JP3261390B2 - 車軸ロック機構を備えたトランスアクスル装置 - Google Patents

車軸ロック機構を備えたトランスアクスル装置

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JP3261390B2
JP3261390B2 JP20111893A JP20111893A JP3261390B2 JP 3261390 B2 JP3261390 B2 JP 3261390B2 JP 20111893 A JP20111893 A JP 20111893A JP 20111893 A JP20111893 A JP 20111893A JP 3261390 B2 JP3261390 B2 JP 3261390B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は自走式の床面掃除機等
の小型自走式機械に用いるのに好適した、比較的簡便な
トランスアクスル装置に関するものである。特にこの発
明は、駐車時或は緊急時に車軸をロックして機械の走行
を不能とする車軸ロック機構を備えたトランスアクスル
装置に係る。
【0002】
【発明の背景】自走式掃除機等の小型自走式機械では一
般に、駆動車輪を制動又はロックして機械の走行を不能
とする機構が車輪自体に付設されている。すなわち例え
ば米国特許No.4,380,844には、機械の操向
目的にも用いられる左右1対の駐車ブレーキを左右の車
輪に付設してある自走式床面掃除機が、開示されてい
る。各側のブレーキは車輪ハブにその内側で一体形成し
た大径のブレーキドラムと該ドラムの外周面に対し摩擦
係合させるブレーキシューを備えたものに構成され、単
一の操作手段で両側のブレーキを同時作動できることと
されている。また米国特許No.3,200,907に
は、一側の車輪に噛合い式の駐車ブレーキを付設してあ
るフォークリフトが開示されている。本駐車ブレーキ
は、外周面に多数の歯を有するディスクを車輪ハブに取
付け、該ディスクないしその歯に対し係合させる爪を有
する爪部材を回動可能に設けてあるものに構成されてい
る。
【0003】左右の車軸を装備するトランスアクスルを
備えた自走式機械において駐車ブレーキを車輪に付設す
る構造では、トランスアクスルとは別に駐車ブレーキを
組立てることが必要となり、この種のブレーキが比較的
部品点数が多いといった事情と相まって機械の製作コス
トを高くする。またこのような駐車ブレーキは接地する
車輪に近接した位置で機械外部に露出しているため地面
或は床面に散乱している塵芥等の異物、特に回転する車
輪が随伴して来たりかきたてたりする異物の影響を受け
易く、作動上及び耐久性上で問題を有する。
【0004】したがってこの発明の一つの目的は、自走
式機械の組立てを簡略化して機械製作コストを低める車
輪ロック機構を備えた、新規なトランスアクスル装置を
提供するにある。付随する目的は単純構造の車軸ロック
機構を提供して、機械製作コストを一層低めることにあ
る。
【0005】この発明の他の目的は機械外部から遮断さ
れていて作動上の信頼性と耐久性に富む車軸ロック機構
を備えた、自走式機械用の新規なトランスアクスル装置
を提供するにある。
【0006】
【発明の要約】この発明に従ったトランスアクスル装置
はアクスルケース(19)、及びこのアクスルケース内
で互いに同心配置され回転可能に支持されている左右の
車軸(20L,20R)を備える。車軸ロック機構は、
アクスルケース内で左右の車軸上に固定設置されてい
る、ロック可能な左右1対の回転体(47L,47
R)、及びアクスルケース内で回動可能に支持され上記
左右1対の回転体に対し、該回転体の回転を阻止するよ
うに係合可能である左右1対の可動ロック部材(49
L,49R)を備える。車軸ロック機構はさらに車軸に
平行させてアクスルケース内に配置され一端(50a)
をアクスルケース外に延出させてある単一の回転可能な
操作軸(50)であって、上記左右1対の可動ロック部
材を、該操作軸の回転変位により該左右1対のロック部
材が操作軸まわりで同時にロック作動方向に回動せしめ
られるように支持する操作軸(50)を備える。
【0007】したがってアクスルケースの外部から操作
軸(50)を、アクスルケース外に位置する操作軸の一
端を利用して操作し、左右の可動ロック部材(49L,
49R)を共にロック作動位置へともたらして左右の回
転体(47L,47R)を回転不能にロックすることに
より、左右の車軸(20L,20R)をロック状態とで
きる。上記した操作軸(50)は、左右のロック部材
(49L,49R)の支持手段及び操作手段として機能
する。操作軸に構成されている操作手段はそれ自体の支
持も単純構造で行え、またアクスルケースにシールを困
難とするような寸法及び形状の開口を形成することなし
に一端をアクスルケース外へと延出させることができ
る。
【0008】上記各回転体(47L,47R)として好
ましいものは外周面に複数個の歯(47a)を有するデ
ィスクであり、上記各ロック部材(49L,49R)と
して好ましいものは、その回動により上記歯に対し係合
させうる少なくとも1個の爪(49a)を有する。回転
体上の複数個の歯はロック機構の迅速なロック作動を得
させる。また歯と爪の組合せは、車軸に平行する操作軸
まわりでロック部材が回動せしめられるものであること
と相まって、最も確実なロックを得させると信じられ
る。
【0009】前記のような歯(47a)と爪(49a)
