JP3263234B2 - 移動体通信装置 - Google Patents

移動体通信装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば自動車電話,
携帯電話等の移動体端末機を使用した移動体通信装置、
特に着呼時の呼出音による第3者に対する迷惑の低減に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車電話,携帯電話は如何なる
場所で何時でも相手先と通話できるために広く普及され
てきている。また、パ−ソナルハンディフォン(PH
P)も実用化されようとしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように携帯電話
は時と場所を選ばずに着呼を受けるため、例えば列車内
等の公衆の設備や会議中でも着呼があると着呼音を鳴ら
してしまう。このため第3者に対して迷惑をかけること
が非常に多かった。
【0004】このような迷惑を避けるために携帯電話の
電源をオフにしておくことも考えられるが、公衆の設備
や会議場に入るたびに電源をオフにすることは非常に煩
わしかった。また電源をオフにしておくと着呼があった
ことが判らず、相手先に迷惑をかけてしまう。
【0005】この発明はかかる短所を解消するためにな
されたものであり、第3者に迷惑をかける場所では着呼
音を鳴らすことを禁止するとともに、着呼があったこと
の情報をユ−ザに正確に知らせることができる移動体通
信装置を得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る移動体通
信装置は、移動体端末機は送受信処理部と出力部と呼出
許可判断部と呼出禁止処理部とを有し、送受信処理部は
複数の波長の電波を受信し、出力部は着呼通知の電波を
受信したときに呼出音を鳴らし、呼出許可判断部は当該
移動体端末機の使用禁止を示す送信機からの特定周波数
の電波を受信しているか否を判断し、該特定周波数の電
波を受信しているときは呼出禁止信号を出力し、呼出禁
止処理部は呼出許可判断部から呼出禁止信号が出力され
ているときに出力部から呼出音を発生することを禁止す
るとともに表示部に当該移動体端末機の使用禁止を表示
することを特徴とする。
【0007】
【0008】
【0009】また、呼出禁止処理部は表示部に使用禁止
を表示しているときに着呼通知の電波を受信したら、着
呼通知を発した相手先識別番号を記憶部に記憶し、送信
機からの特定周波数の電波を受信しなくなり、呼出許可
判断部から呼出禁止信号が出力されなくなったら、着呼
通知を表示部と出力部に出力しても良い。
【0010】さらに、呼出禁止処理部は表示部に使用禁
止を表示しているときに、ユ−ザがハンドセットをあげ
たら使用禁止を示す特定のト−ン音を発生させることが
望ましい。
【0011】
【作用】この発明においては、移動体端末機で呼出音を
鳴らすことを禁止するときに公共の設備等に設置され、
移動体端末機の使用を禁止する送信機から移動体端末機
の使用禁止を示す特定の周波数の電波を送り出してお
く。移動体端末機の呼出許可判断部は着呼通知の電波を
受信したときに送信機からの特定周波数の電波を受信し
ているか否を判断し、そのとき送信機からの特定周波数
の電波を受信していたら呼出禁止信号を出力する。呼出
禁止処理部は呼出許可判断部から呼出禁止信号が出力さ
れているときに呼出音の発生を禁止するとともに表示部
に移動体端末機の使用禁止を表示し、呼出が禁止されて
いることを明示する。
【0012】
【0013】また、呼出禁止処理部は使用禁止を表示し
ているときに着呼通知の電波を受信したら、着呼通知を
発した相手先識別番号を記憶,表示し、使用禁止中に着
呼した相手先を特定する。
【0014】また、呼出禁止処理部は表示部に使用禁止
を表示しているときに着呼通知の電波を受信したら、着
呼通知を発した相手先識別番号を記憶し、送信機からの
特定周波数の電波を受信しなくなったら、着呼通知と相
手先を表示して、使用禁止中に着呼があったことと相手
先を明示する。
【0015】さらに、呼出禁止処理部は表示部に使用禁
