JP3261126B2 - 2サイクルエンジンのミッションギア機構 - Google Patents
2サイクルエンジンのミッションギア機構Info
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- JP3261126B2 JP3261126B2 JP32907888A JP32907888A JP3261126B2 JP 3261126 B2 JP3261126 B2 JP 3261126B2 JP 32907888 A JP32907888 A JP 32907888A JP 32907888 A JP32907888 A JP 32907888A JP 3261126 B2 JP3261126 B2 JP 3261126B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- transmission
- shaft
- gear
- drive
- mission
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F02—COMBUSTION ENGINES; HOT-GAS OR COMBUSTION-PRODUCT ENGINE PLANTS
- F02B—INTERNAL-COMBUSTION PISTON ENGINES; COMBUSTION ENGINES IN GENERAL
- F02B75/00—Other engines
- F02B75/02—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke
- F02B2075/022—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle
- F02B2075/025—Engines characterised by their cycles, e.g. six-stroke having less than six strokes per cycle two
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- Structure Of Transmissions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 (産業上の利用分野) この発明は、左右縦割りのケース内に組込まれた2サ
イクルエンジンのミッションギア機構に関する。
イクルエンジンのミッションギア機構に関する。
(従来の技術) 自動2輪車の動力伝導系は、クランク軸、カウンタ
軸、ドライブ軸が並設され、クランク軸とカウンタ軸と
の間にプライマリギアが噛合わされ、カウンタ軸とドラ
イブ軸との間にミッションギア機構が介装されて、ドラ
イブ軸端に固定されたドライブスプロケットギアからチ
ェーンを介して後輪に伝えられる。
軸、ドライブ軸が並設され、クランク軸とカウンタ軸と
の間にプライマリギアが噛合わされ、カウンタ軸とドラ
イブ軸との間にミッションギア機構が介装されて、ドラ
イブ軸端に固定されたドライブスプロケットギアからチ
ェーンを介して後輪に伝えられる。
ミッションギア機構は、第2図に示すように、カウン
タ軸b上にミッションドライブギア列が軸装され、ドラ
イブ軸c上にミッションドリブンギア列が軸装され、ド
ッグクラッチのシフト換えにより所要のレンジのギア噛
合が選択されるようになっている。
タ軸b上にミッションドライブギア列が軸装され、ドラ
イブ軸c上にミッションドリブンギア列が軸装され、ド
ッグクラッチのシフト換えにより所要のレンジのギア噛
合が選択されるようになっている。
図は6速ミッションギア機構であり、各レンジのギア
配列は、プライマリギア列から、第1速、第5速、
第4速、第3速、第6速、第2速の順に設定さ
れる。第3速と第4速は入れ替る場合があるが、こ
のような配列は、シフトのとき第1速ドリブンギアd内
に第5速ドリブンギアeが入り込むことができ、カウン
タ軸b、ドライブ軸cを短縮し、ケース巾を縮小できる
利点がある。
配列は、プライマリギア列から、第1速、第5速、
第4速、第3速、第6速、第2速の順に設定さ
れる。第3速と第4速は入れ替る場合があるが、こ
のような配列は、シフトのとき第1速ドリブンギアd内
に第5速ドリブンギアeが入り込むことができ、カウン
タ軸b、ドライブ軸cを短縮し、ケース巾を縮小できる
利点がある。
ところで、2サイクルエンジンの場合は、クランク室
