JP3265088B2 - ストロボ制御装置 - Google Patents

ストロボ制御装置

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JP3265088B2
JP3265088B2 JP27460193A JP27460193A JP3265088B2 JP 3265088 B2 JP3265088 B2 JP 3265088B2 JP 27460193 A JP27460193 A JP 27460193A JP 27460193 A JP27460193 A JP 27460193A JP 3265088 B2 JP3265088 B2 JP 3265088B2
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、被写体の測光結果に
応じてストロボの発光可否を切換えるカメラのストロボ
制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カメラのストロボ制御装置は、
被写体の測光結果に応じて、そのストロボの発光可否を
切換えて使用している。例えば、被写体輝度BV値とI
SO値から求められる露光量EVで演算された露出秒時
が、撮影レンズの焦点距離から求められる手振れ秒時よ
り遅いときに、ストロボは発光されるようになってい
る。
【0003】また、特開昭63−229442号公報に
は、フィルム感度が所定値以上の時はBV値(被写体輝
度)が所定値以下であることを条件にストロボ発光を許
可し、フィルム感度が所定値未満のときはEV値(露光
量)が所定以下であることを条件に発光許可する。スト
ロボ制御装置が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ストロ
ボの発光可否が決まるBV値は、フィルム感度が高くな
るほど低くなる。したがって、上述した手振れ秒時を基
にしたストロボ制御装置の場合、高ISOフィルム使用
時では、ストロボを発光させたい人工光下でも発光せず
に、カラーバランスの悪い写真となってしまう。
【0005】また、上記特開昭63−229442号公
報に開示されたストロボ制御装置では、以下のような課
題を有している。すなわち、ストロボ発光可否が決まる
EV値は、所定のフィルム感度以上のとき、フィルム感
度が高くなる程、高くなる。したがって、高ISOフィ
ルム使用時は、小絞りでストロボが発光するのでエネル
ギーが無駄になるという課題を有している。
【0006】この発明は上記課題に鑑みてなされたもの
で、カラーバランスの悪い写真となるのを防止すると共
に、エネルギーの無駄を防ぐことのできるストロボ制御
装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわちこの発明は、被
写体輝度及びフィルム感度に基いて適正露光量を演算す
る露光量演算手段と、フィルム感度を検出するフィルム
感度検出手段と、フィルム感度を予め定められた第1の
フィルム感度及び第2のフィルム感度と比較するフィル
ム感度比較手段と、適正露光量を予め定められた第1の
露光量及び第2の露光量と比較する露光量比較手段と、
被写体輝度を予め定められた所定輝度と比較する輝度比
較手段と、上記フィルム感度判定手段により第1のフィ
ルム感度以上と判定され且つ上記露光量判定手段より第
1の露光量以下と判断された場合はストロボ発光を許可
し、上記フィルム感度判定手段により第1のフィルム感
度以上と判定され且つ上記露光量判定手段より第1の露
光量より大きいと判断された場合はストロボ発光を禁止
し、上記フィルム感度判定手段により第2のフィルム感
度未満と判定され且つ上記露光量判定手段より第2の露
光量以下と判断された場合はストロボ発光を許可し、上
記フィルム感度判定手段により第2のフィルム感度未満
