JP3262865B2 - 記録媒体およびその使用方法 - Google Patents
記録媒体およびその使用方法Info
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- JP3262865B2 JP3262865B2 JP30931992A JP30931992A JP3262865B2 JP 3262865 B2 JP3262865 B2 JP 3262865B2 JP 30931992 A JP30931992 A JP 30931992A JP 30931992 A JP30931992 A JP 30931992A JP 3262865 B2 JP3262865 B2 JP 3262865B2
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- recording
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- Heat Sensitive Colour Forming Recording (AREA)
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、IDカード,クレジッ
トカード,バンクカード,小切手カード,ICカード等
としての使用に好適な記録媒体と、この記録媒体を用い
たカード類が偽造されたものであるか否かの判別を的確
に行ない得る前記記録媒体の使用方法に関する。
トカード,バンクカード,小切手カード,ICカード等
としての使用に好適な記録媒体と、この記録媒体を用い
たカード類が偽造されたものであるか否かの判別を的確
に行ない得る前記記録媒体の使用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】情報の記録および消去を加熱によって可
逆的に行ない得る感熱記録層としては、例えば特開昭5
4−119377号公報や特開昭55−154198号
公報等に記載の技術的手段がある。
逆的に行ない得る感熱記録層としては、例えば特開昭5
4−119377号公報や特開昭55−154198号
公報等に記載の技術的手段がある。
【0003】また、支持体(基材)や磁気記録層の上に
前記感熱記録層を設けた情報記録カードとしては、実公
平3−37987号公報に記載の技術的手段がある。
前記感熱記録層を設けた情報記録カードとしては、実公
平3−37987号公報に記載の技術的手段がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の感熱記録層
を用いてカード類を形成し、感熱記録層への記録と消去
とを透明状態と不透明状態との可逆的変化によって行な
う技術では、セキュリティ性に未だ満足し得ない点があ
る。
を用いてカード類を形成し、感熱記録層への記録と消去
とを透明状態と不透明状態との可逆的変化によって行な
う技術では、セキュリティ性に未だ満足し得ない点があ
る。
【0005】また、前記感熱記録層を有しており、かつ
固有の情報が記録されているカード類は、これが真正な
ものであるのか或いは偽造されたものであるのかを、速
やかにしかも的確に判別することができない点において
問題がある。
固有の情報が記録されているカード類は、これが真正な
ものであるのか或いは偽造されたものであるのかを、速
やかにしかも的確に判別することができない点において
問題がある。
【0006】本発明の目的は、セキュリティ性を大幅に
向上させ得る記録媒体を提供することにある。
向上させ得る記録媒体を提供することにある。
【0007】さらに本発明の他の目的は、記録媒体に記
録されている固有の固定情報が偽造されているか否かの
判別を速やかに、かつ的確に行ない得る記録媒体の使用
方法を提供することにある。
録されている固有の固定情報が偽造されているか否かの
判別を速やかに、かつ的確に行ない得る記録媒体の使用
方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題は、以下に記載
する構成による本発明の記録媒体およびその使用方法に
よって解決することができる。すなわち本発明は、基材
と、該基材の上に設けられている印刷による固定記録
と、この固定記録の上に直接設けられている透明−不透
明からなる光学特性が可逆的に変化する反復印字感熱記
録層とを備えており、前記固定記録が、前記反復印字感
熱記録層が透明であるときに読み取り可能であって、該
反復印字感熱記録層が不透明であるときに光学的な読み
取りが不可能になるものである記録媒体からなる。
する構成による本発明の記録媒体およびその使用方法に
よって解決することができる。すなわち本発明は、基材
と、該基材の上に設けられている印刷による固定記録
と、この固定記録の上に直接設けられている透明−不透
明からなる光学特性が可逆的に変化する反復印字感熱記
録層とを備えており、前記固定記録が、前記反復印字感
熱記録層が透明であるときに読み取り可能であって、該
反復印字感熱記録層が不透明であるときに光学的な読み
取りが不可能になるものである記録媒体からなる。
【0009】又本発明は、一方の面に磁気記録層が形成
されている基材と、該基材の他方の面と前記磁気記録層
の上とのうちの少なくともいずれかの一方に設けられて
いる印刷による固定記録と、この固定記録の上に直接設
けられている透明−不透明からなる光学特性が可逆的に
変化する反復印字感熱記録層とを備えており、前記固定
記録が、前記反復感印字熱記録層が透明であるときに光
学的に読み取り可能であって、該反復印字感熱記録層が
不透明であるときに光学的な読み取りが不可能になるも
のである記録媒体からなる。
されている基材と、該基材の他方の面と前記磁気記録層
の上とのうちの少なくともいずれかの一方に設けられて
いる印刷による固定記録と、この固定記録の上に直接設
けられている透明−不透明からなる光学特性が可逆的に
変化する反復印字感熱記録層とを備えており、前記固定
記録が、前記反復感印字熱記録層が透明であるときに光
学的に読み取り可能であって、該反復印字感熱記録層が
不透明であるときに光学的な読み取りが不可能になるも
のである記録媒体からなる。
【0010】更に別の本発明は、前記構成を備えてなる
本各発明の記録媒体の使用方法であり、該記録媒体の反
復印字感熱記録層を感熱処理して、反復感熱印字記録層
の予め決められた一部分における透明−不透明からなる
光学特性を変化させることによって、光学的に読み取れ
る印刷による固定記録の内容を変化させ、この変化した
状態での固定記録の情報を光学的に読み取った後、次い
で前記反復感熱印字記録層の前記光学的特性が変化した
部分を元の状態に戻す処理を施す記録媒体の使用方法か
らなる。
本各発明の記録媒体の使用方法であり、該記録媒体の反
復印字感熱記録層を感熱処理して、反復感熱印字記録層
の予め決められた一部分における透明−不透明からなる
光学特性を変化させることによって、光学的に読み取れ
る印刷による固定記録の内容を変化させ、この変化した
状態での固定記録の情報を光学的に読み取った後、次い
で前記反復感熱印字記録層の前記光学的特性が変化した
部分を元の状態に戻す処理を施す記録媒体の使用方法か
らなる。
【0011】図面に基づいて本発明をさらに詳細に説明
する。
する。
【0012】図1は本発明の記録媒体の第1の実施例を
示す断面図である。この図1に示す記録媒体1は、基材
2の上に直接、印刷による固定記録3が付されている。
そして、前記印刷による固定記録3の上には、光学的特
性が可逆的に変化する反復感熱印字記録層(以下、「感
熱記録層」ともいう。)4が形成されている。また、必
要により、感熱記録層4の上には保護層(図示せず)が
積層される。
示す断面図である。この図1に示す記録媒体1は、基材
2の上に直接、印刷による固定記録3が付されている。
そして、前記印刷による固定記録3の上には、光学的特
性が可逆的に変化する反復感熱印字記録層(以下、「感
熱記録層」ともいう。)4が形成されている。また、必
要により、感熱記録層4の上には保護層(図示せず)が
積層される。
【0013】前記基材2には、記録媒体の使用目的に合
わせて、プラスチック製のシートもしくはフィルムまた
は紙等が使用される。また、基材2の厚さは記録媒体の
使用目的に合わせて適宜選択される。
