JP3261804B2 - 振動解析装置 - Google Patents

振動解析装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、回転中の軸受の振動解
析を行う振動解析装置に関し、特にピークカウント方式
を採用した振動解析装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6に従来の振動解析装置の構成を示
す。同図において、入力端子Aには、回転中の軸受より
発生する振動を振動ピックアップ等のトランスジューサ
で検出した振動信号ea(t)(図7(a)参照)が入
力される。この振動信号ea(t)はローパスフィルタ
1及び交流増幅器2を介して全波整流回路3に入力され
る。全波整流回路3により振動信号ea(t)が全波整
流され、全波整流信号eb(t)(図7(b)参照)が
出力され、実効値変換回路4及びコンパレータ6に入力
される。
【0003】実効値変換回路4は、全波整流信号eb
(t)をその実効値を示す信号(図7(c)の破線参
照)に変換し、その信号は直流増幅器5により増幅され
て実効値信号ec(t)(図7(c)の実線参照)とし
てコンパレータ6に入力される。コンパレータ6は、全
波整流信号eb(t)が、実効値信号ec(t)を超え
るときパルスを出力し、その出力パルス数がカウンタ7
により計数される。カウンタ7の計数値はCPU(中央
処理装置)8に供給される。CPU8は、所定の比較デ
ータと計数値とを比較し、振動状態の判定を行う。即
ち、カウンタ7の計数値が小さいほど、振動状態(軸受
の品質)が良好であると判定する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の装置では、振動信号ea(t)に図7(a)に示す
ように異物の存在に起因する信号(以下「異物信号」と
いう)ed(t)が含まれていると、カウンタ7の計測
値が著しく増大して品質不良と判定されるが、軸受自体
にきず等がある欠陥との区別がつかないため、不良原因
を特定することができなかった。
【0005】また、コンパレータ6による全波整流信号
eb(t)のレベルの判定は、単一の比較信号(ec
(t))のみを用いて行うため、軸受の品質(振動状
態)をきめ細かく判定することができなかった。
【0006】本発明は上述した点に鑑みなされたもので
あり、軸受の振動状態の解析をきめ細かく行い、不良原
因の解析や品質レベルの判定を行うことができる振動解
析装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、回転中の被検査物の振動を検出し、振動信号
として出力する振動検出手段と、前記振動信号をその実
効値に対応した実効値信号に変換する変換手段とを備
え、前記振動信号と実効値信号とを比較することにより
振動解析を行う振動解析装置において、前記実効値信号
に所定値を乗算することにより複数の異なるレベルの比
較信号を生成する比較信号生成手段と、前記複数の比較
信号のそれぞれと前記振動信号とを比較し、前記振動信
号が前記比較信号を越えるときパルスを出力する複数の
比較手段と、該比較手段のそれぞれの出力パルスを計数
する複数の計数手段と、該複数の計数手段による計数結
果に基づいて振動解析を行う解析手段とを設けるように
したものである。
【0008】前記複数の比較信号のうち最大のものは、
異物が混入していることを検出するのに適したレベルを
することが望ましい。
【0009】また、前記解析手段は、前記計数を行うべ
き期間を複数の計数区間に分割し、前記振動信号が最大
の比較信号を超えた計数区間においては、他の比較信号
と前記振動信号との比較結果を無視することが望まし
い。
【0010】
【作用】検出した振動信号の実効値を示す実効値信号か
ら複数の異なるレベルの比較信号が生成され、振動信号
と複数の比較信号のそれぞれとが比較手段により比較さ
れる。振動信号が比較信号を超えるとき比較手段からパ
ルスが出力され、このパルスが比較手段に対応して設け
られた計数手段により計数される。その計数結果に基づ
いて被検査物の振動状態が判定される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0012】図1は本発明の一実施例に係る振動解析装
置要部の構成を示す図であり、図6に示した従来の装置
と共通する構成要素には同一の符号を付してある。
【0013】図1において直流増幅器5の出力には、抵
抗R0,r0の直列回路、抵抗R1,r1の直列回路及
び抵抗R2,r2の直列回路がアースとの間に並列に接