と判定され且つ上記露光量判定手段より第1の露光量よ
り大きいと判断された場合はストロボ発光を禁止し、上
記フィルム感度判定手段により第1のフィルム感度未満
と判定され且つ上記フィルム感度判定手段により第2の
フィルム感度以上と判定され且つ上記輝度比較手段より
所定輝度以下と判断された場合はストロボ発光を許可
し、上記フィルム感度判定手段により第1のフィルム感
度未満と判定され且つ上記フィルム感度判定手段により
第2のフィルム感度以上と判定され且つ上記輝度比較手
段より所定輝度より大きいと判断された場合はストロボ
発光を禁止するよう制御する制御手段と、を具備した
とを特徴とする。
【0008】
【0009】
【作用】この発明のストロボ制御装置にあっては、被写
体輝度及びフィルム感度に基いて適正露光量が露光量演
算手段で演算され、フィルム感度がフィルム感度検出手
段で検出される。フィルム感度は、フィルム感度比較手
段にて、予め定められた第1のフィルム感度及び第2の
フィルム感度と比較される。そして、露光量比較手段に
て適正露光量が、予め定められた第1の露光量及び第2
の露光量と比較され、被写体輝度が輝度比較手段にて、
予め定められた所定輝度と比較される。そして、制御手
段によって以下の動作が制御される。つまり、上記フィ
ルム感度判定手段により第1のフィルム感度以上と判定
され且つ上記露光量判定手段より第1の露光量以下と判
断された場合はストロボ発光が許可され、上記フィルム
感度判定手段により第1のフィルム感度以上と判定され
且つ上記露光量判定手段より第1の露光量より大きいと
判断された場合はストロボ発光が禁止される。また、上
記フィルム感度判定手段により第2のフィルム感度未満
と判定され且つ上記露光量判定手段より第2の露光量以
下と判断された場合はストロボ発光が許可され、上記フ
ィルム感度判定手段により第2のフィルム感度未満と判
定され且つ上記露光量判定手段より第1の露光量より大
きいと判断された場合はストロボ発光が禁止される。更
に、上記フィルム感度判定手段により第1のフィルム感
度未満と判定され且つ上記フィルム感度判定手段により
第2のフィルム感度以上と判定され且つ上記輝度比較手
段より所定輝度以下と判断された場合はストロボ発光が
許可され、上記フィルム感度判定手段により第1のフィ
ルム感度未満と判定され且つ上記フィルム感度判定手段
により第2のフィルム感度以上と判定され且つ上記輝度
比較手段より所定輝度より大きいと判断された場合はス
トロボ発光が禁止される。
【0010】
【0011】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例を説
明する。図1はこの発明の一実施例を示すもので、スト
ロボ制御装置の概要を示すブロック図である。同図に於
いて、測光部1及びフィルム感度検出部2の出力は、露
光量演算部3に供給されると共に、この露光量演算部3
の出力と共にストロボ発光可否判断部4へ供給される。
このストロボ発光可否判断部4には、第1の所定露光量
設定部5、第2の所定露光量設定部6及び所定被写体輝
度設定部7から、それぞれの設定値が供給される。更に
ストロボ発光可否判断部4には、第1の所定フィルム感
度設定部8及び第2の所定フィルム感度設定部9から、
それぞれの所定フィルム感度の値が供給される。そし
て、ストロボ発光可否判断部4からは、ストロボ発光許
可信号と、ストロボ発光禁止信号とが出力される。
【0012】このような構成に於いて、測光部1から
は、被写体輝度を測定し被写体輝度に対応する輝度デー
タ(以下BV値と記す)が、露光量演算部3及びストロ
ボ発光可否判断部4へそれぞれ出力される。一方、フィ
ルム感度検出部2からは、カメラに装填されているフィ
ルムの感度が検出され、そのフィルム感度に対応するフ
ィルム感度データ(以下SV値と記す)が、露光量演算
部3及びストロボ発光可否判断部4へそれぞれ出力され
る。
