JPH08189921A - 割れ検出装置 - Google Patents

割れ検出装置

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JPH08189921A
JPH08189921A JP7015512A JP1551295A JPH08189921A JP H08189921 A JPH08189921 A JP H08189921A JP 7015512 A JP7015512 A JP 7015512A JP 1551295 A JP1551295 A JP 1551295A JP H08189921 A JPH08189921 A JP H08189921A
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JP
Japan
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signal
correlation
work
crack
reference signal
Prior art date
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Pending
Application number
JP7015512A
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English (en)
Inventor
Akira Sakano
明 阪野
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ワークの割れ判定の精度向上を図る。 【構成】 あらかじめ設定した基準音響放射波に対応す
る基準信号y(t)を発生する基準信号発生部14と、
AE検出手段3からの信号x(t)及び基準信号y
(t)に対して相互相関処理を行って相関特性を求める
相互相関処理回路15と、相互相関処理回路15が得た
相関特性に基づいてワーク2の割れの発生有無を判定す
る判定部18とを備えた。相互相関処理回路15が相互
相関関数の演算を行って相関特性を求めるので、検出信
号x(t)、ひいてはワーク2からの信号が割れAE波
に対応した信号であるか、あるいはノイズであるかを確
実に判定できる。このため、ワーク2の割れ判定の精度
向上を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、歪取り機等の加工機に
用いられる割れ検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シャフト、ギヤ等のワークを高周波焼入
れした際、あるいはワークに対する歪取りの際等にワー
クに割れを発生することがあり、この割れの発生を検出
するために、従来、割れ検出装置が用いられている。こ
の割れ検出装置の一例として、特開昭60−13586
1号公報に示すものがある。この割れ検出装置は、ワー
クに割れが発生した際に生じる、例えば図7に示すよう
な周期性の高い音響放射(アコースティック・エミッシ
ョン、以下、AEという。)波を検出するセンサと、前
記AE波に対応するパルス信号のうちあらかじめ設定し
たしきい値以上の個数を計数するカウンタとを備え、カ
ウンタで得た計数値が所定値を越えるとワークに割れが
発生したと判定するものである。図7のAE波について
周波数分析して得た波形図を図9(a)に示す。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ワークに対
して歪取りを行う際、スラッジ等の異物がプレス処理に
よりつぶれ、例えば図8に示すような周期性の低いノイ
ズ(いわゆるホワイトノイズ)が発生する。この場合、
上述した従来技術では、しきい値以上のノイズ分をAE
波として計数するので、仮にワークに割れが発生してい
なくても、ワークに割れが発生したと誤判定してしまう
ことが起こり得た。図8のノイズ信号について周波数分
析して得た波形図を図9(b)に示す。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、ワークの割れ判定の精度向上を図ることができる割
れ検出装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワークより発
生する音響放射波に基づいてワークの割れを検出する割
れ検出装置であって、ワークより発生する音響放射波を
検出する検出手段と、あらかじめ設定した基準音響放射
波に対応する基準信号を発生する基準信号発生手段と、
前記検出手段からの信号及び前記基準信号発生手段から
の信号に対して相互相関処理又は正規化相関処理を行っ
て相関特性を求める相関特性算出手段と、該相関特性算
出手段が得た相関特性に基づいてワークの割れの発生有
無を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】上記構成とすれば、ワークよりの信号に対応す
る検出手段からの検出信号及び基準信号に対して、相関
特性算出手段が相互相関処理又は正規化相関処理を行っ
て相関特性を求める。
【0007】
【実施例】以下、本発明の第1実施例の割れ検出装置を
図1ないし図5に基づいて説明する。この割れ検出装置
1は、図3に示すようにワーク2からのAE波を検出す
るAE検出手段(検出手段)3と、ノイズ信号分離手段
4と、クラック発生判定手段(判定手段)5とから大略
構成されている。
【0008】AE検出手段3は、図1に示すようにワー
