JP3265484B2 - 除電清掃装置 - Google Patents
除電清掃装置Info
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- JP3265484B2 JP3265484B2 JP08201992A JP8201992A JP3265484B2 JP 3265484 B2 JP3265484 B2 JP 3265484B2 JP 08201992 A JP08201992 A JP 08201992A JP 8201992 A JP8201992 A JP 8201992A JP 3265484 B2 JP3265484 B2 JP 3265484B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自動車用バンパー等の樹
脂部材で形成されるワークに塗装を行う場合に、この塗
装に先立って当該ワーク表面の帯電を除去し、ワーク表
面に付着した塵埃を除去する除電清掃装置に関する。
脂部材で形成されるワークに塗装を行う場合に、この塗
装に先立って当該ワーク表面の帯電を除去し、ワーク表
面に付着した塵埃を除去する除電清掃装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用バンパー等の樹脂成形品は極め
て帯電しやすく、たとえば空気との接触によっても容易
に帯電する。この帯電が生じるとワーク表面には空中に
浮遊するゴミ等が静電的に付着する。このようなゴミが
付着したままに塗装が行われるといわゆる塗膜荒れを引
き起こす。そこで塗装に先立って当該ワーク表面の帯電
を除去して付着したゴミを取り除く必要があり、このた
めの技術としてたとえば特開昭63−17965号公報
に開示された技術が知られている。すなわち、この技術
は、ワークの面に沿って走行し得るようブース内に配設
された基台に、供給源からの気体を前記ワークの面に向
けて吐出するための接地されたノズルと、該ノズルの軸
心部に配設されかつ交流電源に接続したコロナ放電電極
を備えた除塵ノズルユニットを配設するように構成さ
れ、除塵ノズルからエアーをワークに吹きつけてゴミを
取り除くとともにコロナ放電電極の作用により非接触式
にワーク表面に付着したゴミの電荷を中和させ、静電的
な吸着力を消滅させて除塵するようにしたものである。
て帯電しやすく、たとえば空気との接触によっても容易
に帯電する。この帯電が生じるとワーク表面には空中に
浮遊するゴミ等が静電的に付着する。このようなゴミが
付着したままに塗装が行われるといわゆる塗膜荒れを引
き起こす。そこで塗装に先立って当該ワーク表面の帯電
を除去して付着したゴミを取り除く必要があり、このた
めの技術としてたとえば特開昭63−17965号公報
に開示された技術が知られている。すなわち、この技術
は、ワークの面に沿って走行し得るようブース内に配設
された基台に、供給源からの気体を前記ワークの面に向
けて吐出するための接地されたノズルと、該ノズルの軸
心部に配設されかつ交流電源に接続したコロナ放電電極
を備えた除塵ノズルユニットを配設するように構成さ
れ、除塵ノズルからエアーをワークに吹きつけてゴミを
取り除くとともにコロナ放電電極の作用により非接触式
にワーク表面に付着したゴミの電荷を中和させ、静電的
な吸着力を消滅させて除塵するようにしたものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこの従来
の技術においては非接触式の除電装置であり、除電ノズ
ルとワーク表面との距離があるために、除電エアーがワ
ーク表面に十分に到達せず、したがって確実な除電効果
を得られない不具合があった。本発明はこのような問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、塗装するにあたり、樹脂成形品等のワークの帯電を
完全に除去しえてその表面に付着した塵埃を取り除くこ
とができる樹脂成形品等の除電清掃装置を提供すること
にある。
の技術においては非接触式の除電装置であり、除電ノズ
ルとワーク表面との距離があるために、除電エアーがワ
ーク表面に十分に到達せず、したがって確実な除電効果
