JP3258074B2 - 移動式支持体で入り子式長さ変更可能なマストを受けるマスト設備 - Google Patents
移動式支持体で入り子式長さ変更可能なマストを受けるマスト設備Info
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- JP3258074B2 JP3258074B2 JP15087392A JP15087392A JP3258074B2 JP 3258074 B2 JP3258074 B2 JP 3258074B2 JP 15087392 A JP15087392 A JP 15087392A JP 15087392 A JP15087392 A JP 15087392A JP 3258074 B2 JP3258074 B2 JP 3258074B2
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- E04—BUILDING
- E04H—BUILDINGS OR LIKE STRUCTURES FOR PARTICULAR PURPOSES; SWIMMING OR SPLASH BATHS OR POOLS; MASTS; FENCING; TENTS OR CANOPIES, IN GENERAL
- E04H12/00—Towers; Masts or poles; Chimney stacks; Water-towers; Methods of erecting such structures
- E04H12/18—Towers; Masts or poles; Chimney stacks; Water-towers; Methods of erecting such structures movable or with movable sections, e.g. rotatable or telescopic
- E04H12/182—Towers; Masts or poles; Chimney stacks; Water-towers; Methods of erecting such structures movable or with movable sections, e.g. rotatable or telescopic telescopic
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- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01Q—ANTENNAS, i.e. RADIO AERIALS
- H01Q1/00—Details of, or arrangements associated with, antennas
- H01Q1/12—Supports; Mounting means
- H01Q1/1235—Collapsible supports; Means for erecting a rigid antenna
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、マストを、入り子要素
が引っ込められたほぼ水平の搬送位置、あるいは入り子
要素が繰り出されマストないし移動式支持体が支持具に
よって地面に支持されている垂直の作業位置に選択的に
揺動するための装置を有しているような、特に移動式支
持体で入り子式長さ変更可能なマストを受けるための装
置（マスト設備）に関する。
が引っ込められたほぼ水平の搬送位置、あるいは入り子
要素が繰り出されマストないし移動式支持体が支持具に
よって地面に支持されている垂直の作業位置に選択的に
揺動するための装置を有しているような、特に移動式支
持体で入り子式長さ変更可能なマストを受けるための装
置（マスト設備）に関する。
【０００２】
【従来の技術】かかる入り子式長さ変更可能なマスト
は、例えばラジオ、テレビジョンあるいは別の送信又は
受信用のアンテナの支持体として、あるいはリレーステ
