JP3708261B2 - 映像判定装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高周波機器の映像判定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の映像判定は判定者が目視で行っていた。すなわち、図5に示すように、基準となる映像信号を発生させる映像信号発生器1と、この映像信号発生器1の出力に接続された被検査物としてのチューナ2と、このチューナ2の出力に接続されたモニタ3とで構成されていた。そして、映像信号発生器1の信号がチューナ2を通してモニタ3に映し出され、この映像を判定者4が目視でその映像品質を検査することにより、チューナ2の良否を判定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながらこのような従来の判定では、判定者4が目視で行っていたため、判定者4の判定能力やその時の気分・体調等によるバラツキが大きく、安定した判定品質が得られなかった。
【0004】
本発明は、このような問題を解決するもので、安定した判定品質が得られる映像判定装置を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明の映像判定装置は、映像信号発生器と、この映像信号発生器の映像信号を高周波変調した高周波変調信号が一方の出力から供給される被検査チューナと、前記映像信号発生器のベースバンド信号が他方の出力から供給される可変遅延器と可変増幅器の直列接続体と、この直列接続体の出力信号と前記被検査チューナの出力信号との差を算出する減算器と、この減算器の出力信号が供給される判別手段とを備え、前記直列接続体は前記被検査チューナの代わりに基準チューナを用いたとき、前記減算器からの出力が略零になるように前記可変遅延器と前記可変増幅器を調整したものであり、前記被検査チューナの良否判定において、前記減算器の出力が予め定められた範囲にあるときは、前記被検査チューナは良品であると判定するものである。
【0006】
これにより、安定した判定品質が得られる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、映像信号発生器と、この映像信号発生器の映像信号を高周波変調した高周波変調信号が一方の出力から供給される被検査チューナと、前記映像信号発生器のベースバンド信号が他方の出力から供給される可変遅延器と可変増幅器の直列接続体と、この直列接続体の出力信号と前記被検査チューナの出力信号との差を算出する減算器と、この減算器の出力信号が供給される判別手段とを備え、前記直列接続体は前記被検査チューナの代わりに基準チューナを用いたとき、前記減算器からの出力が略零になるように前記可変遅延器と前記可変増幅器を調整したものであり、前記被検査チューナの良否判定において、前記減算器の出力が予め定められた範囲にあるときは、前記被検査チューナは良品であると判定する映像判定装置であって、基準チューナの時間遅れと増幅度をシュミレートした直列接続体を通過した信号と、被検査チューナを通過した信号との差で被検査チューナの良否を判定するものであり、判定者の判定能力に負うところはないので、安定した判定品質が得られる。
【0008】
また、映像信号発生器の一方の出力信号側は、減算器との間に被検査チューナが接続されているのみであり、特別に遅延素子を有していないので、正確な測定ができる。
【0009】
請求項2に記載の発明の減算器の出力信号が供給される判別手段は、通過周波数の異なる複数個のフィルタを並列接続するとともに、これらの並列接続されたフィルタの出力信号をそれぞれ別処理する請求項1に記載の映像判定装置であり、それぞれの周波数帯毎のノイズ量や波形異常を知ることができるので、被検査チューナの不良性能項目を特定することができる。
【0010】
請求項3に記載の発明は、複数個のフィルタは第1のフィルタと第2のフィルタとで構成され、前記第1のフィルタが、略1kHzから略200kHzまでを通過帯域とするバンドパスフィルタとするとともに、前記第2のフィルタは、略100Hzから略20kHzまでを通過帯域とするバンドパスフィルタで構成された請求項2に記載の映像判定装置であって、第1のフィルタの出力により、被検査チューナからは映像画面に白線等を生じさせる比較的高い周波数のノイズやパルス性のノイズを取り出すことや、同期信号の乱れ等を知ることができる。また、第2のフィルタの出力により、被検査チューナからは電源ノイズ等の比較的低い周波数のノイズを出力していることを知ることができる。
