JP3259410B2 - 育苗用播種機 - Google Patents

育苗用播種機

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JP3259410B2
JP3259410B2 JP05045293A JP5045293A JP3259410B2 JP 3259410 B2 JP3259410 B2 JP 3259410B2 JP 05045293 A JP05045293 A JP 05045293A JP 5045293 A JP5045293 A JP 5045293A JP 3259410 B2 JP3259410 B2 JP 3259410B2
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seeding
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floor soil
pot
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博一 牟田
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Iseki and Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、苗箱を移送するコン
ベア上に上手側から順に床土供給装置と播種装置を設け
て、前後左右に所定のピッチで多数のポットが配列し連
結した育苗ポットに野菜や花きなどの種子を播種する育
苗用播種機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特公昭58−31891号公報に
開示されているように、苗箱を移送するコンベア上に床
土供給装置と播種装置を設けて前後左右に所定のピッチ
で多数のポットが配列し連結した育苗ポットに播種する
育苗用播種機において、前記床土詰め装置で床土が供給
される育苗ポットに振動を与える振動装置を設けたもの
があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来装置は、供給
された床土に振動を与えることにより育苗ポット内の隅
々まで床土を詰めることができるが、このとき床土が粒
の大小により層状に上下に(小粒は底側に大粒は上側
に)分離する傾向があった。このため、育苗ポットへの
床土詰めが不均一となって、播種深さにバラツキを生じ
発芽が揃わず生育ムラを生じることがあった。また、床
土に振動を与えるため、土埃りがたつので非衛生的でも
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、この発明は、移送コンベア上に床土供給装置と播
種装置を設けて前後左右に所定のピッチで多数のポット
が配列し連結した育苗ポットに播種する育苗用播種機に
おいて、前記床土詰め装置で床土が供給される育苗ポッ
トに振動を与える振動装置を設けるとともに、該振動装
置の上側で床土供給装置から繰り出される床土の落下位
置より下手側に育苗ポットの上下振動とともに上下しな
がら育苗ポットの上面側を蓋するように作用する土押さ
え板を設けたことを特徴とする育苗用播種機とした。
【0005】
【発明の作用及び効果】床土詰め装置で床土が供給され
る育苗ポットに振動を与える振動装置を設けるととも
に、該振動装置の上側で床土供給装置から繰り出される
床土の落下位置より下手側に育苗ポットの上下振動とと
もに上下しながら育苗ポットの上面側を蓋するように作
用する土押さえ板を設けたので、床土が充分に供給され
たあとで土押さえ板で蓋されて更に振動が与えられるの
で、ポット内につまった床土が粒の大きさによって上下
に層分離してしまう動きを防止しながら、ポット内の隅
々まで床土を行き渡すことができるので、床土詰めが充
分且つ均一となって、播種深さのバラツキを抑え均一な
育苗ができる。更に、土押さえ板が育苗ポットの上から
蓋するように押さえているので、振動によって土埃がた
つことも防止され衛生的である。
【0006】
【実施例】以下、図面に示すこの発明の一実施例につい
て説明する。まず、播種機の全体的な構成を述べる。こ
の播種機は、連続移送用の第1コンベア1と、連続移送
と間歇移送とを切替可能な播種コンベア2と、連続移送
用の第2コンベア3とが移送上手側から順に連ねて設置
されており、その各コンベア1、2、3上を順に引き継
