JP3260769B2 - 画像位置調整回路 - Google Patents

画像位置調整回路

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JP3260769B2 JP01131891A JP1131891A JP3260769B2 JP 3260769 B2 JP3260769 B2 JP 3260769B2 JP 01131891 A JP01131891 A JP 01131891A JP 1131891 A JP1131891 A JP 1131891A JP 3260769 B2 JP3260769 B2 JP 3260769B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、隣接配置された複数表
示部に対して、原画の表示形態と異なる表示形態で画像
を表示する場合に、各表示部における画像位置(以下、
画枠と称する。)を調整して表示する画枠調整回路に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画枠調整回路として図3
に示すものがあった。この図3は従来の画枠調整回路の
画面(単一の表示部)に相当するブロック構成図を示
す。
【0003】同図において従来の画枠調整回路は、外部
から入力される原画映像信号SOの輝度信号SYおよび色
信号SCを格納するフレームメモリ1と、このフレーム
メモリ1に原画映像信号SOを書込みを可能とするため
のメモリライト信号WE及びライトリセット信号RST
Wを原画映像信号SOの色副搬送波の4倍周波数のシステ
ムクロック4fSC及びフレームパルスFPから生成し、
各拡大率に応じて映像信号の切出位置を調整する粗調整
回路2と、前記システムクロック4fSC及びフレームパ
ルスFPに基づいて各拡大率に共通する移動間隔(移動
サンプリング間隔)で前記フレームメモリ1のメモリリ
ード信号RE及びリードリセット信号RSTRを生成す
る微調整回路3と、このメモリリード信号RE及びリー
ドリセット信号RSTRに基づいて読出された映像信号
を補間する補間回路4と、この補間された映像信号をデ
ィジタル/アナログ(D/A)変換して輝度信号及び色
信号又はビデオ信号として表示映像信号SVを出力する
出力回路5とを備える構成である。
【0004】次に、前記構成に基づく従来回路の動作を
図4〜図6を参照して説明する。
【0005】まず、原画映像信号SOが輝度信号SYと色
信号SCとに分かれてフレームメモリ1の輝度フレーム
メモリ11と色フレームメモリ12とに各々入力され
る。このフレームメモリ1への書込み動作は粗調整回路
2の切出位置調整部22で1倍〜8倍(×1〜×8)の
各拡大率に応じた切出位置を調整し、この調整よりシス
テムクロック4fSC及びフレームパルスFPに基づいて
画面切出信号発生部21から切出位置の期間書き込みを
可能とするためのメモリライト信号WE及びその起点と
なるライトリセット信号RSTWを出力し、このメモリ
ライト信号WE及びライトリセット信号RSTWより行
なわれる。具体的な書込み動作は図4(A)に示すよう
に、倍率×1のとき14.3MHzのサンプリング周波数
(4fSC)でサンプリングポイントが1水平走査期間
(H)につき910ポイントとなる。また、倍率×2の
ときサンプリングポイントが455ポイント、倍率×3
のときサンプリングポイントが303ポイント、倍率×
4のときサンプリングポイントが227ポイント、…倍
率×8のときサンプリングポイントが113ポイントと
なる。
【0006】前記フレームメモリ1に書込まれた映像信
号を読出す場合には、画枠調整部32が各倍率に対応す
る共通する移動サンプリング間隔で水平(H)方向・垂
直(V)方向について表示映像信号SVの画枠を調整
し、この調整により画枠信号発生回路33が前記切出位
置に対応する期間読み出しを可能とするためのメモリリ
ード信号RE及びその起点となるリードリセット信号R
STRを出力し、このメモリリード信号RE及びリード
リセット信号RSTRにより前記映像信号の読出しが行
なわれる。前記図4(A)に示すように、書込まれた各
倍率の映像信号を予め定められた各拡大率に共通するサ
ンプリング間隔て順次読出すことにより映像信号として
出力する。
【0007】前記読出された映像信号は輝度信号、色信
号毎に補間回路4で補間され、図4(B)に示すように
各倍率(×1〜×8)毎に鎖線矢印で示すサンプリング