【0011】
請求項4に記載の発明は、フィルタからの出力信号を、比較器を介して信号処理器へ供給されるとともに、この信号処理器からの出力信号で前記比較器への比較基準となる比較信号を生成する請求項3に記載の映像判定装置であり、被検査チューナの種類により、基準となる比較レベルを簡単に変更することができる。
【0012】
請求項5に記載の発明は、比較器の出力信号をパルス整形した後カウンタを介して信号処理器に接続された請求項4に記載の映像判定装置であり、カウンタの値が入力されるため、信号処理器の負担は少なくてすむ。
【0013】
請求項6に記載の発明は、判別手段の出力にモニタを接続するとともに、このモニタに被検査チューナの検査内容を表示させる請求項1に記載の映像判定装置であり、被検査チューナの品質内容をいつでも目視でチェックすることができる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、判別手段の出力にプリンタを接続するとともに、このプリンタに被検査チューナの検査内容を印字させる請求項1に記載の映像判定装置であり、被検査チューナの品質状況を紙の形式で記録して保存しておくことができる。
【0015】
また、その品質の推移をグラフ等に表すこともできる。
【0016】
請求項8に記載の発明は、判別手段の出力に警報ランプを接続するとともに、減算器の出力が予め定められた値以上の場合に前記警報ランプを点灯させる請求項1に記載の映像判定装置であり、品質不良が発生する度に担当者に知らせることができる。また、光による警報であるので、例え雑音の大きい所でも品質不良を認識することができ、すぐに必要な対策を施すことができる。
【0017】
請求項9に記載の発明は、判別手段の出力に警報ブザーを接続するとともに、減算器の出力が予め定められた値以上の場合に前記警報ブザーを鳴動させる請求項1に記載の映像判定装置であり、品質不良が発生する度に担当者に知らせることができる。また、音による警報であるので、例え目視を妨げる障害物がある所でも品質不良を認識することができ、すぐに必要な対策を施すことができる。
【0018】
請求項10に記載の発明は、映像信号発生器と、この映像信号発生器の映像信号を高周波変調した高周波変調信号が一方の出力から供給される被検査チューナと、この被検査チューナからの出力信号が供給される可変増幅器と、前記映像信号発生器のベースバンド信号が他方の出力から供給される可変遅延器と、この可変遅延器の出力信号と前記可変増幅器の出力信号との差を算出する減算器と、この減算器の出力信号が供給される判別手段とを備え、前記可変遅延器と前記可変増幅器は前記被検査チューナの代わりに基準チューナを用いたとき、前記減算器からの出力が略零になるように調整したものであり、前記被検査チューナの良否判定において、前記減算器の出力が予め定められた範囲にあるときは、前記被検査チューナは良品であると判定する映像判定装置であって、基準チューナの時間遅れと増幅度をシュミレートした直列接続体を通過した信号と、被検査チューナを通過した信号との差で被検査チューナの良否を判定するものであり、判定者の判定能力に負うところはないので、安定した判定品質が得られる。
【0019】
また、被検査チューナと直列に可変増幅器が接続されているので、可変遅延素子とのバランスが良く、調整が容易にできる。
【0020】
請求項11に記載の発明は、映像信号発生器の他方の出力と被検査チューナの出力信号とを互いに切り替える切り替え器を介して、可変増幅器の入力と可変遅延器の入力とに夫々入力する請求項10に記載の映像判定装置であり、入力信号を切り替えることができるので、被検査チューナの種類によって接続を手操作で切り替える必要がない。
【0021】
請求項12に記載の発明の判別手段は、演算器の出力に複数個のフィルタを並列接続するとともに、これらの並列接続されたフィルタの出力をそれぞれ別処理する請求項11に記載の映像判定装置であり、それぞれの周波数帯毎のノイズ量や波形異常を知ることができるので、被検査チューナの不良性能項目を特定することができる。
【0022】
請求項13に記載の発明は、複数個のフィルタは第1のフィルタと第2のフィルタとから成り、前記第1のフィルタの出力は、平均値検出回路を介して信号処理器に接続されるとともに、前記第2のフィルタの出力はピークレベル検出回路を介して前記信号処理器に接続された請求項12に記載の映像判定装置であり、平均値検出回路を有しているので、ビート、マイクロ等の比較的長時間に渡る被検査チューナの品質不良を検出できるとともに、ピークレベル検出回路を有しているので、加振等の比較的短時間内におけるノイズを検出することもできる。