を得られない不具合があった。本発明はこのような問題
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、塗装するにあたり、樹脂成形品等のワークの帯電を
完全に除去しえてその表面に付着した塵埃を取り除くこ
とができる樹脂成形品等の除電清掃装置を提供すること
にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の問題点を
解決するために、樹脂成形品等のワークを塗装するに先
立って当該ワークの帯電の除去を行い、付着した塵埃を
除去する除電清掃装置であって、エアー供給管からエア
ーが供給される筐体を有し、この筐体内部には多数の除
電繊維が接続されたアース線が配設され、このアース線
に接続された前記除電繊維は、前記エアーを前記ワーク
に向けて噴出するために前記筐体に穿孔された多数の挿
通孔より該筐体外部にブラシ状に突出するように構成さ
れ、この筐体外部に突出する除電繊維をワーク表面にア
ームを供えたロボットが駆動することで接触摺動させて
除電しつつ前記エアー供給管から供給されて前記挿通孔
より噴出するエアーによりワーク表面の塵埃を吹き飛ば
すようにするものである。この場合、前記除電繊維とし
てはアクリルポリマーをベースにカーボンブラックの粒
子を均一に筋状に分散配列させた繊維を使用するもので
ある。
解決するために、樹脂成形品等のワークを塗装するに先
立って当該ワークの帯電の除去を行い、付着した塵埃を
除去する除電清掃装置であって、エアー供給管からエア
ーが供給される筐体を有し、この筐体内部には多数の除
電繊維が接続されたアース線が配設され、このアース線
に接続された前記除電繊維は、前記エアーを前記ワーク
に向けて噴出するために前記筐体に穿孔された多数の挿
通孔より該筐体外部にブラシ状に突出するように構成さ
れ、この筐体外部に突出する除電繊維をワーク表面にア
ームを供えたロボットが駆動することで接触摺動させて
除電しつつ前記エアー供給管から供給されて前記挿通孔
より噴出するエアーによりワーク表面の塵埃を吹き飛ば
すようにするものである。この場合、前記除電繊維とし
てはアクリルポリマーをベースにカーボンブラックの粒
子を均一に筋状に分散配列させた繊維を使用するもので
ある。
【0005】
【作 用】アース線に接続されて筐体外部にブラシ状に
突出する除電繊維の先端をワーク表面に接触摺動させる
と、ワーク表面の帯電は導電性のある除電繊維からアー
ス線に導かれて除電されるのでワーク表面における静電
的な塵埃の吸着作用が失われる。除電繊維はまたこのよ
うなワーク表面の帯電の除去を行うとともに、除電され
て静電的な塵埃の吸着力の失われたワーク表面から塵埃
をかきおとすように機械的に除去する。同時に、エアー
供給管より供給されて除電繊維の挿通孔よりワーク表面
に向けて噴出するエアーがワーク表面の塵埃を吹き飛ば
すように作用する。
突出する除電繊維の先端をワーク表面に接触摺動させる
と、ワーク表面の帯電は導電性のある除電繊維からアー
ス線に導かれて除電されるのでワーク表面における静電
的な塵埃の吸着作用が失われる。除電繊維はまたこのよ
うなワーク表面の帯電の除去を行うとともに、除電され
て静電的な塵埃の吸着力の失われたワーク表面から塵埃
をかきおとすように機械的に除去する。同時に、エアー
供給管より供給されて除電繊維の挿通孔よりワーク表面
に向けて噴出するエアーがワーク表面の塵埃を吹き飛ば
すように作用する。
【0006】
【実施例】本発明の一実施例を図面を参照して説明す
る。図1は本発明にかかる除電清掃装置の正面図であ
り、図2は図1の中央断面図である。図において、1は
除塵ブースであり、この除塵ブース1内の中央部に、周
知の構造を有するワーク搬送コンベア2が敷設され、そ
の上方にはガイドレール3がこのワーク搬送コンベア2
の敷設方向に延設されている。このガイドレール3上を
塗装すべき樹脂成形品としてのワーク(この実施例にお
いては自動車用バンパー)W,Wを載置した搬送台車4
が、ローラ5の転動により移動する構成となっている。
この場合、搬送台車4は図2の図面左方から右方の下流
に向けて移動する。
