JP4453985B2 - X線分析装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線を用いて物質の構造を分析するX線分析装置に関する。
上記のX線分析装置において、従来、試料とスリットとを一体に支持する構成を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このX線分析装置では、X線小角散乱装置の第3スリットを試料と一体に支持している。また、このX線分析装置では、スリットが形成されたスリット板に試料を装着することにより、試料とスリットとを一体に支持している。第3スリットと試料とを一体に支持すれば、第3スリットと試料との間の光学的な位置関係を所定の関係に容易に設定できるという効果が得られる。
特許第3529068号公報(第3頁、図1)
しかしながら、上記従来のX線分析装置では、スリット板はそのX線分析装置内に固定状態で配置されており、従って、試料を面内回転させながら測定を行うことができなかった。例えば、試料として繊維試料を考えれば、その繊維試料は面内回転させながら測定を行うことが多いので、上記従来のX線分析装置では繊維試料を分析の対象とすることが難しかった。
また、上記従来のX線分析装置では、スリット板によって試料を支持するようにしたので、1つの試料に対して異なったスリットを用いて分析を行いたい場合には、スリット板及び試料の両方を所定の装着位置から取り外してスリット板の交換作業を行わなければならず、非常に煩雑であった。
また、上記従来のX線分析装置では、スリット板によって試料を支持するようにしたので、平板状の試料のようにその形状が特定の支持し易い形をしている場合には試料を支持することはできるが、繊維試料のようにその形状が支持し易い特定の形でない場合には試料を支持することが非常に難しかった。
本発明は、上記の問題点に鑑みて成されたものであって、面内回転を必要とする試料であって、且つ特殊な支持構造を必要とする試料(例えば、繊維試料)に対してスリットを一体に配置できるX線分析装置を提供することを目的とする。また、本発明は、スリットと試料とを一体に支持する構成を有すると共に、1つの試料に対してスリットの交換を容易に行うことができるX線分析装置を提供することを目的とする。
本発明に係るX線分析装置は、X線を発生するX線焦点と、試料を支持する試料ホルダと、該試料ホルダに着脱可能に取り付けられると共に前記X線焦点から見て前記試料の前に位置するマスクスリットを備えたマスク部材と、試料で回折したX線を検出するX線検出手段と、X線光軸に対して直角であって前記試料を通るθ軸線を中心として前記試料ホルダをθ回転させるθ回転手段と、前記θ回転した前記試料ホルダを前記θ軸線に対して直角であって前記X線光軸と交差するβ軸線を中心として面内回転させるβ回転手段とを有し、前記β回転手段は、前記試料ホルダを取り外し可能に装着できる部材と、前記試料ホルダの前記β軸線まわりの角度位置を決める部材とを有していることを特徴とする。

このX線分析装置によれば、試料ホルダが面内回転するので、試料を面内回転させると共にスリットもその試料と一体に回転させながら測定を行うことができる。仮に試料とスリットとが別体であると、スリットを通して試料に照射されるX線の当該試料に対する照射位置が試料の面内回転に従って変化してしまうおそれがある。これに対し、本発明によれば、試料の一定位置にX線を当てた状態でその試料を面内回転させることができ、信頼性の高い測定を行うことができる。
また、本発明に係るX線分析装置では、試料を支持する試料ホルダにマスク部材、従ってマスクスリットを着脱可能に取り付けるので、1つの試料に対して異なったスリットを用いて分析を行いたい場合には、試料ホルダはX線分析装置に装着したままでマスク部材だけを試料ホルダに着脱すれば良く、作業が非常に簡単である。