は常に互いに係合可能な関係にあるとは限らず、また一
側の歯と爪は係合可能な関係にあるも他側の歯と爪は係
合不能な関係にある場合もある。そのため上記操作軸に
対し回転操作力を加えた場合に歯と爪が係合関係にない
とき、車軸及びその上の回転体のさらに若干の回転によ
り歯と爪間の係合関係が得られるまで操作力を貯えるス
プリング手段を設けておくのが、望ましい。そこでこの
発明の一実施態様では各ロック部材(49L,49R)
を操作軸(50)に、各ロック部材が操作軸に対し相対
回動可能であるように支持させ、操作軸と各ロック部材
間に配設したスプリング手段を介して各ロック部材を操
作軸により回動変位させるように構成する。
【0010】かかるスプリング手段として好適したもの
は、操作軸に捲回して設けるトルクスプリング(53)
である。このトルクスプリングは操作軸に対し、操作軸
の回転変位によりねじり(トーション)が与えられて各
ロック部材を回動付勢することとなるように、係合させ
るのが好ましい。このようなトルクスプリングによって
は回転体の歯(47a)に対してロック部材の爪(49
a)が係合した状態の下でなおロック部材を回動付勢さ
せ、車軸のロック状態を確実とさせうる。
【0011】左右のロック部材(49L,49R)のた
めに単一のトルクスプリングを設けて、部品点数の節減
を図ることもできる。すなわち一端及び他端で一方及び
他方のロック部材に対し係合させた単一のトルクスプリ
ングをその長さ方向の中央部(53c)で操作軸に対
し、操作軸の回転変位によりスプリングの長さ方向両半
部に同時にねじりが与えられるように、係合させて設け
るのである。
【0012】操作軸(50)とロック部材(49L,4
9R)間にスプリング手段を設ける構造においてこの発
明の他の実施態様では、操作軸に対する各ロック部材の
相対回動を予定した量に制限する手段を設ける。このよ
うな制限手段は、操作軸の非操作状態で既にスプリング
手段がロック部材を回動付勢していて操作軸の回転操作
時に迅速なロック部材の回動変位が得られることとする
構造、及び操作軸のロック解除方向への回転操作時に該
操作軸により直接にロック部材をロック解除回動させて
確実なロック解除を得させる構造を、可能とする。
【0013】自走式機械に組込むトランスアクスル装置
は、それ自体が走行駆動源を備えたものであると機械組
立てを著しく単純化する。この発明はそのような駆動源
として左右の車軸を駆動するための単一のモータ手段、
或は左右の車軸を各別に駆動するための1対のモータ手
段を備えたトランスアクスル装置にも係る。モータ手段
は電動型、油圧型の何れであってもよい。
【0014】単一モータ手段を設ける装置では同モータ
手段(30)を、そのモータ軸(30a)をアクスルケ
ース内に臨ませて該アクスルケース上に固定設置する。
機械の回行を容易とするために左右の車軸間に差動装置
(35)を配設する。機械走行速度はモータ手段の回転
数制御で変更制御されるが、モータ手段を回転数不安定
な低速域で使用することを避けるため及び車軸駆動トル
クを高めるため、モータ軸と差動装置間に減速歯車機構
(40)を配設する。車軸ロック機構の左右1対の回転
体(47L,47R)は左右の車軸上に、差動装置の左
右1対の差動サイドギヤ(38)に隣接させて固定設置
する。
【0015】1対のモータ手段を設ける装置では両モー
タ手段(30L,30R)を、そのモータ軸(30a)
をアクスルケース内に臨ませて該アクスルケース上に固
定設置する。機械の回行は両モータ手段に回転数差を与
え左右の車軸を互いに異なった回転速度で駆動すること
により行えるから、差動装置は設けない。両モータ軸と
左右の車軸間は、ギヤ式又はチェーン・スプロケットホ
イール式のものとできる1対の減速機構(40L,40
R)により連動連結する。車軸ロック機構の左右1対の
回転体(47L,47R)は左右の車軸上に、1対の減
速機構の最終減速ホイール(80)に隣接させて固定設
置する。
【0016】この発明に係るトランスアクスル装置では
アクスルケース内の諸部材配置が総じて、左右対称をな
している。したがってアクスルケースは諸部材の組込み
を容易とするように左右の車軸間で車軸に対し垂直な平
面で2分割したものとでき、その場合に左右のケース半
部(19L,19R)を互いに等しく形成できる。単一
のモータ手段を設ける装置と1対のモータ手段を設ける
装置間でアクスルケースないしその両ケース半部を共通
のものとすることは、各ケース半部の側壁にモータ軸挿
通用の窓孔(31)を形成しておいて、単一のモータ手
段を設けるものでは一方のケース半部側壁の該窓孔を蓋
部材(68)によって閉鎖する構造を採用することによ
って、可能となる。
【0017】この発明に係るトランスアクスル装置は車
軸ロック機構をアクスルケース内に組込み、同ロック機
構を内装するトランスアクスル装置を自走式機械におけ
る1つのユニットとして取扱いうるものとしてあるか
ら、自走式機械の組立て作業を簡単として機械製作コス
トを低める。この長所はモータ手段を一体装備させたト
ランスアクスル装置では特に顕著である。またこの発明
に従った車軸ロック機構は左右の車軸をロックするため
の被ロック手段としての左右の回転体(47L,47
R)を、アクスルケース内で左右車軸上に設置して、車
軸と共回転する該回転体をアクスルケース内で、車軸に
平行し一端をアクスルケース外に臨ませてある操作軸
(50)の操作により該操作軸上の左右のロック部材
