JP3262831B2 - X線回折装置用ゴニオメータの光軸調整装置 - Google Patents

X線回折装置用ゴニオメータの光軸調整装置

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JP3262831B2
JP3262831B2 JP05695892A JP5695892A JP3262831B2 JP 3262831 B2 JP3262831 B2 JP 3262831B2 JP 05695892 A JP05695892 A JP 05695892A JP 5695892 A JP5695892 A JP 5695892A JP 3262831 B2 JP3262831 B2 JP 3262831B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、X線回折装置に用いら
れるゴニオメータのX線源に対する角度位置を微調整し
て、ゴニオメータの光軸をX線光軸と一致させるための
光軸調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】X線回折装置は、一般に、図5に示すよ
うに、X線源としてのX線管1及びゴニオメータ2を有
している。X線管1は、電子を放出するフイラメント3
と、フイラメント3に対向して配置されたターゲット1
2とを有している。フイラメント3から放出された電子
がターゲット12に衝突すると、そのターゲット12か
らX線が放出される。ゴニオメータ2は、直方体形状の
ベース筺体4と、その筺体の中央位置に設けられた円柱
状のθ回転台5と、θ回転台5を同心状に取り囲むリン
グ状の2θ回転台6とを有している。
【0003】測定対象である試料7は、θ回転台5の上
に固定されている。ベース筺体4上であって2θ回転台
6の左方位置に、発散スリット8が固定して設けられて
いる。2θ回転台6の右側部分には検出器アーム9が固
定されており、その検出器アーム上に受光スリット10
及びX線検出器11が固定されている。
【0004】ベース筺体4の内部には回転駆動装置(図
示せず)が格納されており、その駆動装置によって駆動
されてθ回転台5が中心軸線ωを中心として間欠的又は
連続的に走査回転できるようになっている。通常、この
走査回転はθ回転と呼ばれている。また、2θ回転台6
は、上記の駆動装置によって駆動されて同じく中心軸線
ωを中心として上記θ回転の二倍の回転速度で間欠的又
は連続的に走査回転できるようになっている。通常、こ
の回転は2θ回転と呼ばれている。
【0005】θ回転台5をθ回転させ、そして2θ回転
台6を2θ回転させながら、X線管1内のターゲット1
2から出たX線を試料7に照射し、その試料7で回折し
たX線をX線検出器11によって検出する。通常、X線
検出器11の後段にはX線強度計数回路(図示せず)が
電気的に接続されており、そのX線強度計数回路により
X線検出器11のX線検出結果に基づいて回折X線の強
度が測定される。X線検出器11による回折X線の検出
は、検出器アーム9の各2θ角度位置、すなわちX線検
出器11の各2θ角度位置において行なわれる。
【0006】上記形式のX線回折装置においては、発散
スリット8のX線通過用スリット部、ゴニオ回転中心
ω、そして受光スリット10のX線通過用スリット部を
結ぶゴニオ光軸(破線)L1が、X線管1から出射する
X線の光軸(鎖線)L2と正確に一致していなければな
らない。仮にそれらが一致していないと、正確なX線測
定を行うことができない。
【0007】従って、X線回折装置には、従来より、ゴ
ニオ光軸L1の角度位置を調整するための光軸調整装置
が付設されていた。従来のゴニオ光軸調整装置は、ベー
ス筺体4の内部に格納されており、しかもその光軸調整
装置を構成する各部品は、ベース筺体4に個別に組み付
けられていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来のゴニオ光軸調整
装置は、ベース筺体4の内部に格納され、しかも各構成
部品がベース筺体4に直接且つ個別に組み付けられてい
たので、ゴニオ光軸調整装置それ自体を単体としてゴニ
オメータ2から分離させることができなかった。つま
り、従来のX線回折装置においては、1つのX線回折装
置に専用のゴニオメータが取り外し不能に組み付けられ
ていた。
【0009】ところで、ゴニオメータには非常に多くの
種類がある。例えば形式的に見て、試料に入射する入射
X線と試料で回折した回折X線の両方を含む面であるX
線回折面が水平である横型ゴニオメータや、そのX線回
折面が垂直である縦型ゴニオメータがある。また、ゴニ