止を表示しているときに、ユ−ザがハンドセットをあげ
たら使用禁止を示す特定のト−ン音を発生し、使用禁止
中であることを特定のト−ン音でユ−ザに直接知らせ
る。
【0016】図1はこの発明の一実施例に係る移動体通
信装置の構成を示すブロック図である。図に示すよう
に、移動体通信装置は例えば公共の設備等に設置された
送信機1と、携帯電話機等の移動体端末機2とを有す
る。送信機1はアンテナ3と送信部4とスイッチ5とを
有する。送信部4は移動体端末機2のあらかじめ定めら
れた使用禁止を示す特定の周波数の電波を発生し、アン
テナ3を介して移動体端末機2に送り出す。スイッチ5
は送信部4を動作させたり動作を禁止する。
【0017】移動体端末機2は装置全体を管理する制御
部6と、制御部6が実行する各種プログラムやデ−タを
記憶する記憶部7と、操作内容等を表示する表示操作部
8と、スピ−カを内蔵しユ−ザに対する呼出しを行う出
力部9と、複数の波長の電波を受信するアンテナ10
と、送受信する信号を処理する変復調部11と、送受信
信号の音声処理を行う音声処理部12と、音声処理部1
2に接続されたハンドセット13と、呼出許可判断部1
4及び呼出禁止処理部15とを有する。
【0018】呼出許可判断部14は着呼通知の電波を受
信したときに送信機1からの特定周波数の電波を受信し
ているか否を判断し、着呼通知の電波を受信したときに
送信機1からの特定周波数の電波を受信しているときは
呼出禁止信号を出力する。呼出禁止処理部15は呼出許
可判断部14から呼出禁止信号が出力されたときに出力
部9から呼出音を発生することを禁止する。
【0019】上記のように構成された移動体通信装置の
動作を図2のフロ−チャ−トを参照して説明する。
【0020】移動体端末機2に着呼通知の電波を受信し
変復調部11で処理された着呼通知信号は呼出許可判断
部14に送られる(ステップS1)。呼出許可判断部1
4は着呼通知信号が送られると送信機1から送信してい
る特定周波数の電波による使用禁止信号を受信している
か否を判断し(ステップS2)、着呼通知信号を受けた
ときに同時に使用禁止信号を受信している場合は、呼出
禁止処理部15に呼出禁止信号を出力する(ステップS
3)。呼出禁止処理部15は呼出禁止信号が送られると
出力部9の動作を禁止し、出力部9で呼出音を鳴らすこ
とを防ぐ(ステップS4)。
【0021】また、呼出許可判断部14は着呼通知信号
が送られると送信機1から送信している特定周波数の電
波による使用禁止信号を受信しているか否を判断したと
きに、着呼通知信号だけを受信し、送信機1からの使用
禁止信号を受信していないときはその旨を制御部6に送
り通常の受信動作に入る。すなわちこの場合は出力部9
で呼出音を鳴らし(ステップS5)、呼出音によりユ−
ザがハンドセット13をあげて通話を開始し(ステップ
S6)、その通話が終了してハンドセット13をセット
したら処理を終了する(ステップS7)。
【0022】このように送信機1から送信している特定
周波数の電波による使用禁止信号を受信しているときは
着呼があっても呼出音を鳴らさないから、移動体端末機
2を持ったユ−ザが公共の設備内等にいるときに着呼が
あっても呼出音を鳴らさないですみ、第3者に対する迷
惑をかけることを防ぐことができる。
【0023】上記実施例は送信機1から送信している特
定周波数の電波による使用禁止信号を受信しているとき
に着呼があっても呼出音を鳴らさない場合について説明
したが、呼出許可判断部14で送信機1からの特定周波
数の電波による使用禁止信号を受信しているか否を判断
し、送信機1からの使用禁止信号を受信しているときは
呼出禁止信号を出力し、呼出禁止処理部15は呼出禁止
信号を入力したら出力部9の動作を禁止し、出力部9で
呼出音を鳴らすことを防ぐとともに、移動体端末機2の
使用禁止を表示操作部8に表示すると、使用禁止をユ−
ザに確実に知らせることができる。
【0024】このように呼出禁止処理部15で出力部9
の動作を禁止し、出力部9で呼出音を鳴らすことを防ぐ
とともに着呼があったことや着呼の相手先を表示操作部
8に表示するときの動作を図3のフロ−チャ−トを参照
して説明する。