fが独立して密閉される必要上、ミッション室gとの間
に隔壁hが存在する。従ってクランク軸aとカウンタ軸
bとの軸間距離Aはクランクホイールiとミッションド
ライブギア列の外径に隔壁hの厚みおよび所定の隙間を
加えた寸法によって決定される。
fが独立して密閉される必要上、ミッション室gとの間
に隔壁hが存在する。従ってクランク軸aとカウンタ軸
bとの軸間距離Aはクランクホイールiとミッションド
ライブギア列の外径に隔壁hの厚みおよび所定の隙間を
加えた寸法によって決定される。
そしてクランク室fおよびミッション室gが左右の半
ケースを合わせて構成されるものでは、隔壁hを含むミ
ッション室g内壁に鋳造の抜き勾配j,kが形成され、第
5速、第6速のドライブギアm,nのように大径のギアが
両側部に配置されると、隔壁hとの干渉を避けるために
は、軸間距離Aが拡大し、プライマリギアの外径増大、
エンジンユニットの前後巾、重量の増大などを招くとい
う問題がある。
ケースを合わせて構成されるものでは、隔壁hを含むミ
ッション室g内壁に鋳造の抜き勾配j,kが形成され、第
5速、第6速のドライブギアm,nのように大径のギアが
両側部に配置されると、隔壁hとの干渉を避けるために
は、軸間距離Aが拡大し、プライマリギアの外径増大、
エンジンユニットの前後巾、重量の増大などを招くとい
う問題がある。
(発明が解決しようとする課題) 以上のように、縦割りのミッションケースを備えたも
のでは、鋳造の抜き勾配によってクランク軸とカウンタ
軸の軸間距離が大きくなるという問題があった。
のでは、鋳造の抜き勾配によってクランク軸とカウンタ
軸の軸間距離が大きくなるという問題があった。
この発明は、上述した事情を考慮してなされたもの
で、抜き勾配に合わせてミッションギアの配列を変える
ことによって、クランク軸とカウンタ軸の軸間距離を最
小限に設定できる2サイクルエンジンのミッションギア
機構を提供することを目的とする。
で、抜き勾配に合わせてミッションギアの配列を変える
ことによって、クランク軸とカウンタ軸の軸間距離を最
小限に設定できる2サイクルエンジンのミッションギア
機構を提供することを目的とする。
(課題を解決するための手段) この発明に係る2サイクルエンジンのミッションギア
機構は、上述した課題を解決するために、縦割りの左右
の半ケースが共に抜き勾配を有する鋳造製で形成され、
上記左右の半ケースを合わせて隔壁により区画されるク
ランク室とミッション室が構成され、クランク室にクラ
ンク軸、ミッション室にはカウンタ軸とドライブ軸が前
記左右の半ケースの合わせ面に対して鉛直方向に延設さ
れてそれぞれ軸架され、クランク軸にプライマリドライ
ブギア、カウンタ軸にプライマリドリブンギアが軸装さ
れ、またカウンタ軸にミッションドライブギア列、ドラ
イブ軸にミッションドリブンギア列が軸装された2サイ
クルエンジンの変速機構において、前記ミッションドラ
イブギア列を軸装したカウンタ軸が前記隔壁に隣接して
設けられ、前記ミッションドライブギア列の最大外径を
有する高速レンジギアを左右半ケースの合わせ面付近に
配設し、上記ミッションドライブギア列をバレル形に形
成する一方、前記左右半ケースの左右側部にミッション
ドライブギア列およびミッションドリブンギア列の低速
レンジギアが配置されたものである。
機構は、上述した課題を解決するために、縦割りの左右
の半ケースが共に抜き勾配を有する鋳造製で形成され、
上記左右の半ケースを合わせて隔壁により区画されるク
ランク室とミッション室が構成され、クランク室にクラ
ンク軸、ミッション室にはカウンタ軸とドライブ軸が前
記左右の半ケースの合わせ面に対して鉛直方向に延設さ
れてそれぞれ軸架され、クランク軸にプライマリドライ
ブギア、カウンタ軸にプライマリドリブンギアが軸装さ
れ、またカウンタ軸にミッションドライブギア列、ドラ
イブ軸にミッションドリブンギア列が軸装された2サイ
クルエンジンの変速機構において、前記ミッションドラ
イブギア列を軸装したカウンタ軸が前記隔壁に隣接して
設けられ、前記ミッションドライブギア列の最大外径を
有する高速レンジギアを左右半ケースの合わせ面付近に
配設し、上記ミッションドライブギア列をバレル形に形
成する一方、前記左右半ケースの左右側部にミッション
ドライブギア列およびミッションドリブンギア列の低速
レンジギアが配置されたものである。
(作用) この発明に係る2サイクルエンジンのミッションギア
機構は、ミッションドライブギア列の最大外径部が左右
半ケースの合わせ面付近に配設されるので、ミッション