(49L,49R)を回動させることによってロックす
る構造のものとされているから、少ない部品点数でコン
パクトに構成された単純構造のものであって、自走式機
械の製作コストを一層低めることとする。
【0018】この発明に従ってアクスルケース内に組込
まれている車軸ロック機構はまた、自走式機械の外部か
ら完全に遮断されているから作動上の信頼性が高いと共
に耐久性に富んでおり、さらにアクスルケース外に延出
した部分は操作軸の一端のみであるからそのシールを簡
単かつ確実に行える
【0019】この発明の他の特徴と長所は、添付図面を
参照して行う以下の実施例の説明から明瞭に理解され
る。
【0020】
【実施例】図1にはこの発明に従ったトランスアクスル
装置の好ましい第1の実施例を装備した自走式の床面掃
除機を示してある。この掃除機は図1,2に示すよう
に、車体15の下部外面側に配置した機枠16と下面側
に配置した他の機枠17とを備えている。前者の機枠1
6から立上らせた左右の立上りフレーム部16aに取付
けて、車体15の後方に張出す操縦ハンドル18を設け
てある。また後者の機枠17の後半部上にはアクスルケ
ース19を備えたトランスアクスル装置が支架されてい
る。アクスルケース19から左右に突出する左右の車軸
20L,20R端のホイールディスク20aに、掃除機
を走行駆動するための左右の駆動車輪21を取付けてあ
る。機枠17にはまたその前端で、揺動自在な左右のキ
ャスター22を支持させてある。
【0021】図1に示すように車体15は取外し又は昇
降及び転回可能に支持されているホッパ23を備え、床
面から該ホッパ23内方向に塵芥を掻上げるシリンダ形
の回転清掃具(図示せず)が車体15の下面部に配置さ
れ、また同清掃具と協力してホッパ23内に塵芥を吸引
する真空機構(図示せず)が車体15の内部に設けられ
ている。車体15の前部一側には床面を磨く回転サイド
ブラシ24を設けてある。車体15内にはまた任意に、
サイドブラシ24に対し研磨液又は洗剤を供給するため
のタンクも設けることができる。掃除機に附設するこれ
らの作業具及び他の作業具は公知の任意の構造のもので
あってよく、かかる公知例は例えば前述の米国特許N
o.4,380,844に開示されている。車体15の
後部上面には諸作業具を制御するための制御具類(図示
せず)を設ける操作パネル25を設置してある。
【0022】同様に図1に示すように操縦ハンドル18
にはクラッチレバー27を装備させてある。通例のよう
にこのクラッチレバー27は、それが操縦ハンドル18
と一緒に握られると掃除機を走行させるデッドマン式の
ものとされている。操縦ハンドル18にはまた、掃除機
の走行速度を変更制御するための変速レバー28も附設
してある。作業者が機械後方を歩きながら作業を進める
ウォーク・ビハインド式の機械を示したが、この発明は
乗用式の機械においても実施可能であることが理解され
るべきである。
【0023】図3に示すようにアクスルケース19の一
側外面上にはモータ30を固定設置してある。このモー
タ30は電動モータ或は油圧モータの何れであってもよ
いが、図例では電動モータとされている。モータ30は
掃除機を走行駆動するためのものであり、モータケース
の環状突部30bをアクスルケース19の一側壁の窓孔
31に嵌合し、該窓孔31を介しモータ軸30aをアク
スルケース19内に突入させた関係としてアクスルケー
ス19に装着されている。図1に示したクラッチレバー
27はそれが握られるとモータ30の電源スイッチ(図
示せず)をオンさせ、また変速レバー28はモータ30
の回転速度を変更制御するためのポテンショメータ(図
示せず)を操作するものとされている。
【0024】同様に図3に示すようにアクスルケース1
9には左右のアクスルハウジング部が一体に設けられ、
左右の車軸20L,20Rは内端側では潤滑油通過溝3
3aを有する左右の環状ベアリング部材33に、また外
端側ではアクスルハウジング部端のボールベアリング3
4に、それぞれ支承されてアクスルケース19に支持さ
れている。左右のベアリング部材33よりも内方側で両
車軸20L,20R間には、掃除機の回行時に必要な回
転数差を左右の車軸20L,20Rに与えるための差動
装置35を配設してある。この差動装置35は通例のよ
うに、ピニオン軸36上に設けた1対の差動ピニオン3
7と左右の車軸20L,20R上にスプライン嵌めによ
り固定設置した1対の差動サイドギヤ38とを、図示の
ように噛合せて成る。
【0025】図3に示すようにモータ軸30aからの差
動装置35への伝動は、減速機構40を介して行うこと
とされている。すなわちモータ軸30a及び車軸20
L,20Rに平行する支軸41を、モータ軸30aと差
動装置35間に配設し両端で回り止めしてアクスルケー
ス19に支持させている。そしてモータ軸30a上に固
定設置の小歯車42に噛合う大歯車43及び差動装置3
5の大入力歯車44に噛合う小歯車45を、互いに一体
形成して支軸41上に遊嵌設置している。
【0026】同様に図3に示すように左右の差動サイド
ギヤ38と左右のベアリング部材33間で左右の車軸2
0L,20R上には、左右のロック可能なディスク状回
転体47L,47Rをスプライン嵌めにより固定設置し
てある。図3,4に示すように入力歯車44のボス部に
は角形の窓穴44aを形成してあり、この窓穴44aの
上下縁に互いに対向する1対の溝穴44bを設けて該溝
穴44bにピニオン軸36の両端部を挿入してある。ピ
ニオン軸36は入力歯車44の上記窓穴44a中に挿入
