JP3259504B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP3259504B2 JP01771394A JP1771394A JP3259504B2 JP 3259504 B2 JP3259504 B2 JP 3259504B2 JP 01771394 A JP01771394 A JP 01771394A JP 1771394 A JP1771394 A JP 1771394A JP 3259504 B2 JP3259504 B2 JP 3259504B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、電子写真感光体に関
し、詳しくは、接触帯電方式の電子写真装置に好適に用
いられる有機系の電子写真感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真技術を利用する複写機やプリン
タなどの電子写真装置においては、従来、画像形成に際
しての電子写真感光体の帯電にコロナ帯電方式が多用さ
れてきた。ところで、コロナ放電においてはオゾンが発
生するという環境上の問題がある。近年、有機感光体が
普及してきているが、現在実用化されている有機感光体
は、通常、機能分離積層型の感光体であり、導電性基体
上に有機材料からなる電荷発生層,電荷輸送層がこの順
序に積層された構成で負帯電で機能するものであり、負
のコロナ放電により帯電が行われるが、負のコロナ放電
では正のコロナ放電よりも一桁以上も多いオゾンが発生
するのでより大きな問題となる。近年、環境汚染問題が
重視されてきており、その対策としてオゾン発生の少な
い接触帯電方式,すなわち電圧を印加した帯電部材を電
子写真感光体表面に接触させて感光体を帯電する方式が
注目され、実用化が進められている。
【0003】図2は、かかる接触帯電方式を採る電子写
真複写装置の一例の要部説明図で、矢印Aの方向に回転
可能に設置されたドラム状の感光体1の回りに、接触帯
電方式の帯電機構2,静電潜像を形成するための露光機
構3,静電潜像をトナー像として顕像化する現像機構
4,現像されたトナー像を紙などの転写像支持体6上に
転写する転写機構5が順次配置されており、転写された
トナー像は図示されてはいない定着手段により支持体6
上に定着されて画像が得られる。一方、感光体1はクリ
ーニング機構7により残留トナーが除去され、続いて前
露光機構8により感光体1上に残っている静電潜像のメ
モリを除去した後、次の画像形成プロセスに供せられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】接触帯電方式では高電
圧の印加された帯電部材と感光体とが直接接触するた
め、感光体は高印加電圧に対して電荷を一定時間保持す
ることが必要となるが、感光体の層構成,材質,膜厚に
よっては絶縁破壊を起こしやすいものがある。また、感
光体にピンホールなどの欠陥があるとそこに電流が集中
して絶縁破壊が起きる。このような現象が発生すると高
品質の画像を得ることはできない。
【0005】この発明は、上述の点に鑑みてなされたも
のであって、接触帯電方式で使用しても絶縁破壊を起こ
しにくく高品質の画像を得ることができる有機系の電子
写真感光体を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、この発明
によれば、導電性基体の上に、樹脂またはアルマイト等
の酸化皮膜からなる下引き層を設けず、電荷発生層,電
荷輸送層がこの順に積層されてなる機能分離積層型の電
子写真感光体において、前記電荷輸送層が有機系電荷輸
送材とバインダー樹脂を含んでなり、電荷輸送層に占め
るバインダー樹脂の重量比率が40%以上であり、か
つ、電荷輸送層の膜厚が20μm以上である層とし、電
荷輸送材として下記一般式(I)に示すインドール化合
物が含まれるようにすることによって解決される。
【0007】電荷輸送層に占めるバインダー樹脂の重量
比率を50%以上60%以下の範囲内とするとより好適
である。また、バインダー樹脂としては数平均分子量2
万以上のポリカーボネートを使用するとより好適であ
る。
【0008】
【化2】
【0009】[式(I)中、R1,R2 ,R 5 ,R 6 は水素
原子,炭素原子数1ないし9のアルキル基,炭素原子数
1ないし9のアラルキル基,炭素原子数1ないし9のア
リール基のうちのいずれかを表し、 1 =R 6 ,R 2 =R 5