オメータをX線管の左右いずれに配設させるかによって
二種類のゴニオメータがある。さらに、原理的に見て、
集中法測定用のゴニオメータや、平行ビーム法測定用の
ゴニオメータ等がある。従来は、それら各ゴニオメータ
に適合した異なる構成のゴニオ光軸調整装置が、個々の
ゴニオメータの内部に組み付けられていた。従って、ゴ
ニオ光軸調整装置をゴニオメータに組み付けるにあたっ
て、多種類の部品を用意しておかなければならず、ま
た、その組み付けの作業も非常に面倒で時間がかかって
いた。
【0010】本発明は、従来のゴニオ光軸調整装置にお
ける上記の問題点を解消するためになされたものであっ
て、各種形式のゴニオメータに容易に組み付けることの
できるゴニオ光軸調整装置を提供することを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係るX線回折装
置用ゴニオメータの光軸調整装置は、試料及びX線検出
器を支持しており、前記試料に対して前記X線検出器を
走査回転させるX線回折装置用ゴニオメータに関して用
いられる光軸調整装置であって、前記X線検出器の走査
回転中心を中心として前記ゴニオメータをテーブル上に
回転自在に支持するゴニオメータ支持手段と、前記ゴニ
オメータを付勢して回転させるゴニオメータ回転手段
と、該ゴニオメータ回転手段を支持すると共に前記テー
ブルに着脱可能に且つ前記ゴニオメータとは別体に設け
られるケーシングとを有することを特徴とする。
【0012】
【作用】ゴニオメータは、ゴニオメータ回転手段によっ
て駆動されてX線検出器の走査回転中心を中心として適
宜の角度だけ回転する。この回転により、ゴニオ光軸と
X線光軸とが合致するように調整される。ゴニオメータ
回転手段はそれ自体一つの単体として構成されているの
で、それ自体の製造も楽である。また、そのゴニオメー
タ回転手段はゴニオメータの外部に組み付けられるの
で、その組み付け作業も非常に楽である。さらに、ゴニ
オメータの種類は数多くのものが存在するが、それらに
対して用いられるゴニオメータ回転手段は一種類で良
い。このため、ゴニオメータ回転手段の構成部品として
多くの種類のものを用意する必要がない。
【0013】
【実施例】図1は、本発明に係る光軸調整装置を備えた
X線回折装置用ゴニオメータの平面図であり、図2はそ
のゴニオメータの側面断面図である。ここに示したゴニ
オメータは、試料に入射する入射X線と試料で回折する
回折X線の両方を含む面が水平面となるような形式の、
いわゆる横型ゴニオメータである。
【0014】ゴニオメータ2は、方形状のテーブル13
の上に載置されている。このゴニオメータ2は、直方体
状のベース筺体4と、そのベース筺体4の上に位置する
三段の円筒状のθ回転台5と、θ回転台5の下方に位置
していてθ回転台5よりも径の大きい円盤状の2θ回転
台6とを有している。θ回転台5の上端には長方形状の
板材であるサンプルホルダ15が固定されており、その
サンプルホルダ15に測定対象である試料7が詰め込ま
れている。
【0015】図2に示すように、ベース筺体4の内部に
は、円筒状の芯部16aと、その芯部と一体なギヤ16
bとによって構成されたθ回転軸16が格納されてい
る。また、そのθ回転軸16の外側には、円筒状の芯部
17aと、その芯部と一体なギヤ17bとによって構成
された2θ回転軸17が配設されている。θ回転軸16
は、その底面において、いわゆるワイヤベアリング18
を介してベース筺体4によって支持されている。ここに
いうワイヤベアリングとは、内輪及び外輪として環状の
金属製ワイヤを用い、それらのワイヤ間に多数の金属ボ
ールを介在させることによって形成された、スラストボ
ールベアリングである。また、2θ回転軸17は、その
底面において、ワイヤベアリング18を介してθ回転軸
16によって支持されている。2θ回転軸17のギヤ部
上面は、ベース筺体4の上壁にねじ結合しているリング
ねじ19により、ワイヤベアリング18を介して下方へ
押し付けられている。以上の構成により、θ回転軸16
及び2θ回転軸17は、上下方向移動不能に、しかし中
心軸線ωを中心として独自に回転自在な状態でベース筺
体4内に格納されている。
【0016】図1に示すように、θ軸ギヤ16bはパル
スモータ30によって駆動されるウオーム31と噛み合
っている。一方、2θ軸ギヤ17bは、θ軸パルスモー
タ30と対称な位置に設けられた他のパルスモータ32
によって駆動されるウオーム33と噛み合っている。
【0017】図2において、θ回転軸16の上端はベー
ス筺体4の上方へ突出しており、その上端にθ回転台5
がボルト等によって結合されている。また、2θ回転軸
