JP3262612B2 - 燃料集合体及び炉心 - Google Patents

燃料集合体及び炉心

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JP3262612B2
JP3262612B2 JP00109293A JP109293A JP3262612B2 JP 3262612 B2 JP3262612 B2 JP 3262612B2 JP 00109293 A JP00109293 A JP 00109293A JP 109293 A JP109293 A JP 109293A JP 3262612 B2 JP3262612 B2 JP 3262612B2
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fuel rods
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    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は沸騰水型原子炉に装荷さ
れる燃料集合体及びその燃料集合体を備えた炉心に係
り、特に、高燃焼度化が図れかつ燃料経済性の向上に寄
与する燃料集合体及び炉心に関する。
【0002】
【従来の技術】現在運転されている沸騰水型原子炉で
は、正方格子状に配列された、核燃料物質を含む多数の
燃料棒と、核燃料物質を含まない少なくとも1本の減速
棒とで燃料棒群(燃料バンドル)を構成し、前記燃料棒
群を囲むようにチャンネルボックスを配置して、燃料集
合体を構成している。前記チャンネルボックスにより、
前記燃料棒群中を流れるチャンネルボックス内の冷却水
流路と、チャンネルボックス外の冷却水流路が形成され
る。この各流路には、冷却材でありまた減速材である軽
水が流れる。前記チャンネルボックス内を流れる軽水は
沸騰するが、チャンネルボックス外を流れる軽水は沸騰
しない。したがって、燃料集合体を構成する燃料棒は、
チャンネルボックスの近くに配置されるか否かによっ
て、減速材の分布状況が異なる。
【0003】近年、ウラン資源の有効利用と使用済み燃
料の発生量低減の観点から、燃料集合体の高燃焼度化が
進められている。このためには、燃料集合体の平均燃料
濃縮度を高める必要がある。しかしながら、燃料棒の燃
料濃縮度を高めると、燃料物質の数密度が増加するの
で、燃料の核分裂断面積が増加する。また、燃料集合体
のチャンネルボックスのコーナ部においては、核分裂で
発生する中性子は、燃料棒まわりのチャンネルボックス
外を流れる軽水により効果的に減速されて熱中性子束に
なるので、当該燃料棒まわりの熱中性子束が増加する。
これらの効果により、燃料集合体のチャンネルボックス
のコーナ部に配置される燃料棒は、出力が高くなると共
にその燃料棒の局所出力ピーキングが高くなるので、熱
的設計余裕が減少する。
【0004】これを解決する従来技術として、上記コー
ナ部に配置される燃料棒の外径を他の燃料棒よりも細く
することで、濃縮度の増加による核分裂断面積の増加を
抑制し、前記コーナ部の燃料棒の単位長さあたりの出力
を下げ、局所出力ピーキングを低減するものがある(特
開昭52−9792号公報、特開昭58−129385
号公報等参照;以下、第1の従来技術という)。また、
他の従来技術として、複数の燃料棒が正方格子状に配置
された中央領域と、複数の燃料棒が三角格子状に配置さ
れた、前記中央領域を取り囲む周辺領域とを設け、三角
格子状の配置によって生じる燃料棒とチャンネルボック
スとの距離の増加分を前記燃料棒の太径化に用いて、こ
れらの燃料棒の出力を高めることにより、コーナ部に位
置する燃料棒の出力分担割合を下げ、局所出力ピーキン
グを低減するものがある(特開平1−308994号公
報;以下、第2の従来技術という)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記第1及び第2の従
来技術では、いづれも、局所出力ピーキングが高くなら
ないように、燃料集合体の周辺領域で核分裂性物質量
減速材と燃料の比(H/U比、即ち水素原子数対ウラ
ン原子数比)を調整するものである。
【0006】しかしながら、特開昭58−129386
号公報に記載の従来技術では、チャンネルボックスのコ
ーナ部に配置された燃料棒の体積を減少させたのでその
燃料棒の濃縮度は高められるが、更に燃料集合体の平均
濃縮度の増加を図る場合、チャンネルボックスのコーナ
部付近にある複数の通常燃料棒で局所出力ピーキングが
高くなる可能性がある。そこで、その局所出力ピーキン
グを低減するためには、特開昭52−9792号公報に
記載の従来技術のように、コーナ部付近にある複数の燃