される角形部36aを長さ方向中央部に有する。左右1
対の板金製押え金48L,48Rを設けてあり、これら
の各押え金48L,48Rを各差動サイドギヤ38側か
らピニオン軸角形部36aに当接させてピニオン軸36
が各差動サイドギヤ38方向に動くのを阻止することと
してある。これらの各押え金48L,48Rは、入力歯
車44のボス部側面に対し該歯車44の側外方向き変位
を阻止するように当接させることとしてある1対の翼部
48a、及びピニオン軸36の角形部36aを入力歯車
44の窓穴44a外で挟持してピニオン軸36の揺動を
阻止するものとしてある1対の突片部48bを有する。
図3に示す組立て状態で押え金48L,48Rは、各車
軸上に接踵状態で設置されベアリング部材33方向への
移動を車軸上の止め輪により阻止されている差動サイド
ギヤ38及び回転体47L,47Rによって、位置保持
される。
【0027】図3−5に示すように各回転体47L,4
7Rは、外周面に多数の歯47aを有するものに形成さ
れている。図3及び図5に示すように車軸20L,20
Rに平行させた操作軸50をアクスルケース19に回転
可能に両端部で支持させて該ケース19内に設け、この
操作軸50に左右1対の回転可能なロック部材49L,
49Rを支持させている。各ロック部材49L,49R
は図5,6に示すように、操作軸50が図3の矢印P方
向に回転変位せしめられると該操作軸50の軸線まわり
で回動変位せしめられて歯47aに対し係合し対応する
回転体47L,47Rの回転を阻止する少なくとも1個
の爪49aを、操作軸50反対側の端に有する。操作軸
50の一端50aは、図2,3に示すようにアクスルケ
ース19外へ延出させてある。
【0028】図3及び図6に示すように各ロック部材4
9L,49Rは基端ボス部で操作軸50に相対回動可能
に被嵌するものとされ、ボス部の一端面と他端面には周
方向でみて長い1対の凹溝49b,49cを形成してあ
る。そして各ロック部材49L,49Rは操作軸50の
孔50bに圧入されるピン52の両端部を凹溝49b内
に位置させることにより、該凹溝49bの周方向長さの
範囲内で操作軸50に対し相対回動可能とされている。
操作軸50には左右のロック部材49L,49R間でト
ルクスプリング53を捲回してあり、このトルクスプリ
ング53の一端53aと他端53bを左右のロック部材
49L,49Rの凹溝49c内に臨ませて、各ロック部
材49L,49Rに対し係合させてある。トルクスプリ
ング53は長さ方向中央位置にループ部53cを有する
ものとされ、操作軸50に左右の上記孔50b間の中央
位置で設けてある他の孔50cに圧入するピン54の一
端部をループ部50cに通し該ループ部50cに対し図
3の矢印P方向から係合させることにより、ループ部5
0cを操作軸50に対し矢印P方向への相対回転不能、
つまり操作軸50の矢印P方向への回転変位時にループ
部50cが操作軸50と共回転変位せしめられるよう
に、支持してあるものとされている。
【0029】同様に図3,6に示すようにアクスルケー
ス19外へ延出させる操作軸一端50aには孔50dを
形成してあり、この孔50dに圧入するピン56によっ
て該一端50aに、操作アーム57をそのボス部57a
で取付けてある。そして操作アーム57は図2に示すよ
うに、操縦レバー18の一側下方位置に配置してある操
作レバー58に対し、プッシュ・プル型の操作ケーブル
59により接続してある。
【0030】図7は一側のロック部材49Rについて3
種の状態を示しており、前記ピン52,54としては実
際には本図に示すように割りピンが用いられている。図
7の(a)は操作軸50に矢印P方向への回転変位を与
えない、ロック部材49Rによるロック解除状態を示し
ており、この状態でトルクスプリング端53bは溝穴4
9cの矢印P側内端面に係合してロック部材49Rを矢
印P方向に回動附勢しており、同部材49Rの回動はピ
ン52が溝穴49bの矢印P反対側内端面に対し係合す
ることによって阻止されることとしてある。この状態か
ら図2の操作レバー58を回動させケーブル59及び操
作アーム57を介し操作軸50を矢印P方向に回転変位
させるとき、ピン54がトルクスプリング53のループ
部53cを矢印P方向に共回転変位させ、トルクスプリ
ング53の各半部にねじりを与えようとする。
【0031】図5にロック部材49Lについて鎖線図示
のように爪49aが回転体の歯47a間に入り込み得る
状態にあれば、そのまま歯47aに対する爪49aの係
合が得られる。その状態を示したのが図7の(b)であ
り、爪49aが歯47a間の歯溝内底面に接当するとロ
ック部材の回動が阻止されるのに対し、操作軸50はさ
らに若干回転変位せしめられ、それによってピン52は
溝穴49bの矢印P反対側端面から離れることとされて
いる。ロック部材49L或は49Rの爪49aが回転体
47L或は47Rの歯47aの歯先に接当する状態にあ
ると、同接当によりロック部材の回動が一旦阻止される
ことからして、図7の(c)に示すようにロック部材が
或る量回動せしめられた状態から操作軸50のみが矢印
P方向に回動変位して、トルクスプリング53が大きく
ねじられその附勢力が高められる。そして回転体47
L,47Rが僅かに回転し歯47a間に爪49aが入り
込みうる状態になるとトルクスプリング53の附勢力に
よりロック部材49L或は49Rにさらなる回動変位が
与えられて、図7の(b)に示す状態が得られる。
【0032】図7の(b)に示す状態から図2の操作レ