ドライブギア列の外周輪郭形状が、抜き勾配の形成によ
り合わせ面を中心に左右に窄まるように収斂するミッシ
ョン室の内壁形状に合致する。従って、各ギアとミッシ
ョン室内壁との干渉を避ける隙間を充分にとってもクラ
ンク軸とカウンタ軸の軸間距離を最小限に設定でき、プ
ライマリギアの径を縮小し、ミッション室の前後巾の縮
小、エンジンユニットの軽量化ができる。
機構は、ミッションドライブギア列の最大外径部が左右
半ケースの合わせ面付近に配設されるので、ミッション
ドライブギア列の外周輪郭形状が、抜き勾配の形成によ
り合わせ面を中心に左右に窄まるように収斂するミッシ
ョン室の内壁形状に合致する。従って、各ギアとミッシ
ョン室内壁との干渉を避ける隙間を充分にとってもクラ
ンク軸とカウンタ軸の軸間距離を最小限に設定でき、プ
ライマリギアの径を縮小し、ミッション室の前後巾の縮
小、エンジンユニットの軽量化ができる。
なお、速度レンジの適切な設定により、低速レンジの
ドリブンギアに隣り合う中速レンジのドリブンギアを入
り込ませることは可能であり、ミッション室の横巾を増
大させないで済む。
ドリブンギアに隣り合う中速レンジのドリブンギアを入
り込ませることは可能であり、ミッション室の横巾を増
大させないで済む。
(実施例) 第1図はこの発明の実施例になる6速ミッションギア
機構を備えた2サイクルエンジン伝導系の横断面図であ
る。
機構を備えた2サイクルエンジン伝導系の横断面図であ
る。
クランク軸1は、密閉されたクランク室2に両端を突
出して軸架され、クランクホイール3はクランク室2内
で回転する。クランク軸1の一端には発進クラッチを介
して結合されるプライマリドリブンギア4が軸装され
る。
出して軸架され、クランクホイール3はクランク室2内
で回転する。クランク軸1の一端には発進クラッチを介
して結合されるプライマリドリブンギア4が軸装され
る。
クランク室2にはミッション室5が連設され、このミ
ッション室5にカウンタ軸6、ドライブ軸7が軸架され
る。カウンタ軸6端にはプライマリドリブンギア8が軸
装され、上記プライマリドライブギア4と噛合う。プラ
イマリドリブンギア8には開閉クラッチ9を介してカウ
ンタ軸6に結合する。
ッション室5にカウンタ軸6、ドライブ軸7が軸架され
る。カウンタ軸6端にはプライマリドリブンギア8が軸
装され、上記プライマリドライブギア4と噛合う。プラ
イマリドリブンギア8には開閉クラッチ9を介してカウ
ンタ軸6に結合する。
カウンタ軸6には開閉クラッチ9側から順次ドライブ
ギア10a,10b,10c,10d,10e,10fからなるミッションドラ
イブギア列10a〜10fが軸装され、これに対応してドライ
ブ軸7にはドリブンギア11a,11b,11c,11d,11e,11fから
なるミッションドライブギア列11a〜11fが軸装される。
ギア10a,10b,10c,10d,10e,10fからなるミッションドラ
イブギア列10a〜10fが軸装され、これに対応してドライ
ブ軸7にはドリブンギア11a,11b,11c,11d,11e,11fから
なるミッションドライブギア列11a〜11fが軸装される。
そして、開閉クラッチ9側から順に、第1速(ギア
10a,11a)、第4速(ギア10b,11b)、第6速(ギア
10c,11c)、第5速(ギア10d,11d)、第3速(ギア
10e,11e)、第2速(ギア10f,11f)の速度レンジが設
定される。
10a,11a)、第4速(ギア10b,11b)、第6速(ギア
10c,11c)、第5速(ギア10d,11d)、第3速(ギア
10e,11e)、第2速(ギア10f,11f)の速度レンジが設
定される。
すなわち、ミッションドライブギア列10a〜10fおよび
ミッションドリブンギア列11a〜11fは、その軸方向中央
部に高速レンジギア(10c,10d,11c,11d)が配列され、
左右側部に低速レンジギア(10a,10b,10e,10f,11a,11b,
11e,11f,)が配列される。このため、縦割り左右半ケー
ス17a,17bの隔壁15に隣接配置されるミッションドライ
ブギア列10a〜10fは、その軸方向中央部に大径の第5
速、第6速ドライブギア10d,10cが配置されることによ
り、両端に向って小径のドライブギア10e,10f;10b,10a
になるバレル状に形成される。ミッションドライブギア
列10a〜10fはその最大径の第6速ドライブギア10cが左
右の半ケース17a,17bの合わせ面16付近に配設される。
ミッションドリブンギア列11a〜11fは、その軸方向中央
部に高速レンジギア(10c,10d,11c,11d)が配列され、