料棒にも通常燃料棒より外径を細くした燃料棒を採用す
ることが考えられる。しかし、単に燃料棒の外径を細く
しただけではその周囲の減速材が増加するので、H/U
比が増大し、燃料棒の局所出力ピーキングの低減効果が
抑制される。
【0007】また、第2の従来技術でも、更に燃料集合
体の平均濃縮度の増加を図る場合、チャンネルボックス
のコーナ部付近にある複数の通常燃料棒で、局所出力ピ
ーキングが高くなる可能性がある。
【0008】本発明の目的は、局所出力ピーキングを抑
制しつつ、更に燃料集合体の平均濃縮度を増加して高燃
焼度化を図ることができる燃料集合体及びその燃料集合
体を備えた炉心を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明によれば、正方格子状に配列された核燃料物
質を含む複数の第1の燃料棒と、核燃料物質を含み該第
1の燃料棒よりも外径が細い第2の燃料棒とを有する燃
料集合体において、前記第2の燃料棒は燃料棒配列の最
外層のコーナ部と該最外層のコーナ部に隣接する位置と
に配置され、前記第2の燃料棒相互のピッチは前記第1
の燃料棒相互のピッチよりも狭く、前記最外層のコーナ
部に隣接する位置に配置した第2の燃料棒と該最外層で
この第2の燃料棒に隣接する前記第1の燃料棒とのピッ
チは、前記第1の燃料棒相互のピッチより広いことを特
徴とする燃料集合体が提供される。
【0010】また、上記目的を達成するため、本発明に
よれば、正方格子状に配列された核燃料物質を含む複数
の第1の燃料棒と、核燃料物質を含み該第1の燃料棒よ
りも外径が細い第2の燃料棒とを有する燃料集合体にお
いて、前記第2の燃料棒は燃料棒配列の最外層のコーナ
部と該最外層のコーナ部に隣接する位置とに配置され、
前記第2の燃料棒相互のピッチは前記第1の燃料棒相互
のピッチよりも狭く、隣接する前記第2の燃料棒の間隙
は、隣接する前記第1の燃料棒の間隙とほぼ等しいこと
を特徴とする燃料集合体が提供される
【0011】また、上記燃料集合体において、好ましく
は、前記複数の第1の燃料棒は、複数の通常燃料棒と、
前記通常燃料棒より燃料有効長が短い複数の部分長燃料
棒とを含み、前記部分長燃料棒は、前記最外層より一層
内側のコーナ部に配置されている。
【0012】また、上記目的を達成するため、本発明に
よれば、正方格子状に配列された核燃料物質を含む複数
の第1の燃料棒と、核燃料物質を含み該第1の燃料棒よ
りも外径が細い第2の燃料棒とを有する燃料集合体にお
いて、前記第2の燃料棒は燃料棒配列の最外層のコーナ
部と該最外層のコーナ部に隣接する位置とに配置され、
前記第2の燃料棒相互のピッチは前記第1の燃料棒相互
のピッチよりも狭く、前記燃料棒配列の最外層のコーナ
部と該最外層のコーナ部に隣接する位置に配置された第
2の燃料棒のうち、特定のコーナ部及びこのコーナ部に
隣接する位置に配置された第2の燃料棒は、他のコーナ
部及びこのコーナ部に隣接する位置に配置された第2の
燃料棒よりも外径が細くかつ第2の燃料棒相互のピッチ
が狭いことを特徴とする燃料集合体が提供される。この
場合、好ましくは、前記第1及び第2の燃料棒を取り囲
むチャンネルボックスを更に含み、前記チャンネルボッ
クスの前記他のコーナ部に隣接するコーナ部の曲率は、
前記特定のコーナ部に隣接するコーナ部の曲率より小さ
い。なお、前記特定のコーナ部は、前記燃料集合体が、
その燃料集合体に隣接して制御棒が挿入される炉心に配
置されたとき、前記制御棒が挿入される側に位置するも
のとする。
【0013】また、上記目的を達成するため、本発明に
よれば、核燃料物質を含み該径が最小である複数の細径
燃料棒と、核燃料物質を含み外径が前記細径燃料棒より
も大きい複数の太径燃料棒とを有し、横断面が正方形状
である燃料集合体において、前記細径燃料棒は、燃料棒
配列の最外層における少なくとも1つのコーナ及びその
コーナに隣接する位置に配置され、前記細径燃料棒相互
のピッチは、前記太径燃料棒相互のピッチよりも狭く、
前記最外層のコーナ部に隣接する位置に配置した細径燃
料棒と該最外層でこの細径燃料棒に隣接する前記太径燃
料棒とのピッチは、前記太径燃料棒相互のピッチより広
ことを特徴とする燃料集合体が提供される。この燃料
集合体において、好ましくは、前記少なくとも1つのコ
ーナは制御棒が挿入される側に位置している。更に、上
記目的を達成するため、本発明によれば、複数の燃料集
合体を含み、前記複数の燃料集合体の少なくとも1体は
上記の燃料集合体である炉心が提供される。
【0014】
【作用】以上のように構成した本発明においては、第2
の燃料棒の外径を第1の燃料棒より細くすることによ
り、第2の燃料棒の単位長さあたりの出力を小さくする