【0013】露光量演算部3では、上記測光部1によっ
て測定されたBV値と、フィルム感度検出部2によって
検出されたSV値を入力として、適正露光量(以下EV
値と記す)が算出される。この算出されたEV値は、ス
トロボ発光可否判断部4へ出力される。
【0014】そして、ストロボ発光可否判断部4には、
上記BV値、EV値、SV値が入力されると共に、第1
の所定露光量設定部5から第1の所定露光量、第2の所
定露光量設定部6から第2の所定露光量、所定被写体輝
度設定部7から所定被写体輝度、第1の所定フィルム感
度設定部8から第1の所定フィルム感度、そして第2の
所定フィルム感度設定部9から第2の所定フィルム感度
が、それぞれ入力される。
【0015】ここで、ストロボ発光可否判断部4は、S
V値が第1の所定フィルム感度以上の場合に、EV値が
第1の所定露光量以下であることを条件にストロボ発光
を許可する。また、SV値が第1の所定フィルム感度未
満では、第2の所定フィルム感度以上の場合にBV値が
所定被写体輝度以下であることを条件に、ストロボ発光
を許可する。更に、SV値が第2の所定フィルム感度未
満の場合は、BV値が第2の所定露光量以下であること
を条件にストロボ発光を許可する。そして、上記以外の
条件の場合は、ストロボ発光可否判断部4はストロボ発
光を禁止する。
【0016】図2は、第2の実施例を示すもので、この
発明のストロボ制御装置が適用されたカメラシステムの
構成を示すブロック図である。図2に於いて、CPU1
0は、カメラ全体のシーケンスを制御するためのマイク
ロコンピュータで構成される。このCPU10には、ス
トロボ発光管11を図示されない発光制御回路とメイン
コンデンサに発光用電荷を蓄えるための充電制御回路と
を含むストロボ制御回路12が接続されている。また、
CPU10には、フォトダイオード13に流れる被写体
輝度に対応する光電流に検出することで被写体輝度を測
定し、輝度データをCPU10へ供給する測光回路14
が接続されている。
【0017】モータ15を駆動制御する焦点距離変倍モ
ータ駆動回路16は、CPU10からの指示によって変
倍レンズ17を移動させ、焦点距離を変化させるための
ものである。また、変倍レンズ17の動きに連動して櫛
歯18が回転され、フォトインタプラタ19では、その
回転量が電気的パルスに変換される。PI(フォトイン
タラプタ)制御回路20では、上記フォトインタプラタ
19を制御すると共に、フォトインタプラタ18から出
力される電気的パルスの波形成形が行われて、CPU1
0へ出力される。CPU10では、入力されたパルスの
数から変倍レンズ17の相対的な移動量が求められ、焦
点距離が算出される。
【0018】更に、CPU10には、絞りとシャッタス
ピードが連動するプログラムAEシャッタとしてのシャ
ッタユニット21と、3つのスイッチで構成されて、フ
ィルムケースの外周に設けられたパターンと接触し、そ
のパターンの導通、非導通の配列からフィルム感度を決
定するスイッチ22とが接続されている。
【0019】ここで、図3を参照して、簡単にシャッタ
ユニット21について説明する。図3は、シャッタユニ
ット21の機構図である。同図に於いて、モータ(図示
せず)の回転によりAEギヤ211が回転すると、開閉
レバー212を介してMGアーム213がチャージされ
てAEマグネット214に吸着する。更に、AEギヤ2
11が回転すると、開閉レバー212が時計方向に回転
してセクタ215が開く。そして、適正な露出値に達す
ると、AEマグネット214がオフされてセクタ215
が閉じ、一連の露出動作が終了する。
【0020】図4は、同実施例で制御されるカメラのス
トロボ発光領域を、BV値と、SV値と、EV値との関
係を示す線図上に示したものである。また、図4では、
同実施例の第1の所定露光量として12.25、第2の
所定露光量として9.25、所定被写体輝度として4.
