JP3264801B2 - 磁気記録再生装置のヘッド移送機構 - Google Patents

磁気記録再生装置のヘッド移送機構

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JP3264801B2
JP3264801B2 JP23542895A JP23542895A JP3264801B2 JP 3264801 B2 JP3264801 B2 JP 3264801B2 JP 23542895 A JP23542895 A JP 23542895A JP 23542895 A JP23542895 A JP 23542895A JP 3264801 B2 JP3264801 B2 JP 3264801B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気記録再生装置のヘッ
ド移送機構に係り、さらに詳しくは、磁気ディスクの半
径方向へ往復移動されるキヤリッジに対する磁気ヘッド
の取付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】磁気ディスクに対して情報の記録再生を
行うようにした磁気記録再生装置においては、ステッピ
ングモータを駆動源として往復移動するヘッド移送機構
が具備されている。
【0003】従来より、このようなヘッド移送機構とし
て、磁気ディスクの半径方向に往復移動されるキヤリッ
ジに下側磁気ヘッドを取付けると共に、このキヤリッジ
の後端部にヒンジ結合されたホールドケースに上側磁気
ヘッドを取付け、これらキヤリッジとホールドケース間
に掛合されたロードスプリングにより、上側磁気ヘッド
を下側磁気ヘッド方向へ弾性付勢するようにしたものが
知られている。
【0004】かかる既知のヘッド移送機構では、キヤリ
ッジ上に平坦な金属板が接着され、この金属板に下側磁
気ヘッドを接着することにより、下側磁気ヘッドは金属
板を介してキヤリッジに堅固に取付けられている。一
方、上側磁気ヘッドはジンバルばね等を介してホールド
ケースに弾性的に取付けられており、したがって、記録
再生時に、上側磁気ヘッドが磁気ディスクを介して下側
磁気ヘッドに適度な力で圧接されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来の磁気記録再生装置のヘッド移送機構では、下側
磁気ヘッドをキヤリッジに固定する際に、予め下側磁気
ヘッドの周縁部を金属板に接着した後、この金属板をキ
ヤリッジに接着するという煩雑な工程を必要とするた
め、組立作業性に難点があるばかりでなく、部品点数が
多くなり、コストの低減化の妨げとなっていた。
【0006】本発明は、このような従来技術の実情に鑑
みてなされたもので、その目的は、組立作業性に優れる
と共に、部品点数の削減化が図れ、安価な磁気記録再生
装置のヘッド移送機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、先端部に磁気ヘッドが取付けられ、磁気
ディスクの半径方向に往復移動されるキヤリッジと、こ
のキヤリッジの後端部にヒンジ結合されたホールドケー
スと、このホールドケースを前記キヤリッジの磁気ヘッ
ド方向へ弾性付勢するロードスプリングとを備え、前記
キヤリッジの先端部に接着剤充填溝と該接着剤充填溝の
近傍に位置する逃げ溝とを形成し、前記接着剤充填溝を
横切るように前記磁気ヘッドを前記キヤリッジ上に載置
すると共に、該磁気ヘッドの下面一部と前記逃げ溝とを
平面的にオーバーラップさせ、前記接着剤充填溝内に充
填した接着剤により前記磁気ヘッドと前記キャリッジと
を固定したことを、最も主要な特徴としている。また、
上記の構成において、前記磁気ヘッドが厚肉コア部と薄
肉コア部とを有する場合、前記逃げ溝をこの磁気ヘッド
の薄肉コア部の真下に位置させた。さらに、前記接着剤
充填溝は前記磁気ヘッドの下面中央に位置させるのが好
適であり、前記接着剤充填溝の端部を幅広部となし、こ
の幅広部を前記磁気ヘッドの外方に位置させることがで
きる。
【0008】
【作用】キヤリッジの先端部には接着剤充填溝が形成さ
れており、この接着剤充填溝を横切るように磁気ヘッド
をキヤリッジ上に載置し、該接着剤充填溝内に接着剤を
充填すると、この接着剤によって磁気ヘッドの下面がキ
ャリッジ上に接着固定される。ここで、キヤリッジの先
端部には接着剤充填溝の近傍に位置する逃げ溝形成
れており、この逃げ溝と磁気ヘッドの下面一部とを平面
的にオーバーラップさせているため、接着剤充填溝から
磁気ヘッドの下面を通って流出する余剰の接着剤逃げ
溝内に溜めることができ、接着剤の硬化時のストレスが
磁気ヘッドのコアに作用しにくくなる。特に、剛性が劣
るコアの薄肉部分の真下に逃げ溝を形成すると、接着剤
の硬化に起因するコアの破損を効果的に防止できる。ま
た、接着剤充填溝を磁気ヘッドの下面中央に位置させた
場合、磁気ヘッドをキャリッジ上にバランス良く接着固
定することができる。さらに、接着剤充填溝の端部を幅
広部となし、この幅広部を磁気ヘッドの外方に位置させ
た場合、接着剤を接着剤充填溝内に充填する作業性を高
めることができる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。図1〜図47は本発明の一実施例を説明するもの
で、図1は磁気記録再生装置の平面図、図2は該磁気記
録再生装置の正面図、図3は該磁気記録再生装置の背面
図、図4は該磁気記録再生装置の側面図、図5はディス
クカートリッジの平面図、図6は図1から上カバーを取
り除いて示す平面図、図7はその背面図、図8はその側