る。図1は本発明にかかる除電清掃装置の正面図であ
り、図2は図1の中央断面図である。図において、1は
除塵ブースであり、この除塵ブース1内の中央部に、周
知の構造を有するワーク搬送コンベア2が敷設され、そ
の上方にはガイドレール3がこのワーク搬送コンベア2
の敷設方向に延設されている。このガイドレール3上を
塗装すべき樹脂成形品としてのワーク(この実施例にお
いては自動車用バンパー)W,Wを載置した搬送台車4
が、ローラ5の転動により移動する構成となっている。
この場合、搬送台車4は図2の図面左方から右方の下流
に向けて移動する。
【0007】また、図1に示すように、前記ワーク搬送
コンベア2の両側の対峙する位置に除電ロボット10,
10が立設されている。すなわち、この除電ロボット1
0はターンテーブル11に基台12が配設され、その側
方に第1アーム13の基端部が軸支され、この第1アー
ム13の先端部には第2アーム14の一端が軸支されて
いる。また、前記基台12には前記第1アーム13を揺
動するための第1駆動源15および前記第2アーム14
を揺動するための第2駆動源16の基端部が軸支されて
いる。そして、これらの第1駆動源15および第2駆動
源16の他端としてのロッド端は、それぞれに前記第1
アーム13および第2アーム14の一端に軸支されてい
る。そして、前記第2アーム14の先端には第4駆動源
18が第3駆動源17の駆動軸に軸支されている。さら
に、前記第4駆動源18の駆動軸には第5駆動源19が
軸支されている。この第5駆動源19には支持板21が
配設され、また、その先端には第6駆動源20が配設さ
れて、この第6駆動源20の駆動軸に除電装置22が軸
支される構成となっている。除電ロボット10,10は
以上のように対峙して構成され、定められたプログラム
にしたがい、それぞれの駆動源15〜20に駆動されて
第1アーム13および第2アーム14等が作動し、ま
た、ターンテーブル11の回転とも相まってたとえば図
1の10aに示すように、除電装置22のブラシ部分と
しての除電繊維28の先端部分をワークW表面の任意の
箇所に位置せしめることが可能となっている。
コンベア2の両側の対峙する位置に除電ロボット10,
10が立設されている。すなわち、この除電ロボット1
0はターンテーブル11に基台12が配設され、その側
方に第1アーム13の基端部が軸支され、この第1アー
ム13の先端部には第2アーム14の一端が軸支されて
いる。また、前記基台12には前記第1アーム13を揺
動するための第1駆動源15および前記第2アーム14
を揺動するための第2駆動源16の基端部が軸支されて
いる。そして、これらの第1駆動源15および第2駆動
源16の他端としてのロッド端は、それぞれに前記第1
アーム13および第2アーム14の一端に軸支されてい
る。そして、前記第2アーム14の先端には第4駆動源
18が第3駆動源17の駆動軸に軸支されている。さら
に、前記第4駆動源18の駆動軸には第5駆動源19が
軸支されている。この第5駆動源19には支持板21が
配設され、また、その先端には第6駆動源20が配設さ
れて、この第6駆動源20の駆動軸に除電装置22が軸
支される構成となっている。除電ロボット10,10は
以上のように対峙して構成され、定められたプログラム
にしたがい、それぞれの駆動源15〜20に駆動されて
第1アーム13および第2アーム14等が作動し、ま
た、ターンテーブル11の回転とも相まってたとえば図
1の10aに示すように、除電装置22のブラシ部分と
しての除電繊維28の先端部分をワークW表面の任意の
箇所に位置せしめることが可能となっている。
【0008】図3は前記除電装置22の内部構造を示す
断面図であり、図4は図3のA−A断面図である。図に
おいて、この除電装置22は筐体23に囲繞されたエア
ー室24を有しており、筐体23の上方にはエアー供給
孔25aが形成されて、エアー供給管25に接続されて
いる。また、接地されたアース線26が筐体23の外部
よりエアー室24内に導入され、熊手状に、この実施例
においては8本の枝261 ,262 〜268 に別れてエ
アー室24内に配設されている。さらに、このアース線
261 ,262 〜268 には多数の除電用繊維28が垂