ことが可能となる。また、第2の燃料棒相互のピッチを
第1の燃料棒相互のピッチよりも小さくすることによっ
て、第一に、第2の燃料棒とそれを囲む減速材とで構成
される単位格子セルが第1の燃料棒とそれを囲む減速材
とで構成される単位格子セルより小さくなるため、H/
U比が増大せず、第2の燃料棒の単位長さあたりの出力
を小さくすることが可能となる。特に、最も局所出力ピ
ーキングが高くなり易いコーナ部に位置する第2の燃料
棒に着目した場合、この最外層のコーナ部に位置する第
2の燃料棒と最外層のコーナ部に隣接する位置にある第
2の燃料棒との間にある減速材が減少し、当該最外層の
コーナ部に位置する第2の燃料棒についてのH/U比が
最適化される。その結果、燃料集合体のコーナ部の局所
出力ピーキングの増大を抑制しつつ、燃料集合体の平均
濃縮度を増大して高燃焼度化を図ることができる。ま
た、第二に、最外層のコーナ部に隣接する位置に配置し
た第2の燃料棒と該最外層でこの第2の燃料棒に隣接す
る第1の燃料棒とのピッチを、第1の燃料棒相互のピッ
チより広くする構成と組み合わせた場合は、第2の燃料
棒とこれに隣接する第1の燃料棒との間に新たな減速材
領域が形成され、この減速材領域がその第1の燃料棒ま
わりの熱中性子束を増加させ出力を増大させるように作
用するため、この面からも、第2の燃料棒の単位長さあ
たりの出力を小さくすることが可能となる。その結果、
更に燃料集合体のコーナ部の局所出力ピーキングの増大
を抑制しつつ、燃料集合体の平均濃縮度を増大して高燃
焼度化を図ることができる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。図1は本
発明の第1の実施例の燃料集合体の水平断面を示すもの
であり、燃料集合体は、中央部に配置された2本の大型
水ロッド1と、水ロッド1のまわりに正方格子状に配列
された多数の第1の燃料棒2と、第1の燃料棒2より外
径を細くした第2の燃料棒4,5とを有し、これら水ロ
ッド1と第1及び第2の燃料棒2,4,5はその周囲を
横断面矩形のチャンネルボックス3で取り囲まれてい
る。第2の燃料棒4,5のうち、燃料棒4はチャンネル
ボックス3の各コーナ部に、これに対面して配置され、
燃料棒5は、燃料棒4に隣接して配置されている。第1
の燃料棒2の外径をd0 、第2の燃料棒4,5の外径を
1 とすると、d1<d0 である。燃料棒4は第1の燃
料棒2の正方格子状配列のコーナ部に位置し、燃料棒5
は第1の燃料棒2の正方格子状配列の格子位置より燃料
棒4の側に少しずれて位置しており、燃料棒4とこれに
隣接する燃料棒5,5とのピッチP1は第1の燃料棒2
のピッチP0よりも狭い(P1<P0)。また、燃料棒配
列の最外層において燃料棒4と反対側の位置で燃料棒
5,5に隣接する第1の燃料棒2を2Aとすると、燃料
棒5,5と第1の燃料棒2AのピッチP2は第1の燃料
棒2のピッチP0よりも広く(P0<P2)なっている。
すなわち、P1<P0<P2の関係にある。また、燃料棒
配列の最外層より一層内側のコーナ部に位置する第1の
燃料棒2を2Bとすると、第2の燃料棒4の外周面と第
2の燃料棒5の外周面との間隔(隣接する第2の燃料棒
4,5の隙間)1は隣接する第1の燃料棒2相互の外
周面の間隔(隣接する第1の燃料棒2の隙間)0にほ
ぼ等しく、第2の燃料棒5の外周面と第1の燃料棒2A
の外周面との間隔(第2の燃料棒5と第1の燃料棒2A
の隙間)2は間隔S0,S1より大きい。すなわち、S1
=S0<S2である。その結果、各コーナ部の3本の燃料
棒4,5とこれに隣接する第1の燃料棒2A,2Bとの
間の減速材領域(冷却水が流れる通路)の面積は第1の
燃料棒2同士の間にある減速材領域の面積よりも大きく
なり、第2の燃料棒4,5と第1の燃料棒2A,2Bと
の間には新たな減速材領域6が形成される。
【0016】図2に上記燃料集合体の全体構成を示す。
水ロッド(図示せず)及び燃料棒2,4,5は上部タイ
プレート7及び下部タイプレート8により支持され、か
つ中間部の複数の箇所をスペーサ9により保持されてい
る。チャンネルボックス3はこのようにして構成した燃
料バンドル全体を取り囲んでいる。
【0017】以上のように構成した本実施例において
は、同じ密度で同じ濃縮度の燃料ペレットを用いて第1
の燃料棒2及び第2の4,5を構成し、上記のように燃
料集合体を構成した場合、d1 <d0 とすることで、燃
料集合体コーナ部の第2の燃料棒4,5の単位長さあた
りの出力を小さくできる。
【0018】また、本実施例においては、第2の燃料棒
4,5のピッチP1 を第1の燃料棒2のピッチP0 より
も小さくすることによっても第2の燃料棒4,5の単位
長さあたりの出力を更に小さくできる。以下、このこと