また、スリット板によって試料を支持するようにした従来のX線分析装置では試料を支持するための構造がスリットに拘束されて自由に設定できないので、繊維試料のような形の定まらない不定形な試料を支持することが難しかった。これに対し、本発明に係るX線分析装置では、試料ホルダによってマスク部材、従ってマスクスリットを支持し、スリット板によって試料を支持するものではないので、試料を支持するための構造を試料に応じて自由に設定でき、それ故、繊維試料等といった不定形の試料をスリットに対して一体に支持できる。
次に、本発明に係るX線分析装置において、前記試料ホルダは前記試料として繊維試料を支持することが望ましい。繊維試料はその幅が小さいので、スリットとの位置関係がずれると測定結果に大きな影響が生じるおそれがある。この繊維試料に対してスリットが一体に設置されていれば、繊維試料に対して信頼性の高い安定した測定を行うことができる。
次に、繊維試料を測定対象とする本発明に係るX線分析装置において、前記マスクスリットは前記繊維試料の一部分の前面に位置する円形スリットであることが望ましい。これにより、幅の小さい繊維試料に対してX線照射面積を正確に一定に保持できる。
次に、繊維試料を測定対象とする本発明に係るX線分析装置において、前記マスクスリットは前記繊維試料の前面に間隔をおいて配置されることが望ましい。スリット板によって試料を支持するようにした従来のX線分析装置では、スリット板が単なる1枚の板材であるので、スリットと試料との間に所定の間隔を形成することが難しい。これに対し、試料ホルダにマスク部材を装着する構成の本発明では、試料ホルダの構造如何でスリットと試料との間に所定の間隔を自由に形成できる。これにより、スリットの効果を最大限に発揮できるようにスリットを試料に対して設置できる。
次に、本発明に係るX線分析装置において、前記試料ホルダは前記マスク部材を位置ズレしないように収容する凹部を有することが望ましい。こうすれば、試料に対するマスク部材の相対位置、すなわち、試料に対するマスクスリットの相対位置を常に正確に維持できる。
次に、本発明に係るX線分析装置は、前記X線焦点と前記試料との間に第1スリットを配置することができ、そしてこの場合には、(ア)前記X線焦点の見かけの大きさは0.3mm×0.3mmから1.0mm×1.0mmであり、(イ)前記X線焦点と前記試料との間の距離は150mmから320mmであり、(ウ)前記第1スリットは直径0.3mm以上であり、(エ)前記マスクスリットは直径0.2mm以上であり、(オ)前記X線焦点と前記第1スリットとの間の距離は50mm以上310mm以下であり、(カ)前記第1スリットと前記マスクスリットとの間の距離は0以上270mm以下であり、(キ)前記マスクスリットと前記試料との間の距離は0以上10mm以下であることが望ましい。X線分析装置の光学的な条件を上記のように規定すれば、試料、特に繊維試料に関して鮮明な回折像を得ることができ、信頼性の高い測定を行うことができる。
次に、「X線焦点の見かけの大きさ」について説明する。図8は、フィラメント101及びターゲット102によって形成されるX線焦点Fを示している。具体的には、フィラメント101から放出された熱電子がターゲット102の表面に衝突した領域がX線焦点Fであり、このX線焦点FからX線R0及びX線R1が取り出される。X線R0はポイントフォーカスのX線であり、X線R1はラインフォーカスのX線である。X線焦点Fからポイントフォーカスを取り出すか、あるいは、ラインフォーカスを取り出すかは、実行しようとしている測定の種類に応じて適宜に決められる。
ターゲット102の表面上の焦点(すなわち、実焦点)の大きさを「W00」×「W10」とし、X線の取り出し角度を「α」として、まず、ポイントフォーカスのX線R0について考えれば、見かけの焦点(実効焦点)の取り出し角方向成分の幅「W01」はW01=W00sinαである。また、ラインフォーカスのX線R1について考えれば、見かけの焦点(実効焦点)の取り出し角方向成分の幅「W11」はW11=W10sinαである。通常のX線測定では取り出し角αはα=6°に設定されることが多い。α=6°の時の見かけの焦点の取り出し角方向成分の幅は、その実焦点幅の約1/10になる。
