JP3261758B2 - テレビカメラ用レンズユニット - Google Patents
テレビカメラ用レンズユニットInfo
- Publication number
- JP3261758B2 JP3261758B2 JP24593192A JP24593192A JP3261758B2 JP 3261758 B2 JP3261758 B2 JP 3261758B2 JP 24593192 A JP24593192 A JP 24593192A JP 24593192 A JP24593192 A JP 24593192A JP 3261758 B2 JP3261758 B2 JP 3261758B2
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- Japan
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- lens barrel
- lens
- air
- lens unit
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、レンズ面の曇り防止手
段を備えたテレビカメラ用レンズユニットに関するもの
である。
段を備えたテレビカメラ用レンズユニットに関するもの
である。
【０００２】
【従来の技術】テレビカメラ装置を屋外で使用する際に
おいて、レンズユニットの内部の空気に湿気が含まれて
いると、内外に温度差があると、この温度変化によって
レンズ面等が曇ったり、また結露が生じる等により視界
が悪くなってしまう。このために、レンズユニットを構
成する鏡胴の内部を完全密閉乃至それに近い状態にし
て、内部に乾燥空気またはガスを封入することによっ
て、曇りや結露を防止するようにしている。
おいて、レンズユニットの内部の空気に湿気が含まれて
いると、内外に温度差があると、この温度変化によって
レンズ面等が曇ったり、また結露が生じる等により視界
が悪くなってしまう。このために、レンズユニットを構
成する鏡胴の内部を完全密閉乃至それに近い状態にし
て、内部に乾燥空気またはガスを封入することによっ
て、曇りや結露を防止するようにしている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、レンズユニ
ットの鏡胴はアルミニウムやマグネシウム等の金属材で
形成されており、外気温が変化すると鏡胴が熱変形す
る。また、鏡胴の内部の空気またはガスも熱の影響で膨
張・収縮する。然るに、鏡胴を構成する部材の熱膨張率
と空気の熱膨張率との間にはかなり大きな差があること
から、鏡胴の内部と外部との間に圧力差が生じることに
なる。この結果、鏡胴の内部を気密に保持するためのシ
ール部分を介して空気の吸排が行われることになり、甚
だしい場合にはシール機能が低下する等の欠点がある。
ットの鏡胴はアルミニウムやマグネシウム等の金属材で
形成されており、外気温が変化すると鏡胴が熱変形す
る。また、鏡胴の内部の空気またはガスも熱の影響で膨
張・収縮する。然るに、鏡胴を構成する部材の熱膨張率
と空気の熱膨張率との間にはかなり大きな差があること
から、鏡胴の内部と外部との間に圧力差が生じることに
なる。この結果、鏡胴の内部を気密に保持するためのシ
ール部分を介して空気の吸排が行われることになり、甚
だしい場合にはシール機能が低下する等の欠点がある。
【０００４】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、レンズユニットを構
成する鏡胴の内外における圧力差を最小限に抑制できる
ようになることにある。
あって、その目的とするところは、レンズユニットを構
成する鏡胴の内外における圧力差を最小限に抑制できる
ようになることにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、レンズユニットの鏡胴を密閉状態に
すると共に、この鏡胴には拡縮可能な可撓室を連結する
構成としたことをその特徴とするものである。
ために、本発明は、レンズユニットの鏡胴を密閉状態に
すると共に、この鏡胴には拡縮可能な可撓室を連結する
構成としたことをその特徴とするものである。
【０００６】
【作用】レンズユニットが高温となると、鏡胴内部の空
気が熱膨張し、これと共に鏡胴自体も熱膨張する。ここ
で、空気の熱膨張率は鏡胴を構成する部材の熱膨張率よ
りかなり高く、このために鏡胴内の圧力が上昇して、外
部との間に圧力差が生じる。しかしながら、鏡胴には可
撓室が連結されているから、この可撓室が膨張して、圧
力差が吸収される。従って、鏡胴の内外における圧力差
がない状態、または多少圧力差があっても、鏡胴内部の
空気が排出されたり、またシール機能に影響を与えたり