【0025】例えば列車等の公衆の設備や会議場等では
あらかじめ送信機1のスイッチ5をオンにして送信部4
から特定周波数の電波による使用禁止信号を出力してお
く。このようによう使用禁止信号を出力している会議場
等に移動体端末機2を持ったユ−ザが入り、移動体端末
機2が送信部4から送信している特定周波数の電波によ
る使用禁止信号を受信し、呼出許可判断部14で使用禁
止信号を受信していると判断すると、呼出許可判断部1
4は呼出禁止信号を呼出禁止処理部15に送る(ステッ
プS11)。呼出禁止処理部15は呼出禁止信号が送ら
れると出力部9の動作を禁止し、出力部9で呼出音を鳴
らすことを防ぐとともに、表示操作部8に使用禁止を表
示する(ステップS12)。このように表示操作部8に
使用禁止を表示することにより、ユ−ザは表示操作部8
の表示を確認することにより直ちに使用禁止であること
を知ることができる。そして移動体端末機2を持ったユ
−ザが公衆の設備等から出て、移動体端末機2で使用禁
止信号を受信しなくなったら、表示操作部8に使用禁止
表示を消して、移動体端末機2で通話をできるようにす
る(ステップS13,S14)。
【0026】また、上記各実施例は公衆の設備等に入り
移動体端末機2で特定周波数の電波による使用禁止信号
を受信しているときに、移動体端末機2の使用を禁止す
る場合について説明したが、図4の移動体端末機2のブ
ロック図に示すように、移動体端末機2に使用禁止中
に、通話のためにハンドセット13をあげたときに使用
禁止を示す特定のト−ン音を発生する使用禁止音発生部
16を設けたり、使用禁止中に着呼があったときに、着
呼があったことと着呼した相手先を記憶部7に記憶する
ようにしても良い。
【0027】この実施例の動作を図5のフロ−チャ−タ
を参照して説明する。
【0028】送信機1から特定周波数の電波による使用
禁止信号を出力している会議場等に移動体端末機2を持
ったユ−ザが入り、移動体端末機2が送信部4から送信
している特定周波数の電波による使用禁止信号を受信
し、呼出許可判断部14で使用禁止信号を受信している
と判断すると、呼出許可判断部14は呼出禁止信号を呼
出禁止処理部15に送る(ステップS21)。呼出禁止
処理部15は呼出禁止信号が送られると出力部9の動作
を禁止し、出力部9で呼出音を鳴らすことを防ぐととも
に表示操作部8に使用禁止を表示し、同時に使用禁止音
発生部16に使用禁止信号を送る(ステップS22)。
このように表示操作部8に使用禁止を表示しているとき
に、ユ−ザが通話をするためにハンドセット13をあげ
ると(ステップS23)、制御部6からハンドセット1
3をあげるたことを示す信号が使用禁止音発生部16に
送られる。使用禁止音発生部16は使用禁止信号が送ら
れているときにハンドセット13をあげるたことを示す
信号が送られると、使用禁止を示す特定のト−ン音を発
生してハンドセット13に送り、ハンドセット13から
ユ−ザに使用禁止を報知する(ステップS24)。この
ように特定のト−ン音で使用禁止をユ−ザに知らせるか
ら、ユ−ザが表示操作部8を確認しない場合でも使用禁
止であることを確実にユ−ザに知らせることができる。
【0029】この特定のト−ン音で使用禁止を知ったユ
−ザがハンドセット13をセットすると使用禁止音発生
部16は使用禁止を示す特定のト−ン音を停止する。こ
のようにハンドセット13がセットしてある状態で着呼
があると(ステップS25)、呼出禁止処理部15は出
力部9から呼出音が鳴ることを禁止するとともに、着呼
があったことと相手先識別番号を記憶部7に記憶させる
(ステップS26)。
【0030】この移動体端末機2を持ったユ−ザが使用
禁止信号を出力している会議場等から出て、送信機1か
ら出力している特定周波数の電波による使用禁止信号を
受信しなくなり、呼出禁止処理部15に呼出許可判断部
14から呼出禁止信号が送られなくなると(ステップS
27)、呼出禁止処理部15は記憶部7に着呼があった
ことと相手先識別番号が記憶されているか否を確認し
(ステップS28)、相手先識別番号が記憶されている
場合には着呼があったことと相手先識別番号を表示操作