ーションとしても使用される。この種の移動式設備は、
経済的な理由により僅かな経費で短時間にできるだけ少
ない人員で種々の場所に設置および撤収可能に構成され
ねばならない。従来において、上述の種類のマストが相
互に（入り子式＝望遠鏡式に）移動できる要素によって
垂直に所定の高さに繰り出され、この位置において締付
け固定され、繰り出し可能な脚部ないし支柱ジブによっ
て地面に対して支持されることが知られている。搬送す
るために入り子式要素は引っ込められ、マストは水平の
搬送位置に揺動される。
は、例えばラジオ、テレビジョンあるいは別の送信又は
受信用のアンテナの支持体として、あるいはリレーステ
ーションとしても使用される。この種の移動式設備は、
経済的な理由により僅かな経費で短時間にできるだけ少
ない人員で種々の場所に設置および撤収可能に構成され
ねばならない。従来において、上述の種類のマストが相
互に（入り子式＝望遠鏡式に）移動できる要素によって
垂直に所定の高さに繰り出され、この位置において締付
け固定され、繰り出し可能な脚部ないし支柱ジブによっ
て地面に対して支持されることが知られている。搬送す
るために入り子式要素は引っ込められ、マストは水平の
搬送位置に揺動される。
【０００３】入り子式に長さ変更できるマストが支持ア
ームに揺動可能に支持され、調整装置によって垂直の作
業位置に、あるいは入り子要素が引き込まれている水平
の搬送位置に変位調整できるような装置は公知である。
この公知の装置の場合、マストを受けるために使用する
走行車の構造およびマストに対する収容装置の構成によ
り生ずる一連の問題がある。特にかかる長さ変更可能な
入り子式マストを作業位置ないし搬送位置に設置ないし
搬送する際に、重心位置に関して問題を生ずる。
ームに揺動可能に支持され、調整装置によって垂直の作
業位置に、あるいは入り子要素が引き込まれている水平
の搬送位置に変位調整できるような装置は公知である。
この公知の装置の場合、マストを受けるために使用する
走行車の構造およびマストに対する収容装置の構成によ
り生ずる一連の問題がある。特にかかる長さ変更可能な
入り子式マストを作業位置ないし搬送位置に設置ないし
搬送する際に、重心位置に関して問題を生ずる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、従来
の欠点を除去すること、および単純な構造にすること、
マスト設備の迅速な設置ないし撤収を達成することに関
する機能を改良すること、およびマスト作業位置並びに
マスト搬送位置における重心位置に関してマスト設備の
安定性を改良することにある。
の欠点を除去すること、および単純な構造にすること、
マスト設備の迅速な設置ないし撤収を達成することに関
する機能を改良すること、およびマスト作業位置並びに
マスト搬送位置における重心位置に関してマスト設備の
安定性を改良することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明によればこの目的
は、冒頭に述べた形式のマスト設備において、移動式支
持体におけるマスト揺動軸受が、マストの重心位置を移
動式支持体に対してその都度整合するために、走行車輪
が地面に接触している搬送位置に関して、あるいは支持
体支柱が地面に接触しているマストの繰り出し作業位置
に関して、調整あるいは整合可能に設けられていること
によって達成される。具体的には、請求項１に記載され
たとおり、マストを、搬送位置、あるいはマストを地面
に支持して設置する作業位置に選択的に揺動するための
装置を有しているような、特に移動式支持体で入り子式
長さ変更可能なマストを受けるマスト設備において、入
り子要素が繰り出される直立状態の作業位置にてマスト
の重心が移動式支持体の重心の真上にくるよう、入り子
要素が引っ込められた水平状態の搬送位置から水平状態
の中間位置までマストを水平方向および垂直方向に移動
させる手段と、前記水平状態の中間位置を出発位置とし
て、当該水平状態の中間位置から直立状態の作業位置ま