【0023】
請求項14に記載の発明のピークレベル検出回路は、プラス側のピークを検出するプラスピークレベル検出回路とマイナス側のピークを検出するマイナスピークレベル検出回路とを並列に設け、前記プラスピークレベル検出回路と前記マイナスピークレベル検出回路の夫々の出力を加算する加算回路を設けるとともに、この加算回路の出力を信号処理回路に接続した請求項13に記載の映像判定装置であり、比較的短時間内におけるノイズが検出でき、プラスピークレベル検出回路と、マイナスピークレベル検出回路を有しているので、夫々のピークレベルを検出することができる。また、夫々の出力を加算する加算回路を有しているので、ピークの絶対値を測定することもできる。
【0024】
請求項15に記載の発明の第1のフィルタの出力は、平均値検出回路を介して信号処理器に接続されるとともに、第2のフィルタの出力はレベル比較回路を介して前記信号処理器に接続された請求項13に記載の映像判定装置であって、平均値検出回路を有しているので、ビート、マイクロ等の比較的長時間に渡る被検査チューナの品質不良を検出できるとともに、レベル比較回路を有しているので、レベル設定を適宜行うことによって、比較的短時間内における指定レベルのノイズを検出することもできる。
【0025】
請求項16に記載の発明のレベル比較回路は、プラス側のレベルを比較するプラスレベル比較回路とマイナス側のレベルを比較するマイナスレベル比較回路とを並列に設け、前記プラスレベル比較回路と前記マイナスレベル比較回路の出力と信号処理器との間にパルス幅を計測するカウンタとパルス数を計測するカウンタとを並列に接続した請求項15に記載の映像判定装置であり、指定されたノイズレベルの幅とパルス数を検出することができる。
【0026】
請求項17に記載の発明の第1のフィルタの出力は、平均値検出回路を介して信号処理器に接続し、第2のフィルタの一方の出力はピークレベル検出回路を介して前記信号処理器に接続するとともに前記第2のフィルタの他方の出力はレベル検出回路を介して前記信号処理器に接続された請求項13に記載の映像判定装置であって、平均値検出回路を有しているので、ビート、マイクロ等の比較的長時間に渡る被検査チューナの品質不良を検出できるとともに、ピークレベル検出回路を有しているので、加振等の比較的短時間内におけるノイズを検出することもできる。更にまた、レベル比較回路を有しているので、レベル設定を適宜行うことによって、比較的短時間内における指定レベルのノイズを検出し、被検査チューナの品質を総合的に判定することができる。
【0027】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0028】
(実施の形態1)
図1において、11は映像信号発生器であり、この映像信号発生器11の一方の端子11aは被検査物であるチューナ12の入力に接続される。そして、このチューナ12の出力は、切り替え器13の一方の入力端子13aに接続され、この切り替え器13の一方の出力端子13cは減算器14の一方の入力端子14aに接続されている。一方、前記映像信号発生器11の他方の端子11bは、切り替え器13の他方の入力端子13bに接続され、この切り替え器13の他方の出力端子13dは、可変遅延器15と可変増幅器16を介して前記減算器14の他方の入力端子14bに接続されている。そして、この減算器14の出力は判別手段17に接続されている。
【0029】
ここで、可変遅延器15と可変増幅器16とは直列接続であるので、本実施の形態のように可変遅延器15に続いて可変増幅器16を接続しても良いし、逆に可変増幅器16に続いて可変遅延器15を接続しても良い。また、本実施の形態における可変遅延器15は、200nSecから164μSecの範囲で可変できるものであり、可変増幅器16はチューナ12の増幅度の略1.5倍まで歪みなく直線的に可変増幅できるとともに、この範囲において飽和しないことが重要である。
【0030】
すなわち、可変遅延器15と可変増幅器16とで規定の性能を有する基準チューナとの時間遅れと増幅度をシュミレートしているわけである。したがって、この基準チューナと被検査物のチューナ12の出力が減算器14で比較されるわけであり、この減算器14の出力がない場合には、被検査物であるチューナ12は基準チューナと同じ性能を有するということである。すなわちチューナ12は良品ということになる。逆に減算器14の出力がある場合は、その出力の値が被検査物であるチューナ12と基準チューナの差異を示していることになる。したがって、この差異量が予め定められた値以下のものは良品となり、予め定められた値以上のものは不良品ということになる。