がれて苗箱4が移送されていくようになっている。そし
て、第1コンベア1上に床土供給装置5、鎮圧・均平装
置6が順に設置され、播種コンベア2上に播種装置7が
設置され、第2コンベア3上に覆土供給装置8、灌水装
置9が設置されている。これにより、移送上手側の第1
コンベア1の始端部に載せられた苗箱4…は、初めに床
土が詰められて鎮圧・均平され、次に播種コンベア2に
引き継がれてここで播種され、そして第2コンベア3に
引き継がれてそこで覆土され灌水されて播種作業が完了
する。
【0007】次に、上記播種機の各装置について詳述す
る。1は第1コンベヤーで、フレ−ム1a、1a間に円
柱状のゴムロ−ルからなる移送ロ−ラ−1b…が複数本
軸支され、その各移送ロ−ラ−1b…が移送モ−タM1
から伝動されて駆動回転するように構成されている。こ
れにより、フレ−ム1a、1a間の移送ロ−ラ−1b…
上に載せられた苗箱は、移送モ−タ−M1が回転すると
きはロ−ラ−回転方向に連続移送、停止するときは移送
停止される。
【0008】2は播種コンベアで、フレ−ム2a、2a
で支持されたロ−ラ−軸2b、2cにロ−ラ−2d、2
eがそれぞれ取り付けられ、そのロ−ラ−間2d−2e
に移送ベルト2fが巻き掛けられている。そして、一方
のロ−ラ−軸2b、即ち播種コンベア2の駆動軸には、
連続移送用の駆動モ−タM2による連続駆動機構と、間
歇移送用のエア−シリンダ−C1による間歇駆動機構と
が連動連結している。具体的には、まず、ロ−ラ−軸2
bには、連続移送用のスプロケット10が連続駆動側一
方向クラッチ10aを介して取り付けられ、そのスプロ
ケット10と駆動モ−タ−M2の駆動軸12に一体回転
するように取り付けた連続駆動スプロケット12aとの
間にチェン13が掛けられて、連続駆動機構が構成され
ている。これにより、連続駆動側一方向クラッチ10a
を境界に連続駆動側(駆動モ−タ−M2側)とロ−ラ−
軸2b側とにおいて、連続駆動側が駆動側となるときに
は連続駆動側からロ−ラ−軸2bへ伝動し、ロ−ラ−軸
2b側が駆動側となるときにはロ−ラ−軸2bから連続
駆動側へは伝動しない。即ち、駆動モ−タ−M2が駆動
回転するとき、その駆動モ−タ−M2の連続回転がロ−
ラ−軸2bへ伝動して播種コンベア2が連続移送状態に
なる。駆動モ−タ−M2が駆動しないときには、間歇駆
動機構によりロ−ラ−軸2b側が間歇駆動されても、駆
動モ−タ−M2は強制的に回転されることはない。
【0009】また、ロ−ラ−軸2bには、間歇移送用の
スプロケット11が取り付けられ、そのスプロケット1
1と間歇駆動軸14に一体回転するように取り付けた間
歇駆動スプロケット15とにチェン16が掛けられ、更
に、間歇駆動軸14に、遊端側が間歇駆動用のエア−シ
リンダ−C1のピストンC1aが連結するア−ム18a
の基部が固着するア−ム筒18が間歇駆動側一方向クラ
ッチ17を介して取り付けられて、間歇駆動機構が構成
されている。間歇駆動側一方向クラッチ17により、エ
ア−シリンダC1のピストンC1aが突出してア−ム筒
18が回転するときは間歇駆動軸14が一体回転するよ
う伝動され、エア−シリンダC1のピストンC1aが引
っ込んでア−ム筒18が逆回転するときは間歇駆動軸1
4には無駆動となり伝動しない。これにより、エア−シ
リンダC1のピストンC1aが所定のタイミングで一定
ストロ−ク、突出、引っ込み作動すると、間歇駆動軸1
4が一定角度づつ間歇に回転してロ−ラ−軸2bが間歇
駆動回転し、播種コンベア2が間歇移送状態となる。ま
た、間歇駆動側一方向クラッチ17を境界に間歇駆動側
(エア−シリンダC1側)とロ−ラ−軸2b側との間
で、間歇駆動側が駆動側となるときには間歇駆動側から
ロ−ラ−軸2bへ伝動して前述の通り間歇回転がロ−ラ
−軸2bへ伝動し、エア−シリンダC1が作動せず、連
続駆動機構によりロ−ラ−軸2b側が連続駆動されて
も、間歇駆動側一方向クラッチ17からエア−シリンダ
C1側へはその連続回転が伝動することはない。尚、B
Lはブレ−キ装置で、間歇移送用のスプロケット11に
一体の回転ディスク11aを挾み込んでロ−ラ−軸2b
にブレ−キ作用を施すもので、間歇駆動時におけるロ−
ラ−軸2bの惰性回転を更に抑えるためのものである。
【0010】ところで、播種コンベア2の間歇移送量
は、移送される育苗ポットPのポットp…の移送方向の
ピッチ分或はその倍数分になるように合わせておく必要
がある。播種コンベア2の間歇移送量を変更調節すると
きは、エア−シリンダC1のピストンC1aの突出・引
