JP3264959B2 - リードフレームの収納機構 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明はリードフレームの加工機
で用いるリードフレームの収納機構に関する。

【０００２】

【従来の技術】リードをフォーミング加工したりするリ
ードフレームの加工機にはリードフレームを短冊状のま
ま搬送レール上で定寸送りしながら所定の加工を施すよ
う構成した装置がある。これら装置では加工を施した後
のリードフレームを搬送レールからリードフレームを積
み重ねて収納するマガジンに移載して収納する。マガジ
ンに収納したリードフレームは次の加工工程の加工機に
かけて用いることができる。リードフレームの収納機構
はこのように搬送レール上を移送されてきた加工後のリ
ードフレームをマガジン等の収納部に収納する際に用い
るものである。

【０００３】従来のリードフレームの加工機に設けたリ
ードフレームの収納機構は、搬送レールに支持されて搬
出されてくるリードフレームをピックアップユニットで
ピックアップし、所定位置に設置した固定マガジンに順
次移載してマガジンに収納する方法をとっている。な
お、固定マガジンはリードフレームを最終的に所定枚数
ずつ収納するマガジンに収納する際にリードフレームを
ガイドして確実にマガジンに収納されるようにするため
のもので、リードフレームの外形形状に合わせて外枠部
を形成したものである。固定マガジンはふつう搬送レー
ルの側方位置に固定セットされるから、リードフレーム
は搬送レールからピックアップされ、側方の収納位置に
横移動して収納される。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上記のように従来のリ
ードフレームの収納機構は固定マガジンでリードフレー
ムをガイドしてリードフレームを収納するようにしてい
るから、リードフレーム製品を切り換える場合には固定
マガジンを製品に合わせて交換しなければならない。近
年のように多品種生産が盛んになってくると、このよう
な品種切替えの際の交換作業が煩雑になり、交換ミスが
生じやすくなる。なお、リードフレームの加工機の汎用
性を高めるため、製品に応じて搬送レールの幅間隔を可
変にして幅調整については品種交換に対応できるように
した加工機も提供されているが、加工後のリードフレー
ムの収納機構については未だ不十分な段階である。ま
た、従来のリードフレームの収納機構ではピックアップ
ユニットを用いてリードフレームを移載するようにして
いるから、装置の構成が複雑となり、移載操作のサイク
ルタイムが向上できないという問題点があった。そこ
で、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであり、
その目的とするところは、異種製品ごと固定マガジンを
交換セットしたりする必要がなく容易に品種切替えをす
ることができ、装置構成も簡素化することのできるリー
ドフレームの収納機構を提供しようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、搬送レールによ
りリードフレームを支持しつつ移送して加工するリード
フレームの加工機で加工終了後のリードフレームを収納
するリードフレームの収納装置において、前記搬送レー
ルと同一ラインの搬出端側にリードフレームの収納位置
を設定するとともに、該収納位置においてリードフレー
ムの幅サイズよりも搬送レール間の間隔が広くなるよう
に一方の搬送レールのレール幅を狭く形成し、前記収納
位置に合わせて、前記搬送レールの内側面位置と内面位
置を一致させて前記搬送レールから垂下して設けられ
た、リードフレームを幅方向にガイドする幅ガイドレー
ルと、前記搬送レールの下方で、リードフレームの長手
方向の端面をガイドすべくリードフレームの長手方向に
互いに接近あるいは離間可能に設けられた端面ガイドレ
ールと、搬送レールと同一高さ位置でリードフレームの
幅方向に突出入可能に駆動支持されるとともに、突出位
置において搬送レールの内側面位置と内端面位置とが一
致して支持された可動フレーム受け板と、前記搬送レー
ルの下方でリードフレームの略幅間隔をあけて配置さ
れ、搬送レールから落下するリードフレームの側縁部を
支持するとともに、幅方向に可変に支持されたストック
爪とを設け、前記搬送レール上を搬出されてくる加工後
のリードフレームの前端をクランプするクランプ部を備
え、該クランプ部が前記リードフレームの収納位置へ移
動した前進位置と加工後のリードフレームをクランプす
る後退位置との間で進退動させるリードフレームの引き
出し機構を設け、リードフレームが前記リードフレーム
の収納位置まで引き出された際に、前記可動フレーム受
け板を外側方向に移動させてリードフレームの幅サイズ
よりも支持間隔を広げるとともに前記クランプ部による
クランプを解除し、前記幅ガイドレールおよび端面ガイ
ドレールによりリードフレームをガイドして落下させ、
前記ストック爪によりガイドレールを支持すべく制御す
る制御機構を設けたことを特徴とする。