面図、図9は図6からホルダを取り除いて示す平面図、
図10はシャーシの平面図、図11は該シャーシの側面
図、図12は該シャーシのガイド突起と突部を示す斜視
図、図13はスライド板の平面図、図14は該スライド
板の背面図、図15は該スライド板の側面図、図16は
シャーシとスライド板の係合状態を示す断面図、図17
はホルダの平面図、図18は該ホルダの背面図、図19
は該ホルダの側面図、図20は該ホルダを母材から外形
抜きする状態を示す説明図、図21はシャッタ開閉機構
の要部を示す斜視図である。
【0010】図1〜図4に示すように、本実施例に係る
磁気記録再生装置は、互いに接合・一体化されて筐体を
形成する上カバー1および下カバー2と、これら上・下
カバー1,2の内部に収納されたメカニズム本体と、上
・下カバー1,2の前方の開口に取付けられた前面板3
とで構成されている。前面板3には横長形状の挿入口3
aが穿設されると共に、後述するイジェクト釦4が出入
可能に配設されている。また、前面板3の裏側には扉5
が回動可能に支承されており、この扉5は図示せぬコイ
ルバネによって挿入口3aを閉塞する方向に付勢されて
いる。
【0011】上記磁気記録再生装置に用いられるディス
クカートリッジ6は公知のもので、図5に示すように、
硬質プラスチックで成形されたカートリッジケース7
と、このカートリッジケース7の内部に回転自在に収納
された磁気ディスク8と、カートリッジケース7の一側
縁に沿って往復移動可能なシャッタ9とで構成されてい
る。カートリッジケース7の一隅はテーパ状に切り落さ
れており、当該個所が誤挿入防止部7aとなっている。
シャッタ9はコの字状に折り曲げられており、その上下
両面に長方形の窓孔9aが形成され、カートリッジケー
ス7にもこれら窓孔9aに対応する開口7bが形成され
ている。このシャッタ9は図示せぬバネによって開口7
bを閉鎖する方向へ付勢されているが、ディスクカート
リッジ6が前面板3の挿入口3aから内部に挿入される
と、後述するシャッタ開閉機構によって開口7bと窓孔
9aとが一致する方向へ移動され、これら開口7bと窓
孔9aから磁気ディスク8が露出するようになってい
る。
【0012】図6〜図9に示すように、前記メカニズム
本体は、下カバー2の上面に固定されたシャーシ10
と、このシャーシ10上面に前後進可能に載置されたス
ライド板11と、このスライド板11に保持されたホル
ダ12等で構成されている。以下、これらシャーシ10
とスライド板11およびホルダ12の具体的構成につい
て説明する。
【0013】前記シャーシ10は、母材である鉄板の上
下両面に亜鉛メッキを施したものが用いられている。図
10〜図12に示すように、このシャーシ10の前後両
端には起立壁10a,10bがそれぞれ折り曲げ形成さ
れており、前方の起立壁10aの近傍に円形孔10cが
穿設されている。円形孔10cの周囲にはL字形状をな
す複数のガイド突起10dが底面に対して直角に折り曲
げ形成されており、このガイド突起10dはシャーシ1
0の片側について2個ずつ、左右両側で4個形成されて
いる。シャーシ10の底面には複数の突部10eが上方
に向けて突出形成されており、これら突部10eは各ガ
イド突起10dの近傍、好ましくは10mm以内に配置
されている。各突部10eはシャーシ10を板厚方向に
プレス加工することによって形成され、前述したよう
に、シャーシ10には予め亜鉛メッキが施されているた
め、各突部10eは表面に亜鉛メッキが施された平坦面
を有することになる。また、シャーシ10の底面には複
数の補強用リブ10fが形成されると共に、前記ディス
クカートリッジ6の下降位置を規定する2つのストッパ
突起10gや、後方の起立壁10bと所定間隔を存して
対向する支持壁10h等が折り曲げ形成されている。さ
らに、シャーシ10の左右両側面には切欠き10iが形
成され、後方の起立壁10bにはねじ孔10jが形成さ
れている。
【0014】前記スライド板11も前記シャーシ10と
同様に、母材である鉄板の上下両面に亜鉛メッキを施し
たものが用いられている。図13〜図15に示すよう
に、このスライド板11は断面U状に折り曲げ形成され
ており、その底面中央に開口11aが穿設されている。
また、スライド板11の前後端には取付片11bと係止
爪11cとがそれぞれ折り曲げ形成されており、この取
付片11bに前記イジェクト釦4が取付けられるように
なっている。さらに、スライド板11の底面には複数の
ガイド孔11dと1つの挿通孔11fが穿設されてお
り、スライド板11の側面には片側について2個ずつ、
左右両側で4個のカム溝11eが形成されている。この
スライド板11は各ガイド孔11dを前記ガイド突起1
0dと一方のストッパ突起10gに挿入し、他方のスト
ッパ突起10gを挿通孔11fに挿入した状態で前記シ
ャーシ10上に載置され、各ガイド孔11dが対応する
ガイド突起10dによって上下方向と左右方向に位置規
制されることにより、シャーシ10の前後方向にのみ移
動できるようになっている(図9参照)。その際、図1
6に示すように、スライド板11の下面はシャーシ10
に形成された突部10eの上面を摺動し、これらスライ
ド板11の下面と突部10eの上面には共に亜鉛メッキ
が施されているため、スライド板11をシャーシ10に
対して滑らかに摺動させることができる。
【0015】前記ホルダ12も前記シャーシ10やスラ
イド板11と同様に、母材である鉄板の上下両面に亜鉛
メッキを施したものが用いられている。図17〜図19
に示すように、このホルダ12は断面逆U状に折り曲げ
形成されており、その両側面の下端にホルダ12の上面