を図3及び図4を用いて説明する。
【0019】図3において、正方格子状に配列された第
1の燃料棒2に関し、第1の燃料棒2とそれを囲む減速
材領域とで単位格子セルC0 が形成される。単位格子セ
ルC0 は、隣接する第1の燃料棒2相互間の中間点を通
る直線によって画定される正方形状の領域である。単位
格子セルC0 の一辺の長さは、第1の燃料棒2のピッチ
0 の長さに等しい。一方、コーナ部に配置される第2
の燃料棒4,5についても、第2の燃料棒4,5とそれ
を取り囲む減速材領域とで単位格子セルC1 が形成され
る。単位格子セルC1 は、第2の燃料棒4と第2の燃料
棒5との間の中間点を通る直線を基準にし、第2の燃料
棒4,5のピッチP1 の長さで画定される正方形状の領
域である。単位格子セルC1 の一辺の長さは、当然、ピ
ッチP1 の長さとなる。ただし、前述のように第2の燃
料棒のピッチP1 を第1の燃料棒2のピッチP0 よりも
狭くすることで、第2の燃料棒4,5の単位格子セルC
1 の面積は第1の燃料棒2の単位格子セルC0 の面積よ
りも小さくなる。その結果、第2の燃料棒4,5の周囲
にあった余剰の減速材が第2の燃料棒4,5と第1の燃
料棒2A,2Bとの間の境界領域に移され、その境界領
域に減速材領域6が形成される。また、第2の燃料棒
4,5とチャンネルボックス3の間にも、新たな減速材
領域6Aが形成される。
【0020】ところで、燃料棒に含まれる燃料物質量す
なわち燃料の核分裂断面積が同じである条件下では、燃
料棒の出力は、その燃料棒の中性子無限増倍率が大きい
ほど高くなる。一方、燃料棒とそれを取り囲む減速材領
域とで構成される単位格子セルを考えたとき、その単位
格子セルでの中性子無限増倍率は、図4に示すように、
H/U比に依存する。通常の燃料設計では、燃料集合体
内でボイド率が増大しても出力が増大しないように、H
/U比が減少するにしたがって中性子無限増倍率が小さ
くなる図示のH/U比の領域をとる。
【0021】ここで、コーナ部にある第2の燃料棒4,
5に注目すると、第2の燃料棒4,5は外径を細くした
ことで燃料物質であるウランの量が減る。一方、もしこ
れら第2の燃料棒4,5が第1の燃料棒2と同じピッチ
で正方格子状に配列されたとしたならば、外径を細くし
たことでその分減速材が増加するので、単位格子セルの
H/U比は増加する。この場合、第2の燃料棒4,5の
出力は、燃料物質の量(燃料の核分裂断面積)を減少さ
せているので低減することができるが、燃料棒の小径化
に伴うH/U比の増加は中性子無限増倍率を増加させる
ことに作用するので、結果として第2の燃料棒4,5の
出力を増加させる要因である。このため、第2の燃料棒
4,5の燃料物質量を減少させたことで得られる出力の
低減はH/U比の増加により抑制される。すなわち、第
2の燃料棒4,5は燃料物質量を減少させたことで得る
ことのできる出力の低減効果を最大限に発揮することが
できない。
【0022】本実施例では、上記のように、第2の燃料
4,5のピッチP1を第1の燃料棒2のピッチP0より
も狭くすることで、第2の燃料棒4,5の単位格子セル
1の面積は第1の燃料棒2の単位格子セルC0の面積よ
りも小さくなり、第2の燃料棒4,5の単位格子セルC
1のH/U比は増加せず、第2の燃料棒4,5は、燃料
物質量の減少による出力の低減効果を抑制されることな
く十分に出力を低減することができる。特に、最も局所
出力ピーキングが高くなり易いコーナ部に位置する第2
の燃料棒4に着目した場合、第2の燃料棒4,5間の減
速材が減少し、第2の燃料棒4についてのH/U比が最
適化され。
【0023】また、第2の燃料棒4,5のピッチP 1
第1の燃料棒2のピッチP 0 よりも狭くし、かつ第2の
燃料棒5と第1の燃料棒2AのピッチP 2 を第2の燃料
棒2のピッチP 0 より広くすることにより、第2の燃料
棒4,5と第1の燃料棒2A,2Bとの間には上記のよ
うに減速材領域6が形成される。この減速材領域6は、
第2の燃料棒4,5に隣接した第1の燃料棒2A,2B
まわりの熱中性子束を増加させることに作用し、第1の
燃料棒2A,2Bの出力を増大することができる。その
結果、燃料集合体全体の出力を一定とすれば、コーナ部
に位置する第2の燃料棒4,5の出力の分担割合が低減
し、更なる出力の低減が可能となる。
【0024】すなわち、本実施例では、第2の燃料棒
4,5のピッチP1を第1の燃料棒2のピッチP0よりも
小さくすることによって、単位格子セルC1が小さくな
ることによるH/U比の調整作用と、その構成を第2の
燃料棒5と第1の燃料棒2AのピッチP 2 を第2の燃料
棒2のピッチP 0 より広くする構成と組み合わせた場合
に得られる減速材領域6の第1の燃料棒2A,2Bに対