込のストロ−クを変更して行なう。このエア−シリンダ
C1は、ピストンC1aが突出作動してピストン先端部
がリタ−ンスイッチSW(R)のスイッチ操作片に当た
ってそのスイッチが切り替わると、バルブV1が切り替
わってピストンC1aが引込作動に切り替わる。そし
て、ピストンC1aの段部C1a’がシリンダ側に設け
たカラ−Kのピストン停止用ボルトK1に当たって停止
する。よって、エア−シリンダC1のピストンストロ−
クは、そのピストン最大突出位置がリタ−ンスイッチS
W(R)の位置P(1)により決まり、ピストン最大引
込位置がピストン停止用ボルトK1の位置P(2)によ
り決まる。そして、前記カラ−Kのピストン停止用ボル
トK1は、シリンダC1のピストン基部側に固着された
筒K2のネジ孔部にねじ込まれ、固定ボルトK3により
固定される構成になっている。よって、ピストン停止用
ボルトK1の筒K2への固定位置を変更調節するだけ
で、ピストン最大引込位置を変更することができ、播種
コンベア2の間歇移送量を無段階に且つ容易に変更する
ことができる。
【0011】以上のように、播種コンベア2の駆動機構
が構成されたので、移送ベルト2f上に載せられた苗箱
4は、モ−タ−M2或いはエア−シリンダC1が作動す
ることにより、ベルト移動方向に連続移送或は間歇移送
される。3は第2コンベヤーで、フレ−ム3a、3a間
に円柱状のゴムロ−ルからなる移送ロ−ラ−3b…が複
数本軸支され、その各移送ロ−ラ−3b…が移送モ−タ
M3から伝動されて駆動回転するように構成されてい
る。これにより、フレ−ム3a、3a間の移送ロ−ラ−
3b…上に載せられた苗箱は、移送モ−タ−M3が回転
するときはロ−ラ−回転方向に連続移送、停止するとき
は移送停止される。
【0012】上記コンベア1・2・3で育苗ポットPが
移送される。育苗ポットPは、一般的に用いられている
縦60cm・横30cmの大きさの合成樹脂製の苗箱4
に嵌め込まれた状態で移送される。また、育苗ポットP
は、紙製或は合成樹脂製で、多数の小さなポットp…の
開口部p1…側が縦横に連結し、底部p2…側が独立し
た形態のものになっている(図11)。底部p2にはそ
れぞれ孔p3…が一つづつ開けられている。また、孔p
3…の口径は開口部p1…の口径より小さい。この育苗
ポットPに播種するときは、通常、育苗ポットPを開口
部p1…が上側になる状態で苗箱4内に嵌め込んで或は
別の育苗ポット移送用トレイに載せて、まず、その上か
ら床土を供給し、次に播種し、そして、覆土していくと
いう工程で播種していく(図12(a))。また、育苗
ポットPを逆に孔p3…があいた底部p2…側が上側に
なる状態で苗箱4にはめ込んで、まず、その上から床土
を供給して底部p2…の孔p3…からポットp…内へ床
土を入り込ませ、次に播種し、そして覆土していくとい
う工程で播種することもできる(図12(b))。尚、
紙製の育苗ポットPを用いて苗を育苗したときには、一
ポットpづつ分離してポットごと圃場に移植することが
できる。
【0013】床土供給装置5は、床土ホッパ−5aとベ
ルト式の床土繰出部5bからなる。床土繰出部5bは、
モ−タ−M4により回転駆動されるロ−ラ−5cと従動
ロ−ラ−5dとにベルト5eが掛けられ、そのベルト5
eの回転により上部の床土ホッパ−5a内の床土を定量
づつ繰出し、この装置5の下をくぐるように移送される
育苗ポットPがはめ込まれた苗箱4内にその床土が供給
されていく。
【0014】また、この床土供給装置5の下側の第1コ
ンベア−1には、そのコンベア−で移送される苗箱4に
底部側から作用して振動を与える苗箱振動装置Fが設け
られている。その苗箱振動装置Fは、床土供給装置5か
ら繰り出される床土の落下位置より上手側と下手側と
に、振動ロ−ラ−1c・1c・1cがフレ−ム1a・1
a間に軸支され、その振動ロ−ラ−1c…がモ−タ−M
1’からチェン伝動されて移送ロ−ラ−1b…と同一回
転方向に駆動回転するように構成されている。振動ロ−
ラ−1c…は、そのロ−ラ−形状が角柱状になってい
て、その角柱の角部の位置が同位相になるように取り付
けられているので、移送ロ−ラ−1b…で移送されてき
た苗箱4に上下に振動を与えながら移送方向に送るよう
に作用するものとなる。これにより、床土供給時に育苗
ポットPが苗箱振動装置Fにより上下に振動させられる
ので、床土がポットp…内にスム−ズに且つ密に入り込
んでいって、ポットp…内の隅々まで床土が行き渡り確