続されている。抵抗R0とr0の接続点、抵抗R1とr
1の接続点及び抵抗R2とr2の接続点はそれぞれコン
パレータ60,61及び62(比較手段)の一方の入力
に接続されている。これらのコンパレータ60,61及
び62の他方の入力には全波整流回路3の出力が接続さ
れている。コンパレータ60,61,62の出力はそれ
ぞれカウンタ70,71,72(計数手段)に接続さ
れ、これらのカウンタ70,71,72の出力はCPU
8(解析手段)に接続されている。
【0014】ここで、各抵抗R0〜R2,r0〜r2の
値は以下の関係を満たすように設定されている。
【0015】
【数1】 従って、コンパレータ60〜62の一方の入力信号(比
較信号)e0(t)〜e2(t)は図3に示すようにな
る。なお、e0(t)は異物信号ed(t)を検出する
ための比較信号であり、e1(t)又はe2(t)に対
して数倍高いレベルとなるように上記各抵抗値を設定す
る。
【0016】図2は、CPU8で実行される振動状態の
判定処理のフローチャートである。
【0017】ステップS1では各パラメータの初期化を
行う。即ち、本処理では振動状態判定のためにカウンタ
70〜72の出力を読込む期間Tを10の計数区間t1
〜t10に分割し、各区間における計数値を合計するの
で、その合計値TL0,TL1,TL2を値0に設定す
る。なおTL0〜TL2はそれぞれカウンタ70〜72
に対応する。またCP0〜CP2は、各合計値TL0〜
TL2に基づいて振動状態を判定するための判定値であ
り、これらも値0に設定する。また、PR1,PR2
は、それぞれカウンタ71,72に対応する期間Tにお
ける基準値であり、PR1/10,PR2/10を計数
区間t1〜t10における基準値C1N,C2Nとす
る。さらに区間番号を示すパラメータnを値1とする。
【0018】ステップS2では、区間tn(n=1〜1
0)における、カウンタ70〜72の計数値D0n,D
1n,D2nを読み込み、次いでカウンタ70の計数値
D0nが値0か否かを判別する(ステップS3)。
【0019】D0n=0であれば、下記式によりカウン
タ71,72に対応する合計値TL1,TL2及び判定
値CP1,CP2を算出する(ステップS4)。
【0020】TL1=TL1+D1n TL2=TL2+D2n CP1=CP1+C1N CP2=CP2+C2N ここで、右辺のTL1,TL2,CP1,CP2は、本
ステップの前回実行時に算出された値を意味する。
【0021】一方、D0n>0のときには、次式により
カウンタ70に対応する合計値TL0を算出する(ステ
ップS5)。
【0022】TL0=TL0+D0n 続くステップS6では、パラメータnを値1だけインク
リメントし、tn=t10でなければ(ステップS7)
ステップS2にもどる。
【0023】上述したステップS2〜S7によれば、期
間Tにおける合計値TL0〜TL2が算出されるが、カ
ウンタ70の計数値D0nが1以上のときは(図3の区
間t4が該当する)その区間のD1n値及びD2n値は
TL1値及びTL2値に算入されない。そして判定値C
P1,CP2は、TL1,TL2に算入された区間の数
に応じた値となる(図3の例ではCP1=9・C1N,
CP2=9・C2Nとなる)。
【0024】これにより、合計値TL1,TL2は、異
物信号ed(t)の影響が排除された値となり、異物の
要因を排除した振動状態の判定が可能となる。
【0025】ステップS7でtn=t10となるとステ
ップS8に進み、カウンタ70に対応する合計値TL0
が値0か否かを判別する。その結果、TL0=0のとき
には、カウンタ71に対応する合計値TL1が判定値C
P1より小さいか否かを判別する(ステップS9)。T
L1≧CP1が成立するときには、品質1と判定し(ス
テップS10)、TL1<CP1が成立するときには、
さらにカウンタ72に対応する合計値TL2が判定値C
P2より小さいか否かを判別する(ステップS11)。
TL2≧CP2が成立するときには、品質2と判定し
(ステップS12)、TL2<CP2が成立するときに
は品質3と判定する(ステップS13)。
【0026】ここで、品質1〜3は品質(振動状態)の
レベルを示しており、品質3が最も良好であり、次いで
品質2、品質1の順となる。
【0027】一方ステップS8でTL0>0成立すると
きは、異物信号ed(t)が検出されたことを意味する
ので、TL0値に応じて異物の程度を判定する(ステッ
プS14)。次いで、ステップS15,S17において
ステップS9,S11と同様の判定を行い、TL1≧C
P1が成立するとき品質4と判定し、TL1<CP1で
あってTL2≧CP2が成立するとき品質5、TL2<