ポイント11、12、13…、21、22、23…31、32
3…、…が補間されることとなる。この補間された映
像信号が出力回路5でD/A変換されると共に、各々加
算されて表示映像信号SVとしての輝度信号及び色信号
又はビテオ信号SVDが表示部(図示を省略する)へ出力
され表示されることとなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の画枠調整回路は
以上のように構成されていたことから、特定の倍率につ
いて画枠を調整すると他の画枠調整を必要としない倍率
の画枠が変動して複数の表示部における隣接境界で画像
の連続性がなくなり、各表示部で表示ずれが生じるとい
う課題を有していた。さらに、図6(A)、(B)に基
づいて具体的に詳述すると、いま同図(A)のように倍
率(×2)の場合に隣接画面相互間に連続性があり、倍
率×4のみで連続性がなく画枠調整が必要であるとす
る。ここで、前記倍率×4を右へ1ステップずらして画
枠調整を行なうと、同図(B)のように倍率×4の画面
の隣接境界に画像Aの連続性が得られるが、倍率×2
(又は×3等)で画像Aの連続性が失われることとな
る。なお、前記調整で2サンプルポイントを1ステップ
として移動させるのは、輝度信号SYは1サンプルポイ
ント毎に移動させることができるが、色信号SCは1サ
ンプルポイント毎に移動させると移動の毎に色データを
重畳する都合上色が反転することとなるためである。
【0009】本発明は前記課題を解消するためになされ
たもので、隣接配設される複数の表示部に異なる倍率の
画像を表示する際に、各表示部境界部の連続性を維持す
るように画枠を調整する画枠調整回路を提案することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明は、夫々に画像表示が可能な表示部(10
1〜10n)が複数隣接配置されて形成されている表示手
段100上に、原画像を異なる複数の表示形態で同時に
表示するための画像位置調整回路において、外部から入
力された前記原画像に対応する映像信号を格納する映像
信号記録手段1と、各前記表示態様に夫々対応する複数
の読出タイミングデータであって、前記映像信号を前記
映像信号記録手段1から読み出す際の読み出しタイミン
グを示す読出タイミングデータを複数記憶するタイミン
グデータ記憶手段31と、前記表示手段100に表示す
べき前記表示形態を選択するための外部から入力される
表示形態選択信号により示される当該表示形態に対応す
る前記読出タイミングデータを、前記タイミングデータ
記憶手段31から読み出すタイミングデータ読出手段3
0と、前記読み出された読出タイミングデータにより示
される前記読み出しタイミングにより前記映像信号を前
記映像信号記録手段1から読み出し、当該読出タイミン
グデータに対応する前記表示形態により前記原画像を表
示すべき前記表示部(101〜10n)に出力する出力手
段30と、を備える。
【0011】
【作用】本発明においては、映像信号記録手段1は外部
から入力されると共に原画像に対応する映像信号を格納
する。
【0012】一方、タイミングデータ記憶手段31は、
各表示態様に夫々対応する複数の読出タイミングデータ
であって、映像信号を映像信号記録手段1から読み出す
際の読み出しタイミングを示す読出タイミングデータを
複数記憶する。
【0013】そして、タイミングデータ読出手段30
は、表示手段100に表示すべき表示形態を選択するた
めの外部から入力される表示形態選択信号により示され
る当該表示形態に対応する読出タイミングデータを、タ
イミングデータ記憶手段31から読み出す。
【0014】これにより、出力手段30は、読み出され
た読出タイミングデータにより示される読み出しタイミ
ングにより映像信号を映像信号記録手段1から読み出
し、当該読出タイミングデータに対応する表示形態によ
り原画像を表示すべき表示部101〜10n)に出力す
る。
【0015】よって、映像信号記録手段1からの映像信
号の読み出しタイミングを、異なる表示形態毎に夫々設
定されている読出タイミングデータに基づいて設定して
当該読み出しを行うので、原画像を異なる複数の表示形
態で表示手段100上に同時に表示する場合でも、一の
表示態様内では一の読出タイミングデータに基づいて映
像信号の読み出しが実行されることから、結果として各
表示形態のいずれにおいても複数隣接配置された各表示
部の境界で画像の連続性を失うことなく表示することが