ク2からのAE波を検出するAEセンサ6と、このAE
センサ6の後段側に順次シリーズに接続されるプリアン
プ7、メインアンプ8、低レベルのノイズ成分を除去す
るフィルタ9、サンプルホールド回路10及びA/D変
換器11と、サンプルホールド回路10及びA/D変換
器11に接続した第1の設定部12と、A/D変換器1
1の出力側に接続して設けたメモリ13とから構成され
ている。
【0009】AEセンサ6が検出した信号は、プリアン
プ7及びメインアンプ8で増幅され、フィルタ9で低レ
ベルのノイズが除去された上でサンプルホールド回路1
0に入力される。
【0010】サンプルホールド回路10では、第1の設
定部12にあらかじめ設定されているサンプリング周期
で入力信号がサンプリングされて維持される。サンプル
ホールド回路10に維持された信号(アナログ信号)は
A/D変換器11でデジタルの検出信号x(t)に変換
されて出力され、メモリ13に格納される。
【0011】ノイズ信号分離手段4は、基準信号発生部
(基準信号発生手段)14と、相互相関処理回路(相関
特性算出手段)15とから構成されている。基準信号発
生部14は、あらかじめ統計処理により得られている割
れAE波の標準波(基準音響放射波)に対応する基準信
号y(t)を発生するように設定されている。
【0012】相互相関処理回路15は、図2に示すよう
に前記メモリ13からのデジタルの検出信号x(t)及
び前記基準信号発生部14からの基準信号y(t)に対
して、計測機器のインパルス応答を求める等のために一
般に用いられる次式(1)の相互相関関数の演算を行
い、相関特性を求める(CQ出版社,「インターフェー
ス」1983年2月号第258〜260頁参照)。
【0013】
【数1】
【0014】この式(1)の演算により、仮に検出信号
x(t)がノイズである場合には、相互相関処理回路1
5により得られる信号は、図5に示すようにインパルス
応答を示さない相関特性データ(便宜上、非インパルス
データという。)となり、また、仮に検出信号x(t)
が割れAE波に対応する信号である場合には、相互相関
処理回路15により得られる信号は、図4に示すように
インパルス応答を示す相関特性データ(便宜上、インパ
ルスデータという。)となる。
【0015】また、図1において、クラック発生判定手
段5は、区間設定部16と、基準設定部17と、判定部
18と、判定結果出力部19とから構成されている。
【0016】区間設定部16は、前記相互相関処理の演
算範囲を特定するための時間等の範囲信号を出力する。
基準設定部17は、判定処理に用いる基準データを判定
部18に出力する。判定部18は、相互相関処理回路1
5からの相関特性データを範囲信号で定まる範囲におい
て基準データと比較して、ワーク2に割れが発生してい
るか否かを判定し、この判定結果を判定結果出力部19
に出力する。例えば、相互相関処理回路15からインパ
ルスデータを入力すると、基準データと比較してワーク
2に割れが発生したと判定し、この判定結果を示す信号
を出力し、また、非インパルスデータを入力すると、入
力信号はノイズであり、ワーク2に割れが発生している
のではないと判定し、この判定結果を示す信号を出力す
る。
【0017】上述したように構成した割れ検出装置1で
は、AE検出手段3がワーク2からの信号を検出して、
これを検出信号x(t)としてメモリ13に格納する。
すると、相互相関処理回路15が、検出信号x(t)及
び基準信号y(t)に対して、式(1)の相互相関関数
の演算を行い、相関特性を求める。
【0018】相互相関処理回路15は、検出信号x
(t)が割れAE波に対応する信号である場合には、イ
ンパルスデータ(図4)を判定部18に出力し、また、
ノイズである場合には、非インパルスデータ(図5)を
判定部18に出力する。すると、判定部18は、インパ
ルスデータを入力した際には、ワーク2に割れが発生し
たと判定し、また非インパルスデータを入力した際に
は、検出信号x(t)はノイズ信号であり、ワーク2に
割れが発生しているのではないと判定し、この判定結果
を示す信号を出力する。
【0019】上述したように、ワーク2よりの信号に対
応する検出信号x(t)及び基準信号y(t)に対し
て、式(1)の相互相関関数の演算を行って相関特性を
求めるので、検出信号x(t)、ひいてはワーク2から
の信号が割れAE波に対応した信号であるか、あるいは
ノイズであるかを確実に判定できる。このため、ワーク
2の割れ判定の精度向上を図ることができる。
【0020】次に、図6に基づいて本発明の第2実施例
の割れ検出装置1を説明する。この割れ検出装置1は、
前記第1実施例に比して相互相関処理回路15に代え
て、正規化相関処理回路20を設けたことが主に異なっ
ている。正規化相関処理回路20の前段側には、第1実
施例と同様にAE検出手段3が設けられている。また、
正規化相関処理回路20の後段側には、第1実施例と異
なる判定基準を有するクラック発生判定手段(判定手
段)が設けられている。このクラック発生判定手段は第
1実施例のものに準じて構成されており、その図示は省
略する。なお、第1実施例の検出信号x(t)及び基準
信号y(t)に代えて検出信号I及び基準信号Mを用い
て説明する。
【0021】正規化相関処理回路20は、図2に示すよ
うに前記メモリ13からの検出信号I及びクラック発生
判定手段の基準信号発生部からの基準信号Mに対して、
画像処理に用いられる次式(2)の正規化相関関数の演
算を行い、相関値(相関特性)rを求める((株)ファ
ースト「濃淡画像ライブラリ説明書」(平成5年3月)
