JP3258080B2 - 火炎検知装置 - Google Patents
火炎検知装置Info
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Description
る紫外線を検出して警報を発する火炎検知装置に関する
ものである。
は、例えば、火災発生時の火炎を検出してブザー音等の
警報を発する火災警報器が知られている。
の火災警報器としての火炎検知装置には、次のような問
題があった。
よって、火災時の炎から発する紫外線の検出感度が変化
してしまい、特に太陽光が強い昼間では、その太陽光に
含まれる紫外線の影響が大きくなって、火災の発生初期
を確実に検知することが難しくなる。また、例えば、太
陽光の影響を回避するために、その太陽光の強さに応じ
て紫外線の検出感度を手動によって調整する構成とした
場合には、その調整作業がきわめて煩わしいものとな
る。
変化の如何に拘らずに、検出対象の炎を常に確実に検知
することができる火炎検知装置を提供することにある。
は、火炎が発する紫外線を検出する紫外線センサと、火
炎周辺の可視光の照度を検出する照度センサと、前記紫
外線センサによる紫外線の検出レベルが所定の感度レベ
ル以上のときに火炎報知信号を出力する火炎識別回路
と、前記照度センサの検出照度と所定の基準照度との大
小関係に応じて、前記火炎識別回路の感度レベルを調整
する感度自動調整回路、前記火炎報知信号に基づいて火
炎の報知動作をする報知器とを備えてなることを特徴と
する。
光の照度を検出し、その照度に応じて、火炎が発する紫
外線の検出感度を自動的に調整することにより、周囲の
光の変化の如何に拘らず、火炎を確実に検知する。
明する。
9Vの乾電池である。30は定電圧回路であり、これ
は、電池Eの電圧が使用によりある程度低下したり外部
要因により多少変動したりしても一定の電源電圧(例え
ばDC5V)を確保するためのものであり、これには一
般的な定電圧回路が使用されている。また、2はDC−
DCコンバータであり、これは、電源電圧を後述する紫
外線センサ1の駆動電圧(DC300V〜400V程
度)にまで昇圧するためのものである。このDC−DC
コンバータ回路2の消費電流の大きさは、ほぼそのまま
電池Eの寿命に影響するため、このコンバータ回路2と
してはできるだけ消費電流の少ないものを使用する。本
例のDC−DCコンバータ回路2は、微分信号を発生し
かつその信号を方形波に整形して出力するパルス発生回
路2aと、その方形波に基づいてトリガパルスを発生し
かつそのトリガパルスを紫外線センサ1の駆動電圧まで
昇圧する昇圧回路2bと、その昇圧回路2bにより昇圧
されたトリガパルスを直流化する整流回路2cとから構
成されている。
等に含まれる紫外線を感知して放電し、整流回路2cの
中のコンデンサにチャージされていた電荷で放電電流が
流れる。この紫外線センサ1としては、例えば、浜松ホ
トニクス株式会社製のUVtron−R2868(登録
商標)を用いることができる。3は、紫外線センサ1に
流れる放電電流をパルス電圧の信号P1にして出力する
ための回路であり、抵抗RとコンデンサCとによって構
成されている。この回路3の出力信号は、インバータ4
により方形波に反転されて検出信号P2(図3参照)と
される。
したときに出力するパルス信号P1のパルス間隔は、紫
外線の検出量が多量である程狭くなる。したがって、検
出信号P2は、紫外線の検出量が多い程、断続的に
“L”レベルとなる間隔が狭くなる。
信号P2のパルス間隔から、火炎発生の有無を識別する
回路である。この火炎識別回路50は、図2に示すよう
に、ゲートタイマ50a,リセットタイマ50b,カウ
ンタ50c,カウント検知タイマ50d,出力タイマ5
0eとによって構成されている。この回路50の機能を
図3の波形図を用いて説明する。
づいて信号P3およびP4を出力する。その出力信号P
3は、検出信号P2が“L”となった時に立ち下がっ
て、所定のタイマ時間T1秒後に立ち上がる。したがっ
て、断続的に“L”レベルとなる検出信号P2の間隔が
タイマ時間T1秒以内となったときに、検出信号P3は
“L”の状態を維持する。一方、信号P4は、信号P3
を反転した波形となる。なお、タイマ時間T1は、後述
する感度自動調整回路40により調整される。リセット
タイマ50bは、検出信号P2に基づいて信号P5を出
力する。その出力信号P5は、検出信号P2が“L”と
なった時に立ち下がって、所定のタイマ時間T2秒後に
立ち上がる。そして、その出力信号P5は、タイマ時間