でマストを揺動させるマスト揺動軸受とを備えたことを
特徴とする、移動式支持体で入り子式長さ調整可能なマ
ストを受けるマスト設備によって達成される。
は、冒頭に述べた形式のマスト設備において、移動式支
持体におけるマスト揺動軸受が、マストの重心位置を移
動式支持体に対してその都度整合するために、走行車輪
が地面に接触している搬送位置に関して、あるいは支持
体支柱が地面に接触しているマストの繰り出し作業位置
に関して、調整あるいは整合可能に設けられていること
によって達成される。具体的には、請求項１に記載され
たとおり、マストを、搬送位置、あるいはマストを地面
に支持して設置する作業位置に選択的に揺動するための
装置を有しているような、特に移動式支持体で入り子式
長さ変更可能なマストを受けるマスト設備において、入
り子要素が繰り出される直立状態の作業位置にてマスト
の重心が移動式支持体の重心の真上にくるよう、入り子
要素が引っ込められた水平状態の搬送位置から水平状態
の中間位置までマストを水平方向および垂直方向に移動
させる手段と、前記水平状態の中間位置を出発位置とし
て、当該水平状態の中間位置から直立状態の作業位置ま
でマストを揺動させるマスト揺動軸受とを備えたことを
特徴とする、移動式支持体で入り子式長さ調整可能なマ
ストを受けるマスト設備によって達成される。
【０００６】本発明に基づいて構成されたマスト設備に
よれば、マスト設備の重心位置は作業位置並びに搬送位
置において常に走行車の重心に存在することになり、こ
れによって設置安定性にとって必要な繰り出し可能ない
し引っ込み可能で地面に接触する支柱の浮き上がりはほ
んの僅かにされる。本発明の場合、支柱は搬送用支持走
行車の支持フレームに非常に良好に収納される。更に本
発明に基づく構成により、支持走行車自体がマストのカ
ウンタウエイトとして関与され、従って特に限られた有
用な設置面積において設置安定性を維持した状態で支柱
の浮き上がりは小さくされる。
よれば、マスト設備の重心位置は作業位置並びに搬送位
置において常に走行車の重心に存在することになり、こ
れによって設置安定性にとって必要な繰り出し可能ない
し引っ込み可能で地面に接触する支柱の浮き上がりはほ
んの僅かにされる。本発明の場合、支柱は搬送用支持走
行車の支持フレームに非常に良好に収納される。更に本
発明に基づく構成により、支持走行車自体がマストのカ
ウンタウエイトとして関与され、従って特に限られた有
用な設置面積において設置安定性を維持した状態で支柱
の浮き上がりは小さくされる。
【０００７】マスト揺動軸受の支持体を特別に構成する
ことによって、マスト設備の良好な重心位置は、マスト
を直立にするか引っ込む際に全調整行程にわたっても保
持される。更にマスト揺動軸受を支持架台ないし走行車
フレームと一緒に特別に構成することによって、一方で
はマストないし搬送用の設備全体の重心位置が走行軌道
の上に非常に小さな距離で位置し、他方ではマストを作
業位置に揺動する際に、マストないしその揺動軸受の垂
直方向の移動は普通の形状に比べて設置高さについて一
層の高さが得られる。本発明によれば、経費がかかる整
合を行う必要なしに、量産的に構成された走行車フレー
ムないし荷重受け部分にマスト設備を構築することがで
きる。その場合二輪式あるいは多輪式の牽引トラクタの
ような牽引車が利用できる。
ことによって、マスト設備の良好な重心位置は、マスト
を直立にするか引っ込む際に全調整行程にわたっても保
持される。更にマスト揺動軸受を支持架台ないし走行車
フレームと一緒に特別に構成することによって、一方で
はマストないし搬送用の設備全体の重心位置が走行軌道
の上に非常に小さな距離で位置し、他方ではマストを作
業位置に揺動する際に、マストないしその揺動軸受の垂
直方向の移動は普通の形状に比べて設置高さについて一
層の高さが得られる。本発明によれば、経費がかかる整
合を行う必要なしに、量産的に構成された走行車フレー
ムないし荷重受け部分にマスト設備を構築することがで
きる。その場合二輪式あるいは多輪式の牽引トラクタの
ような牽引車が利用できる。