わせて、プラスチック製のシートもしくはフィルムまた
は紙等が使用される。また、基材2の厚さは記録媒体の
使用目的に合わせて適宜選択される。
【0014】印刷による固定記録3は、例えばバーコー
ド等からなるものであって、基材2上に直接印刷する
か、またはプラスチックフィルムや紙上に印刷したもの
を貼り付ける等して、予め形成されているものである。
又この印刷による固定記録3は、該固定記録3の上に直
接設けられている透明−不透明からなる光学特性が可逆
的に変化する反復印字感熱記録層が透明であるときに、
光学的に読み取り可能であって、該反復印字感熱記録層
が不透明であるときに、光学的な読み取りが不可能にな
るものである。
ド等からなるものであって、基材2上に直接印刷する
か、またはプラスチックフィルムや紙上に印刷したもの
を貼り付ける等して、予め形成されているものである。
又この印刷による固定記録3は、該固定記録3の上に直
接設けられている透明−不透明からなる光学特性が可逆
的に変化する反復印字感熱記録層が透明であるときに、
光学的に読み取り可能であって、該反復印字感熱記録層
が不透明であるときに、光学的な読み取りが不可能にな
るものである。
【0015】感熱記録層4は、該感熱記録層4への記録
と該記録の消去とを、感熱記録層4の透明状態と不透明
状態との間の可逆的変化によって、繰り返して行なうこ
とができる性質のものであり、しかも該感熱記録層4の
一部分の光学的特性が変化することによって、前記印刷
による固定記録3の光学的な読み取り内容が変化するも
のである。この感熱記録層4としては、具体的には、高
分子化合物中に脂肪酸を分散させた樹脂層、高分子化合
物の相変化を利用する樹脂層、高分子中に液晶を分散さ
せた樹脂層等が利用される。
と該記録の消去とを、感熱記録層4の透明状態と不透明
状態との間の可逆的変化によって、繰り返して行なうこ
とができる性質のものであり、しかも該感熱記録層4の
一部分の光学的特性が変化することによって、前記印刷
による固定記録3の光学的な読み取り内容が変化するも
のである。この感熱記録層4としては、具体的には、高
分子化合物中に脂肪酸を分散させた樹脂層、高分子化合
物の相変化を利用する樹脂層、高分子中に液晶を分散さ
せた樹脂層等が利用される。
【0016】高分子化合物中に脂肪酸を分散させた樹脂
層からなる感熱記録層4が、記録と該記録の消去とを該
感熱記録層4の透明状態と不透明状態との間の可逆的変
化によって繰り返して行なうことができる性質を有して
いることは公知であり、少なくとも1種の樹脂によるマ
トリックス材、例えば、ポリ塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体等の塩化ビニル系樹脂,ポリ塩化ビニリデン等の
塩化ビニリデン樹脂,エステル系樹脂,アクリル系樹
脂,メタクリル系樹脂,ウレタン系樹脂,フェノール系
樹脂,シリコン系樹脂,メラミン系樹脂,エポキシ系樹
脂,アリール系樹脂,アミド系樹脂およびそれらの共重
合体、変性物、さらにはこれらの混合物等と、少なくと
も1種の脂肪族モノカルボン酸および/または脂肪族ジ
カルボン酸からなる高級脂肪酸、例えばカプリル酸,ペ
ラルゴン酸,カプリン酸,ウンデシル酸,ラウリン酸,
トリデシル酸,ミリスチン酸,ペンタデシル酸,パルミ
チン酸,ヘプタデシル酸,ステアリン酸,ノナデカン
酸,アラキン酸,ベヘン酸,リクノセリン酸,セロチン
酸,ヘンエイコサン酸,ヘプタコサン酸,モンタン酸,
メリシン酸,ラクセル酸等の飽和脂肪酸、アクリル酸,
クロトン酸,イソクロトン酸,ヘキサデセン酸,ヘプタ
デセン酸,ウンデシレン酸,オレイン酸,オクタデセン
酸,エライジン酸,セトレイン酸,エルカ酸,エレオス
テアリン酸,ブラシジン酸,ソルビン酸,プロピオール
酸,ステアロール酸等の不飽和脂肪酸、シュウ酸,マロ
ン酸,コハク酸,グルタル酸,アジピン酸,ピメリン
酸,スベリン酸,マゼライン酸,セバシン酸,エイコサ
ン2酸,ドデカン2酸,マレイン酸,フマル酸,ブラシ
ル酸の脂肪族ジカルボン酸等とが用いられる。
層からなる感熱記録層4が、記録と該記録の消去とを該
感熱記録層4の透明状態と不透明状態との間の可逆的変
化によって繰り返して行なうことができる性質を有して
いることは公知であり、少なくとも1種の樹脂によるマ
トリックス材、例えば、ポリ塩化ビニル・酢酸ビニル共
重合体等の塩化ビニル系樹脂,ポリ塩化ビニリデン等の
塩化ビニリデン樹脂,エステル系樹脂,アクリル系樹
脂,メタクリル系樹脂,ウレタン系樹脂,フェノール系
樹脂,シリコン系樹脂,メラミン系樹脂,エポキシ系樹
脂,アリール系樹脂,アミド系樹脂およびそれらの共重
合体、変性物、さらにはこれらの混合物等と、少なくと
も1種の脂肪族モノカルボン酸および/または脂肪族ジ
カルボン酸からなる高級脂肪酸、例えばカプリル酸,ペ
ラルゴン酸,カプリン酸,ウンデシル酸,ラウリン酸,
トリデシル酸,ミリスチン酸,ペンタデシル酸,パルミ
チン酸,ヘプタデシル酸,ステアリン酸,ノナデカン
酸,アラキン酸,ベヘン酸,リクノセリン酸,セロチン
酸,ヘンエイコサン酸,ヘプタコサン酸,モンタン酸,
メリシン酸,ラクセル酸等の飽和脂肪酸、アクリル酸,
クロトン酸,イソクロトン酸,ヘキサデセン酸,ヘプタ
デセン酸,ウンデシレン酸,オレイン酸,オクタデセン
酸,エライジン酸,セトレイン酸,エルカ酸,エレオス
テアリン酸,ブラシジン酸,ソルビン酸,プロピオール
酸,ステアロール酸等の不飽和脂肪酸、シュウ酸,マロ
ン酸,コハク酸,グルタル酸,アジピン酸,ピメリン
酸,スベリン酸,マゼライン酸,セバシン酸,エイコサ
ン2酸,ドデカン2酸,マレイン酸,フマル酸,ブラシ
ル酸の脂肪族ジカルボン酸等とが用いられる。
【0017】高分子化合物中に脂肪酸を分散させた樹脂
層からなる感熱記録層4の透明化温度範囲を広くし、か
つ透明状態と不透明状態との比であるコントラストを高
める目的で、前記感熱記録層中には、ポリオキシエチレ
ン鎖を有する有機系低分子化合物を添加することがで
き、例えば化1および化2で表示されるポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル類、化3で表示されるポリオキシエ
チレンアルキルエーテル類、化4で表示されるポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル類、化5で表示さ
れるポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル
類、化6で表示されるポリオキシエチレンアルキルアミ
ン類等を利用し得る。
層からなる感熱記録層4の透明化温度範囲を広くし、か
つ透明状態と不透明状態との比であるコントラストを高
める目的で、前記感熱記録層中には、ポリオキシエチレ
ン鎖を有する有機系低分子化合物を添加することがで
き、例えば化1および化2で表示されるポリオキシエチ
レン脂肪酸エステル類、化3で表示されるポリオキシエ
チレンアルキルエーテル類、化4で表示されるポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテル類、化5で表示さ
れるポリオキシエチレンソルビタンアルキルエステル
類、化6で表示されるポリオキシエチレンアルキルアミ
ン類等を利用し得る。
【0018】
【化1】
【0019】
【化2】
【0020】
【化3】
【0021】
【化4】
【0022】
【化5】
【0023】
【化6】
【0024】なお、前記ポリオキシエチレン鎖を有する
有機系低分子化合物を選択する場合には、併用する脂肪
族モノカルボン酸および/または脂肪族ジカルボン酸と
の組み合わせでそれぞれ好適なものを選ぶことが望まし
い。例えば、ベヘン酸/ステアリン酸による系では、ポ
リオキシエチレン・アルキルフェニルエーテル等が望ま
しく、またエイコサン・2・酸/ステアリン酸による系
では、ポリオキシエチレン・ソルビタンアルキルエステ
ル等が望ましい。勿論、このような特定の組み合わせで
なくとも、先のポリオキシエチレン鎖を有する有機系低
分子化合物を混在させることにより、透明化温度範囲が
広く、しかも透明化時の透明性と白濁時の不透明性との
比であるコントラストが充分な感熱記録層4が得られ
る。
有機系低分子化合物を選択する場合には、併用する脂肪