する作用の2面から第2の燃料棒4,5の単位長さあた
りの出力を小さくでき、局所出力ピーキングを低減でき
る。
【0025】本願発明者等の計算結果によれば、第2の
燃料棒4,5の外径を細くすることと、ピッチP1を小
さくすることにより、第1の燃料棒2と第2の燃料棒
4,5とで同じ濃縮度とした場合、第2の燃料棒4,5
の外径を細くしただけでピッチは変えない燃料集合体に
比較して、コーナ部の第2の燃料棒4,5の局所出力ピ
ーキングを2%程度低減できる。また、同じレベルの局
所出力ピーキングの条件下では、燃料集合体平均の濃縮
度を0.1wt%(重量%)程度増大でき、濃縮度を高
めて高燃焼度化を図ることができる。
【0026】したがって、本実施例によれば、燃料集合
体コーナ部の局所出力ピーキングの増大を抑制しつつ
燃料集合体の平均濃縮度を増大して高燃焼度化を図るこ
とができる
【0027】本発明の第2の実施例を図5及び図6によ
り説明する。本実施例は、図1に示す第1の実施例の燃
料集合体に部分長燃料棒10を配置したものである。部
分長燃料棒10は、図5に示すように、正方格子状の燃
料棒配列の最外層から2層目のコーナ部及び辺の中央部
に位置している。チャンネルボックス3のコーナ部に隣
接して位置する第2の燃料棒4,5は部分長燃料棒10
Aのうちコーナ部に位置する部分長燃料棒10Aに隣接
している。部分長燃料棒10Aの燃料棒有効長は、図6
に示すように、通常長さの燃料棒である第1の燃料棒2
及び第2の燃料棒4,5の燃料有効長Lの15/24で
ある。
【0028】本実施例によれば、燃料集合体の部分長燃
料棒10Aの上端より軸方向上部において、減速材領域
6が拡大されるため、第2の燃料棒4,5に隣接した第
1の燃料棒2A,2Bまわりの熱中性子束の更なる増加
が可能となると共に、部分長燃料棒10Aに隣接した第
1の燃料棒2Cまわりの熱中性子束も増加させ、第1の
燃料棒2A,2B,2Cの出力を増大することができ
る。その結果、コーナ部に位置する第2の燃料棒4,5
の出力の分担割合が更に低減し、更なる出力の低減が可
能となる。
【0029】また、本実施例では、減速材領域6が第1
の実施例より多くなるため、炉心平均でのボイド率が変
化したときのコーナ部での水素原子数対ウラン原子数比
(H/U比)の変化は小さくなり、ボイド率の変化に対
する反応度変化、すなわちボイド係数の絶対値が小さく
なり、このため炉心安定性及び冷温時の原子炉停止余裕
が向上する。
【0030】本発明の第3の実施例を図7により説明す
る。本実施例は、燃料格子を10×10とした燃料集合
体に本発明を適用したものである。本実施例において
も、チャンネルボックス3のコーナ部に位置する第2の
燃料棒4A及びこれに隣接する第2の燃料棒5A,5A
の外径及びピッチの大小関係は、第1の実施例を同様
に、d1 <d0 、P1 <P0 <P2 である。
【0031】燃料格子数を増加した場合でも、局所的な
出力が増大する燃料棒は、特にチャンネルボックス3の
コーナ部に隣接した12本の第2の燃料棒4A,5Aで
ある。したがって、本実施例でも、これら12本の第2
の燃料棒4A,5Aの外径及びピッチを上記のように設
定することにより、第1の実施例と同様の効果が得られ
る。
【0032】本発明の第4の実施例を図8〜図10によ
り説明する。本実施例は、十字型制御棒を挿入する側の
ギャップ水面積が挿入されない側のギャップ水面積より
広いD型格子炉心に装荷することを配慮したものであ
る。
【0033】図8において、20は本実施例の燃料集合
体25に隣接して挿入可能な十字型制御棒であり、燃料
集合体25の十字型制御棒20が挿入される側のチャン
ネルボックス3のコーナ部に隣接した領域21Aにおい
て、第2の燃料棒4D及びこれに隣接する第2の燃料棒
5D,5Dと第1の燃料棒2との外径及び燃料棒ピッチ
の大小関係は、第1の実施例を同様に、d1A<d0 、P
1A<P0A<P2Aである。また、十字型制御棒20が挿入
されない側のチャンネルボックス3のコーナ部に隣接し
た領域21B、及び十字型制御棒20が挿入される側と
十字型制御棒20が挿入されない側との間のチャンネル
ボックス3のコーナ部に隣接した領域21Cにおいて、
第2の燃料棒4E及びこれに隣接する第2の燃料棒5
E,5Eと第1の燃料棒2との外径及びピッチの大小関
係も、d1B<d0 、P1B<P0B<P2Bである。そして、
更に、十字型制御棒20が挿入される側のコーナ部領域
21Aの第2の燃料棒4D,5Dの外径d1Aを、十字型
制御棒20が挿入されない側のコーナ部領域21Bの第
2の燃料棒4E,5Eの外径d1Bよりも小さくし(d1A
<d1B<d0 )、コーナ部領域21Aの第2の燃料棒4
D,5DのピッチP1Aは、コーナ部領域21Bの第2の