【０００８】
【実施例】以下、図面に示した実施例を参照して本発明
を詳細に説明する。図１〜図５において、１は入り子式
に長さ変更できるマスト、２はその支持架台、３はマス
ト揺動軸受である。図示のマスト設備は支持架台２付き
の移動式装置として走行車４のフレーム５に据え付けら
れる。ここで走行車４は、設置場所に又はそこから搬送
するために牽引車（図示せず）に連結可能に設けられて
いる、例えば二輪トレーラである。上述のマスト設備は
公知のように、マスト１が、マスト揺動軸受３を中心に
して、入り子式の長さ変更によって垂直の作業位置ある
いは水平の搬送位置に調整可能に設けられるように構成
されている。各入り子要素１１はマスト１の搬送位置に
おいて引っ込み位置にあり、マスト１の作業位置におい
て繰り出し位置にある。
を詳細に説明する。図１〜図５において、１は入り子式
に長さ変更できるマスト、２はその支持架台、３はマス
ト揺動軸受である。図示のマスト設備は支持架台２付き
の移動式装置として走行車４のフレーム５に据え付けら
れる。ここで走行車４は、設置場所に又はそこから搬送
するために牽引車（図示せず）に連結可能に設けられて
いる、例えば二輪トレーラである。上述のマスト設備は
公知のように、マスト１が、マスト揺動軸受３を中心に
して、入り子式の長さ変更によって垂直の作業位置ある
いは水平の搬送位置に調整可能に設けられるように構成
されている。各入り子要素１１はマスト１の搬送位置に
おいて引っ込み位置にあり、マスト１の作業位置におい
て繰り出し位置にある。
【０００９】マスト設備の重量は入り子式マストの作業
位置において繰り出し可能な支柱７ないしジブ支柱８に
よって地面Ｂで支えられる。その場合、二輪トレーラ４
の車輪４１は、車輪４１が地面Ｂにもはや接触しない持
ち上げられた位置に置かれる。この実施例の場合、入り
子式に長さ変更できるマスト１はパイプ状の入り子要素
ホルダ１２によって構成されている。この入り子要素ホ
ルダ１２はマスト担体１０に固く結合されており、互い
に重ね合わされ調整機構（図示せず）によって調整でき
る多数の入り子要素１１を収容するために使用される。
入り子要素１１の調整は公知の構造のスピンドル・ナッ
ト伝動装置および駆動モータ１４によって歯車装置１５
を介在した状態で行われる。
位置において繰り出し可能な支柱７ないしジブ支柱８に
よって地面Ｂで支えられる。その場合、二輪トレーラ４
の車輪４１は、車輪４１が地面Ｂにもはや接触しない持
ち上げられた位置に置かれる。この実施例の場合、入り
子式に長さ変更できるマスト１はパイプ状の入り子要素
ホルダ１２によって構成されている。この入り子要素ホ
ルダ１２はマスト担体１０に固く結合されており、互い
に重ね合わされ調整機構（図示せず）によって調整でき
る多数の入り子要素１１を収容するために使用される。
入り子要素１１の調整は公知の構造のスピンドル・ナッ
ト伝動装置および駆動モータ１４によって歯車装置１５
を介在した状態で行われる。
【００１０】支持架台２は支柱１９で受けられている軸
受サポート１８を有する支持フレームを備えている。そ
の軸受サポート１８において入り子要素ホルダ１２のマ
スト担体１０がマスト揺動軸受３によって支持されてい
る。マスト揺動軸受３は、入り子要素ホルダ１２のマス
ト担体１０における２本の同心的な軸受軸２０と、軸受
サポート１８における対応した軸受孔２１とによって構
成されている。更にマスト１を揺動可能に支持するため
に揺りリンク２２が使用される。この揺りリンク２２は
マスト１の両側でマスト１に対して自由に動けるように
軸受軸２０を介してヒンジ結合されている。揺りリンク
２２は後で詳述するように、マスト揺動軸受３の軸受軸
２０を、円形軌道上で、マスト作業位置から搬送位置ま
で、あるいはその逆に平行揺動させるために使用され
る。
受サポート１８を有する支持フレームを備えている。そ
の軸受サポート１８において入り子要素ホルダ１２のマ
スト担体１０がマスト揺動軸受３によって支持されてい
る。マスト揺動軸受３は、入り子要素ホルダ１２のマス