17の上端もベース筺体4の上方へ突出しており、その
上端に2θ回転台6がボルト等によって結合されてい
る。
【0018】2θ回転台6の右端上部には、右方へ延び
る検出器アーム9が固定されており、その検出器アーム
9の上に受光スリットボックス20及びX線検出器21
が固定されている。受光スリットボックス20の内部に
は受光スリット25が設けられている。また、ベース筺
体4の上面の左端には、上方へ延びる支柱22がボルト
23(図1)によって固定されており、その支柱22の
上端に、発散スリット26を格納した発散スリットボッ
クス24が固定されている。
【0019】2θ回転軸17の上面には、円環状のプロ
テクタ支持盤27が配置されている。このプロテクタ支
持盤27は、発散スリット固定用の支柱22の下部に固
定された断面L字状の金属ブラケット28にボルト29
によって固定されている。θ回転軸16及び2θ回転軸
17は、それぞれ、θ回転用パルスモータ30及び2θ
回転用パルスモータ32によって駆動されて回転する
が、プロテクタ支持盤27は、それら各軸の回転に影響
されることなく、ブラケット28に支持されて常に静止
状態を維持する。
【0020】プロテクタ支持盤27の上面には、図1に
示すように、円柱状の三本の支柱35が120゜等配間
隔で上方へ延びるように固定されている。そして、図2
に示すように、それらの支柱35によってプロテクタ3
6が支持されている。このプロテクタ36は、試料7を
覆うように配置された上方から見て円形状の試料カバー
37と、その試料カバー37と受光スリットボックス2
0とを連結する筒状の回転カバー38とによって構成さ
れている。回転カバー38は、受光スリットボックス2
0と一体になって中心軸線ωを中心として自由に回転で
きるように試料カバー37に連結されている。
【0021】上記の構成から成るゴニオメータ2を載置
するテーブル13のほぼ中央には、円柱形状のピン14
が固定されている。一方、ゴニオメータ2のベース筐体
4の底面には段付き穴40が形成されており、その段付
き穴40に金属栓41がねじ結合されている。金属栓4
1の中央には貫通穴39が形成されており、その穴39
に上記の固定ピン14が嵌合している。ピン穴39は、
θ回転軸16及び2θ回転軸17の回転中心線ω上に位
置するように設定されている。以上の構成により、ゴニ
オメータ2の全体は、ピン14すなわち中心軸線ωを中
心として自由に回転できる状態でテーブル13の上に載
置されている。
【0022】図1において、ゴニオメータ2の奥側(図
の上側)のテーブル13上に、光軸調整装置42が固定
されている。この光軸調整装置42は、図3及びその側
断面図である図4に示すように、テーブル13にボルト
(図示せず)などによって着脱可能に固定された直方体
状のケーシング43を有している。ケーシング43のの
内部の右方部には、ケーシング基盤44に回転自在に結
合されて上方へ延びる軸45が設けられ、その軸の上端
にギヤ46が、そしてその軸のほぼ中央に偏心円盤カム
47が固定されている。
【0023】偏心円盤カム47に対向する左方の位置に
は、バネ付勢される押圧子48を備えたバネ押圧装置4
9が設けられている。バネ押圧装置49と偏心円盤カム
47との間には、ゴニオメータ2のベース筺体4の側壁
から突出する円柱状の突出ピン50が位置するようにな
っている。バネ押圧装置49はバネ(図示せず)を内蔵
しており、そのバネによって付勢される押圧子48がゴ
ニオ突出ピン50をその側面から偏心円盤カム47に押
し付けている。
【0024】ケーシング43内の左方部にパルスモータ
51が配設されている。このパルスモータ51の出力軸
にはウオーム52が取り付けられていて、そのウオーム
52が、偏心カム軸45上のギヤ46と噛み合ってい
る。パルスモータ51が入力パルスに応じて適宜の角度
回転すると、ウオーム52及びギヤ46を介してその回
転がカム47に伝えられて、そのカム47が適宜の角度
回転する。カム47の回転によりゴニオピン50は、バ
ネ押圧子48の押圧力に抗して図の左側に移動したり、
あるいはその逆にバネ押圧子48に押されて右方に移動
したりする。ゴニオピン50がそのように左右に移動す
るとき、図1において、ゴニオメータ2のベース筺体4
はテーブル13上の固定ピン14を中心として左右に回
転揺動する。ベース筺体4がそのように回転揺動する
と、発散スリット26、ゴニオ回転中心ω、受光スリッ
ト25を結ぶゴニオ光軸L1が矢印A−A’のようにゴ
ニオ回転中心ωを中心として回転する。
【0025】本実施例においては、X線検出器21の走
査回転中心ωを中心としてゴニオメータ2の全体を回転