設され、この垂設された除電用繊維28が筐体23に穿
孔された多数の挿通孔27,27〜から筐体23の外部
にブラシ状に突出している。この除電繊維の挿通孔2
7,27〜はまた、前記エアー供給管25よりエアー室
24に供給されるエアーが噴出して塗装面の塵埃を吹き
飛ばす噴出孔ともなっている。また、前記除電繊維28
は、導電性を有するとともにワークWに接触摺動させて
も塗装面を傷つけない適度な可撓性を有する部材として
アクリルポリマーにカーボンブラックの微粒子を均一に
筋状に分散配列した有機導電性繊維を用いている。
断面図であり、図4は図3のA−A断面図である。図に
おいて、この除電装置22は筐体23に囲繞されたエア
ー室24を有しており、筐体23の上方にはエアー供給
孔25aが形成されて、エアー供給管25に接続されて
いる。また、接地されたアース線26が筐体23の外部
よりエアー室24内に導入され、熊手状に、この実施例
においては8本の枝261 ,262 〜268 に別れてエ
アー室24内に配設されている。さらに、このアース線
261 ,262 〜268 には多数の除電用繊維28が垂
設され、この垂設された除電用繊維28が筐体23に穿
孔された多数の挿通孔27,27〜から筐体23の外部
にブラシ状に突出している。この除電繊維の挿通孔2
7,27〜はまた、前記エアー供給管25よりエアー室
24に供給されるエアーが噴出して塗装面の塵埃を吹き
飛ばす噴出孔ともなっている。また、前記除電繊維28
は、導電性を有するとともにワークWに接触摺動させて
も塗装面を傷つけない適度な可撓性を有する部材として
アクリルポリマーにカーボンブラックの微粒子を均一に
筋状に分散配列した有機導電性繊維を用いている。
【0009】さらに、前記ワーク搬送コンベア2(図1
および図2参照)の移動方向下流側の上方に非接触式の
第2の除電装置50が設けられている。すなわち、この
非接触式の第2の除電装置50は、図1に示すように、
エアー供給配管51,51の先端にマニホールド52,
52が横設され、この横設されているマニホールド52
の下部に複数個(この実施例において8個)の除電ノズ
ル53,53〜が固設されている。図5はこの除電ノズ
ル53の断面図である。図において、この除電ノズル5
3は、筐体54にエアー供給孔55が穿孔され、このエ
アー供給孔55の内部には図示しない電源線に接続され
た給電線56が配設されている。また、筐体54の先端
部には前記給電線56に接続された給電針57が配設さ
れ、この給電針57を覆うようにノズルホルダー58が
螺着される構成となっており、この除電装置50に電力
が供給されると給電針57にコロナ放電が発生して、除
電ノズル53より所要の電荷を持つ粒子がワークWに向
けて放出されるようになっている。
および図2参照)の移動方向下流側の上方に非接触式の
第2の除電装置50が設けられている。すなわち、この
非接触式の第2の除電装置50は、図1に示すように、
エアー供給配管51,51の先端にマニホールド52,
52が横設され、この横設されているマニホールド52
の下部に複数個(この実施例において8個)の除電ノズ
ル53,53〜が固設されている。図5はこの除電ノズ
ル53の断面図である。図において、この除電ノズル5
3は、筐体54にエアー供給孔55が穿孔され、このエ
アー供給孔55の内部には図示しない電源線に接続され
た給電線56が配設されている。また、筐体54の先端
部には前記給電線56に接続された給電針57が配設さ
れ、この給電針57を覆うようにノズルホルダー58が
螺着される構成となっており、この除電装置50に電力
が供給されると給電針57にコロナ放電が発生して、除
電ノズル53より所要の電荷を持つ粒子がワークWに向
けて放出されるようになっている。
【0010】前記除塵ブース1の構成としては、除電ロ
ボット10と非接触式の第2の除電装置50の各装置に
よってワークWの除電を行う除電室100の上方にはフ
ィルタ101により除電室100と隔設された静圧室1
02が設けられ、この静圧室102の上方にはパンチン
グメタル103により隔設された動圧室104が設けら
れており、この動圧室104にはエアー供給ダクト10