25、第1の所定フィルム感度としてISO800(S
V値では8)、第2の所定フィルム感度としてISO1
00(SV値では5)というように、具体的な数値で示
されている。
【0021】つまり、フィルム感度がISO800以上
(SV値≧8)の場合は、EV値≦12.25の条件で
ストロボが発光する。そして、フィルム感度がISO1
00以上、ISO800未満(5≦SV値<8)の場合
は、BV値≦4.25の条件でストロボが発光する。ま
た、フィルム感度がISO100未満の場合は、EV値
≦9.25の条件でストロボが発光することを示してい
る。
【0022】次に、図5のフローチャートを参照して、
この第2の実施例の処理動作を説明する。ストロボ発光
可否の判断は、サブルーチン「ストロボ発光判別処理」
で実現される。
【0023】まず、ステップS1で被写体輝度が測定さ
れてBV値が算出され、その後ステップS2にて、フィ
ルム感度が検出されてSV値が算出される。次いで、ス
テップS3にて、BV値とSV値とからEV=BV+S
Vの演算式によって適正露光量EV値が算出される。
【0024】そして、ステップS4に於いて、得られた
SV値が8以上であるかどうかの判断が行われる。ここ
で、SV≧8である場合はステップS5へ進み、SV<
8である場合はステップS6へ分岐される。
【0025】ステップS5では、EV値が12.25で
あるか否かの判断が行われる。そして、EV≦12.2
5である場合は、SV≧8且つEV≦12.25の場合
である。これは、図4の斜線部で示されるストロボ発光
領域内であるので、ステップS9へ進んでストロボ発光
が許可される。これに対して、ステップS5に於いて、
EV>12.25である場合はSV≧8で且つEV>1
2.25の場合である。これは、図4に示されるストロ
ボ発光領域外であるので、ステップS10へ進んでスト
ロボ発光が禁止される。
【0026】一方、上記ステップS6では、SV値が5
以上であるかどうかの判断が行われる。ここで、SV≧
5である場合はステップS7へ、SV<5である場合は
ステップS8へ、それぞれ処理が分岐される。
【0027】上記ステップS7では、BV値が4.25
以下であるかどうかの判断が行われる。BV≦4.25
である場合は、5≦SV<8、且つBV≦4.25の場
合である。これは、図4の斜線部で示されるストロボ発
光領域内であり、ステップS9へ進んでストロボ発光が
許可される。また、ステップS7に於いて、BV>4.
25である場合は、5≦SV<8で且つBV>4.25
の場合である。これは、図4に示されるストロボ発光領
域外である。したがって、ステップS10へ進んでスト
ロボ発光が禁止される。
【0028】更に、ステップS8では、EV値が9.2
5以下であるかどうかの判断が行われる。ここで、EV
≦9.25である場合は、SV<5且つEV≦9.25
の場合である。これは、図4の斜線部で示されるストロ
ボ発光領域内であるので、ステップS9へ進んでストロ
ボ発光が許可される。一方、EV>9.25である場合
は、SV<5且つEV>9.25である場合で、図4に
示されるストロボ発光領域外であるので、ステップS1
0へ進んでストロボ発光が禁止される。
【0029】このように、図5に示されるアルゴリズム
によって、図4に示されるストロボ発光可否の判断が可
能となる。この場合、EV12.25は小絞りとならな
いEV値であり、EV9.25は手振れしないためのE
V値である。また、EV4.25は、ストロボ発光を必
要とする被写体輝度である。
【0030】したがって第2の実施例によれば、小絞り
でストロボ発光することがなく、また使用頻度の高いフ
ィルム感度では低輝度で確実にストロボが発光し、且つ
手振れ写真も防ぐことができる。
【0031】次に、この発明の第3の実施例を説明す
る。図6は、この発明の第3の実施例の概要を示すブロ
ック図である。同図に於いて、測光部1、フィルム感度
検出部2、露光量演算部3、第1の所定露光量設定部
5、第2の所定露光量設定部6及び所定被写体輝度設定
部7は、上述した第1の実施例と全く同一であるので、
ここでは説明を省略する。