自在に支持するゴニオメータ支持手段として、テーブル
13及びそのほぼ中央位置に設けたピン14から成る構
造を採用している。また、ゴニオメータ2を付勢してそ
れを回転させるゴニオメータ回転手段として、偏心円盤
カム47とバネ押圧装置49との組み合わせから成る付
勢手段を有する機構を採用し、ゴニオメータ2の外部へ
突出する突出ピン50をこの付勢手段によって回転させ
るようにしている。
【0026】以下、上記構成よりなるX線回折装置及び
ゴニオ光軸調整装置42の作用について説明する。 (X線回折測定)まず、X線回折装置全体によるX線回
折測定について説明する。図2において、ゴニオメータ
2の左側には図示しないX線源が配設されており、その
X線源から出たX線Rは、発散スリット26によって制
限された後、プロテクタ36内に入り、さらに試料7に
入射する。入射したX線と試料7内の結晶格子面との間
で所定のX線回折条件が満足されると、その試料でX線
の回折が生じる。回折したX線は、プロテクタ36の回
転カバー38内を進行し、受光スリット25に集光した
後、X線検出器21によって検出される。
【0027】上記の回折X線の検出測定の際、試料7を
支持するサンプルホルダ15、θ回転台5、そしてθ回
転軸16は、θ回転パルスモータ30によって駆動され
て一体となって、いわゆるθ回転する。一方、X線検出
器21及び受光スリット25を支持する検出器アーム
9、2θ回転台6、そして2θ回転軸17は、2θ回転
パルスモータ32によって駆動されて一体となって、い
わゆる2θ回転する。X線検出器21は、2θ回転する
間の各角度位置において試料7からの回折X線を検出す
る。プロテクタ36は、試料7に入射する入射X線及び
試料7で回折した回折X線が外部へ漏れるのを防止す
る。
【0028】なお、2θ回転台6の外周側面には、その
外周面からわずかに突出する程度の厚さを有するストッ
パ54が固着されている。また図1において、ベース筺
体4の右上位置に二つのマイクロスイッチ55が設けら
れている。2θ回転台6が許容限度以上に大きな角度で
回転すると、ストッパ54によってマイクロスイッチ5
5のスイッチング状態が切り換えられ、その切り換え信
号に基づいて2θ回転台6及びθ回転台5の回転が停止
される。これにより、各回転台5,6の異常回転が防止
される。ストッパ54は、2θ回転台6の外周面にねじ
等によって着脱可能に固着されている。従って、2θ回
転台6の外周面におけるストッパ54の固着位置は、目
的に応じて自由に選定できる。
【0029】(ゴニオ光軸調整)図5に関連して説明し
たように、ゴニオ光軸L1はX線管1から放射されるX
線の光軸L2と正確に一致していなければならない。本
X線回折装置においては、以下のようにしてその光軸調
整作業が行われる。
【0030】図1及び図2に示すように、ゴニオメータ
2の全体を支持するテーブル13の左端には、図示しな
いX線源に対する位置を確定するための位置決め爪53
が、予め、設けられている。この爪53を、X線源の所
定位置に設けられた突部(図示せず)に嵌合させること
により、X線源に対するゴニオメータ2の正確な位置決
めが行われる。ゴニオメータ2がX線源に対して正確に
位置決めされるということは、ゴニオ回転中心ωを形成
する固定ピン14の位置が正確に位置決めされるという
ことである。
【0031】以上の設定が終ると、検出器アーム9が2
θ=0゜の位置(図1に鎖線で示す位置)に置かれ、さ
らにθ回転台5の上にサンプルホルダ15に代えて所定
の治具が装着される。この状態で、X線源からX線を放
射し、光軸調整装置42内のパルスモータ51を作動さ
せてゴニオ突出ピン50、従ってゴニオメータ2の全体
を回転揺動させながら、X線検出器21(図2)によっ
てX線の強度を測定する。測定されるX線強度が最大に
なる位置が、とりもなおさずゴニオ光軸L1とX線光軸
とが合致した位置であり、この位置でパルスモータ51
の動作を停止し、さらにゴニオメータ2のベース筺体4
を位置固定する。以上により、ゴニオメータ2の光軸調
整が完了する。
【0032】以上、一つの実施例をあげて本発明に係る
光軸調整装置を説明したが、本発明はその実施例に限定
されるものではない。例えば、X線検出器21の走査回
転中心ωを中心としてゴニオメータ2の全体を回転自在
に支持するゴニオメータ支持手段は、上記実施例におけ
るテーブル13上のピン14に限られず、他の任意の構
成を採用できる。
【0033】ゴニオメータ2を付勢してそれを回転させ
るゴニオメータ回転手段は、上記実施例における偏心円
盤カム47とバネ押圧装置49との組み合わせから成る
駆動機構に限られず、他の任意の構成を採用できる。ま
