JP3263618B2 - 扉用ヒンジの取付け構造 - Google Patents
扉用ヒンジの取付け構造Info
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Description
ヒンジにて家具等の開口縁に取付けるにおいて、前記ヒ
ンジを家具等の開口縁にねじ止めによって締結する構造
に関するものである。
実公昭60−6133号公報に記載されているように、
キャビネット等の家具において扉を本体に対して水平回
動自在に取付ける場合、ヒンジを家具のかまち部にねじ
止めすることが行われている(ヒンジが固定ヒンジと可
動ヒンジとで構成されている場合は、固定ヒンジをかま
ち部にねじ止めするようにしている)。
し開閉されるため、ヒンジに対して衝撃が繰り返し作用
する。このため、振動によってねじが緩んで抜け落ちて
しまい、ヒンジが本体から外れ落ちて扉が外れ出ること
があると言う問題があった。本発明は、この問題をごく
簡単な構造によって解消することを目的とするものであ
る。
ため本発明は、「家具等の開口縁の水平部又は側部に、
扉を水平回動自在に取付けるための板状のヒンジをねじ
止めによって締結する構造であって、前記家具等の開口
縁を金属板で構成して、この開口縁に、前記ヒンジが差
し込まれる長穴を設けた少なくとも前後2枚の保持片
と、ヒンジが重なり合う取付け片とを設け、前記長穴
を、固定ヒンジを上下方向及び左右方向にずれ不能に保
持する寸法に設定し、取付け片にヒンジをねじにて締結
する一方、前記ヒンジのうち前記取付け片に重なる部位
に、切り欠きや角穴のように前向き端面を備えた係合部
を形成し、前記取付け片に、前記ヒンジにおける係合部
の前向き端面に当たる係止片を切り起こし形成する」の
構成にした。
延びるように起こし変形させておいて、ヒンジを開口縁
の長穴に挿入するのに伴って、係止片が弾性に抗してヒ
ンジの係合部に係止するようにしても良い。或いは、ヒ
ンジをかまち部の長穴に挿入した後に、係止片をドライ
バ等の適当な工具で曲げ起こすことによって係合部に係
止させても良い。
は、前後保持片によって上下方向及び左右方向にずれ不
能に保持され、且つ、係止片によって前向き抜け不能に
保持されているから、たとえ使用による振動等によって
ねじ緩んで抜け落ちてもヒンジが家具等から外れ出るこ
とはない。この場合、固定ヒンジには切欠き等の係合部
を形成する一方、取付け片には係止片を切り起こすだけ
のごく簡単な構成であるから、構造が複雑化することも
ない。
ンジが外れ落ちて扉が抜け出る事態を確実に防止して、
安全性を向上できる効果を有する。また、係止片を予め
起こし変形させておくと、ヒンジを開口縁の長穴に挿入
することによってヒンジが仮り止めされるから、ヒンジ
を予め扉に取付けたままであってもヒンジを位置決めす
ることができ、従って、扉の取付け作業を容易に行うこ
とができる利点がある。
用した実施形態を図面に基づいて説明する。図1〜図4
は第1実施形態であり、このうち図1はスチール製キャ
ビネットの部分斜視図、図2は図1の一部破断平面図、
図3は分離斜視図、図4は図2のIV−IV視断面図であ
る。
り、本体1の開口縁を構成する上下かまち部3に、金属
板製の固定ヒンジ4を、部分的に露出するようにして取
付け、固定ヒンジ4にピン5で枢着した可動ヒンジ6に
扉2を固着している。以下、詳述する。なお、上下かま
ち部3とも同様の構造であり、以下の説明では上部のか
まち部3への固定ヒンジ4の取付け構造を説明する。
折り返されて角筒状に形成されており、この天板7の先
端側の内面に、金属板製の補強部材8をスポット溶接等
によって固着し、以って、かまち部3を形成している。
前記補強部材8は、天板7の下向き屈曲片7aに重なる第
1保持片8aと、その後方に位置した垂直状の第2保持片
8b及び第3保持片8cと、第2及び第3の保持片8b,8c の
下端に連接した水平状の取付け片8dとを備えている。
保持片8a,8b,8cには、固定ヒンジ4の挿入部4aをキャビ
ネットの前方から差し込むようにした長穴12を穿設して
いる。長穴12は、固定ヒンジ4が左右方向及び上下方向
にずれ不能に保持されるような寸法に設定している。固
定ヒンジ4の露出部4bは挿入部4aよりも幅広に形成され
ており、当該露出部4aが本体1の前面に密着するよう
に、露出部4bのうち挿入部4aの付け根箇所に左右一対の
ぬすみ部13を切り欠き形成している。
挿入部4aに密着するように設定しており、取付け片8dに
穿設した穴14にねじ15を下方から挿入をして、これを固
定ヒンジ4のねじ穴16にねじ込むことにより、補強部材
8に固定ヒンジ4を締結している。そして、固定ヒンジ
4における挿入部4aの左右側縁に、係合部の一例として
左右一対の切欠き17を形成する一方、補強部材8の取付
け片8dに、一方の切欠き17に嵌まる係止片18を、後方に