5が連結されてエアーが供給されるようになっている。
また、前記除電室100の床部分にはスノコ106が敷
設されており、このスノコ106の下方には排気室10
7が設けられ、この排気室107は図示しない排気ダク
トに接続されて、前記エアー供給ダクト105より供給
されたエアーが除電室100内を通過してこの排気ダク
トより排気されるように構成されている。
ボット10と非接触式の第2の除電装置50の各装置に
よってワークWの除電を行う除電室100の上方にはフ
ィルタ101により除電室100と隔設された静圧室1
02が設けられ、この静圧室102の上方にはパンチン
グメタル103により隔設された動圧室104が設けら
れており、この動圧室104にはエアー供給ダクト10
5が連結されてエアーが供給されるようになっている。
また、前記除電室100の床部分にはスノコ106が敷
設されており、このスノコ106の下方には排気室10
7が設けられ、この排気室107は図示しない排気ダク
トに接続されて、前記エアー供給ダクト105より供給
されたエアーが除電室100内を通過してこの排気ダク
トより排気されるように構成されている。
【0011】以上のような構成のもとに、ワークWが搬
送台車4に載置されて図2の左方より除塵ブース1に搬
入されて、除電ロボット10が立設されている所定の位
置に停止し固定される。この固定が終わると、除塵ロボ
ット10が稼働する。すなわち、前記第1駆動源15な
いし第6駆動源20がそれぞれに定められたプログラム
に従って稼働され、これにより除電装置22の筐体23
よりブラシ状に突出する除電繊維28の先端部分がワー
クW表面に接触摺動する。この除電繊維8の作動によ
り、ワークW表面の帯電電荷が除電繊維28,アース線
26を介して図示しない接地線に流れて除電される。ま
た、除電繊維28がワークWの表面を接触摺動すること
により、ワークWの表面に付着する塵埃をかきおとすよ
うに除去する。さらに、エアー供給管25より筐体23
のエアー室24に供給されているエアーは、筐体23に
穿孔されている除電繊維28の挿通孔27よりワークW
の表面に向けて噴出し、前記除電繊維28によってワー
クW表面からかきおとされた塵埃を吹き飛ばす。
送台車4に載置されて図2の左方より除塵ブース1に搬
入されて、除電ロボット10が立設されている所定の位
置に停止し固定される。この固定が終わると、除塵ロボ
ット10が稼働する。すなわち、前記第1駆動源15な
いし第6駆動源20がそれぞれに定められたプログラム
に従って稼働され、これにより除電装置22の筐体23
よりブラシ状に突出する除電繊維28の先端部分がワー
クW表面に接触摺動する。この除電繊維8の作動によ
り、ワークW表面の帯電電荷が除電繊維28,アース線
26を介して図示しない接地線に流れて除電される。ま
た、除電繊維28がワークWの表面を接触摺動すること
により、ワークWの表面に付着する塵埃をかきおとすよ
うに除去する。さらに、エアー供給管25より筐体23
のエアー室24に供給されているエアーは、筐体23に
穿孔されている除電繊維28の挿通孔27よりワークW
の表面に向けて噴出し、前記除電繊維28によってワー
クW表面からかきおとされた塵埃を吹き飛ばす。
【0012】他方、エアー供給ダクト105から除電室
100内に供給されるエアーは、動圧室104および静
圧室102を介してフィルター101により微細なゴミ
が除去されて除電室100に供給される。この供給され
たエアーは床面のスノコ106部分より排気室107を
通り、図示しない排気ダクトから排出されるようになっ
ている。この、天井部分のエアー供給ダクト105より
供給されるエアーが除電室100を通過して床下の排気
室107から排出される際に、前記、除電繊維28によ
りワークW表面よりかきおとされて除電室100内に拡
散した塵埃を一緒に排出するようにしている。すなわ
ち、除電室100内のエアーを常時、換気することによ
り、ワークWより除去された塵埃が除電室100内を浮
遊して再びワークWに付着するのを防いでいる。
100内に供給されるエアーは、動圧室104および静
圧室102を介してフィルター101により微細なゴミ
が除去されて除電室100に供給される。この供給され