実な土詰めが可能となる。特に、育苗ポットPを底部p
2…側が上側になる状態で苗箱4に嵌め込んで播種する
場合、開口部p1…の口径より小さい底部p2…の孔p
3…から床土をポットp…内に入り込ませて床土詰めを
するので、非常にこの構成は有効である。また、振動ロ
−ラ−1cの一部が床土供給装置5から繰り出される床
土の落下位置より上手側にも設けられているので、床土
の苗箱内への入りはじめ位置から振動を与えることがで
き、床土が供給されている最中に下層側へ床土が沈み込
んでいくから効率的な床土供給ができ、また、床土落下
位置より下手側に設ける苗箱振動区間も短くてすむから
播種機の機体長を短くできる。尚、モ−タ−M1’は回
転数制御できるようになっていて、振動ロ−ラ−1c…
が苗箱4に与える振動数を制御できるようになってい
る。これにより、床土の比重や成分が変わっても、育苗
ポットPのポットp…内に適切に土詰めされるように、
適当な振動数を与えることができる。
【0015】更に、この苗箱振動装置Fの上側で床土供
給装置5から繰り出される床土の落下位置より下手側
に、苗箱4の上下振動とともに上下しながら苗箱4の上
側を蓋するように作用する土押さえ板5fが設けられて
いる。この土押さえ板5fは、苗箱4の左右幅より若干
幅広い厚手のゴム板からなり、床土供給装置5の床土繰
出部5bの下側で、上手側の一端側を左右方向の支軸5
gに回動自在に取り付けられて構成されている。これに
より、床土が充分に供給されたあとで土押さえ板で蓋さ
れて更に振動が与えられるので、ポット内につまった床
土が粒の大きさによって上下に層分離してしまう動きを
防止しながら、ポット内の隅々まで床土を行き渡すこと
ができるので、床土詰めが充分且つ均一となって、播種
深さのバラツキを抑え均一な育苗ができる。更に、土押
さえ板が育苗ポットの上から蓋するように押さえている
ので、振動によって土埃がたつことも防止され衛生的で
ある。また、土押さえ板5fが育苗ポットPを上から押
さえ付けているので、振動中に育苗ポットPが苗箱4内
から上に飛び出てしまうようなことがなくなり、確実な
土詰めが可能となる。尚、以上のように、床土供給装置
5で床土が供給される育苗ポットPに振動を与える振動
装置Fを設けるとともに、該振動装置Fの上側で床土供
給装置5から繰り出される床土の落下位置より下手側に
育苗ポットPの上下振動とともに上下しながら育苗ポッ
トPの上面側を蓋するように作用する土押さえ板5fを
設けた構成は、育苗ポットPを孔p3…があいた底部p
2…側が上側になる状態で苗箱4に嵌め込んで播種する
場合(図12(b))にあって、開口部p1…よりも口
径が小さい孔p3…から床土をポットp…内へ入り込ま
せて床土詰めするのに、特に顕著な効果がある。
【0016】鎮圧・均平装置6は、円柱状の鎮圧ロ−ラ
−6aが第1コンベア1のフレ−ム1a・1a上面に固
着された支持フレ−ム6b・6bに上下位置調節可能に
枢支されて鎮圧部6Aが構成され、その下手側に放射状
にブラシ毛を設けたロ−ル状の均平ブラシ6cがフレ−
ム1a・1a上面に固着された支持フレ−ム6d・6d
に上下位置調節可能に枢支されて、モ−タ−M1から伝
動されて移送ロ−ラ−1b…の移送回転方向とは逆回転
に駆動回転するように設けられて均平部6Bが構成され
ている。また、鎮圧ロ−ラ−6aの上手側には、平面視
V型のスクレ−パ6eがフレ−ム1a・1a上面に固着
された支持部材6f・6fに長孔部6e’・6e’で上
下位置調節可能に締め付け固定され、更に、鎮圧ロ−ラ
−6aと均平ブラシ6cの間に、平面視V型のゴムスク
レ−パ6gがフレ−ム1a・1a上面に固着された支持
部材6h・6hに長孔部6g’・6g’で上下位置調節
可能に締め付け固定されている。ゴムスクレ−パ6g
は、V型の型枠の下端に帯状のゴム板6g”を取り付け
たものとなっている。尚、鎮圧ロ−ラ−6aと均平ブラ
シ6cの真下には、苗箱を移送する移送ロ−ラ−1b・
1bそれぞれ配設されている。
【0017】上記鎮圧・均平装置6において、鎮圧ロ−
ラ−上手側のスクレ−パ6eは、その先端位置が苗箱振
動装置Fの後端の振動ロ−ラ−1c…からの移送方向に
おける苗箱1枚分の長さ分以上の間隔を開けた位置に設
けられているので、スクレ−パ6eは振動状態でない苗
箱の床土に対して作用することになり、苗箱上の床土を
正確に所定厚で摺り落すことができる。尚、ここで摺り
落された後の床土上面位置が育苗ポットPの上端位置よ
り上位になるよう多めに土詰めされた状態となっている