た、突出ピン50を用いなくともゴニオメータ2を付勢
することができる場合には、その突出ピン50を設ける
必要はない。
【0034】
【発明の効果】本発明に係る光軸調整装置においては、
ゴニオメータを付勢してそれを回転させるためのゴニオ
メータ回転手段が、ゴニオメータとは別体の一つのユニ
ットとして形成されており、それをゴニオメータの外部
に配置するようにしている。従って、一種類の光軸調整
装置を形式の異なる各種のゴニオメータに組み付けるこ
とができ、光軸調整装置を構成する部品の共通化を図る
ことができる。また、従来のようにゴニオメータのベー
ス筺体の内部に各種部品を直接に組み付けることによっ
て光軸調整装置を組み立てる場合に比べて、光軸調整装
置それ自体の製造も簡単にできるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るゴニオメータの光軸調整装置の一
実施例及びそれを用いたX線回折装置用ゴニオメータの
一例を示す平面図である。
【図2】上記X線回折装置用ゴニオメータの側面断面図
である。
【図3】図1に示した光軸調整装置を拡大して示す平面
断面図である。
【図4】図3における矢印IVに従った側面断面図であ
る。
【図5】X線光軸とゴニオメータ光学系の光軸の関係を
示すための平面図である。
【符号の説明】
2 ゴニオメータ 7 試料 13 テーブル 14 回転中心ピン 21 X線検出器 42 光軸調整装置 43 ケーシング 47 偏心円盤カム 49 バネ押圧装置 51 パルスモータ ω X線検出器の走査回転中心
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−156643(JP,A) 特開 平3−289548(JP,A) 特開 平1−127940(JP,A) 特開 平5−134099(JP,A) 特開 平4−286946(JP,A) 特開 平3−291555(JP,A) 特開 平3−291554(JP,A) 特開 昭62−234858(JP,A) 特開 平1−156644(JP,A) 特開 昭62−223656(JP,A) 実開 平1−85660(JP,U) 実開 昭59−52456(JP,U) 実公 昭47−8875(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21K 1/06 G01N 23/20

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料及びX線検出器を支持しており、前
    記試料に対して前記X線検出器を走査回転させるX線回
    折装置用ゴニオメータに関して用いられる光軸調整装置
    であって、 前記X線検出器の走査回転中心を中心として前記ゴニオ
    メータをテーブル上に回転自在に支持するゴニオメータ
    支持手段と、 前記ゴニオメータを付勢して回転させるゴニオメータ回
    転手段と、 該ゴニオメータ回転手段を支持すると共に前記テーブル
    着脱可能に且つ前記ゴニオメータとは別体に設けられ
    るケーシングとを有することを特徴とするX線回折装置
    用ゴニオメータの光軸調整装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記ゴニオメータは、外部へ突出する突出ピンを有し、 前記ゴニオメータ回転手段は、前記突出ピンを付勢して
    前記ゴニオメータを回転させる付勢手段を有することを
    特徴とするX線回折装置用ゴニオメータの光軸調整装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2において、 前記付勢手段は、前記突出ピンを一方向へばね付勢する
    ばね付勢部材と、 前記突出ピンを挟んで前記ばね付勢部材に対向して配置
    された偏心カムと、 該偏心カムを回転駆動するモータとを有することを特徴
    とするX線回折装置用ゴニオメータの光軸調整装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 前記ケーシングはテーブルに取り付けられる基盤を有
    し、 前記ばね付勢部材、前記偏心カム及び前記モータは、前
    記基盤に取り付けられることを特徴とするX線回折装置
    用ゴニオメータの光軸調整装置。
  5. 【請求項5】 請求項3及び請求項4において、前記モ
    ータはパルスモータであることを特徴とするX線回折装
    置用ゴニオメータの光軸調整装置。
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