【0032】この第3の実施例では、フィルム感度によ
ってストロボ発光判断の方法を変えるのではなく、第1
の所定露光量、第2の所定露光量、所定被写体輝度の3
の判定値と、そのときのEV値、BV値との関係だけか
ら、第1の実施例と全く同一の結果を得ることのできる
ものである。したがって、図6のストロボ発光可否判断
部23には、図1に示されたストロボ発光可否判断部4
のように、第1の所定フィルム感度設定部8、第2の所
定フィルム感度設定部9からの入力はなく、またフィル
ム感度入力部2からの入力もない。
【0033】この第3の実施例では、EV値が第1の所
定露光量以下で且つBV値が所定被写体輝度以下である
かまたはEV値が第2の所定露光量以下であることを条
件に、ストロボの発光を許可するものである。
【0034】以下、図7のフローチャートを参照して、
この第3の実施例の処理動作を説明する。先ず、ステッ
プS11で被写体輝度が測定されてBV値が算出され
る。次いで、ステップS12では、フィルム感度が検出
されてSV値が算出される。フィルム感度の検出方法
は、上述した通りである。続いて、ステップS13で
は、得られたBV値とSV値とから適正露光量であるE
V値が求められる。
【0035】そして、ステップS14に於いて、EV値
が12.25以下であるかどうかが判断される。ここ
で、EV≦12.25でない場合は、図4に示されるス
トロボ発光領域外であるので、ステップS18へ進んで
ストロボ発光が禁止される。また、EV≦12.25で
ある場合は、ステップS15へ進んで、BV値が4.2
5以下であるかどうかの判断が行われる。
【0036】このステップS15にて、BV≦4.25
である場合は、図4に示されるストロボ発光領域内であ
るので、ステップS17へ進んでストロボ発光が許可さ
れる。一方、上記ステップS15にてBV≦4.25で
ない場合は、ステップS16へ進んでEV値が9.25
以下であるかどうかが判断される。
【0037】ステップS16にて、EV≦9.25であ
る場合、図4に示されるストロボ発光領域内であるの
で、ステップS17へ進んでストロボ発光が許可され
る。一方、EV≦9.25でない場合は、BV>4.2
5且つEV>9.25の場合である。したがって、図4
に示されるストロボ発光領域外となり、ステップS18
へ進んでストロボ発光が禁止される。
【0038】次に、この発明の第4の実施例について説
明する。図8はこの発明の第4の実施例を示すもので、
図1に示される構成によるこの発明のストロボ制御装置
を、焦点距離を可変することのできるカメラに適用した
場合の実施例を示すブロック図である。
【0039】図8に於いて、測光部1、フィルム感度検
出部2、露光量演算部3は、図1で説明した通りであ
る。焦点距離検出部25は、現在の焦点距離を検出し、
焦点距離に対応するデータを出力するものである。ま
た、手振れ露光量演算部26は、上記焦点距離検出部2
5により検出された焦点距離データから、そのときの焦
点距離で手振れしない限界の露出値である手振れEV
と、最も長焦点のときに手振れしない限界の露出値であ
るテレ手振れEVとを求めるものである。
【0040】このとき、テレ手振れEVは図1に示され
た第1の所定露光量に対応し、手振れEVは第2の所定
露光量に対応し、それぞれストロボ発光可否判断部24
へ出力される。また、テレ手振れEV、手振れEVは、
それぞれ第1の判定フィルム感度演算部27と第2のフ
ィルム感度演算部28にも出力される。
【0041】第1のフィルム感度演算部27では、テレ
手振れEVと所定被写体輝度とから、ストロボ発光判定
を切換えるためのフィルム感度に対応するフィルム感度
データSV1が算出される。また、第2の判定フィルム
感度演算部28では、手振れEVと所定被写体輝度とか
ら、ストロボ発光判定を切換えるためのフィルム感度に
対応するフィルム感度データSV2が算出される。
【0042】ここで、SV1は図1の第1の所定フィル
ム感度に、そしてSV2は図1の第2の所定フィルム感
度に、それぞれ対応している。また、所定被写体輝度
は、図1で説明した通りである。
【0043】そして、ストロボ発光可否判断部24に