T2後に立ち上がってから、検出信号P2が再び“L”
となることにより、立ち下がってT2秒経過後に立ち上
がる。なお、タイマ時間T2は、後述する感度自動調整
回路40により調整される。
入力して信号P6を出力する。その出力信号P6は、信
号P5が“L”レベルの時に信号P3が立ち上がること
により立ち下がり、そして信号P5が立ち上がることに
よって立ち上がる。カウント検知タイマ50dは、信号
P4,P5およびP6を入力して信号P7を出力する。
その出力信号P7は、信号P4およびP6が共に“H”
レベルである時に信号P5が立ち上がることにより立ち
上がり、そして信号P4が立ち下がることにより立ち下
がる。また、この信号P7は、それが立ち上がってから
所定のタイマ時間T3の間に信号P4の立ち下がりがな
かったときは、そのタイマ時間T3後に自動的に立ち下
がる。出力タイマ50eは、信号P2およびP7を入力
して信号P8を出力する。その出力信号P8は、信号P
7が“H”レベルの時に信号P2が立ち上がることによ
り立ち上がり、そして、このタイマ50eに設定されて
いる所定のタイマ時間T4秒後に立ち下がる。
生時に次のように作動する。まず、火炎の発生により、
紫外線センサ1から出力されるパルス信号P1のパルス
間隔がT1秒以内となり、信号P3が“L”状態に維持
されると共に、信号P4およびP6が“H”状態に維持
される。そして、信号P4およびP6が共に“H”状態
の時に信号P5が立ち上がることによって、信号P7が
立ち上がり、そしてカウント検知タイマ50dのタイマ
時間T3だけ“H”状態を継続する。そして、このよう
に“H”状態を継続している信号P7が出力タイマ50
eに入力されているときに、信号P2が“H”レベルと
なることにより、出力タイマ50eの出力信号P8が立
ち上がり、それが火炎検知警報出力回路5に入力され
る。
ベルの信号P8を入力することにより、パルス信号P9
(図3参照)を報知器用発信回路6に出力し、これによ
り、その発信回路6が報知用ブザー7や外部ブザー8
(報知手段)を駆動して、火炎の発生を知らせる。
であり、これは、電源電池Eの電圧が低下した場合にそ
の低下を検知するものである。また、10は電池電圧低
下警報発信回路であり、これは、電池電圧低下検出回路
9により電池E電圧の低下が検出された時に、報知器用
発信回路6を介して、報知用ブザー7や外部ブザー8を
駆動することにより、警報音を発生させる。
ゲートタイマ50aおよびリセットタイマ50bのタイ
マ時間T1およびT2を調整する感度自動調整回路40
について説明する。
ステリシス反転回路40bおよび感度レベル切換えスイ
ッチ回路40cとからなり、スイッチ回路40cのスイ
ッチSW1〜SW5のスイッチ動作の組合わせによっ
て、タイマ時間T1およびT2がそれぞれ4段階的に調
整される。本実施例の場合は、照度センサ(CdSセ
ル)60によって検出される火炎検出範囲内の照度に基
づいて、その検出照度が「A」50Lxを基準としてそ
れ以下のときとそれ以上のとき、および「B」500L
xを基準としてそれ以下のときとそれ以上のときの4つ
の状態に応じてタイマ時間T1およびT2が調整され
る。その照度センサ60は図4に示すような照度−抵抗
値特性をもち(図4の縦,横軸ともに対数である)、照
度が50Lxのときに約13kΩの抵抗値を示し、それ
が500Lxのときに約2.1kΩの抵抗値を示す。そ
こで、照度の基準が異なる「A」,「B」の状態に分け
て説明する。
手動または自動的に図に示すような可変抵抗VR1側に
切換えておくと共に、それに連動させてスイッチ回路4
0cのスイッチSW5を抵抗R16側に切換えておく。
これにより、比較回路40aの比較器41は、
R3の分岐点A(図1参照)の電圧である。そして、照
度センサ60の抵抗Rcdsが13kΩのときつまり検
出照度が50Lxのときを境にして、検出照度が50L
x以下のときにE1>E2となって比較器41の出力が
“L”電圧となり、一方、検出照度が50Lx以上とき
にE1<E2となって、比較器41の出力が“H”電圧
となる。このように50Lxを基準として比較器41を
作動させるために、R1=330kΩ,R2=R3=1
0kΩ,VR1=13kΩに設定され、電圧E1および
E2の関係が図5(縦,横軸ともに対数)に示すように
定められている。なお、C1およびC2は入力ノイズを
カットするコンデンサであり、R4およびR5は比較器
41の保護用抵抗である。しかして、感度自動調整回路
40は、照度が50Lxを越えるか否かに応じて次のよ
うに動作する。