と所定間隔を存して対向する支持片12aが折り曲げ形
成されている。ホルダ12の上面には上方に若干膨らん
だ膨出部12bが形成されており、この膨出部12bに
は前後方向に延びる長孔12cと円弧状の逃孔12dと
が形成されている。膨出部12bの近傍には抜け止め突
起12eが折り曲げ形成されると共に、係止孔12fが
穿設されている。また、ホルダ12の上面前端にはスト
ッパ突片12gが形成されており、このストッパ突片1
2gの幅寸法W1は長孔12cの幅寸法W2以下(W1
≦W2)に設定されている。さらに、ホルダ12の側面
には片側について2個ずつ、左右両側で4個の突起12
hが形成されると共に、下方へ延びる垂下片12iが形
成されている。
【0016】図20に示すように、前記ホルダ12は平
板状の母材(亜鉛メッキを施した鉄板)を外形抜きした
後、これに折り曲げ加工等を施すことにより、前述の如
き形状にフォーミングされる。かかる外形抜き時に、ス
トッパ突片12gの幅寸法W1と長孔12cの幅寸法W
2との関係がW1≦W2に設定されているため、任意の
ホルダ12に形成されるストッパ突片12gを別のホル
ダ12に形成される長孔12c内に位置させることによ
り、母材から生じるスクラップを極力少なくすることが
できる。すなわち、凹状の長孔12cを外形抜きする際
に母材に残る凸状部分は本来スクラップとして廃棄され
るものであるが、当該部分を別のホルダ12のストッパ
突片12gとして利用できるため、母材の無駄分を少な
くすることができる。
【0017】図6〜図9に戻り、前記ホルダ12は前記
スライド板11の両側面間に挿入され、ホルダ12の上
面とスライド板11の一側面との間には引っ張りばね1
3が掛合されている。ここで、ホルダ12の垂下片12
iはスライド板11の底面を貫通して前記シャーシ10
の切欠き10i内に挿入され、これら垂下片12iと切
欠き10iとの係合によりホルダ12はシャーシ10に
対して上下方向にのみ移動できるよう規制されており、
一方、前述したように、スライド板11はシャーシ10
の前後方向にのみ移動可能であるため、スライド板11
は引っ張りばね13によってシャーシ10の前端方向へ
付勢されている。また、スライド板11とホルダ12の
後方には回動部材14が配置されており、この回動部材
14はシャーシ10に植設された支軸15に回転可能に
支承され、捩じりコイルばね16によって図6の反時計
回り方向に付勢されている。
【0018】前記回動部材14はプラスチックの成形材
からなり、図21に示すように、この回動部材14は、
支軸15に挿入される筒状の軸部14aと、この軸部1
4aから側方へ突出する一対の腕部14b,14cとを
有している。軸部14aの上端には鉤形をなす一対の支
持壁14d,14eが形成されており、これら支持壁1
4d,14eの周囲に前記捩じりコイルばね16が巻回
されている。その際、両支持壁14d,14e間に軸線
方向に延びる一対のスリット14fが形成され、かつ、
一方の支持壁14eが他方の支持壁14fよりも厚肉に
形成されているため、薄肉側の支持壁14eを撓めるこ
とにより、捩じりコイルばね16の巻回部分を両支持壁
14d,14e間に容易に挿入できるようになってい
る。また、一方の腕部14bの先端にはシャッタ開閉ピ
ン14gが立設されており、このシャッタ開閉ピン14
gは前記逃孔12dを貫通してホルダ12の上方に達
し、該シャッタ開閉ピン14gに前記捩じりコイルばね
16の一端が掛止されている。さらに、他方の腕部14
cの先端にはロック爪14hが形成されており、このロ
ック爪14hは前記スライド板11の係止爪11cと係
脱可能である。なお、捩じりコイルばね16の他端は前
記ホルダ12の抜け止め突起12eを通り、その先端に
形成された折曲部16aが係止孔12fに掛止されてい
る。
【0019】図22はヘッド移送機構の平面図、図23
は該ヘッド移送機構の断面図、図24は該ヘッド移送機
構に備えられるキャリッジの平面図、図25は該キャリ
ッジの裏面図、図26は該キャリッジの背面図、図27
は図25のA−A線に沿う断面図、図28は該キャリッ
ジへフォロワばねを取付ける状態を示す説明図、図29
は該キャリッジのヘッド取付部を示す斜視図、図30は
該キャリッジと下側磁気ヘッドの取付け状態を長手方向
から見た断面図、図31はその短手方向から見た断面
図、図32は該ヘッド移送機構に備えられるホールドケ
ースの平面図、図33は該ホールドケースとキャリッジ
の取付け部分を示す要部平面図、図34は図33のB−
B線に沿う断面図である。
【0020】前記シャーシ10の後部にはヘッド移送機
構17が配置されており、図22,23に示すように、
このヘッド移送機構17はキャリッジ18と該キャリッ
ジ18の上方にヒンジ結合されたホールドケース19と
で構成されている。これらキャリッジ18とホールドケ
ース19は共にプラスチック材で成形されており、キャ
リッジ18の上面には下側磁気ヘッド20が、ホールド
ケース19の下面には上側磁気ヘッド21がそれぞれ固
定されている。
【0021】図24〜図27に示すように、前記キャリ
ッジ18の後部には段付状の連結部18aが形成されて
おり、この連結部18aの上面には、円形溝18b、ね
じ孔18c、規制突部18d、一対の位置決めピン18
e、ばね受部18f、L字状のばね支持部18g等が形
成されている。また、前記連結部18aの裏側には、下
面を開放した凹部18hと、該凹部18hを介して対向
する一対の支持部18iと、凹部18hに向かって傾斜
するガイド部18jとが形成されており、一方の支持部
18iにはねじ孔18kと位置決めピン18lが設けら