バー58により操作軸50を矢印P反対方向に回動変位
させると、ピン52が溝穴49bの矢印P反対側端面に
接当したときから同ピン52に押されてロック部材49
Rが矢印P反対方向に回動せしめられる。ロック部材4
9Rの同回動によりスプリング端53bを押し戻される
トルクスプリング53は、そのループ部53cがピン5
4との係合を維持するように操作軸50の周方向で変位
する。
【0033】各ロック部材49L,49Rの1対の溝穴
49b,49cはロック部材側端に開口したものである
から、ロック部材の鋳造成形時に簡単に同時形成でき
る。両溝穴49b,49cを互いに等しい形状のものと
してあることから、左右のロック部材で溝穴49b,4
9cを交替的に用いて等しいロック部材を使用できる。
なおトルクスプリング53に図示ループ部53cに代え
て円形孔を形成する湾曲部を設け、そこにピン54を挿
通してトルクスプリング53を操作軸50に止着した構
造としてもよい。図示のトルクスプリング53は市販の
コイルスプリングの一部をループ部53cを形成するよ
うに押し拡げて、簡単に提供できるものとなっている。
【0034】図2,3に示すようにアクスルケース19
は左右のケース半部19L,19Rを連結してなり、図
8,9は該アクスルケース19の左側面及び右側面を示
している。図3及び図8,9から明らかなように両ケー
ス半部19L,19Rは全く同一に形成されている。す
なわち両ケース半部19L,19Rの接合面Sは、左右
の車軸20L,20R間で該両車軸に直交する鉛直平面
とされている。そして図5にケース半部19Lについて
示すように各ケース半部の外端縁部に丸穴62とねじ穴
63とを周方向で交互に配して形成しておいて、図8,
9に示すように一方のケース半部の丸穴62を通して他
方のケース半部のねじ穴63に螺合するボルト64によ
って両ケース半部19L,19Rを締結することとして
いる。車軸20L,20R、モータ軸30a、支軸41
及び操作軸50の各軸線は、上下方向の中央位置でアク
スルケース19を横切る水平面上に位置させてある。該
水平面上に中心をおく内ねじ付きの注油穴65を各ケー
ス半部19L,19Rに形成して注油栓66により開放
可能に封鎖し、アクスルケース19内に左右何れの側か
らも潤滑油を注入できることとしてある。
【0035】図3に示すようにモータ軸30aを通すた
めの前記窓孔31と等しい窓孔31を左側のケース半部
19Lの側壁にも形成してあり、弾性を有する蓋68に
よって封鎖されている。モータ30取付け用のボルト6
9のためのねじ穴70も左側ケース半部19Lにも等し
く形成され、そのまま遊ばせてある。支軸41の各端を
回り止め状態で挿入する溝穴も、両ケース半部19L,
19Rの側壁内面に等しく形成されている。操作軸50
を支持する穴も両ケース半部19L,19Rの側壁を貫
通させて等しく形成され、右側ケース半部19Rの該穴
は操作軸50自体で封鎖させてある。左側ケース半部1
9Lでは下方側に位置し右側ケース半部19Rでは上方
側に位置することとなる、図10に示す内ねじ付きの穴
71が、両ケース半部19L,19Rの側壁に等しく形
成されており、下方側に位置する穴71には油ドレン栓
72を、上方側に位置する穴71にはブリーザ栓73
を、それぞれ螺合することとしてある。
【0036】このように左右のケース半部19L,19
Rを全く等しく形成することによってアクスルケース1
9の、したがってまたトランスアクスル装置の製作コス
トが大きく低減される。本アクスルケース19はさら
に、2モータ仕様のトランスアクスル装置のためのもの
にもそのまま使用できることとして経済性を一層大きく
高めるように図ってあるが、その点については後述す
る。アクスルケース19は図2に示すように、前端側で
は前記機枠17のクロス部材17a上に立設したステー
75に支持され、後方側では左右のアクスルハウジング
部を、エラストマーリング76を介し機枠17に締付け
るシートメタル製締付けバンド77により、支持されて
いる。
【0037】図1に示す床面掃除機は屋内の床、屋外の
路面とか駐車場を清掃するために、作業者が機械後方に
位置し操縦ハンドル18と共にクラッチレバー27を握
って機械を走行させつつ、用いられる。機械走行速度は
変速レバー28の位置変更によって無段に制御できる。
機械の操向は作業者が操縦ハンドル18により機械の向
きを変更することで行われ、この操向操作は図3に示す
差動装置35によって容易とされる。機械を後向きに移
動させたい時にはクラッチレバー27から手を離し走行
駆動を断った上で、操縦ハンドル18を引張って機械を
移動させる。なおモータ30として可逆転式のものを用
いることにより、機械の後進駆動も得ることができる。
そして機械を駐車状態とする時或は緊急時にはクラッチ
レバー27から手を離した上で図2に示す操作レバー5
8を操作し、左右のロック部材49L,49Rにより左
右の回転体47L,47R、したがって左右の車軸20
L,20Rを回転不能にロックさせることで、安全な走
行停止状態が得られる。
【0038】図11はこの発明に従ったトランスアクス
ル装置の好ましい第2の実施例を示し、図12は同第2
の実施例を装備する自走式の床面掃除機を示している。
本実施例では図11に示すように左右の車軸20L,2
0Rを各別に駆動する左右1対の電動モータ30L,3
0Rを用いている。したがって図12に示すように左右
各別の変速レバー28L,28Rを操縦ハンドル18に