左右側部に低速レンジギア(10a,10b,10e,10f,11a,11b,
11e,11f,)が配列される。このため、縦割り左右半ケー
ス17a,17bの隔壁15に隣接配置されるミッションドライ
ブギア列10a〜10fは、その軸方向中央部に大径の第5
速、第6速ドライブギア10d,10cが配置されることによ
り、両端に向って小径のドライブギア10e,10f;10b,10a
になるバレル状に形成される。ミッションドライブギア
列10a〜10fはその最大径の第6速ドライブギア10cが左
右の半ケース17a,17bの合わせ面16付近に配設される。
ドライブ軸7端にはドライブスプロケットギア12が固
定され、チェーンを介して後輪に回転を伝える。ミッシ
ョンギア機構はドッグクラッチのシフト換えにより、第
1速から第6速までの速度レンジが選択されて後輪を駆
動する。
定され、チェーンを介して後輪に回転を伝える。ミッシ
ョンギア機構はドッグクラッチのシフト換えにより、第
1速から第6速までの速度レンジが選択されて後輪を駆
動する。
例えば第1速がシフトされるときは、第4速のドリブ
ンギア11bが軸方向にスライドしてドライブギア10bとの
噛合を解くと共に、側面のドッグ13aが第1速のドリブ
ンギア11aのドッグ穴13bに係合することにより、ドリブ
ンギア11bを介してドライブ軸7とドリブンギア11aとが
回転一体に結合する。このとき、ドリブンギア11bはド
リブンギア11a側面の凹部14に埋設するため、ミッショ
ン室5横巾の短縮を図ることができる。
ンギア11bが軸方向にスライドしてドライブギア10bとの
噛合を解くと共に、側面のドッグ13aが第1速のドリブ
ンギア11aのドッグ穴13bに係合することにより、ドリブ
ンギア11bを介してドライブ軸7とドリブンギア11aとが
回転一体に結合する。このとき、ドリブンギア11bはド
リブンギア11a側面の凹部14に埋設するため、ミッショ
ン室5横巾の短縮を図ることができる。
ところで、2サイクルエンジンのクランク室2とミッ
ション室5は、両室を隔てる隔壁15と共に左右の半ケー
ス17a,17bを合わせて(合わせ面16)構成される。半ケ
ース17a,17bはそれぞれ鋳造されるため、隔壁15を含む
ミッション室5の内壁面形状は、抜き勾配18a,18bの形
成により、左右半ケース17a,17bの合わせ面16の位置が
最も大きく、合わせ面16から左右に向って次第に窄まる
ように収斂する。縦割りの左右半ケース17a,17bを合わ
せて形成される隔壁15に隣接してミッションドライブギ
ア列10a〜10fが設置される。ミッションドライブギア列
10a〜10fを軸装したカウンタ軸6が隔壁15近くに設けら
れる。ミッション室5のカウンタ軸6およびドライブ軸
7とクランク室2のクランク軸1は左右半ケース17a,17
bの合わせ面に対して鉛直方向に延設されて、それぞれ
回転自在に軸架される。
ション室5は、両室を隔てる隔壁15と共に左右の半ケー
ス17a,17bを合わせて(合わせ面16)構成される。半ケ
ース17a,17bはそれぞれ鋳造されるため、隔壁15を含む
ミッション室5の内壁面形状は、抜き勾配18a,18bの形
成により、左右半ケース17a,17bの合わせ面16の位置が
最も大きく、合わせ面16から左右に向って次第に窄まる
ように収斂する。縦割りの左右半ケース17a,17bを合わ
せて形成される隔壁15に隣接してミッションドライブギ
ア列10a〜10fが設置される。ミッションドライブギア列
10a〜10fを軸装したカウンタ軸6が隔壁15近くに設けら
れる。ミッション室5のカウンタ軸6およびドライブ軸
7とクランク室2のクランク軸1は左右半ケース17a,17
bの合わせ面に対して鉛直方向に延設されて、それぞれ
回転自在に軸架される。
一方、前記の通り、ミッションドライブギア列10a〜1
0fは、全体的にほぼバレル状に形成されており、その最
大外径部である第6速ドライブギア10cの部分が左右の
半ケース17a,17bの合わせ面16付近に配置されている。
0fは、全体的にほぼバレル状に形成されており、その最
大外径部である第6速ドライブギア10cの部分が左右の
半ケース17a,17bの合わせ面16付近に配置されている。
このため、ミッションドライブギア列10a〜10fの外周
輪郭形状が、ミッション室5の内壁を形成する隔壁15の
鋳造抜き勾配18a,18b形状に合致し、これにより各ギア
(10a〜10f)と隔壁15との干渉を避ける隙間を充分にと
った上で、ミッションドライブギア列10a〜10fを隔壁15