【0031】
なお、映像信号発生器11の一方の出力端子11aは、映像信号を高周波変調したものであり、映像信号発生器11の他方の出力端子11bは、映像信号のベースバンド出力である。また、この一方の出力端子11a、他方の出力端子11b共に内部に可変アッテレータが内蔵されており、その出力レベルを可変することができるようになっている。
【0032】
図2は判別手段17のブロック図である。図2において、18は判定入力端子であり、この判定入力端子18は1kHzから200kHzの周波数を通過させるフィルタ19と、100Hzから20kHzの周波数を通過させるフィルタ20とに接続されている。そして、フィルタ19の出力信号は、比較器21と、パルス整形器22と、カウンタ23とがこの順序に接続されて信号処理器24に入力される。また、比較器21の比較入力は信号処理器24から接続され、信号処理器24から任意に設定することができる。
【0033】
一方、フィルタ20の一方の出力信号は、比較器25と、パルス整形器26と、カウンタ27とがこの順序に接続されて前記信号処理器24に入力される。また、比較器25の比較入力は比較器21と同様に信号処理器24から接続されており、信号処理器24から任意に設定することができる。又、フィルタ20の他方の出力信号は、ピーク検出器28と、切り替えスイッチ29と、A/D変換器30とがこの順序に接続されて前記信号処理器24に入力される。ピーク処理回路31は前記比較器25の出力と前記ピーク検出器28の出力が接続されて前記信号処理器24に入力される。また、前記切り替えスイッチ29のもう一方の入力は基準ビデオ入力端子32を介して、前記映像信号発生器11の他方の端子11bに接続されている。
【0034】
以上のように構成された映像判定装置について、以下にその動作を説明する。
【0035】
映像信号発生器11の一方の端子11aから出力される高周波変調信号は、チューナ12を介して減算器14の一方の入力端子14aに入力されるとともに、他方の端子11bから出力されるベースバンド信号は、可変遅延器15と可変増幅器16を介して減算器14の他方の入力端子14bに入力されるので、減算器14の出力は、この両信号の差の信号が出力されることになる。したがって、先ずチューナ12として、基準となるチューナを接続し、この時減算器14からの出力が零になるように、可変遅延器15と可変増幅器16を調整する。このとき、映像信号発生器11内のアッテネータを調整しても良い。何れにしても、基準となるチューナを装着したとき減算器14からの出力を零になるように設定する。次に判定したいチューナ12を接続する。このチューナ12の性能が基準チューナと同じならば、減算器14からの出力は零になる。チューナ12の性能が基準チューナと異なるならば、減算器14からはその相違量に応じた出力が得られる。この出力が予め定められた範囲内であるならば、チューナ12は良品と判定される。この判定は判別手段17で判定される。このように、判定者の個人的な判定を除去しているので、安定した判定品質が得られる。
【0036】
また、切り替え器13で入力切り替えができるので、チューナ12のみでなく、種々の特性を有する被検査物の検査も同様の方法で行うことができる。
【0037】
判別手段17は、図2に示すように、入力信号を2種類のフィルタ19と20に分けているので、信号処理器24では周波数帯の相違による不良の種類をある程度特定することができる。すなわち、フィルタ19から得られる情報は比較的周波数の高い成分での不良であり、フィルタ20から得られる情報は比較的周波数の低い成分での不良である。また、この各々の出力は比較器21,25でそれぞれ信号処理器24からの比較信号レベルと比較される。この比較信号レベルは自由に設定でき、どのレベルからを有効とするか決めることができる。また、この比較器21,25からの出力は、パルス整形器22,26でパルス整形されるとともに、カウンタ23,27を介して信号処理器24に接続される。従って、信号処理器24の負担は少ない。
【0038】
また、切り替えスイッチ29により、フィルタ20からの周波数成分と、基準映像信号(映像信号発生器11のベースバンド信号)とを切り替えて、A/D変換器30を通すことにより、信号処理器24でディジタル量として直接比較することもできる。
【0039】
また、信号処理器24(判別手段の出力でもある)で信号処理された信号は、その結果をモニタ33に表示している。このことにより、チューナ12の品質内容をいつでも目視でチェックすることができる。