以下、本発明に係るX線分析装置を繊維試料を測定対処とする場合を例に挙げて説明する。なお、本発明がこの実施形態に限定されるものでないことは、もちろんである。また、これ以降の説明では図面を用いて各種の構造を例示するが、これらの図面に示される構造は特徴的な部分を分かり易く示すために実際の構造に対して寸法を異ならせて示す場合がある。
図1は、本発明に係るX線分析装置の一実施形態を示している。ここに示すX線分析装置1は、X線焦点Fを備えたX線発生装置2と、繊維試料Sを支持する試料支持装置3と、試料Sから出た2次X線を検出するX線検出器4とを有する。試料支持装置3は、本体部16と、それに装着される試料ホルダ17とを有する。試料Sは試料ホルダ17に取り付けられた状態で本体部16へ装着される。本体部16はθ回転台5の上に固定される。X線検出器4は2θ回転台6の上に固定されて外側へ延びる検出器アーム7の上に固定されている。X線検出器4は、X線を点状に取り込む方式の0次元X線検出器、例えばSC(Scintillation Counter/シンチレーションカウンタ)によって構成される。
X線焦点Fから試料Sに至るX線光軸X0上にはコリメータ8が設けられる。このコリメータ8は、X線焦点Fから発生して試料Sへ照射されるX線のビーム径を小さく成形する。試料SとX線検出器4との間には受光スリット9を備えた受光スリットボックス11が設けられている。
X線発生装置2は図示しないフィラメント及びターゲットを有し、フィラメントから発生した熱電子をターゲットに衝突させることにより、そのターゲットからX線を発生する。ターゲットは、例えばCu(銅)によって形成され、この場合、そのターゲットから発生するX線はCuKαの特性線を含む連続X線となる。X線焦点Fは、フィラメントから放出される熱電子がターゲットの表面に衝突する領域であり、すなわち、ターゲットの表面からX線が出射する領域である。
X線焦点Fから発生したX線の取り出し方としては、点状のビームとして取り出すポイントフォーカスと、線状のビームとして取り出すラインフォーカスとがあるが、本実施形態ではポイントフォーカスのX線を取り出すものとする。
θ回転台5及び2θ回転台6はゴニオ基台12に載せられている。この基台12の中には、θ回転台5を回転駆動するθ回転駆動装置13及び2θ回転台6を回転駆動する2θ回転駆動装置14が設けられている。これらの駆動装置13,14は、いずれも、任意の構造の回転駆動機構によって構成できるが、例えば、回転動力源の回転を回転伝達機構を介してθ回転台5及び2θ回転台6へ伝達してそれらを回転させる構成を採用できる。ここで、回転動力源としては、例えば、パルスモータ、サーボモータ等といった回転数を制御可能な動力源を用いることができる。また、回転伝達機構としては、例えば、ウオームとウオームホイールとから成る機構を用いることができる。
θ回転台5はθ回転駆動装置13によって駆動されて、X線光軸X0に対して直角であり、且つ試料Sを通る軸線であるθ軸線を中心として回転できる。本明細書ではこの回転をθ回転と呼ぶことにする。また、2θ回転台6は2θ回転駆動装置14によって駆動されて、θ軸線を中心として回転できる。本明細書ではこの回転を2θ回転と呼ぶことにする。θ回転台5と2θ回転台6は互いに他に拘束されることなく独自に回転できるように構成されているが、測定を行う際には、θ回転は所定の角速度で連続的又は間欠的に行われる回転であり、2θ回転はθ回転と同じ方向へθ回転の2倍の角速度で連続的又は間欠的に行われる回転である。
θ回転台5がθ回転するときにはその上に搭載された試料支持装置3が同じくθ回転する。また、2θ回転台6が2θ回転するときにはその上に搭載されたX線検出器4が同じく2θ回転する。このように試料支持装置3がθ軸線を中心としてθ回転し、同時にX線検出器4がθ軸線を中心として2θ回転することにより、試料Sにおいて回折角度2θで回折したX線をX線検出器4によって検出できる。