れている。前記両支持部18iの下面はほぼ同一平面を
形成し、これら支持部18i間に2点鎖線で示すフォロ
ワばね22が固定されるようになっている。
【0022】このフォロワばね22の取付けに際して
は、図28に示すように、まず、前記キャリッジ18を
逆さにした状態で、フォロワばね22を連結部18aの
裏側から両支持部18i上に落とし込み、該フォロワば
ね22の位置決め孔22aを位置決めピン18lに挿入
する。しかる後、ねじ23をフォロワばね22の透孔2
2bを挿通してねじ孔18kに螺入し、該ねじ23を締
め付けることにより、フォロワばね22はキャリッジ1
8の連結部18a裏面に取付固定される。その際、凹部
18hの開口端にはガイド部18jが形成されているた
め、フォロワばね22は該ガイド部18jに沿って両支
持部18i上に確実に落とし込まれ、フォロワばね22
を簡単に取付けることができる。
【0023】図22〜図27に戻り、前記キャリッジ1
8の一側部には貫通孔18mが形成されており、この貫
通孔18mが前記シャーシ10に固定されたガイドシャ
フト24に挿通されることにより、キャリッジ18はシ
ャーシ10の前後方向に案内されている。また、キャリ
ッジ18の他側部にはL字状腕18nが形成されてお
り、このL字状腕18nはスクリューシャフト25の上
方を通り、シャーシ10上に配設されたフォトインタラ
プタ等からなる検出部26まで達している。前記L字状
腕18nの裏面には凸部18oが刻設されており、この
凸部18oは前記フォロワばね22の弾発力を受けてス
クリューシャフト25と螺合している。前記スクリュー
シャフト25は前記シャーシ10の後方の起立壁10b
に取付けられたステッピングモータ27の回転軸であ
り、該スクリューシャフト25の先端はシャーシ10の
前記支持壁10hに軸支されている。したがって、ステ
ッピングモータ27を駆動源としてスクリューシャフト
25が回転すると、該スクリューシャフト25の回転が
凸部18oを介してキャリッジ18に伝達され、該キャ
リッジ18がシャーシ10の前後方向、すなわち、前記
磁気ディスク8の半径方向へ移動される。また、その際
に、L字状腕18nの先端が検出部26を横切ると、ゼ
ロトラック信号が出力される。
【0024】図29〜図31に示すように、前記キャリ
ッジ18の先端中央部には取付台18pが形成されてお
り、この取付台18pの周囲は窪み部18qとなってい
る。取付台18pの上面にはキャリッジ18の長手方向
に延びる接着剤充填溝18rと、該接着剤充填溝18r
を介して対向する逃げ溝18sとが形成され、該取付台
18pの両側部には貫通孔18tが形成されており、前
記接着剤充填溝18rの一端は他の部分に比べて幅寸法
が大きい円形の幅広部となっている。このように構成さ
れた取付台18p上には前記下側磁気ヘッド20が載置
され、該下側磁気ヘッド20は前記接着剤充填溝18r
に充填された接着剤28によって取付台18pに固定さ
れている。その際、接着剤充填溝18rの一端に形成さ
れた円形の幅広部は下側磁気ヘッド20より外方に位置
しており、この幅広部から注入された接着剤28は接着
剤充填溝18rを通って下側磁気ヘッド20と取付台1
8pとの間に確実に充填される。また、接着剤充填溝1
8rは下側磁気ヘッド20の下面中央に沿って延びてい
るため、下側磁気ヘッド20は取付台18pに対してバ
ランス良く接着固定される。さらに、下側磁気ヘッド2
0は薄肉コア部20aと厚肉コア部20bとを有してい
るが、厚肉コア部20bに比べて剛性の低い薄肉コア部
20aは、接着剤充填溝18rを跨いで両逃げ溝18s
上に位置し、接着剤充填溝18rから下側磁気ヘッド2
0の下面を通って流出する余剰の接着剤28がこれら逃
げ溝18s内に溜められるようになっている。その結
果、薄肉コア部20aと取付台18pとの接触面積が少
なくなるため、薄肉コア部20aが接着剤28の硬化に
よって破損することが防止される。
【0025】なお、接着剤28によって下側磁気ヘッド
20を取付台18pに固定した後、必要に応じて、下側
磁気ヘッド20の周囲にUV樹脂等の接着剤29を塗布
すると、下側磁気ヘッド20は取付台18pに一層確実
に固定される(図30参照)。そして、このようにキャ
リッジ18の取付台18p上に接着固定された下側磁気
ヘッド20はFPC(フレキシブルプリント基板)30
に接続され、該FPC30は前記窪み部18qを通って
後述するプリント基板まで導かれるようになっている。
【0026】図32に示すように、前記ホールドケース
19の上面にはばね受部19aが形成されると共に、そ
の両側部には第1支持腕19bと第2支持腕19cとが
突出形成されている。第1支持腕19bの下面は第2支
持腕19cの下面に対して低い位置にあり、本実施例の
場合、第1支持腕19bの先端を下方へ向けてL字状に
形成することにより、第1支持腕19bの先端が第2支
持腕19cより下方へ突出するようになっている。ま
た、ホールドケース19の後端部には弾性金属板からな
るリーフヒンジばね31が設けられており、これらホー
ルドケース19とリーフヒンジばね31はアウトサート
成形によって一体化されている。さらに、ホールドケー
ス19の先端部にはジンバルばねを介して前記上側磁気
ヘッド21が固定されており、この上側磁気ヘッド21
も図示省略したFPCを介して後述するプリント基板ま
で導かれるようになっている。
【0027】このように構成されたホールドケース19
は、図22,23に示すように、前記キャリッジ18の
連結部18a上にリーフヒンジばね31と取付板32と