ト担体１０における２本の同心的な軸受軸２０と、軸受
サポート１８における対応した軸受孔２１とによって構
成されている。更にマスト１を揺動可能に支持するため
に揺りリンク２２が使用される。この揺りリンク２２は
マスト１の両側でマスト１に対して自由に動けるように
軸受軸２０を介してヒンジ結合されている。揺りリンク
２２は後で詳述するように、マスト揺動軸受３の軸受軸
２０を、円形軌道上で、マスト作業位置から搬送位置ま
で、あるいはその逆に平行揺動させるために使用され
る。
【００１１】搬送位置においてマスト１を受けるため
に、支持架台２における固定支持フォーク３２はフォー
ク部分３２′を備えている。このフォーク部分３２′に
案内ローラ３１が自由に回転可能に支持されている。こ
の案内ローラ３１は案内レール３０の水平に対して斜め
に延びる案内面３０′と共働する。案内レール３０はマ
スト１の長手中央平面の両側でマスト１にあるいはマス
ト１の入り子要素ホルダ１２に固く結合されている。
に、支持架台２における固定支持フォーク３２はフォー
ク部分３２′を備えている。このフォーク部分３２′に
案内ローラ３１が自由に回転可能に支持されている。こ
の案内ローラ３１は案内レール３０の水平に対して斜め
に延びる案内面３０′と共働する。案内レール３０はマ
スト１の長手中央平面の両側でマスト１にあるいはマス
ト１の入り子要素ホルダ１２に固く結合されている。
【００１２】マスト１をマスト揺動軸受３を中心に揺動
するために、サーボモータ５０と調整スピンドル・ナッ
ト伝動装置５１とを有する揺動駆動装置６が設けられて
いる。調整スピンドルはマスト下部の範囲においてヒン
ジ５２を介して入り子要素ホルダ１２ないしマスト担体
１０に自由に揺動可能に作用している。図中において５
３は、揺動駆動装置６を支持架台２にて回転自在に支持
する揺動軸受である。
するために、サーボモータ５０と調整スピンドル・ナッ
ト伝動装置５１とを有する揺動駆動装置６が設けられて
いる。調整スピンドルはマスト下部の範囲においてヒン
ジ５２を介して入り子要素ホルダ１２ないしマスト担体
１０に自由に揺動可能に作用している。図中において５
３は、揺動駆動装置６を支持架台２にて回転自在に支持
する揺動軸受である。
【００１３】図４および図５から分かるように、位置係
止装置が設けられている。この場合、マスト１を直立し
た際に終端揺動位置において軸受軸２０をマスト１に係
止したり釈放したりするために、マスト担体１０の軸受
軸２０は互いに平行な平坦部２６を有し、軸受孔２１を
保有するマスト担体１０は平坦にされた軸受軸２０に相
応して寸法づけられたスリット２７を有している。マス
ト１の直立運動あるいははね上げ運動の際、マスト１は
揺りリンク２２のヒンジ２３だけで受けられ、円形軌道
上を案内される。
止装置が設けられている。この場合、マスト１を直立し
た際に終端揺動位置において軸受軸２０をマスト１に係
止したり釈放したりするために、マスト担体１０の軸受
軸２０は互いに平行な平坦部２６を有し、軸受孔２１を
保有するマスト担体１０は平坦にされた軸受軸２０に相
応して寸法づけられたスリット２７を有している。マス
ト１の直立運動あるいははね上げ運動の際、マスト１は
揺りリンク２２のヒンジ２３だけで受けられ、円形軌道
上を案内される。
【００１４】図３に示した実施例の場合、マスト１を揺
動可能に支持するために軸受軸２０、軸受孔２１および
揺りリンク２２の代わりに、レールガイド６０が設けら
れている。このレールガイド６０はマスト１の両側に配
置され支持架台２に取り付けられたＵ字形案内レール６
１，６１′から成っている。マスト担体１０に自由に回
転可能に配置された案内ローラ６３，６３′がそれらの
案内レール６１，６１′に接触する。案内レール６１は
走行車長手軸心Ｌの方向および垂直方向に折れ曲がった
経路を有しているので、マスト１の位置を作業位置ない
し搬送位置に変更する間、走行車長手軸心Ｌの方向並び
に垂直方向におけるマスト揺動軸受３ないしマスト１の
移動が生じさせられる。