であり、3 ,R 4 は水素原子,炭素原子数1ないし3の
アルキル基,炭素原子数1ないし3のアルコキシ基,ハ
ロゲン原子のうちのいずれかを表し、R 3 =R 4 であ
る。
【0010】
【作用】電荷輸送層の膜厚を20μm以上と厚くし、か
つ、層中に占めるバインダー樹脂の重量比率を40%以
上,より好ましくは50%以上60%以下の範囲内と多
し、電荷輸送材として前記一般式(I)に示すインド
ール化合物を含ませることにより、接触帯電方式におい
て絶縁破壊を起こしにくく,ピンホールが少なく良好な
画像の得られる感光体が得られる。また、電荷輸送層の
バインダー樹脂として数平均分子量2万以上のポリカー
ボネート樹脂を用いるとより絶縁破壊を起こしにくくな
るので好適である。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する
が、この発明はその主旨を損なわないかぎり以下の実施
例に限定されるものではない。なお、実施例中の部は重
量部である。図1は、この発明の感光体の一実施例を示
す模式的断面図で、導電性基体1a上に電荷発生層1
b,電荷輸送層1cが順次形成された構成の感光体であ
る。
【0012】実施例1 導電性基体としてのアルミニウム合金製円筒状基体上
に、電荷発生材としての下記構造式で示される化合物I
Iであるビスアゾ顔料2部,ポリエステル樹脂(東洋紡
績(株)製;バイロン200)2部,シクロヘキサノン
90部を混合し、サンドグラインダーで6時間分散し
た。この分散液にテトラヒドロフラン60部を加えて希
釈した塗布液を浸漬塗布し、温度90℃で20分間乾燥
して、膜厚0.4μmの電荷発生層を形成した。
【0013】
【化3】
【0014】次に、電荷輸送材として前記一般式(I)
のインドール化合物の具体例である下記構造式の化合物
I−1および下記構造式で示される化合物III−1で
あるベンジジン化合物を重量比で1:1に混合し、これ
に、ビスフェノールZ型ポリカーボネート樹脂(数平均
分子量5万)を全固形分量に対しそれぞれ30重量%,
40重量%,50重量%,60重量%,70重量%とな
るように配合したものをテトラヒドロフランに溶解して
5種類の塗布液を作製し、これらの塗布液を前記電荷発
生層上に浸漬塗布し、温度100℃で20分間乾燥し
て、膜厚がそれぞれ10μm,15μm,20μm,2
5μm,30μmの電荷輸送層を形成して、25種類の
感光体を作製した。
【0015】
【化4】
【0016】実施例2 実施例1において、電荷輸送材としてのベンジジン化合
物を前記構造式に示す化合物III−1から下記構造式
に示す化合物III−2に替えたこと以外は実施例1と
同様にして、25種類の感光体を作製した。
【0017】
【化5】
【0018】実施例3 実施例1において、電荷輸送材としてのインドール化合
物を前記構造式の化合物I−1から下記構造式の化合物
I−2に替え、ベンジジン化合物を前記構造式に示す化
合物III−1から下記構造式に示す化合物III−3
に替えたこと以外は実施例1と同様にして、25種類の
感光体を作製した。
【0019】
【化6】
【0020】実施例4 実施例1において、電荷輸送材としてインドール化合物
を使用せず、下記構造式で示される化合物III−4で
あるベンジジン化合物のみを使用したこと以外は実施例
1と同様にして25種類の感光体を作製した。
【0021】
【化7】
【0022】実施例5 実施例1において、電荷輸送材としてインドール化合物
を使用せず、下記構造式で示される化合物III−5で
あるベンジジン化合物のみを使用したこと以外は実施例
1と同様にして25種類の感光体を作製した。
【0023】
【化8】
【0024】以上のようにして作製した各感光体につい
て、電荷輸送層の膜厚およびバインダー樹脂含有比率
と、図2に示したような接触帯電方式の複写機に取り付
け、帯電機構に約−5kvの電圧を印加し感光体表面を
約−1kvに帯電したときのピンホール発生量との関係
を調べた。また、図2のような接触帯電方式の複写機を
用いて、それぞれの画質を評価した。その結果を、実施
例1,実施例2,実施例3,実施例4,実施例5の順に
それぞれ表1,表2,表3,表4および表5に示す。各
表において、ピンホールの発生量は、発生しない場合が
○,少量発生した場合が△,多量に発生した場合が×と
した。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【表3】