を重ね合わせて載置した後、上方から止めねじ33を連
結部18aのねじ孔18cに螺入することにより、キャ
リッジ18の連結部18a上にヒンジ結合される。その
際、図26に示すように、リーフヒンジばね31の一側
縁をキャリッジ18のばね支持部18gの基部に形成さ
れた切り込み18u内に挿通して連結部18aに載置す
ることにより、該ばね支持部18gによってリーフヒン
ジばね31の一側縁が押さえられている。この状態で、
ホールドケース19を止めねじ33の締付力に抗して微
小回転し、下側磁気ヘッド20と上側磁気ヘッド21の
アライメントを調整した後、キャリッジ18の円形溝1
8bに接着剤34を充填することにより、リーフヒンジ
ばね31が連結部18aに仮固定される。この場合、図
33,34に示すように、リーフヒンジばね31は円形
溝18bをほぼ半分だけ覆うように連結部18aに載置
されるため、該円形溝18bの露出部分から接着剤34
をキャリッジ18とリーフヒンジばね31との間に容易
に充填することができる。また、リーフヒンジばね31
の取付板32に切欠き32aが形成されているため、余
剰の接着剤34は該切欠き32a内に溜められ、接着剤
34の不所望なはみ出しが防止される。なお、上記仮固
定が終了した後、止めねじ33を強く締め付けて本固定
されるが、この場合、リーフヒンジばね31は接着剤3
4によって連結部18aに仮固定されているため、下側
磁気ヘッド20と上側磁気ヘッド21のアライメントは
維持される。
【0028】前記取付板32は金属平板をプレス抜きす
ることによって形成されたものであり、該プレス抜きの
際に取付板32の一方の面にバリが発生する。このバリ
の高さは不均一であり、仮りに、バリが発生した面を裏
にして取付板32をキャリッジ18の連結部18aに載
置した場合、止めねじ33の締付力がリーフヒンジばね
31に均一に作用しなくなる。そこで、本実施例では、
図22に示すように、取付板32の一隅に切り落とし部
32cを形成し、この切り落とし部32c内に前記キャ
リッジ18の規制突部18dを位置させることにより、
取付板32に方向性を持たせてある。したがって、取付
板32をキャリッジ18の連結部18aに載置した状態
では、常にバリが上を向くようになり、取付板32を逆
にした状態でキャリッジ18に組み込めないようになっ
ている。
【0029】再び図22に戻り、前記キャリッジ18の
ばね支持部18gにはロードスプリング35の巻回部分
が挿入されており、該ロードスプリング35の両自由端
をばね受部18f,19aにそれぞれ掛止することによ
り、ホールドケース19はキャリッジ18に向けて弾性
付勢されている。前記ロードスプリング35は捩じりコ
イルばねからなり、その巻回部分から両自由端までの長
さl1,l2はほぼ等しい長さに設定されている。このた
め、ロードスプリング35を組み込む際に、その向きを
気にする必要がなくなり、作業性の向上が図られてい
る。また、ホールドケース19は前記ホルダ12の長孔
12c内に位置しており、該ホールドケース19に設け
られた2つの支持腕19b,19cのうち、第1支持腕
19bはロードスプリング35の弾発力を受けてホルダ
12の膨出部12bと当接し、第2支持腕19cと膨出
部12b間には所定のクリアランスが確保されている。
その際、第1支持腕19bに対して第2支持腕19cが
リーフヒンジばね31から遠い位置に形成されているた
め、第2支持腕19cと膨出部12b間に必要とされる
クリアランスを確保した上で、第2支持腕19cの厚さ
寸法を可及的に大きくすることができるようになってい
る。さらに、第1支持腕19bはガイドシャフト24の
ほぼ真上でホルダ12の膨出部12bと当接し、該ガイ
ドシャフト24から離れた位置でヘッド移送機構17が
フォロワばね22によって弾性的に支持されているた
め、ばね力が小さいフォロワばね22を用いても、キャ
リッジ18を含むヘッド移送機構17の浮き上がりを防
止することができる。
【0030】図35は前記シャーシを裏側から見た図で
あり、同図に示すように、シャーシ10の下面にはサブ
シャーシ36と前述したプリント基板37とが固定され
ている。サブシャーシ36上にはスピンドルモータ38
が搭載されており(図9参照)、このスピンドルモータ
38は制御基板やFPCを介してプリント基板37と電
気的に接続されている。プリント基板37には前記ステ
ッピングモータ27やスピンドルモータ38等の駆動回
路用素子等を含む回路素子が実装されると共に、図9に
示すように、その上面後端部には2つのコネクタ39,
40が取付けられている。これらコネクタ39,40は
複数の接続ピン39a,40aを有する雄コネクタであ
り、2点鎖線で示す外部機器の雌コネクタ41をこれら
コネクタ39,40に挿入することにより、磁気記録再
生装置は外部機器に接続されるようになっている。
【0031】図36は前記上カバーの平面図、図37は
該上カバーの背面図、図38は該上カバーの側面図、図
39は前記下カバーの平面図、図40は該下カバーの背
面図、図41は該下カバーの側面図である。
【0032】図36〜図38に示すように、前記上カバ
ー1は平板状の天面2aと該天面1aの両側縁から垂下
する一対の側面1bおよび天面1aの後端から垂下する
背面1cとを有し、これら側面1bと背面1cは天面1
aに対して直角に折り曲げ形成されている。背面1cに
は透孔1dが形成され、一方の側面1bの下端にはL字
状をなす脚片1eが2個、他方の側面1bの下端にはL
字状をなす脚片1eと角形の垂下片1fが1個ずつ形成
されている。これら脚片1eと垂下片1fの形成異値は
互いに上カバー1の前後方向に位置ずれしており、した