しない程度に抑制される。一方、温度が低下すると、鏡
胴を構成する部材及び鏡胴内の空気が熱収縮して、両者
の熱収縮率の差から、鏡胴内の圧力が低下する。この場
合には、可撓室が収縮することによって、鏡胴の内外に
おける圧力差を最小限に抑制でき、外部からの空気の吸
い込みも防止される。
気が熱膨張し、これと共に鏡胴自体も熱膨張する。ここ
で、空気の熱膨張率は鏡胴を構成する部材の熱膨張率よ
りかなり高く、このために鏡胴内の圧力が上昇して、外
部との間に圧力差が生じる。しかしながら、鏡胴には可
撓室が連結されているから、この可撓室が膨張して、圧
力差が吸収される。従って、鏡胴の内外における圧力差
がない状態、または多少圧力差があっても、鏡胴内部の
空気が排出されたり、またシール機能に影響を与えたり
しない程度に抑制される。一方、温度が低下すると、鏡
胴を構成する部材及び鏡胴内の空気が熱収縮して、両者
の熱収縮率の差から、鏡胴内の圧力が低下する。この場
合には、可撓室が収縮することによって、鏡胴の内外に
おける圧力差を最小限に抑制でき、外部からの空気の吸
い込みも防止される。
【０００７】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図１において、１はテレビカメラで
あって、このテレビカメラ１はカメラ本体１ａと、この
カメラ本体１ａに着脱可能に連結されるレンズユニット
１ｂとから構成されている。
に説明する。まず、図１において、１はテレビカメラで
あって、このテレビカメラ１はカメラ本体１ａと、この
カメラ本体１ａに着脱可能に連結されるレンズユニット
１ｂとから構成されている。
【０００８】次に、図２にレンズユニット１ｂの断面を
示す。同図において、１０はフォーカスレンズ群，１１
はズームレンズ群，１２はマスタレンズ群をそれぞれ示
し、これらは鏡胴１３内に収納されている。鏡胴１３は
被写体側の部位に大径１３ａとなっており、また結像側
の部位は小径部１３ｂとなっている。フォーカスレンズ
群１０は大径部１３ａに、ズームレンズ群１１及びマス
タレンズ群１２は小径部１３ｂ内にそれぞれ位置してい
る。また、鏡胴１３の前面部及び後面部は開口してお
り、この開口部分には、それぞれ透明ガラスからなる保
護ガラス１４，１５が設けられている。
示す。同図において、１０はフォーカスレンズ群，１１
はズームレンズ群，１２はマスタレンズ群をそれぞれ示
し、これらは鏡胴１３内に収納されている。鏡胴１３は
被写体側の部位に大径１３ａとなっており、また結像側
の部位は小径部１３ｂとなっている。フォーカスレンズ
群１０は大径部１３ａに、ズームレンズ群１１及びマス
タレンズ群１２は小径部１３ｂ内にそれぞれ位置してい
る。また、鏡胴１３の前面部及び後面部は開口してお
り、この開口部分には、それぞれ透明ガラスからなる保
護ガラス１４，１５が設けられている。
【０００９】フォーカスレンズ群１０及びズームレンズ
群１１はそれぞれ光軸方向に移動可能となっている。フ
ォーカスレンズ群１０の駆動機構としては、ねじ軸１６
を有し、フォーカスレンズ群１０はこのねじ軸１６に連
結されている。ねじ軸１６は、その両端部の軸部１６
ａ，１６ｂは軸受１７に回転自在に支承されており、一
端側の軸部１６ａは鏡胴１３の外部に導出されており、
この外部への導出部にギヤ１８が取り付けられて、この
ギヤ１８に図示しない駆動ギヤを噛合させて、この駆動
ギヤをフォーカス駆動モータ（図示せず）で回転駆動す
ることによって、フォーカスレンズ群１０を移動させる
ことができるようになっている。また、ズームレンズ群
１１については、カム筒１９に連結されており、このカ
ム筒１９の両端部に延在させた軸部１９ａ，１９ｂも軸
受２０により回転自在に支承されている。そして、一方
の軸部１９ａは鏡胴１３の外部に導出されて、その先端
にギヤ２１が取り付けられ、このギヤ２１にはズーム駆
動モータに連結した駆動ギヤ（共に図示せず）に噛合し
ており、このズーム駆動モータを作動させることによっ
て、ズーミング動作を行わせることができるようになっ
ている。
群１１はそれぞれ光軸方向に移動可能となっている。フ
ォーカスレンズ群１０の駆動機構としては、ねじ軸１６
を有し、フォーカスレンズ群１０はこのねじ軸１６に連
結されている。ねじ軸１６は、その両端部の軸部１６
ａ，１６ｂは軸受１７に回転自在に支承されており、一
端側の軸部１６ａは鏡胴１３の外部に導出されており、
この外部への導出部にギヤ１８が取り付けられて、この
ギヤ１８に図示しない駆動ギヤを噛合させて、この駆動
ギヤをフォーカス駆動モータ（図示せず）で回転駆動す
ることによって、フォーカスレンズ群１０を移動させる
ことができるようになっている。また、ズームレンズ群
１１については、カム筒１９に連結されており、このカ