族モノカルボン酸および/または脂肪族ジカルボン酸と
の組み合わせでそれぞれ好適なものを選ぶことが望まし
い。例えば、ベヘン酸/ステアリン酸による系では、ポ
リオキシエチレン・アルキルフェニルエーテル等が望ま
しく、またエイコサン・2・酸/ステアリン酸による系
では、ポリオキシエチレン・ソルビタンアルキルエステ
ル等が望ましい。勿論、このような特定の組み合わせで
なくとも、先のポリオキシエチレン鎖を有する有機系低
分子化合物を混在させることにより、透明化温度範囲が
広く、しかも透明化時の透明性と白濁時の不透明性との
比であるコントラストが充分な感熱記録層4が得られ
る。
【0025】ポリオキシエチレン鎖を有する有機系低分
子化合物の混合量は、脂肪族モノカルボン酸と脂肪族ジ
カルボン酸との総重量に対して50〜500重量%、望
ましくは50〜200重量%程度である。脂肪族モノカ
ルボン酸と脂肪族ジカルボン酸との総重量に対して、ポ
リオキシエチレン鎖を具備する有機系低分子化合物が5
0重量%未満になると、該有機系低分子化合物による添
加の改良効果が計られず、目的とする特性を得ることが
できない。また、500重量%を超えるようになると、
感熱記録層4における加熱による記録ー消去の可逆性が
損なわれるようになる。一般的に、ポリオキシエチレン
鎖を具備する有機系低分子化合物の混合量は、脂肪族モ
ノカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸との総重量に対し、
同量程度かそれ以上の量を混入させることが望ましい。
子化合物の混合量は、脂肪族モノカルボン酸と脂肪族ジ
カルボン酸との総重量に対して50〜500重量%、望
ましくは50〜200重量%程度である。脂肪族モノカ
ルボン酸と脂肪族ジカルボン酸との総重量に対して、ポ
リオキシエチレン鎖を具備する有機系低分子化合物が5
0重量%未満になると、該有機系低分子化合物による添
加の改良効果が計られず、目的とする特性を得ることが
できない。また、500重量%を超えるようになると、
感熱記録層4における加熱による記録ー消去の可逆性が
損なわれるようになる。一般的に、ポリオキシエチレン
鎖を具備する有機系低分子化合物の混合量は、脂肪族モ
ノカルボン酸と脂肪族ジカルボン酸との総重量に対し、
同量程度かそれ以上の量を混入させることが望ましい。
【0026】高分子化合物の相変化を利用する樹脂層か
らなる感熱記録層4は、高分子化合物の結晶・非晶状態
の可逆的変化に伴う屈折率や透過率等の光学特性の変化
を使用することによる記録が得られるものであり、例え
ば[−{−S−(C6 H4 )−S−CH2 −CH2 −
(C6 H4 )−CH2 −CH2 }n −]で表示されるポ
リ(1,4−ベンゼンジチオール−CO−1,4−ジビ
ニルベンゼン)は、非晶状態では透明(光透過率91%
以上)で高屈折率(1.81)を有し、結晶状態では不
透明(光透過率1%未満)となり、厚さ0.1〜0.5
μの薄膜層を記録層とした場合、170℃,1〜2秒の
熱記録で透明になり、この薄膜層を70〜80℃で20
〜30分間加熱すると再び不透明になり、かかるメカニ
ズムを利用して、感熱記録層4への記録と記録の消去と
を、可逆的に繰り返して行なうことができる。
らなる感熱記録層4は、高分子化合物の結晶・非晶状態
の可逆的変化に伴う屈折率や透過率等の光学特性の変化
を使用することによる記録が得られるものであり、例え
ば[−{−S−(C6 H4 )−S−CH2 −CH2 −
(C6 H4 )−CH2 −CH2 }n −]で表示されるポ
リ(1,4−ベンゼンジチオール−CO−1,4−ジビ
ニルベンゼン)は、非晶状態では透明(光透過率91%
以上)で高屈折率(1.81)を有し、結晶状態では不
透明(光透過率1%未満)となり、厚さ0.1〜0.5
μの薄膜層を記録層とした場合、170℃,1〜2秒の
熱記録で透明になり、この薄膜層を70〜80℃で20
〜30分間加熱すると再び不透明になり、かかるメカニ
ズムを利用して、感熱記録層4への記録と記録の消去と
を、可逆的に繰り返して行なうことができる。
【0027】高分子化合物中に液晶を分散させた樹脂層
からなる感熱記録層4は、製膜性能を有する高分子物質
と液晶物質とを含有する高分子物質・液晶物質による複
合膜層からなるもので、通常は製膜性能を有する高分子
物質100重量部に対して液晶物質10〜500重量部
を含有する複合膜層として形成される。
からなる感熱記録層4は、製膜性能を有する高分子物質
と液晶物質とを含有する高分子物質・液晶物質による複
合膜層からなるもので、通常は製膜性能を有する高分子
物質100重量部に対して液晶物質10〜500重量部
を含有する複合膜層として形成される。
【0028】製膜性能を有する高分子物質と液晶物質と
を含有する高分子物質・液晶物質からなる複合膜層は、
液晶物質が製膜性能を有する高分子物質中に、マイクロ
カプセル化法,溶媒蒸発法,懸濁重合法等の方法によっ
て略均一に分散している形態をなす複合膜層であり、該
複合膜層が記録特性と記録された情報を消去し得る特性
とを有する。
を含有する高分子物質・液晶物質からなる複合膜層は、
液晶物質が製膜性能を有する高分子物質中に、マイクロ
カプセル化法,溶媒蒸発法,懸濁重合法等の方法によっ
て略均一に分散している形態をなす複合膜層であり、該
複合膜層が記録特性と記録された情報を消去し得る特性
とを有する。
【0029】この高分子物質・液晶物質からなる複合膜
層においては、高分子物質としては、皮膜形成能および
耐熱性の良好なものが好ましく、例えばポリ塩化ビニ
ル,塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系
樹脂、ポリ塩化ビニリデン等の塩化ビニリデン系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリレ
ート,ポリメタクリレート,アクリレート・メタクリレ
ート共重合体等によるアクリル系樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂等が利用される。また、
液晶物質としては、メモリ性を有するスメクチック型の
液晶ポリマー、例えば英国プール(Pool)のBDH
化学(BDH Chemical)から市販されてい
る”スメクチックA相物質S2”や、西ドイツのダルム
スタット(Darmstadt)のE.メルク化学
(E.Merk Chemicals)から市販されて
いるK24,K30,K36,ZLI1840,CB1
5等を利用し得る。
層においては、高分子物質としては、皮膜形成能および
耐熱性の良好なものが好ましく、例えばポリ塩化ビニ
ル,塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体等の塩化ビニル系
樹脂、ポリ塩化ビニリデン等の塩化ビニリデン系樹脂、
ポリエステル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリアクリレ
ート,ポリメタクリレート,アクリレート・メタクリレ
ート共重合体等によるアクリル系樹脂、ポリウレタン樹
脂、ポリビニルアルコール樹脂等が利用される。また、
液晶物質としては、メモリ性を有するスメクチック型の
液晶ポリマー、例えば英国プール(Pool)のBDH
化学(BDH Chemical)から市販されてい
る”スメクチックA相物質S2”や、西ドイツのダルム
スタット(Darmstadt)のE.メルク化学
(E.Merk Chemicals)から市販されて
いるK24,K30,K36,ZLI1840,CB1
5等を利用し得る。
【0030】なお、製膜性能を有する高分子物質・液晶
物質による複合膜層において、高分子物質100重量部
に対して液晶物質が10重量部未満になると、該複合膜
層における記録の印字感度が低くなり易く、鮮明な記録
が得られ難くなる。また、高分子物質100重量部に対
して液晶物質が500重量部を超えるようになると、複
合膜層の表面への液晶の浸み出しが多くなるために、該
複合膜層の表面に対して保護用の樹脂層を形成すること
が困難になり易い。このため、製膜性能を有する高分子
物質・液晶物質による複合膜層においては、製膜性能を
有する高分子物質100重量部に対して液晶物質10〜
500重量部を利用するのが好ましく、より好ましくは