第6〜12頁参照)。ここで、この相関値rは、検出信
号Iが基準信号Mに類似する程、すなわち相関性が高い
程、「1」に近く、相関性が低い程「0」に近くなる。
【0022】 r=MT I/(‖M‖・‖I‖) … … (2)
【0023】この式(2)の演算により、仮に検出信号
Iがノイズである場合には、正規化相関処理回路20に
より得られる相関値rは、「0」に近い信号となり、ま
た、仮に検出信号Iが割れAE波に対応する信号である
場合には、相関値rは、「1」に近い信号となる。本実
施例では、クラック発生判定手段の判定部は、相関値r
が0.9以上の場合、ワーク2に割れが発生していると
判定し、また、0.1以下の場合には、検出信号Iはノ
イズであってワーク2に割れが発生しているのではない
と判定する。
【0024】上述したように構成した割れ検出装置1で
は、AE検出手段3がワーク2からの信号を検出して、
これを検出信号Iとしてメモリ13に格納する。する
と、正規化相関処理回路20が、検出信号I及び基準信
号Mに対して、式(2)の正規化相関関数の演算を行
い、相関値rを求める。
【0025】正規化相関処理回路20は、検出信号Iが
割れAE波に対応する信号である場合には、「1」に近
い値の相関値rを出力する。また、検出信号Iがノイズ
である場合には、「0」に近い値の相関値rを出力す
る。クラック発生判定手段の判定部は、相関値rが0.
9以上の場合、ワーク2に割れが発生していると判定
し、また、0.1以下の場合には、検出信号Iはノイズ
であり、ワーク2に割れが発生しているのではないと判
定する。
【0026】上述したように、ワーク2よりの信号に対
応する検出信号I及び基準信号Mに対して、式(2)の
正規化相関関数の演算を行って相関値r(相関特性)を
求めるので、検出信号I、ひいてはワーク2からの信号
が割れAE波に対応した信号であるか、あるいはノイズ
であるかを確実に判定できる。このため、ワーク2の割
れの精度向上を図ることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
た割れ検出装置であるから、ワークよりの信号に対応す
る検出手段からの検出信号及び基準信号に対して、相関
特性算出手段が相互相関処理又は正規化相関処理を行っ
て相関特性を求めるので、検出信号、ひいてはワークか
らの信号が割れ音響放射波に対応した信号であるか、あ
るいはノイズであるかの判別を確実に行えて、ワークの
割れ判定の精度向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の割れ検出装置を模式的に
示す回路図である。
【図2】同割れ検出装置の要部を示す回路図である。
【図3】同割れ検出装置を示すブロック図である。
【図4】同割れ検出装置の相互相関処理回路が出力する
インパルスデータの一例を模式的に示す波形図である。
【図5】同相互相関処理回路が出力する非インパルスデ
ータの一例を模式的に示す波形図である。
【図6】本発明の第2実施例の割れ検出装置を示すブロ
ック図である。
【図7】AE波の一例を示す波形図である。
【図8】ノイズの一例を示す波形図である。
【図9】AE波の一例及びノイズの一例を対比して示す
周波数分析図である。
【符号の説明】
1 割れ検出装置 2 ワーク 3 AE検出手段 4 ノイズ信号分離手段 5 クラック発生判定手段 6 AEセンサ 15 相互相関処理回路 18 判定部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークより発生する音響放射波に基づい
    てワークの割れを検出する割れ検出装置であって、ワー
    クより発生する音響放射波を検出する検出手段と、あら
    かじめ設定した基準音響放射波に対応する基準信号を発
    生する基準信号発生手段と、前記検出手段からの信号及
    び前記基準信号発生手段からの信号に対して相互相関処
    理又は正規化相関処理を行って相関特性を求める相関特
    性算出手段と、該相関特性算出手段が得た相関特性に基
    づいてワークの割れの発生有無を判定する判定手段とを
    備えたことを特徴とする割れ検出装置。
JP7015512A 1995-01-05 1995-01-05 割れ検出装置 Pending JPH08189921A (ja)

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JP7015512A JPH08189921A (ja) 1995-01-05 1995-01-05 割れ検出装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008247597A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Mitsubishi Electric Corp 人数検知装置
JP2010181203A (ja) * 2009-02-03 2010-08-19 Kanto Auto Works Ltd 亀裂検出装置及び方法
JP2013014438A (ja) * 2012-08-30 2013-01-24 Mitsubishi Electric Corp 人数検知装置
CN108732335A (zh) * 2018-05-06 2018-11-02 吉林大学 基于齿轮齿条的车载路面裂纹检测系统检验装置

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