ム筒１９の両端部に延在させた軸部１９ａ，１９ｂも軸
受２０により回転自在に支承されている。そして、一方
の軸部１９ａは鏡胴１３の外部に導出されて、その先端
にギヤ２１が取り付けられ、このギヤ２１にはズーム駆
動モータに連結した駆動ギヤ（共に図示せず）に噛合し
ており、このズーム駆動モータを作動させることによっ
て、ズーミング動作を行わせることができるようになっ
ている。
【００１０】鏡胴１３の内部は完全に密閉された空間と
なっており、この空間内には、レンズ面や保護ガラスが
曇らないようにするために、乾燥空気または窒素ガス等
が封入されて、内部は湿気のない状態に保持されてい
る。而して、鏡胴１３の内部を密閉するために、この鏡
胴１３における保護ガラス１４，１５を装着した部位は
シール材によって密閉されており、またねじ軸１６の軸
部１６ａ及びカム筒１９の軸部１９ａの鏡胴１３外への
導出部にはシール部材２２，２３が装着されている。
なっており、この空間内には、レンズ面や保護ガラスが
曇らないようにするために、乾燥空気または窒素ガス等
が封入されて、内部は湿気のない状態に保持されてい
る。而して、鏡胴１３の内部を密閉するために、この鏡
胴１３における保護ガラス１４，１５を装着した部位は
シール材によって密閉されており、またねじ軸１６の軸
部１６ａ及びカム筒１９の軸部１９ａの鏡胴１３外への
導出部にはシール部材２２，２３が装着されている。
【００１１】このように鏡胴１３内を密閉すると、外気
温度の変化によって内外に圧力差が生じることになる。
そこで、この圧力差を吸収するために、鏡胴１３の大径
部１３ａと小径部１３ｂとの間の段差部分に透孔２４を
開設し、この透孔２４に可撓室を構成する蛇腹２５が取
り付けられている。この蛇腹２５は一端側が透孔２４に
開口し、他端は閉塞されており、鏡胴１３の内部と外部
との間で圧力差が生じると、その差圧に応じて拡縮する
ことによって、内部の圧力と外部の圧力との間に差がで
ないようになされている。
温度の変化によって内外に圧力差が生じることになる。
そこで、この圧力差を吸収するために、鏡胴１３の大径
部１３ａと小径部１３ｂとの間の段差部分に透孔２４を
開設し、この透孔２４に可撓室を構成する蛇腹２５が取
り付けられている。この蛇腹２５は一端側が透孔２４に
開口し、他端は閉塞されており、鏡胴１３の内部と外部
との間で圧力差が生じると、その差圧に応じて拡縮する
ことによって、内部の圧力と外部の圧力との間に差がで
ないようになされている。
【００１２】本実施例は以上のように構成されるもので
あって、このテレビカメラ装置は雲台等適宜の支持手段
に設置されて、遠隔操作により撮影を行うことができ
る。そして、被写体に合せて適宜フォーカスレンズ１０
及びズームレンズ１１を移動させるようにする。
あって、このテレビカメラ装置は雲台等適宜の支持手段
に設置されて、遠隔操作により撮影を行うことができ
る。そして、被写体に合せて適宜フォーカスレンズ１０
及びズームレンズ１１を移動させるようにする。
【００１３】ところで、テレビカメラ装置は高温から低
温までかなり広い温度範囲の環境下で使用される。例え
ば、夏の日中に屋外に設置されていると、このテレビカ
メラ装置はかなり高い温度となる。この結果、鏡胴１３
が熱膨張し、また鏡胴１３の内部は完全に密閉されてい
るので、この内部空気も熱膨張する。ここで、鏡胴１３
をアルミニウムで形成した場合には、アルミニウムの線
膨張率は２３．９×１０-6であるから、その体膨張率は
３×２３．９×１０-6となる。これに対して、空気の体
膨張率は３．６７３×１０-3である。従って、高温状態
になると、鏡胴１３の内部の圧力が上昇する。しかしな
がら、鏡胴１３の内部は蛇腹２５と連通しており、この
蛇腹２５は拡縮可能な室を構成するものであることか
ら、鏡胴１３の内部圧力が高くなると、この蛇腹２５が
拡張することによって、この圧力の上昇が吸収される。
従って、鏡胴１３の内外に極端な圧力差が出ることはな
く、内部の空気がシール部材２２，２３や保護ガラス１
４，１５の周囲から外部に漏れ出すおそれはないし、ま
たこれらシール部分のシール機能が低下するおそれもな
い。逆に、低温になると、鏡胴１３の内部の圧力が低下
するが、この時には蛇腹２５は縮小して、外部と比較し
て極端に圧力が下がるのを防止する。
温までかなり広い温度範囲の環境下で使用される。例え
ば、夏の日中に屋外に設置されていると、このテレビカ
メラ装置はかなり高い温度となる。この結果、鏡胴１３
が熱膨張し、また鏡胴１３の内部は完全に密閉されてい
るので、この内部空気も熱膨張する。ここで、鏡胴１３
をアルミニウムで形成した場合には、アルミニウムの線
膨張率は２３．９×１０-6であるから、その体膨張率は