【0040】
また、信号処理器24にプリンタ34が接続されており、このプリンタ34にチューナ12の検査内容を印字させるようになっている。このことにより、チューナ12の品質状況を紙の形式で記録して保存しておくことができる。また、その品質の推移をグラフ等に表すこともできる。
【0041】
更に、この信号処理器24の出力に警報ランプ(図示せず)を接続し、減算器14の出力が予め定められた値以上の場合に前記警報ランプを点灯させることができる。この場合、品質不良が発生する度に担当者に知らせることができる。また、光による警報であるので、例え雑音の大きい所でも品質不良を認識することができ、すぐに必要な対策を施すことができる。
【0042】
また、信号処理器24の出力に警報ブザー(図示せず)を接続し、減算器14の出力が予め定められた値以上の場合に前記警報ブザーを鳴動させることにより、品質不良が発生する度に担当者に知らせることもできる。またこれは、音による警報であるので、例え目視を妨げる障害物がある所でも品質不良を認識することができ、すぐに必要な対策を施すことができる。更にまた、警報ランプと警報ブザーとを併用することもできる。
【0043】
(実施の形態2)
次に、実施の形態2について、図3、図4を用いて説明する。図3において実施の形態1と同じものについては実施の形態1と同じ番号にしている。図3において、11は映像信号発生器であり、この映像信号発生器11の一方の端子11aには被検査物であるチューナ12が接続されている。そして、このチューナ12の出力は切り替え器13の一方の入力端子13aに接続されるとともに、前記映像信号発生器11の他方の出力11bは切り替え器13の他方の入力端子13bに接続されている。この切り替え器13の一方の出力端子13cは、可変増幅器16を介して減算器14の一方の入力14aに接続されている。また、切り替え器13の他方の出力端子13dは可変遅延器15を介して前記減算器14の他方の入力端子14bに接続されている。そして、この減算器14の出力は判別手段41の入力に接続されている。すなわち、実施の形態1では、可変遅延器15と可変増幅器16とは直列接続されているのに対して、実施の形態2においては、切り替え器13と減算器14との間に夫々並列に接続されている点で異なる。このように並列接続することにより、可変増幅器16による遅延が容易に可変遅延器15で補正することができる。また、判別手段41は図4に示すように実施の形態1とは異なっている。
【0044】
次に、判別手段41について説明する。図4において、42は判定入力端子であり、この判定入力端子42は、フィルタ43と44に接続されている。このフィルタ43,44はともに可変バンドフィルタであり、100Hz〜100kHzの間の指定されたバンド幅の周波数を通過させるものである。そして、このフィルタ43,44は信号処理器45からの信号で、その周波数とバンド幅が適宜設定される。フィルタ43の出力はアッテネータ46を介して平均値検出回路47に接続され、この平均値検出回路47の出力はA/D変換器48を介して信号処理器45に接続されている。ここで、アッテネータ46は1,5,10,50dBの4段階の切り替えが可能なものである。平均値検出回路47では入力される信号の平均値が求められるので、比較的長時間に渡っての減算器14からの出力のうち、フィルタ43を通った信号を計測することができ、ビートノイズ、マイクロノイズの検出ができる。なお、このときフィルタ43は1kHz〜20kHz程度に設定されている。
【0045】
また、フィルタ44の出力はノイズのピークを計測するブロックとノイズのレベルを計測するブロックとに分かれて接続されている。ノイズのピークを計測するブロックは、プラスピーク検出回路49とマイナスピーク検出回路50とが並列に接続されて、それぞれ信号処理回路45に接続されている。また、プラスピーク検出回路49の出力とマイナスピーク検出回路50の出力は夫々加算回路51の入力に接続され、その出力は信号処理回路45に接続されている。このとき、フィルタ44は100Hz〜20kHz程度に設定されているので、比較的短時間における加振ノイズ等のピーク値を計測することができる。また、加算回路51を設けているので、プラスのピークとマイナスのピークの絶対値を計測することもできる。
【0046】