に最も近付けて設置することができ、クランク軸1とカ
ウンタ軸6の軸間距離Aを最も短くすることができる。
輪郭形状が、ミッション室5の内壁を形成する隔壁15の
鋳造抜き勾配18a,18b形状に合致し、これにより各ギア
(10a〜10f)と隔壁15との干渉を避ける隙間を充分にと
った上で、ミッションドライブギア列10a〜10fを隔壁15
に最も近付けて設置することができ、クランク軸1とカ
ウンタ軸6の軸間距離Aを最も短くすることができる。
従って、プライマリドライブギア4、プライマリドリ
ブンギア8のギア径を最小に設定でき、ミッション室5
の前後巾が短縮され、横巾の縮小と共にエンジンユニッ
トを小型化、軽量化することができる。
ブンギア8のギア径を最小に設定でき、ミッション室5
の前後巾が短縮され、横巾の縮小と共にエンジンユニッ
トを小型化、軽量化することができる。
以上の通り、この発明に係る2サイクルエンジンのミ
ッションギア機構は、縦割りの左右の半ケースが共に抜
き勾配を有する鋳造製で形成され、上記左右の半ケース
を合わせて隔壁により区画されるクランク室とミッショ
ン室が構成され、クランク室にクランク軸、ミッション
室にはカウンタ軸とドライブ軸が前記左右の半ケースの
合わせ面に対して鉛直方向に延設されてそれぞれ軸架さ
れ、クランク軸にプライマリドライブギア、カウンタ軸
にプライマリドリブンギアが軸装され、またカウンタ軸
にミッションドライブギア列、ドライブ軸にミッション
ドリブンギア列が軸装された2サイクルエンジンの変速
機構において、前記ミッションドライブギア列を軸装し
たカウンタ軸が前記隔壁に隣接して設けられ、前記ミッ
ションドライブギア列の最大外径を有する高速レンジギ
アを左右半ケースの合わせ面付近に配設し、上記ミッシ
ョンドライブギア列をバレル形に形成する一方、前記左
右半ケースの左右側部にミッションドライブギア列およ
びミッションドリブンギア列の低速レンジギアが配置さ
れた構成としたので、ミッションドライブギア列の外周
輪郭形状を、縦割り左右半ケースの抜き勾配の形成によ
り合わせ面を中心に左右に窄まるように収斂するミッシ
ョン室の内壁形状に合致させることができ、ミッション
ドライブギア列の最大外径の高速レンジギアを左右半ケ
ースの合わせ面付近に配設することで、クランク軸とカ
ウンタ軸の軸間距離を短く設定し、プライマリギアの小
型化、エンジンケース前後巾の短縮化を可能とし、エン
ジンユニットの小型・コンパクト化、軽量化ができる。
ッションギア機構は、縦割りの左右の半ケースが共に抜
き勾配を有する鋳造製で形成され、上記左右の半ケース
を合わせて隔壁により区画されるクランク室とミッショ
ン室が構成され、クランク室にクランク軸、ミッション
室にはカウンタ軸とドライブ軸が前記左右の半ケースの
合わせ面に対して鉛直方向に延設されてそれぞれ軸架さ
れ、クランク軸にプライマリドライブギア、カウンタ軸
にプライマリドリブンギアが軸装され、またカウンタ軸
にミッションドライブギア列、ドライブ軸にミッション
ドリブンギア列が軸装された2サイクルエンジンの変速
機構において、前記ミッションドライブギア列を軸装し
たカウンタ軸が前記隔壁に隣接して設けられ、前記ミッ
ションドライブギア列の最大外径を有する高速レンジギ
アを左右半ケースの合わせ面付近に配設し、上記ミッシ
ョンドライブギア列をバレル形に形成する一方、前記左
右半ケースの左右側部にミッションドライブギア列およ
びミッションドリブンギア列の低速レンジギアが配置さ
れた構成としたので、ミッションドライブギア列の外周
輪郭形状を、縦割り左右半ケースの抜き勾配の形成によ
り合わせ面を中心に左右に窄まるように収斂するミッシ
ョン室の内壁形状に合致させることができ、ミッション
ドライブギア列の最大外径の高速レンジギアを左右半ケ
ースの合わせ面付近に配設することで、クランク軸とカ
ウンタ軸の軸間距離を短く設定し、プライマリギアの小
型化、エンジンケース前後巾の短縮化を可能とし、エン
ジンユニットの小型・コンパクト化、軽量化ができる。
第1図はこの発明の実施例になるミッションギア機構を
備えた2サイクルエンジン伝導系の横断面図、第2図は
従来のミッションギア機構を示す横断面図である。 1……クランク軸、2……クランク室、3……クランク
ホイール、4……プライマリドライブギア、5……ミッ
ション室、6……カウンタ軸、7……ドライブ軸、8…
…プライマリドリブンギア、9……開閉クラッチ、10a,
10b,10c,10d,10e,10f……ミッションドライブギア、11