【０００６】

【作用】所定の加工が施されたリードフレームは搬送レ
ールに支持されて搬出側に移送されてくる。引き出し機
構は搬出されてきたリードフレームの前端をクランプ部
によりクランプし、リードフレームの収納位置までリー
ドフレームを引き出す。収納位置まで引き出されたリー
ドフレームは可動フレーム受け板の内端面に一側縁部が
支持されて搬送レールの高さ位置で支持され、可動フレ
ーム受け板が外側位置に移動し、クランプ部によるクラ
ンプが解除されることによりリードフレームが収納位置
で搬送レールから下方に落下する。幅ガイドレールと端
面ガイドレールはリードフレームが落下する際にリード
フレームの幅方向の側縁部と長手方向の側縁部をガイド
し、下方に落下したリードフレームはストック爪によっ
て側縁部が支持されて受け止められる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図１は本発明に係るリードフレ
ームの収納機構の構成を示す説明図で、図は各部構成を
平面方向から見た状態を示す。１０ａ、１０ｂはリード
フレームを支持する搬送レールである。１２はリードフ
レームを加工する金型で、金型１２で加工されたリード
フレームは搬送レール１０ａ、１０ｂ上を図の右方向に
移送されて搬出される。本実施例のリードフレームの加
工機は一方の搬送レール１０ｂを幅方向に可変に支持し
て搬送レールの幅間隔を調節可能に設けている。図２に
示すように搬送レール１０ｂはＬＭガイド１６によって
幅方向に移動可能に支持した支持板１８上に支持する。

【０００８】図１で２０は搬送レール１０ｂを幅方向に
移動して幅間隔を調節するための幅変換用ステッピング
モータである。幅変換用ステッピングモータ２０にはベ
ルト２２および駆動軸２４、タイミングベルト２６が連
繋し、タイミングベルト２６は搬送レール１０ａ、１０
ｂを幅方向に跨いで設置されると共に支持板１８上の係
止部２８に係止される。搬送レール１０ａ、１０ｂの搬
出端側に設置するタイミングベルト２９も搬送レール１
０ａ、１０ｂの幅方向に設置され支持板１８に係止され
る。

【０００９】本実施例装置ではリードフレームを搬出す
るため、搬送レール１０ａ、１０ｂ上を搬出されてくる
リードフレームの前端をクランプして排出方向にリード
フレームを引き出す引き出し機構を設ける。図で３０は
リードフレームを搬出するための搬出用ステッピングモ
ータである。図１に示すように搬出用ステッピングモー
タ３０の出力軸と搬送レール１０ａの側方に設置したプ
ーリ３２との間にベルト３４をかけ渡し、ベルト３４に
リードフレームのクランプ部３６を係止する。図１でク
ランプ部３６のＡ位置は前進位置、Ｂ位置は後退位置
で、前進位置Ａと後退位置Ｂとの間でクランプ部３６が
進退動してリードフレームを前進位置まで引き出すよう
作用する。３８はクランプ部３６の進退動をガイドする
ＬＭガイドである。クランプ部３６は図２に示すように
その前端部にＬ形の受け３８と押さえチャック４０によ
って平行チャックを構成し、押さえチャック４０をシリ
ンダ４２によって上下に駆動してリードフレームをクラ
ンプするよう形成している。

【００１０】次に、上記クランプ部３６によって搬出位
置まで引き出されたリードフレームを収納する収納部の
構成について説明する。本実施例装置は、リードフレー
ムの収納部を搬送レール１０ａ、１０ｂと同一ライン上
に配置したことを特徴とし、かつ搬送レール１０ａ、１
０ｂの幅間隔をリードフレーム製品に応じて調節する調
節機構を利用して同時に収納部の幅間隔を調節できるよ
う構成したことを特徴とする。図１で斜線Ｃ範囲が実施
例装置でのリードフレームの収納位置である。前記クラ
ンプ部３６によってこの収納位置まで引き出されたリー
ドフレームは、この位置でクランプが解除されて排出さ
れる。５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄは収納位置でリ
ードフレームを解放する際にリードフレームの幅方向の
外面をガイドする幅ガイドレールである。幅ガイドレー
ル５０ａ・・・は搬送レール１０ａ、１０ｂの内側面位
置と内面位置を一致させて搬送レール１０ａ、１０ｂか
ら鉛直下方に垂下させて設置する。図２で斜線範囲Ｃは
収納位置でクランプ解除されたリードフレームを収納す
る範囲で、最終的にリードフレームを収納するマガジン
はこのガイドレールの下側に収納位置を位置を合わせて
設置される。