３×２３．９×１０-6となる。これに対して、空気の体
膨張率は３．６７３×１０-3である。従って、高温状態
になると、鏡胴１３の内部の圧力が上昇する。しかしな
がら、鏡胴１３の内部は蛇腹２５と連通しており、この
蛇腹２５は拡縮可能な室を構成するものであることか
ら、鏡胴１３の内部圧力が高くなると、この蛇腹２５が
拡張することによって、この圧力の上昇が吸収される。
従って、鏡胴１３の内外に極端な圧力差が出ることはな
く、内部の空気がシール部材２２，２３や保護ガラス１
４，１５の周囲から外部に漏れ出すおそれはないし、ま
たこれらシール部分のシール機能が低下するおそれもな
い。逆に、低温になると、鏡胴１３の内部の圧力が低下
するが、この時には蛇腹２５は縮小して、外部と比較し
て極端に圧力が下がるのを防止する。
【００１４】以上のように、温度変化による熱膨張また
は熱収縮があると、蛇腹２５が伸縮して、鏡胴１３の内
外に大きな圧力差が生じることがない。従って、鏡胴１
３の内部の空気が外部に漏れ出したり、外部から空気を
吸い込むようなことはなく、またシール機能が損なわれ
ることもない。
は熱収縮があると、蛇腹２５が伸縮して、鏡胴１３の内
外に大きな圧力差が生じることがない。従って、鏡胴１
３の内部の空気が外部に漏れ出したり、外部から空気を
吸い込むようなことはなく、またシール機能が損なわれ
ることもない。
【００１５】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、鏡胴に
拡縮可能な可撓室を連結する構成としたので、温度変化
がある屋外に設置しても、鏡胴内部の空間に空気の吸排
が生じたり、また鏡胴内を密閉するシール機能が損なわ
れたりするおそれはない等の効果を奏する。
拡縮可能な可撓室を連結する構成としたので、温度変化
がある屋外に設置しても、鏡胴内部の空間に空気の吸排
が生じたり、また鏡胴内を密閉するシール機能が損なわ
れたりするおそれはない等の効果を奏する。
【図１】テレビカメラ装置の全体構成を示す断面図であ
る。
る。
【図２】レンズユニットの断面図である。
１ テレビカメラ １ｂ レンズユニット １０ フォーカスレンズ １１ ズームレンズ １２ マスタレンズ １３ 鏡胴 ２３，２３ シール部材 ２４ 透孔 ２５ 蛇腹
Claims (1)
- 【請求項１】 カメラ本体に着脱されるレンズユニット
において、このレンズユニットを構成する鏡胴の内部を
密閉すると共に、この鏡胴に拡縮可能な可撓室を連結す
る構成としたことを特徴とするテレビカメラ用レンズユ
ニット。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24593192A JP3261758B2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | テレビカメラ用レンズユニット |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP24593192A JP3261758B2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | テレビカメラ用レンズユニット |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0678192A JPH0678192A (ja) | 1994-03-18 |
| JP3261758B2 true JP3261758B2 (ja) | 2002-03-04 |
Family
ID=17140989
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP24593192A Expired - Fee Related JP3261758B2 (ja) | 1992-08-24 | 1992-08-24 | テレビカメラ用レンズユニット |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3261758B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP6149502B2 (ja) * | 2013-05-16 | 2017-06-21 | 株式会社ニコン | 撮像ユニット及び撮像装置 |
-
1992
- 1992-08-24 JP JP24593192A patent/JP3261758B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0678192A (ja) | 1994-03-18 |
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