動可能に支持するために軸受軸２０、軸受孔２１および
揺りリンク２２の代わりに、レールガイド６０が設けら
れている。このレールガイド６０はマスト１の両側に配
置され支持架台２に取り付けられたＵ字形案内レール６
１，６１′から成っている。マスト担体１０に自由に回
転可能に配置された案内ローラ６３，６３′がそれらの
案内レール６１，６１′に接触する。案内レール６１は
走行車長手軸心Ｌの方向および垂直方向に折れ曲がった
経路を有しているので、マスト１の位置を作業位置ない
し搬送位置に変更する間、走行車長手軸心Ｌの方向並び
に垂直方向におけるマスト揺動軸受３ないしマスト１の
移動が生じさせられる。
【００１５】次に、上述のマスト設備の作用について説
明する。図において、マスト設備の作業位置を示す垂直
のマスト揺動位置は一点鎖線で示され、水平の搬送位置
は破線で示され、マスト設備を直立するか水平の搬送位
置に揺動するための出発位置（中間位置）は実線で示さ
れている。破線で示された搬送位置において、マスト１
はその長手軸心Ｌに関して支持架台２の上に水平位置を
とっている。その場合、入り子要素１１は入り子要素ホ
ルダ１２の中に引き込まれている。この場合マスト設備
の重心Ｓは、走行車４の車軸４０の上においてマスト設
備の長手軸心Ｌ上において地面Ｂに対して最小距離に位
置している。
明する。図において、マスト設備の作業位置を示す垂直
のマスト揺動位置は一点鎖線で示され、水平の搬送位置
は破線で示され、マスト設備を直立するか水平の搬送位
置に揺動するための出発位置（中間位置）は実線で示さ
れている。破線で示された搬送位置において、マスト１
はその長手軸心Ｌに関して支持架台２の上に水平位置を
とっている。その場合、入り子要素１１は入り子要素ホ
ルダ１２の中に引き込まれている。この場合マスト設備
の重心Ｓは、走行車４の車軸４０の上においてマスト設
備の長手軸心Ｌ上において地面Ｂに対して最小距離に位
置している。
【００１６】実線で示したマスト位置において、マスト
１は水平の搬送位置に対して平行にマスト揺動軸受３の
最大に持ち上げられた位置にある。調整運動はヒンジ２
３，２４を中心に回転する揺りリンク２２によって行わ
れ、その場合、マスト担体１０における軸受軸２０は円
形軌道上を支持架台２におけるヒンジ２３，２４を中心
に揺りリンク２２によって案内されて動かされる。この
運動の際に上述したように同時に、マスト１のマスト揺
動軸受３による持ち上げおよびマスト１の水平方向にお
ける移動が行われ、詳しくはマスト１を垂直位置に直立
するための出発位置において重心Ｓが同様にマスト１の
長手軸心Ｌ上において走行車４の車軸４０の真上に位置
するように行われる。
１は水平の搬送位置に対して平行にマスト揺動軸受３の
最大に持ち上げられた位置にある。調整運動はヒンジ２
３，２４を中心に回転する揺りリンク２２によって行わ
れ、その場合、マスト担体１０における軸受軸２０は円
形軌道上を支持架台２におけるヒンジ２３，２４を中心
に揺りリンク２２によって案内されて動かされる。この
運動の際に上述したように同時に、マスト１のマスト揺
動軸受３による持ち上げおよびマスト１の水平方向にお
ける移動が行われ、詳しくはマスト１を垂直位置に直立
するための出発位置において重心Ｓが同様にマスト１の
長手軸心Ｌ上において走行車４の車軸４０の真上に位置
するように行われる。
【００１７】マスト１が水平に移動する際、マスト１は
支持フォーク３２を介して案内ローラ３１および傾斜案
内面３０′付きの案内レール３０によって走行車長手軸
心の方向の平行移動が支援される。揺りリンク２２の揺
動運動によって軸受軸２０はその平坦部２６がマスト担
体１０の軸受孔２１におけるスリット２７に関して係止
位置に置かれ、これにより軸受軸２０は支持架台２に固
定の軸受サポート１８の軸受孔２１に係合される。マス
ト１は軸受軸２０がマスト担体１０における軸受孔２１
ないしスリット２７に係止した後で揺動する。マスト１
が軸受軸２０を中心に揺動した際、これは回転運動によ
って自動的に鎖錠され、いまやマスト１は全方向に対し