は、測光部1によって測定された被写体輝度と、露光量
演算部3によって演算された適性露光量と、手振れ露光
量演算部26によって演算されたテレ手振れEV及び手
振れEVと、第1の判定フィルム感度演算部27によっ
て演算されたSV1と、第2の判定フィルム感度演算部
28によって演算されたSV2と、所定被写体輝度設定
部7から所定被写体輝度が入力される。これらの入力値
に従って、ストロボ発光可否判断部24は、図1のスト
ロボ発光可否判断部9と同様のアルゴリズムによって、
ストロボ発光許可とストロボ発光禁止を判断する。
【0044】図9及び図10は、同実施例で制御される
カメラのストロボ発光量域を、BV値とSV値とEV値
との関係を示す線図上に示し、更にT値、AV値との
関係を示すプログラム線図との関係を示したものであ
る。尚、図9に示されるストロボ発光領域は、焦点距離
が最も短焦点(ワイド)の場合である。
【0045】したがって、ストロボ発光可否の判断は、
SV値≧8(ISO800)では、テレの手振れ秒時と
なるEV値12.25よりEV値が小さいことを条件に
ストロボ発光が許可される。そして、ワイドでの手振れ
秒時となるEV値9.25が所定被写体輝度である4.
25を減じた値である5(図8中のSV2)よりSV値
が大きく且つSV値<8の場合では、BV値≦4.25
であることを条件にストロボ発光が許可される。更に、
SV値<5では、EV値がワイドの手振れ秒時となるE
V値9.25より小さいことを条件に、ストロボ発光が
許可される。
【0046】図10は、最も長焦点の場合のストロボ発
光領域を示した図である。この場合、図8に示される手
振れEVは、テレ手振れEVと等しくなる。つまり、最
も長焦点の場合、ISO感度によらずEV値がテレ手振
EVより小さいことを条件にストロボ発光が許可され
ることになる。但し、これは図1に示される第1の所定
露光量に対応するパラメータとして、最も長焦点での手
振れEV値を一例として使用しているためであり、何ら
本発明を制限するものではない。
【0047】図11は、同実施例のストロボ発光判断の
処理動作を説明するフローチャートである。以下、この
フローチャートを参照して第4の実施例の動作を説明す
る。初めに、ステップS21にて、被写体輝度が測定さ
れて被写体輝度に対応する値であるBV値が求められ
る。次に、ステップS22でフィルム感度が検出され、
フィルム感度に対応する値であるSV値が求められる。
そして、ステップS23では、EV=BV+SVなる演
算が行われ、適正露光量に対応するEV値が求められ
る。
【0048】次に、ステップS24で、最も長焦点での
手振れEV値であるテレ手振れEV値と、そのときの焦
点距離での手振れEV値が求められる。ここで、同実施
例のカメラが焦点距離を28mmから80mmまで可変
できるズームレンズを使用しているとすると、焦点距離
と手振れEVの関係は、表1のようになる。
【0049】
【表1】
【0050】したがって、テレ手振れEVとしては1
2.32が、手振れEVとしてはそのときの焦点距離に
対応した手振れEVが選択される。仮に、焦点距離を2
8mmとすれば、手振れEVは9.31となる。
【0051】次に、ステップS25にて、第1の判定フ
ィルム感度であるSV1が求められる。このSV1は、
上記ステップS24で求められたテレ手振れEVと所定
被写体輝度から演算されるもので、演算式は次式が用い
られている。 SV1=テレ手振れEV−所定被写体輝度 ここで、同実施例では、所定被写体輝度として、4.2
5という値が用いられている。また、上述したように、
テレ手振れEVが12.32であるとすれば、SV1は
8.07となり、およそISO800が第1の判定フィ
ルム感度となる。
【0052】次いで、ステップS26にて、第2の判定
フィルム感度であるSV2が求められる。このSV2
は、上記ステップS24で求められた手振れEVと所定
被写体輝度から演算されるもので、演算式は次式が用い
られている。 SV2=手振れEV−所定被写体輝度 以下、ステップS27〜S33のアルゴリズムは、図5