附設して、左右のモータ30L,30Rの回転数を各別
に制御可能としている。
【0039】図11に示すように第1の実施例で用いた
のと全く同様の、左右のケース半部19L,19Rを締
結してなるアクスルケース19が用いられており、左右
のモータ30L,30Rは左右のケース半部19L,1
9Rの窓孔31及びねじ穴70を利用して該ケース半部
の側壁外面上に設置されている。左右のモータ30L,
30Rの回転数に差を与えて機械を回行させうることか
ら、左右車軸20L,20R間に差動装置は設けられて
おらず、アクスルケース19内に突入させてある左右の
モータ軸30aと左右の車軸20L,20R間には左右
の減速機構40L,40Rを配設してある。
【0040】すなわち同様に図11に示すように第1の
実施例で用いたのと全く同様の支軸41を設けて、この
支軸41上に一体形成された大歯車43及び小歯車45
を左右に2組、遊嵌設置している。左右の各モータ軸3
0a上に小歯車42を固定設置し、上記各大歯車43と
噛合せてある。また左右の各車軸20L,20R上に大
歯車80をスプライン嵌めして、上記各小歯車45と噛
合せてある。図示のギヤ減速機構40L,40Rは簡単
に、チェーン・スプロケットホイール式のものに置き換
えることができる。
【0041】左右等しくしてある車軸20L,20Rも
第1の実施例の場合と等しく形成され、第1の実施例で
設けた差動装置35の横幅に対応する間隔を得るべく、
左右車軸20L,20R上の上記大歯車80間にはスペ
ーサスリーブ82を配設してある。車軸を支持するベア
リング33,34も、第1の実施例で用いたものと等し
くされている。
【0042】このようなトランスアクスル装置において
車軸ロック機構は、第1の実施例で用いたのと全く同様
の回転体47L,47R、ロック部材49L,49R、
操作軸50、トルクスプリング53等の諸要素を第1の
実施例におけるのと全く同様の位置に設けて、構成され
ている。したがってその作用も第1の実施例について前
述したのと全く等しい。
【0043】図11,12において図1,3で用いたの
と同じ符号で示している部分は第1の実施例について説
明したのと同一とされている部分である。第2の実施例
で図示を省略した部分も、第1の実施例の対応する部分
と等しくされている。したがって1モータ仕様のトラン
スアクスル装置及び2モータ仕様のトランスアクスル装
置のそれぞれが需要者により求められているのに対し、
そのような2仕様間でアクスルケース19を含めて諸要
素が大きく共通化され、経済性が大きく高められること
となっている。
【0044】図12に示す床面掃除機は、機械の操向が
左右の変速レバー28L,28Rの操作で左右の車軸2
0L,20Rに回転数差を与えて行われる他は、図1に
示す床面掃除機について前述したのと全く同様に用いら
れる。
【0045】以上、自走式の床面掃除機のためのトラン
スアクスル装置としてこの発明を具体化した実施例につ
いて説明して来たが、この発明は自走式の他の歩行型及
び乗用型のトランスアクスル装置としても具体化でき、
またその都度の要求により実施例の構造に数多くの変形
或は改造を加えることもできる。したがってこの発明は
実施例に何ら限定されるものでなく、特許請求の範囲の
記載を適正に解釈した範囲にのみ、限定されるべきであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施例に係るトランスアクス
ル装置を装備した自走式床面掃除機を示す模式的斜視図
である。
【図2】図1の掃除機の一部分を示す概略斜視図であ
る。
【図3】図2に示してあるトランスアクスル装置の横断
平面図である。
【図4】図3に示してある差動装置の諸要素と回転体を
示す斜視図である。
【図5】図3に示してある車軸ロック機構の一部分を示
す縦断側面図である。
【図6】図3に示してある車軸ロック機構の諸要素を示
す斜視図である。
【図7】車軸ロック機構の一部分を、3つの異なった状
態で示す平面図である。
【図8】図3のVIII−VIII線に沿う縦断側面図
である。
【図9】図3のIX−IX線に沿う縦断側面図である。
【図10】図3に示すアクスルケースの一部分の縦断側
面図である。
【図11】図3類似の横断平面図で、この発明の第2の
実施例に係るトランスアクスル装置を示している。
【図12】図11のトランスアクスル装置を装備した自
走式床面掃除機を示す模式的斜視図である。
【符号の説明】
19 アクスルケース 19L,19R ケース半部 20L,20R 車軸 21 駆動車輪 30 モータ 30L,30R モータ 30a モータ軸 31 窓孔 34 差動装置 38 差動サイドギヤ 40 減速機構 40L,40R 減速機構 47L,47R 回転体 47a 歯 49L,49R ロック部材 49a 爪 49b,49c 溝穴 50 操作軸 50a 操作軸一端 52 ピン 53 トルクスプリング 53a,53b スプリング端 53c ループ部 54 ピン 57 操作アーム 58 操作レバー 68 蓋
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キース ジョンソン アンドリュース アメリカ合衆国、37814テネシー州、モ リスタウン、レーク モント サークル 2564 (56)参考文献 特開 平5−116540(JP,A) 特開 昭57−186560(JP,A) 実開 昭63−139127(JP,U) 実開 昭59−35703(JP,U) 実開 昭60−28525(JP,U) 特公 昭46−9376(JP,B1) 実公 昭49−15617(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B60T 1/06 B60K 23/04