ので、この下手側の鎮圧ロ−ラ−6aでの鎮圧により、
育苗ポットPの各ポットp…内に床土が更に十分に充填
される。そして、鎮圧された後にゴムスクレ−パ6gが
ゴム板6g”でこすり付けるようにして床土を摺り落し
ていくので、育苗ポットPの各ポットp…内への床土の
充填が更に図られる。また、鎮圧後においても苗箱上に
は床土が多く残っているが、均平ブラシ6cの前にゴム
スクレ−パ6gで摺り落されるから、均平ブラシ6cに
よる均平性が向上する。よって、育苗ポットPの各ポッ
トp…内に均一且つ十分な量の床土を供給でき、成育ム
ラのない育苗が可能となる。
【0018】ところで、上記床土供給装置5及び鎮圧・
均平装置6で苗箱からこぼれ落ちた床土は、その下側に
設けられた床土回収装置Rにより、床土供給装置5の床
土ホッパ−5a内に戻されるようになっている。その床
土回収装置Rは、まず、こぼれ落ちる床土を受ける床土
受けホッパ−R1が第1コンベア1のフレ−ム1a・1
aの下側に設けられている。その床土受けホッパ−R1
の内側底部には床土供給装置5の下側位置設けられた床
土排出口R2に移送する移送装置R3(ラセン状の板R
3’がモ−タ−M(R)で駆動される回転軸R3”に固
着された構成)が設けられている。そして、床土排出口
R2から排出される床土は、床土エレベ−タ装置R4の
第1ホッパ−R5で受けられる。そこで受けられた床土
は、床土エレベ−タ装置R4内の上下に設けられモ−タ
−M(E)で駆動される回転ロ−ラ−R6a・R6bに
巻き掛けられたベルトR7の外周に多数取り付けられた
バケットR7a…で回収されて上方に搬送される。バケ
ットR7a…で上方に搬送された床土は、ホッパ−5a
上に排出口を臨ませたスロア−R8に投げ出されて、床
土が床土供給装置5の床土ホッパ−5a内に戻される構
成になっている。尚、床土エレベ−タ装置R4の第1ホ
ッパ−R5の反対側には、第2ホッパ−R9が設けら
れ、床土供給装置5の床土ホッパ−5aへの床土補給時
は、ここから床土を投入する。ところで、前述のように
育苗ポットPを用いて野菜用の育苗床を形成する場合に
あって、鎮圧・均平装置6で多量の床土がすり落される
のであるが、この床土回収装置Rにより、すり落された
床土が自動的に1ヶ所に集められて床土供給装置5のホ
ッパ−5aに戻されるので、非常に作業能率が向上す
る。
【0019】播種装置7は、図6〜図10に示されるよ
うな構成になっている。即ち、種子S…を一粒づつ吸着
する吸着ノズル19…が、エア−タンク20に前記育苗
ポットPの左右方向のポットp…の数(10個)だけ取
り付けられている。エア−タンク20はバキュウム装置
Vと連結しており、吸着ノズル19…が種子S…を収容
する種子受け樋21上に移動したときにバキュウム装置
Vが吸引作動し、受け樋21に収容された種子S…を吸
着ノズル19…の先端口にそれぞれ一粒づつ吸着する
(図9(a))。そして、エア−タンク20の左右に回
動自在に回動ア−ム22a・22aが取り付けられ、そ
の回動ア−ム22a・22aは回動軸22b・22bに
一体的に取り付けられ、更にその回動軸22bの一方に
はエア−シリンダ−C2のピストンC2aの先端と回動
自在に連結する作動ア−ム22cが一体的に取り付けら
れている。また、エア−タンク20の左右側にはブラケ
ット22dを介して一体的にロッド22e・22eが取
り付けられ、そのロッド先端側は機枠に固着の支持部材
22f・22fとボ−ルジョイント22g・22gで回
動且つロッド軸方向に摺動自在に連結されている。よっ
て、前記のように吸着ノズル19…の先端口に種子S…
が吸着されると、エア−シリンダ−C2のピストンC2
aが突出作動し、各ノズル19…がそれに対応する受け
孔23a…を有する漏斗23上に位置するようエア−タ
ンク20が移動する。そして、前記バキュウム装置Vに
作動が停止して逆にエア−がノズル19…の先端口から
吐出し、更に、ノズル19…の内側のニ−ドル19a…
が各ノズル19…の先端口から突出する(図9
(b))。これにより、ノズル19…の先端口に吸着し
ていた種子S…が放出され、1粒づつ漏斗23の受け孔
23a…内に落下する。受け孔23a…の出口はそれぞ
れ播種ホ−ス24…が連結され、そのホ−ス24…の下
端口に播種ノズル25…が取り付けられている。よっ
て、漏斗23…内に落下した種子S…は播種ホ−ス24
…内を通って播種ノズル25…の下端口から放出され
る。以上のように、この播種装置7は、吸着ノズル19