できる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1及び図2に基
づいて説明する。この図1は本実施例回路の画面(単一
の表示部)に相当する概略構成ブロック図、図2は図1
記載実施例の要部詳細ブロック図を示す。
【0017】前記各図において本実施例に係る画枠調整
回路は、前記図3記載従来回路と同様にフレームメモリ
1、粗調整回路2、微調整回路3、補間回路4及び出力
回路5を備え、前記微調整回路3の構成を異にする。前
記微調整回路3は、複数の表示部(図示を省略)の各画
面毎に複数の倍率(×1、×2〜×n)に対応する各画
枠調整データ(×1、×2、〜×n)を格納する画枠調
整データメモリ31と、外部の制御部200から入力さ
れる拡大率選択信号に対応する画枠調整データを前記画
枠調整データメモリから読出してメモリリード信号R
E、リードリセット信号RSTRを生成する画枠信号発
生回路30とを備え、前記メモリリード信号RE、リー
ドリセット信号RSTRを前記フレームメモリ1に読出
信号として出力する構成である。
【0018】次に、前記構成に基づく本実施例回路の動
作を水平(H)方向に所定倍率拡大する場合について図
2を参照して説明する。
【0019】原画映像信号が入力され、前記図4記載の
従来回路と同様に粗調整回路2から出力されるメモリラ
イト信号WE及びライトリセット信号RSTWに基づい
て入力された映像信号SOを輝度信号SY・色信号SC
分けて各々フレームメモリ1の輝度フレームメモリ11
及び色フレームメモリ12に拡大率に応じた粗調整がな
されて格納する。
【0020】前記フレームメモリ1に格納された映像信
号を所定の拡大率で表示する場合の読出し動作は次の通
りである。まず、複数拡大率に対応する調整データが制
御部200からシリアルインターフェース304を介し
てCPU306に入力され、このCPU306の制御に
基づいて前記複数拡大率の調整データが各表示部の画面
毎の複数倍率に対応する各画枠調整データ×1、×2〜
×nが画枠調整データメモリ31に格納される。この画
枠調整データメモリ31はCPU306からのアクセス
可能なEEPROMあるいはNVRAM(不揮発性RA
M)等で形成され、所定のアドレスから各画枠調整デー
タを8bitデータとしてマップ形式に格納し、本回路
設置時に書込み、設置後に書換えが可能となっている。
【0021】さらに、表示を希望する拡大率を特定する
拡大率選択信号(H方向の拡大率が3bit、V方向の
拡大率が3bit)が制御部200から出力されるとこ
の拡大率選択信号がパラレルインターフェース305を
介してCPU306に入力され、このCPU306は拡
大率選択信号で特定される拡大率の画枠調整データを読
出す。この読出された画枠調整データはパラレルインタ
ーフェース305を介して水平・垂直(H・V)分離回
路307に入力され、このH・V分離回路307の時分
割機能に基づいて水平(H)方向画枠調整データと垂直
(V)方向画枠調整データとに分離される。
【0022】他方、前記表示部に関する前記複数の表示
部に共通なサンプリング周波数信号としてのシステムク
ロック4fSC及びフレームパルスFPがカウンタ301
に入力され、このカウンタ301は水平(H)方向につ
いては1水平走査期間(H)間に4fSCが910ポイン
トが積算され、垂直(V)方向については1垂直走査期
間(V)内にフレームパルスFPのエッジが525ポイ
ントが積算される。このカウンタ301で積算された積
算値はタイミング発生部302に出力されると共に、1
0−8ビット変換部303を介して8ビットの信号に圧
縮されて比較回路309に出力される。
【0023】前記比較回路309は、前記H方向、V方
向の各積算値と前記H・V分離回路307から出力され
るH方向、V方向の各画枠調整データとを比較し、この
H方向、V方向について各々比較した結果一致した場合
にパルスが各々出力され、H方向、V方向の各出力につ
いて論理積条件を求めてこの論理結果を1ビットのリー
ドリセット信号RSTRとして読出信号発生回路310
に出力する。また、前記タイミング発生部302はカウ
ンタ301のH方向・V方向の各積算値からH方向・V
方向の各タイミング信号の原信号を読出信号発生回路3
10に出力する。前記読出信号発生回路310は、複数
の表示部の画面数(例えば16画面)に対応する数(1
6個)のメモリを備え、それにタイミング発生部302
から出力されるタイミング信号の原信号が共通して供給
される。そして各画面毎に1ビットのリードリセット信