50〜200重量部程度の液晶物質が利用される。
物質による複合膜層において、高分子物質100重量部
に対して液晶物質が10重量部未満になると、該複合膜
層における記録の印字感度が低くなり易く、鮮明な記録
が得られ難くなる。また、高分子物質100重量部に対
して液晶物質が500重量部を超えるようになると、複
合膜層の表面への液晶の浸み出しが多くなるために、該
複合膜層の表面に対して保護用の樹脂層を形成すること
が困難になり易い。このため、製膜性能を有する高分子
物質・液晶物質による複合膜層においては、製膜性能を
有する高分子物質100重量部に対して液晶物質10〜
500重量部を利用するのが好ましく、より好ましくは
50〜200重量部程度の液晶物質が利用される。
【0031】また、この高分子物質・液晶物質による複
合膜層中に、該複合膜層中の液晶物質の分子と整合して
液晶物質と同様に光学的な機能を果たす二色性色素分子
を含有させることにより、記録部の呈色を一層明瞭にす
ることができる。この二色性色素分子として、例えばイ
ンドール・ブルー,スーダン・ブラックB,スーダン
3,スーダン2、さらにはE.メルク化学(E.Mer
k Chemicals)から市販されているD−3
7,D−43,D−85等を利用し得る。
合膜層中に、該複合膜層中の液晶物質の分子と整合して
液晶物質と同様に光学的な機能を果たす二色性色素分子
を含有させることにより、記録部の呈色を一層明瞭にす
ることができる。この二色性色素分子として、例えばイ
ンドール・ブルー,スーダン・ブラックB,スーダン
3,スーダン2、さらにはE.メルク化学(E.Mer
k Chemicals)から市販されているD−3
7,D−43,D−85等を利用し得る。
【0032】製膜性能を有する高分子物質と液晶物質と
を含有する高分子物質・液晶物質による複合膜層からな
る感熱記録層4は、該感熱記録層4が例えばコロナ帯電
等による電場に通されると、感熱記録層4中の高分子物
質・液晶物質による複合膜層内に分散した液晶粒子中の
液晶分子が同一方向に整列され、高分子物質と液晶物質
との屈折率が一致することから、複合膜層には透明な状
態が呈される。かかる状態の感熱記録層4が加熱される
と、高分子物質・液晶物質による複合膜層内に分散した
液晶粒子中の液晶分子の配列がランダムな状態となり、
高分子物質と液晶物質との屈折率に差異が生じることか
ら、熱を受けた部分のみが不透明な濁状態として外部か
ら視認される。したがって、感熱記録層4が再度電場に
通されると、複合膜層内の高分子物質と液晶物質との分
子の方向が同一に整列されることから、高分子物質と液
晶物質との屈折率が一致して透明な状態になり、感熱記
録層4への記録と記録の消去とを、感熱記録層4の透明
状態と不透明状態との間の可逆的変化によって繰り返し
て行なうことができる。
を含有する高分子物質・液晶物質による複合膜層からな
る感熱記録層4は、該感熱記録層4が例えばコロナ帯電
等による電場に通されると、感熱記録層4中の高分子物
質・液晶物質による複合膜層内に分散した液晶粒子中の
液晶分子が同一方向に整列され、高分子物質と液晶物質
との屈折率が一致することから、複合膜層には透明な状
態が呈される。かかる状態の感熱記録層4が加熱される
と、高分子物質・液晶物質による複合膜層内に分散した
液晶粒子中の液晶分子の配列がランダムな状態となり、
高分子物質と液晶物質との屈折率に差異が生じることか
ら、熱を受けた部分のみが不透明な濁状態として外部か
ら視認される。したがって、感熱記録層4が再度電場に
通されると、複合膜層内の高分子物質と液晶物質との分
子の方向が同一に整列されることから、高分子物質と液
晶物質との屈折率が一致して透明な状態になり、感熱記
録層4への記録と記録の消去とを、感熱記録層4の透明
状態と不透明状態との間の可逆的変化によって繰り返し
て行なうことができる。
【0033】そして、前記感熱記録層4は基材2の上に
例えばグラビアコート法等により形成される。なお、こ
の感熱記録層4は、印刷による固定記録3が付されてい
る部分のみを覆うように形成しても、または固定記録3
が付されている側の基材2の表面の全体を覆うようにし
て形成してもよい。
例えばグラビアコート法等により形成される。なお、こ
の感熱記録層4は、印刷による固定記録3が付されてい
る部分のみを覆うように形成しても、または固定記録3
が付されている側の基材2の表面の全体を覆うようにし
て形成してもよい。
【0034】保護層は、例えばブチラール樹脂,酢酸ビ
ニル樹脂,塩化ビニル樹脂,アクリル樹脂,ポリエステ
ル樹脂,ウレタン樹脂,アミド樹脂,エポキシ樹脂,酢
酸セルロース樹脂等により、厚さ1〜10μ程度にグラ
ビアコート法等で形成される。
ニル樹脂,塩化ビニル樹脂,アクリル樹脂,ポリエステ
ル樹脂,ウレタン樹脂,アミド樹脂,エポキシ樹脂,酢
酸セルロース樹脂等により、厚さ1〜10μ程度にグラ
ビアコート法等で形成される。
【0035】次に、図2は本発明の記録媒体の第2の実
施例を示す断面図である。
施例を示す断面図である。
【0036】この図2に示す記録媒体1は、基材2の上
に磁気記録層5が形成されており、該磁気記録層5の上
に印刷による固定記録3が設けられていて、前記固定記
録3の上に直接感熱記録層4が形成されているものであ
って、該感熱記録層4の一部分の光学的特性が変化する
ことによって、前記印刷による固定記録3の光学的な読
み取り内容が変化するものである。
に磁気記録層5が形成されており、該磁気記録層5の上
に印刷による固定記録3が設けられていて、前記固定記
録3の上に直接感熱記録層4が形成されているものであ
って、該感熱記録層4の一部分の光学的特性が変化する
ことによって、前記印刷による固定記録3の光学的な読
み取り内容が変化するものである。
【0037】前記磁気記録層5は、γ−Fe2 O3 ,C
o被着γ−Fe2 O3 ,Fe3 O4,CrO2 ,Fe,
Fe−Cr,Fe−Co,Co−Cr,Co−Ni,M
nAl,Baフェライト,Srフェライト等の磁性微粒
子を適当な樹脂またはインキビヒクル中に分散させてな
る分散物をグラビア法,ロール法,ナイフエッジ法等の
塗布方法によって基材2上に形成することによって得ら
れる。また、磁気記録層5はFe,Fe−Cr,Fe−
Co,Co−Cr等の金属または合金あるいはその酸化
物を用いて、真空蒸着法,スパッタ法,メッキ法等によ
って基材2上に形成することもできる。さらに、磁気記
録層5はプラスチック製や紙等のテープに、前記各種方
法によって磁気記録層を形成したのち、基材2上にその
テープを貼り付けて形成することもできる。
o被着γ−Fe2 O3 ,Fe3 O4,CrO2 ,Fe,
Fe−Cr,Fe−Co,Co−Cr,Co−Ni,M
nAl,Baフェライト,Srフェライト等の磁性微粒
子を適当な樹脂またはインキビヒクル中に分散させてな
る分散物をグラビア法,ロール法,ナイフエッジ法等の
塗布方法によって基材2上に形成することによって得ら
れる。また、磁気記録層5はFe,Fe−Cr,Fe−
Co,Co−Cr等の金属または合金あるいはその酸化
物を用いて、真空蒸着法,スパッタ法,メッキ法等によ
って基材2上に形成することもできる。さらに、磁気記
録層5はプラスチック製や紙等のテープに、前記各種方
法によって磁気記録層を形成したのち、基材2上にその
テープを貼り付けて形成することもできる。
【0038】前記塗布方法によって磁気記録層5を形成
する場合には、その膜厚は1〜100μ、好ましくは5
〜20μ程度である。また、真空蒸着法,スパッタ法ま
たはメッキ法によって磁気記録層5を形成する場合に
は、その膜厚は100Å〜1μ、好ましくは500〜2
000Å程度である。
する場合には、その膜厚は1〜100μ、好ましくは5
〜20μ程度である。また、真空蒸着法,スパッタ法ま
たはメッキ法によって磁気記録層5を形成する場合に
は、その膜厚は100Å〜1μ、好ましくは500〜2
000Å程度である。
【0039】γ−Fe2 O3 等の磁性微粒子が分散され
る樹脂またはインキビヒクルとしては、ブチラール樹
脂,塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂,ウレタン樹
脂,ポリエステル樹脂,セルロース系樹脂,アクリル樹
脂,スチレン/マレイン酸共重合体樹脂等が用いられ、