のステップS4〜ステップS10と同一であるので、詳
細な説明は省略する。但し、図5のフローチャート中の
ステップS4の「8」という値は、図11のフローチャ
ート中のSV1に対応する。同様に、図5のフローチャ
ート中のステップS6の「5」という値、ステップS5
の「12.25」という値、そしてステップS8の
「9.25」という値は、それぞれ図11のフローチャ
ート中のSV2、テレ手振れEV、そして手振れEVに
対応している。
【0053】図12はこの発明の第5の実施例を示すも
ので、図6に示される構成によるこの発明のストロボ制
御装置が、焦点距離を可変することのできるカメラに適
用された場合の実施例を示すブロック図である。
【0054】図12に於いて、測光部1、フィルム感度
検出部2、露光量演算部3、所定被写体輝度設定部7に
ついては、図1に於いて詳述しているのでここでは説明
を省略する。また、焦点距離検出部25、手振れ露光量
演算部26については、図8に於いて詳述しているの
で、ここでは説明を省略する。
【0055】ストロボ発光可否判断部29は、被写体輝
度(BV)、適正露光量(EV)、テレ手振れEV、手
振れEV、所定被写体輝度を入力として、ストロボ発光
可否の判断を行うものである。
【0056】次に、図13のフローチャートを参照し
て、この第5の実施例によるストロボ発光可否の判断の
処理動作について説明する。ステップS41の測光、ス
テップS42のフィルム感度検出、ステップS43の適
正露光量算出、ステップS44の手振れEV演算の処理
動作については、図11に於いて詳述しているので、こ
こでは説明を省略する。また、ステップS45以後のア
ルゴリズムは、図7のステップS14以後の処理と同一
である。
【0057】図13のフローチャートに於いて、手振れ
EV、テレ手振れEVと表現されている値は、図7のフ
ローチャートでは具体的な数値で表現されていた値であ
る。すなわち、図7のステップS14での「12.2
5」という値は、図13では手振れEVに対応し、同様
に図7のステップS16での「9.25」という値は、
手振れEVという値に対応する。これは、図13では手
振れEVという値は、そのときの焦点距離に依存する値
で、またテレ手振れEVという値は、そのカメラの最長
焦点距離に依存する価であって、汎用性を持たせるため
に演算によって求められている。しかしながら、テレ手
振れEVという値は、1つのカメラについて1つの値が
決まる値であるから、図7に示されるように所定の値と
してもよいことは言うまでもない。
【0058】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、高感度
フィルム使用時に小絞りでストロボが発光することがな
いためエネルギーの無駄を防ぐことができる。また、中
間度フィルム使用時には、フィルム感度によってストロ
ボが発光する被写体輝度が変わってしまうことがなく、
ストロボが必要な輝度では確実にストロボが発光し人工
光下でのカラーバランスの悪い写真となることを防ぐこ
とができる。また、低感度フィルム使用時では、手振れ
する可能性のある露光量で確実にストロボの発光が行わ
れるので、手振れ写真を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すもので、ストロボ制
御装置の概要を示すブロック図である。
【図2】この発明の第2の実施例を示すもので、この発
明のストロボ制御装置が適用されたカメラシステムの構
成を示すブロック図である。
【図3】図2のシャッタユニット21の機構図である。
【図4】第2の実施例で制御されるカメラのストロボ発
光領域を、BV値と、SV値と、EV値との関係を示す
線図上に示した図である。
【図5】第2の実施例の処理動作を説明するフローチャ
ートである。
【図6】この発明の第3の実施例の概要を示すブロック
図である。
【図7】第3の実施例の処理動作を説明するフローチャ
ートである。
【図8】この発明の第4の実施例を示すもので、図1に
示される構成によるこの発明のストロボ制御装置を、焦
点距離を可変することのできるカメラに適用した場合の