試料支持装置3は、θ回転台5の上に固定された本体部16と、試料Sを支持する試料ホルダ17とを有する。試料ホルダ17は、その構造を分かり易く示すために、本体部16に対する実際の寸法よりも大きく描いてある。試料ホルダ17のX線入射側の表面にはマスク部材18が着脱可能に取り付けられている。そして、マスク部材18のほぼ中央にはマスクスリット19が設けられている。マスクスリット19は、本実施形態では、ピンホールスリット、すなわち円形状のスリットとして形成されている。本体部16及び試料ホルダ17についての詳細は後述するが、試料ホルダ17はX線焦点Fから見て本体部16の裏側に装着される。X線焦点Fから出てコリメータ8で微小形に成形されたX線はマスクスリット19を通って試料Sへ照射される。マスクスリット19は試料Sへ照射されるX線の照射領域を規定する。
図2は、図1のX線分析装置1を矢印Aで示す上方から見た場合の光学系を示している。図2において、第1スリット21はコリメータ8によって形成された円形状スリットであり、第2スリット22は試料ホルダ17内のマスク部材18に形成された円形状のマスクスリット19である。X線焦点Fから出て発散するX線はX線光軸X0に沿って進み、第1スリット21によってその断面径が1次的に小さく絞られ、さらに、繊維試料Sに適合するように第2スリット22によって2次的に小さく絞られる。
試料ホルダ17及びそれに支持された試料Sは、測定に際して、θ軸線を中心としてθ回転する。このとき同時に、X線検出器4はθ軸線を中心として2θ回転する。X線焦点Fから出たX線は試料Sに関する個々のθ角度位置においてその試料Sに入射する。上記のθ回転の際に、試料Sに入射するX線と試料Sとの間でブラッグの回折条件が満足されると、試料Sで2次回折線、すなわち回折線が発生しこの回折線が、2θ角度位置に位置するX線検出器4によって検出される。
以下,図1の試料支持装置3について説明する。図3は本体部16の側面の断面構造を示している。また、図4は図3の本体部16を矢印C方向から見た正面構造を示している。これらの図において矢印Bで示す方向がX線が入射する方向であり、これ以降、このX線入射方向Bの上流側を表側と呼び、矢印Bに沿った下流側を裏側と呼ぶことがある。
図3及び図4において、本体部16は、θ回転台5の上に固定されたケーシング26と、ケーシング26の裏側に固定された円筒形状の軸部材27と、軸受28を介して軸部材27によって回転可能に支持された回転スリーブ29と、回転スリーブ29の裏側に固定された外周リング部材31と、外周リング部材31の内部に固定された中間リング部材32と、中間リング部材32の内部に固定された内周リング部材33とを有する。内周リング部材33の表面の適所には係合部材としてのピン34が設けられている。また、内周リング部材33の別の適所には図4に示すように複数、本実施形態では4個の磁石36が埋め込まれている。また、外周リング部材31の適所には図4に示すように、角度位置を検出する際に用いられる切欠き35が設けられている。そして、ケーシング26の内部の適所には、その切欠き35を検出するための光学式センサ40が設けられている。
図3において、ケーシング26の表側のθ回転台5の上に回転駆動源としてのモータ37が設置されている。このモータ37は回転数を制御可能なモータ、例えばパルスモータやサーボモータ等によって構成される。モータ37の出力軸はケーシング26を貫通して延び、その先端にプーリ38が取り付けられている。このプーリ38と回転スリーブ29との間にベルト39が掛け渡されている。モータ37が作動してその出力軸が回転すると、その回転がベルト39によって回転スリーブ29へ伝えられてその回転スリーブ29が軸部材27を中心として回転し、回転スリーブ29と一体な外周リング部材31、中間リング部材32、及び内周リング部材33が回転する。
図5及び図6は図1に示した試料ホルダ17を詳細に示している。具体的には、図5は試料ホルダ17の側面の断面構造を示し、図6は図5の矢印Dに従った試料ホルダ17の正面図を示している。図5及び図6において、試料ホルダ17は、概ね長方形状で短辺が円弧状に形成された基台41を有する。この基台41の短辺の近傍にはX線入射側に突出する円弧状の段部47が形成されている。また、基台41の中央部には図5の矢印B方向から見て四角形状の貫通穴43が設けられている。また、基台41のX線入射側の表面であって貫通穴43の周囲の領域には、矢印B方向から見て貫通穴43の周縁よりも少し大きい長方形状の周縁を持つ凹部42が設けられている。
