36の回転
が拘束される。このため、プーリ30も回転不可能にな
るため、プーリ30はその位置で停止する。一方、スト
ッパ装置52においては、ボール64が溝付ドラム56
とストッパケース58とを一体回転可能に連結する位置
に位置しているので、巻取パイプ16が図5中反時計方
向に回転することにより、この回転がストッパケース5
8によりボール64を介して溝付ドラム56に伝達され
る。溝付ドラム56は、これに加えられる図5中反時計
方向への回転力により、クラッチスプリング62が締ま
って連結部54に締結されるため、回転が拘束される。
これにより、ストッパ装置52は巻取パイプ16を回転
不可能にする。したがって、プーリ30の回転の停止と
ともに、巻取パイプ16も回転が停止される。
【0013】次に、スクリーン18を上昇させる際に
は、昇降操作装置29において、図3に示される停止の
状態から操作側22aを下方にわずかに引いて、プーリ
30を図3中時計方向へわずかに回転させる。これによ
り、巻取パイプ16が図3中時計方向へわずかに回転す
る。ストッパ装置52においては、巻取パイプ16の回
転とともにストッパケース58が回転するので、ボール
64が溝66に案内されてストッパケース58と溝付ド
ラム56との連結を解除する位置まで移動する。このた
め、ストッパケース58は回転自在になるので、ストッ
パ装置52は巻取パイプ16を回転可能な状態にする。
これにより、巻取パイプ16は、巻取スプリングの弾性
力により図3中反時計方向に回転して、スクリーン18
を巻取っていく。
【0014】次に、スクリーン18を上昇途中で停止さ
せる際には、昇降操作装置29において、操作側22a
を下方にわずかに引いて、プーリ30を図3中時計方向
にわずかに回転させる。これにより、巻取パイプ16が
図3中時計方向にわずかに回転する。ストッパ装置52
においては、巻取パイプ16の回転とともにストッパケ
ース58が回転するので、ボール64が溝66に案内さ
れてストッパケース58と溝付ドラム56とを連結する
位置まで移動する。このため、ストッパケース58の回
転が拘束されるので、ストッパ装置52は巻取パイプ1
6を回転不可能な状態にする。これにより、巻取パイプ
16におけるスクリーン18の巻取が停止する。
【0015】なお、上記実施例では、スクリーン18の
昇降及び停止操作を操作チェーン22を操作することに
よって行うものとしたが、これに限るものではなく、次
に示すように、スクリーン18を直接引き下げることに
よっても行うことができる。すなわち、スクリーン18
が停止している状態からこれを下降させる際には、昇降
操作装置29においては、図3に示されるように、プー
リ30とパイプ受け44とが連結されていないため、巻
取パイプ16は回転自在な状態になっている。一方、ス
トッパ装置52は、巻取パイプ16がスクリーン18巻
解き方向に回転する場合は、巻取パイプ16を回転可能
な状態にするため、ウエイトバー20を下方に引くこと
によってスクリーン18は巻取パイプ16から巻解かれ
て下降していく。次に、下降途中又は下降端においてス
クリーン18を停止させる際には、ウエイトバー20か
ら手を離すと、巻取パイプ16が巻取スプリングの弾性
力によってスクリーン18巻取り方向に回転するため、
ストッパ装置52においては、巻取パイプ16の回転と
ともにストッパケース58が回転するので、ボール64
が溝66に案内されてストッパケース58と溝付ドラム
56とを連結する位置まで移動する。このため、上記操
作チェーン22を操作するときと同様に、巻取パイプ1
6は回転不可能な状態になり、スクリーン18が停止す
る。次に、スクリーン18を上昇させる際には、ウエイ
トバー20をわずかに下方に引き、巻取パイプ16をス
クリーン18巻解き方向にわずかに回転させる。ストッ
パ装置52においては、巻取パイプ16の回転とともに
ストッパケース58が回転するので、ボール64が溝6
6に案内されてストッパケース58と溝付ドラム56と
の連結を解除する位置まで移動する。このため、上記操
作チェーン22を操作するときと同様に、巻取パイプ1
6は回転可能な状態になり、巻取スプリングの弾性力に
よって回転してスクリーン18を巻取っていく。次に、
上昇途中のスクリーン18を停止させる際には、ウエイ
トバー20をわずかに下方に引き、巻取パイプ16をス
クリーン18巻解き方向にわずかに回転させる。ストッ
パ装置52においては、巻取パイプ16の回転とともに
ストッパケース58が回転するので、ボール64が溝6
6に案内されてストッパケース58と溝付ドラム56と
を連結する位置まで移動する。このため、上記操作チェ
ーン22を操作するときと同様に、巻取パイプ16は回
転不可能な状態になり、スクリーン18が停止する。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、操作コードを連続して