…が一粒づつ吸着して播種位置に放出するように構成さ
れている。吸着ノズル19…の先端口の口径は小さく設
けられるので、粒径の小さい裸種子でも確実に一粒づつ
播種できる。
【0020】尚、種子S…を収容する受け樋21は、バ
イブレ−タBによって振動するように設けられている。
受け樋21の中央下側にバイブレ−タBが設けられ、受
け樋21の左右両側下側に弾性部材C・Cを介してその
弾性部材の弾性伸縮範囲内で上下動可能に支持する弾性
支持部B1・B1が設けられて、受け樋21に振動が与
えられるように構成されている。このバイブレ−タBに
よって受け樋21内の種子S…が上下に小さく跳ねまわ
る状態で、吸着ノズル19…が種子S…を吸着するよう
になっている。
【0021】また、受け樋21への種子S…の供給は、
種子S…を収容する種子タンク21aから種子供給パイ
プ21bを経由して受け樋21内に常に定レベルになる
ように供給される。種子供給パイプ21bの下端口は、
受け樋21内に位置するように設けられ、且つその上下
位置は位置調節具21cにより調節できるようになって
いる。種子供給パイプ21bの下端口の位置を、吸着ノ
ズル19…が受け樋21上に移動した時におけるノズル
下端位置より若干下位になるように調節して、受け樋2
1内の種子層内に吸着ノズル19…の先端口が突っ込ま
ないようにし、且つ、バイブレ−タBによって受け樋2
1が振動して受け樋21内の種子S…の上層が上下に跳
ねまわっているところに吸着ノズル19…の先端口が位
置するようにすれば、最も確実に吸着ノズル19…が種
子S…を吸着する状態となり、播種精度が向上する。
(仮に、播種作業の進行により受け樋21内の種子S…
が減ったり、受け樋21へ種子を新たに補給して受け樋
21内の種子S…が増えたりして、受け樋21内の種子
層上面位置が上下に変動するならば、吸着ノズル19…
の種子吸着精度が変化し、播種精度が低下することにな
る。即ち、吸着ノズル19…の先端口が受け樋21内の
種子層内に突っ込んだ状態になると、その突っ込んだ状
態で一旦は吸着ノズル先端口に種子が吸着しても、その
後吸着ノズルが上動すると吸着された種子がまわりの種
子にひきずり落されることがある。また逆に、吸着ノズ
ル19…の先端口が種子層から上方に離れ過ぎた状態に
なると、吸引力が不足して吸着ノズル先端口へ種子を吸
着できなくなる。)尚、種子の大きさ或いは重さや形状
が、またバキュウム装置Vの吸引力が、変化するとき
は、受け樋21内の種子層上面位置(種子供給パイプ下
端口の位置)を、位置調節具21cにより最も種子吸着
精度の高くなる位置に容易に補正することができる。
【0022】ところで、種子タンク21a内の種子が残
り少なくなって種子を補給するときは、その種子タンク
21aや受け樋21等を覆う播種装置上部側のカバ−7
aが蝶番7b…で上方に回動可能に設けられているの
で、そのカバ−7aを上方に回動して播種装置上部側を
開放すると種子タンク21aへ種子を補給できる。ま
た、播種装置上部側の各部メンテナンスも容易にでき
る。7a’はカバ−7aに固着の取っ手である。また、
播種装置上部側のカバ−7a内には、熱放出量の比較的
大きいランプLMPが設けられている。これは、カバ−
7aを開けてのメンテナンス時の照明になるとともに、
このランプLMPが放出する熱によりカバ−7a内の湿
度を下げることができて、受け樋21内の種子表面及び
吸着ノズル19…の先端口が乾いて、吸着ノズル19…
への種子の吸着及び放出が確実となる。
【0023】播種装置7の播種ノズル25…は、育苗ポ
ットPの移送方向に対して2列分のポットp…の個数分
設けられ、それらの播種ノズル25…がポットp…の配
列ピッチに合わせて(ノズル25…の下端口が各ポット
p…の孔p3の中央に位置するように)ノズル固定プレ
−ト26に固定されている。その播種ノズル25…を固
定するノズル固定プレ−ト26は、その両端部が、連結
ロッド27・27にボルト27a’・27a’で摺動不
能に固定された連結部材27a・27aにボルトで固定
されている。連結ロッド27・27は、ガイド体27b
・27bに上下に摺動自在に支持され、ロッド上端部が
播種ノズル上下用シリンダC3・C4のピストンC3a
・C4aと連結し、ピストンC3a・C4aが同時に突
出或は引っ込み作動すると播種ノズルが上下動するよう
に構成されている。播種ノズル上下用シリンダC3・C
4は復動式のものが採られている。
【0024】また、播種ノズル25…の上手側には、播