また、ノイズのレベルを計測するブロックは、フィルタ44の出力にプラスレベル比較器52とマイナスレベル比較器53とが並列に接続され、更にこの並列接続の出力にパルス幅計測カウンタ54とパルス回数計測カウンタ55とが並列に接続され、夫々の出力は信号処理器45に接続されている。このときも、フィルタ44は100Hz〜20kHz程度に設定されているので、比較的短時間における加振ノイズ等のレベルを計測することができる。このレベルは信号処理器45からの信号で、プラスレベル比較器52とマイナスレベル比較器53の比較レベルを適宜設定することができる。従って、設定されたレベルにおけるパルスの幅(ノイズの幅)とパルスの回数(ノイズの回数)を計測することができる。このように、本実施の形態2においても、比較的長時間に渡るノイズと比較的短時間におけるノイズの形態を総合的に計測して、チューナ12の品質を判定することができる。
【0047】
また、実施の形態2においても、信号処理器45(判別手段41の出力でもある)で信号処理された信号は、その結果をモニタ33に表示している。このことにより、チューナ12の品質内容をいつでも目視でチェックすることができる。
【0048】
また、信号処理器45にプリンタ34が接続されており、このプリンタ34にチューナ12の検査内容を印字させるようになっている。このことにより、チューナ12の品質状況を紙の形式で記録して保存しておくことができる。また、その品質の推移をグラフ等に表すこともできる。
【0049】
更に、この信号処理器45の出力に警報ランプ(図示せず)を接続し、減算器14の出力が予め定められた値以上の場合に前記警報ランプを点灯させることができる。この場合、品質不良が発生する度に担当者に知らせることができる。また、光による警報であるので、例え雑音の大きい所でも品質不良を認識することができ、すぐに必要な対策を施すことができる。
【0050】
また、信号処理器45の出力に警報ブザー(図示せず)を接続し、減算器14の出力が予め定められた値以上の場合に前記警報ブザーを鳴動させることにより、品質不良が発生する度に担当者に知らせることもできる。またこれは、音による警報であるので、例え目視を妨げる障害物がある所でも品質不良を認識することができ、すぐに必要な対策を施すことができる。更にまた、警報ランプと警報ブザーとを併用することもできる。
【0051】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、映像信号発生器と、この映像信号発生器の映像信号を高周波変調した高周波変調信号が一方の出力から供給される被検査チューナと、前記映像信号発生器のベースバンド信号が他方の出力から供給される可変遅延器と可変増幅器の直列接続体と、この直列接続体の出力信号と前記被検査チューナの出力信号との差を算出する減算器と、この減算器の出力信号が供給される判別手段とを備え、前記直列接続体は前記被検査チューナの代わりに基準チューナを用いたとき、前記減算器からの出力が略零になるように前記可変遅延器と前記可変増幅器を調整したものであり、前記被検査チューナの良否判定において、前記減算器の出力が予め定められた範囲にあるときは、前記被検査チューナは良品であると判定するものであり、基準チューナの時間遅れと増幅度をシュミレートした直列接続体を通過した信号と、被検査チューナを通過した信号との差で被検査チューナの良否を判定するものであり、判定者の判定能力に負うところはないので、安定した判定品質が得られる。
【0052】
また、映像信号発生器の一方の出力信号側は、減算器との間に被検査チューナが接続されているのみであり、特別に遅延素子を有していないので、正確な測定ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1における映像判定装置のブロック図
【図2】 同、映像判定装置の判別手段のブロック図
【図3】 本発明の実施の形態2における映像判定装置のブロック図
【図4】 同、映像判定装置の判別手段のブロック図
【図5】 従来の映像判定装置のブロック図
【符号の説明】
11 映像信号発生器
12 チューナ
14 減算器
15 可変遅延器
16 可変増幅器
17 判別手段
Claims (17)
- 映像信号発生器と、この映像信号発生器の映像信号を高周波変調した高周波変調信号が一方の出力から供給される被検査チューナと、前記映像信号発生器のベースバンド信号が他方の出力から供給される可変遅延器と可変増幅器の直列接続体と、この直列接続体の出力信号と前記被検査チューナの出力信号との差を算出する減算器と、この減算器の出力信号が供給される判別手段とを備え、前記直列接続体は前記被検査チューナの代わりに基準チューナを用いたとき、前記減算器からの出力が略零になるように前記可変遅延器と前記可変増幅器を調整したものであり、前記被検査チューナの良否判定において、前記減算器の出力が予め定められた範囲にあるときは、前記被検査チューナは良品であると判定する映像判定装置。