必要に応じてニトリルゴム等のゴム系樹脂またはウレタ
ンエラストマー等が添加される。また、磁性微粒子が前
記樹脂中に分散されてなる分散物中には、必要に応じ
て、界面活性剤,シランカップリング剤,可塑剤,ワッ
クス,シリコーンオイル,カーボンその他の顔料を添加
することもできる。
る樹脂またはインキビヒクルとしては、ブチラール樹
脂,塩化ビニル/酢酸ビニル共重合体樹脂,ウレタン樹
脂,ポリエステル樹脂,セルロース系樹脂,アクリル樹
脂,スチレン/マレイン酸共重合体樹脂等が用いられ、
必要に応じてニトリルゴム等のゴム系樹脂またはウレタ
ンエラストマー等が添加される。また、磁性微粒子が前
記樹脂中に分散されてなる分散物中には、必要に応じ
て、界面活性剤,シランカップリング剤,可塑剤,ワッ
クス,シリコーンオイル,カーボンその他の顔料を添加
することもできる。
【0040】図2に示す記録媒体の第2の実施例におけ
る他の構成は、前記図1に示す第1の実施例と同様であ
る。
る他の構成は、前記図1に示す第1の実施例と同様であ
る。
【0041】次いで、図3は本発明の記録媒体の第3の
実施例を示す断面図である。この図3に示す記録媒体1
では、基材2の一方の面に印刷による固定記録3が設け
られており、該固定記録3の上に直接感熱記録層4が形
成されており、又、基材2の他方の面には磁気記録層5
が形成されていて、感熱記録層4の一部分の光学的特性
が変化することによって、前記印刷による固定記録3の
光学的な読み取り内容が変化するものである。
実施例を示す断面図である。この図3に示す記録媒体1
では、基材2の一方の面に印刷による固定記録3が設け
られており、該固定記録3の上に直接感熱記録層4が形
成されており、又、基材2の他方の面には磁気記録層5
が形成されていて、感熱記録層4の一部分の光学的特性
が変化することによって、前記印刷による固定記録3の
光学的な読み取り内容が変化するものである。
【0042】この図3に示す記録媒体の第3の実施例に
おける他の構成については、前記図2に示す第2の実施
例と同様である。
おける他の構成については、前記図2に示す第2の実施
例と同様である。
【0043】続いて、図4は本発明の記録媒体の第4の
実施例を示す断面図である。この図4に示す記録媒体1
は、基材2の上に、磁気記録層5と、反射層(シルバー
層)6とが順次形成されており、この反射層6の上に印
刷による固定記録3が設けられていて、さらに該固定記
録3の上に感熱記録層4が直接形成されており、該感熱
記録層4の一部分の光学的特性が変化することによっ
て、前記固定記録3の光学的な読み取り内容が変化する
ものである。
実施例を示す断面図である。この図4に示す記録媒体1
は、基材2の上に、磁気記録層5と、反射層(シルバー
層)6とが順次形成されており、この反射層6の上に印
刷による固定記録3が設けられていて、さらに該固定記
録3の上に感熱記録層4が直接形成されており、該感熱
記録層4の一部分の光学的特性が変化することによっ
て、前記固定記録3の光学的な読み取り内容が変化する
ものである。
【0044】前記反射層6は、磁気記録層5の上にAl
等の金属層を、真空蒸着法,スパッタ法,メッキ法等に
よって形成させることによって得られる。また、この反
射層6は、エチルセルロース,エチルヒドロキシエチル
セルロース,セルロースアセテートプロピオネート,酢
酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレン,ポ
リ−α−メチルスチレン等のスチレン樹脂またはスチレ
ン共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル,ポリメタクリ
ル酸エチル,ポリアクリル酸エチル,ポリアクリル酸ブ
チル等のアクリル樹脂またはメタクリル樹脂単独あるい
は共重合樹脂、ロジン,ロジン変性マレイン酸樹脂、ロ
ジン変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロジンエステ
ル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、クマロン樹脂、ビニルト
ルエン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ブチラール樹脂等のバインダーに着色す
べき色に応じて各種の顔料を添加し、さらに必要に応じ
て可塑剤,安定剤,ワックス,グリース,乾燥剤,乾燥
補助剤,硬化剤,増粘剤,分散剤を添加したのち、溶剤
または希釈剤で充分に混練してなる着色塗料あるいはイ
ンキを用いて、通常のグラビア法,ロール法,ナイフエ
ッジ法,オフセット法等の塗布方法または印刷方法によ
り形成することもできる。
等の金属層を、真空蒸着法,スパッタ法,メッキ法等に
よって形成させることによって得られる。また、この反
射層6は、エチルセルロース,エチルヒドロキシエチル
セルロース,セルロースアセテートプロピオネート,酢
酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリエチレン,ポ
リ−α−メチルスチレン等のスチレン樹脂またはスチレ
ン共重合樹脂、ポリメタクリル酸メチル,ポリメタクリ
ル酸エチル,ポリアクリル酸エチル,ポリアクリル酸ブ
チル等のアクリル樹脂またはメタクリル樹脂単独あるい
は共重合樹脂、ロジン,ロジン変性マレイン酸樹脂、ロ
ジン変性フェノール樹脂、重合ロジン等のロジンエステ
ル樹脂、ポリ酢酸ビニル樹脂、クマロン樹脂、ビニルト
ルエン樹脂、塩化ビニル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリ
ウレタン樹脂、ブチラール樹脂等のバインダーに着色す
べき色に応じて各種の顔料を添加し、さらに必要に応じ
て可塑剤,安定剤,ワックス,グリース,乾燥剤,乾燥
補助剤,硬化剤,増粘剤,分散剤を添加したのち、溶剤
または希釈剤で充分に混練してなる着色塗料あるいはイ
ンキを用いて、通常のグラビア法,ロール法,ナイフエ
ッジ法,オフセット法等の塗布方法または印刷方法によ
り形成することもできる。
【0045】この反射層6は感熱記録層4の記録の読み
取りを容易にするための着色層として機能する。この図
4に示す第4の実施例の他の構成は、前記図2に示す第
2の実施例と同様である。
取りを容易にするための着色層として機能する。この図
4に示す第4の実施例の他の構成は、前記図2に示す第
2の実施例と同様である。
【0046】次に、図5〜図8は、印刷による固定記録
としてバーコードが付されている本発明の記録媒体の使
用方法の一例を示す流れ図である。
としてバーコードが付されている本発明の記録媒体の使
用方法の一例を示す流れ図である。
【0047】これらの図に示す記録媒体の使用方法で
は、例えば図1に示す第1の実施例の記録媒体1、すな
わち基材2の上に直接印刷するかまたは印刷物の貼り付
け等によって設けられている固定記録3として、図5に
示すような5本のバーコード7,8,9,10,11か
らなる固定記録を、例えば黒色インキにて印刷してお
き、この固定記録の上に、透明状態にある感熱記録層4
を直接形成した記録媒体1を使用する。
は、例えば図1に示す第1の実施例の記録媒体1、すな
わち基材2の上に直接印刷するかまたは印刷物の貼り付
け等によって設けられている固定記録3として、図5に
示すような5本のバーコード7,8,9,10,11か
らなる固定記録を、例えば黒色インキにて印刷してお
き、この固定記録の上に、透明状態にある感熱記録層4
を直接形成した記録媒体1を使用する。
【0048】次いで、バーコードリーダー等の光学的な
読み取り装置で読み取るときには、バーコード7,8,
9,10,11からなる固定記録の上の感熱記録層4に
おける予め決められた一部分を感熱ヘッドで例えば0.
5mJ/dotのエネルギーを与えて不透明化させる。
つまり、この実施例では図6に示すように、バーコード
7〜11のうちのバーコード8,10の上に位置する感
熱記録層4の部分を加熱して白濁させて、不透明にする
と、バーコード7,9,11の3本のみが、固定記録に
よる情報として読み取り可能になる。
読み取り装置で読み取るときには、バーコード7,8,
9,10,11からなる固定記録の上の感熱記録層4に
おける予め決められた一部分を感熱ヘッドで例えば0.