向けて斜め上向きに延びるように切り起こし形成し、こ
の係止片18を、一方の切欠き17の前向き端面17aに当接
させている。
いにも拘わらず、固定ヒンジ4に左右一対の切欠き17を
形成しているのは、固定ヒンジ4を右開き用の扉と左開
き用の扉とに兼用するためである。もとより係止片18を
一対形成しても良いし、切欠き17を2箇所だけに形成し
ても良い。以上の構成において、固定ヒンジ4を扉2に
取り付けた状態で、固定ヒンジ4の挿入部4aを係止片18
の弾性に抗してかまち部3の各長穴12に挿入してから、
ねじ15で固定ヒンジ4を補強部材8に締結することによ
り、扉2を本体1に水平回動自在に取付けることができ
る。
によって左右方向及び上下方向にずれ不能に保持されて
いると共に、係止片18によって抜け不能に保持されてい
るから、使用に伴う振動等によってねじ15が抜け落ちる
事態が生じても、固定ヒンジ4が抜け落ちて扉2が外れ
る不測の事態を防止できるのである。また、実施形態の
ように係止片18を予め起こし形成しておくと、固定ヒン
ジ4を扉2に取り付けたままであっても、固定ヒンジ4
の挿入部4aを長穴12に差し込むことにより、係止片18に
よって固定ヒンジ4は抜け不能に保持されるから、換言
すると、係止片18によって固定ヒンジ4がかまち部3に
仮止めされるから、扉2の取付け作業が容易となる。予
め係止片18を起こし形成しておかずに、固定ヒンジ4の
挿入部4aを長穴12に差し込んでから、係止片18をドライ
バ等にて下方から押し上げて起こし変形させても良い。
形成した場合であったが、係合部としては、図5に第2
実施形態として示すような角穴19であっても良い。ま
た、本願発明は、ヒンジを上下かまち部に取付ける場合
でけでなく、図1に符号1aで示す本体の側縁ににヒンジ
を取付ける場合にも適用できる。更に、本願発明はキャ
ビネット等の家具のみでなく、建物等の開口縁に扉を取
付ける場合にも適用できる。
である。
Claims (1)
- 【請求項1】家具等の開口縁の水平部又は側部に、扉を
水平回動自在に取付けるための板状のヒンジをねじ止め
によって締結する構造であって、 前記家具等の開口縁を金属板で構成して、この開口縁
に、前記ヒンジが差し込まれる長穴を設けた少なくとも
前後2枚の保持片と、ヒンジが重なり合う取付け片とを
設け、前記長穴を、固定ヒンジを上下方向及び左右方向
にずれ不能に保持する寸法に設定し、取付け片にヒンジ
をねじにて締結する一方、 前記ヒンジのうち前記取付け片に重なる部位に、切り欠
きや角穴のように前向き端面を備えた係合部を形成し、
前記取付け片に、前記ヒンジにおける係合部の前向き端
面に当たる係止片を切り起こし形成したことを特徴とす
る扉用ヒンジの取付け構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34768996A JP3263618B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 扉用ヒンジの取付け構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34768996A JP3263618B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 扉用ヒンジの取付け構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10184163A JPH10184163A (ja) | 1998-07-14 |
JP3263618B2 true JP3263618B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=18391912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34768996A Expired - Fee Related JP3263618B2 (ja) | 1996-12-26 | 1996-12-26 | 扉用ヒンジの取付け構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3263618B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6510220B2 (ja) * | 2014-12-01 | 2019-05-08 | コクヨ株式会社 | 組立式収納家具 |
-
1996
- 1996-12-26 JP JP34768996A patent/JP3263618B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10184163A (ja) | 1998-07-14 |
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