たエアーは床面のスノコ106部分より排気室107を
通り、図示しない排気ダクトから排出されるようになっ
ている。この、天井部分のエアー供給ダクト105より
供給されるエアーが除電室100を通過して床下の排気
室107から排出される際に、前記、除電繊維28によ
りワークW表面よりかきおとされて除電室100内に拡
散した塵埃を一緒に排出するようにしている。すなわ
ち、除電室100内のエアーを常時、換気することによ
り、ワークWより除去された塵埃が除電室100内を浮
遊して再びワークWに付着するのを防いでいる。
【0013】除電ロボット10による所定の除電および
塵埃除去作業が行われたワークWは搬送台車4により搬
送下流方向に向けて搬送され、図2に示す第2の除電装
置50下近傍に至ると、この第2の除電装置50によっ
て再度除電が行われる。すなわち、この第2の除電装置
50は、図示しない電源線に接続された給電線56が給
電針57に電力を供給し、これにより給電針57にはコ
ロナ放電が発生する。このコロナ放電の発生により所要
の電荷を持つ粒子がノズル58より放出されてワークW
の表面に到達し、前記除電装置22により除電されずに
残っている帯電があればこの帯電を中和するように作用
する。これによりワークW表面の静電的な塵埃の吸着力
を消滅させると同時に、エアー供給管51より供給され
てエアー供給孔55を通りノズル58より放出されるエ
アーがワークW表面の塵埃を除去する。このように、十
分に帯電および塵埃の除去が行われたワークWが搬送装
置4により搬送されて塗装工程に送られる。
塵埃除去作業が行われたワークWは搬送台車4により搬
送下流方向に向けて搬送され、図2に示す第2の除電装
置50下近傍に至ると、この第2の除電装置50によっ
て再度除電が行われる。すなわち、この第2の除電装置
50は、図示しない電源線に接続された給電線56が給
電針57に電力を供給し、これにより給電針57にはコ
ロナ放電が発生する。このコロナ放電の発生により所要
の電荷を持つ粒子がノズル58より放出されてワークW
の表面に到達し、前記除電装置22により除電されずに
残っている帯電があればこの帯電を中和するように作用
する。これによりワークW表面の静電的な塵埃の吸着力
を消滅させると同時に、エアー供給管51より供給され
てエアー供給孔55を通りノズル58より放出されるエ
アーがワークW表面の塵埃を除去する。このように、十
分に帯電および塵埃の除去が行われたワークWが搬送装
置4により搬送されて塗装工程に送られる。
【0014】
【発明の効果】以上説明のように本発明によれば、エア
ーが供給される筐体内にアース線を配設し、このアース
線に、アクリルポリマーをベースにカーボンブラックの
粒子を均一に筋状に分散配列させた除電繊維を垂設し
て、この除電繊維が、前記エアーを前記ワークに向けて
噴出するために前記筐体に形成させた挿通孔からブラシ
状に筐体外部に突出させるように構成された除電装置を
ワーク表面にアームを供えたロボットの駆動により前記
除電装置を接触摺動させて除電および塵埃の除去を行う
ようにしたので、ワークの帯電および塵埃を確実に除去
することができる除電清掃装置とすることができる。こ
れにより、樹脂部材等の帯電しやすいワークの、塵埃付
着のままに塗装することから生じるいわゆる塗膜荒れを
防ぐことができる。
ーが供給される筐体内にアース線を配設し、このアース
線に、アクリルポリマーをベースにカーボンブラックの
粒子を均一に筋状に分散配列させた除電繊維を垂設し
て、この除電繊維が、前記エアーを前記ワークに向けて
噴出するために前記筐体に形成させた挿通孔からブラシ
状に筐体外部に突出させるように構成された除電装置を
ワーク表面にアームを供えたロボットの駆動により前記
除電装置を接触摺動させて除電および塵埃の除去を行う
ようにしたので、ワークの帯電および塵埃を確実に除去
することができる除電清掃装置とすることができる。こ
れにより、樹脂部材等の帯電しやすいワークの、塵埃付
着のままに塗装することから生じるいわゆる塗膜荒れを
防ぐことができる。
【図1】本発明にかかる除電清掃装置の正面図である。
【図2】図1の中央断面図である。