種穴成形体28…が、播種ノズル25…と同数個分、ノ
ズル固定プレ−ト26に固定されている。その播種穴成
形体28…は、下端部が円錐状になった形状のもので、
播種ノズル25…に対応するポットp…の直前の2列の
ポットp…の配列ピッチに合わせてノズル固定プレ−ト
26に固定されている。前記播種ノズル上下用エア−シ
リンダC3、C4のピストンC3a、C4aが突出作動
して固定プレ−ト26が上から下に移動すると、播種穴
成形体28…がその下方に移送されてきている苗箱4内
の左右横2列分のポットp…に対し各ポットp…の穴p
3…に向けて押し下がってポット内の床土B…上面側に
播種穴H…を成形する。それと共に、播種ノズル25…
も前工程で形成されたポットp…内の各播種穴H…上に
下動し、その播種穴H…内に一粒ずつ播種する。この
間、播種コンベア2は移送停止状態にあり、横2列のポ
ットp…への播種が完了すると、上下用エア−シリンダ
C3、C4のピストンC3a、C4aが引っ込み作動し
て固定プレ−ト26が下から上に移動する。その後、播
種コンベア2が間歇移送作動して、苗箱4が育苗ポット
Pのポット左右横方向2列分だけ移送し再び停止する。
そして、再び、上下用エア−シリンダC3、C4のピス
トンC3a、C4aが突出作動して、播種穴成形体28
…の直下の左右2列のポットp…に対して播種穴H…を
形成し、播種ノズル25…の下端口直下の左右2列のポ
ットp…に対して播種する。
【0025】尚、播種穴成形体28…の固定プレ−ト2
6への固定は、播種穴成形体28上部のねじ切り部28
aがその外径より内径が大きく設けられた固定プレ−ト
26の播種穴成形体用固定孔26aに遊嵌され、弾性部
材26b・26bを上下に介した状態でナット26cで
播種穴成形体28がある程度傾動可能に締め付け固定さ
れている。この構成は、育苗ポットPを孔p3…があい
た底部p2…側が上側になる状態で苗箱4に嵌め込んで
播種する場合(図12(b))にあって以下の効果を有
するものとなる。即ち、下側に移送されてきた育苗ポッ
トPのポットp…の位置が播種穴成形体28…の真下に
位置せずにずれた位置に移送されてきても(苗箱4内で
育苗ポットPがずれた状態で移送されてきても)、播種
穴成形体28…がポットp…の位置に合わせて傾動し
て、播種穴成形体28…の下端中央がポットp…の孔p
3…の中央にくるようになり、ポットp…を押しつぶす
ことなく所定の穴深さで播種穴を成形できる。よって、
育苗ポットPが少々ずれて移送されてきても、逆円錐状
の播種穴H…の最低位部がポットp…の孔p3…の中央
位置になるように成形されるので、その後行程で播種ノ
ズル25…から播種される種子S…がポットp…の孔p
3…の中央位置からずれて落下してきても、その種子S
…は逆円錐状の播種穴H…の最低位部に転がりこんでい
くので、結果的にポットp…の孔p3…の中央位置に播
種され、所定の播種深さを維持することができ、発芽率
が向上し、また均一な苗を育苗することができる。(図
10)また、播種穴成形体28…は、復動式のエア−シ
リンダC3・C4の作動によりそのストロ−ク分、確実
に上下動するので、硬土質やしまりのある土質の床土の
ときでも、確実に所定の深さの播種穴Hを成形すること
ができる。また、エア−シリンダC3・C4を作動させ
るエア−圧を調整して、成形される播種穴が崩れない程
度に速すぎない速度でエア−シリンダC3・C4を作動
させることにより、確実な播種穴Hを成形することがで
きる。よって、所定の播種深さを確実に維持できるので
発芽率が向上し、また均一な苗を育苗することができ
る。
【0026】ところで、上記播種装置7で苗箱4内の育
苗ポットPの各ポットp…内に播種される間は、播種コ
ンベア2は間歇移送状態となるが、その前後は連続移送
状態に切り替わる。即ち、連続移送状態で、苗箱4の先
端部が位置X1(苗箱4内の育苗ポットp…の移送方向
最前列のポットp…が播種穴成形体28…の真下となる
状態の苗箱4の先端位置)に移送されると、それを第1
苗箱位置検出器S1(ここでは、接触式のリミットスイ
ッチ)が検出し、播種コンベア2を連続移送状態から間
歇移送状態に切り替える。そして、間歇移送状態にて、
各ポットp…内に一粒づつ播種され、移送方向最後列の
ポットp…が播種ノズル25から播種された後で、苗箱
4の先端部が位置X2(苗箱4内の育苗ポットp…の移
送方向最後列のポットp…が播種ノズル25…の真下と
なる位置からポット一列分移送方向下手側に送られた状