基台41のX線入射側の表面には、上記の凹部42の中に収容された状態でマスク部材18がネジ46その他の締結手段によって固定されている。マスク部材18は凹部42によって位置ずれしないように基台41に固定されている。マスク部材18のほぼ中央にはマスクスリットとしての円形状のスリット19が設けられている。
基台41の裏側の表面には一対のスライド部材51及び一対のガイド部材52が設けられている。スライド部材51はガイド部材52によってガイドされて基台41の上で図5及び図6の矢印Eで示す方向へ往復平行移動できる。基台41の裏側の表面には一対の雌ネジブロック53が設けられ、それらのブロック53にネジ嵌合するボルト54のヘッド54aは、スライド部材51に設けた長穴51aの中に入っている。ヘッド54aを回してボルト54を回すと、ボルト54が矢印E方向へ直線移動し、このボルト54の直線移動に追従してスライド部材51が追従して移動する。
一対のスライド部材51の上には、上下一対の挟持ブロック56が設けられ、ネジ57を締め付け又はその締め付けを緩めることにより、挟持ブロック56の締め付け力を調節できるようになっている。測定対象である試料、本実施形態では繊維試料Sは、その一端が一方の挟持ブロック56によって挟持され、他端が他方の挟持ブロック56によって挟持されることにより、試料ホルダ17に支持されている。このとき、ボルト54のヘッド54aを正時計方向又は反時計方向へ適宜に回してスライド部材51を平行移動させることにより、繊維試料Sに適度の張力を付与できる。繊維試料Sは、通常、数本の繊維試料を束ねて形成されている。
測定者が試料Sを挟持ブロック56に取り付ける際には、図6に示すように、試料Sがマスク部材18のマスクスリット19と平面視で重なるように、試料Sの位置を調節する。この調節を容易に行えるようにするために、一対の挟持ブロック56の内面に試料Sを位置決めするための溝、例えばV字溝を設けておくと便利である。
以上の構成より成る試料ホルダ17は、図3に矢印Fで示すように、段部47が試料支持装置本体部16内の内周リング部材33の内周縁に嵌り込むようにして、試料支持装置本体部16の所定位置に装着される。このとき、図6に示す試料ホルダ17の基台41の外周辺に設けた切欠き開口58が図3のピン34に嵌合することにより、試料ホルダ17の角度位置が一定位置に決められる。こうして装着された試料ホルダ17は、図4の磁石36によって磁気的に吸着されて固定状態で支持される。磁石36の磁力の強度は、人手によって試料ホルダ17を内周リング部材33から取り外すことができ、しかし、試料ホルダ17が回転移動した場合に内周リング部材33から容易には脱落しない程度の強度に設定される。
図4において、ベルト39がモータ37の回転に従って周回移動すると、それに応じて内周リング部材33がβ軸線を中心として回転し、そのとき、内周リング部材33に磁気吸着された試料ホルダ17が内周リング部材33と一体になって回転する。β軸線は、図2において紙面垂直方向に延びるθ軸線に対して直角であってX線光軸X0と交差する軸線である。このβ軸線を中心とする試料ホルダ17の回転により、繊維試料Sのβ軸線の周りの角度位置、すなわち面内角度位置を変化させることができる。この面内角度の角度位置は、図4において、外周リング部材31の円周方向内の適所に設けた切欠き35がセンサ40によって検知された位置を基準として決められる。
なお、本実施形態において、図1のθ軸線を中心として試料ホルダ17をθ回転させるθ回転手段は、θ回転駆動装置13及びθ回転台5等によって構成される。また、θ回転した試料ホルダ17をβ軸線を中心として面内回転させるβ回転手段は、モータ37、ベルト39等によって構成される。
以下、上記構成より成る本実施形態のX線分析装置について、その動作を説明する。