【００１１】リードフレームの収納位置でリードフレー
ムの長手方向の端面をガイドする端面ガイドレール５２
ａ、５２ｂは上記幅ガイドレール５０ａ・・・とは別駆
動によって可変に位置調節する。図５はリードフレーム
の収納位置を底面方向から見た状態を示す。５４は端面
ガイドレール５２ａ、５２ｂを位置調節するための駆動
モータである。端面ガイドレール５２ａ、５２ｂは機体
の下面でリードフレームの長手方向にスライド自在に取
り付けた下面スライド板５６ａ、５６ｂに支持する。下
面スライド板５６ａ、５６ｂはＬ形形状で向かい合わせ
に設置し、駆動モータ５４の出力軸に固定したピニオン
５８と対向する下面スライド板５６ａ、５６ｂのアーム
端にラックを形成して端面ガイドレール５２ａ、５２ｂ
が互いに接近あるいは離間するよう形成する。

【００１２】次に、搬送レール１０ａ、１０ｂ上で引き
出したリードフレームを収納位置で落下させて排出する
機構について説明する。図１で６０はリードフレームの
収納位置で搬送レール１０ｂと同一高さ位置に配置した
可動フレーム受け板である。この可動フレーム受け板６
０はＬＭガイド６２によって幅方向に可動に支持し、駆
動シリンダ６４によって幅方向に移動可能に連繋する。
可動フレーム受け板６０は図１に示すように内端縁側を
くし歯状に形成し、可動フレーム受け板６０を設置した
範囲で搬送レール１０ｂのレール幅を狭くして搬送レー
ル１０ａ、１０ｂ間の幅間隔がリードフレームの幅サイ
ズよりも広くなるようにしておく。また、可動フレーム
受け板６０の長手方向サイズは少なくとも加工上取り扱
うリードフレーム製品の長手方向サイズよりも長くなる
ように設定する。図３に可動フレーム受け板６０の側面
配置を示す。可動フレーム受け板６０は幅方向に突出入
することによってリードフレームの収納位置でのリード
フレームの側縁部の受け位置を可変にするものである。

【００１３】リードフレームの収納位置の下方位置には
収納位置で落下するリードフレームを受けるためのスト
ック爪７０ａ、７０ｂを設置する。図３に示すようにス
トック爪７０ａ、７０ｂはそれぞれ搬送レール１０ａ、
１０ｂの下方で相互間にリードフレームの略幅間隔のス
ペースをあけて対向して設置する。図４にストック爪７
０ａ、７０ｂの配置位置関係を示す。ストック爪７０
ａ、７０ｂはＬＭガイド７２でガイドして幅方向に可変
に支持し、ストック爪用シリンダ７４、７４によって幅
方向に可動に支持する。ストック爪７０ａ、７０ｂは図
２に示すように薄板を正面形状でコの字状に折曲した部
材で、図４に示すように向かい合った内側縁にリードフ
レームのレール部をのせるための突縁７６を形成してい
る。

【００１４】続いて、上記実施例装置によってリードフ
レームを収納する作用について説明する。まず、金型１
２で加工が終了したリードフレームはフィードアーム等
によって搬送レール１０ａ、１０ｂ上を搬出側に移送さ
れてくる。クランプ部３６は搬出されてくるリードフレ
ームの前端をクランプする位置（図１のＢ位置）にあっ
て、リードフレームの前端がクランプ部３６のＬ形の受
け３８に当接するとシリンダ４２が作動し押さえチャッ
ク４０との間でリードフレームの前端縁をクランプす
る。搬出用ステッピングモータ３０が作動され、リード
フレームはクランプ部３６でクランプされた状態で搬送
レール１０ａ、１０ｂ上をスライドしリードフレームの
収納位置Ｃまで前進する。搬送レール１０ａ、１０ｂの
幅間隔は幅変換用ステッピングモータ２０を作動させて
製品に応じた幅間隔にあらかじめ調節して設定されてい
る。