燃料棒4D,5EのピッチP1Bよりも小さい(P1A<P
1B)。
【0034】D型格子炉心では、チャンネルボックス3
の外側に形成されるギャップ水領域面積の差異によっ
て、核分裂で発生した中性子の減速効果が異なるので、
熱中性子束レベルが異なる。本実施例では、制御棒挿入
側で、減速効果が良く、熱中性子レベルが高くなるた
め、制御棒挿入側にある第2の燃料棒4D,5Dの外径
及びピッチをより小さくしている。なお、本実施例で
は、十字型制御棒20が挿入される側と十字型制御棒2
0が挿入されない側との間のコーナ部領域21Cの第2
の燃料棒4E,5Eの外径及びピッチは十字型制御棒2
0を挿入されない側のコーナ部領域21Bの第2の燃料
棒3E,5Eに等しい。
【0035】図9及び図10に本実施例の燃料集合体の
D型格子炉心への装荷方法及び装荷後の状態を示す。図
中、本実施例の燃料集合体は符号25で示され、従来の
燃料集合体は符号27で示されている。原子炉の炉心で
は、十字型制御棒20の周囲に4体の燃料集合体を装荷
して1単位の燃料ユニットを構成しており、図9では4
体のうち一体を本実施例の燃料集合体25に交換した移
行炉心の状態を示し、図10では4体全てが本実施例の
燃料集合体25に置き換えられた平衡炉心の状態を示し
ている。
【0036】D型格子炉心では、図示のように十字型制
御棒20を挿入する側のギャップ水領域26Aの面積が
制御棒が入されない側のギャップ水領域26Bの面積よ
り広くなっている。すなわち、ギャップ水領域26Aの
幅をD1 、ギャップ水領域26Bの幅をD2 とすると、
1 >D2 である。このようなD型格子炉心に本実施例
の燃料集合体25を装荷する場合、通常燃料棒2より細
い外径の燃料棒の中で最も細い燃料棒4D,5Dを配置
した燃料集合体コーナ部が、十字型制御棒20の中心部
に最も近くなるように配置する。
【0037】本実施例によれば、第1の実施例と同様の
効果が得られると共に、コーナ部領域の燃料棒の外径及
びピッチをd1A<d1B<d0、P1A<P1Bとしたので、
十字型制御棒を挿入する側と挿入されない側のギャップ
水面積が異なることが補償され、局所出力ピーキングの
平坦化が促進される効果がある。
【0038】本発明の第5の実施例を図11より説明す
る。本実施例も、第4の実施例と同様に、D格子炉心に
装荷することを配慮したものである。本実施例では、第
4の実施例の構成に加え、十字型制御棒が挿入される側
と挿入されない側のギャップ水面積が異なることを考慮
し、十字型制御棒20が挿入される側と十字型制御棒2
0が挿入されない側とで、チャンネルボックス3Aのコ
ーナ部の曲率を異ならせている。
【0039】すなわち、D型格子炉心では、前述したよ
うに十字型制御棒20を挿入する側のギャップ水領域2
6Aの面積が制御棒が入されない側のギャップ水領域2
6Bの面積より広くなっている。そこで、十字型制御棒
20を挿入する側では、チャンネルボックス3Aのコー
ナ部30の曲率を図8に示す普通のチャンネルボックス
3のコーナ部の曲率よりも大きくし、ギャップ水領域2
6Aの面積を減らし、十字型制御棒20が挿入されない
側では、チャンネルボックス3Aのコーナ部31の曲率
を図8に示す普通のチャンネルボックス3のコーナ部の
曲率よりも小さくし、ギャップ水領域26Bの面積を増
大する。なお、本実施例では、十字型制御棒20が挿入
される側と十字型制御棒20が挿入されない側との間の
チャンネルボックス3Aのコーナ部32の曲率は図8に
示す普通のチャンネルボックス3のコーナ部の曲率と同
じにする。
【0040】本実施例によれば、チャンネルボックスコ
ーナ部の曲率を変化させて、燃料集合体コーナ部の減速
材配分を調整したので、十字型制御棒を挿入する側と挿
入されない側のギャップ水面積が異なることが補償さ
れ、局所出力ピーキングの平坦化が一層向上する。
【0041】本発明の第6の実施例を図12により説明
する。本実施例は、図1に示す第1の実施例において、
2本の水ロッド1に代え、1本の正方格子状大型水ロッ
ド1Aを用いたものである。本実施例によれば、第1の
実施例よりも、正方格子状大型水ロッド8に隣接した通
常燃料棒2の本数が10本から12本へと2本増加する
と共に、水ロッド水面積が増加するので、水ロッドによ
る中性子の減速効果が増大する。これにより、燃料集合
体の局所出力ピーキングが更に平坦化される効果があ
る。
【0042】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、燃料集合体コーナ部の局所出力ピーキングの
増大を抑制しつつ、燃料集合体の平均濃縮度を増大して