まず、図1のX線分析装置1において、試料ホルダ17を試料支持装置本体部16に装着する前に、セッティング用治具を本体部16に装着して初期調整、いわゆる光軸調整を行う。なお、セッティング用治具は試料を支持しておらず、そして試料ホルダ17に設けられるマスクスリット19と同じ位置に調整用の円形状のスリットを有している。光軸調整作業を具体的に説明すれば、図2において、X線焦点F、セッティング用治具のスリット、及びX線検出器4をX線光軸X0上及びその延長線上に直線状に配置した上で、X線焦点FからX線を放射してX線検出器4によって強度の強いX線を受光できるように、X線光学系の各構成要素の位置を調節する。
次に、図5及び図6において、希望する大きさのマスクスリット19を備えたマスク部材18を試料ホルダ17の基台41のX線入射側の表面の中央の凹部42にはめ込んで、さらにネジ46によってそこに固定する。次に、繊維試料Sの両端のそれぞれを一対の挟持ブロック56の間に差し込んで、さらにネジ57を締め付けて強く挟持し、さらに、ボルト54を適宜に回して繊維試料Sに所定の張力を付与する。
以上により試料Sを支持するに至った試料ホルダ17は、図3及び図4に示すように、試料支持装置本体部16の所定位置に磁力によって着脱可能に装着される。このとき、ピン34と切欠き開口58との嵌合により試料ホルダ17は、常に、本体部16の所定位置に正確に配置される。こうして試料ホルダ17が所定位置に配置されると、図2に示すX線光学系が形成される。この光学系において、第1スリット21は図1のコリメータ8に内蔵されたスリット、本実施形態では円形状スリットである。また、第2スリット22はマスクスリット19によって形成される円形状スリットである。
測定を始めるのに先立って、図4において、試料ホルダ17の面内角度位置を切欠き35及びセンサ40によって決められる基準位置に基づいて所定の角度位置にセットする。例えば、繊維試料Sが上下垂直方向に位置する角度位置にセットする。この状態で、図2において、試料ホルダ17に関してθ角度を変化させることにより、試料Sに対するX線入射角度θを変化させ、さらにX線検出器4に関する2θ角度をθ角度の変化に連動させて変化させながら、X線焦点FからX線を放射する。放射されたX線は第1スリット21及び第2スリット22を通して試料Sへ照射される。
一方、X線検出器4は2θ回転する間に所定のステップ角度ごとにX線をサンプリング、すなわち検出する。これにより、試料Sに関して2θ回折角度のどの角度位置に、いくつの強度の回折X線が発生したかを測定することができる。この測定結果は、必要に応じて、紙上又は画像表示装置の画面上にグラフの形、すなわちX線回折図形として表示できる。分析者はその表示を観察することにより、繊維図形Sの内部構造を判定することができる。
繊維試料Sに関しては、図4において試料Sをβ軸線を中心として回転させることにより、面内角度位置を変化させた場合に得られる測定結果も重要な分析用データとなる。このように異なる面内角度位置に関するデータを測定する際には、モータ37の出力軸を希望の角度だけ回転させて、試料Sを希望の面内角度位置に配置する。例えば、図4に示すように垂直上下方向に延在する試料Sを90°の角度だけ回転させて、左右方向すなわち水平方向に延在する位置にセットすることができる。
この状態で図2に示す光学系によって再度、測定を行えば、異なる面内角度位置に置いた繊維試料Sに関するX線回折図形を得ることができ、この測定データを先の測定データに加えて判断材料として用いることにより、試料Sに関してより一層深い分析を行うことができる。
本実施形態では、図5及び図6に示すように繊維試料Sとマスクスリット19とが一体に形成されているので、上記のように試料Sを面内回転させる場合には、マスクスリット19も一体になって回転する。従って、試料Sが面内回転して角度位置が変化しても、マスクスリット19を通して試料Sに照射されるX線の照射位置には全く変化がない。仮に、マスクスリットに相当するスリットが固定配置されていて、試料Sだけの面内角度位置が変化するものとすると、試料Sがそのように面内角度変化したとき、試料Sに関するX線の照射位置にズレが生じるおそれがある。こうなると、試料Sに関する異なる面内角度位置で得られた測定データは、それぞれ、試料Sの異なる位置に関するデータということになってしまい、信頼性が低下するおそれがある。これに対し、繊維試料Sとマスクスリット19とが一体に形成された本実施形態によれば、試料Sの面内角度に変化しても試料SへのX線入射位置は全く変化しないので、非常に信頼性の高い測定を行うことができる。