【図3】除電装置の内部構造を示す断面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】第2の除電装置の断面図である。
1・・除塵ブース 2・・ワーク搬送コンベア 3・・ガイドレール 4・・搬送台車 5・・ローラ 10・除電ロボット 15・第1駆動源 16・第2駆動源 17・第3駆動源 18・第4駆動源 19・第5駆動源 20・第6駆動源 22・除電装置 23・筐体 24・エアー室 25・エアー供給管 26・アース線 27・挿通孔 28・除電繊維 50・第2の除電装置 100・除電室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B05C 9/10 B08B 6/00 H05F 3/02 B05D 3/00
Claims (2)
- 【請求項1】 樹脂成形品等のワークを塗装するに先立
って当該ワークの帯電の除去を行い、付着した塵埃を除
去する除電清掃装置であって、 エアー供給管からエアーが供給される筐体を有し、この
筐体内部には多数の除電繊維が接続されたアース線が配
設され、このアース線に接続された前記除電繊維は、前
記エアーを前記ワークに向けて噴出するために前記筐体
に穿孔された多数の挿通孔より該筐体外部にブラシ状に
突出するように構成され、この筐体外部に突出する除電
繊維をワーク表面にアームを供えたロボットが駆動する
ことで接触摺動させて除電しつつ前記エアー供給管から
供給されて前記挿通孔より噴出するエアーによりワーク
表面の塵埃を吹き飛ばすようにしたことを特徴とする除
電清掃装置。 - 【請求項2】 前記除電繊維としてアクリルポリマーを
ベースにカーボンブラックの微粒子を均一に筋状に分散
配列させた繊維を使用したことを特徴とする請求項1記
載の除電清掃装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08201992A JP3265484B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 除電清掃装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08201992A JP3265484B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 除電清掃装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05277420A JPH05277420A (ja) | 1993-10-26 |
JP3265484B2 true JP3265484B2 (ja) | 2002-03-11 |
Family
ID=13762817
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08201992A Expired - Fee Related JP3265484B2 (ja) | 1992-04-03 | 1992-04-03 | 除電清掃装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3265484B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN102814304A (zh) * | 2012-08-22 | 2012-12-12 | 上海功源电子科技有限公司 | 全自动料条清洁机 |
CN103116177B (zh) * | 2013-02-06 | 2015-11-18 | 北京邦鑫伟业技术开发有限公司 | 正比计数器清洗装置及清洗方法 |
CN113182677B (zh) * | 2021-05-07 | 2023-01-17 | 广州松兴电气股份有限公司 | 涡轮五金件激光焊接工作站 |
-
1992
- 1992-04-03 JP JP08201992A patent/JP3265484B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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