態での苗箱4の先端位置)に移送苗箱に穴成形体28…
の真下となる位置に移送されると、それを第2苗箱位置
検出器S2(ここでは、接触式のリミットスイッチ)が
検出し、播種コンベア2を間歇移送状態から連続移送状
態に切り替える。よって、位置X1から位置X2の区間
の距離は、苗箱4の移送方向の長さL+α(育苗ポット
Pの移送方向のポット列分+1列)の距離となる。そし
て、次の苗箱4が移送上手側から前記位置X1まで移送
されてくると、再び間歇移送状態に切り替わる。ところ
で、第1コンベア1は、播種コンベア2が連続移送状態
のときは連続移送状態となり、播種コンベア2が間歇移
送状態のときは移送停止状態となる。また、第2コンベ
ア3は、播種コンベア2が連続移送状態、間歇移送状態
にかかわらず連続移送状態となっている(図2)。
【0027】また、前記鎮圧・均平装置6の後端位置か
ら前記位置X1までのコンベア上方が開放された区間の
距離は、苗箱4の移送方向の長さLの2倍以上となって
いる。これにより、播種装置7の作動中において、床土
供給装置5、及び鎮圧・均平装置6の作業が完了した状
態の苗箱4が、最低1箱はその区間に停止し、次の苗箱
への播種が開始されるまでその区間で待機した状態とな
る。よって、その区間で待機する苗箱最低1箱分につい
て、床土の供給状態のチェックができ、また不具合があ
ればそれを修復する作業を施すことができる。
【0028】覆土供給装置8は、覆土ホッパ−8aとベ
ルト式の覆土繰出部8bからなる。覆土繰出部8bは、
モ−タ−M5により回転駆動されるロ−ラ−8cと従動
ロ−ラ−8dとにベルト8eが掛けられ、そのベルト8
cの回転により上部の覆土ホッパ−8a内の覆土を定量
づつ繰出し、この装置8の下をくぐるように移送される
苗箱4内にその覆土が供給されていく。
【0029】灌水装置9は、ポンプP1で灌水パイプ9
aに水が送られて、そのパイプ下側に開けられた複数の
散水孔から下方へ霧状に散水するようになっている。以
上により、この育苗用播種機により播種作業を行なう
と、移送上手側の第1コンベア1の始端部に載せられた
苗箱4…が、初めに床土供給装置5で床土が詰められ、
そして鎮圧・均平装置6で鎮圧・均平される。次に、播
種コンベア2に引き継がれて播種装置7で播種され、更
に、第2コンベア3に引き継がれて覆土供給装置8で覆
土され、最後に灌水装置9で灌水されて播種作業が完了
する。
【図面の簡単な説明】
【図1】育苗用播種機の(a)側面図、及び(b)平面
図。
【図2】育苗用播種機の平面視伝動構成を示す伝動機構
図。
【図3】播種コンベアの駆動構成を示す(a)要部の部
分側面図、(b)部分横断面図、及び(c)一部の側断
面図。
【図4】床土供給装置及び鎮圧・均平装置を示す(a)
側断面図、及び(b)平面図。
【図5】床土回収装置の背面図。
【図6】播種装置の一部断面側面図。
【図7】播種装置の一部断面背面図。
【図8】播種装置の一部を示す一部断面側面図。
【図9】播種装置の吸着ノズルの(a)種子吸着状態の
側断面図、及び(b)種子放出状態の側断面図。
【図10】播種穴成形体の構成を示す(a)部分背面
図、及び(b)播種穴成形体が傾動状態の背面図。
【図11】育苗ポットを示す斜視図。
【図12】育苗ポットの播種状態を示す(a)開口部側
が上側の状態で播種した部分側断面図、及び(b)底部
側が上側の状態で播種した部分側断面図。
【符号の説明】
P:育苗ポット p:ポット p1:開口部 p2:底部 p3:孔 1:第1コンベア 2:播種コンベア 3:第2コンベア 4:苗箱 5:床土供給装置 6:鎮圧・均平装置 7:播種装置 8:覆土供給装置 9:灌水装置 F:振動装置 5f:土押え板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移送コンベア上に床土供給装置と播種装
    置を設けて前後左右に所定のピッチで多数のポットが配
    列し連結した育苗ポットに播種する育苗用播種機におい
    て、前記床土詰め装置で床土が供給される育苗ポットに
    振動を与える振動装置を設けるとともに、該振動装置の
    上側で床土供給装置から繰り出される床土の落下位置よ
    り下手側に育苗ポットの上下振動とともに上下しながら
    育苗ポットの上面側を蓋するように作用する土押さえ板
    を設けたことを特徴とする育苗用播種機。
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