がって、上カバー1を金属平板の母材から多数個取りす
る際に、任意の上カバー1に形成される脚片1eや垂下
片1fを、別の上カバー1に形成される両脚片1e間ま
たは脚片1eと垂下片1f間に位置させることにより、
母材から生じるスクラップを極力少なくすることができ
る。
【0033】図39〜図41に示すように、前記下カバ
ー2は平板状の底面2aと該底面2aの両側縁から起立
する一対の側面2bおよび底面2aの後端から起立する
背面2cとを有し、これら側面2bと背面2cは底面2
aに対して直角に折り曲げ形成されている。背面2cの
高さ寸法は各側面2bに対して十分に小さく設定されて
おり、該背面2cの上端には一対の規制壁2dが突設さ
れている。一方の側面2bには2個の係止片2eが形成
され、他方の側面2bには1個の係止片2eと透孔2f
を有する折り曲げ片2gが形成されている。これら係止
片2eは垂直線に沿って側面2bの内方へ略直角に折り
曲げ形成されたものである。また、各側面2bには開口
を介して対向する支持片2hと止片2iの組が、片側に
ついて2組ずつ左右両側で4組形成されている。各組に
おける支持片2hと止片2iは上下方向に位置ずれして
おり、止片2iの下端は上方へ向かって傾斜している。
該止片2iはプレス抜きされた状態であるが、支持片2
hはプレス抜き後に垂直線に沿って側面2bの内方へ略
直角に折り曲げられている。
【0034】このように構成された下カバー2に対して
前記メカニズム本体を固定した後、下カバー2に上カバ
ー1を被せて両者1,2を互いに接合・一体化すること
により、前述の如く、磁気記録再生装置の狂態が形成さ
れる。この場合、図42に示すように、まず、組立が完
了したメカニズム本体のシャーシ10を下カバー2の内
部に挿入して各支持片2h上に載置した後、各止片2i
を側面2bの内方へ略直角に折り曲げ、それぞれの止片
2iと支持片2hの組でシャーシ10を挾持する。図6
〜図8はこの状態を示すものであり、これらの図から明
らかなように、プリント基板37上に取付けられたコネ
クタ39,40の側方に下カバー2の規制壁2dが位置
する。したがって、外部機器の雌コネクタ41これらコ
ネクタ39,40に挿入する際、雌コネクタ41は規制
壁2dによって横方向のずれが規制され、雌コネクタ4
1をコネクタ39,40に対して容易に挿入することが
できる。
【0035】次いで、図43(a)に示すように、下カ
バー2の両側面2bの内側に上カバー1の両側面1bを
挿入し、上カバー1を下カバー2の後端方向(矢印方
向)に押し込むと、図43(b)に示すように、上カバ
ー1の側面1b下端と各脚片1eの先端との間に下カバ
ー2の対応する各係止片2eが入り込み、上カバー1が
下カバー2に結合される。この場合、脚片1eとそこに
係止される係止片2eは上カバー1や下カバー2の母材
をプレス抜きしたものであるから、いずれも高い寸法精
度が確保されており、したがって、各係止片2eの折り
曲げ角度にかかわらず、各脚片1eは対応する係止片2
eに確実に係止される。また、係止片2eをプレス抜き
した際に形成される開口が脚片1eによって塞がれるた
め、防塵や磁気シールドが図られている。しかる後、図
44に示すように、ねじ42を上カバー1と下カバー2
の透孔1d,2fを挿通してシャーシ10のねじ孔10
jに螺入すると、シャーシ10を含むメカニズム本体と
下カバー2および上カバー1の三者が互いに接合・一体
化される。
【0036】本実施例に係る磁気記録再生装置は上記し
たように構成されており、次に、その動作について説明
する。
【0037】ディスクカートリッジ6の未装着状態にお
いて、回動部材14は捩じりコイルばね16に弾性付勢
されて図6の位置にあり、該回動部材14のロック爪1
4hがスライド板11の係止爪11cに係合することに
より、スライド板11は後退位置に保たれている。この
場合、図45に示すように、ホルダ12の各突起12h
はスライド板11の各カム溝11eの上端に係止され、
ホルダ12は上昇位置に保たれている。
【0038】ディスクカートリッジ6を前面板3の挿入
口3aから内部に挿入すると、ディスクカートリッジ6
によって扉5が回動されるが、この扉5の過度の回動は
ホルダ12のストッパ突片12gと当接することにより
規制される。ディスクカートリッジ6をさらに挿入し、
ホルダ12の上面と支持片12aとの間を通って回動部
材14のシャッタ開閉ピン14gに突き当てると、その
挿入途中で、捩じりコイルばね16の折曲部16aはテ
ーパ状の誤挿入防止部7aによって外方へ逃がされる。
なお、ディスクカートリッジ6の天地を逆にして誤挿入
した場合は、カートリッジケース7の先端が折曲部16
aに当接するため、ディスクカートリッジ6をそれ以上
挿入することができないようになっている。
【0039】さらに、ディスクカートリッジ6を内部に
挿入すると、図47に示すように、回動部材14は捩じ
りコイルばね16の弾性力に抗して図6の時計回り方向
に回転し、ディスクカートリッジ6の先端部分はヘッド
移送機構17のキャリッジ18とホールドケース19と
の間に入り込む。そして、この回動部材14の回転に伴
い、シャッタ開閉ピン14gがホルダ12の透孔12d
内を回動するため、該シャッタ開閉ピン14gによって
シャッタ9が移動され、カートリッジケース7内の磁気
ディスク8が開口7bと窓孔9aから露出する。また、
前記回動部材14の回転に伴い、ロック爪14hと係止
爪11cの係止が解除されるため、スライド板11が引
っ張りばね13によって前進位置へ移動され、スライド
板11の取付板11cに固定されたイジェクト釦4が前