【００１５】可動フレーム受け板６０はクランプ部３６
でリードフレームをクランプして引き出し操作をしてい
る間は、図１に示すように搬送レール１０ｂの内側面位
置と可動フレーム受け板６０の内端縁位置を一致させて
おく。そして、リードフレームの全体が可動フレーム受
け板６０まで移送されたところで、クランプ部３６によ
るリードフレームのクランプを解除するとともに駆動シ
リンダ６４を作動させ可動フレーム受け板６０を搬送レ
ール１０ｂの外側方向に移動させる。リードフレームは
クランプ部３６によってリードフレームの一方のレール
部が支持され、可動フレーム受け板６０によって他方の
レール部が支持されて搬出されてくるが、クランプ部３
６と可動フレーム受け板６０による支持が解除されるこ
とによってリードフレームの収納位置で落下する。幅ガ
イドレール５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄおよび端面
ガイドレール５２ａ、５２ｂはリードフレームの外端面
位置に合わせてセットされているからリードフレームは
これらガイドレールによってガイドされて落下する。

【００１６】リードフレームの収納位置で落下したリー
ドフレームは搬送レール１０ａ、１０ｂの下方にあるス
トック爪７０ａ、７０ｂの突縁７６にレール部が引っ掛
かかりストック爪７０ａ、７０ｂによって受けとめられ
て支持される。クランプ部３６は次回の引き出し操作の
ためにリードフレームをクランプするクランプ位置まで
移動し、可動フレーム受け板６０は搬送レール１０ａ、
１０ｂ上をスライド移動するリードフレームを受けるた
め搬送レール１０ｂの内側面位置と前縁位置が同位置に
なるまで移動して停止する。こうして、次回のリードフ
レームの引き出し操作が可能となり、引き出されたリー
ドフレームは上記と同様の動作によってリードフレーム
の収納位置で順次落下する。

【００１７】上述した操作により、リードフレームの収
納位置でストック爪７０ａ、７０ｂ上にリードフレーム
が順次落とし込まれるから、収納位置の下方にリードフ
レームを収納するマガジンをセットすることによってマ
ガジン内にリードフレームを収納することができる。す
なわち、リードフレームの収納位置の下方にリードフレ
ームを支持するリフターを配置し、ストック爪７０ａ、
７０ｂにリードフレームが落下するごとにストック爪用
シリンダ７４を駆動してリフター上にリードフレームを
のせ、リフター上のリードフレームの積み重ね量に合わ
せてリフターを下降させることによって順次リフター上
にリードフレームを移載する。リードフレームの収納位
置の下方にリードフレームを収納するマガジンをセット
しておけば、リフターの下降とともにマガジン内にリー
ドフレームが移入されマガジンが満たされたところでマ
ガジンを取り出すようにすればよい。

【００１８】上記実施例のリードフレームの収納機構
は、上述したようにクランプ部でリードフレームを引き
出して下方に落下させるという簡単な方法によって排出
操作を行うよう構成しているから、従来のようにピック
アップユニットを用いてリードフレームを排出する装置
にくらべて、排出機構をはるかに簡素化することができ
る。これは、搬送レールとリードフレームの収納位置と
を同一ランイ上に設けたことと、搬送レールからそのま
まリードフレームを落下させて収納側に移すように構成
したことによっている。また、上記実施例では搬送レー
ルをリードフレーム製品にあわせて幅間隔を調節する調
節機構を利用してリードフレームを収納するガイドレー
ルを設置したことによって、従来のような固定マガジン
を使わずにリードフレームをガイドしてマガジンに収納
することが可能となり、品種切替えの際に固定マガジン
を交換セットするという煩雑な作業を行う必要がなくな
り、異種製品に対する汎用利用性を大きく向上させるこ
とができるという利点がある。

【００１９】なお、上記実施例装置では一方の搬送レー
ル１０ｂのみを可動としたが、搬送レールの双方を可動
にしてもよい。また、可動フレーム受け板６０はリード
フレームの側縁部を支持するため少なくとも一方に設け
ればよい。実施例ではクランプ部３６が可動フレーム受
け板６０による支持位置と反対側の側縁部を支持するよ
うにしてリードフレームの引き出し操作が確実になされ
るようにしている。以上、本発明について好適な実施例
を挙げて説明したが、本発明は上記実施例に限定される
ものではなく、ステッピングモータ等による駆動機構等
について種々の改変が可能である。