高燃焼度化を図ることができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例による燃料集合体の水平
断面図である。
【図2】図1に示す燃料集合体のII−II線に沿った
断面図である。
【図3】第1の燃料棒の単位格子ピッチと第2の燃料棒
の単位格子ピッチを示す図である。
【図4】H/U比と中性子無限増倍率との関係を示す図
である。
【図5】本発明の第2の実施例による部分長燃料棒を含
む燃料集合体の水平断面図であり、図6のV−V線断面
を示す。
【図6】図5に示す燃料集合体のVI−VI線に沿った
断面図である。
【図7】本発明の第3の実施例による燃料格子数が10
×10の燃料集合体の水平断面図である。
【図8】本発明の第4の実施例によるD格子炉心に装荷
される燃料集合体の水平断面図を示す。
【図9】図8に示す燃料集合体の装荷方法を示す図で、
4体の燃料集合体のうち1体が本実施例の燃料集合体に
置き代わった移行炉心の状態を示す。
【図10】図8に示す燃料集合体の装荷方法を示す図
で、4体全てが本実施例の燃料集合体に置き代わった平
衡炉心の状態を示す。
【図11】本発明の第5の実施例によるチャンネルボッ
クスのコーナ部の曲率を異ならせた燃料集合体の水平断
面図である。
【図12】本発明の第6の実施例による1本の大型水ロ
ッドを用いた燃料集合体の水平断面図である。
【符号の説明】
1 水ロッド(減速材) 2,2A,2B 燃料棒(第1の燃料棒) 3 チャンネルボックス 4,5 燃料棒(第2の燃料棒) 10A 部分長燃料棒 20 制御棒 30,31 チャンネルボックスのコーナ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 肇男 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 エネルギー研究 所内 (72)発明者 栗原 国寿 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 エネルギー研究 所内 (72)発明者 山下 淳一 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 中島 潤二郎 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 西田 浩二 茨城県日立市大みか町七丁目2番1号 株式会社 日立製作所 エネルギー研究 所内 (56)参考文献 特開 昭61−223582(JP,A) 特開 昭52−9792(JP,A) 特開 平4−125493(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 3/328

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】正方格子状に配列された核燃料物質を含む
    複数の第1の燃料棒と、核燃料物質を含み該第1の燃料
    棒よりも外径が細い第2の燃料棒とを有する燃料集合体
    において、 前記第2の燃料棒は燃料棒配列の最外層のコーナ部と該
    最外層のコーナ部に隣接する位置とに配置され、前記第
    2の燃料棒相互のピッチは前記第1の燃料棒相互のピッ
    チよりも狭く、前記最外層のコーナ部に隣接する位置に
    配置した第2の燃料棒と該最外層でこの第2の燃料棒に
    隣接する前記第1の燃料棒とのピッチは、前記第1の燃
    料棒相互のピッチより広いことを特徴とする燃料集合
    体。
  2. 【請求項2】正方格子状に配列された核燃料物質を含む
    複数の第1の燃料棒と、核燃料物質を含み該第1の燃料
    棒よりも外径が細い第2の燃料棒とを有する燃料集合体
    において、 前記第2の燃料棒は燃料棒配列の最外層のコーナ部と該
    最外層のコーナ部に隣接する位置とに配置され、前記第
    2の燃料棒相互のピッチは前記第1の燃料棒相互のピッ
    チよりも狭く、 隣接する前記第2の燃料棒の間隙は、隣
    接する前記第1の燃料棒の間隙とほぼ等しいことを特徴
    とする燃料集合体。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の燃料集合体におい
    て、前記複数の第1の燃料棒は、複数の通常燃料棒と、
    前記通常燃料棒より燃料有効長が短い複数の部分長燃料
    棒とを含み、前記部分長燃料棒は、前記最外層より一層
    内側のコーナ部に配置されていることを特徴とする燃料
    集合体。
  4. 【請求項4】正方格子状に配列された核燃料物質を含む
    複数の第1の燃料棒と、核燃料物質を含み該第1の燃料
    棒よりも外径が細い第2の燃料棒とを有する燃料集合体