面板3から突出する。その結果、図45に示すように、
ホルダ12の各突起12hがスライド板11の各カム溝
11eの下端へ移動し、ホルダ12はディスクカートリ
ッジ6と共に下降位置、すなわち、ローディング位置へ
と移動する。また、ホルダ12の膨出部12bに第1支
持腕19bが当接しているため、ホルダ12の下降に伴
い、ロードスプリング35に付勢されたホールドケース
19も下降し、キャリッジ18側の下側磁気ヘッド20
とホールドケース19側の上側磁気ヘッド21がそれぞ
れ磁気ディスク8に接触する。ここで、ホルダ12の膨
出部12bに当接するのは第1支持腕19bのみであ
り、その反力がリーフヒンジばね31に捩じりモーメン
トとして作用するが、前述したように、リーフヒンジば
ね31の一側縁がばね支持部18gの切り込み18uに
よって押さえられているため、リーフヒンジばね31の
変形が防止されている。なお、万が一、落下等によって
大きな外力が作用した場合は、ホールドケース19の第
2支持腕19cがホルダ12の膨出部12bに衝当する
ため、両磁気ヘッド20,21が衝突して破損しないよ
うになっている。
【0040】このようにしてディスクカートリッジ6が
ローディング位置まで移動された後、ステッピングモー
タ27を駆動してスクリューシャフト25を回転させる
と、該スクリューシャフト25の回転がねじ部18oを
介してキャリッジ18に伝達され、ヘッド移送機構17
はガイドシャフト24に沿って磁気ディスク8の半径方
向へ移動する。また、スピンドルモータ38を駆動する
ことにより磁気ディスク8が回転し、該磁気ディスク8
に対して下側磁気ヘッド20および上側磁気ヘッド21
から情報の記録/再生が行われる。
【0041】また、ローディング位置にあるディスクカ
ートリッジ6を排出する場合は、前面板3より突出する
イジェクト釦4を押圧し、スライド板11を引っ張りば
ね13の弾性力に抗して後退位置へ移動する。すると、
ホルダ12は図46のローディング位置から図45に示
すアンローディング位置へと上昇し、図47の反時計回
り方向に回動する回動部材14によって、ディスクカー
トリッジ6が前面板3の挿入口3aから排出されると共
に、回動部材14のロック爪14hがスライド板11の
係止爪11cに係止することにより、スライド板11が
再び後退位置に保たれる。
【0042】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
種々の変形例を採用することが可能である。例えば、接
着剤充填溝18rの端部に形成される接着剤注入用の幅
広部を円形以外の角形等の形状にしたり、逃げ溝18s
を薄肉コア部20aと厚肉コア部20bの両方に形成し
ても良い。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
キヤリッジの先端部に接着剤充填溝とその近傍に位置す
る逃げ溝とを形成し、この接着剤充填溝を横切るように
磁気ヘッドをキヤリッジ上に載置すると共に、該磁気ヘ
ッドの下面一部と逃げ溝とを平面的にオーバーラップさ
せ、接着剤充填溝内に充填した接着剤によって磁気ヘッ
ドの下面をキャリッジ上に接着固定したため、従来技術
で必要とされていた金属板が省略され、安価で組立作業
性に優れた磁気記録再生装置のヘッド移送機構を提供
きるのみならず、接着剤充填溝から磁気ヘッドの下面を
通って流出する余剰の接着剤が逃げ溝内に溜められるた
め、接着剤の硬化時のストレスが磁気ヘッドのコアに作
用しにくくなり、接着剤の硬化に起因するコアの破損を
防止できる。さらに、接着剤充填溝を磁気ヘッドの下面
中央に位置させた場合、磁気ヘッドをキャリッジ上にバ
ランス良く接着固定することができ、さらにまた、接着
剤充填溝の端部を幅広部となし、この幅広部を磁気ヘッ
ドの外方に位置させた場合、接着剤を接着剤充填溝内に
充填する作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る磁気記録再生装置の平
面図である。
【図2】該磁気記録再生装置の正面図である。
【図3】該磁気記録再生装置の背面図である。
【図4】該磁気記録再生装置の側面図である。
【図5】ディスクカートリッジの平面図である。
【図6】図1から上カバーを取り除いて示す平面図であ
る。
【図7】その背面図である。
【図8】その側面図である。
【図9】図6からホルダを取り除いて示す平面図であ
る。
【図10】該磁気記録再生装置に備えられるシャーシの
平面図である。
【図11】該シャーシの側面図である。
【図12】該シャーシのガイド突起と突部を示す斜視図
である。
【図13】該磁気記録再生装置に備えられるスライド板
の平面図である。
【図14】該スライド板の背面図である。
【図15】該スライド板の側面図である。
【図16】該スライド板とシャーシの係合状態を示す断
面図である。
【図17】該磁気記録再生装置に備えられるホルダの平
面図である。
【図18】該ホルダの背面図である。
【図19】該ホルダの側面図である。
【図20】該ホルダを母材から外形抜きする状態を示す
説明図である。
【図21】該磁気記録再生装置に備えられるシャッタ開
閉機構の要部を示す斜視図である。
【図22】該磁気記録再生装置に備えられるヘッド移送
機構の平面図である。
【図23】該ヘッド移送機構の断面図である。
【図24】該ヘッド移送機構に備えられるキャリッジの
平面図である。
【図25】該キャリッジの裏面図である。
【図26】該キャリッジの背面図である。
【図27】図25のA−A線に沿う断面図である。
【図28】該キャリッジへフォロワばねを取付ける状態