また、本実施形態では、図6に示すように、試料Sを支持する試料ホルダ17にマスク部材18、従ってマスクスリット19を着脱可能に取り付けるので、1つの試料Sに対して異なったスリット19を用いて分析を行いたい場合には、試料ホルダ17はX線分析装置に装着したままでマスク部材18だけを試料ホルダ17に着脱すれば良く、作業が非常に簡単である。
また、スリット板によって試料を支持するようにした従来のX線分析装置では試料を支持するための構造がスリットに拘束されて自由に設定できないので、繊維試料のような形の定まらない不定形な試料を支持することが難しかった。これに対し、本実施形態のX線分析装置では、試料ホルダ17によってマスク部材18、従ってマスクスリット19を支持し、スリット板によって試料を支持するものではないので、試料Sを支持するための構造を試料Sに応じて自由に設定でき、それ故、繊維試料等といった不定形の試料Sをスリット19に対して問題なく一体に支持できる。
(X線光学系の条件)
次に、図1に示す本実施形態のX線分析装置1によって構成されるX線光学系におけるスリットの条件について考察する。図7は、図2におけるX線光学系のうちのX線入射側の部分、すなわち試料Sよりも上流側の部分を図2の矢印G方向から側面的に見た状態を示している。このX線光学系において、
(1)X線焦点Fの見かけの大きさを0.5mm×0.5mmのポイントフォーカスとし、
(2)X線焦点Fと試料Sとの間の距離LをL=185mmとし、
(3)コリメータ8によって形成される第1スリット21の大きさを直径0.5mmとし、
(4)マスクスリット19によって形成される第2スリット22の大きさを直径0.3mmとして、
(5)X線焦点Fと第1スリット21との間の距離L0を50mm≦L0≦175mmとし、
(6)第1スリット21と第2スリット22との間の距離L1を0≦L1≦125mmとし、
(7)第2スリット22と試料Sとの間の距離L2を0≦L2≦10mmとして、
測定を行った。その結果、鮮明な回折線図形を得ることができ、それ故、正確な分析を行うことができた。
また、発明者がX線光学系の条件を種々に設定して測定を行ったところ、次の光学条件において鮮明な回折線図形を得ることができた。
(1)X線焦点Fの見かけの大きさは0.3mm×0.3mmから1.0mm×1.0mmであり、
(2)X線焦点Fと試料Sとの間の距離Lは150mm≦L≦320mmであり、
(3)第1スリット21(コリメータ8)は直径0.3mm以上であり、
(4)第2スリット22(マスクスリット19)は直径0.2mm以上であり、
(5)X線焦点Fと第1スリット21との間の距離L0は50mm≦L0≦310mmであり、
(6)第1スリット21と第2スリット22との間の距離L1は0≦L1≦270mmであり、
(7)第2スリット22と試料Sとの間の距離L2は0≦L2≦10mmである。
次に、試料に関するX線照射サイズを計算式に基づいて理論値として求めたところ、表1及び表2の結果を得た。X線光学系の条件をこれらの表に示す条件に設定すれば、鮮明な回折線図形が得られて、信頼性の高い分析を行うことができる。
(表1)
Figure 0004453985
(表2)
Figure 0004453985
(その他の実施形態)
以上、好ましい実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はその実施形態に限定されるものでなく、請求の範囲に記載した発明の範囲内で種々に改変できる。
例えば、以上に説明した実施形態では試料として繊維試料を考えたが、試料の種類は特定のものに限られない。測定対象の試料を繊維試料以外とする場合には、試料ホルダをその試料の形状及び性質に合わせた構成とすることが望ましい。