【0028】
【表4】
【0029】
【表5】
【0030】以上の結果に見られるように、電荷輸送層
のバインダー樹脂含有量が40重量%以上,膜厚が20
μm以上で、ピンホールが少なく良好な画質の得られる
感光体が得られるようになる。しかしながら、表4およ
び表5に見られるように、バインダー樹脂含有量が70
重量%となると感光体の特性が悪化して実用上問題とな
ってくる不具合が生じ、また、50重量%未満では膜厚
が厚いことが必要となるなどの問題があるので、バイン
ダー樹脂含有量は50重量%以上60重量%以下の範囲
内がより好適である。また、表1,2,3と表4,5の
結果より電荷輸送層に電荷輸送材として前記一般式
(I)に示されるインドール化合物を含ませることの効
果は明らかである。
【0031】以上の実施例では電荷輸送層のバインダー
樹脂として数平均分子量5万のポリカーボネート樹脂を
用いたが、数平均分子量2万以上の樹脂であれば同様に
有効である。
【0032】
【発明の効果】この発明によれば、導電性基体の上に
下引き層を設けず、電荷発生層,電荷輸送層がこの順に
積層されてなる機能分離積層型の電子写真感光体におい
て、前記電荷輸送層が有機系電荷輸送材とバインダー樹
脂を含んでなり、電荷輸送層に占めるバインダー樹脂の
重量比率が40%以上であり、かつ、電荷輸送層の膜厚
が20μm以上である層とし、電荷輸送材として前記一
般式(I)に示すインドール化合物を含有するものとす
。このような電荷輸送層とすることにより、接触帯電
方式で使用しても絶縁破壊を起こしにくく高品質の画像
を得ることができる有機系の電子写真感光体を得ること
が可能となる。従来、よく行われていたように導電性基
体と電荷発生層との間に樹脂またはアルマイト等の酸化
皮膜からなる下引き層を設けることは必要でなくなる。
【0033】また、電荷輸送層に占めるバインダー樹脂
の重量比率を50%以上60%以下の範囲内とするとよ
り好適である。さらに、バインダー樹脂として数平均分
子量2万以上のポリカーボネート樹脂を用いるとより好
適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の感光体の一実施例の模式的断面図
【図2】接触帯電方式の電子写真複写装置の要部説明図
【符号の説明】
1 感光体 1a 導電性基体 1b 電荷発生層 1c 電荷輸送層 2 帯電機構 3 露光機構 4 現像機構 5 転写機構 6 転写像支持体 7 クリーニング機構 8 前露光機構
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/047 G03G 5/06 318

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】接触帯電方式の電子写真装置に用いられ
    る、導電性基体の上に、下引き層を設けず、電荷発生
    層,電荷輸送層がこの順に積層されてなる機能分離積層
    型の電子写真感光体において、前記電荷輸送層が有機系
    電荷輸送材とバインダー樹脂を含んでなり、電荷輸送層
    に占めるバインダー樹脂の重量比率が40%以上であ
    り、かつ、電荷輸送層の膜厚が20μm以上であり、電
    荷輸送層が電荷輸送材として下記一般式(I)に示すイ
    ンドール化合物を含むことを特徴とする電子写真感光
    体。 【化1】 [式(I)中、R 1 ,R 2 ,R 5 ,R 6 は水素原子,炭素原
    子数1ないし9のアルキル基,炭素原子数1ないし9の
    アラルキル基,炭素原子数1ないし9のアリール基のう
    ちのいずれかを表し、R 1 =R 6 ,R 2 =R 5 であり、
    3 ,R 4 は水素原子,炭素原子数1ないし3のアルキル
    基,炭素原子数1ないし3のアルコキシ基,ハロゲン原
    子のうちのいずれかを表し、R 3 =R 4 である。]
  2. 【請求項2】電荷輸送層に占めるバインダー樹脂の重量
    比率が50%以上60%以下の範囲内であることを特徴
    とする請求項1記載の電子写真感光体。
  3. 【請求項3】電荷輸送層に用いるバインダー樹脂が数平
    均分子量2万以上のポリカーボネート樹脂であることを
    特徴とする請求項1または2記載の電子写真感光体。
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