なり、ヒステリシス反転回路40bがスイッチ回路40
cのスイッチSW1,SW4をオンさせる。
“H”および“L”電圧をチャタリングなしに反転する
ものであり、オペアンプ42にヒステリシスをもたせた
インバータ回路となっている。すなわち、オペアンプ4
2は、図7に示すように、比較器41からの入力電圧V
inが下から上がっていった場合のしきい値UTP(U
pper Trip Point)と、その入力電圧V
inが上から下がってきたときのしきい値LTP(Lo
wer Trip Point)がそれぞれ下式(1)
および(2)によって表わされる。
電圧、VOLは入力電圧Vinの“L”電圧である。本
実施例では、R9=110kΩ,R11=82kΩ,R
12=470kΩ,VOH=4V,VOL=0V〜50
mVとすることにより、UTP=1.16V,LTP=
0〜0.0145Vとなった。ところが、抵抗R8,R
9によって、
よびLTPに加算されることになる。例えば、E3 =5
V,R8=5.1MΩ,R9=110kΩとした場合に
は、0.1055Vが加算されて、UTP=1.26
V,LTP=0.1055〜0.12Vとなり、オペア
ンプ42は、その反転入力端の電圧が0.1055〜
0.12V以下のときに出力電圧Voutを“H”とす
ることになる。ここで、E3は定電圧回路30の出力電
圧であり、また図1中のR10は入力保護抵抗、C3は
ノイズカットコンデンサである。
アンプ42の出力が“H”電圧となって、抵抗R13お
よびR14を介してスイッチ回路40cのスイッチSW
1,SW4がオンとなる。これにより、抵抗R19とコ
ンデンサC5による時定数RCによりゲートタイマ50
aのタイマ時間T1が定まり、また、抵抗R15とコン
デンサC4による時定数RCによりリセットタイマ50
bのタイマ時間T2が定まる。本例では、このときのタ
イマ時間T1を1〜1.75秒とし、タイマ時間T2を
0.5秒(または、0.1〜0.5秒)とした。
“H”電圧となり、抵抗R6およびR7を介してスイッ
チ回路40cのスイッチSW3およびSW2がオンとな
る。したがって、抵抗R18とコンデンサC5による時
定数RCによりゲートタイマ50aのタイマ時間T1が
定まり、また、抵抗R16とコンデンサC4による時定
数RCによりリセットタイマ50bのタイマ時間T2が
定まる。本例では、このときのタイマ時間T1を0.5
秒(または、0.1〜0.5秒)とし、タイマ時間T2
を1〜5秒とした。
手動または自動的に可変抵抗VR2側に切換えておくと
共に、それに連動させてスイッチ回路40cのスイッチ
SW5を抵抗R17側に切換えておく。これにより、比
較回路40aの比較器41は、
cdsが2.1kΩのときつまり検出照度が500Lx
のときを境にして、検出照度が500Lx以下のときに
E1>E2となって、比較器41の出力が“L”電圧と
なり、一方、検出照度が500Lx以上のときにE1<
E2となって、比較器41の出力が“H”電圧となる。
このように500Lxを基準として比較器41を作動さ
せるために、VR2=2.1kΩとされて、電圧E1お
よびE2の関係が図6(縦,横軸ともに対数)に示すよ
うに定められている。しかして、感度自動調整回路40
は、照度が500Lxを越えるか否かに応じて次のよう
に動作する。
り、これにより、オペアンプ42の出力が“H”電圧と
なって、スイッチ回路40cのスイッチSW1,SW4
がオンとなる。したがって、前述した「A−1」の場合
と同様に、抵抗R19とコンデンサC5による時定数R
Cによりゲートタイマ50aのタイマ時間T1が定ま
り、また、抵抗R15とコンデンサC4による時定数R
Cによりリセットタイマ50bのタイマ時間T2が定ま
る。
り、抵抗R6およびR7を介してスイッチ回路40cの
スイッチSW3およびSW2がオンとなる。したがっ
て、前述した「A−2」の場合と同様に、抵抗R18とコ
ンデンサC5による時定数RCによりゲートタイマ50
aのタイマ時間T1が定まる。また、スイッチSW5が
抵抗R17側に切換えられているため、抵抗R17とコ
ンデンサC4による時定数RCによりリセットタイマ5
0bのタイマ時間T2が定まる。本例では、このときの
タイマ時間T2を6〜30秒とした。
1」および「B−2」のそれぞれの状態において定まる
タイマ時間T1およびT2をまとめると次のとおりであ
る。
秒 T2=0.5秒(または0.1〜0.5秒) 「A−2」の場合: T1=0.5秒(または0.1〜
0.5秒) T2=1〜5秒 「B−1」の場合: T1=1〜1.75秒 T2=0.5秒(または0.1〜0.5秒) 「B−2」の場合: T1=0.5秒(または0.1〜