を示す説明図である。
【図29】該キャリッジのヘッド取付部を示す斜視図で
ある。
【図30】該キャリッジと下側磁気ヘッドの取付け状態
を長手方向から見た断面図である。
【図31】その短手方向から見た断面図である。
【図32】該ヘッド移送機構に備えられるホールドケー
スの平面図である。
【図33】該ホールドケースとキャリッジの取付け部分
を示す要部平面図である。
【図34】図33のB−B線に沿う断面図である。
【図35】図10のシャーシを裏側から見た図である。
【図36】該磁気記録再生装置に備えられる上カバーの
平面図である。
【図37】該上カバーの背面図である。
【図38】該上カバーの側面図である。
【図39】該磁気記録再生装置に備えられる下カバーの
平面図である。
【図40】該下カバーの背面図である。
【図41】該下カバーの側面図である。
【図42】該下カバーとシャーシの固定関係を示す説明
図である。
【図43】上カバーと下カバーの組立工程を示す説明図
である。
【図44】上カバーと下カバーおよびシャーシの固定部
分を示す要部断面図である。
【図45】アンローディング時のホルダとスライド板の
関係を示す説明図である。
【図46】ローディング時のホルダとスライド板の関係
を示す説明図である。
【図47】図6のローディング状態を示す平面図であ
る。
【符号の説明】
1 上カバー 1e 脚片 2 下カバー 2e 係止片 2h 支持片 2i 止片 5 扉 6 ディスクカートリッジ 7 カートリッジケース 7a 誤挿入防止部 8 磁気ディスク 9 シャッタ 10 シャーシ 10d ガイド突起 10e 突部 11 スライド板 11c 係止爪 11d ガイド孔 11e カム溝 12 ホルダ 12c 長孔 12f 係止孔 12g ストッパ突片 12h 突起 13 引っ張りばね 14 回動部材 14a 軸部 14b,14c 腕部 14d,14e 支持壁 14f スリット 14g シャッタ開閉ピン 14h ロック爪 16 捩じりコイルばね 16a 折曲部 17 ヘッド移送機構 18 キャリッジ 18a 連結部 18b 円形溝 18c,18k ねじ孔 18d 規制突部 18e,18l 位置決めピン 18f ばね受部 18g ばね支持部 18h 凹部 18i 支持部 18j ガイド部 18p 取付台 18q 窪み部 18r 接着剤充填溝 18s 逃げ溝 18u 切り込み 19 ホールドケース 19a ばね受部 19b 第1支持腕 19c 第2支持腕 20 下側磁気ヘッド 20a 薄肉コア部 20b 厚肉コア部 21 上側磁気ヘッド 22 フォロワばね 23 ねじ 24 ガイドシャフト 25 スクリューシャフト 27 ステッピングモータ 28 接着剤 31 リーフヒンジばね 32 取付板 32a 切欠き 32c 切り落とし部 33 止めねじ 34 接着剤 35 ロードスプリング 37 プリント基板 39,40 コネクタ 41 雌コネクタ 42 ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 鉄夫 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (72)発明者 澤田 融 東京都大田区雪谷大塚町1番7号 アル プス電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平2−310863(JP,A) 特開 平3−185615(JP,A) 特開 平2−310819(JP,A) 特開 平4−276306(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 17/32 G11B 5/53 G11B 21/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部に磁気ヘッドが取付けられ、磁気
    ディスクの半径方向に往復移動されるキヤリッジと、こ
    のキヤリッジの後端部にヒンジ結合されたホールドケー
    スと、このホールドケースを前記キヤリッジの磁気ヘッ
    ド方向へ弾性付勢するロードスプリングとを備え、 前記キヤリッジの先端部に接着剤充填溝と該接着剤充填
    溝の近傍に位置する逃げ溝とを形成し、前記接着剤充填
    溝を横切るように前記磁気ヘッドを前記キヤリッジ上に
    載置すると共に、該磁気ヘッドの下面一部と前記逃げ溝
    とを平面的にオーバーラップさせ、前記接着剤充填溝内
    に充填した接着剤により前記磁気ヘッドと前記キャリッ
    ジとを固定したことを特徴とする磁気記録再生装置のヘ
    ッド移送機構。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、前記磁気ヘッ
    ドが厚肉コア部と薄肉コア部とを有し、前記逃げ溝を前
    記磁気ヘッドの薄肉コア部の真下に位置させたことを特
    徴とする磁気記録再生装置のヘッド移送機構。
  3. 【請求項3】 請求項1または2の記載において、前記
    接着剤充填溝を前記磁気ヘッドの下面中央に位置させた
    ことを特徴とする磁気記録再生装置のヘッド移送機構。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかの記載におい
    て、前記接着剤充填溝の端部を幅広部となし、この幅広
    部を前記磁気ヘッドの外方に位置させたことを特徴とす
    る磁気記録再生装置のヘッド移送機構。
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