実施例を示すブロック図である。
【図9】第4の実施例で制御されるカメラの焦点距離が
最も短焦点(ワイド)の場合のストロボ発光量域を、B
V値とSV値とEV値との関係を示す線図上に示し、更
にTX値、AV値との関係を示すプログラム線図との関
係を示した図である。
【図10】第4の実施例で制御されるカメラの最も長焦
点の場合のストロボ発光量域を、BV値とSV値とEV
値との関係を示す線図上に示し、更にTX値、AV値と
の関係を示すプログラム線図との関係を示した図であ
る。
【図11】第4の実施例のストロボ発光判断の処理動作
を説明するフローチャートである。
【図12】この発明の第5の実施例を示すもので、図6
に示される構成によるこの発明のストロボ制御装置が、
焦点距離を可変することのできるカメラに適用された場
合の実施例を示すブロック図である。
【図13】第5の実施例によるストロボ発光可否の判断
の処理動作について説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1…測光部、2…フィルム感度検出部、3…露光量演算
部、4…ストロボ発光可否判断部、5…第1の所定露光
量設定部、6…第2の所定露光量設定部、7…所定被写
体輝度設定部、8…第1の所定フィルム感度設定部、9
…第2の所定フィルム感度設定部、10…CPU、11
…ストロボ発光管、12…ストロボ制御回路、13…フ
ォトダイオード、14…測光回路、15…モータ、16
…焦点距離変倍変倍モータ駆動回路、17…変倍レン
ズ、18…櫛歯、19…フォトインタプラタ、20…P
I(フォトインタラプタ)制御回路、21…シャッタユ
ニット、22…スイッチ。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体輝度及びフィルム感度に基いて適
    正露光量を演算する露光量演算手段と、 フィルム感度を検出するフィルム感度検出手段と、 フィルム感度を予め定められた第1のフィルム感度及び
    第2のフィルム感度と比較するフィルム感度比較手段
    と、 適正露光量を予め定められた第1の露光量及び第2の露
    光量と比較する露光量比較手段と、 被写体輝度を予め定められた所定輝度と比較する輝度比
    較手段と、 上記フィルム感度判定手段により第1のフィルム感度以
    上と判定され且つ上記露光量判定手段より第1の露光量
    以下と判断された場合はストロボ発光を許可し、上記フ
    ィルム感度判定手段により第1のフィルム感度以上と判
    定され且つ上記露光量判定手段より第1の露光量より大
    きいと判断された場合はストロボ発光を禁止し、上記フ
    ィルム感度判定手段により第2のフィルム感度未満と判
    定され且つ上記露光量判定手段より第2の露光量以下と
    判断された場合はストロボ発光を許可し、上記フィルム
    感度判定手段により第2のフィルム感度未満と判定され
    且つ上記露光量判定手段より第1の露光量より大きいと
    判断された場合はストロボ発光を禁止し、上記フィルム
    感度判定手段により第1のフィルム感度未満と判定され
    且つ上記フィルム感度判定手段により第2のフィルム感
    度以上と判定され且つ上記輝度比較手段より所定輝度以
    下と判断された場合はストロボ発光を許可し、上記フィ
    ルム感度判定手段により第1のフィルム感度未満と判定
    され且つ上記フィルム感度判定手段により第2のフィル
    ム感度以上と判定され且つ上記輝度比較手段より所定輝
    度より大きいと判断された場合はストロボ発光を禁止す
    るよう制御する制御手段と、 を具備したことを特徴とするストロボ制御装置。
  2. 【請求項2】 上記第1のフィルム感度と第2のフィル
    ム感度と第1の露光量及び第2の露光量の大小関係は、 第1のフィルム感度>第2のフィルム感度 第1の露光量<第2の露光量 であることを特徴とする請求項1に記載のストロボ制御
    装置。
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