    において、 前記第2の燃料棒は燃料棒配列の最外層のコーナ部と該
    最外層のコーナ部に隣接する位置とに配置され、前記第
    2の燃料棒相互のピッチは前記第1の燃料棒相 互のピッ
    チよりも狭く、 前記燃料棒配列の最外層のコーナ部と該
    最外層のコーナ部に隣接する位置に配置された第2の燃
    料棒のうち、特定のコーナ部及びこのコーナ部に隣接す
    る位置に配置された第2の燃料棒は、他のコーナ部及び
    このコーナ部に隣接する位置に配置された第2の燃料棒
    よりも外径が細くかつ第2の燃料棒相互のピッチが狭い
    ことを特徴とする燃料集合体。
  5. 【請求項5】請求項4記載の燃料集合体において、前記
    第1及び第2の燃料棒を取り囲むチャンネルボックスを
    更に含み、前記チャンネルボックスの前記他のコーナ部
    に隣接するコーナ部の曲率は、前記特定のコーナ部に隣
    接するコーナ部の曲率より小さいことを特徴とする燃料
    集合体。
  6. 【請求項6】請求項4又は5記載の燃料集合体におい
    て、前記特定のコーナ部は、前記燃料集合体が、その燃
    料集合体に隣接して制御棒が挿入される炉心に配置され
    たとき、前記制御棒が挿入される側に位置することを特
    徴とする燃料集合体。
  7. 【請求項7】核燃料物質を含み外径が最小である複数の
    細径燃料棒と、核燃料物質を含み外径が前記細径燃料棒
    よりも大きい複数の太径燃料棒とを有し、横断面が正方
    形状である燃料集合体において、 前記細径燃料棒は、燃料棒配列の最外層における少なく
    とも1つのコーナ及びそのコーナに隣接する位置に配置
    され、前記細径燃料棒相互のピッチは、前記太径燃料棒
    相互のピッチよりも狭く、前記最外層のコーナ部に隣接
    する位置に配置した細径燃料棒と該最外層でこの細径燃
    料棒に隣接する前記太径燃料棒とのピッチは、前記太径
    燃料棒相互のピッチより広いことを特徴とする燃料集合
    体。
  8. 【請求項8】請求項7記載の燃料集合体において、前記
    少なくとも1つのコーナは制御棒が挿入される側に位置
    していることを特徴とする燃料集合体。
  9. 【請求項9】複数の燃料集合体を含み、前記複数の燃料
    集合体の少なくとも1体は、正方格子状に配列された核
    燃料物質を含む複数の第1の燃料棒と、核燃料物質を含
    み該第1の燃料棒よりも外径が細い第2の燃料棒とを有
    し、前記第2の燃料棒は燃料棒配列の最外層のコーナ部
    と該最外層のコーナ部に隣接する位置とに配置され、前
    記第2の燃料棒相互のピッチは前記第1の燃料棒相互の
    ピッチよりも狭く、前記最外層のコーナ部に隣接する位
    置に配置した第2の燃料棒と該最外層でこの第2の燃料
    棒に隣接する前記第1の燃料棒とのピッチは、前記第1
    の燃料棒相互のピッチより広いことを特徴とする炉心。
  10. 【請求項10】複数の燃料集合体を含み、前記複数の燃
    料集合体の少なくとも1体は、正方格子状に配列された
    核燃料物質を含む複数の第1の燃料棒と、核燃料物質を
    含み該第1の燃料棒よりも外径が細い第2の燃料棒とを
    有し、前記第2の燃料棒は燃料棒配列の最外層のコーナ
    部と該最外層のコーナ部に隣接する位置とに配置され、
    前記第2の燃料棒相互のピッチは前記第1の燃料棒相互
    のピッチよりも狭いこと、 前記少なくとも1体の燃料集合体に隣接して挿入可能な
    制御棒を更に有し、前記燃料棒配列の最外層のコーナ部
    と該最外層のコーナ部に隣接する位置に配置された第2
    の燃料棒のうち、前記制御棒が挿入される側のコーナ部
    及びこのコーナ部に隣接する位置に配置された第2の燃
    料棒は、前記制御棒が挿入されない側のコーナ部及びこ
    のコーナ部に隣接する位置に配置された第2の燃料棒よ
    りも外径が細くかつ第2の燃料棒相互のピッチが狭いこ
    とを特徴とする炉心。
  11. 【請求項11】請求項9又は10記載の炉心において、
    前記少なくとも1体の燃料集合体は、前記第1及び第2
    の燃料棒を取り囲むチャンネルボックスを更に含み、前
    記チャンネルボックスの前記制御棒が挿入されない側の
    コーナ部に隣接するコーナ部の曲率は、前記制御棒が挿
    入される側のコーナ部に隣接するコーナ部の曲率より小
    さいことを特徴とする炉心。
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