5mJ/dotのエネルギーを与えて不透明化させる。
つまり、この実施例では図6に示すように、バーコード
7〜11のうちのバーコード8,10の上に位置する感
熱記録層4の部分を加熱して白濁させて、不透明にする
と、バーコード7,9,11の3本のみが、固定記録に
よる情報として読み取り可能になる。
【0049】そこで、固定記録の一部であるバーコード
8,10の上の感熱記録層4を不透明にしたうえで、光
学的な読み取り装置によって残りの3本のバーコード
7,9,11を読み取り、かつ、このバーコード7,
9,11による固定情報を真正な固定情報としておく。
8,10の上の感熱記録層4を不透明にしたうえで、光
学的な読み取り装置によって残りの3本のバーコード
7,9,11を読み取り、かつ、このバーコード7,
9,11による固定情報を真正な固定情報としておく。
【0050】その後、感熱記録層4の不透明化した部分
を、感熱ヘッドにより例えば0.2mJ/dotのエネ
ルギーを与えて再び透明に戻す。つまり、感熱記録層4
におけるバーコード8,10の上の部分を加熱し、図8
に示すように5本のバーコード7〜11が見える状態に
戻したうえで、記録媒体を例えばユーザーに返す。
を、感熱ヘッドにより例えば0.2mJ/dotのエネ
ルギーを与えて再び透明に戻す。つまり、感熱記録層4
におけるバーコード8,10の上の部分を加熱し、図8
に示すように5本のバーコード7〜11が見える状態に
戻したうえで、記録媒体を例えばユーザーに返す。
【0051】また、図2および図3に示す記録媒体1を
用いるときは、図5に示すごとく5本のバーコード7〜
11を光学的に読み取った場合にその情報を例えば”
0”とし、図7に示すごとき3本のバーコード7,9,
11のみを光学的に読み取った場合にその情報を例え
ば”1”とする。
用いるときは、図5に示すごとく5本のバーコード7〜
11を光学的に読み取った場合にその情報を例えば”
0”とし、図7に示すごとき3本のバーコード7,9,
11のみを光学的に読み取った場合にその情報を例え
ば”1”とする。
【0052】磁気記録層5には、磁気ヘッドにより、図
7に示すような3本のバーコードに対応する情報”1”
をバーコード情報として記録しておく。
7に示すような3本のバーコードに対応する情報”1”
をバーコード情報として記録しておく。
【0053】この記録媒体を読み取る際には、光学的な
読み取り装置と磁気的な読み取り装置とを併用し、光学
的な読み取り装置によって読み取った3本のバーコード
7,9,11に対応する情報”1”と、磁気的な読み取
り装置で読み取ったバーコード情報”1”が一致すれ
ば、その記録媒体を正規のものとして判断し、光学的な
読み取り装置によって読み取った情報が例えば5本のバ
ーコードに対応する”0”であったりして一致しなかっ
た場合には、その記録媒体は偽造物であると判断し、偽
物の記録媒体を自動的に排除することが可能となる。
読み取り装置と磁気的な読み取り装置とを併用し、光学
的な読み取り装置によって読み取った3本のバーコード
7,9,11に対応する情報”1”と、磁気的な読み取
り装置で読み取ったバーコード情報”1”が一致すれ
ば、その記録媒体を正規のものとして判断し、光学的な
読み取り装置によって読み取った情報が例えば5本のバ
ーコードに対応する”0”であったりして一致しなかっ
た場合には、その記録媒体は偽造物であると判断し、偽
物の記録媒体を自動的に排除することが可能となる。
【0054】なお、この図2および図3に示す記録媒体
を用いる場合の使用方法における他の構成については、
前記図1に示す記録媒体を用いる場合の使用方法と同様
である。
を用いる場合の使用方法における他の構成については、
前記図1に示す記録媒体を用いる場合の使用方法と同様
である。
【0055】
【作用】本発明の記録媒体は、基材2と、該基材2の上
に設けられている印刷による固定記録3と、この固定記
録3の上に直接設けられている透明−不透明からなる光
学特性が可逆的に変化する反復印字感熱記録層4とを備
えており、前記固定記録3が、前記反復印字感熱記録層
4が透明であるときに光学的に読み取り可能であって、
該反復印字感熱記録層4が不透明であるときに光学的な
読み取りが不可能になるものである。このために、反復
印字感熱記録層4の予め決められた一部分の光学的特性
を変化させて、この光学的特性が変化した状態を光学的
に読み取り、つまり印刷による固定記録3による固定情
報の読み取り内容を変化させて読み取り、次いで前記光
学的特性が変化した部分の反復印字感熱記録層4を元に
戻す処理を行なってから、その記録媒体を例えばユーザ
ーに返すようにする。
に設けられている印刷による固定記録3と、この固定記
録3の上に直接設けられている透明−不透明からなる光
学特性が可逆的に変化する反復印字感熱記録層4とを備
えており、前記固定記録3が、前記反復印字感熱記録層
4が透明であるときに光学的に読み取り可能であって、
該反復印字感熱記録層4が不透明であるときに光学的な
読み取りが不可能になるものである。このために、反復
印字感熱記録層4の予め決められた一部分の光学的特性
を変化させて、この光学的特性が変化した状態を光学的
に読み取り、つまり印刷による固定記録3による固定情
報の読み取り内容を変化させて読み取り、次いで前記光
学的特性が変化した部分の反復印字感熱記録層4を元に
戻す処理を行なってから、その記録媒体を例えばユーザ
ーに返すようにする。
【0056】かくして、ユーザーや第三者が、外部から
見える固定情報と同じ情報に変造または偽造した記録媒
体を所持する場合には、その変造または偽造した記録媒
体が偽物であることを直ちに判別でき、記録媒体のセキ
ュリティ性を大幅に向上させることができる。
見える固定情報と同じ情報に変造または偽造した記録媒
体を所持する場合には、その変造または偽造した記録媒
体が偽物であることを直ちに判別でき、記録媒体のセキ
ュリティ性を大幅に向上させることができる。
【0057】又、本発明の記録媒体は、一方の面に磁気
記録層5が形成されている基材2と、該基材2の他方の
面と前記磁気記録層5の上とのうちの少なくともいずれ
かの一方に設けられている印刷による固定記録3と、こ
の固定記録3の上に直接設けられている透明−不透明か
らなる光学特性が可逆的に変化する反復印字感熱記録層
4とを備えており、前記印刷による固定記録3が、前記
反復感印字熱記録層4が透明であるときに光学的に読み
取り可能であって、該反復印字感熱記録層4が不透明で
あるときに光学的な読み取りが不可能になるものであ
る。従って、印刷による固定記録3による固有の固定情
報を例えば”0”とし、反復印字感熱記録層4を感熱処
理して固定情報の上の感熱記録層4の予め決められた一
部分を不透明化することによって、固定記録3の固定情
報の読み取り内容を変化させた上で読み取り、そのとき
の情報を例えば”1”とし、磁気記録層に予め記録して
あるこの情報に対応する磁気情報”1”と比較して、真
偽の判定、取引処理を行ない、次いで、感熱記録層4の
前記不透明化した部分を処理して再び透明に戻して例え
ばユーザーに返せば、ユーザーや第三者はどのような処
理が行なわれたかが判らなく、さらにセキュリティ性が
上がる。
記録層5が形成されている基材2と、該基材2の他方の
面と前記磁気記録層5の上とのうちの少なくともいずれ
かの一方に設けられている印刷による固定記録3と、こ
の固定記録3の上に直接設けられている透明−不透明か
らなる光学特性が可逆的に変化する反復印字感熱記録層
4とを備えており、前記印刷による固定記録3が、前記
反復感印字熱記録層4が透明であるときに光学的に読み
取り可能であって、該反復印字感熱記録層4が不透明で
あるときに光学的な読み取りが不可能になるものであ
る。従って、印刷による固定記録3による固有の固定情
報を例えば”0”とし、反復印字感熱記録層4を感熱処
理して固定情報の上の感熱記録層4の予め決められた一
部分を不透明化することによって、固定記録3の固定情
報の読み取り内容を変化させた上で読み取り、そのとき
の情報を例えば”1”とし、磁気記録層に予め記録して
あるこの情報に対応する磁気情報”1”と比較して、真
偽の判定、取引処理を行ない、次いで、感熱記録層4の
前記不透明化した部分を処理して再び透明に戻して例え
ばユーザーに返せば、ユーザーや第三者はどのような処
理が行なわれたかが判らなく、さらにセキュリティ性が
上がる。
【0058】さらに、本発明の記録媒体の使用方法は、
前記構成による本発明の記録媒体の反復感熱印字記録層
を感熱処理して、該反復感熱印字記録層の予め決められ
た一部分の光学的特性を変化させることによって印刷に
よる固定記録による固定情報の読み取り内容を変化さ
せ、次いでこの反復感熱印字記録層の一部分の光学的特
性が変化した状態での固定情報を光学的に読み取り、続
いて前記反復感熱印字記録層の前記光学的特性が変化し
た部分を元の状態に戻す処理を施す記録媒体の使用方法
である。従って、光学的特性が変化した部分を再び元に
戻す処理を施した後の記録媒体を例えばユーザーに返せ
ば、ユーザーや第三者はどのような処理が行なわれたか
が判らず、また光学的に見える印刷による固定情報と同
じ情報が固定記録として記録されている記録媒体が持ち
込まれた場合にも、その持ち込まれた記録媒体の情報が
変造や偽造された偽物であるか否かの判別を速やかにか
つ的確に行なうことが可能である。
前記構成による本発明の記録媒体の反復感熱印字記録層
を感熱処理して、該反復感熱印字記録層の予め決められ
た一部分の光学的特性を変化させることによって印刷に
よる固定記録による固定情報の読み取り内容を変化さ
せ、次いでこの反復感熱印字記録層の一部分の光学的特