以上に説明した実施形態ではスリットとして円形状スリットを用いる場合を例示したが、スリットとしては細長い長方形状のスリットを用いることもできる。また、上記実施形態ではX線焦点からポイントフォーカスのX線ビームを取り出すことにしたが、ラインフォーカスのX線ビームを取り出すようにしても良い。
本発明に係るX線分析装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1の装置を矢印Aで示す上方から見た場合のX線光学系を示す平面図である。 図1のX線分析装置の要部である試料支持装置の側面断面図である。 図3の矢印Cに従って試料支持装置を示す正面図である。 図3に示す試料ホルダを拡大して示す断面図である。 図5の矢印Dに従った試料ホルダの正面図である。 図2のX線光学系のX線入射側の部分を示す図である。 X線焦点を説明するための図である。
符号の説明
1.X線分析装置、 2.X線発生装置、 3.試料支持装置、 4.X線検出器、
5.θ回転台、 6.2θ回転台、 7.検出器アーム、 8.コリメータ、
9.受光スリット、 11.受光スリットボックス、 12.基台、
13.θ回転駆動装置、 14.2θ回転駆動装置、 16.試料支持装置本体部、
17.試料ホルダ、 18.マスク部材、 19.マスクスリット、
21.第1スリット、 22.第2スリット、 26.ケーシング、 27.軸部材、
28.軸受、 29.回転スリーブ、 31.外周リング部材、
32.中間リング部材、 33.内周リング部材、 34.ピン、 35.切欠き、
36.磁石、 37.モータ、 38.プーリ、 39.ベルト、 40.センサ、
41.基台、 42.凹部、 43.貫通穴、 46.ネジ、 47.段部、
51.スライド部材、 52.ガイド部材、
53.雌ネジブロック、 54.ボルト、 56.挟持ブロック、 57.ネジ、
58.切欠き開口、 F.X線焦点、 S.試料、 X0.X線光軸


Claims (6)

  1. X線を発生するX線焦点と、
    試料を支持する試料ホルダと、
    該試料ホルダに着脱可能に取り付けられると共に前記X線焦点から見て前記試料の前に配置されるマスクスリットを備えたマスク部材と、
    前記試料で回折したX線を検出するX線検出手段と、
    X線光軸に対して直角であって前記試料を通るθ軸線を中心として前記試料ホルダをθ回転させるθ回転手段と、
    前記θ回転した前記試料ホルダを前記θ軸線に対して直角であって前記X線光軸と交差するβ軸線を中心として面内回転させるβ回転手段とを有し、
    前記β回転手段は、前記試料ホルダを取り外し可能に装着できる部材と、前記試料ホルダの前記β軸線まわりの角度位置を決める部材とを有している
    ことを特徴とするX線分析装置。
  2. 請求項1記載のX線分析装置において、前記試料ホルダは前記試料として繊維試料を支持することを特徴とするX線分析装置。
  3. 請求項2記載のX線分析装置において、前記マスクスリットは前記繊維試料の一部分の前面に位置する円形スリットであることを特徴とするX線分析装置。
  4. 請求項3記載のX線分析装置において、前記マスクスリットは前記繊維試料の前面に間隔をおいて配置されることを特徴とするX線分析装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1つに記載のX線分析装置において、前記試料ホルダは前記マスク部材を位置ズレしないように収容する凹部を有することを特徴とするX線分析装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1つに記載のX線分析装置において、前記β回転手段が有する前記試料ホルダを取り外し可能に装着できる部材は、磁力によって前記試料ホルダを装着できることを特徴とするX線分析装置。
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