号RSTRの時点から読み出すことで遅延させ各画面の
表示起点を特定するためのメモリリード信号RE及びリ
ードリセット信号RSTRを出力する。
【0024】このメモリリード信号RE及びリードリセ
ット信号RSTRに基づいてフレームメモリ1の映像信
号SO(輝度信号SY、色信号SC)を読出すことによ
り、各画面毎に拡大率に応じた映像信号SVを読出すこ
とが可能となる。
【0025】なお、前記実施例においてはフレームメモ
リ1の映像信号を読出すメモリリード信号RE及びリー
ドリセット信号RSTRを画枠信号発生回路30で生成
する構成としたが、画枠調整データメモリ31から拡大
率選択信号に基づいてメモリリード信号RE及びリード
リセット信号RSTRを直接出力する構成とすることも
できる。
【0026】また、実施例においては補間回路4をフレ
ームメモリ1の後段に設ける構成としたが、補間回路4
をフレームメモリ1の前段に設ける構成とすることもで
きる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
映像信号記録手段からの映像信号の読み出しタイミング
を、異なる表示形態毎に夫々設定されている読出タイミ
ングデータに基づいて設定して当該読み出しを行うの
で、原画像を異なる複数の表示形態で表示手段上に同時
に表示する場合でも、一の表示態様内では一の読出タイ
ミングデータに基づいて映像信号の読み出しが実行され
ることから、結果として各表示形態のいずれにおいても
複数隣接配置された各表示部の境界で画像の連続性を失
うことなく表示することができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例回路を説明するための、全体
概略構成図である。
【図2】図1記載実施例の要部詳細ブロック図である。
【図3】従来の画枠調整回路の1画面に相当するブロッ
ク構成図である。
【図4】複数倍率における1水平走査期間内のサンプリ
ングポイント態様図を示す、同図(A)はフレームメモ
リ読出しのサンプリングポイント説明図、同図(B)は
補間後のサンプリングポイント説明図である。
【図5】複数倍率における1水平走査期間内のサンプリ
ングポイントを微調整する場合の説明図である。
【図6】複数倍率を複数表示部に表示した場合の表示態
様図である。
【符号の説明】
1…フレームメモリ 2…粗調整回路 3…微調整回路 4…補間回路 5…出力回路 11…輝度フレームメモリ 12…色フレームメモリ 21…画面切出信号発生回路 22…切出位置調整部 30、33…画枠信号発生回路 31…画枠調整データメモリ 32…画枠調整部 41…輝度補間回路 42…色補間回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 夫々に画像表示が可能な表示部が複数隣
    接配置されて形成されている表示手段上に、原画像を異
    なる複数の表示形態で同時に表示するための画像位置調
    整回路において、 外部から入力された前記原画像に対応する映像信号を格
    納する映像信号記録手段と、 各前記表示態様に夫々対応する複数の読出タイミングデ
    ータであって、前記映像信号を前記映像信号記録手段か
    ら読み出す際の読み出しタイミングを示す読出タイミン
    グデータを複数記憶するタイミングデータ記憶手段と、 前記表示手段に表示すべき前記表示形態を選択するため
    の外部から入力される表示形態選択信号により示される
    当該表示形態に対応する前記読出タイミングデータを、
    前記タイミングデータ記憶手段から読み出すタイミング
    データ読出手段と、 前記読み出された読出タイミングデータにより示される
    前記読み出しタイミングにより前記映像信号を前記映像
    信号記録手段から読み出し、当該読出タイミングデータ
    に対応する前記表示形態により前記原画像を表示すべき
    前記表示部に出力する出力手段と、 を備えることを特徴とする画像位置調整回路。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像位置調整回路にお
    いて、 複数の前記表示形態には、前記原画像を相互に異なる複
    数の倍率で変換して表示する複数の表示形態が含まれて
    いることを特徴とする画像位置調整回路。
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