性が変化した状態での固定情報を光学的に読み取り、続
いて前記反復感熱印字記録層の前記光学的特性が変化し
た部分を元の状態に戻す処理を施す記録媒体の使用方法
である。従って、光学的特性が変化した部分を再び元に
戻す処理を施した後の記録媒体を例えばユーザーに返せ
ば、ユーザーや第三者はどのような処理が行なわれたか
が判らず、また光学的に見える印刷による固定情報と同
じ情報が固定記録として記録されている記録媒体が持ち
込まれた場合にも、その持ち込まれた記録媒体の情報が
変造や偽造された偽物であるか否かの判別を速やかにか
つ的確に行なうことが可能である。
【0059】
【実施例】以下、本各発明の具体的な構成を実施例に基
づいて説明する。
づいて説明する。
【0060】実施例1(記録媒体) 基材として188μ厚のポリエチレンテレフタレー
トのフィルムを使用した。
トのフィルムを使用した。
【0061】 前記基材上に、次の組成の塗料をグラ
ビアコート法にて厚さ10μに塗工することによって磁
気記録層を形成した。
ビアコート法にて厚さ10μに塗工することによって磁
気記録層を形成した。
【0062】 バリウムフエライト・・・・・・・・・・・・・・・・36重量部 ウレタン樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・12重量部 カーボン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2重量部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20重量部 メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・15重量部 メチルイソブチルケトン・・・・・・・・・・・・15重量部 イソシアネート系硬化剤・・・・・・・・・・・・・・2重量部
【0063】 前記磁気記録層上に、厚さ400Åの
Alの真空蒸着層からなる反射層(シルバー層)を形成
した。
Alの真空蒸着層からなる反射層(シルバー層)を形成
した。
【0064】 前記反射層の上に、図5にて符号7〜
11で示すバーコードからなる固定記録を印刷した。
11で示すバーコードからなる固定記録を印刷した。
【0065】 バーコードを印刷した領域に、次の組
成の塗料による塗工層をグラビアコート法にて厚さ5μ
に形成することによって感熱記録層を形成した。
成の塗料による塗工層をグラビアコート法にて厚さ5μ
に形成することによって感熱記録層を形成した。
【0066】 塩化ビニル酢酸ビニル共重合樹脂・・・・・・・・・・・・15重量部 ベヘン酸・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 5重量部 テトラヒドロフラン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80重量部
【0067】 前記感熱記録層の上に、次の組成の塗
料による塗工層をグラビアコート法にて厚さ2μに形成
することによって保護層を形成した。
料による塗工層をグラビアコート法にて厚さ2μに形成
することによって保護層を形成した。
【0068】 ポリビニルブチラール樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・10重量部 ウレタン樹脂・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10重量部 テトラフルオロエチレンパウダー・・・・・・・・・・・・10重量部 酢酸エチル・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30重量部 トルエン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30重量部 メチルエチルケトン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・30重量部
【0069】かくして、感熱記録層の感熱処理によって
該感熱記録層の一部分の光学的特性を変化させることに
より、前記印刷による固定記録の読み取り内容が変化す
る本発明の1実施例品である記録媒体としてのカードを
作製した。
該感熱記録層の一部分の光学的特性を変化させることに
より、前記印刷による固定記録の読み取り内容が変化す
る本発明の1実施例品である記録媒体としてのカードを
作製した。
【0070】実施例2(記録媒体の使用方法) 前記した図5に示すようなバーコード7〜11から
なる固定記録が印刷されている記録媒体を用いた。
なる固定記録が印刷されている記録媒体を用いた。
【0071】 前記バーコード7〜11を有する記録
媒体を光学的な読み取り装置であるバーコードリーダー
で読み取ったときの情報を”0”とした。
媒体を光学的な読み取り装置であるバーコードリーダー
で読み取ったときの情報を”0”とした。
【0072】 外部からバーコード7,9,11のみ
が光学的に認識される記録媒体を読み取ったときの情報
を”1”とした。
が光学的に認識される記録媒体を読み取ったときの情報
を”1”とした。
【0073】 磁気記録層には、バーコード情報とし
て”1”を記録した。
て”1”を記録した。
【0074】 続いて、図6および図7に示すよう
に、前記バーコード7〜11のうちのバーコード8,1
0に相当する感熱記録層の部分に、感熱ヘッドで0.5
mJ/dotのエネルギーを与えて該部分を白濁させ、
不透明化した。
に、前記バーコード7〜11のうちのバーコード8,1
0に相当する感熱記録層の部分に、感熱ヘッドで0.5
mJ/dotのエネルギーを与えて該部分を白濁させ、
不透明化した。
【0075】 外部からバーコード7,9,11のみ
が光学的に認識されるこの記録媒体を、バーコードリー
ダーで読み取り、その読み取った情報と磁気ヘッドで磁
気記録層から読み取ったバーコード情報”1”とを比較
し、一致したことにより、この記録媒体が真のものであ
ると認められるので、取引処理を行なった。
が光学的に認識されるこの記録媒体を、バーコードリー
ダーで読み取り、その読み取った情報と磁気ヘッドで磁
気記録層から読み取ったバーコード情報”1”とを比較
し、一致したことにより、この記録媒体が真のものであ
ると認められるので、取引処理を行なった。
【0076】 次いで、白濁させたバーコード8,1
0に相当する部分の感熱記録層に、感熱ヘッドで0.2
mJ/dotのエネルギーを与えて感熱処理し、図8に
示すように再び透明化した。
0に相当する部分の感熱記録層に、感熱ヘッドで0.2
mJ/dotのエネルギーを与えて感熱処理し、図8に
示すように再び透明化した。
【0077】これにより、5本のバーコード7〜11を
有していても偽物を判別できるし、感熱記録層の感熱処
理によって、固有の固定情報のどの部分が不透明化され
たかがユーザーや第三者には全く判らないので、セキュ
リティ性を大幅に向上させることができる。また、光学
的情報と磁気的情報とを比較し、これらの情報が一致し
ない記録媒体を直ちに偽物と判別できるので、持ち込ま
れた記録媒体が偽物か否かの判別を速やかにかつ的確に
行なうことができる。
有していても偽物を判別できるし、感熱記録層の感熱処
理によって、固有の固定情報のどの部分が不透明化され
たかがユーザーや第三者には全く判らないので、セキュ
リティ性を大幅に向上させることができる。また、光学
的情報と磁気的情報とを比較し、これらの情報が一致し
ない記録媒体を直ちに偽物と判別できるので、持ち込ま
れた記録媒体が偽物か否かの判別を速やかにかつ的確に
行なうことができる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の記録媒体
は、基材と、該基材の上に設けられている印刷による固
定記録と、この固定記録の上に直接設けられている透明
−不透明からなる光学特性が可逆的に変化する反復印字
感熱記録層とを備えており、反復感熱印字記録層の一部
分の光学的特性が変化することによって前記固定記録に
よる固定情報の読み取り内容が変化するものである。こ
のために、固定記録の上の感熱記録層のうちの予め決め
られた一部分を感熱処理して、感熱記録層の一部分の光
学的特性を変化させ、次いでこの一部分の光学的特性が
変化した状態を光学的に読み取った後、つまり印刷によ
る固定記録の読み取り内容を変化させて光学的に読み取
った後、感熱記録層における前記一部分の光学的特性が
変化した部分を再び元の状態に戻す処理を行ない、その
記録媒体を例えばユーザーに返すと、ユーザーや第三者
が光学的に見える固定情報と同じ情報に変造または偽造
した場合に、その変造または偽造した記録媒体が偽物で
あることを直ちに判別でき、記録媒体のセキュリティ性
を大幅に向上させ得る。
は、基材と、該基材の上に設けられている印刷による固
定記録と、この固定記録の上に直接設けられている透明
−不透明からなる光学特性が可逆的に変化する反復印字
感熱記録層とを備えており、反復感熱印字記録層の一部
分の光学的特性が変化することによって前記固定記録に
よる固定情報の読み取り内容が変化するものである。こ
のために、固定記録の上の感熱記録層のうちの予め決め
られた一部分を感熱処理して、感熱記録層の一部分の光
学的特性を変化させ、次いでこの一部分の光学的特性が
変化した状態を光学的に読み取った後、つまり印刷によ
る固定記録の読み取り内容を変化させて光学的に読み取
った後、感熱記録層における前記一部分の光学的特性が
変化した部分を再び元の状態に戻す処理を行ない、その
記録媒体を例えばユーザーに返すと、ユーザーや第三者