- 減算器の出力信号が供給される判別手段は、通過周波数の異なる複数個のフィルタを並列接続するとともに、これらの並列接続されたフィルタの出力信号をそれぞれ別処理する請求項1に記載の映像判定装置。
- 複数個のフィルタは第1のフィルタと第2のフィルタとで構成され、前記第1のフィルタは、略1kHzから略200kHzまでを通過帯域とするバンドパスフィルタとするとともに、前記第2のフィルタは、略100Hzから略20kHzまでを通過帯域とするバンドパスフィルタで構成された請求項2に記載の映像判定装置。
- 夫々のフィルタからの出力信号は、比較器を介して信号処理器へ供給されるとともに、この信号処理器からの出力信号で前記比較器への比較基準となる比較信号を生成する請求項3に記載の映像判定装置。
- 比較器の出力信号をパルス整形した後カウンタを介して信号処理器に接続された請求項4に記載の映像判定装置。
- 判別手段の出力にモニタを接続するとともに、このモニタに被検査チューナの検査内容を表示させる請求項1に記載の映像判定装置。
- 判別手段の出力にプリンタを接続するとともに、このプリンタに被検査チューナの検査内容を印字させる請求項1に記載の映像判定装置。
- 判別手段の出力に警報ランプを接続するとともに、減算器の出力が予め定められた値以上の場合に前記警報ランプを点灯させる請求項1に記載の映像判定装置。
- 判別手段の出力に警報ブザーを接続するとともに、減算器の出力が予め定められた値以上の場合に前記警報ブザーを鳴動させる請求項1に記載の映像判定装置。
- 映像信号発生器と、この映像信号発生器の映像信号を高周波変調した高周波変調信号が一方の出力から供給される被検査チューナと、この被検査チューナからの出力信号が供給される可変増幅器と、前記映像信号発生器のベースバンド信号が他方の出力から供給される可変遅延器と、この可変遅延器の出力信号と前記可変増幅器の出力信号との差を算出する減算器と、この減算器の出力信号が供給される判別手段とを備え、前記可変遅延器と前記可変増幅器は前記被検査チューナの代わりに基準チューナを用いたとき、前記減算器からの出力が略零になるように調整したものであり、前記被検査チューナの良否判定において、前記減算器の出力が予め定められた範囲にあるときは、前記被検査チューナは良品であると判定する映像判定装置。
- 映像信号発生器の他方の出力と被検査チューナの出力とを互いに切り替える切り替え器を介して、可変増幅器の入力と可変遅延器の入力とに夫々入力する請求項10に記載の映像判定装置。
- 判別手段は、減算器の出力に複数個のフィルタを並列接続するとともに、これらの並列接続されたフィルタの出力をそれぞれ別処理する請求項11に記載の映像判定装置。
- 複数個のフィルタは第1のフィルタと第2のフィルタとから成り、前記第1のフィルタの出力は、平均値検出回路を介して信号処理器に接続されるとともに、前記第2のフィルタの出力はピークレベル検出回路を介して前記信号処理器に接続された請求項12に記載の映像判定装置。
- ピークレベル検出回路は、プラス側のピークを検出するプラスピークレベル検出回路とマイナス側のピークを検出するマイナスピークレベル検出回路とを並列に設け、前記プラスピークレベル検出回路と前記マイナスピークレベル検出回路の夫々の出力を加算する加算回路を設けるとともに、この加算回路の出力を信号処理回路に接続した請求項13に記載の映像判定装置。
- 第1のフィルタの出力は、平均値検出回路を介して信号処理器に接続されるとともに、第2のフィルタの出力はレベル比較回路を介して前記信号処理器に接続された請求項13に記載の映像判定装置。
- レベル比較回路は、プラス側のレベルを比較するプラスレベル比較回路とマイナス側のレベルを比較するマイナスレベル比較回路とを並列に設け、前記プラスレベル比較回路と前記マイナスレベル比較回路の出力と信号処理器との間にパルス幅を計測するカウンタとパルス数を計測するカウンタとを並列に接続した請求項15に記載の映像判定装置。
- 第1のフィルタの出力は、平均値検出回路を介して信号処理器に接続し、第2のフィルタの一方の出力はピークレベル検出回路を介して前記信号処理器に接続するとともに前記第2のフィルタの他方の出力はレベル検出回路を介して前記信号処理器に接続された請求項13に記載の映像判定装置。
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