a,11b,11c,11d,11e,11f……ミッションドリブンギア、1
5……隔壁、16……合わせ面、17a,17b……半ケース、18
a,18b……鋳造抜き勾配。
備えた2サイクルエンジン伝導系の横断面図、第2図は
従来のミッションギア機構を示す横断面図である。 1……クランク軸、2……クランク室、3……クランク
ホイール、4……プライマリドライブギア、5……ミッ
ション室、6……カウンタ軸、7……ドライブ軸、8…
…プライマリドリブンギア、9……開閉クラッチ、10a,
10b,10c,10d,10e,10f……ミッションドライブギア、11
a,11b,11c,11d,11e,11f……ミッションドリブンギア、1
5……隔壁、16……合わせ面、17a,17b……半ケース、18
a,18b……鋳造抜き勾配。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−30843(JP,A) 実開 昭61−170757(JP,U) 実開 昭62−20258(JP,U) 実公 昭47−2413(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 3 F16H 57/02
Claims (1)
- 【請求項1】縦割りの左右の半ケースが共に抜き勾配を
有する鋳造製で形成され、上記左右の半ケースを合わせ
て隔壁により区画されるクランク室とミッション室が構
成され、クランク室にクランク軸、ミッション室にはカ
ウンタ軸とドライブ軸が前記左右の半ケースの合わせ面
に対して鉛直方向に延設されてそれぞれ軸架され、クラ
ンク軸にプライマリドライブギア、カウンタ軸にプライ
マリドリブンギアが軸装され、またカウンタ軸にミッシ
ョンドライブギア列、ドライブ軸にミッションドリブン
ギア列が軸装された2サイクルエンジンの変速機構にお
いて、前記ミッションドライブギア列を軸装したカウン
タ軸が前記隔壁に隣接して設けられ、前記ミッションド
ライブギア列の最大外径を有する高速レンジギアを左右
半ケースの合わせ面付近に配設し、上記ミッションドラ
イブギア列をバレル形に形成する一方、前記左右半ケー
スの左右側部にミッションドライブギア列およびミッシ
ョンドリブンギア列の低速レンジギアが配置されたこと
を特徴とする2サイクルエンジンのミッションギア機
構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32907888A JP3261126B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 2サイクルエンジンのミッションギア機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32907888A JP3261126B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 2サイクルエンジンのミッションギア機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02176238A JPH02176238A (ja) | 1990-07-09 |
JP3261126B2 true JP3261126B2 (ja) | 2002-02-25 |
Family
ID=18217377
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32907888A Expired - Fee Related JP3261126B2 (ja) | 1988-12-28 | 1988-12-28 | 2サイクルエンジンのミッションギア機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3261126B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5160361B2 (ja) * | 2008-10-02 | 2013-03-13 | 川崎重工業株式会社 | 車両用トランスミッション |
-
1988
- 1988-12-28 JP JP32907888A patent/JP3261126B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02176238A (ja) | 1990-07-09 |
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