部8に表示し、出力部9から着呼があったことを報知さ
せてから、通常動作に入る(ステップS29,S3
0)。このようにして使用禁止の場所で着呼があったと
きに、その旨と相手先識別番号をユ−ザに確実に知らせ
ることができる。
【0031】なお、上記実施例は使用禁止の場所で移動
体端末機2に着呼があったときに、相手先識別番号を記
憶部7に記憶し、移動体端末機2が使用禁止の場所を出
たときに相手先識別番号を表示する場合について説明し
たが、相手先識別番号を記憶部7に記憶すると同時に表
示操作部8に表示するようにしても良い。そして着呼が
あったことを特定の周期の振動によりユ−ザに知らせる
ようにすると、ユ−ザは使用禁止の場所でも着呼があっ
たことを直ちに知ることができる。
【0032】また、上記各実施例は使用禁止の場所で着
呼があっても移動体端末機2から呼出音を鳴らさない場
合について説明したが、使用禁止の場所で着呼があった
ときに、呼出音の音量を小さくしたり、特定の周期の振
動によりユ−ザに知らせるようにしても良い。
【0033】
【発明の効果】この発明は以上説明したように、移動体
端末機で呼出音を鳴らすことを禁止するときに、あらか
じめ公共の設備等に設置され、移動体端末機の使用を禁
止する送信機から移動体端末機の使用禁止を示す特定の
周波数の電波を送り出しておき、移動体端末機で着呼通
知の電波を受信したときに送信機からの特定周波数の電
波を受信しているか否を判断し、特定周波数の電波を受
信していたら呼出禁止信号を出力して呼出音の発生を禁
止するようにしたから、移動体端末機を操作せずに公共
の場所等で呼出音により第3者に迷惑をかけることを防
止することができる。
【0034】また、移動体端末機の使用が禁止されてい
るときに呼出音を発生することを禁止するとともに表示
部に移動体端末機の使用禁止を表示することにより、移
動体端末機が使用禁止であることをユ−ザに確実に知ら
せることができる。
【0035】また、使用禁止の場所で着呼通知の電波を
受信したら、着呼通知を発した相手先識別番号を記憶,
表示することにより、使用禁止中に着呼した相手先を特
定することができるとともに、その相手先をユ−ザに確
実に知らせることができる。
【0036】さらに、呼出禁止処理部は表示部に使用禁
止を表示しているときに、ユ−ザがハンドセットをあげ
たら使用禁止を示す特定のト−ン音を発生することによ
り、ユ−ザが使用禁止の表示を確認しない場合でも使用
禁止であることを確実に知らせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例に係る移動体通信装置の構成
を示すブロック図である。
【図2】上記実施例の動作を示すフロ−チャ−トであ
る。
【図3】他の実施例の動作を示すフロ−チャ−トであ
る。
【図4】第3の実施例の移動体端末機2の構成を示すブ
ロック図である。
【図5】第3の実施例の動作を示すフロ−チャ−トであ
る。
【符号の説明】
1 送信機 2 移動体端末機 3 アンテナ 4 送信部 5 スイッチ 6 制御部 7 記憶部 8 表示操作部 9 出力部 13 ハンドセット 14 呼出許可判断部 15 呼出禁止処理部 16 使用禁止音発生部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動体端末機は送受信処理部と出力部と
    呼出許可判断部と呼出禁止処理部とを有し、送受信処理
    部は複数の波長の電波を受信し、出力部は着呼通知の電
    波を受信したときに呼出音を鳴らし、呼出許可判断部は
    当該移動体端末機の使用禁止を示す送信機からの特定周
    波数の電波を受信しているか否を判断し、該特定周波数
    の電波を受信しているときは呼出禁止信号を出力し、呼
    出禁止処理部は呼出許可判断部から呼出禁止信号が出力
    されているときに出力部から呼出音を発生することを禁
    止するとともに表示部に当該移動体端末機の使用禁止を
    表示することを特徴とする移動体通信装置。
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