CP2が成立するとき品質6と判定する。
【0028】ここで、品質4〜6はそれぞれ品質1〜3
の振動状態の軸受に異物が混入した状態を意味する。
【0029】以上のように本実施例によれば、全波整流
信号eb(t)が複数の比較信号e0(t),e1
(t),e2(t)と比較され、その比較結果に基づい
て振動状態が判定されるので、従来に比べてよりきめ細
かい解析が可能となる。また最大の比較信号であるe0
(t)を用いることにより、異物信号ed(t)の有無
及び異物付着の程度を判定することができる。さらに、
判定を行う期間Tを10の計数区間に分割し、比較信号
e0(t)により異物信号ed(t)が検出された計数
区間では、他の比較信号e1(t),e2(t)と全波
整流信号eb(t)との比較結果(カウント値D1n,
D2n)を無視するようにしたので、異物の影響を排除
して軸受自体の微小のきずの有無等を正確に判定するこ
とができる。
【0030】なお、本実施例の手法で異物信号ed
(t)の影響を排除できるのは、異物信号ed(t)が
周期性がない、振幅が非常に大きい、比較的短期
間のうちに発生し消滅するという特徴を有するからであ
る。
【0031】上述した実施例では、3つの比較信号を用
いるようにしたが、これに限るものではなく図4に示す
ように一般にm個の比較信号を用いて、同様に振動状態
の判定を行うことができる。この場合、mの値を大きく
するほどよりきめ細かい判定が可能となる。図5は、図
4に対応する比較信号e0(t)〜em(t)を示す。
【0032】また、期間Tの分割数も上述した10区間
に限るものではなく、必要に応じて増減可能である。
【0033】また、図1の構成において全波整流回路3
は、必ずしも使用する必要はなく、全波整流回路3を除
去し、交流増幅器2の出力を直接実効値変換回路4及び
コンパレータ60〜62に入力するようにしてもよい。
【0034】また、直流増幅器5の入力電圧は振動信号
の実効値ではなく、予め設定したしきい値としての固定
電圧としてもよい。この場合には、実効値変換回路4に
代えて、外部から電圧を設定する電圧設定回路を設けれ
ばよい。
【0035】また、上述した実施例の手法は、軸受の振
動解析だけでなく、ランダム雑音を含む被検査物の表面
粗さのチェック等にも適用できるものである。
【0036】
【発明の効果】検出した振動信号の実効値を示す実効値
信号から複数の異なるレベルの比較信号が生成され、振
動信号と複数の比較信号のそれぞれとが比較され、その
比較結果に基づいて被検査物の振動状態が判定されるの
で、振動状態の判定をきめ細かく行い、不良原因の解析
や品質レベルの判定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る振動解析装置の要部の
構成を示す図である。
【図2】振動状態(品質)の解析を行う処理のフローチ
ャートである。
【図3】図1の示した各部の信号の波形の一例を示す図
である。
【図4】本発明の他の実施例に係る振動解析装置の要部
の構成を示す図である。
【図5】図4に示した各部の信号の波形の一例を示す図
である。
【図6】従来の振動解析装置の構成を示す図である。
【図7】図6に示した各部の信号の波形の一例を示す図
である。
【符号の説明】
3 全波整流回路 4 実効値変換回路 8 CPU(中央処理装置) 60〜62 コンパレータ 70〜72 カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01H 17/00 G01M 19/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転中の被検査物の振動を検出し、振動
    信号として出力する振動検出手段と、前記振動信号をそ
    の実効値に対応した実効値信号に変換する変換手段とを
    備え、前記振動信号と実効値信号とを比較することによ
    り振動解析を行う振動解析装置において、前記実効値信
    号に所定値を乗算することにより複数の異なるレベルの
    比較信号を生成する比較信号生成手段と、前記複数の比
    較信号のそれぞれと前記振動信号とを比較し、前記振動
    信号が前記比較信号を越えるときパルスを出力する複数
    の比較手段と、該比較手段のそれぞれの出力パルスを計
    数する複数の計数手段と、該複数の計数手段による計数
    結果に基づいて振動解析を行う解析手段とを設けたこと
    を特徴とする振動解析装置。
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