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクスルケース(19)と、 このアクスルケース(19)内で互いに同心的に配置さ
    れ、アクスルケースに回転可能に支持されている左右の
    車軸(20L,20R)と、 アクスルケース(19)内で該左右の車軸(20L,2
    0R)上に固定設置してある、ロック可能な左右1対の
    回転体(47L,47R)と、 アクスルケース(19)内で回動可能に支持され上記左
    右1対の回転体(47L,47R)に対し、該回転体の
    回転を阻止するように係合可能である左右1対の可動ロ
    ック部材(49L,49R)と、上記車軸(20L,20R)に平行させて アクスルケー
    ス(19)内に配置され一端(50a)をアクスルケー
    ス外に延出させてある単一の回転可能な操作軸(50)
    であって、上記左右1対の可動ロック部材(49L,4
    9R)を、該操作軸の回転変位により該左右1対のロッ
    ク部材が操作軸まわりで同時にロック作動方向に回動せ
    しめられるように支持する操作軸(50)と、 を備えたトランスアクスル装置。
  2. 【請求項2】 前記1対の回転体(47L,47R)の
    各々を、外周面に複数個の歯(47a)を有するディス
    ク状のものに形成する一方、前記1対のロック部材(4
    9L,49R)の各々を、上記歯(47a)に対し係合
    可能な少なくとも1個の爪(49a)を一端に有するも
    のに形成してある請求項1のトランスアクスル装置。
  3. 【請求項3】 前記1対のロック部材(49L,49
    R)の各々を前記操作軸(50)に、各ロック部材が操
    作軸に対し相対回動可能であるように支持させ、操作軸
    と各ロック部材間に配設したスプリング手段(53)を
    介して操作軸により各ロック部材の回動変位を得るよう
    に構成した請求項2のトランスアクスル装置。
  4. 【請求項4】 前記スプリング手段を、前記操作軸(5
    0)に捲回し一端(53a;53b)を前記各ロック部
    材(49L,49R)に対し該ロック部材を ロック作動
    させる方向から係合させてあるトルクスプリング(5
    3)から構成し、該トルクスプリングの他端(53c)
    を操作軸に対し、該操作軸の回転変位によりトルクスプ
    リングにねじれが与えられることによってロック部材が
    ロック作動回動せしめられるように、係合させてある請
    求項3のトランスアクスル装置。
  5. 【請求項5】 前記1対のロック部材(49L,49
    R)用の前記トルクスプリングとして単一のスプリング
    部材(53)を設けて、該スプリング部材の一端及び他
    端(53a,53b)を一方のロック部材及び他方のロ
    ック部材に対し係合させる一方、該スプリング部材を長
    さ方向の中央部(53c)で前記操作軸(50)に対
    し、該操作軸の回転変位によりスプリング部材の長さ方
    向両半部に同時にねじりが与えられるように係合させて
    ある請求項4のトランスアクスル装置。
  6. 【請求項6】 前記ロック部材(49L,49R)の各
    々と前記操作軸(50)間に、操作軸に対する各ロック
    部材の相対回動を予定した量に制限する手段(49b,
    52)を配設してある、請求項3,4及び5の何れか一
    項のトランスアクスル装置。
  7. 【請求項7】 アクスルケース(19)と、 このアクスルケース(19)上に固定設置されモータ軸
    (30a)をアクスルケース内に臨ませてあるモータ手
    段(30)と、 アクスルケース(19)内で互いに同心的に配置され、
    アクスルケースに回転可能に支持されている左右の車軸
    (20L,20R)と、 これらの左右の車軸(20L,20R)間に配設された
    差動装置であって、左右の差動サイドギア(38)を左
    右の車軸上に固定設置してある差動装置(35)と、 上記モータ軸(30a)と上記差動装置(35)間に配
    設されている減速歯車機構(40)と、 上記した左右の差動サイドギア(38)と隣接させて左
    右の車軸(20L,20R)上に固定設置されている、
    ロック可能な左右の回転体(47L,47R)と、 アクスルケース(19)内で回動可能に支持され上記左
    右1対の回転体(47 L,47R)に対し、該回転体の
    回転を阻止するように係合可能である左右1対の可動ロ
    ック部材(49L,49R)と、 上記車軸(20L,20R)に平行させてアクスルケー
    ス(19)内に配置され一端(50a)をアクスルケー
    ス外に延出させてある単一の回転可能な操作軸(50)
    であって、上記左右1対の可動ロック部材(49L,4
    9R)を、該操作軸の回転変位により該左右1対のロッ
    ク部材が操作軸まわりで同時にロック作動方向に回動せ
    しめられるように支持する操作軸(50)と、 を備えた トランスアクスル装置。
  8. 【請求項8】 前記操作軸(50)を前記した左右のロ