0.5秒) T2=6〜30秒 なお、カウント検出タイマ50dのタイマ時間T3は2
2秒(または20〜40秒)、出力タイマ50eのタイ
マ時間は3秒以上とした。
びT2を照度に応じて調整することにより、太陽光など
の周囲の光の影響を回避するように、火炎の検出感度が
調整されることになる。
装置は、太陽光などの周囲の光の照度を検出し、その照
度に応じて、火炎が発する紫外線の検出感度を自動的に
調整する構成であるから、周囲の光の変化の如何に拘ら
ず、火炎を確実に検知することができる。
る。
ためのタイムチャートである。
ある。
定状態における作動説明図である。
定状態における作動説明図である。
説明図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 火炎が発する紫外線を検出する紫外線セ
ンサと、 火炎周辺の可視光の照度を検出する照度センサと、 前記紫外線センサによる紫外線の検出レベルが所定の感
度レベル以上のときに火炎報知信号を出力する火炎識別
回路と、 前記照度センサの検出照度と所定の基準照度との大小関
係に応じて、前記火炎識別回路の感度レベルを調整する
感度自動調整回路、 前記火炎報知信号に基づいて火炎の報知動作をする報知
器とを備えてなることを特徴とする火炎検知装置。 - 【請求項2】 前記基準照度の変更が可能な変更手段を
備えたことを特徴とする請求項1に記載の火炎検知装
置。 - 【請求項3】 前記感度自動調整回路は、前記変更手段
によって変更される前記基準照度に応じて、前記感度レ
ベルの調整度合を変更することを特徴とする請求項2に
記載の火炎検知装置。 - 【請求項4】 前記紫外線センサは、紫外線の検出レベ
ルが大になる程間隔が小さくなるパルス信号を出力し、 前記火炎識別回路は、感度レベルとして設定される所定
のタイマ時間内に、前記パルス信号が連続して所定数以
上出力されたときに火炎報知信号を出力し、 前記感度自動調整回路は、前記照度センサの検出照度と
所定の基準照度との大小関係に応じて前記タイマ時間を
調整することを特徴とする請求項1から3のいずれかに
記載の火炎検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22738392A JP3258080B2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 火炎検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22738392A JP3258080B2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 火炎検知装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH0676184A JPH0676184A (ja) | 1994-03-18 |
JP3258080B2 true JP3258080B2 (ja) | 2002-02-18 |
Family
ID=16859958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22738392A Expired - Fee Related JP3258080B2 (ja) | 1992-08-26 | 1992-08-26 | 火炎検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3258080B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5781327B2 (ja) * | 2011-02-28 | 2015-09-16 | 能美防災株式会社 | 放火抑止システム |
JP6508772B2 (ja) | 2015-05-26 | 2019-05-08 | アズビル株式会社 | 火炎検出システム |
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1992
- 1992-08-26 JP JP22738392A patent/JP3258080B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0676184A (ja) | 1994-03-18 |
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