て軸受孔２１に固定される。
支持フォーク３２を介して案内ローラ３１および傾斜案
内面３０′付きの案内レール３０によって走行車長手軸
心の方向の平行移動が支援される。揺りリンク２２の揺
動運動によって軸受軸２０はその平坦部２６がマスト担
体１０の軸受孔２１におけるスリット２７に関して係止
位置に置かれ、これにより軸受軸２０は支持架台２に固
定の軸受サポート１８の軸受孔２１に係合される。マス
ト１は軸受軸２０がマスト担体１０における軸受孔２１
ないしスリット２７に係止した後で揺動する。マスト１
が軸受軸２０を中心に揺動した際、これは回転運動によ
って自動的に鎖錠され、いまやマスト１は全方向に対し
て軸受孔２１に固定される。
【００１８】サーボモータ５０、および、歯車装置とナ
ットとを介して調整される調整スピンドル５１によっ
て、駆動装置５２を介してマスト１は、その軸受軸２０
を中心に軸受ブラケット１８ないしマスト担体１０にお
ける軸受孔２１においてその垂直の作業位置まで揺動さ
れる。このマスト１の基本位置においてサーボモータ１
４および歯車装置１５を介して入り子要素１１はその繰
り出し位置に置かれる。実施例に示した入り子式マスト
は通信用の要素などを支持するために使用される。しか
し、この原則は別の用途に対しても例えば重量、機器な
どを受けるための長さ変更可能なアームにも採用でき
る。
ットとを介して調整される調整スピンドル５１によっ
て、駆動装置５２を介してマスト１は、その軸受軸２０
を中心に軸受ブラケット１８ないしマスト担体１０にお
ける軸受孔２１においてその垂直の作業位置まで揺動さ
れる。このマスト１の基本位置においてサーボモータ１
４および歯車装置１５を介して入り子要素１１はその繰
り出し位置に置かれる。実施例に示した入り子式マスト
は通信用の要素などを支持するために使用される。しか
し、この原則は別の用途に対しても例えば重量、機器な
どを受けるための長さ変更可能なアームにも採用でき
る。
【００１９】
【発明の効果】本発明によれば、マスト設備の重心位置
は作業位置並びに搬送位置において常に走行車の重心に
存在し、設置安定性が良く、マスト設備の設置および撤
収が迅速に且つ確実に安定して実施できる。
は作業位置並びに搬送位置において常に走行車の重心に
存在し、設置安定性が良く、マスト設備の設置および撤
収が迅速に且つ確実に安定して実施できる。
【図１】マストが垂直の終端繰り出し位置にあるマスト
設備全体の概略側面図。
設備全体の概略側面図。
【図２】図１のマスト設備の背面図。
【図３】マスト揺動支持構造が異なった実施例の一部側
面図。
面図。
【図４】図１のマスト揺動軸受の拡大断面図。
【図５】図４のマスト揺動軸受の異なった揺動状態にあ
る拡大断面図。
る拡大断面図。
１ マスト ２ 支持架台 ３ マスト揺動軸受 ４ 走行車 ５ フレーム ６ 揺動駆動装置 ７ 支柱 ８ ジブ支柱 １０ マスト担体 １８ 軸受サポート １９ 支柱 ２２ 揺りリンク ２３ ヒンジ ２４ ヒンジ ４１ 車輪 ６１ 案内レール ６３ 案内ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ペーター、ペトロフスキー ドイツ連邦共和国コンスタンツ、ビルナ ウアー、シュトラーセ、17 (56)参考文献 特開 平２−248101（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−151767（ＪＰ，Ａ) 実開 平４−66806（ＪＰ，Ｕ) 実開 平３−22412（ＪＰ，Ｕ) 米国特許3109522（ＵＳ，Ａ) 米国特許3495364（ＵＳ，Ａ) 米国特許4932176（ＵＳ，Ａ) 国際公開90／9341（ＷＯ，Ａ１) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) H01Q 1/18 B60R 11/02 E04H 12/22 H01Q 1/10 ＥＰＡＴ（ＱＵＥＳＴＥＬ)
Claims (11)
- 【請求項１】マスト（１）を、搬送位置、あるいはマス