    ック部材(49L,49R)に対し、操作軸が操作され
    るとロック部材をロック作動位置方向に移動付勢するス
    プリング手段(53)を介して接続してある請求項7の
    トランスアクスル装置。
  9. 【請求項9】 前記した左右のロック部材(49L,4
    9R)を前記操作軸(50)に、該操作軸に対しロック
    部材が予定した量だけ相対回動可能であるように支持さ
    せてある請求項8のトランスアクスル装置。
  10. 【請求項10】 前記スプリング手段を、前記操作軸
    (50)に捲回し一端及び他端(53a,53b)を前
    記した左右のロック部材(49L,49R)に対し係合
    させてあるトルクスプリング(53)から構成し、該ト
    ルクスプリングを長さ方向の中央部(53c)で操作軸
    に対し、該操作軸の回転変位によりスプリングの長さ方
    向各半部に対しねじりが与えられることにより各ロック
    部材がロック作動回動せしめられるように、係合させて
    ある請求項9のトランスアクスル装置。
  11. 【請求項11】 アクスルケース(19)を、互いに等
    しく形成され左右の車軸(20L,20R)に対し直交
    する平面(S)で互いに締付け固定される左右のケース
    半部であってその各々が窓孔(31)を有する側壁を備
    えたケース半部(19L,19R)から構成し、一方の
    ケース半部の側壁上に前記モータ手段(30)を、該ケ
    ース半部側壁の上記窓孔を通して前記モータ軸(30
    a)がアクスルケース内に臨むようにして固定設置する
    一方、他方のケース半部の側壁の上記窓孔を蓋部材(6
    8)によって閉鎖してある請求項7のトランスアクスル
    装置。
  12. 【請求項12】 アクスルケース(19)と、 このアクスルケース(19)上に固定設置された1対の
    モータ手段であって、各モータ手段のモータ軸(30
    a)をアクスルケース内に臨ませてあるモータ手段(3
    0L,30R)と、 アクスルケース(19)内で互いに同心的に配置され、
    アクスルケースに回転可能に支持されている左右の車軸
    (20L,20R)と、 上記した1対のモータ手段(30L,30R)のモータ
    軸(30a)と左右の車軸(20L,20R)間に配設
    されている1対の減速機構であって、各減速機構が左右
    の車軸上に固定設置してある最終減速ホイール(80)
    を有する減速機構(40L,40R)と、 該1対の減速機構(40L,40R)の上記減速ホイー
    ル(80)に隣接させて左右の車軸(20L,20R)
    上に固定設置されている、ロック可能な左右の回転体
    (47L,47R)と、 アクスルケース(19)内で回動可能に支持され上記左
    右1対の回転体(47L,47R)に対し、該回転体の
    回転を阻止するように係合可能である左右1対の可動ロ
    ック部材(49L,49R)と、 上記車軸(20L,20R)に平行させてアクスルケー
    ス(19)内に配置され端(50a)をアクスルケー
    ス外に延出させてある単一の回転可能な操作軸(50)
    であって、上記左右1対の可動ロック部材(49L,4
    9R)を、該操作の回転変位により該左右1対のロッ
    ク部材が操作軸まわりで同時にロック作動方向に回動せ
    しめられるように支持する操作軸(50)と、 を備えた トランスアクスル装置。
  13. 【請求項13】 前記操作軸(50)を前記した左右の
    ロック部材(49L,49R)に対し、操作軸が操作さ
    れるとロック部材をロック作動位置方向に移動付勢する
    スプリング手段(53)を介して接続してある請求項1
    2のトランスアクスル装置。
  14. 【請求項14】 前記した左右のロック部材(49L,
    49R)を前記操作軸(50)に、該操作軸に対しロッ
    ク部材が予定した量だけ相対回動可能である ように支持
    させてある請求項13のトランスアクスル装置。
  15. 【請求項15】 前記スプリング手段を、前記操作軸
    (50)に捲回し一端及び他端(53a,53b)を前
    記した左右のロック部材(49L,49R)に対し係合
    させてあるトルクスプリング(53)から構成し、該ト
    ルクスプリングを長さ方向の中央部(53c)で操作軸
    に対し、該操作軸の回転変位によりスプリングの長さ方
    向各半部に対しねじりが与えられることにより各ロック
    部材がロック作動回動せしめられるように、係合させて
    ある請求項14のトランスアクスル装置。
  16. 【請求項16】 アクスルケース(19)を、互いに等
    しく形成され左右の車軸(20L,20R)に対し直交
    する平面(S)で互いに締付け固定される左右のケース
    半部であってその各々が窓孔(31)を有する側壁を備
    えたケース半部(19L,19R)から構成し、これら
    の左右1対のケース半部の側壁上に前記1対のモータ手
    段(30L,30R)を、前記モータ軸(30a)が上
    記窓孔を通してアクスルケース内に臨むようにして固定
    設置してある請求項11のトランスアクスル装置。
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