引き続けて、プーリを連続して回転させることができる
ので、巻取パイプを連続して回転させることができる。
このため、スクリーンの下降は、操作コードを連続して
引き続ける操作のみで行うことができ、任意の位置で操
作を停止することによってスクリーンを停止させること
ができる。また、操作コードをわずかに引き下げること
によりストッパ装置によって巻取パイプ及びパイプ受け
のみを回転可能な状態に切換えることができるため、巻
取スプリングの弾性力によって巻取パイプをスクリーン
巻取方向に回転させることができる。したがって、スク
リーンの上昇は、操作コードをわずかに引き下げる操作
のみを行うことによって行うことができる。また、上昇
中のスクリーンの停止は、操作コードをさらに下方に引
き下げ、ストッパ装置によって巻取パイプを回転不可能
な状態にすることにより行うことができる。これによ
り、スクリーンの昇降及び停止の操作を容易に行うこと
ができる。また、巻取パイプの回転を操作する昇降操作
装置と、巻取パイプを回転可能な状態及び回転不可能な
状態にするストッパ装置と、を設けたことにより、スク
リーンの昇降及び停止操作を、操作コードを操作するこ
とと、スクリーンを直接引き下げることと、の2つの方
法によって行うことができるため、好みの操作手段を選
択することができる。また、巻取パイプはスクリーンか
ら加えられる力によって回転することができるため、誤
ってスクリーンを引っ張っても巻取りパイプが回転する
ので、スクリーンに無理な力が加えられず、破損したり
することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したロールスクリーン装置の全体
図である。
【図2】図1の左側端部付近の断面図である。
【図3】図2の3−3断面図である。
【図4】図2の4−4断面図である。
【図5】図3部分のスクリーン巻解き時の状態を示す図
である。
【図6】図4部分のスクリーン巻解き時の状態を示す図
である。
【符号の説明】
12 セットフレーム 14 サイドプレート 16 巻取パイプ 18 スクリーン 22 操作チェーン(操作コード) 28 固定軸 29 昇降操作装置 30 プーリ 36 回転筒 38 一方向クラッチばね 42 ボール(係合部材) 44 パイプ受け 52 ストッパ装置

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セットフレーム(12)の両端のサイド
    プレート(14)に巻取パイプ(16)の両端が回転可
    能に支持されており、 巻取パイプ(16)には、スクリーン(18)の一端側
    が巻取り及び巻解き可能に連結されているとともに、こ
    れに常時スクリーン(18)巻取り方向に回転する力を
    加えている巻取スプリングが設けられており、 巻取パイプ(16)には、スクリーン(18)巻解き方
    向へは巻取パイプ(16)を回転可能な状態にするが、
    スクリーン(18)巻取り方向へは巻取パイプ(16)
    を回転可能な状態及び回転不可能な状態に切換え可能な
    ストッパ装置(52)と、巻取パイプ(16)にプーリ
    (30)の回転を伝達可能及び伝達不可能にするととも
    に、スクリーン(18)の操作により発生する巻取パイ
    プ(16)の回転は拘束しない昇降操作装置(29)
    と、が設けられている、ロールスクリーン装置におい
    て、 上記昇降操作装置(29)は、 上記サイドプレート(14)に回転不可能に取り付けら
    れている固定軸(28)と、 固定軸(28)に相対回転可能に支持されているととも
    に、上記巻取パイプ(16)に一体回転可能に連結され
    ているパイプ受け(44)と、 固定軸(28)に相対回転可能にはめ合わされている上
    記プーリ(30)と、プーリ(30)に巻き掛けられて プーリ(30)を回転
    駆動可能なエンドレスの操作コード(22)と、 プーリ(30)に所定角度相対回転可能に連結される回
    転筒(36)と、プーリ(30)と一体的に回転して、プーリ(30)と
    回転筒(36)との間の相対回転により 回転筒(36)
    に案内されてプーリ(30)とパイプ受け(44)と
    を連結可能及び連結を解除可能な係合部材(42)と、 回転筒(36)をスクリーン巻解き方向の回転に対して
    固定軸(28)からの締結を解除して回転を許容し、ス
    クリーン巻取り方向の回転に対して固定軸(28)と締
    結させて回転を禁止させる一方向クラッチばね(38)
    と、 を有することを特徴とするロールスクリーン装置。
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