が光学的に見える固定情報と同じ情報に変造または偽造
した場合に、その変造または偽造した記録媒体が偽物で
あることを直ちに判別でき、記録媒体のセキュリティ性
を大幅に向上させ得る。
【0079】又、本発明の記録媒体は、一方の面に磁気
記録層が形成されている基材と、該基材の他方の面と前
記磁気記録層の上とのうちの少なくともいずれかの一方
に設けられている印刷による固定記録と、この固定記録
の上に直接設けられている透明−不透明からなる光学特
性が可逆的に変化する反復印字感熱記録層とを備えてお
り、反復感熱印字記録層の一部分の光学的特性が変化す
ることによって前記印刷による固定記録の読み取り内容
が変化するものである。このために、固定記録による固
有の固定情報を例えば”0”としておき、感熱記録層の
うちの予め決められた一部分を感熱処理して該感熱記録
層の一部分の光学的特性を変化させ、次いでこの一部分
の光学的特性が変化した状態を光学的に読み取る、つま
り固定記録による読み取り内容を変化させて光学的に読
み取り、その情報を例えば”1”として読み取り、磁気
記録層に予め記録してあるこの情報に対応する磁気情
報”1”と比較し、真偽判定、取引処理を行ない、次い
で、固定記録の上の不透明化した感熱記録層を処理して
再び透明に戻し、例えばユーザーに返せば、ユーザーや
第三者はどのような処理が行なわれたか判らず、したが
ってさらにセキュリティ性を向上させ得る効果を有す
る。
記録層が形成されている基材と、該基材の他方の面と前
記磁気記録層の上とのうちの少なくともいずれかの一方
に設けられている印刷による固定記録と、この固定記録
の上に直接設けられている透明−不透明からなる光学特
性が可逆的に変化する反復印字感熱記録層とを備えてお
り、反復感熱印字記録層の一部分の光学的特性が変化す
ることによって前記印刷による固定記録の読み取り内容
が変化するものである。このために、固定記録による固
有の固定情報を例えば”0”としておき、感熱記録層の
うちの予め決められた一部分を感熱処理して該感熱記録
層の一部分の光学的特性を変化させ、次いでこの一部分
の光学的特性が変化した状態を光学的に読み取る、つま
り固定記録による読み取り内容を変化させて光学的に読
み取り、その情報を例えば”1”として読み取り、磁気
記録層に予め記録してあるこの情報に対応する磁気情
報”1”と比較し、真偽判定、取引処理を行ない、次い
で、固定記録の上の不透明化した感熱記録層を処理して
再び透明に戻し、例えばユーザーに返せば、ユーザーや
第三者はどのような処理が行なわれたか判らず、したが
ってさらにセキュリティ性を向上させ得る効果を有す
る。
【0080】さらに本発明の記録媒体の使用方法は、前
記構成による記録媒体の反復感熱印字記録層を感熱処理
して、該反復感熱印字記録層の予め決められた一部分の
光学的特性を変化させることによって印刷による固定記
録の読み取り内容を変化させ、次いでこの反復感熱印字
記録層の一部分の光学的特性が変化した状態での固定記
録を光学的に読み取り、続いて前記反復感熱印字記録層
の前記光学的特性が変化した部分を元の状態に戻す処理
を施すものである。従って、反復感熱印字記録層の前記
光学的特性が変化した部分を元の状態に戻した後のこの
記録媒体を例えばユーザーに返せば、ユーザーや第三者
はどのような処理が行なわれたか判らず、また光学的に
見える印刷による固定記録と同じ情報を記録した記録媒
体が持ち込まれた場合にも、その持ち込まれた記録媒体
が変造や偽造された偽物であるか否かの判別を速やかに
かつ的確に行ない得る効果がある。
記構成による記録媒体の反復感熱印字記録層を感熱処理
して、該反復感熱印字記録層の予め決められた一部分の
光学的特性を変化させることによって印刷による固定記
録の読み取り内容を変化させ、次いでこの反復感熱印字
記録層の一部分の光学的特性が変化した状態での固定記
録を光学的に読み取り、続いて前記反復感熱印字記録層
の前記光学的特性が変化した部分を元の状態に戻す処理
を施すものである。従って、反復感熱印字記録層の前記
光学的特性が変化した部分を元の状態に戻した後のこの
記録媒体を例えばユーザーに返せば、ユーザーや第三者
はどのような処理が行なわれたか判らず、また光学的に
見える印刷による固定記録と同じ情報を記録した記録媒
体が持ち込まれた場合にも、その持ち込まれた記録媒体
が変造や偽造された偽物であるか否かの判別を速やかに
かつ的確に行ない得る効果がある。
【図1】本発明の記録媒体の第1の実施例を示す断面図
である。
である。
【図2】本発明の記録媒体の第2の実施例を示す断面図
である。
である。
【図3】本発明の記録媒体の第3の実施例を示す断面図
である。
である。
【図4】本発明の記録媒体の第4の実施例を示す断面図
である。
である。
【図5】本発明の記録媒体の使用方法における最初の過
程の説明図である。
程の説明図である。
【図6】図5に続く過程の説明図である。
【図7】図6に続く過程の説明図である。
【図8】図7に続く過程の説明図である。
1・・・・記録媒体 2・・・・基材 3・・・・印刷による固定記録 4・・・・反復感熱印字記録層(感熱記録層) 5・・・・磁気記録層 6・・・・反射層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−64314(JP,A) 特開 平4−129794(JP,A) 特開 平4−201596(JP,A) 特開 昭62−278084(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41M 5/36
Claims (3)
- 【請求項1】 基材と、該基材の上に設けられている印
刷による固定記録と、この固定記録の上に直接設けられ
ている透明−不透明からなる光学特性が可逆的に変化す
る反復印字感熱記録層とを備えており、前記固定記録
が、前記反復印字感熱記録層が透明であるときに光学的
に読み取り可能であって、該反復印字感熱記録層が不透
明であるときに光学的な読み取りが不可能になるもので
あることを特徴とする記録媒体。 - 【請求項2】 一方の面に磁気記録層が形成されている
基材と、該基材の他方の面と前記磁気記録層の上とのう
ちの少なくともいずれかの一方に設けられている印刷に
よる固定記録と、この固定記録の上に直接設けられてい
る透明−不透明からなる光学特性が可逆的に変化する反
復印字感熱記録層とを備えており、前記固定記録が、前
記反復感印字熱記録層が透明であるときに光学的に読み
取り可能であって、該反復印字感熱記録層が不透明であ
るときに光学的な読み取りが不可能になるものであるこ
とを特徴とする記録媒体。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の記録媒
体の反復印字感熱記録層を感熱処理して、該反復感熱印
字記録層の予め決められた一部分の透明−不透明からな
る光学特性を変化させることによって、光学的に読み取
れる印刷による固定記録の内容を変化させ、この変化し
た状態での固定記録の情報を光学的に読み取った後、前
記反復感熱印字記録層の前記光学的特性が変化した部分
を元の状態に戻す処理を施すことを特徴とする請求項1
または2に記載の記録媒体の使用方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30931992A JP3262865B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 記録媒体およびその使用方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30931992A JP3262865B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 記録媒体およびその使用方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06135140A JPH06135140A (ja) | 1994-05-17 |
JP3262865B2 true JP3262865B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=17991589
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30931992A Expired - Fee Related JP3262865B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 記録媒体およびその使用方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3262865B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003034080A (ja) * | 2001-07-26 | 2003-02-04 | Ricoh Co Ltd | 可逆性感熱記録媒体 |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP30931992A patent/JP3262865B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06135140A (ja) | 1994-05-17 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
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