【００２０】

【発明の効果】本発明に係るリードフレームの収納機構
によれば、上述したように、搬送レールから搬出される
リードフレームをリードフレームの収納位置に搬出した
ところで容易に搬送レールから下方に排出することがで
きる。搬送レールの高さ位置に可動フレーム受け板を設
けて可動フレーム受け板を突出入することでリードフレ
ームを搬送レールの高さ位置から下方に落下させること
ができ、リードフレームは落下途中で幅ガイドレールと
端面ガイドレールにより幅方向と長手方向にガイドさ
れ、ストック爪によって受け止めることによって安定的
に収納することができる。とくに、可動フレーム受け
板、幅ガイドレール、端面ガイドレール、ストック爪は
製品に応じて所定位置に自動的にセットされるから、品
種切替えの際の作業を能率的に行うことができ、異種製
品に対する汎用性を高めることができる等の著効を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】リードフレームの収納機構の各部構成の平面配
置を示す説明図である。

【図２】リードフレームの収納機構の各部構成の正面配
置を示す説明図である。

【図３】可動フレーム受け板およびストック爪の配置を
示す側面図である。

【図４】ストック爪の配置を示す説明図である。

【図５】端面ガイドレールの配置を示す底面図である。

【符号の説明】

１０ａ、１０ｂ 搬送レール １２ 金型 １８ 支持板 ２０ 幅変換用ステッピングモータ ２６、２９ タイミングベルト ２８ 係止部 ３０ 搬出用ステッピングモータ ３４ ベルト ３６ クランプ部 ３８ ＬＭガイド ４０ 押さえチャック ４２ シリンダ ５０ａ、５０ｂ、５０ｃ、５０ｄ 幅ガイドレール ５２ａ、５２ｂ 端面ガイドレール ５４ 駆動モータ ５６ａ、５６ｂ 下面スライド板 ５８ ピニオン ６０ 可動フレーム受け板 ６４ 駆動シリンダ ７０ａ、７０ｂ ストック爪 ７４ ストック爪用シリンダ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平３−234032（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−58842（ＪＰ，Ａ) 特開 平２−236180（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B21D 43/22 B21D 45/02 - 45/04 H01L 21/50

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 搬送レールによりリードフレームを支持
   しつつ移送して加工するリードフレームの加工機で加工
   終了後のリードフレームを収納するリードフレームの収
   納装置において、 前記搬送レールと同一ラインの搬出端側にリードフレー
   ムの収納位置を設定するとともに、該収納位置において
   リードフレームの幅サイズよりも搬送レール間の間隔が
   広くなるように一方の搬送レールのレール幅を狭く形成
   し、 前記収納位置に合わせて、 前記搬送レールの内側面位置と内面位置を一致させて前
   記搬送レールから垂下して設けられた、リードフレーム
   を幅方向にガイドする幅ガイドレールと、 前記搬送レールの下方で、リードフレームの長手方向の
   端面をガイドすべくリードフレームの長手方向に互いに
   接近あるいは離間可能に設けられた端面ガイドレール
   と、 搬送レールと同一高さ位置でリードフレームの幅方向に
   突出入可能に駆動支持されるとともに、突出位置におい
   て搬送レールの内側面位置と内端面位置とが一致して支
   持された可動フレーム受け板と、 前記搬送レールの下方でリードフレームの略幅間隔をあ
   けて配置され、搬送レールから落下するリードフレーム
   の側縁部を支持するとともに、幅方向に可変に支持され
   たストック爪とを設け、 前記搬送レール上を搬出されてくる加工後のリードフレ
   ームの前端をクランプするクランプ部を備え、該クラン
   プ部が前記リードフレームの収納位置へ移動した前進位
   置と加工後のリードフレームをクランプする後退位置と
   の間で進退動させるリードフレームの引き出し機構を設
   け、 リードフレームが前記リードフレームの収納位置まで引
   き出された際に、前記可動フレーム受け板を外側方向に
   移動させてリードフレームの幅サイズよりも支持間隔を
   広げるとともに前記クランプ部によるクランプを解除
   し、前記幅ガイドレールおよび端面ガイドレールにより
   リードフレームをガイドして落下させ、前記ストック爪
   によりガイドレールを支持すべく制御する制御機構を設
   けたことを特徴とするリードフレームの収納機構。