ト（１）を地面に支持して設置する作業位置に選択的に
揺動するための装置を有しているような、特に移動式支
持体（４）で入り子式長さ変更可能なマスト（１）を受
けるマスト設備において、直立状態の作業位置にてマス
ト（１）の重心が移動式支持体（４）の重心の真上にく
るよう、水平状態の搬送位置から水平状態の中間位置ま
でマスト（１）を水平方向および垂直方向に移動させる
手段（６；１０；２２；２３，２４；６１，６１′；６
３，６３′）と、 前記水平状態の中間位置を出発位置として、当該水平状
態の中間位置から直立状態の作業位置までマスト（１）
を揺動させるマスト揺動軸受（３）とを備えたことを特
徴とする、移動式支持体で入り子式長さ調整可能なマス
トを受けるマスト設備。 - 【請求項２】マスト揺動軸受（３）が支持架台（２；１
８，１９）を介して移動式支持体（４）のフレーム部分
（５）で受けられ、マスト（１）と移動式支持体（４）
との間で移動式支持体（４）の長手方向および垂直方向
に相対運動を生じさせる調整装置（６；１０；２２；２
３，２４）が設けられていることを特徴とする請求項１
記載のマスト設備。 - 【請求項３】移動式支持体（４）の支持架台（２）がマ
スト揺動軸受（３）ないし軸受支持体（１０；１８；１
９）と共に移動式支持体（４）の支持架台（２）ないし
支持フレーム（５）の上に載せられ取り付けられること
を特徴とする請求項１または２記載のマスト設備。 - 【請求項４】マスト（１）の重心位置が移動式支持体
（４）の長手方向に対して横方向に調整できることを特
徴とする請求項１ないし３のいずれか１つに記載のマス
ト設備。 - 【請求項５】マスト（１）の重心位置を移動式支持体
（４）の長手方向および垂直方向に関して調整するため
に、ガイド（６１，６１′）およびこれにより強制的に
案内される接触要素（６３，６３′）を有する案内装置
（６０）が設けられていることを特徴とする請求項１な
いし４のいずれか１つに記載のマスト設備。 - 【請求項６】マスト（１）ないしマスト揺動軸受（３）
に対して移動式支持体（４）の長手方向および垂直方向
における複合揺動運動を生じさせる調整装置（６；１
０；２２；２３，２４）が設けられていることを特徴と
する請求項１ないし５のいずれか１つに記載のマスト設
備。 - 【請求項７】マスト揺動軸受（３）が、マスト（１）な
いし支持架台（２）ないし支持フレーム（５）における
共働する軸受要素（１０；２０；２１）によって構成さ
れ、マスト（１）および支持架台（２）ないし支持フレ
ーム（５）にクランク伝動装置の形をした伝動装置が揺
りリンク（２２）によってヒンジ（２３，２４）を介し
て回転自在に作用していることを特徴とする請求項１な
いし６のいずれか１つに記載のマスト設備。 - 【請求項８】揺りリンク（２２）がマスト（１）の垂直
の作業位置において移動式支持体（４）の支持架台
（２）で垂直あるいはほぼ垂直の揺動位置をとっている
ことを特徴とする請求項７に記載のマスト設備。 - 【請求項９】マスト揺動軸受（３）の軸受孔（２１）が
スリット（２７）を有し、軸受軸（２０）がスリット
（２７）に適合した平坦部（２６）を有していることを
特徴とする請求項１ないし８のいずれか１つに記載のマ
スト設備。 - 【請求項１０】移動式支持体（４）の長手方向にマスト
揺動軸受（３）から間隔を隔てて、マスト（１）と支持
架台（２）ないし支持フレーム（５）との間にマストガ
イドが形成され、このマストガイドが案内ローラ（３
１）および水平に対して斜めに延びる案内軌道（３
０′）を有する案内レール（３０）から成っていること
を特徴とする請求項１ないし９のいずれか１つに記載の
マスト設備。 - 【請求項１１】案内ローラ（３１）が支持架台（２）の
支持フォーク（３２）のフォーク部分（３２′）に自由
に回転可能に配置され、案内レール（３０）がマスト
（１）に固く結合されていることを特徴とする請求項１
０記載のマスト設備。
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